JP2545382Y2 - 液圧緩衝器のピストンバルブ取付構造 - Google Patents

液圧緩衝器のピストンバルブ取付構造

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JP2545382Y2
JP2545382Y2 JP1990091981U JP9198190U JP2545382Y2 JP 2545382 Y2 JP2545382 Y2 JP 2545382Y2 JP 1990091981 U JP1990091981 U JP 1990091981U JP 9198190 U JP9198190 U JP 9198190U JP 2545382 Y2 JP2545382 Y2 JP 2545382Y2
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誠司 岩澤
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、車体の懸架装置等に用いられる液圧緩衝
器のピストンバルブ取付構造に関する。
従来の技術 従来の車体懸架装置に用いられる例えば減衰力可変機
構を備えた液圧緩衝器にあっては、内部に作動液が充填
されたシリンダ内に、該シリンダの一端から液密的に貫
通した内部中空状のピストンロッドが抜差可能に挿入し
ていると共に、該ピストンロッドの一端部に、上記シリ
ンダ内を2室に隔成し、且つ減衰力発生手段を有するピ
ストンバルブが固定されている。
そして、このピストンロッドに対するピストンバルブ
の取付構造としては、一般にピストンロッドの一端部に
有する小径部位にピストンバルブの組立体を装着し、次
に前記小径部位の下端部を拡径して加締めることにより
ピストンロッド一端部にピストンバルブを取り付けるよ
うになっている。その後、小径部位の開口端を所定手段
で密閉し、ピストンロッド内に減衰力可変用の通路部を
形成するようになっている。
考案が解決しようとする課題 然し乍ら、前記従来のピストンバルブ取付構造にあっ
ては、前述のようにピストンロッドの一端部に対するピ
ストンバルブの取付作業を、ロッド小径部位の開口端の
密閉作業とを別個独立に行なわなければならないため、
斯かる作業が煩雑となり、取付作業能率の低下と作業コ
ストの高騰が余儀なくされている。
課題を解決するための手段 本考案は、前記従来の実情に鑑みて案出されたもの
で、シリンダの内部に、中空状のピストンロッドの一端
部を挿入すると共に、該一端部の先端部に、内部に小径
中空孔が貫通形成された段差小径状の小径部位を形成
し、該小径部位にピストンバルブを挿通した後に、ほぼ
円筒状の取付部材を順次挿通し、前記ピストンバルブを
前記取付部材と前記一端部の段差部との間に挾持するピ
ストンバルブの取付構造であって、 前記取付部材の内周面を、ピストンバルブ側からその
反対側の開口端に向かって拡開するテーパ状に形成する
一方、前記小径中空孔の取付部材側に小径中空孔よりも
大径な円柱状の圧入用穴を形成すると共に、前記小径部
位の圧入用穴と前記小径中空部との間の境界部の肉厚を
小径部位側が厚肉となるように変化させ、かつ前記圧入
用穴内に、該圧入用穴の周壁と前記境界部を拡開変形さ
せて前記取付部材の外周面に圧着させる栓体を圧入した
ことを特徴としている。
作用 前記構成の本考案によれば、ピストンロッドにピスト
ンバルブを取り付けるには、まず、ピストンロッドの一
端部の小径部位にピストンバルブの組立体を予め装着
し、その後、取付部材をピストンロッド一端部の小径部
位の外周面に軸方向から嵌装して該取付部材の先端部を
ピストンバルブの組立体の所定端部に突き当てて位置決
め支持する。次に、ピストンロッド一端部の開口端から
例えばテーパピン状の栓体を圧入すると、該栓体のテー
パ外周面でピストンロッドの小径部位周壁と、圧入用穴
と小径中空孔との間の境界面周壁が押し拡げられて拡開
変形し、該一端部の外周面が取付部材の大径な外端部内
周面に圧着する。
したがって、ピストンロッドの一端部に取付部材が強
固に連結されると共に、ピストンバルブが取付部材を介
してプストンロッド一端部に確実に取り付けられる。同
時に、栓体によってピストンロッド一端部の開口端が密
閉されることになる。
実施例 以下、本考案の各実施例を図面に基づいて詳述する。
尚、各実施例は、減衰力可変機構を備えた液圧緩衝器に
適用したものである。
第1図は本考案に係るピストンバルブ取付構造の第1
実施例を示し、図中1は両端部が封止部材やシール部材
(図示せず)によって密閉され、内部に作動液が充填さ
れたシリンダ、2は前記シールド部材等を貫通してシリ
ンダ1内に一端部3が挿入したピストンロッドであっ
て、このピストンロッド2は、内部中心軸方向に沿って
段差状の貫通孔4が形成されていると共に、一端部3に
は段差部3aを介して小径部位5が絞り加工によって形成
されている。また、この小径部位5は、外径が均一に設
定されていると共に、内部軸方向にピストンロッド2内
の大径な貫通孔4と連通する小径中空孔4aが貫通形成さ
れている。また、小径部位5の下端部5aつまり、小径中
空孔4aの下部内の軸方向に栓体7が圧入される円柱状の
圧入用穴6が形成されている。さらに、前記圧入用穴6
と小径中空孔4aとの間の境界面4bが圧入用穴6側へ拡開
したテーパ状に形成されて、この境界面4bの周壁、つま
り境界部5cが圧入用穴6側よりも小径中空孔4a側の方が
厚肉に形成されている。前記栓体7は、略円柱状を呈
し、軸方向の長さが圧入用穴6よりも短く設定されてい
ると共に、外周面7aが下方向に向かって拡開テーパ状
に、つまり下部側の外径寸法D1が圧入用穴6の内径寸法
D2よりも大きく設定された円錐状に形成されている。
また、ピストンロッド2の小径部位5には、前記シリ
ンダ1内を上部液室1aと下部液室1bとに隔成しつつ摺動
するピストンバルブ8が取付部材9によって固定されて
いる。このピストンバルブ8は、上下面を貫通する伸
側,圧側通路11,12を有するピストン10と、該ピストン1
0の上下面に配置されて前記各通路11,12を介して上部,
下部液室1a,1b間を置換流動する作動液に流動抵抗を付
与する減衰力発生手段たる伸側,圧側ディスクバルブ1
3,14と、圧側ディスクバルブ14の上側にワッシャを介し
て配置された円環状のカラー15と、伸側ディスクバルブ
13をスプリングシート16を介して伸側通路11の閉方向に
付勢するバルブスプリング17とから主として構成されて
いる。
前記取付部材9は、第2図にも示すように、略円筒状
を呈し、下端部に前記パルブスプリング17の下端を弾持
するフランジ状のスプリングリテーナ9aが設けられてい
ると共に、内周面の上部18の内径寸法L1が前記小径部位
5の外径と略同一に設定されている。一方、内周面の下
部19が下方向へ拡開テーパ状に、つまりその下端縁内径
寸法L2が上端部内径寸法L1よりも大きく設定された略円
錐状に形成されている。
したがって、前記構成の本実施例によれば、ピストン
ロッド2にピストンバルブ8を取り付けるには、まずピ
ストンロッド2の小径部位5に、ピストン10のカラー15
や各ディスクバルブ13,14等を予め組み付けたピストン
バルブ8の組立体を装着する。その後、取付部材9を、
バルブスプリング17の下端をスプリングリテーナ9aで押
圧しつつ小径部位5の外周面5bに下側軸方向から嵌装
し、先端で伸側ディスクバルブ13の基部付近を押圧して
カラー15を段差部3aに押し当てて位置決め支持する。次
に、圧入用穴6内に栓体7を矢印のように小径側から圧
入すると、該栓体7のテーパ外周面7aで小径部位5の下
端部5aが実線の如く押し拡げられて拡開変形し、該下端
部5aの外周面5bが取付部材9の内周面下部19に沿って強
く圧着する。また、栓体7の圧入完了時点では、該栓体
7の押込力により厚肉な境界部4bも拡開して取付部材9
の上端部内周面に強く圧着する。その後、栓体7の抜け
出しを防止するために、小径部位5の圧入用穴6孔縁6a
付近を内方に加締める。
依って、ピストンロッド2の小径部位5に、取付部材
9が強固に連結されると共に、ピストンバルブ8も該取
付部材9を介して強固かつ確実に取り付けられる。同時
に、圧入用穴6と連通する貫通孔4の端部が、全体7に
よって確実に密閉される。このように、貫通孔4の密閉
作業とピストンバルブ8の取付作業を、栓体7を圧入す
るだけで同時に行なえるため、全体の作業能率が大巾に
向上する。
また、ピストンロッド2の特に伸行程時におけるピス
トンバルブ8の下方向に作用する高圧力(軸力)が、面
接触状態にある取付部材9の内周面と小径部位5の下端
部5a外周面5bで受けるため、斯かる面圧が均一に分散さ
れて小さくなり、軸力を容易かつ確実に保持することが
できる。
第3図は本考案の第2実施例を示し、この実施例では
小径部位5の圧入用穴20が略球面状に形成されていると
共に、該圧入用穴20にスチールボール状の栓体21が圧入
されている。また、取付部材9の内周面下部22が、第4
図にも示すように略球面状に形成されている。
したがって、この実施例においても、小径部位5にピ
ストンバルブ8の組立体や取付部材9を装着した後に、
栓体21を圧入用穴20に圧入すると小径部位5の下端部5a
が拡開変形してその外周面5bが取付部材9の内周面下部
22に圧着する。その後、栓体21の抜け出しを防止するた
めに、圧入用穴20の孔縁20a付近を内方に加締めれば、
前記第1実施例と同様な作用効果が得られる。また、こ
の実施例では栓体21をスチールボール状としたため、圧
入用穴20を第1実施例に比較して十分に小さく形成する
ことができると共に、取付部材9の内周面下部22の切欠
量も小さくできる。依って、その成形加工作業性が容易
となる。
本考案は、前記実施例の構成に限定されず、例えば栓
体の形状をさらに異ならしめることも可能である。
考案の効果 以上の説明で明らかなように、本考案によれば、とり
わけ、圧入用穴に圧入した栓体によって圧入用穴の周壁
と、圧入用穴と小径中空孔間の境界部とを拡開変形させ
て、その外周面を取付部材の内周面に圧着させるととも
に軸方向への押圧力を付与するようにしたため、ピスト
ンバルブを取付部材と段差部との間に強く挾持すること
が可能となり、ピストンロッドの小径部位に径方向およ
び軸方向へ強固に固定することができると共に、ピスト
ンロッドに対するピストンバルブの取付作業と、ピスト
ンロッドの中空部一端の密閉作業が栓体の圧入作業によ
って同時に行える。したがって、全体の作業能率が大巾
に向上すると共に、コストの低廉化が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るピストンバルブ取付構造の第1実
施例を示す要部断面図、第2図は本考案の取付部材を示
す縦断面図、第3図は本考案の第2実施例を示す要部断
面図、第4図は本実施例の取付部材を示す縦断面図であ
る。 1……シリンダ、2……ピストンロッド、3……一端
部、4……貫通孔、4a……小径中空孔、4b……境界面、
5……小径部位、5b……外周面、5c……境界部、6……
圧入用穴、7,21……栓体、8……ピストンバルブ、9…
…取付部材、19,22……内周面下部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダの内部に、中空状のピストンロッ
    ドの一端部を挿入すると共に、該一端部の先端部に、内
    部に小径中空孔が貫通形成された段差小径状の小径部位
    を形成し、該小径部位にピストンバルブを挿通した後
    に、ほぼ円筒状の取付部材を順次挿通し、前記ピストン
    バルブを前記取付部材と前記一端部の段差部との間に挾
    持するピストンバルブの取付構造であって、 前記取付部材の内周面を、ピストンバルブ側からその反
    対側の開口端に向かって拡開するテーパ状に形成する一
    方、前記小径中空孔の取付部材側に小径中空孔よりも大
    径な円柱状の圧入用穴を形成すると共に、前記小径部位
    の圧入用穴と前記小径中空部との間の境界部の肉厚を小
    径中空部側が厚肉となるように変化させ、かつ前記圧入
    用穴内に、該圧入用穴の周壁と前記境界部を拡開変形さ
    せて前記取付部材の外周面に圧着させる栓体を圧入した
    ことを特徴とする液圧緩衝器のピストンバルブ取付構
    造。
JP1990091981U 1990-08-31 1990-08-31 液圧緩衝器のピストンバルブ取付構造 Expired - Lifetime JP2545382Y2 (ja)

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