JP2001311444A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JP2001311444A
JP2001311444A JP2000128471A JP2000128471A JP2001311444A JP 2001311444 A JP2001311444 A JP 2001311444A JP 2000128471 A JP2000128471 A JP 2000128471A JP 2000128471 A JP2000128471 A JP 2000128471A JP 2001311444 A JP2001311444 A JP 2001311444A
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tube
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shock absorber
knuckle
hydraulic shock
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JP2000128471A
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Tsutomu Naito
力 内藤
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Showa Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/10Mounting of suspension elements
    • B60G2204/12Mounting of springs or dampers
    • B60G2204/124Mounting of coil springs
    • B60G2204/1242Mounting of coil springs on a damper, e.g. MacPerson strut
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/40Auxiliary suspension parts; Adjustment of suspensions
    • B60G2204/43Fittings, brackets or knuckles
    • B60G2204/4304Bracket for lower cylinder mount of McPherson strut

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  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧緩衝器において、ナックルブラケットに
下スプリングシートを一体に備えるに際し、下スプリン
グシートの成形の簡易化と、軽量化を図ること。 【解決手段】 油圧緩衝器10において、ナックルブラ
ケット14が、ダンパチューブ11の外周に固定される
チューブ取付部81と、該チューブ取付部81の側部に
設けられるナックル取付部82とを有するとともに、チ
ューブ取付部81の上部に下スプリングシート17を連
設してなり、下スプリングシート17はチューブ取付部
81の周方向複数位置から互いに分離して延出された複
数のスプリング受部84にて構成されたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は油圧緩衝器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】油圧緩衝器として、特開平1-141247号公
報に記載の如く、ダンパチューブに固定されるナックル
ブラケットに下スプリングシートを一体に備えたものが
ある。この従来技術にあっては、ナックルブラケットの
円筒状チューブ取付部の上部の全周に沿って円形状に開
くスプリング受部を連設し、このスプリング受部により
下スプリングシートを構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、ナック
ルブラケットの円筒状チューブ取付部の全周を開いてス
プリング受部を形成するものであり、スプリング受部の
曲げ成形に困難を伴い、全周に連続するスプリング受部
が下スプリングシートの軽量化も損なう。
【0004】本発明の課題は、油圧緩衝器において、ナ
ックルブラケットに下スプリングシートを一体に備える
に際し、下スプリングシートの成形の簡易化と、軽量化
を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ダンパチューブに固定されるナックルブラケットに
下スプリングシートを一体に備えた油圧緩衝器におい
て、ナックルブラケットが、ダンパチューブの外周に固
定されるチューブ取付部と、該チューブ取付部の側部に
設けられるナックル取付部とを有するとともに、チュー
ブ取付部の上部に下スプリングシートを連設してなり、
下スプリングシートはチューブ取付部のダンパチューブ
を囲む周方向の複数位置から互いに分離して延出された
複数のスプリング受部にて構成されるようにしたもので
ある。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において更に、前記ナックルブラケットのチュー
ブ取付部の下スプリングシートが連設される上部を、ダ
ンパチューブの軸方向の上方に向けて拡径した段差部に
係合する拡開部としてなるようにしたものである。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において更に、前記ナックルブラケットの
チューブ取付部とナックル取付部が、単一素材にて形成
され、ダンパチューブを囲む周方向で該素材を連続して
なるようにしたものである。
【0008】
【作用】請求項1の発明によれば下記、の作用があ
る。 ナックルブラケットに下スプリングシートを一体に備
えたから、部品点数と組付工数を削減し、コスト低減で
きる。
【0009】ナックルブラケットのチューブ取付部の
上部の周方向複数位置のそれぞれにスプリング受部を互
いに分離して設けた。従って、チューブ取付部の上部の
数カ所だけを切欠いて開く等により各スプリング受部を
形成することができ、下スプリングシートの加工は全周
を開くよりも簡易化でき、且つ軽量化できる。
【0010】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 ナックルブラケットのチューブ取付部の上部を拡開部
としたから、この拡開部をダンパチューブの段差部に突
き当てることにより、ナックルブラケットのダンパチュ
ーブに対する固定位置の位置決め及び抜け止めになる。
【0011】請求項3の発明によれば下記の作用があ
る。 ナックルブラケットのチューブ取付部とナックル取付
部が単一素材の連続体にて構成されるから、ナックルブ
ラケットの剛性を向上できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は油圧緩衝器を示す断面図、
図2はダンパチューブを示す半断面図、図3はナックル
ブラケットを示す断面図、図4はナックルブラケットを
示す正面図、図5はナックルブラケットを示す平面図、
図6はナックルブラケットを示す底面図、図7はナック
ルブラケットの加工工程を示す工程図、図8はロッドガ
イドを示す断面図、図9はピストンバルブ装置を示す断
面図、図10はベースバルブ装置を示す断面図である。
【0013】ストラットダンパを構成する油圧緩衝器1
0は、図1に示す如く、ダンパチューブ(アウタチュー
ブ)11とシリンダ12を有する2重管ダンパ構造であ
り、ダンパチューブ11に内蔵してあるシリンダ12に
ピストンロッド13を挿入し、ピストンロッド13の上
端部を車体側に連結し、ダンパチューブ11の下端部を
車輪側に連結することにより、車両の懸架装置を構成す
る。尚、ダンパチューブ11の下端部には、車輪支持部
に固定される車輪側取付ブラケットであるナックルブラ
ケット14が設けられ、ピストンロッド13の上端部に
は車体側取付ブラケット15が固定される。車体側取付
ブラケット15は、座金15A、マウントゴム15Bを
付帯してナット15Cでピストンロッド13に締結され
る。16は車体を示す。
【0014】また、油圧緩衝器10は、ナックルブラケ
ット14に後述する如くに一体に備えた下スプリングシ
ート17と、ピストンロッド13の周囲に設置されると
ともに、車体側取付ブラケット15の座金15Aにスラ
スト軸受18を介して背面支持される上スプリングシー
ト19との間に懸架ばね20を介装している。即ち、油
圧緩衝器10は、ストラットダンパを構成するものであ
るから、ステアリング操舵時に、タイロッドを介してダ
ンパチューブ11が回動するため、スラスト軸受の存在
により、ダンパチューブ11に固定の下スプリングシー
ト17の回動に懸架ばね20と上スプリングシート19
を共に追従させて回動させ得る。
【0015】油圧緩衝器10にあっては、車両が路面か
ら受ける衝撃力を懸架ばね20の弾発力により吸収する
ように伸縮する。そして、油圧緩衝器10は、その伸縮
に伴うピストンロッド13の上下動時に、ピストンロッ
ド13に固定の後述するピストン42に設けてある減衰
バルブ53、54等を油が通過することによって発生す
る減衰力により、その伸縮振動を速やかに抑制するもの
である。
【0016】以下、油圧緩衝器10における(A) ロッド
ガイド構造、(B)ピストンバルブ構造、(C) ベースバル
ブ構造、(D) ナックルブラケット構造のそれぞれについ
て詳述する。 (A) ロッドガイド構造(図1、図8) 油圧緩衝器10は、ピストンロッド13を往復動可能に
支持するロッドガイド30をダンパチューブ11に挿着
して備える。
【0017】ロッドガイド30は、図1、図8に示す如
く、板材のプレス成形により、芯金部31A、チューブ
当接部31B、折返し部31C、シリンダ圧入部31
D、軸受圧入部31E、連通孔32を一体で成形したロ
ッドガイドケース31を形成し、芯金部31Aにメイン
シール部33、チューブ当接部31Bの外方寄り側傍に
外周シール部34、チューブ当接部31Bの内方寄り側
傍にチェックリップ部35をそれぞれ焼付により一体成
形している。ロッドガイド30は、ロッドガイドケース
31の軸受圧入部31Eにブッシュ36(軸受)を圧入
し、このブッシュ36によりピストンロッド13を支持
する。
【0018】油圧緩衝器10にあっては、シリンダ圧入
部31Dにシリンダ12を圧入したロッドガイド30の
チューブ当接部31Bをダンパチューブ11の上端部の
ロッドガイド装着部11Aに挿着し、このシリンダ12
と後述のボトムピース62をダンパチューブ11の下端
閉塞底部11Cに挟圧する状態で、ダンパチューブ11
の上端加締め部11Bによりロッドガイド30を固定保
持する。ダンパチューブ11の上端外側部には、キャッ
プ37が螺着される。尚、ロッドガイド30は、ピスト
ンロッド13の上下動時にピストンロッド13に随伴し
てブッシュ36を通過する油を前述の連通孔32からダ
ンパチューブ11とシリンダ12の間の後述するリザー
バ室61へと戻す。チェックリップ部35は、リザーバ
室61の加圧されたガス圧がメインシール部33に及ぶ
のを防止するとともに、連通孔32からの戻り油の逆流
を止める。
【0019】(B) ピストンバルブ構造(図1、図9) ピストンバルブ装置40は、図1、図9に示す如く、ピ
ストンロッド13のリング溝状をなすピストン装着部4
1に、プレス成形されたピストン42を加締め加工して
接合してある。
【0020】ピストン42は、図9に示す如く、板材の
プレス成形により形成された有底筒状体(コップ状体)
43からなり、筒状体43の一端開口部をピストン装着
部41Aの加締固定部44とし、筒状体43の加締固定
部44と底部との間で中空室45を形成する部分の外周
に加工したリング溝46に樹脂製ピストンリング47を
バンディング(巻付処理)してある。ピストン42は、
シリンダ12の内部をピストンロッド13が収容されな
いピストン側油室48Aと、ピストンロッド43が収容
されるロッド側油室48Bとに区画し、筒状体43の加
締固定部44とピストンリング47との間に、ロッド側
油室48Bを中空室45に連通する連通孔49を備える
とともに、これらの連通孔49、中空室45を介して、
両油室48A、48Bを連通する圧側油路51と伸側油
路52を筒状体43の底部に設けている。
【0021】ピストン42は、図9に示す如く、筒状体
43の底部の中空室45に臨む裏面にディスク状圧側減
衰バルブ53が接する中高状のラウンド面(バルブシー
ト面)51Aを凸状形成され、このラウンド面51Aに
圧側油路51を開口している。また、ピストン42は、
筒状体43の底部のピストン側油室48Aに臨む表面に
ディスク状伸側減衰バルブ54が接する中高状のラウン
ド面(バルブシート面)52を凸状形成され、このラウ
ンド面52Aに伸側油路52を開口している。
【0022】ピストン42にあっては、筒状体43の中
空室45から挿入される頭付リベット55に、圧側減衰
バルブ53とそのバルブシート53Aの積層体、筒状体
43の底部、伸側減衰バルブ54とそのバルブシート5
4Aの積層体、バルブストッパ54Bを挿通した上で、
外リベット55の挿通端を加締め加工した加締め部55
Aとすることにより、ピストン42のサブ組立体を構成
でき、このサブ組立体の状態でピストンロッド13のピ
ストン装着部41に加締め加工されて接合される。尚、
上述の減衰バルブ53、54等は、リベット55によら
ず、ボルト、ナットにより筒状体43の底部に取着して
も良い。
【0023】これにより、油圧緩衝器10のピストンバ
ルブ装置40にあっては、圧縮時に、ピストン側油室4
8Aの油が圧側油路51を通り圧側減衰バルブ53を撓
み変形させて開き、ロッド側油室48Bに導かれ、圧側
減衰力を生ずる。また、伸長時には、ロッド側油室48
Bの油が伸側油路52を通り伸側減衰バルブ54を撓み
変形させて開き、ピストン側油室48Aに導かれ、伸側
減衰力を生ずる。
【0024】尚、油圧緩衝器10にあっては、ピストン
ロッド13に接合されたピストン42の上部にリバウン
ドラバー57を保持してある。リバウンドラバー57
は、伸切り時に、ロッドガイド30のブッシュ36の端
面に衝合して伸長ストローク端を規制する。
【0025】(C) ベースバルブ構造(図1、図10) 油圧緩衝器10は、図1、図10に示す如く、ダンパチ
ューブ11とシリンダ12の間隙をリザーバ室61と
し、このリザーバ室61の内部を油室と加圧ガス室とに
区画している。そして、ベースバルブ装置60は、ダン
パチューブ11の下端の閉塞底部11Cとシリンダ12
の下端部との間に挟持されるボトムピース62を有して
構成される。ボトムピース62は、焼結体63からな
り、焼結体63の一端開口部にピストン側油室48Aを
リザーバ室61に連通する油路64を形成し、焼結体6
3の外周部に設けた段差部にシリンダ12の下端部を圧
入固定可能としている。
【0026】ボトムピース62は、図10に示す如く、
焼結体63の底部の油路64側に臨む裏面にディスク状
圧側減衰バルブ65が接するラウンド面(バルブシート
面)66Aを形成し、このラウンド面66Aにピストン
側油室48Aとリザーバ室61を連通する圧側油路66
を開口している。また、ボトムピース62は、焼結体6
3の底部のピストン側油室48Aに臨む表面にディスク
状伸側減衰バルブ67が接するラウンド面(バルブシー
ト面)68Aを形成し、このラウンド面68Aにピスト
ン側油室48Aとリザーバ室61を連通する伸側油路6
8を開口している。
【0027】ボトムピース62にあっては、頭付リベッ
ト69に、圧側減衰バルブ65とそのバルブシート65
Aの積層体、焼結体63の底部、伸側減衰バルブ67と
そのバルブシート67Aの積層体、バルブストッパ67
Bを挿通した上で、該リベット69の挿通端を加締め加
工した加締め部69Aとすることにより、ボトムピース
62のサブ組立体を構成でき、このサブ組立体の状態で
シリンダ12の下端部に圧入されて接合できる。伸側減
衰バルブ67、バルブストッパ67Bにはピストン側油
室48Aを圧側油路66に連絡する油孔67C、67D
を設けてある。尚、上述の減衰バルブ65、67等は、
リベット69によらず、ボルト、ナットにより焼結体6
3の底部に取着しても良い。
【0028】(D) ナックルブラケット構造(図1〜図
7) 油圧緩衝器10は、図1、図2に示す如く、ダンパチュ
ーブ11に固定されるナックルブラケット14に下スプ
リングシート17を一体に備える。
【0029】ナックルブラケット14は、板材のプレス
成形により、図3〜図6に示す如く、ダンパチューブ1
1の下端側外周部に形成した小径部80Aに固定される
略円筒状のチューブ取付部81と、チューブ取付部81
の側部に一体に設けられる左右の互いに平行に突出する
ナックル取付部82とを有するとともに、チューブ取付
部81の上部に下スプリングシート17を一体成形にて
連設している。このとき、ナックルブラケット14は、
チューブ取付部81の下スプリングシート17が連設さ
れる上部を、ダンパチューブ11の上端側外周部に形成
した大径部80Bと、上記小径部80Aとの境界部で、
ダンパチューブ11の軸方向の上方に向けて拡径した段
差部80Cに係合する拡開部83としている。そして、
下スプリングシート17は、チューブ取付部81の上記
拡開部83のダンパチューブ11を囲む周方向の複数位
置(本実施形態では3位置)から互いに分離して延出さ
れた複数のスプリング受部84にて構成される。各スプ
リング受部84は懸架ばね20の下端部の周方向各部を
支持するスプリング着座面を形成する。拡開部83は水
抜き用孔86を備える。
【0030】具体的には、ナックルブラケット14は、
単一の板材を素材としてチューブ取付部81、ナックル
取付部82、スプリング受部84を以下の手順で曲げ加
工し、チューブ取付部81とナックル取付部82をダン
パチューブ11の周方向で連続形成している。
【0031】(1)1枚の板材をブランクして曲げ加工す
ることにより、チューブ取付部81、ナックル取付部8
2、フランジ部85を成形する(図7(A))。
【0032】(2)チューブ取付部81の上部で拡管加工
して径方向に開き、拡開部83を成形する(図7
(B))。
【0033】(3)拡開部83の上部で曲げ加工して開
き、スプリング受部84を成形する(図7(C))。
【0034】尚、板材は、チューブ取付部81とナック
ル取付部82の連続成形体がダンパチューブ11を囲む
周方向に連続するものに限らず、ナックル取付部82が
相対して開口するものとし、この開口部にコの字状サポ
ート部材を嵌合して構成したものでも良い。
【0035】また、通常のプレス加工では、拡管してフ
ランジ部を作りスプリング受部とする成形には限界があ
り大径のスプリング受けを成形できない。然しながら、
上述の如く、拡管して拡開部83を作成して、更にスプ
リング受部84を成形することで、大径のスプリング受
部を形成できる。即ち、懸架ばね20の径が大きい場
合、一般的にはスプリング受部84を伸ばす必要がある
が、これを伸ばしすぎると強度的に弱くなる。これに対
し、拡開部83を設けることにより、懸架ばね20の径
が大きい場合にも、スプリング受部84を適度な長さに
止め、強度を確保できる。
【0036】ナックルブラケット14は、チューブ取付
部81の円筒体をダンパチューブ11の小径部80Aに
圧入する等にて挿着し、拡開部83をダンパチューブ1
1の段差部80Cに係合して軸方向に位置決めした後、
チューブ取付部81の外周から周方向の部分的又は全周
に渡って、該チューブ取付部81をダンパチューブ11
とともに加締めるR加締め部87を設けることにより、
該ナックルブラケット14をダンパチューブ11に抜け
止め、回り止めする。
【0037】尚、ナックルブラケット14は、チューブ
取付部81の円筒体の下部をスピニング加工してダンパ
チューブ11に固定しても良い。ナックルブラケット1
4は、ダンパチューブ11に溶接して固定しても良い
が、加締め加工やスピニング加工による固定構造によれ
ば、溶接工程が不要となり、熱による曲がり、歪、強度
低下を生じにくい。
【0038】従って、本実施形態によれば、以下の作用
がある。 ナックルブラケット14に下スプリングシート17を
一体に備えたから、部品点数と組付工数を削減し、コス
ト低減できる。
【0039】ナックルブラケット14のチューブ取付
部81の上部の周方向複数位置のそれぞれにスプリング
受部84を互いに分離して設けた。従って、チューブ取
付部81の上部の数カ所だけを切欠いて開く等により各
スプリング受部84を形成することができ、下スプリン
グシート17の加工は全周を開くよりも簡易化でき、且
つ軽量化できる。
【0040】ナックルブラケット14のチューブ取付
部81の上部を拡開部83としたから、この拡開部83
をダンパチューブ11の段差部80Cに突き当てること
により、ナックルブラケット14のダンパチューブ11
に対する固定位置の位置決め及び抜け止めになる。
【0041】ナックルブラケット14のチューブ取付
部81とナックル取付部82が単一素材の連続体にて構
成されるから、ナックルブラケット14の剛性を向上で
きる。
【0042】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明はアウタチューブとシリンダの2重管からなる油圧
緩衝器に限らず、ダンパチューブがピストンを収容する
シリンダそのものになるシングルチューブ式油圧緩衝器
にも適用できる。
【0043】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、油圧緩衝
器において、ナックルブラケットに下スプリングシート
を一体に備えるに際し、下スプリングシートの成形の簡
易化と、軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は油圧緩衝器を示す断面図である。
【図2】図2はダンパチューブを示す半断面図である。
【図3】図3はナックルブラケットを示す断面図であ
る。
【図4】図4はナックルブラケットを示す正面図であ
る。
【図5】図5はナックルブラケットを示す平面図であ
る。
【図6】図6はナックルブラケットを示す底面図であ
る。
【図7】図7はナックルブラケットの加工工程を示す工
程図である。
【図8】図8はロッドガイドを示す断面図である。
【図9】図9はピストンバルブ装置を示す断面図であ
る。
【図10】図10はベースバルブ装置を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器 11 ダンパチューブ 14 ナックルブラケット 17 下スプリングシート 80C 段差部 81 チューブ取付部 82 ナックル取付部 83 拡開部 84 スプリング受部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダンパチューブに固定されるナックルブ
    ラケットに下スプリングシートを一体に備えた油圧緩衝
    器において、 ナックルブラケットが、ダンパチューブの外周に固定さ
    れるチューブ取付部と、該チューブ取付部の側部に設け
    られるナックル取付部とを有するとともに、チューブ取
    付部の上部に下スプリングシートを連設してなり、下ス
    プリングシートはチューブ取付部のダンパチューブを囲
    む周方向の複数位置から互いに分離して延出された複数
    のスプリング受部にて構成されることを特徴とする油圧
    緩衝器。
  2. 【請求項2】 前記ナックルブラケットのチューブ取付
    部の下スプリングシートが連設される上部を、ダンパチ
    ューブの軸方向の上方に向けて拡径した段差部に係合す
    る拡開部としてなる請求項1記載の油圧緩衝器。
  3. 【請求項3】 前記ナックルブラケットのチューブ取付
    部とナックル取付部が、単一素材にて形成され、ダンパ
    チューブを囲む周方向で該素材を連続してなる請求項1
    又は2記載の油圧緩衝器。
JP2000128471A 2000-04-27 2000-04-27 油圧緩衝器 Withdrawn JP2001311444A (ja)

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