JP2547129Y2 - ガスコック - Google Patents

ガスコック

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JP2547129Y2
JP2547129Y2 JP1994012697U JP1269794U JP2547129Y2 JP 2547129 Y2 JP2547129 Y2 JP 2547129Y2 JP 1994012697 U JP1994012697 U JP 1994012697U JP 1269794 U JP1269794 U JP 1269794U JP 2547129 Y2 JP2547129 Y2 JP 2547129Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ゴムホースが外れる等
の不慮の事故が生じた時にガス漏出を防止する機能を備
えたガスコックに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスコックとガス器具とはゴムホースに
より接続されているが、使用中にゴムホースが外れる等
の事故が起きると、開き状態のガスコックから未燃焼ガ
スが漏出し、非常に危険である。そこで、ガスコックに
は上記事故時にガス流通を自動的に遮断してガス漏出を
防止する機能が設けられている。
【0003】ところで、ガスコックにはガス流通路がL
字形をなすタイプがある。すなわち、ガスコック本体に
回動可能に収納された栓が、この栓の軸芯方向に延びる
縦孔と、軸芯と交叉する横孔とを有している。栓の縦孔
はガスコックの流入路に連通しており、栓の横孔は、栓
が所定の回動位置にある時にガスコック本体の流出路に
連通し、ガスの流通を許すようになっている。
【0004】上記のタイプのガスコックにガス漏出防止
機能を付与した例として、例えば実願昭58ー1822
27号、実願昭58ー192169号、実願昭59ー1
16419号明細書に記載されたものが公知となってい
る。
【0005】詳述すると、上記ガスコックは第1安全弁
と第2安全弁と有している。第1安全弁はガス漏出防止
の機能を発揮するものであり、球状弁体を有している。
球状弁体は、栓の下端に一体に形成され上記縦孔に連通
する筒部内に配されており、縦孔の内周面に形成された
弁座に接離することにより、縦孔を開閉するようになっ
ている。そして、正常時には、球状弁体はその自重によ
り、弁座より下方に位置して離れている。上記のように
ゴムホースが外れた時には、多量のガスが漏出されよう
とするが、この時、球状弁体において、流出路側の面に
付与されるガス圧が流入路側の面に付与されるガス圧に
比べて著しく低下し、この圧力差に起因する力により球
状弁体が押し上げられて弁座に接し、ガス流通が遮断さ
れる。
【0006】ところで、栓の横孔が流出路に完全に合致
しない状態すなわち半開きの状態では、この横孔と流出
路の境での流通断面積が小さく、ガスの流通量が少な
い。このような状態で、ゴムホースが外れた場合、球状
弁体において、流出路側の面に付与されるガス圧と流入
路側の面に付与されるガス圧の差が充分大きくならず、
球状弁体を押し上げることができないため、第1安全弁
は開いたままであり、ガス漏出が少量ながら継続するた
め危険である。
【0007】そこで、安全性をさらに向上させるため
に、補助的に設けられたのが第2安全弁である。第2安
全弁は上記第1安全弁より流入路側に設けられてあり、
上述した筒部の開口端に接離する弁体を有している。そ
して、この弁体は栓の全開時にのみ作動機構により筒部
の開口端から離されてガス流通を許容し、半開きの時は
閉じていて上記事故時の不都合を解消するようになって
いる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】上記構成のガスコック
では、安全性の配慮がなされているものの、次の欠点が
あった。すなわち、事故時に第1安全弁の球状弁体が弁
座に接してガス漏出を防止した後、この球状弁体が弁座
に食い付いたままになることがあり、正常なガス流通を
再開できなくなるような不都合があった。なお、公知で
はないが、本考案出願人による実願昭60ー10891
7号明細書に記載のガスコックは、第1安全弁の球状弁
体をリセットすることができる第2安全弁を備えている
が、本考案とは構成が異なる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は上記問題点を解
消するためになされたもので、軸芯に沿う縦孔と軸芯と
交叉する横孔とを有する栓が、ガスコック本体内に回動
可能に収納されるとともに、上記縦孔がガスコック本体
の流入路に連通され、上記横孔が栓の所定回動位置でガ
スコック本体の流出路に連通されるように構成され、ガ
ス過流時に閉じる第1安全弁と、栓のほぼ全開状態での
み開く第2安全弁とを備えたガスコックにおいて、上記
第2安全弁は、一端部が上記縦孔に挿入されるとともに
この一端部の開口端が弁座となる筒部を有し、上記ガス
コック本体に支持される支持部材と、上記縦孔内におい
て弁座に接離する弁体と、栓のほぼ全開状態でのみ弁体
を弁座から離す作動機構とを備え、上記第1安全弁は、
その弁座および弁体が上記栓より流入路側に設けられ、
上記第2安全弁の弁体には、上記筒部内を挿通し、第2
安全弁の弁体が閉じる時に第1安全弁の弁座に食いつい
た第1安全弁の弁体を押してリセットするリセット作動
部が設けられていることを特徴としている。
【0010】
【作用】栓が半開きの状態では、第2安全弁が閉じてい
てガス流通が遮断されている。したがって、半開き状態
でガスコックとガス器具との間のゴムホースが抜ける等
の事故が生じても、ガス漏出が生じるような不都合を防
止できる。栓の全開状態の時に、ゴムホースが外れる等
の事故が起きた時には、第1安全弁の弁体が第1安全弁
の弁座に接し、ガス流通を遮断してガス漏出を防止す
る。この作動後に第1安全弁の弁体が弁座に食い付いて
しまって自重により落下しないことがあるが、この場合
でも、栓を閉じ操作して第2安全弁の弁体が閉じた時
に、そのリセット作動部が第1安全弁の弁体を押して弁
座から強制的に離すことにより、容易かつ確実に第1安
全弁の弁体をリセットすることができる。また、第1安
全弁の弁座および弁体が栓より上流側に設けられている
ので、栓を大径化することなく第1安全弁の作動流量を
大きくすることができる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1から図7に基
づいて説明する。図1〜図3中、符号1はガスコック本
体であり、このガスコック本体1は、上部構成体2と下
部構成体3とを連結することにより構成されており、両
構成体2,3間にはパッキン4が介在されている。
【0012】上部構成体2には収納空間5が形成されて
いる。この収納空間5は縦に延びてその上下端が開口す
るとともに、上部内周面が下に向かって小径となるテー
パ面5aとなっている。また、上部構成体2には横に延
びる流出路6が形成されており、この流出路6の一端は
上記収納空間5のテーパ面5aで開口している。下部構
成体3には、縦方向に延びる流入路7が形成されてい
る。
【0013】上記ガスコック本体1の収納空間5の上部
には栓8が回動可能に収納されている。この栓8は、外
周面が下に向かって小径となるテーパ面8aとなってお
り、このテーパ面8aが上記収納空間5のテーパ面5aと
接している。栓8には、軸芯に沿う縦孔8bと軸芯と直
交する横孔8cとが形成されている。縦孔8bの下端は、
栓8の下面中央部で開口している。横孔8cは一端が縦
孔8bの中途部で開口し、他端がテーパ面8aで開口して
いる。この栓8の上面には突起8dが形成されており、
この突起8dに連繋された操作機構(図示しない)によっ
て栓8は回動操作される。また、図4に示すように、栓
8の下端には互いに対向した位置に一対の凹部8eが形
成されている。
【0014】上記栓8より上流側の流入路7内には殆ど
の構成部材が樹脂製である第1安全弁10が収納されて
いる。この第1安全弁10は支持筒11と球状弁体15
とを有している。支持筒11の上端部にはフランジ12
が形成されており、このフランジ12が、流入路7の上
端部に形成された段7aに当たることにより、支持筒1
1が支持されている。支持筒11の上端部には弁口13
が形成されるとともにその周縁に弁座14が形成されて
おり、この弁座14に上記球状弁体15が接離すること
により、弁口13が開閉されるようになっている。球状
弁体15は、通常は支持筒11の下端に設けられたワイ
ヤ等の係止部材(図示しない)に載っている。
【0015】上記ガスコック本体1の収納空間5の下部
から栓8の縦孔8bにわたって、殆どの構成部材が樹脂
製である第2安全弁20が設けられている。この第2安
全弁20は支持部材30を有している。支持部材30
は、フランジ31と外側の低い筒部32と内側の高い筒
部33とを有している。そして、このフランジ31が上
記パッキン4とともに上部構成体2と下部構成体3とに
より挟まれることにより、支持部材30はガスコック本
体1に固定されている。内側筒部33は上側開口端が弁
座34となっており、この弁座34が栓8の縦孔8bに
臨んでいる。また、内側筒部33には一対の孔35が互
いに対向して形成されており、この孔35にピン36が
挿入されている。ピン36は互いにねじ結合される一対
のピン半体36a,36bからなる。
【0016】上記第2安全弁20は、さらに、弁体60
とこの弁体60を作動する作動機構25とを有してい
る。この作動機構25は、上記ピン36と、後述する係
止リング40、作動部材50および2個のスプリング2
6,27とを有している。上記係止リング40は、支持
部材30の内側筒部33と収納空間5の内周面との間に
配されており、収納空間5に形成された段5bと外側筒
部32の上端とにより規制されて上下移動が禁じられて
おり、回動のみ可能となっている。この係止リング40
の内周面には互いに対向した位置に断面半円形状の一対
の縦溝41が形成されており、上面にも一対の突起42
が形成されている。この突起42が、栓8の凹部8eに
はめ込まれることにより、係止リング40は栓8に追随
して回動するようになっている。
【0017】上記作動部材50は、上記係止リング40
と支持部材30の内側筒部33との間に配された筒部5
1と、上壁部52とを有している。この筒部51には、
図4に示すように、一対の第1窓53が互いに対向して
形成されているとともに、一対の第2窓54が互いに対
向して形成されている。第1窓53には上記ピン36の
端部が挿入されており、このピン36により回動が所定
角度範囲に制限されている。第1窓53の一側縁には、
傾斜したカム面55が形成されている。また、第2窓5
4におけるカム面55側の側縁には突起56が形成され
ている。
【0018】作動部材50の下端部外周面には、断面形
状がほぼ半円形の一対の突起57が互いに対向して形成
されている。さらに、各第2窓54の下縁から筒部51
の下縁に至るまで、スリット58が形成されている。
【0019】上記作動部材50の筒部51の下端と支持
部材30の上面との間には圧縮状態のスプリング26が
収納されている。作動部材50はスプリング26により
上方に付勢されており、上記突起57が係止リング40
の下面に当たることにより、上方への移動を規制されて
いる。
【0020】上記弁体60は、底壁部61と、この底壁
部61から上方に突出する筒部62とを有し、この底壁
部61の周縁部下面にはパッキン63が取り付けられて
おり、このパッキン63が支持部材30の内側筒部33
の弁座34に接離することにより、この内側筒部33の
上端開口を開閉するようになっている。
【0021】上記弁体60の筒部62は上記作動部材5
0の筒部51内に上下スライド可能に収納されている。
筒部62の外周面には一対の突起64が形成されてお
り、この突起64が作動部材50の第2窓54内に挿入
されている。なお、組み立て時において、上記筒部62
を筒部51に挿入する際、突起64は上記スリット58
から第2窓54に挿入される。
【0022】上記弁体60はリセット作動部65を一体
に有している。リセット作動部65は、上記支持部材3
0の内側筒部33内に挿通されており、底壁部61から
下方に延びる不完全な筒部66と、この筒部66の下端
に一体に連結され放射状に延びる三角形のリブ67とを
有していて、内側筒部33でのガス流通を妨げない形状
となっている。
【0023】上記リセット作動部65の筒部66には一
対の縦孔68が形成されており、この縦孔68に上記ピ
ン36が挿入されることにより、この弁体60の回動が
禁じられ、上下移動のみ可能となっている。
【0024】弁体60の底壁部61と作動部材50の上
壁部52との間には圧縮状態のスプリング27が配され
ている。このスプリング27により、弁体60は下方向
に付勢されている。なお、上記スプリング27は、作動
部材50の上壁部52と弁体60の底壁部61にそれぞ
れ形成された係止凸部59,69に上下端が係止されて
おり、そのねじり弾性により、作動部材50を回動付勢
できるようになっている。
【0025】上述構成において、栓8の閉じ状態では、
図1および図5(a)に示すように、第2安全弁20の作
動部材50の突起57が、係止リング40の縦溝41と
合致せず、その下面に係止されている。このため、作動
部材50は最下位位置にある。また、弁体60はスプリ
ング27により押し下げられて、そのパッキン63が弁
座34に接しており、この結果、第2安全弁20は閉じ
状態になっている。なお、この閉じ状態において、作動
部材50はスプリング27のねじり弾性により回動付勢
されていて、図6(a)に示すように、第1窓53のカム
面55とは反対側の側縁がピン36に当たっている。ま
た、図7(a)に示すように、第2窓54の突起56は弁
体60の突起64の真下に位置しており、突起64は閉
じ高さCに位置している。
【0026】次に、栓8を90°回すと図2に示すよう
に、その横孔8cが流出路6と一致し、全開状態とな
る。この時、係止リング40が栓8に追随して図5(a)
中矢印で示す方向に回るため、図5(b)に示すように、
縦溝41が突起57と合致する。すると、作動部材50
は係止リング40による係止状態を解除され、スプリン
グ26の弾性力により、図6(b)に示すように第1窓5
3の下縁がピン36に当たるまで上昇する。なお、この
上限位置で突起57は縦溝41にはまり込んだ状態とな
る。上記作動部材50が上昇すると、その突起56が弁
体60の突起64を引っ掛けて図7(b)に示すように開
き高さOまで引き上げるため、弁体60のパッキン63
は弁座34から離れる。この結果、第2安全弁20は開
き状態となり、ガスが流入路7から第1安全弁10の筒
部11、弁口13を通り、第2安全弁20の筒部33お
よび縦孔8b、横孔8cを通って流出路6へと流れる。
【0027】ところで、上記栓8が閉じ状態から回され
て全開に達する前に停止した時には、横孔8cの一部が
流出路6と合致し、いわゆる半開きの状態となる。この
時には、作動部材50の突起57が係止リング40の下
面に係止されたままであるから、第2安全弁20は閉じ
状態を維持している。このため、栓8が半開きになって
も、ガスコック内をガスが流通しない。
【0028】次に、栓8を全開状態から閉じ方向に回す
と、係止リング40が追随して図5(b)中矢印方向に回
る。この際、縦溝41に作動部材50の突起57がはま
り込んでいるため、図5(c)に示すように、作動部材5
0も一緒に回る。したがって、図7(b)中矢印で示すよ
うに作動部材50の突起56が移動し、栓8が開き状態
から僅かに回動しただけでも弁体60の突起64が突起
56による係止状態を解除され、弁体60はスプリング
27の弾性力により下方に移動し、そのパッキン63が
弁座34に当たる。この時、弁体60の突起64は図7
(b)中破線の矢印で示すように下降し、図7(c)で示すよ
うに、閉じ高さCに戻る。このようにして第2安全弁2
0は栓20が図3に示すような半開きになると閉じ、ガ
スの流通を遮断する。
【0029】栓8を上記のように閉じ方向へ回すと、係
止リング40および作動部材50が同方向に回り、図6
(c)に示すように、カム面55の下端部がピン36に達
する。さらに、回動を続けると、このカム面55とピン
36のカム作用により、作動部材50は下降する。そし
て、図6(d)で示すように、カム面55の上端部がピン
36に達した時に、ちょうど作動部材50の突起57が
縦溝41から抜け出る。この時、スプリング27のねじ
り弾性力により、作動部材50は栓8および係止リング
40の回転方向とは逆の方向に瞬時にして回る。この結
果、作動部材50の突起57が図5(d)の実線の位置か
ら想像線の位置まで移動して図5(a)の状態に戻り、第
1窓53が図6(d)の位置から図6(a)の位置に戻り、第
2窓54が図7(d)の位置から図7(a)の位置まで戻り、
開き動作が可能な状態になる。
【0030】ところで、栓8の全開状態の時に、ガスコ
ックとガス器具との間のゴムホースが外れる等の事故が
起きた時には、第1安全弁10において球状弁体15の
流出路6側の面に付与される圧力と流入路7側の面に付
与される圧力差が大きくなるため、この圧力差に起因す
る押し上げ力により、球状弁体15が弁座14に接し、
ガス流通を遮断してガス漏出を防止する。この作動後に
球状弁体15が弁座14に食い付いてしまって自重によ
り落下しないことがある。この場合でも、栓8を閉じる
と、前述したように第2安全弁20の弁体60が下降
し、リセット作動部65の下端が球状弁体15を押して
弁座14から強制的に離して落下させることにより、容
易かつ確実に球状弁体15をリセットすることができ
る。
【0031】また、前述したように栓8が半開きの状態
では、第2安全弁20が閉じていてガス流通が遮断され
ている。したがって、半開き状態でゴムホースが抜ける
等の事故が生じても、ガス漏出が生じるような不都合を
防止できる。
【0032】さらに、第1安全弁10を栓8の上流側に
設けているので、栓8が大径化することなく第1安全弁
10の作動流量を大きくすることができる。すなわち、
第1安全弁10の作動流量は、ガスコックの用途に応じ
て各種の大きさに設定されるが、大きな作動流量を設定
する場合にはそれに応じて第1安全弁10の弁座14お
よび球状弁体15を大きくする必要がある。しかるに、
例えば実願昭56ー188185号明細書に記載された
ガスコックのように、第1安全弁の弁座を栓の内部に挿
入された筒部内に形成した場合には、弁座を大径にする
とともに、これに応じて球状弁体を大径にすると、それ
に伴って筒部を大きくせざるを得ない。この結果、栓が
大径化してしまい、ひいてはガスコック全体が大型化し
てしまう。したがって、一定の大きさの栓を用いた場合
には、作動流量を一定限度以上に大きくすることができ
なかった。
【0033】この点、上記のガスコック1においては、
第1安全弁10を栓8より上流側に配置しているから、
第1安全弁10の弁座14および球状弁体15を大径に
したとしても、弁栓8を大径にする必要がない。したが
って、栓8を大径化することなく、第1安全弁10の作
動流量を大きくすることができる。換言すれば、作動流
量を一定に設定したときには、栓8を小径化することが
でき、これによってガスコック全体を小型化することが
できる。
【0034】本考案は上記実施例に制約されず種々の態
様が可能である。例えば、第1安全弁は自重によって弁
座から離れる球状弁体に限らず、スプリングによって弁
座から離れる弁体を用いてもよい。この場合、ガスコッ
クは任意の姿勢を選択することができる。また、ガスコ
ック本体は上部構成体と下部構成体とを連結して構成す
るものに限らず、一体形状のものであってもよい。
【0035】なお、実用新案登録請求の範囲において、
「栓のほぼ全開状態でのみ開く第2安全弁」と記載した
が、ここで「ほぼ全開状態」とは、ゴムホース等が外れる
等の事故時において、第1安全弁を確実に閉じ動作させ
るために必要な開き状態を意味するものである。
【0036】
【考案の効果】以上説明したように、本考案では、半開
き状態でゴムホースが抜ける等の事故が生じても、ガス
漏出が生じるような不都合を防止できるのは勿論のこ
と、第1安全弁の弁体のリセットを容易かつ確実に行な
うことができる。また、栓を大径化することなく、第1
安全弁の作動流量を大きくすることができる。換言すれ
ば、作動流量が一定のときには栓を小径化することがで
きる、ガスコック全体を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の全閉状態を示す一部省略縦
断面図である。
【図2】同実施例の全開状態を示す図1と同様の図であ
る。
【図3】同実施例の半開き状態を示す図1と同様の図で
ある。
【図4】栓および第2安全弁の分解斜視図である。
【図5】係止リングの縦溝と作動部材の突起との位置関
係を示す概略図であって、図5(a)は全閉時における
位置関係を示し、図5(b)全開時における位置関係を
示し、図5(c)は全開状態から閉じ方向へ栓を所定の
若干量だけ回動させた時の位置関係を示し、図5(d)
は全開状態から閉じ方向へさらに所定量だけ回動させた
時の位置関係を示している。
【図6】作動部材の第1窓とピンの位置関係を示す側面
図であって、図5(a)〜(d)はそれぞれ図5(a)
〜(d)と同過程における位置関係を示している。
【図7】作動部材の第2窓と弁本体の突起との位置関係
を示す側面図であって、図5(a)〜(d)はそれぞれ
図5(a)〜(d)と同過程における位置関係を示して
いる。
【符号の説明】
1 ガスコック本体 6 流出路 7 流入路 8 栓 8b 縦孔 8c 横孔 10 第1安全弁 14 弁座 15 弁体 20 第2安全弁 25 作動機構 30 支持部材 33 筒部 34 弁座 60 弁体 65 リセット作動部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸芯に沿う縦孔と軸芯と交叉する横孔とを
    有する栓が、ガスコック本体内に回動可能に収納される
    とともに、上記縦孔がガスコック本体の流入路に連通さ
    れ、上記横孔が栓の所定回動位置でガスコック本体の流
    出路に連通されるように構成され、ガス過流時に閉じる
    第1安全弁と、栓のほぼ全開状態でのみ開く第2安全弁
    とを備えたガスコックにおいて、上記第2安全弁は、一
    端部が上記縦孔に挿入されるとともにこの一端部の開口
    端が弁座となる筒部を有し、上記ガスコック本体に支持
    される支持部材と、上記縦孔内において弁座に接離する
    弁体と、栓のほぼ全開状態でのみ弁体を弁座から離す作
    動機構とを備え、上記第1安全弁は、その弁座および弁
    体が上記栓より流入路側に設けられ、上記第2安全弁の
    弁体には、上記筒部内を挿通し、第2安全弁の弁体が閉
    じる時に第1安全弁の弁座に食いついた第1安全弁の弁
    体を押してリセットするリセット作動部が設けられてい
    ることを特徴とするガスコック。
JP1994012697U 1994-09-19 1994-09-19 ガスコック Expired - Lifetime JP2547129Y2 (ja)

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