JP2004025779A - ボールペン及びボールペンの製造方法 - Google Patents

ボールペン及びボールペンの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スプリング仮挿入の際、スプリングの密着巻部の前端がチップ本体の後端に引っ掛かったとしても、容易にその引っ掛かりを解除でき、スプリングの挿入不良の発生を抑えるボールペン及びその製造方法を提供する。
【解決手段】チップ本体2が、内面に複数の内側段部24aを備える。スプリング3が、ロッド部31と、該ロッド部31の後端に連設されるコイル部32と、該コイル部の後端部に形成される大径の密着巻部33とを備える。スプリングの非圧縮・仮挿入状態において、密着巻部33の前端の外側段部34がチップ本体2の後端に当接したとき、ロッド部31の前端及びコイル部32の前端がチップ本体2内面の内側段部24aに非接触であるよう設定する。スプリング取付完了後、少なくともロッド部31の前端から外側段部34までがチップ本体2内に挿入配置される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボールペン及びボールペンの製造方法に関する。詳細には、内向きの前端縁部により前端部にボールを回転可能に抱持するチップ本体と、前記ボールを前方に押圧し且つ前記ボールを前端縁部の内面に密接させるスプリングとを備えたボールペン及びボールペンの製造方法に関する。尚、本発明で、「前」とは、ペン先側(即ちボール側)を指し、「後」とは、その反対側を指す。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のボールペンにおいて、スプリングが、ボールを前方に押圧するロッド部と、該ロッド部の後端に連設されるコイル部と、該コイル部の後端部に形成され、前方のコイル部外径より大径の密着巻部とからなり、前記スプリングのロッド部から密着巻部までがチップ本体内に挿入配置される構成が、例えば、特開2000−203187号公報に開示されている。
【0003】
前記タイプのボールペンは、スプリングを非圧縮状態でペン先下向きのチップ本体内に仮挿入した際、スプリングの密着巻部の前端(即ち外側段部)が、前記チップ本体の後端に引っ掛かると同時に、ロッド部の前端またはコイル部の前端が、チップ本体の内面に形成した内側段部に引っ掛かることがある。その場合、スプリングの仮挿入工程で振動等を与えたとしても、容易にその引っ掛かりを解除できず、スプリングがチップ本体内の適正な位置に挿入配置されない、挿入不良が生じるおそれがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来の問題点を解決するものであって、スプリング仮挿入の際、スプリングの密着巻部の前端がチップ本体の後端に引っ掛かったとしても、スプリングの自重や振動等で容易にその引っ掛かりを解除でき、スプリングの挿入不良の発生を抑えることが可能なボールペンを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔1〕本発明は、内向きの前端縁部22により前端部にボール21を回転可能に抱持するチップ本体2と、前記ボール21を前方に押圧し且つ前記ボール21を前端縁部22の内面に密接させるスプリング3とを備え、前記チップ本体2が、内面に複数の内側段部24aを備え、前記スプリング3が、ボール21の後面に前端が当接されるロッド部31と、該ロッド部31の後端に連設されるコイル部32と、該コイル部32の後端部に形成される、前方のコイル部32外径より大径の密着巻部33と、該密着巻部33の前端に形成される外側段部34とを備え、前記スプリング3の少なくともロッド部31の前端から密着巻部33の前端の外側段部34までがチップ本体2内に挿入配置されるタイプのボールペン1であって、前記スプリング3を非圧縮状態でペン先下向きのチップ本体2内に仮挿入した際に、前記密着巻部33の前端の外側段部34が前記チップ本体2の後端に当接したとき、前記ロッド部31の前端及び前記コイル部32の前端が前記チップ本体2内面の内側段部24aに非接触であるよう設定されたこと(請求項1)を要件とする。
【0006】
請求項1のボールペン1は、スプリング3が非圧縮状態でペン先下向きのチップ本体2内に仮挿入された状態(即ち、非圧縮・仮挿入状態)において、密着巻部33の前端がチップ本体2の後端に、当接し、引っ掛かったとしても、ロッド部31の前端及びコイル部32の前端がチップ本体2内面の内側段部24aに非接触である。したがって、スプリング3の非圧縮・仮挿入状態において、密着巻部33の前端の外側段部34がチップ本体2の後端に引っ掛かったとしても、スプリング3の自重または振動の付与等により、前記スプリング3の引っ掛かりを解除でき、スプリング3の挿入不良の発生を抑えることが可能となる。
【0007】
尚、本発明の「ロッド部31の前端及びコイル部32の前端がチップ本体2内面の内側段部24aに非接触である」構成は、例えば、ロッド部31の前端が内側段部24a以外のチップ本体2内面(即ちストレート状内面)に当接し、コイル部32の前端がチップ本体2内面に非接触である構成、または、コイル部32の前端が内側段部24a以外のチップ本体2内面(即ちストレート状内面)に当接し、ロッド部31の前端がチップ本体2内面に非接触である構成が挙げられる。
【0008】
尚、本発明の「スプリング3の少なくともロッド部31の前端から密着巻部33の前端の外側段部34までがチップ本体2内に挿入配置される」構成は、例えば、スプリング3の取付完了状態において、密着巻部33の全体がチップ本体2内に挿入配置される構成、または、密着巻部33の前端部がチップ本体2内に挿入配置されると同時に密着巻部33の後端部がチップ本体2の後端から突出する構成が挙げられる。
【0009】
本発明の「密着巻部33」とは、コイル部32の線材間が密着した部分をいう。本発明の「チップ本体2」とは、前端部にボール21を回転可能に抱持する筒体であり、その材質は金属または合成樹脂のいずれであってもよい。また、本発明の「チップ本体2」は、図1のような単一の部材により構成してもよいし、複数の部材による構成(例えば、金属製の筒体の後端部に合成樹脂の筒体を取り付けた二部材による構成)でもよい。また、本発明の「チップ本体2」は、少なくとも、前方付勢されたボール21と密接する内向きの前端縁部22を備えればよく、前端縁部22の後方にボール受け座を備えてもよいし、ボール受け座を備えなくてもよい。前記ボール受け座を備える場合、ボール21の後方への移動が規制され、被筆記面(紙面)とボール21との接触状態が維持でき、円滑な筆記が可能となる。
【0010】
〔2〕前記請求項1のボールペン1において、チップ本体2の後端部に取り付けるホルダー4に、密着巻部33の後端が係止される係止部42を設け、前記ホルダー4の係止部42によって密着巻部33の後端を前方に押圧し、スプリング3を圧縮状態にさせること(請求項2)が好ましい。
【0011】
前記請求項2のボールペン1により、ホルダー4をチップ本体2の後端部に取り付ける過程で、密着巻部33の後端が係止部42により前方に押圧され、スプリング3が圧縮・取付状態にされる。そのため、ホルダー4の取付工程とスプリング3の圧縮・取付工程とを同時に行うことができ、ボールペン1の組立工程を短縮できる。
【0012】
〔3〕さらに、本発明は、内向きの前端縁部22により前端部にボール21を回転可能に抱持するチップ本体2と、前記ボール21を前方に押圧し且つ前記ボール21を前端縁部22の内面に密接させるスプリング3とを備え、前記チップ本体2が、内面に複数の内側段部24aを備え、前記スプリング3が、ボール21の後面に前端が当接されるロッド部31と、該ロッド部31の後端に連設されるコイル部32と、該コイル部32の後端部に形成される、前方のコイル部32外径より大径の密着巻部33と、該密着巻部33の前端に形成される外側段部34とを備え、前記チップ本体2の後端開口部から前記スプリング3を非圧縮状態で仮挿入し、その後、前記スプリング3を前方に押圧して圧縮状態にさせ、前記スプリング3の少なくともロッド部31の前端から密着巻部33の前端の外側段部34までがチップ本体2内に挿入配置されるタイプのボールペンの製造方法であって、前記スプリング3を非圧縮状態でペン先下向きのチップ本体2内に仮挿入した際に、前記密着巻部33の前端の外側段部34が前記チップ本体2の後端に当接したとき、前記ロッド部31の前端及び前記コイル部32の前端が、前記チップ本体2内面の内側段部24aに非接触であること(請求項3)を要件とする。
【0013】
請求項3のボールペンの製造方法は、請求項1同様、スプリング3が非圧縮状態でペン先下向きのチップ本体2内に仮挿入された状態(即ち、非圧縮・仮挿入状態)において、密着巻部33の前端がチップ本体2の後端に当接し、引っ掛かったとしても、ロッド部31の前端及びコイル部32の前端がチップ本体2内面の内側段部24aに非接触である。したがって、スプリング3の非圧縮・仮挿入状態において、密着巻部33の前端の外側段部34がチップ本体2の後端に引っ掛かったとしても、スプリング3の自重または振動の付与等により、前記スプリング3の引っ掛かりを解除でき、スプリング3の挿入不良の発生を抑えることが可能となる。
【0014】
〔4〕前記請求項3のボールペンの製造方法において、チップ本体2の後端部に取り付けるホルダー4が、密着巻部33の後端が係止される係止部42を備え、前記ホルダー4にチップ本体2を取り付ける過程において、前記ホルダー4の係止部42によって前記密着巻部33の後端を前方に押圧し、スプリング3を圧縮状態にさせてなること(請求項4)が好ましい。
【0015】
前記請求項4のボールペンの製造方法により、ホルダー4をチップ本体2の後端部に取り付ける過程で、密着巻部33の後端が係止部42により前方に押圧され、スプリング3が圧縮・取付状態にされる。そのため、ホルダー4の取付工程とスプリング3の圧縮・取付工程とを同時に行うことができ、ボールペン1の組立工程を短縮できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0017】
本発明の実施例を図1及び図2に示す。本実施例のボールペン1は、チップ本体2と、該チップ本体2の後端部外面が圧入固着されるホルダー4と、該ホルダー4の後端部外面が圧入固着されるインキ収容管5と、該チップ本体2内に収容されるスプリング3とからなる。
【0018】
前記チップ本体2は、前端部にボール21(例えば、外径0.5mm)を回転可能に抱持した金属製(例えばステンレス鋼製)の筒体よりなる。前記チップ本体2の内部には、切削加工により、前端部にボール抱持孔とボール受け座23が形成され、その後方にインキ流通孔24が形成される。また、前記チップ本体2の前端には、カシメ変形により内向きの前端縁部22が形成される。前記前端縁部22とボール受け座23により、ボール抱持孔内においてボール21が回転可能且つ前後移動可能に抱持される。また、ボール受け座23の後方のインキ流通孔24の内面には複数の階段状の内側段部24aが形成される。前記内側段部24aは、前方に向かうに従って小さい内径となる傾斜面であり、前記内側段部24aを除くインキ流通孔24の内面には、前後方向に真っ直ぐなストレート部24bが形成される。
【0019】
前記ホルダー4は、合成樹脂(例えは、ポリプロピレン、ポリアセタール等)射出成形より得られる筒体である。前記ホルダーは、チップ本体2が取り付けられる先細状の前部と、該前部より後方に連設され且つインキ収容管5の前端に当接する鍔部と、該鍔部より後方に連設され且つインキ収容管5の前端開口部に圧入固着される後部とからなる。前記ホルダー4の内部には、チップ本体2の後端部が圧入固着される取付孔41と、該取付孔41の後方の内面に径方向に突設され且つスプリング3の後端が係止される係止部42と、該係止部42の後方に形成され且つ該取付孔41に連通するインキ流通孔43とが形成される。
【0020】
本実施例では、チップ本体2の後部の外面には,ホルダー4の取付孔41より大きい外径を有する肩部25が形成される。前記肩部25がホルダー4の前端に当接されると同時に、前記肩部25より小さい外径を有するチップ本体2の後端部が、前記取付孔41内に圧入固着される。このとき、前記チップ本体2の後端とホルダー4の係止部42とは非接触状態が維持され、それにより、前記肩部25とホルダー4の前端との確実な当接が可能となる。
【0021】
前記インキ収容管5は、両端が開口された円筒体であり、合成樹脂の押出成形により得られる。前記インキ収容管5の前端開口部には、チップ本体2を備えたホルダー4の後部が圧入固着される。前記インキ収容管5の内部には、インキ(例えは、剪断減粘性が付与された水性ゲルインキ、または20℃の粘度が1000mPa・s〜10000mPa・sの中粘度の油性インキ)と、該インキの後端に配置され且つ該インキの消費に伴って前進するグリス状の追従体とが充填される。
【0022】
前記スプリング3は、線径0.12mm〜0.14mmのステンレス鋼製線材よりなり、前部のロッド部31と、後部のコイル部32とが一体に連設される。前記コイル部32の後端部には、前方のコイル部32の外径よりも大きい外径を有する円筒状の密着巻部33が形成される。また、前記密着巻部33の前端には、環状の外側段部34が形成される。本実施例では、前記外側段部34は、スプリング3の軸線に対して垂直面であるが、これ以外に、前方に向かうに従って次第に小径となる傾斜面であってもよい。前記傾斜面からなる外側段部34によって、チップ本体2後端と密着巻部33の前端の外側段部34とが引っ掛かったとしても、より一層、容易に前記引っ掛かり状態を解除することができる。
【0023】
前記密着巻部33の外径は、チップ本体2の後端開口部の内径より小さく設定される。具体的には、前記チップ本体2の後端開口部の内径は、1.4mmに設定され、前記密着巻部33の外径は1.2mmに設定され、前記密着巻部33の前方のコイル部32の外径は1.0mmに設定される。また、前記スプリング3の取付状態の荷重は、20グラム〜30グラムに設定される。
【0024】
次に本実施例のスプリング3の取付工程を順に説明する。
【0025】
〔1〕スプリングの非圧縮・仮挿入状態(図1参照)
チップ本体2のペン先側を下向きにし、チップ本体2の後端開口部を上向きにし、前記チップ本体2の後端開口部に、非圧縮状態のスプリング3をロッド部31を下側にし、落下により挿入させる。このとき、図1に示すように、密着巻部33の前端の外側段部34とチップ本体2の後端とが、軸方向に当接し、引っ掛かったとしても、コイル部32の前端が、チップ本体2のインキ流通孔24内面のストレート部24bに径方向に当接し、ロッド部31の前端が、インキ流通孔24の内面と非接触である。即ち、密着巻部33の前端の外側段部34とチップ本体2の後端とが、軸方向に当接し、引っ掛かったとき、ロッド部31の前端及びコイル部32の前端がインキ流通孔24の内側段部24aと非接触状態にある。
【0026】
そのため、スプリング3の自重やスプリング3に振動を付与することにより、容易にその引っ掛かり状態を解除することができる。前記引っ掛かり状態を解除することにより、スプリング3のロッド部31の前端をボール21の後面に当接させた状態にでき、スプリング3の密着巻部33の前端の外側段部34をチップ本体2内に位置させ、密着巻部33の後端部をチップ本体2の後端より後方に突出させる。
【0027】
〔2〕スプリング圧縮・取付工程
次に、スプリング3の密着巻部の後端を前方に押圧することにより、スプリング3を非圧縮・仮挿入状態から圧縮状態にする。このとき、密着巻部33の外面がチップ本体2の後端開口部の内面にガイドされ、密着巻部33がチップ本体2の後端開口部内に円滑に挿入される。前記密着巻部33は、コイル部32の非密着巻部33(弾発作用部)に比べて、曲げ変形しがたいため、スプリング3を前方に押圧して取り付ける際のスプリング3後端部の曲がりの発生が抑えられる。本実施例では、密着巻部33の後端は、ホルダー4(具体的にはホルダー4の係止部42)により前方に押圧され、スプリング3の圧縮・取付工程と同時に、ホルダー4の取付工程(即ち、チップ本体2の後端部をホルダー4の取付孔41に圧入固着する工程)がなされ、組立工程の簡略化が可能となる。
【0028】
〔3〕スプリングの圧縮・取付状態(図2参照)
前記圧縮・取付工程の後、前記スプリング3は、圧縮・取付が完了した状態となる。このとき、前記スプリング3の密着巻部33の後端が、ホルダー4内面の係止部42に係止されると共に、前記スプリング3のロッド部31の前端により、ボール21後面が前方に押圧され、それにより、ボール21前面と前端縁部22内面とが環状に密接される。
【0029】
本実施例のボールペン1は、非筆記時、前記ボール21と前記前端縁部22の内面との密接により、ペン先がシールされる。それにより、ペン先を下向き状態で保管したとしても、ペン先からのインキ漏出が防止され、また、ペン先を上向き状態で保管したとしても、ペン先からの空気混入が防止される。また、筆記時、被筆記面によりボール21が後方に移動され、ボール21と前端縁部22の隙間からインキが吐出される。
【0030】
尚、本発明の密着巻部33の後端を支持する「係止部42」は、本実施例のような、係止部42がチップ本体2の外部後方に位置するタイプであってもよいし、これ以外にも、係止部42がチップ本体2内に配置される構成であってもよい。さらに、「係止部42」は、チップ本体2の側壁を内方へ押圧変形することによりチップ本体2の内壁面に一体に形成する構成、または、チップ本体2内に圧入する別部材による構成でもよい。
【0031】
本発明の「ホルダー4」は、インキ収容管5を兼ねる構成(即ちホルダー4及びインキ収容管5を一部材により構成するもの)であってもよい。また、ホルダー4にチップ本体2の後端部を取り付ける構成は、チップ本体2の後端部の外面と、ホルダー4内面(即ち取付孔41内面)とが固着される構成(図2)の他、チップ本体2の後端部の内面(即ちインキ流通孔24内面)と、ホルダー4の後端部の外面とが固着される構成(図示せず)でもよい。
【0032】
【発明の効果】
請求項1により、スプリング仮挿入の際、スプリングの密着巻部の前端がチップ本体の後端に引っ掛かったとしても、スプリングの自重や振動等により容易にその引っ掛かりを解除でき、スプリングの挿入不良の発生を抑えることが可能となる。
【0033】
請求項2により、ホルダーの取付工程とスプリングの圧縮・取付工程とを同時に行うことができ、ボールペンの組立工程を短縮できる。
【0034】
請求項3により、スプリング仮挿入の際、スプリングの密着巻部の前端がチップ本体の後端に引っ掛かったとしても、スプリングの自重や振動等により容易にその引っ掛かりを解除でき、スプリングの挿入不良の発生を抑えることが可能となる。
【0035】
請求項4により、ホルダーの取付工程とスプリングの圧縮・取付工程とを同時に行うことができ、ボールペンの組立工程を短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスプリングの非圧縮・仮挿入状態を示す縦断面図である。
【図2】図1のスプリングの圧縮・取付状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボールペン
2 チップ本体
21 ボール
22 前端縁部
23 ボール受け座
24 インキ流通孔
24a 内側段部
24b ストレート部
25 肩部
3 スプリング
31 ロッド部
32 コイル部
33 密着巻部
34 外側段部
4 ホルダー
41 取付孔
42 係止部
43 インキ流通孔
5 インキ収容管

Claims (4)

  1. 内向きの前端縁部により前端部にボールを回転可能に抱持するチップ本体と、前記ボールを前方に押圧し且つ前記ボールを前端縁部の内面に密接させるスプリングとを備え、前記チップ本体が、内面に複数の内側段部を備え、前記スプリングが、ボールの後面に前端が当接されるロッド部と、該ロッド部の後端に連設されるコイル部と、該コイル部の後端部に形成される、前方のコイル部外径より大径の密着巻部と、該密着巻部の前端に形成される外側段部とを備え、前記スプリングの少なくともロッド部の前端から密着巻部の前端の外側段部までがチップ本体内に挿入配置されるタイプのボールペンであって、前記スプリングを非圧縮状態でペン先下向きのチップ本体内に仮挿入した際に、前記密着巻部の前端の外側段部が前記チップ本体の後端に当接したとき、前記ロッド部の前端及び前記コイル部の前端が前記チップ本体内面の内側段部に非接触であるよう設定されたことを特徴とするボールペン。
  2. 前記チップ本体の後端部に取り付けるホルダーに、前記密着巻部の後端が係止される係止部を設け、前記ホルダーの係止部によって密着巻部の後端を前方に押圧し、スプリングを圧縮状態にさせる請求項1記載のボールペン。
  3. 内向きの前端縁部により前端部にボールを回転可能に抱持するチップ本体と、前記ボールを前方に押圧し且つ前記ボールを前端縁部の内面に密接させるスプリングとを備え、前記チップ本体が、内面に複数の内側段部を備え、前記スプリングが、ボールの後面に前端が当接されるロッド部と、該ロッド部の後端に連設されるコイル部と、該コイル部の後端部に形成される、前方のコイル部外径より大径の密着巻部と、該密着巻部の前端に形成される外側段部とを備え、前記チップ本体の後端開口部から前記スプリングを非圧縮状態で仮挿入し、その後、前記スプリングを前方に押圧して圧縮状態にさせ、前記スプリングの少なくともロッド部の前端から密着巻部の前端の外側段部までがチップ本体内に挿入配置されるタイプのボールペンの製造方法であって、前記スプリングを非圧縮状態でペン先下向きのチップ本体内に仮挿入した際に、前記密着巻部の前端の外側段部が前記チップ本体の後端に当接したとき、前記ロッド部の前端及び前記コイル部の前端が、前記チップ本体内面の内側段部に非接触であることを特徴とするボールペンの製造方法。
  4. 前記チップ本体の後端部に取り付けるホルダーが、前記密着巻部の後端が係止される係止部を備え、前記ホルダーにチップ本体を取り付ける過程において、前記ホルダーの係止部によって前記密着巻部の後端を前方に押圧し、スプリングを圧縮状態にさせてなる請求項3記載のボールペンの製造方法。
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