JP2548040B2 - 車両用ドアの組付方法及び装置 - Google Patents
車両用ドアの組付方法及び装置Info
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- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62D—MOTOR VEHICLES; TRAILERS
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Description
【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、車体にドアをセットして、ドアに枢着した
ヒンジブラケットを車体に締結する車両用ドアの組付方
法及び装置に関する。
ヒンジブラケットを車体に締結する車両用ドアの組付方
法及び装置に関する。
（従来の技術） 従来、特開昭60−240574号公報により、ドアを保持す
る治具を搭載したロボットから成るセット手段と、ナッ
トランナを搭載したロボットから成る締付手段とを用
い、セット手段によりドアを治具に保持させた状態で車
体にセットし、次いでヒンジブラケットを締付手段によ
って車体に締結することによりドアの自動組付けを行う
ようにしたものは知られている。
る治具を搭載したロボットから成るセット手段と、ナッ
トランナを搭載したロボットから成る締付手段とを用
い、セット手段によりドアを治具に保持させた状態で車
体にセットし、次いでヒンジブラケットを締付手段によ
って車体に締結することによりドアの自動組付けを行う
ようにしたものは知られている。
（発明が解決しようとする課題） 上記のものでは、ヒンジブラケットが締結されるまで
治具によってドアが所定のセット位置に保持されるが、
組付後に治具をドアから離脱させると、ヒンジブラケッ
トの枢着部の遊びによりドアがヒンジブラケットに対し
て動き、車体に対しドアの位置がずれてしまうことがあ
る。
治具によってドアが所定のセット位置に保持されるが、
組付後に治具をドアから離脱させると、ヒンジブラケッ
トの枢着部の遊びによりドアがヒンジブラケットに対し
て動き、車体に対しドアの位置がずれてしまうことがあ
る。
本発明は、以上の不具合に鑑み、ヒンジブラケットの
枢着部に遊びがあっても、ドアを車体に対しセット位置
から動かないように組付け得る方法並びに装置を提供す
ることをその目的としている。
枢着部に遊びがあっても、ドアを車体に対しセット位置
から動かないように組付け得る方法並びに装置を提供す
ることをその目的としている。
（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく、本発明による方法では、ヒン
ジブラケットの枢着部の遊びのうち、該枢着部にドアの
重量によって作用する垂直荷重方向の遊びとモーメント
荷重方向の遊びとを、ヒンジブラケットの枢着部側の端
部を押上げると共にヒンジブラケットの枢着部とは逆側
の端部を押下げることにより、共に除去した状態でヒン
ジブラケットを車体に締結するようにした。
ジブラケットの枢着部の遊びのうち、該枢着部にドアの
重量によって作用する垂直荷重方向の遊びとモーメント
荷重方向の遊びとを、ヒンジブラケットの枢着部側の端
部を押上げると共にヒンジブラケットの枢着部とは逆側
の端部を押下げることにより、共に除去した状態でヒン
ジブラケットを車体に締結するようにした。
又、本発明による装置は、ドアを保持する治具を移動
して車体にドアをセットするセット手段と、ドアに枢着
したヒンジブラケットを車体に締結する締付手段と、ヒ
ンジブラケットの枢着部の遊びを除去する、ヒンジブラ
ケットの枢着部側の端部を押上げる手段及びヒンジブラ
ケットの枢着部とは逆側の端部を押下げる手段で構成さ
れる遊び除去手段とから成る。
して車体にドアをセットするセット手段と、ドアに枢着
したヒンジブラケットを車体に締結する締付手段と、ヒ
ンジブラケットの枢着部の遊びを除去する、ヒンジブラ
ケットの枢着部側の端部を押上げる手段及びヒンジブラ
ケットの枢着部とは逆側の端部を押下げる手段で構成さ
れる遊び除去手段とから成る。
（作 用） ヒンジブラケットの枢着部の遊びが除去されれば、組
付後ドア荷重が枢着部に作用しても、ドアはヒンジブラ
ケットに対して動かず、セット位置に維持される。
付後ドア荷重が枢着部に作用しても、ドアはヒンジブラ
ケットに対して動かず、セット位置に維持される。
ところで、ヒンジブラケットの枢着部にはドア荷重に
よる垂直荷重と水平軸線回りのモーメント荷重とが作用
し、この場合ヒンジブラケットの枢着部側の端部を押上
げれば、ドアのヒンジブラケットに対する下動が阻止さ
れ、即ち垂直荷重に対しての遊びが除去され、又ヒンジ
ブラケットの枢着部とは逆側の端部を押下げれば、枢着
部のモーメント荷重の作用方向の遊び分だけヒンジブラ
ケットが傾動して、ドアのヒンジブラケットに対する傾
動が阻止され、即ちモーメント荷重に対しての遊びが除
去される。
よる垂直荷重と水平軸線回りのモーメント荷重とが作用
し、この場合ヒンジブラケットの枢着部側の端部を押上
げれば、ドアのヒンジブラケットに対する下動が阻止さ
れ、即ち垂直荷重に対しての遊びが除去され、又ヒンジ
ブラケットの枢着部とは逆側の端部を押下げれば、枢着
部のモーメント荷重の作用方向の遊び分だけヒンジブラ
ケットが傾動して、ドアのヒンジブラケットに対する傾
動が阻止され、即ちモーメント荷重に対しての遊びが除
去される。
上記した本発明装置のように、ドアを保持する治具を
有するセット手段を設ける場合、治具に遊び除去手段を
搭載しておけば、遊び除去手段を別途のロボット等でヒ
ンジブラケットに対向する位置に移動しなくても済み、
設備費の削減を図れる。
有するセット手段を設ける場合、治具に遊び除去手段を
搭載しておけば、遊び除去手段を別途のロボット等でヒ
ンジブラケットに対向する位置に移動しなくても済み、
設備費の削減を図れる。
（実施例） 第１図を参照して、（１）は車体ａの搬送路、（２）
は該搬送路（１）の途中に設けた組付ステーションを示
し、該ステーション（２）の左右両側に設けた各基台
（３）上に、前方から順にフロントフェンダｂの組付ロ
ボッド（４）とフロントとリヤの各ドアｃの組付装置
（５）（５）を配置すると共に、該ステーション（２）
に天井枠（６）を架設して、該天井枠（６）に、ボンネ
ットｄの組付ロボット（７）とトランクリッドｅの組付
ロボット（８）とを配置し、更に該ステーション（２）
に天井枠（６）より上方にのびるドロップリフタ用の機
枠（９）を立設して、該機枠（９）の左右両側に、フロ
ントフェンダｂ及びフロントとリヤのドアｃ用の第１ド
ロップリフタ（10）（10）と、その前側にボンネットｄ
用の第２ドロップリフタ（11）と、その後側にトランク
リッドｅ用の第３ドロップリフタ（12）とを夫々昇降自
在に設け、組付ステーション（２）の上方の左右両側を
通る１対の第１ハンガコンベア（13）（図面には片側の
みを図示）のハンガ（13a）に吊持されるフロントフェ
ンダｂとドアｃとを第１ドロップリフタ（10）を介して
フロントフェンダ用の組付ロボット（４）とドア用の各
組付装置（５）に受渡し、又組付ステーション（２）の
上方中央部を通る第２ハンガコンベア（14）のハンガ
（図示せず）に吊持されるボンネットｄとトランクリッ
ドｅとを夫々第２と第３のドロップリフタ（11）（12）
を介してボンネット用とトランクリッド用の組付ロボッ
ト（７）（８）に受渡し、これらロボット等によりフロ
ントフェンダｂ、ドアｃ、ボンネットｄ、トランクリッ
ドｅを単一の組付ステーション（２）で車体ａに組付け
るようにした。
は該搬送路（１）の途中に設けた組付ステーションを示
し、該ステーション（２）の左右両側に設けた各基台
（３）上に、前方から順にフロントフェンダｂの組付ロ
ボッド（４）とフロントとリヤの各ドアｃの組付装置
（５）（５）を配置すると共に、該ステーション（２）
に天井枠（６）を架設して、該天井枠（６）に、ボンネ
ットｄの組付ロボット（７）とトランクリッドｅの組付
ロボット（８）とを配置し、更に該ステーション（２）
に天井枠（６）より上方にのびるドロップリフタ用の機
枠（９）を立設して、該機枠（９）の左右両側に、フロ
ントフェンダｂ及びフロントとリヤのドアｃ用の第１ド
ロップリフタ（10）（10）と、その前側にボンネットｄ
用の第２ドロップリフタ（11）と、その後側にトランク
リッドｅ用の第３ドロップリフタ（12）とを夫々昇降自
在に設け、組付ステーション（２）の上方の左右両側を
通る１対の第１ハンガコンベア（13）（図面には片側の
みを図示）のハンガ（13a）に吊持されるフロントフェ
ンダｂとドアｃとを第１ドロップリフタ（10）を介して
フロントフェンダ用の組付ロボット（４）とドア用の各
組付装置（５）に受渡し、又組付ステーション（２）の
上方中央部を通る第２ハンガコンベア（14）のハンガ
（図示せず）に吊持されるボンネットｄとトランクリッ
ドｅとを夫々第２と第３のドロップリフタ（11）（12）
を介してボンネット用とトランクリッド用の組付ロボッ
ト（７）（８）に受渡し、これらロボット等によりフロ
ントフェンダｂ、ドアｃ、ボンネットｄ、トランクリッ
ドｅを単一の組付ステーション（２）で車体ａに組付け
るようにした。
本発明に関係するのは、ドアの組付装置（５）であ
り、以下これについて詳述する。
り、以下これについて詳述する。
該組付装置（５）は、ドアｃを保持する治具（15）を
搭載したセット手段としてのセットロボット（16）と、
ナットランナ（17）を搭載した締付手段としての締付ロ
ボット（18）とで構成される。
搭載したセット手段としてのセットロボット（16）と、
ナットランナ（17）を搭載した締付手段としての締付ロ
ボット（18）とで構成される。
該セットロボット（16）は、第２図に示す如く、基台
（３）上のガイドレール（19a）に沿って車長方向（Ｙ
軸）に移動自在な第１スライド台（19）と、該第１スラ
イド台（19）上のガイドレール（20a）に沿って車幅方
向（Ｘ軸）に移動自在な第２スライド台（20）と、該第
２スライド台（20）の側面のガイドレール（21a）に沿
って車高方向（Ｚ軸）に昇降自在な昇降枠（21）とを備
え、該昇降枠（21）に、本願出願人が先に実願昭63−15
0711号で提案した３軸構造の手首（22）を介して前記治
具（15）を取付けて成るもので、第１ドロップリフタ
（10）から治具（15）にドアｃを受取らせた後、組付ス
テーション（２）に備える図示しない位置センサによる
車体ａの位置上方に基いて算定されるドアセット位置の
補正データに合わせて治具（15）のＹ軸及びＺ軸方向の
位置補正と手首（22）によるＸ軸回りの傾動補正を行
い、この状態で治具（15）をＸ軸方向内方に前進させ
て、車体ａにドアｃをセットする。
（３）上のガイドレール（19a）に沿って車長方向（Ｙ
軸）に移動自在な第１スライド台（19）と、該第１スラ
イド台（19）上のガイドレール（20a）に沿って車幅方
向（Ｘ軸）に移動自在な第２スライド台（20）と、該第
２スライド台（20）の側面のガイドレール（21a）に沿
って車高方向（Ｚ軸）に昇降自在な昇降枠（21）とを備
え、該昇降枠（21）に、本願出願人が先に実願昭63−15
0711号で提案した３軸構造の手首（22）を介して前記治
具（15）を取付けて成るもので、第１ドロップリフタ
（10）から治具（15）にドアｃを受取らせた後、組付ス
テーション（２）に備える図示しない位置センサによる
車体ａの位置上方に基いて算定されるドアセット位置の
補正データに合わせて治具（15）のＹ軸及びＺ軸方向の
位置補正と手首（22）によるＸ軸回りの傾動補正を行
い、この状態で治具（15）をＸ軸方向内方に前進させ
て、車体ａにドアｃをセットする。
前記治具（15）は、第３図乃至第６図に示す如く、ド
アｃの下縁を受けるＸ軸方向にフローティング自在な前
後１対の荷重受け（23）（23）と、シリンダ（24a）に
より前方の逃げ位置からストッパ（24b）で規制される
基準位置に移動されてドアｃの前縁を受ける基準座（2
4）と、Ｙ軸方向に進退自在な可動枠（25a）にシリンダ
（25b）でＸ軸方向に出没自在に設けられ、該可動枠（2
5a）を進退するクランプシリンダ（25c）の作動でドア
ｃの後縁を押圧してドアｃを基準座（24）との間に挾持
する第１クランプ部材（25）、ドアｃの本体上縁を第７
図に示す如く上方から押圧すべくシリンダ（26a）で上
下方向に揺動される第２クランプ部材（26）と、ドアｃ
の外表面を受けるＸ軸方向にフローティング自在なパッ
ド（27）と、シリンダ（28a）で進退されてドアｃの外
表面を吸着する複数の吸盤（28）とを備えるもので、前
記第１ドロップリフタ（10）からのドアｃの受渡しに際
し、該治具（15）を手首（22）のＹ軸回りの傾動で斜め
上向き姿勢として、ドアｃの下縁を荷重受け（23）とそ
の外表面をパッド（27）とで受けて該治具（15）にドア
ｃを支承し、次に基準座（24）を基準位置に移動して第
１クランプ部材（25）の作動によりドアｃのＹ軸方向の
位置決めと、次いで第２クランプ部材（26）を作動させ
てドアｃのＺ軸方向の位置決めとを行い、最後に吸盤
（28）によりドアｃを吸着して、該治具（15）にドアｃ
を位置決め保持し、その後該治具（15）を垂直姿勢に戻
して上記の如くドアｃを車体ａにセットするようにし
た。
アｃの下縁を受けるＸ軸方向にフローティング自在な前
後１対の荷重受け（23）（23）と、シリンダ（24a）に
より前方の逃げ位置からストッパ（24b）で規制される
基準位置に移動されてドアｃの前縁を受ける基準座（2
4）と、Ｙ軸方向に進退自在な可動枠（25a）にシリンダ
（25b）でＸ軸方向に出没自在に設けられ、該可動枠（2
5a）を進退するクランプシリンダ（25c）の作動でドア
ｃの後縁を押圧してドアｃを基準座（24）との間に挾持
する第１クランプ部材（25）、ドアｃの本体上縁を第７
図に示す如く上方から押圧すべくシリンダ（26a）で上
下方向に揺動される第２クランプ部材（26）と、ドアｃ
の外表面を受けるＸ軸方向にフローティング自在なパッ
ド（27）と、シリンダ（28a）で進退されてドアｃの外
表面を吸着する複数の吸盤（28）とを備えるもので、前
記第１ドロップリフタ（10）からのドアｃの受渡しに際
し、該治具（15）を手首（22）のＹ軸回りの傾動で斜め
上向き姿勢として、ドアｃの下縁を荷重受け（23）とそ
の外表面をパッド（27）とで受けて該治具（15）にドア
ｃを支承し、次に基準座（24）を基準位置に移動して第
１クランプ部材（25）の作動によりドアｃのＹ軸方向の
位置決めと、次いで第２クランプ部材（26）を作動させ
てドアｃのＺ軸方向の位置決めとを行い、最後に吸盤
（28）によりドアｃを吸着して、該治具（15）にドアｃ
を位置決め保持し、その後該治具（15）を垂直姿勢に戻
して上記の如くドアｃを車体ａにセットするようにし
た。
尚、前記第１クランプ部材（25）は、２ドアタイプの
車両にも対処し得るよう、クランプシリンダ（25c）に
連結される機種切換用のシリンダ（25d）による可動枠
（25a）の揺動で４ドアタイプ用の位置と２ドアタイプ
用の位置とに切換えられるようになっている。
車両にも対処し得るよう、クランプシリンダ（25c）に
連結される機種切換用のシリンダ（25d）による可動枠
（25a）の揺動で４ドアタイプ用の位置と２ドアタイプ
用の位置とに切換えられるようになっている。
又、前記治具（15）には、ドアｃの前端部に枢着した
上下１対のヒンジブラケットf,fの夫々の遊びを除去す
る第１と第２の各１対の遊び除去手段（291）（292）が
設けられており、該第１遊び除去手段（291）は、治具
（15）の前端にシリンダ（30a）によりリニヤガイド（3
0b）に沿って上下動されるように取付けた可動枠（30）
と、該可動枠（30）にＸ軸方向に摺動自在に且つばね
（31a）でＸ軸方向に付勢して支持させたロッド（31）
と、該ロッド（31）の先端に取付けたヒンジブラケット
ｆに対向する当片（32）とで構成され、該当片（32）を
第８図に示すようにヒンジブラケットｆの枢着部f1とは
逆側の端部即ち前端部の上縁に当接させて、該前端部を
シリンダ（30a）の押圧力で押下げるようにした。
上下１対のヒンジブラケットf,fの夫々の遊びを除去す
る第１と第２の各１対の遊び除去手段（291）（292）が
設けられており、該第１遊び除去手段（291）は、治具
（15）の前端にシリンダ（30a）によりリニヤガイド（3
0b）に沿って上下動されるように取付けた可動枠（30）
と、該可動枠（30）にＸ軸方向に摺動自在に且つばね
（31a）でＸ軸方向に付勢して支持させたロッド（31）
と、該ロッド（31）の先端に取付けたヒンジブラケット
ｆに対向する当片（32）とで構成され、該当片（32）を
第８図に示すようにヒンジブラケットｆの枢着部f1とは
逆側の端部即ち前端部の上縁に当接させて、該前端部を
シリンダ（30a）の押圧力で押下げるようにした。
第２遊び除去手段（292）は、治具（15）にシリンダ
（33a）とガイドバー（33b）とでＸ軸方向に進退自在に
設けた可動枠（33）に、ヒンジブラケットｆの後端の枢
着部f1を下方から押上げるアーム（34）をアクチュエー
タ（34a）により上下動及びＺ軸回りに揺動自在に設け
て成るものとし、アーム（34）をＸ軸方向に向けた状態
で可動枠（33）をＸ軸方向内方に前進させた後、該アー
ム（34）をＹ軸方向後方に揺動させてその先端をヒンジ
ブラケットｆの枢着部f1の直下に臨ませ、次いで該アー
ム（34）を上動させて枢着部f1を押上げ、枢着部f1の垂
直方向の遊びを除去するようにした。
（33a）とガイドバー（33b）とでＸ軸方向に進退自在に
設けた可動枠（33）に、ヒンジブラケットｆの後端の枢
着部f1を下方から押上げるアーム（34）をアクチュエー
タ（34a）により上下動及びＺ軸回りに揺動自在に設け
て成るものとし、アーム（34）をＸ軸方向に向けた状態
で可動枠（33）をＸ軸方向内方に前進させた後、該アー
ム（34）をＹ軸方向後方に揺動させてその先端をヒンジ
ブラケットｆの枢着部f1の直下に臨ませ、次いで該アー
ム（34）を上動させて枢着部f1を押上げ、枢着部f1の垂
直方向の遊びを除去するようにした。
ヒンジブラケットｆの枢着部f1には径方向の遊びもあ
り、ヒンジブラケットｆを車体ａに締結すると、枢着部
f1にドア荷重による第８図で時計方向のモーメント荷重
が作用して、径方向の遊びによりドアｃが後下りに傾動
する。この際、ドアｃに固定のブラケットf2を基準にし
て考えると、ヒンジブラケットｆが固定ブラケットf2に
対し反時計方向に遊び分だけ傾動していることになり、
上記の如く第１遊び除去手段（291）でヒンジブラケッ
トｆの前端部を押下げれば、ヒンジブラケットｆが固定
ブラケットf2に対し反時計方向に傾動して、結局モーメ
ント荷重の作用方向の遊びが除去され、締付ロボット
（18）に搭載したナットランナ（17）によりヒンジブラ
ケットｆをこの状態で車体ａに締結すれば、その後治具
（15）をドアｃから離脱させても、ドアｃは傾動するこ
となく所要のセット位置に保持される。
り、ヒンジブラケットｆを車体ａに締結すると、枢着部
f1にドア荷重による第８図で時計方向のモーメント荷重
が作用して、径方向の遊びによりドアｃが後下りに傾動
する。この際、ドアｃに固定のブラケットf2を基準にし
て考えると、ヒンジブラケットｆが固定ブラケットf2に
対し反時計方向に遊び分だけ傾動していることになり、
上記の如く第１遊び除去手段（291）でヒンジブラケッ
トｆの前端部を押下げれば、ヒンジブラケットｆが固定
ブラケットf2に対し反時計方向に傾動して、結局モーメ
ント荷重の作用方向の遊びが除去され、締付ロボット
（18）に搭載したナットランナ（17）によりヒンジブラ
ケットｆをこの状態で車体ａに締結すれば、その後治具
（15）をドアｃから離脱させても、ドアｃは傾動するこ
となく所要のセット位置に保持される。
前記当片（32）は、ドアｃを車体ａにセットしたとき
前記ばね（31a）の付勢力で車体ａに当接し、ヒンジブ
ラケットｆの締結が完了するまで該ブラケットｆを押圧
し続ける。
前記ばね（31a）の付勢力で車体ａに当接し、ヒンジブ
ラケットｆの締結が完了するまで該ブラケットｆを押圧
し続ける。
尚、ヒンジブラケットｆの枢着部f1を中心に回動位置
は一定せず、締結に際し締付ロボット（18）に取付けた
図示しない押え片によりヒンジブラケットｆを車体ａ側
の取付面に重合するように押圧し、この状態でナットラ
ンナ（17）による締付作業を行うようにした。
は一定せず、締結に際し締付ロボット（18）に取付けた
図示しない押え片によりヒンジブラケットｆを車体ａ側
の取付面に重合するように押圧し、この状態でナットラ
ンナ（17）による締付作業を行うようにした。
又、遊び除去手段によるヒンジブラケットｆの押圧力
は、ドア荷重、好ましくは後工程で取付けるドア艤装品
を含めたドア荷重に相当する値に設定することが望まし
い。
は、ドア荷重、好ましくは後工程で取付けるドア艤装品
を含めたドア荷重に相当する値に設定することが望まし
い。
（発明の効果） 以上の説明から明らかなように、請求項１の発明によ
れば、ヒンジブラケットの枢着部に垂直方向及び径方向
の何れの遊びがあっても、これらの遊びによる組付後の
ヒンジブラケットに対するドアの動きを防止でき、ドア
をセット位置に確実に維持できて、後工程での調整が不
要となり、生産性が大幅に向上させる効果を有する。
れば、ヒンジブラケットの枢着部に垂直方向及び径方向
の何れの遊びがあっても、これらの遊びによる組付後の
ヒンジブラケットに対するドアの動きを防止でき、ドア
をセット位置に確実に維持できて、後工程での調整が不
要となり、生産性が大幅に向上させる効果を有する。
請求項２の発明によれば、ドアを組付後にセット位置
からずれないように車体に自動的に組付けることがで
き、更に請求項３の発明によれば、遊び除去手段用の別
途のロボットが不要となって、設備費を削減できる効果
を有する。
からずれないように車体に自動的に組付けることがで
き、更に請求項３の発明によれば、遊び除去手段用の別
途のロボットが不要となって、設備費を削減できる効果
を有する。
第１図は本発明装置を具備する組付ステーションの斜視
図、第２図はドアのセットロボットのＹ軸方向前方から
見た側面図、第３図は治具のＹ軸方向内方から見た正面
図、第４図はその平面図、第５図及び第６図は夫々第３
図の右側面図と左側面図、第７図は第３図のVII−VII線
截断面図、第８図はヒンジブラケットの拡大図である。 （15）……治具 （16）……セットロボット（セット手段） （18）……締付ロボット（締付手段） （291）（292）……遊び除去手段 ａ……車体 ｃ……ドア ｆ……ヒンジブラケット f1……枢着部
図、第２図はドアのセットロボットのＹ軸方向前方から
見た側面図、第３図は治具のＹ軸方向内方から見た正面
図、第４図はその平面図、第５図及び第６図は夫々第３
図の右側面図と左側面図、第７図は第３図のVII−VII線
截断面図、第８図はヒンジブラケットの拡大図である。 （15）……治具 （16）……セットロボット（セット手段） （18）……締付ロボット（締付手段） （291）（292）……遊び除去手段 ａ……車体 ｃ……ドア ｆ……ヒンジブラケット f1……枢着部
Claims (3)
- 【請求項１】車体にドアをセットして、ドアに枢着して
ヒンジブラケットを車体に締結する車両用ドアの組付方
法において、ヒンジブラケットの枢着部の遊びのうち、
該枢着部にドアの重量によって作用する垂直荷重方向の
遊びとモーメント荷重方向の遊びとを、ヒンジブラケッ
トの枢着部側の端部を押上げると共にヒンジブラケット
の枢着部とは逆側の端部を押下げることにより、共に除
去した状態でヒンジブラケットを車体に締結することを
特徴とする車両用ドアの組付方法。 - 【請求項２】ドアを保持する治具を移動して車体にドア
をセットするセット手段と、ドアに枢着したヒンジブラ
ケットを車体に締結する締付手段と、ヒンジブラケット
の枢着部の遊びを除去する、ヒンジブラケットの枢着部
側の端部を押上げる手段及びヒンジブラケットの枢着部
とは逆側の端部を押下げる手段で構成される遊び除去手
段とから成る車両用ドアの組付装置。 - 【請求項３】前記遊び除去手段を前記治具に搭載したこ
とを特徴とする請求項２に記載の車両用ドアの組付装
置。
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|---|---|---|---|
| JP2034740A JP2548040B2 (ja) | 1990-02-15 | 1990-02-15 | 車両用ドアの組付方法及び装置 |
| US07/646,037 US5181307A (en) | 1990-02-15 | 1991-01-28 | Method and apparatus for assembling door for motorcar |
| GB9102971A GB2242168B (en) | 1990-02-15 | 1991-02-12 | Method of and apparatus for fitting a door to a vehicle body. |
| CA002036351A CA2036351C (en) | 1990-02-15 | 1991-02-14 | Method and apparatus for assembling door for motorcar |
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|---|---|---|---|
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
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| Country | Link |
|---|---|
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| JP (1) | JP2548040B2 (ja) |
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1991
- 1991-01-28 US US07/646,037 patent/US5181307A/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-02-12 GB GB9102971A patent/GB2242168B/en not_active Expired - Fee Related
- 1991-02-14 CA CA002036351A patent/CA2036351C/en not_active Expired - Fee Related
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| CA2036351A1 (en) | 1991-08-16 |
| GB2242168A (en) | 1991-09-25 |
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