JP6403822B2 - パネル把持装置及びパネル把持方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パネル把持装置及びパネル把持方法に関する。より詳しくは、ストッカに置かれているパネルを把持するパネル把持装置及びパネル把持方法に関する。
車両の製造設備に設けられるロボットには、ストッカに整列された複数のパネルの中から1つを取り出し、これを溶接ライン等の位置まで搬送する搬送ロボットがある。この搬送ロボットは、搬送しようとするパネルが、ストッカのどのような位置にどのような姿勢で置かれているかを、センサを用いることによって把握し、対象とするパネルの状態に応じた適切な姿勢で位置決めしながらパネルを保持する。
特許文献1には、ロボットのアームに設けられた治具を用いて、ハンガーに吊るされたパネルを保持する方法が示されている。特許文献1に示された治具には、パネルの3箇所を吸着保持する3個のバキュームパッドと、これらバキュームパッドの近傍に設けられた3つの距離センサとが設けられている。特許文献1の方法では、3つの距離センサでパネルの姿勢に関する情報を取得し、これを用いて各バキュームパッドでパネルの適切な位置を吸着保持する。
特許第4103950号
このように従来のパネル保持装置では、パネルの姿勢を検出するために3つの距離センサを用いていることから、設備にかかるコストが上昇するおそれがある。また従来のパネル保持装置では、複数の距離センサを用いてパネルの姿勢を検出することから、治具やロボットの制御方法が複雑になるおそれがある。
本発明は、複数のセンサを用いずにパネルを適切な位置及び姿勢で把持できるパネル把持装置及びパネル把持方法を提供することを目的とする。
(1)本発明のパネル把持装置(例えば、後述のパネル搬送システムS)は、孔部(例えば、後述の孔部W2)が形成されたパネル(例えば、後述のパネルW)を把持するものであって、前記パネルは、前記孔部が鉛直方向上方側に配置されるようにストッカ(例えば、後述のストッカST)に置かれ、前記パネル把持装置は、前記孔部の位置を検知する検知手段(例えば、後述のカメラ53)と、前記孔部に挿通するピン部材(例えば、後述のピン部材52)と、前記ピン部材に吊るされた前記パネルの当該ピン部材からの抜けを防止する抜け止め機構(例えば、後述の係止部54a,54b)と、前記ピン部材を支持するフレーム部材(例えば、後述の主フレーム部材2、ツール取付部3、及びアーム部材4等)と、前記ピン部材に吊るされている前記パネルを、前記孔部を通過する鉛直線(例えば、後述の鉛直線VL)で左右に分けたときに、前記左右の何れか一方かつ前記孔部より下方の部分を第1パネル部(例えば、後述のパネル右下部WR)とし、前記左右の他方かつ前記孔部より下方の部分を第2パネル部(例えば、後述のパネル左下部WL)とした場合、前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第1パネル部に対向するように前記フレーム部材に支持された第1当接部材(例えば、後述のバーパッド62)と、前記フレーム部材によって前記第1当接部材の近傍に支持され、前記第1パネル部を吸着する吸着手段(例えば、後述の6つのバキュームカップ63)と、前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第2パネル部に対向するように前記フレーム部材に支持された第2当接部材(例えば、後述のブロックパッド71)と、前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第2パネル部の外縁端(例えば、後述の外縁端W3)より外側に位置するように前記フレーム部材に支持された第3当接部材(例えば、後述のバーガイド72)と、前記フレーム部材によって前記第3当接部材の近傍に支持され、前記第2パネル部を把持する把持手段(例えば、後述のクランプ73)と、前記フレーム部材を移動させる移動手段(例えば、後述の搬送ロボット9)と、前記移動手段、前記吸着手段、前記把持手段、及び前記抜け止め機構を制御する制御手段(例えば、後述の制御装置8)と、を備える。前記制御手段は、前記検知手段の出力を用いて前記移動手段を制御することにより、前記ピン部材を前記孔部に挿通させるとともに前記抜け止め機構を抜け防止状態にし、前記パネルを前記ピン部材に吊るすパネル取出制御手段(例えば、後述の制御装置8及び図8のパネル取出し工程の実行に係る手段)と、前記パネルを前記ピン部材に吊るしたまま前記移動手段を制御することにより、前記第1当接部材を前記第1パネル部の表面に、前記第2当接部材を前記第2パネル部の表面に、前記第3当接部材を前記第2パネル部の前記外縁端にそれぞれ当接させ、前記パネルを仮保持する仮保持制御手段(例えば、後述の制御装置8及び図8のパネル仮保持工程の実行に係る手段)と、前記仮保持された前記パネルのうち前記第2パネル部を前記把持手段で把持させるとともに前記第1パネル部を前記吸着手段に吸着させる把持制御手段(例えば、後述の制御装置8及び図8のパネル位置決め把持工程の実行に係る手段)と、を備えることを特徴とするパネル把持装置。
(2)この場合、前記把持手段は、前記第2パネル部をその厚み方向から把持するクランプ(例えば、後述のクランプ73)であることが好ましい。
(3)この場合、前記把持手段は、前記第2パネル部を所定の把持位置で位置決めしながら把持し、前記把持位置で位置決めされた前記第2パネル部は、前記第2当接部材から離れていることが好ましい。
(4)この場合、前記仮保持制御手段は、前記パネルを前記ピン部材に吊るしたまま前記移動手段を制御することにより、前記第1当接部材で前記第1パネル部の表面を厚み方向裏側へ押圧し、前記第2当接部材で前記第2パネル部の表面を厚み方向裏側へ押圧し、さらに第3当接部材で前記第2パネル部の前記外縁端を内側へ押圧し、前記仮保持することが好ましい。
(5)この場合、前記把持制御手段は、前記第2パネル部を前記把持手段で把持させた後に、前記第1パネル部を前記吸着手段に吸着させることが好ましい。
(6)本発明のパネル把持方法は、孔部が形成されたパネルを、パネル把持装置を用いて把持する方法であって、前記パネルは、前記孔部が鉛直方向上方側に配置されるようにストッカに置かれ、前記パネル把持装置は、前記孔部に挿通するピン部材と、前記ピン部材に吊るされた前記パネルの当該ピン部材からの抜けを防止する抜け止め機構と、前記ピン部材を支持するフレーム部材と、前記ピン部材に吊るされている前記パネルを、前記孔部を通過する鉛直線で左右に分けたときに、前記左右の何れか一方かつ前記孔部より下方の部分を第1パネル部とし、前記左右の他方かつ前記孔部より下方の部分を第2パネル部とした場合、前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第1パネル部に対向するように前記フレーム部材に支持された第1当接部材と、前記フレーム部材によって前記第1当接部材の近傍に支持され、前記第1パネル部を吸着する吸着手段と、前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第2パネル部に対向するように前記フレーム部材に支持された第2当接部材と、前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第2パネル部の外縁端より外側に位置するように前記フレーム部材に支持された第3当接部材と、前記フレーム部材によって前記第3当接部材の近傍に支持され、前記第2パネル部を把持する把持手段と、を備える。前記パネル把持方法は、前記フレーム部材を移動することにより、前記ピン部材を前記孔部に挿通させるととともに前記抜け止め機構を抜け防止状態にし、前記パネルを前記ピン部材に吊るすパネル取出し工程(例えば、後述の図8のパネル取出し工程)と、記パネルを前記ピン部材に吊るしたまま当該パネルに対する前記フレーム部材の姿勢を変えることにより、前記第1当接部材を前記第1パネル部の表面に、前記第2当接部材を前記第2パネル部の表面に、前記第3当接部材を前記第2パネル部の前記外縁端にそれぞれ当接させ、前記パネルを仮保持する仮保持工程(例えば、後述の図8のパネル仮保持工程)と、前記仮保持された前記パネルのうち前記第2パネル部を前記把持手段で把持させるとともに前記第1パネル部を前記吸着手段に吸着させる把持工程(例えば、後述の図8のパネル位置決め把持工程)と、を備えることを特徴とする。
(1)本発明において、先ずパネル取出制御手段は、パネルの孔部の位置を検出する検知手段の出力を用いて移動手段を制御し、ピン部材をストッカに置かれているパネルの孔部に挿通させるとともに抜け止め機構を抜け防止状態にし、このパネルをピン部材に吊るした状態にする。ここでピン部材に吊るされているパネルの姿勢(以下、「自然姿勢」ともいう)は、パネルの形状、重心の位置、及び孔部の位置等に応じてほぼ一意的である。例えば、このようにピン部材に吊るされているパネルに対し、その姿勢を自然姿勢から変化させる外力を加えると、この外力を加える部分には重力によってパネルが自然姿勢に戻ろうとする反力が加わる。本発明の仮保持制御手段では、このようにパネルが自然姿勢に戻ろうとして生じる反力を利用して、常に同じ位置及び姿勢でパネルを仮保持する。より具体的には、仮保持制御手段は、パネルをピン部材に吊るしたまま移動手段を制御し、第1当接部材を第1パネル部の表面に当接させ、第2当接部材を第2パネル部の表面に当接させ、さらに第3当接部材を第2パネル部の外縁端にそれぞれ当接させる。これにより、各当接部材にはパネルが自然姿勢に戻ろうとする反力が作用するため、これら当接部材により常に同じ位置及び姿勢でパネルを仮保持することができる。特に本発明では、ピン部材に吊るされているパネルを、孔部を通過する鉛直線で第1及び第2パネル部に分け、第1当接部材を第1パネル部の表面に当接させ、第2当接部材を第2パネル部の表面に当接させることにより、鉛直線を軸としてパネルが回動しないようにしながらパネルをこれら第1及び第2当接部材で掬うようにして仮保持できる。また本発明では、第3当接部材を、パネルの外縁端に当接させることにより、その厚み方向に対し垂直な面に沿った位置ずれを抑制しながらパネルを仮保持できる。また把持制御手段は、以上のようにして仮保持されたパネルのうち第2パネル部を把持手段で把持させるとともに反対側の第1パネル部を吸着手段に吸着させる。これにより、パネルは、鉛直線上にあるピン部材と、ピン部材より下方側でありかつ鉛直線に対し左右それぞれにある把持手段及び吸着手段と、によって3つの位置で把持される。したがって本発明のパネル把持装置では、複数のセンサを用いずにパネルを適切な位置及び姿勢で把持できる。また本発明では、上述のようにピン部材にパネルを吊るしながらフレーム部材を移動させるため、パネルに対するピン部材の角度は移動中に変化する。これに対し本発明では、ピン部材に抜け止め機構を設けることにより、フレーム部材の移動中にパネルがピン部材から抜け落ちるのを防止できる。
(2)本発明では、上記のようにして仮保持されたパネルを、クランプでその厚み方向から把持する。これにより、一旦仮保持したパネルの位置や姿勢を大きく変化させることなく強固にパネルを把持することができる。
(3)本発明では、上述のように第1〜第3当接部材をそれぞれ当接させることによって仮保持されたパネルを、把持手段によって第2当接部材から離れた把持位置で位置決めしながら把持する。把持手段によって位置決めされるパネルの位置を、パネルが第2当接部材に当接する位置に設定したとすると、把持手段をパネルの形状や厚みに応じた適切な位置まで移動させる必要があるため、把持手段の制御プログラムをパネルの種類に応じて変更する必要がある。これに対し本発明では、把持位置をパネルが第2当接部材から離れた位置に設定することにより、把持手段の制御プログラムを変更することなく多くのパネルを規定の把持位置で把持することが可能となる。
(4)本発明では、第1当接部材で第1パネル部の表面を厚み方向裏側へ押圧する動作と、第2当接部材で第2パネル部の表面を厚み方向裏側へ押圧する動作と、第3当接部材で第2パネル部の外縁端を内側へ押圧する動作と、を組み合わせて行う。これにより本発明では、パネルが自然姿勢に戻ろうとする反力を利用して、第1〜第3当接部材でパネルを掬うようにしてパネルを適切な位置及び姿勢で仮保持することができる。
(5)本発明では、第2パネル部を把持手段で把持させた後に、第1パネル部を吸着手段に吸着させることにより、一旦仮保持したパネルの位置や姿勢を大きく変化させることなく強固にパネルを把持することができる。
(6)本発明のパネル把持方法の発明は、上記(1)のパネル把持装置の発明を方法の発明としたものであるから、このパネル把持装置の発明とほぼ同じ効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るパネル把持方法が適用されたパネル搬送システムの側面図である。 パネル搬送システムの背面図である。 ストッカに吊るされた複数のパネルを搬送ロボット側から視た図である。 図2における水平な線A−Aに沿った断面図である。 図2における水平な線B−Bに沿った断面図である。 図2における水平な線C−Cに沿った断面図である。 図2における水平な線C−Cに沿った断面図である。 パネル搬送システムにおけるパネル把持処理の具体的な手順を示すフローチャートである。 パネル取出し工程におけるパネル及び把持ツールの側面図である。 自然姿勢におけるパネルを搬送ロボット側から視た図である。 仮保持されている状態におけるパネルの側面図である。 仮保持されている状態におけるパネルを搬送ロボット側から視た図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るパネル把持方法が適用されたパネル搬送システムSの側面図であり、図2は、同パネル搬送システムSの背面図である。
パネル搬送システムSは、複数の板状のパネルWが整列して置かれているストッカSTと、パネルWを把持する把持ツール1が取り付けられた搬送ロボット9と、これら把持ツール1及び搬送ロボット9を制御する制御装置8と、を備える。パネル搬送システムSは、例えば車両の製造ラインに設けられ、ストッカSTに置かれた複数のパネルWのうちの1つを把持ツール1及び搬送ロボット9によって取出し、取り出したパネルWを、次の工程(例えば、溶接工程)に係る所定の位置まで搬送する。
パネルWは、複数枚重ねられた状態で図示しない部品の供給ラインから側面視で略L字状のストッカSTに吊り下げられ、搬送ロボット9の正面に定められた所定の取出し位置まで搬送される。図3に示すように、パネルWは、例えば、車両のサイドパネルである。パネルWは、そのフロントピラーW1にストッカSTの二本の腕部ST1,ST2が当接した状態で吊り下げられている。各パネルWはストッカSTによって概ね整列した状態で吊るされているが、ストッカSTに固定されていないため、その位置や姿勢はそれぞれ若干異なっている。またパネルWのうち、ストッカSTに吊るされた状態では鉛直上方側に配置されるフロントピラーW1の幅方向略中央には、孔部W2が形成されている(図3参照)。
図2に示すように、把持ツール1は、パネルWの長手方向に沿って延びる柱状の主フレーム部材2と、主フレーム部材2の略中央に設けられたツール取付部3と、ツール取付部3から主フレーム部材2に対し略垂直な向きであってパネルWの短手方向に沿って延びる柱状のアーム部材4と、主フレーム部材2の鉛直上方側の上端部21に設けられた吊り下げユニット5と、主フレーム部材2の鉛直下方側の下端部22に設けられた右下部保持ユニット6と、アーム部材4の先端部41に設けられた左下部保持ユニット7と、を備える。
把持ツール1は、ツール取付部3において搬送ロボット9の多関節アーム91の先端部92に固定されている(図1参照)。したがって搬送ロボット9によって多関節アーム91の先端部92の位置及び姿勢を制御することにより、把持ツール1を移動させることができる。
吊り下げユニット5は、図2に示すように、主フレーム部材2の上端部21からパネルWの短手方向に沿って延びる板状のフレーム51と、このフレーム51のうちパネルW側の面に設けられフレーム51に対し略垂直に突出する棒状のピン部材52と、フレーム51のうちパネルW側の面に設けられパネルWの孔部W2及びその近傍の画像を撮影し、画像データを制御装置8へ送信するカメラ53と、を備える。
図4は、図2における水平な線A−Aに沿った断面図であり、吊り下げユニット5を鉛直上方からパネルWの長手方向に沿って視た図である。ピン部材52の外径はパネルWの孔部W2の内径よりもやや小さく形成されている。これにより図4に示すように、孔部W2にピン部材52を挿通することができ、またこのピン部材52にパネルWを吊り下げることができる。またピン部材52の先端側には孔部W2の内径よりも大きな外径を有する係止部54a,54bが、図示しないエアポンプやモータ等の駆動源によって突没自在に設けられている。すなわち、駆動源によって係止部54a,54bをピン部材52に埋没させるとピン部材52は孔部W2に挿入できる。またピン部材52を孔部W2に挿入した後、係止部54a,54bをピン部材52から突出させると、パネルWのピン部材52からの抜けを防止することができる。なおこれら係止部54a,54bは、弾性部材等で突出側に常に付勢されているものでもよい。
図2に戻り、右下部保持ユニット6は、主フレーム部材2の下端部22に固定されパネルWの短手方向に沿って延びる板状のフレーム61と、このフレーム61の図2中右側の端部に設けられパネルWの長手方向に沿って延びる棒状のバーパッド62と、このバーパッド62の近傍であって、フレーム61のうちパネルW側の面に設けられた複数(例えば、6つ)のバキュームカップ63と、を備える。右下部保持ユニット6は、ピン部材52に吊るされているワークWのうち孔部W2より鉛直方向下方側の部分を保持する。
図5は、図2における水平な線B−Bに沿った断面図であり、右下部保持ユニット6を鉛直上方からパネルWの長手方向に沿って視た図である。バーパッド62は、フレーム61の端部61aからパネルW側へ延びるブラケット64を介してフレーム61に固定されている。図5に示すように、右下部保持ユニット6を構成する各種部材のうち、バーパッド62の当接面62aが最もパネルWの表面に近い。また各バキュームカップ63は、フレーム61からパネルWの表面へ向けて進退可能に設けられている。すなわち、各バキュームカップ63をフレーム61側に退避させた状態で右下部保持ユニット6をパネルWの表面に接近させると、右下部保持ユニット6は、バーパッド62の当接面62aにおいてのみパネルWの表面に当接する。またバーパッド62の当接面62aをパネルWの表面に当接させた状態で各バキュームカップ63をパネルW側へ前進させ、図示しない真空ポンプによってこれらバキュームカップ63の内部の空気を抜くと、バーパッド62をパネルWの表面に当接させたまま、パネルWの表面を各バキュームカップ63に吸着保持させることができる。
図6及び図7は、図2における水平な線C−Cに沿った断面図であり、左下部保持ユニット7を鉛直上方からパネルWの長手方向に沿って視た図である。図2、図6及び図7に示すように、左下部保持ユニット7は、それぞれアーム部材4の先端部41に設けられたブロックパッド71と、バーガイド72と、クランプ73と、を備える。
ブロックパッド71は、立方体状であり、先端部41のうちパネルW側の面に固定されている。バーガイド72は、アーム部材4の上端面に設けられ、このアーム部材4に対し略垂直、すなわちパネルWの厚み方向に沿って延びる棒状である。バーガイド72は、先端部41のうちブロックパッド71の近傍でありかつこのブロックパッド71よりも外側(すなわち、ブロックパッド71よりもツール取付部3から遠い位置)に設けられている。このため、パネルWの外縁端W3をバーガイド72の内側端面72aに当接させながら、アーム部材4の先端部41をパネルWに接近させることにより、パネルWの表面にブロックパッド71の当接面71aを当接させることができる。すなわち、左下部保持ユニット7では、バーガイド72をパネルWの外縁端W3に当接させ、同時にブロックパッド71をパネルWの表面に当接させることにより、パネルWを仮保持することができる。
クランプ73は、先端部41のうちブロックパッド71の近傍でありかつこのブロックパッド71よりも外側に設けられている。またクランプ73は、先端部41からワークWの厚み方向に延びるフレーム731と、このフレーム731の先端側に設けられた軸732を支点として開閉可能に設けられた2つの爪部733,734と、これら爪部733,734を開閉する図示しないアクチュエータと、を備える。軸732は、パネルWの厚み方向に対し垂直である。このため、図7に示すように、上記のようにブロックパッド71及びバーガイド72によって仮保持されたパネルWに対し、両爪部733,734をパネルWの厚み方向に沿って互いに接近させることにより、パネルWの縁部W4を両爪部733,734によって厚み方向から把持し、パネルWを規定の位置で位置決めすることが可能となっている。なおブロックパッド71の当接面71aから軸732までのパネルWの厚み方向に沿った距離は、パネルWの厚みよりも十分に大きくなるように設定される。このため、図7に示すようにクランプ73では、パネルWをブロックパッド71から離れた位置で位置決めしながら把持することができる。
次に、以上のように構成された把持ツール1及び搬送ロボット9を用いてパネルWを搬送する手順のうち、特にパネルWを把持ツール1及び搬送ロボット9によって規定の位置及び姿勢で把持する手順について説明する。
図8は、パネル搬送システムにおけるパネル把持処理の具体的な手順を示すフローチャートである。ここでパネル把持処理とは、把持ツール1及び搬送ロボット9によってストッカSTに吊るされている複数のパネルのうち最も把持ツール1に近いものを取り出し、さらにこの取り出したパネルを所定の位置で位置決めしながら把持する一連の処理をいう。
図8に示すように、本実施形態に係るパネル把持処理は、パネルをピン部材で吊るしながら取り出すパネル取出し工程(S1)と、取り出したパネルを仮保持する仮保持工程(S2)と、仮保持したパネルを位置決めしながら把持する位置決め把持工程(S3)と、の3つの工程に分けられる。以下、各工程の具体的な内容について、図面を参照しながら説明する。
S1のパネル取出し工程では、制御装置8は、搬送ロボット9を制御し、把持ツール1をストッカSTに吊るされたパネルWの正面に移動させ、カメラCでパネルWの孔部W2の画像を撮影することによって孔部W2の位置を検出しながら、把持ツール1のピン部材52をこの孔部W2に挿入し、さらに係止部54a,54bをピン部材52から突出させ、パネルWを抜け防止状態にすることにより、パネルWをピン部材52に吊るす。またS1では、制御装置8は、搬送ロボット9を制御し、パネルWをピン部材52に吊るしたまま把持ツール1を手前側に引き寄せることにより、図9に示すように、パネルWをストッカSTから取り出す。なおこの際、主フレーム部材2をパネルWに対しやや傾斜させることにより、右下部保持ユニット6及び左下部保持ユニット7はパネルWの表面からやや離すことが好ましい。これにより、パネルWを、ピン部材52のみによって吊るしながらストッカSTから取り出すことができる。
図10は、ピン部材のみによって吊るされている状態、すなわち自然姿勢におけるパネルWを搬送ロボット側から視た図である。S1のパネル取出し工程の直後におけるパネルWは、図10に示すようになる。以下では、図10に示すような自然姿勢におけるパネルWのうち、孔部W2を通過する鉛直線VLに対し搬送ロボットから視て右側でありかつ孔部W2より鉛直下方側の部分をパネル右下部WRと定義する。また自然姿勢におけるパネルWのうち上記鉛直線VLに対し搬送ロボットから視て左側でありかつ孔部W2より鉛直下方側の部分をパネル左下部WLと定義する。
次に、S2のパネル仮保持工程では、制御装置8は、以下の手順によってパネルWを把持ツール1で仮保持する。ここで仮保持とは、パネルWを把持ツール1に対し十分に位置合わせした状態で、クランプ73やバキュームカップ63を用いずにパネルWの重みによって保持することをいう。
始めに制御装置8は、搬送ロボット9を制御し、パネルWをピン部材52に吊るしたまま、この自然姿勢のパネルWに対する把持ツール1の姿勢を変えることにより、右下部保持ユニット6のバーパッド62をパネル右下部WRに対向する位置に移動させ、左下部保持ユニット7のブロックパッド71をパネル左下部WLに対向する位置に移動させ、かつ左下部保持ユニット7のバーガイド72をパネル左下部WLの外縁端W3より外側の位置(すなわち、鉛直線VLからの距離が外縁端W3よりも遠い位置)に移動させる。
次に制御装置8は、搬送ロボット9を制御し、パネルWをピン部材52に吊るしたまま、この自然姿勢のパネルWに対する把持ツール1の姿勢を変えることにより、バーパッド62をパネル右下部WRの表面に当接させ、ブロックパッド71をパネル左下部WLの表面に当接させ、さらにバーガイド72をパネル左下部Wlの外縁端W3に当接させることにより、パネルWをこれらバーパッド62、ブロックパッド71、及びバーガイド72によって仮保持する。より具体的には、制御装置8は、バーパッド62でパネル右下部WRの表面をパネルWの厚み方向裏側へ押圧する動作と、ブロックパッド71でパネル左下部WLの表面をパネルWの厚み方向裏側へ押圧する動作と、バーガイド72で外縁端W3を内側へ押圧する動作と、同時に組み合わせて行うことにより、パネルWをバーパッド62、ブロックパッド71、及びバーガイド72によって掬うようにして仮保持する。
図11は、仮保持されている状態におけるパネルWの側面図であり、図12は、仮保持されている状態におけるパネルWを搬送ロボット側から視た図である。なお図11及び図12には、比較のため自然姿勢におけるパネルW´をその孔部の位置を一致させて一点鎖線で示す。
上述のように仮保持工程では、バーパッド62及びブロックパッド71でそれぞれパネル右下部WR及びパネル左下部WLを厚み方向裏側へ押圧する。このため、図11に示すように、仮保持されている状態におけるパネルWは、パネルWの側面から視ると、鉛直方向に沿って延びる自然姿勢におけるパネルW´に対し、矢印11aに示すようにパネルWの下部がやや浮き上がるように、孔部W2を中心としてパネルWの裏側へやや傾斜する。なおこの際、パネル右下部WR又はパネル左下部WLのみを押圧すると、パネルWは鉛直線を軸として回動してしまい、位置合わせをすることができない。これに対し本実施形態では、バーパッド62とブロックパッド71の両方でパネルWを押圧することにより、パネルWが回動しないように位置合わせすることができる。
また仮保持工程では、バーガイド72で外縁端W3を内側へ押圧する。このため、図12に示すように、仮保持されている状態におけるパネルWは、パネルWの正面から視ると、鉛直方向に沿って延びる自然姿勢におけるパネルW´に対し、矢印12aに示すようにパネル右下部WRがやや浮き上がるように、ピン部材52を中心として図12中反時計周りにやや傾斜している。
次に、S3のパネル位置決め把持工程では、制御装置8は、把持ツール1の姿勢を、パネルWがバーパッド62、ブロックパッド71及びバーガイド72によって仮保持された姿勢を維持しながら、クランプ73を駆動し図6及び図7を参照して説明したようにクランプ73でパネル左下部WLの縁部W4を厚み方向から把持した後、パネル右下部WRの表面を6つのバキュームカップ63に吸着保持させる。これによりパネルWは、鉛直線VL上の孔部W2においてピン部材52によって支持され、孔部W2より下方でありかつ鉛直線VLより右側のパネル右下部WRにおいて複数のバキュームカップ63によって吸着保持され、孔部W2より下方でありかつ鉛直線VLより左側のパネル左下部WLにおいてクランプ73によって把持される。以上により、ストッカSTから取り出されたパネルWは、把持ツール1によって位置決めしながら把持される。
なお、パネルWの把持ツール1による把持状態を解除する場合は、係止部54a,54bをピン部材52から突出しないように収納させた後にピン部材52をパネルWの孔部W2から抜き、その後クランプ73による把持を解除すればよい。
本実施形態のパネル搬送システムSによれば、以下の効果を奏する。
(1)本実施形態のパネル搬送システムSでは、パネルWをピン部材52に吊るしたまま搬送ロボット9を制御し、バーパッド62をパネル右下部WRの表面に当接させ、ブロックパッド71をパネル左下部WLの表面に当接させ、さらにバーガイド72をパネル左下部WLの外縁端W3にそれぞれ当接させる。これにより、バーパッド62、ブロックパッド71、及びバーガイド72にはパネルWが自然姿勢に戻ろうとする反力が作用するため、これら当接部材により常に同じ位置及び姿勢でパネルWを仮保持することができる。特にパネル搬送システムSでは、ピン部材52に吊るされているパネルWを、孔部W2を通過する鉛直線VLでパネル右下部WR及びパネル左下部WLに分け、バーパッド62をパネル右下部WRの表面に当接させ、ブロックパッド71をパネル左下部WLの表面に当接させることにより、鉛直線VLを軸としてパネルが回動しないようにしながらパネルWをこれらバーパッド62及びブロックパッド71で掬うようにして仮保持できる。またパネル搬送システムSでは、バーガイド72を、パネルWの外縁端W3に当接させることにより、その厚み方向に対し垂直な面に沿った位置ずれを抑制しながらパネルWを仮保持できる。またパネル搬送システムSでは、以上のようにして仮保持されたパネルWのうちパネル左下部WLをクランプ73で把持させるとともに、パネル右下部WRを複数のバキュームカップ63に吸着させる。これにより、パネルWは、鉛直線VL上の孔部W2においてピン部材52によって支持され、孔部W2より下方でありかつ鉛直線VLより右側のパネル右下部WRにおいて複数のバキュームカップ63によって吸着保持され、孔部W2より下方でありかつ鉛直線VLより左側のパネル左下部WLにおいてクランプ73によって把持される。したがってパネル搬送システムSでは、複数のセンサを用いずにパネルWを適切な位置及び姿勢で把持できる。またパネル搬送システムSでは、ピン部材52にパネルWの抜けを防止する係止部54a,54bを設けることにより、把持ツール1の移動中にパネルWがピン部材52から抜け落ちるのを防止できる。
(2)パネル搬送システムSでは、上記のようにして仮保持されたパネルWを、クランプ73でその厚み方向から把持することによって把持する。これにより、一旦仮保持したパネルWの位置や姿勢を大きく変化させることなく強固にパネルWを把持することができる。
(3)パネル搬送システムSでは、図7に示すようにクランプ73による把持位置をパネルWがブロックパッド71から離れた位置に設定することにより、クランプ73の制御プログラムを変更することなく多くのパネルを規定の把持位置で把持することが可能となる。
(4)パネル搬送システムSでは、バーパッド62でパネル右下部WRの表面を厚み方向裏側へ押圧する動作と、ブロックパッド71でパネル左下部WLの表面を厚み方向裏側へ押圧する動作と、バーガイド72でパネル左下部WLの外縁端W3を内側へ押圧する動作と、を組み合わせて行う。これによりパネル搬送システムSでは、パネルWが自然姿勢に戻ろうとする反力を利用して、これらバーパッド62、ブロックパッド71及びバーガイド72でパネルWを掬うようにしてパネルWを適切な位置及び姿勢で仮保持することができる。
(5)パネル搬送システムSでは、パネル左下部WLをクランプ73で把持させた後に、パネル右下部WRをバキュームカップ63に吸着させることにより、一旦仮保持したパネルWの位置や姿勢を大きく変化させることなく強固にパネルWを把持することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限らない。
S…パネル搬送システム(パネル把持装置)
W…パネル
W2…孔部
W3…外縁端
ST…ストッカ
1…把持ツール
2…主フレーム部材(フレーム部材)
4…アーム部材4(フレーム部材)
5…吊り下げユニット
52…ピン部材
53…カメラ(検知手段)
54a,54b…係止部(抜け止め機構)
6…右下部保持ユニット
62…バーパッド(第1当接部材)
63…バキュームカップ(吸着手段)
7…左下部保持ユニット
71…ブロックパッド(第2当接部材)
72…バーガイド(第3当接部材)
73…クランプ(把持手段)
8…制御装置(制御手段、パネル取出制御手段、仮保持制御手段、把持制御手段)
9…搬送ロボット(移動手段)

Claims (6)

  1. 孔部が形成されたパネルを把持するパネル把持装置であって、
    前記パネルは、前記孔部が鉛直方向上方側に配置されるようにストッカに置かれ、
    前記パネル把持装置は、
    前記孔部の位置を検知する検知手段と、
    前記孔部に挿通するピン部材と、
    前記ピン部材に吊るされた前記パネルの当該ピン部材からの抜けを防止する抜け止め機構と、
    前記ピン部材を支持するフレーム部材と、
    前記ピン部材に吊るされている前記パネルを、前記孔部を通過する鉛直線で左右に分けたときに、前記左右の何れか一方かつ前記孔部より下方の部分を第1パネル部とし、前記左右の他方かつ前記孔部より下方の部分を第2パネル部とした場合、前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第1パネル部に対向するように前記フレーム部材に支持された第1当接部材と、
    前記フレーム部材によって前記第1当接部材の近傍に支持され、前記第1パネル部を吸着する吸着手段と、
    前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第2パネル部に対向するように前記フレーム部材に支持された第2当接部材と、
    前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第2パネル部の外縁端より外側に位置するように前記フレーム部材に支持された第3当接部材と、
    前記フレーム部材によって前記第3当接部材の近傍に支持され、前記第2パネル部を把持する把持手段と、
    前記フレーム部材を移動させる移動手段と、
    前記移動手段、前記吸着手段、前記把持手段、及び前記抜け止め機構を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記検知手段の出力を用いて前記移動手段を制御することにより、前記ピン部材を前記孔部に挿通させるとともに前記抜け止め機構を抜け防止状態にし、前記パネルを前記ピン部材に吊るすパネル取出制御手段と、
    前記パネルを前記ピン部材に吊るしたまま前記移動手段を制御することにより、前記第1当接部材を前記第1パネル部の表面に、前記第2当接部材を前記第2パネル部の表面に、前記第3当接部材を前記第2パネル部の前記外縁端にそれぞれ当接させ、前記パネルを仮保持する仮保持制御手段と、
    前記仮保持された前記パネルのうち前記第2パネル部を前記把持手段で把持させるとともに前記第1パネル部を前記吸着手段に吸着させる把持制御手段と、を備えることを特徴とするパネル把持装置。
  2. 前記把持手段は、前記第2パネル部をその厚み方向から把持するクランプであることを特徴とする請求項1に記載のパネル把持装置。
  3. 前記把持手段は、前記第2パネル部を所定の把持位置で位置決めしながら把持し、
    前記把持位置で位置決めされた前記第2パネル部は、前記第2当接部材から離れていることを特徴とする請求項1又は2に記載のパネル把持装置。
  4. 前記仮保持制御手段は、前記パネルを前記ピン部材に吊るしたまま前記移動手段を制御することにより、前記第1当接部材で前記第1パネル部の表面を厚み方向裏側へ押圧し、前記第2当接部材で前記第2パネル部の表面を厚み方向裏側へ押圧し、さらに第3当接部材で前記第2パネル部の前記外縁端を内側へ押圧し、前記仮保持することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のパネル把持装置。
  5. 前記把持制御手段は、前記第2パネル部を前記把持手段で把持させた後に、前記第1パネル部を前記吸着手段に吸着させることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載のパネル把持装置。
  6. 孔部が形成されたパネルを、パネル把持装置を用いて把持するパネル把持方法であって、
    前記パネルは、前記孔部が鉛直方向上方側に配置されるようにストッカに置かれ、
    前記パネル把持装置は、
    前記孔部に挿通するピン部材と、
    前記ピン部材に吊るされた前記パネルの当該ピン部材からの抜けを防止する抜け止め機構と、
    前記ピン部材を支持するフレーム部材と、
    前記ピン部材に吊るされている前記パネルを、前記孔部を通過する鉛直線で左右に分けたときに、前記左右の何れか一方かつ前記孔部より下方の部分を第1パネル部とし、前記左右の他方かつ前記孔部より下方の部分を第2パネル部とした場合、前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第1パネル部に対向するように前記フレーム部材に支持された第1当接部材と、
    前記フレーム部材によって前記第1当接部材の近傍に支持され、前記第1パネル部を吸着する吸着手段と、
    前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第2パネル部に対向するように前記フレーム部材に支持された第2当接部材と、
    前記パネルを前記ピン部材に吊るした状態では前記第2パネル部の外縁端より外側に位置するように前記フレーム部材に支持された第3当接部材と、
    前記フレーム部材によって前記第3当接部材の近傍に支持され、前記第2パネル部を把持する把持手段と、を備え、
    前記パネル把持方法は、
    前記フレーム部材を移動することにより、前記ピン部材を前記孔部に挿通させるととともに前記抜け止め機構を抜け防止状態にし、前記パネルを前記ピン部材に吊るすパネル取出し工程と、
    前記パネルを前記ピン部材に吊るしたまま当該パネルに対する前記フレーム部材の姿勢を変えることにより、前記第1当接部材を前記第1パネル部の表面に、前記第2当接部材を前記第2パネル部の表面に、前記第3当接部材を前記第2パネル部の前記外縁端にそれぞれ当接させ、前記パネルを仮保持する仮保持工程と、
    前記仮保持された前記パネルのうち前記第2パネル部を前記把持手段で把持させるとともに前記第1パネル部を前記吸着手段に吸着させる把持工程と、を備えることを特徴とするパネル把持方法。
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