JP4462597B2 - ボールペン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はボールペンに関する。詳細には、先端にボールが内向きの先端縁部より回転可能に抱持されたチップ本体と、前記チップ本体の後部を保持するホルダーと、前記ボールを前方に付勢して前記ボールを先端縁部の内面に密接させるコイルバネとを備えたボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のボールペンにおいて、例えば、特開平10−329475号公報には、チップ本体内に、その後端開口部から転写ボールを前方に付勢するコイルバネ(スプリング)を組み込み、コイルバネ後端をチップ本体の内面に設けたバネ係止用の突起(バネ係止凸部)に係止させる構成が開示されている。
【0003】
前記従来のボールペンは、コイルバネを圧縮変形させながらコイルバネの後端を押し棒により前方へ押圧される。前記押し棒は、バネ係止用の突起部分に挿通可能なよう、その外径がバネ係止用の突起の内径よりも小さく設定される。そのため、コイルバネを組み込む際、押し棒がコイルバネの後端部の内面に入り込み、コイルバネを適正にチップ本体内に組み込むことができないおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記従来の問題点を解決するものであって、コイルバネの組み込み時に、押し棒がコイルバネの後端部内面に入り込むおそれがなく、確実にコイルバネを適正箇所に組み込むことができるボールペンを提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔1〕本発明のボールペン1は、先端にボール21が内向きの先端縁部22により回転可能に抱持されたチップ本体2と、前記チップ本体2の後部を保持するホルダー3と、前記ボール21を前方に付勢して前記ボール21を先端縁部22の内面に密接させるコイルバネ4とを備えたボールペンであって、前記チップ本体2内面または前記ホルダー3内面に突起31を設け、前記コイルバネ4のコイル部42の後端部に、前記突起31乗り越え係止可能な大径部43と、該大径部43から後方に連設され、前記コイルバネ4を前方への押圧によって組み込む際に前方に変形し前記大径部43の内部に収容される小径部44とを備え、前記大径部43及び前記小径部44が密着巻部よりなり、大径部43の前面に、前方に向かうに従い外径が小さくなる傾斜部43aを形成し、前記小径部44が直円筒状の密着巻部からなり、前記コイルバネ4を前方への押圧によって組み込む際、小径部44が前方に変形し、大径部43の内部に収容されると同時に、大径部43の傾斜部43aの内面及びコイル部42の後端が小径部44により前方に押圧されること(請求項1)を特徴とする。
【0006】
コイルバネ4を組み込む際、押し棒7によりコイルバネ4の後端部を前方に押圧すると、小径部44が前方に変形して大径部43の内部に収容された状態となる。そのため、コイルバネ4の後端部において、押し棒7との安定した当接部を形成することができる。その結果、コイルバネ4の組み込み時、押し棒7がコイルバネ4の後端部内面に入り込むおそれがなく、確実にコイルバネ4の大径部43を、チップ本体2内面の突起またはホルダー3内面の突起31に乗り越え係止させることができる。尚、ホルダー3は、インキ収容管5を兼ねる構成でもよい。
【0008】
密着巻部により、大径部43及び小径部44の剛性が増し、押し棒7により押圧される際、ぐらついたりすることがなく、より一層、安定したコイルバネ4の組み込みが可能となる。
【0010】
大径部43の前面に傾斜部43aを備えることにより、後方から大径部43がバネ係止用の突起31を乗り越える際、大径部43が、突起31に引っ掛かることなく滑らかに突起31を乗り越えることができる。さらに、大径部43の傾斜部43aの内面を、前方に変形され且つ大径部43内に収容された小径部44が押圧する。そのため、より一層、安定したコイルバネ4の組み込みが可能となる。尚、前記傾斜部43aの外面は、例えば、円錐面、凸曲面、凹曲面等が挙げられる。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
【0012】
(実施例)
図1乃至図5に本発明の一実施例を示す。
本実施例のボールペン1は、先端にボール21を回転可能に抱持したチップ本体2と、該チップ本体2の後部が前部に圧入固着されたホルダー3と、該ホルダー3の後部が先端開口部に圧入固着されたインキ収容管5と、前記チップ本体2の内部及びホルダー3の内部に収容配置されるコイルバネ4と、前記インキ収容管5の後端開口部に圧入固着される尾栓6とからなる。
【0013】
前記インキ収容管5は、両端が開口された円筒体であり、合成樹脂の押出成形により得られる。前記インキ収容管5の先端開口部には、チップ本体2を有するホルダー3の後部が圧入固着され、一方、前記インキ収容管5の後端開口部には、通気孔が貫設された尾栓6が圧入固着される。前記インキ収容管5の内部には、インキ51(例えば、剪断減粘性が付与された水性ゲルインキ、または中粘度の油性インキ)と、該インキ51の後端に配置され且つ該インキ51の消費に伴って前進するグリス状の追従体52とが充填される。
【0014】
前記チップ本体2は、金属製(例えば、SUS304、SUS321等のオーステナイト系のステンレス鋼製)の直円筒状の細管よりなる。前記チップ本体2の先端部には、内方への押圧変形により環状の内向きの先端縁部22が形成される。さらに、前記先端縁部22の後方のチップ本体22の側壁内面には、内方への押圧変形により3個の内方突出部23(即ちボール受け座)が周方向等間隔に形成される。前記先端縁部22内面と前記内方突出部23前面との間(即ちボール抱持部)にボール21が回転可能に抱持される。
【0015】
前記ホルダー3は、合成樹脂(例えば、ポリプロピレン、ポリアセタール等)の射出成形により得られる筒状体である。前記ホルダー3は、チップ本体2が取付られる先細状の前部と、インキ収容管5の先端面と当接する鍔部と、インキ収容管5の先端開口部に圧入される後部とからなる。前記ホルダー3の内部には、先端が外部に開口するチップ取付孔と、該チップ取付孔に先端が連通し且つ後端が外部に開口するインキ流通孔とが設けられる。前記インキ流通孔の中間部内面には、周状に分散配置される複数(例えば4個)のバネ係止用の突起31が一体に形成される。尚、前記突起31は,環状に形成されてもよい。
【0016】
前記コイルバネ4は、線径0.14mmのステンレス鋼製線材により、前部のロッド部41と、後部のコイル部42とが一体に連設されてなる。前記コイル部42の後端部には、前方のコイル部42の外径よりも大きい外径を有する密着巻部よりなる大径部43が形成される。さらに、前記大径部43の後方には、密着巻部よりなる小径部44が一体に連設される。
【0017】
前記コイルバネ4の大径部43は、ホルダー3内面の突起31と乗り越え係止され、その前方のコイル部43を圧縮状態でホルダー3内に収容配置される。そして、前記コイルバネ4のロッド部41が、チップ本体2内に挿入され、その先端をボール21後面に当接させ、ボール21を前方に押圧し、ボール21前面と先端縁部22内面とを環状に密接させる。
【0018】
本実施例のボールペン1は、非筆記時、前記コイルバネ4のロッド部41によりボール21が前方に押圧され、前記ボール21と前記先端縁部22の内面とが密接され、それにより、ペン先がシールされる。それにより、ペン先を下向き状態で保管したとしても、ペン先からのインキ漏出が防止され、また、ペン先を上向き状態で保管したとしても、ペン先からの空気混入が防止される。
【0019】
本実施例では、前記大径部43は、前面の3巻の傾斜状の密着巻部よりなる傾斜部43aと、後面の垂直状の密着巻部よりなる垂直部43bと、前記傾斜部43aと前記垂直部43bの間の2巻の直円筒状の密着巻部よりなる最大外径部とが一体に連設されてなる。前記小径部44は、4巻の直円筒状の密着巻部からなり、前記垂直部43bと一体に連設される。また、前記大径部43の最大外径は、1.6mmに設定され、前記大径部43の前方のコイル部42の外径は、1.0mmに設定され、前記小径部44の外径は、1.0mm(コイル部42と同外径)に設定されている。
【0020】
(コイルバネ組み込み過程)
本実施例のコイルバネ4の組み込み過程を順に説明する(図2〜図5参照)。はじめに、図2に示すように、コイルバネ4は、チップ本体2が前部に固着されたホルダー3の後端開口部より挿入される。このとき、コイルバネ4は、フリー状態(非圧縮状態)であり、ロッド部41先端をボール21後面に当接させるとともに、大径部43及び小径部44を、ホルダー3内面の突起31よりも後方に位置させている。
【0021】
次に、図3及び図4に示すように、押し棒7によりコイルバネ4の後端部を前方に押圧する。前記押し棒7は、小径部44内径より小さい外径を有する凸部71を先端に備えると共に、前記凸部71の外周に、小径部44外径より大きい外径を有し且つ大径部43外径より小さい外径を有する環状当接面72を備える。前記押し棒7の凸部71が小径部44内に挿入されると共に、前記押し棒7の環状当接面72が小径部44の後端及び外径部43の垂直面を前方に押圧する。それにより、小径部44が前方に変形し、大径部43の内部に収容されると同時に、大径部43の傾斜部43aの内面及びコイル部42の後端が小径部44により前方に押圧される。そのため、前記押し棒7がコイル部42内面に入り込むことによるコイル部42を引っ張り変形させることがなく、大径部43がホルダー3内面の突起31を確実に乗り越えることができる。
【0022】
最後に、前記押し棒7をホルダー3内部から抜くと、図5に示すように、大径部43はホルダー3内面の突起31に係止状態となる。図5では、このとき、小径部44は、大径部43内部より外部に突出した元の状態に戻っているが、前記小径部44は、コイルバネ4の組み込み後は、元の状態にもどらなくてもよく、大径部43内に収容された状態であってもよい。
【0023】
【発明の効果】
請求項1の発明により、コイルバネの組み込み時に、押し棒がコイルバネの後端部内面に入り込むおそれがなく、確実にコイルバネを適正箇所に組み込むことができる。
【0024】
請求項の発明により、大径部及び小径部の剛性が増し、押し棒により押圧される際、ぐらついたりすることがなく、より一層、安定したコイルバネの組み込みが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1の実施例の挿入直後のフリー状態のコイルバネを示す要部拡大縦断面図である。
【図3】図1の実施例の押し棒により押圧された状態のコイルバネを示す要部拡大縦断面図である。
【図4】図3のA部拡大図である。
【図5】図1の実施例のコイルバネ組み込み完了状態を示す要部拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボールペン
2 チップ本体
21 ボール
22 先端縁部
23 内方突出部
3 ホルダー
31 突起
4 コイルバネ
41 ロッド部
42 コイル部
43 大径部
43a 傾斜部
43b 垂直部
44 小径部
5 インキ収容管
51 インキ
52 追従体
6 尾栓
7 押し棒
71 凸部
72 環状当接面

Claims (1)

  1. 先端にボールが内向きの先端縁部により回転可能に抱持されたチップ本体と、前記チップ本体の後部を保持するホルダーと、前記ボールを前方に付勢して前記ボールを先端縁部の内面に密接させるコイルバネとを備えたボールペンであって、前記チップ本体内面または前記ホルダー内面に突起を設け、前記コイルバネのコイル部の後端部に、前記突起乗り越え係止可能な大径部と、該大径部から後方に連設され、前記コイルバネを前方への押圧によって組み込む際に前方に変形し前記大径部の内部に収容される小径部とを備え、前記大径部及び前記小径部が密着巻部よりなり、前記大径部の前面に、前方に向かうに従い外径が小さくなる傾斜部を形成し、前記小径部が直円筒状の密着巻部からなり、前記コイルバネを前方への押圧によって組み込む際、小径部が前方に変形し、大径部の内部に収容されると同時に、大径部の傾斜部の内面及びコイル部の後端が小径部により前方に押圧されることを特徴とするボールペン。
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