JP2553896B2 - ボールペンチツプにおける中芯の固定方法 - Google Patents

ボールペンチツプにおける中芯の固定方法

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JP2553896B2 JP62295470A JP29547087A JP2553896B2 JP 2553896 B2 JP2553896 B2 JP 2553896B2 JP 62295470 A JP62295470 A JP 62295470A JP 29547087 A JP29547087 A JP 29547087A JP 2553896 B2 JP2553896 B2 JP 2553896B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は水性ボールペンのリフィール等の先端部に装
着される金属製チップにおける繊維製中芯の固定方法に
関する。
(従来の技術) 金属製チップに繊維製中芯を固定する方法の従来の技
術としては、例えば、(a)第4図に示すようにチップ
1の一部をポンチ等によりカシメ加工してチップ1の内
面部に凸部2を設けることにより当該凸部2を繊維製中
芯3の外面部に圧接して固定する方法や、(b)接着剤
を使用してチップと中芯を接着して固定する方法や、
(c)実公昭41−18327号公報に示された如くチップの
後端縁に平行な一対の切込みを設けてその切込みに狭ま
れた部位を内面側へ屈曲し繊維芯に喰い込ませて固定す
る方法や、(d)実開昭60−173382号公報に示されたよ
うに有底筒状のチップの底面に孔を穿設して、大径部と
小径部を有する繊維芯の小径部をその孔に挿通し、繊維
心の段部をチップの底面に当接させて固定する方法等が
存在する。然しながら、上記の(a)の方法には、中芯
3のカシメ部分の繊維が圧縮されて繊維間の間隙が狭窄
されこの繊維圧縮部4の存在によりインクの流動が阻害
される弊があり、又、(b)の方法には、接着剤がイン
キと接触して化学反応を起こしたり、チップの先端部に
保持したボールに接着剤が付着してボールが回転不能に
陥る等の懸念があり、また、(c)の方法には、切込み
を形成する工程に加えて屈曲工程を必要とするのでコス
ト高になる欠点があり、更に(d)の方法には、段面積
の小さい小径部を設けるためにインキ供給量が減少する
という欠点があった。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記の各従来技術の問題点を解決し、インキ
の流動が阻害されず、接着剤による弊がなく、インキ供
給量が減少せず、加工が容易で生産性が向上するボール
ペンチップにおける中芯の固定方法の提供を目的とする
ものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために案出された本発明のボール
ペンチップにおける中芯の固定方法は、金属製のチップ
1の後端部にテーパ状薄肉部6を設け、当該薄肉部6の
一部の縁を押し棒7によって外面側から半径方向に押圧
して、縁の肉部をすべり変形させながら内面側へ突出さ
せ、当該突出部位8をチップに挿入した繊維製中芯3の
外面部にその繊維を圧縮しないで切断せしめながら喰い
込ませることによってチップ1に対し繊維製中芯を固定
するものである。
(実施例) 第1図及び第2図は本発明実施例の工程図を示したもの
である。ボールペンチップ1は塑性加工が可能な硬度を
有する金属製で、その先端部にボール5を回動自在に抱
持し、又、後端部にはテーパ状薄肉部6を設けている。
繊維を集束して形成された中芯3はその前端部をチップ
1の内部へ挿入してチップ先端部のボール5へ適宜の距
離まで近接させ、又その後端部をチップ1の後方へ突出
させている。中芯3の外径はチップの穴径と同一か僅か
に大きく設定され、チップ1の内面と中芯3の外面は密
着している。チップ1の後端の薄肉部6の縁の一部に対
向する位置にポンチ等の押し棒7をチップ1の軸線に対
して垂直に配置し、当該押し棒7によってチップ1の後
端の薄肉部6の縁をチップ1の外面側から半径方向に押
圧し、縁の内部をすべり変形させることにより所要長さ
内面側へ突出させ、当該突出部位8をチップ1に挿入し
た中芯3の外面部にその繊維を圧縮しないで切断せしめ
ながら喰い込ませることにより、チップ1と中芯3の固
定工程が終了する。第3図は中芯3を固定した状態のチ
ップ1の後端部を斜視図により示したもので、中芯3に
喰い込むチップ後端の突出部位8は一箇所となっている
が複数箇所に設けても勿論構わない。このチップ1の突
出部位8が中芯3に喰い込むことによって得られる固定
力は、従来の固定方法に比べて劣るものではなく、落下
等の衝撃による中芯3のチップ1に対する軸方向の位置
ずれは抑止され、書き味の悪化や、インク切れ等の弊を
完全に防止できる。尚、チップ1はリフィールの軸の先
端部に固定され、チップ1の後方に突出した中芯3の後
端部はリフィールの軸の内部に収納されたインク吸蔵体
に接続される。
(作用及び効果) 本願発明のボールペンチップにおける中芯の固定方法
に依れば、先ず、チップに加工された突出部位が中芯の
繊維を圧縮しないで切断しながら食い込むことになるの
で、中芯にインキの流動を阻害する圧縮部の発生を回避
することができ、良好なインク供給、即ち良好な書き味
を保証できる。尚、チップの突出部位自体によるインク
流動の阻害は全体的に見て影響は僅少である。次に、本
発明の中芯固定方法は接着剤を使用しないので、接着剤
とインクが接触して化学反応を起こしたり、ボールに接
着剤が付着してボールが回転不能に陥る等の虞れが全く
無い。また、本発明の方法は中芯に小径部を設けて断面
積が減少するようなことがないので、インキ供給が不良
になるという弊害がない。更に本発明の方法は押し棒に
よる押圧工程を要するだけなので上記の公知例に比べて
も工程が極めて簡略化し、よって生産性を向上させてコ
スト低減をもたらすことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の実施工程を示す一部切断側
面図、第3図は本発明により中芯を固定した状態を示す
チップ後端部の斜視図、第4図は従来の一方法により中
芯をチップに固定した状態の一部切断側面図である。 1……チップ、2……凸部、3……中芯、4……繊維圧
縮部、5……ボール、6……薄肉部、7……押し棒、8
……突出部位。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属製のチップ1の後端部にテーパ状薄肉
    部6を設け、当該薄肉部6の一部の縁を押し棒7によっ
    て外面側から半径方向に押圧して、縁の肉部をすべり変
    形させながら内面側へ突出させ、当該突出部位8をチッ
    プ1に挿入した繊維製中芯3の外面部にその繊維を圧縮
    しないで切断せしめながら喰い込ませることを特徴とす
    るボールペンチップにおける中芯の固定方法。
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JPS60173382U (ja) * 1984-04-26 1985-11-16 セーラー万年筆株式会社 マ−キングペン

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