JP2543651B2 - 足場建枠用連結ピン - Google Patents

足場建枠用連結ピン

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JP2543651B2 JP4331753A JP33175392A JP2543651B2 JP 2543651 B2 JP2543651 B2 JP 2543651B2 JP 4331753 A JP4331753 A JP 4331753A JP 33175392 A JP33175392 A JP 33175392A JP 2543651 B2 JP2543651 B2 JP 2543651B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、順次上方に連結してい
くのに適した仮設用足場建枠の連結ピンに関する。
【0002】
【従来の技術】建物の建築現場において、足場建枠を順
次上方に組み立てていくには、当然に上下に対抗する足
場建枠を互いに連結するための連結手段を必要とする。
【0003】従来では、この連結手段として下方側の足
場建枠左右上端部に連結ピンを突設し、これに上方側の
足場建枠の左右下端部を差し込み、しかる後、両者間に
わたって略弓状の抜け止め用ロックアームをその側面よ
り係止して両者を互いに連結するタイプのものや、例え
ば実開平1ー131753号公報に示すように上下の足
場建枠間に連結ピンを遊嵌し、連結ピンを所要角度回転
させることによって足場建枠と連結ピンとに設けた凹凸
部を互いに係合させて上下の足場建枠を連結ピンの回転
操作によって互いに連結するタイプのものが提案されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術にあって
は、何れも下方側の足場建枠の連結ピンに上方側の足場
建枠を差し込む作業とは別個に、これらの上下の足場建
枠を保持しながら両者間の左右にロックアームを係止す
る作業や、両者間の左右の連結ピンを回転操作する作業
が必要であり、連結作業を行うために少なくとも二人の
作業者を必要としたり、連結作業が面倒で能率的でない
という問題があった。
【0005】本発明は、これらの難点を払拭すると共
に、足場建枠の互いの連結・非連結状態を容易に判別す
るようにすることを解決課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の難点を解
決するために、実施例に示す参照符号を付して示せば、
請求項1にあっては、管状等の中空状のピン本体1に、
その側面より突出すると共にその側面からピン本体1の
内部に退入自在な係合突起2と、該突起2をピン本体1
の側面より突出付勢するばね3とを内蔵すると共に、係
合突起2がピン本体1の側面より突出したとき、その突
出状態を識別できる目印Mを係合突起に形成し、また係
合突起2には、該突起2をばね3の付勢力に抗してピン
本体1の内部に退入力を負荷するための滑り面4と、該
滑り面4の途上に形成され、前記係合突起2をピン本体
1の内部方向の退入位置に係合するための係合段部8
と、前記係合突起2がピン本体1の側面より突出する時
には足場建枠に係合すると共に該係合突起2をばね3の
付勢力に抗して押圧操作することによって足場建枠に対
する係合を解除する係合面5とを設けてなる構成を採用
するものである。
【0007】また請求項2にあっては、前記係合突起2
には、ピン本体1に常時係合して係合突起2の軸方向に
直交する横方向への変位を阻止するガイド突起6を一体
形成してなる請求項1記載の構成を採用するものであ
る。
【0008】また請求項3にあっては、前記ガイド突起
6は、ピン本体1の内壁に沿って軸方向に延びる連杆部
7を介して前記係合突起2に一体形成されてなる請求項
2記載の構成を採用するものである。
【0009】また請求項4にあっては、前記係合突起2
の上記滑り面4の後端部に連続して、係合突起2の突出
時にピン本体1に係止して係合突起2の軸方向の負荷を
受け止める係止面部19を設けてなる請求項1〜3のい
ずれか記載の構成を採用するものである。
【0010】また請求項5にあっては、前記係合突起2
の上記係合面5の先端部に連続して、該突起2をばね3
の付勢力に抗してピン本体1の内部に退入力を負荷する
ための副滑り面9を設けてなる請求項1〜4のいずれか
記載の構成を採用するものである。
【0011】
【作用】本発明の請求項1によれば、ピン本体1に、そ
の側面より突出すると共にその側面からピン本体1の内
部に退入自在な係合突起2を内蔵すると共に、係合突起
がピン本体1の側面より突出したとき、その突出状態を
識別できる目印Mを係合突起2に形成してなるため、上
下に連結される足場建枠a,bに対して係合突起2が係
合状態にあるか否かを目印Mを見ることによって、両者
の連結・非連結状態を即座に判断することができ、足場
建枠a,bの組立や分解作業を正確に且つ安全に行うこ
とができる。
【0012】また請求項1によれば、下方側足場建枠b
の竪パイプ10にその下端側を連結したピン本体1に、
上方側足場建枠aの竪パイプ10の下端部を差し込むこ
とによって、その差し込み途上で、係合突起3の滑り面
4に竪パイプ10の下端部が当接して該当接力によって
滑り面4に該突起2をばね3の付勢力に抗してピン本体
1の内部に退入力を負荷し、係合突起2はピン本体1の
内部に退入することになるから、竪パイプ10の下端部
が下方側のピン本体1に挿入されるのを許し、しかして
上方側竪パイプ10の下端部側面の係合孔11に下方側
竪パイプ10の係合突起2が面する位置まで挿入される
と、係合突起2は上方側竪パイプ10の退入付勢力から
開放されるため、係合突起2はばね3に付勢されて突出
して前記係合孔11に係合し、即ち、係合突起2の係合
面5に係合孔11の内縁が係合して上下の足場建枠a,
bは互いに連結されることになる。即ち、上方側竪パイ
プ10の下端部を下方側竪パイプ10のピン本体1に差
し込むだけで、両者は自動的に連結されることになる。
更には、請求項1の発明と同じように、上下に連結され
る足場建枠a,bに対して係合突起2が係合状態にある
か否かを作業者は容易に且つ即座に識別することができ
るので、足場建枠a,bの組立や分解作業を正確に且つ
安全に行うことができる。
【0013】また請求項1によれば、前記係合突起2の
上記滑り面4の途上に、該係合突起2をピン本体1の内
部方向の退入位置に係合するための係合段部8を形成し
てなるため、該係合突起2を直接にピン本体1の内部方
向に押圧操作するだけで、係合突起2をピン本体1の内
部に退入した状態に維持することができ、上方側の足場
建枠を下方側の足場建枠から簡単に分解することができ
る。
【0014】なおまた係合突起2の係合段部8がピン本
体1の内周面23に係合して係合突起2が退入位置にあ
る状態で、再度、足場建枠aをピン本体1に差し込むこ
とによって、その差し込み途上で該足場建枠aの下端部
が係合突起2の若干突出している先端部を下方に押圧
し、これがために係合突起2の係合段部8はピン本体1
の内周面22から外れてその退入位置の状態から解除さ
れるため、係合突起2はピン本体1の側面から突出し、
足場建枠aの差し込み途上において係合突起2は足場建
枠aの係合孔11に自動的に係合することになる。
【0015】また請求項2によれば、前記係合突起2は
ガイド突起6によって横方向への変位を阻止するように
ピン本体1に支持されているため、竪パイプ10の負荷
を受けても、ピン本体1の側面からの突出作動やピン本
体1内部への退入作動を正確に行うことができると共
に、係合突起2の竪パイプ10に対する係合状態を良好
に維持することができる。
【0016】また請求項3によれば、係合突起2は連杆
部7を介してガイド突起6と一体構造物12に形成され
ているため、上方側足場建枠からの外力を強力に受け止
める作用を発揮する。
【0017】また請求項4によれば、前記係合突起2の
上記滑り面4の後端部に連続して、係合突起2の突出時
にピン本体1に係止して係合突起2の軸方向の負荷を受
け止める係止面部19を設けてなるため、係合突起2が
ばね3に付勢されて突出することによって係合突起2が
直接的にピン本体1に係止してその軸方向の負荷、従っ
て足場建枠aの引き抜き方向の荷重を受け止めることに
なるから、その係止作用を確実に行うことになる。
【0018】また請求項5によれば、前記係合突起2の
上記係合面5に連続して、該突起2をばね3の付勢23
抗してピン本体1の内部に退入力を負荷するための副滑
り面9を設けてなるため、係合突起2が前記係合段部8
の作用によってピン本体1の内部に退入した状態におい
て、係合突起2の先端部がピン本体1の側面から若干量
突出していても、竪パイプ10のピン本体1からの引き
抜き時に該副滑り面9の作用によって係合突起2をばね
3の付勢力に抗してピン本体1の内部に退入させるよう
になっているため、竪パイプ10をピン本体1から支障
なく引き抜くことができる。
【0019】
【実施例】図1は、上方側の足場建枠aと下方側足場建
枠bとの連結前の状態を示し、足場建枠は、左右の竪パ
イプ10,10と両パイプ10,10をつなぐ横パイプ
13と縦横パイプ10,13間にわたって取り付けられ
る補強桟14,14とからなり、横パイプ13に足場板
15がその爪15aを横パイプ13に掛合することによ
って懸架されている。そして竪パイプ10,10の下端
部には足場板15側に面して係合孔11が穿設されてお
り、上下の竪パイプ10,10の間に本発明に係る連結
ピン16が差し込まれるようになっている。
【0020】なお、連結ピン16のピン本体1の下端部
付近にはその側面より突出する連結用突起17が設けら
れ、下方側竪パイプ10、10の上端部付近には前記連
結用突起8が係合する連結孔18が穿設されている。
【0021】図2は、連結ピン16が上下の足場建枠
a、bの竪パイプ10,10間に差し込まれた状態の外
観を示し、図3は、連結ピン16の内部構造を示す。連
結ピン16は全体が上下に貫通する管状のピン本体1を
有し、そのピン中央部1aが肉圧に形成されてピン上部
1bとピン下部1cとの間に外周段部1d,1eが形成
され、ピン上部1bに差し込まれる上方側足場建枠aの
竪パイプ10とピン下部1cに差し込まれる下方側足場
建枠bの竪パイプ10とはそれぞれの端面が外周段部1
d,1eに当接して位置決めされ、その位置で竪パイプ
10下端部の係合孔11にピン本体1から突出する係合
突起2が係合すると共に、下方側足場建枠bの竪パイプ
10上端部の連結孔18にピン本体1の連結用突起17
が係合するようになっている。
【0022】係合突起2は、特に図4に良く示されるよ
うに、その突起部2a全体に適当な目印、例えば蛍光着
色塗料を塗布するか、着色メッキを施すか、刻印を入れ
るか等して係合突起2の突出状態を外部から明白に識別
することがてきる目印Mを付してある。また係合突起2
の先端部の上面側に平坦なあるいは若干アール状の下向
きの傾斜面に形成されてなる滑り面4を有し、この滑り
面4の後端部に連続して水平な係止面部19を有し、更
に係合突起2の下面側には前記係止面部19と平行な係
合面5を有し、この係合面5の先端部に連続して上向き
の傾斜面である副滑り面9を有している。また該係合突
起2は、その基端部から下方に延びる連杆部7と連杆部
7の下端部から係合突起2と同方向に該突起2より短く
突出するガイド突起6とを一体に形成して略コ字状の肉
厚な金属製の一体構造物12に形成してあり、その背面
側に略コ字状の板ばね3の一端部をかしめ止めまたはス
ポット溶接によって固着するか、あるいはその背面側に
設けた突起に板ばね3に設けた小孔を係合するなどして
両者を連携し、板ばね3の他端部をピン上部2bの内周
面に固定することなく当接せしめ、これによって金属製
一体構造物12を構成する係合突起2は板ばね3に付勢
されてピン本体1のピン上部1bの側面から突出すると
ともに、ガイド突起6はピン本体1の肉厚部1aのガイ
ド孔20に常時係合するようになっている。なお、ガイ
ド突起6は肉厚部1aの肉厚内に没入しておくことが好
ましいが、若干量その先端部が肉厚部1aの外側面から
突出してもよい。
【0023】なおまた係合突起2の滑り面4には、後述
のように重要な作用を有する係合段部8が設けられてい
る。
【0024】またピン本体1のピン下部1c側の連結用
突起17は左右に一対設けられ、両連結用突起17は同
じく断面略U字状の板ばね21によってその両端部が上
述のように固着または係合によって互いに連携され、両
連結用突起17は板ばね21によってピン下部1cの側
面から突出付勢されている。
【0025】使用時には、先ずピン本体1のピン下部1
cを、その側面より突出する連結用突起17を板ばね2
1の付勢力に抗してピン本体1の内部に退入せしめた状
態で下方側足場建枠bの竪パイプ10の上端部に差し込
み、連結用突起17を竪パイプ10の連結孔18に係合
させる。これによってピン本体1は竪パイプ10の上端
部に取りつけられ、以後は不使用時でも取り外す必要は
ない。
【0026】次に図5に示すように、上方側足場建枠a
の竪パイプ10を下方側足場建枠bに取りつけてあるピ
ン本体1のピン上部1bに差し込むことによって、その
差し込み途上で係合突起2の先端部傾斜面たる滑り面4
に上記竪パイプ10の下端部が当接し、これによって係
合突起2は板ばね3の付勢力に抗してピン本体1の内部
に退入させるような負荷を受け、この退入付勢力によっ
て係合突起2はピン本体1の内部に退入して竪パイプ1
0の下端部がピン本体1のピン上部1bに段部1dに当
接するまで挿入されるのを許し、しかして竪パイプ10
の下端部が段部1dに当接することによって竪パイプ1
0側面の係合孔11にピン本体1の係合突起2が面する
ことになり、係合突起2は竪パイプ10の退入付勢力か
ら開放されるため、係合突起2は板ばね3に付勢されて
突出して前記係合孔11に係合し、その係合面5が係合
孔11の内縁に当接することによって抜き出し不能とな
り、上下の足場建枠a,bは互いに連結されることにな
る。即ち、上方側足場建枠aの竪パイプ10下端部を下
方側足場建枠bのピン本体1に差し込むだけで、両者は
自動的に連結されることになる。なお、係合突起2は前
述のように肉厚な金属製一体物12に形成され、図2に
示すように正面視矩形状を呈しているので、これが係合
する竪パイプ側係合孔11は図2に示すように上下に若
干余裕を持って同様の矩形状に形成されることが、少な
くとも係合孔11の下側内縁が直線状に形成されること
が、がたつき防止の上からも好ましい。
【0027】そして、上下の足場建枠a,bの互いの連
結状態は、図6に示すように、上方側足場建枠aの側面
から係合突起2が充分に突出していることによって達成
されるため、その突出状態は係合突起2に付された目印
Mを見ることによって判別することができ、互いの係合
状態が不十分の場合には目印Mはピン本体1の内部に隠
れているため、これが充分に突出するまで上方側足場建
枠aを下方側足場建枠bに差し込む作業を行えばよい。
従って、上下の足場建枠a,bの互いの連結状態の是非
は、係合突起2の突起部2aに付された目印Mを見るこ
とによって即座に判別することができ、これがために両
足場建枠a,bを安全に且つ確実に連結することができ
る。
【0028】本発明の実施例によれば、風力や振動その
他の外力を受けて上方側足場建枠aの竪パイプ10がピ
ン本体1から抜け出ようとする力が係合面5に負荷する
と、これを阻止する抜け止め力は、ばね3によって直接
的に突出付勢される係合突起2の係合面5が担っている
ので、確実に竪パイプ10をピン本体1に係止すること
ができる。
【0029】また本発明の実施例によれば、係合突起2
は、これと一体のガイド突起6がピン本体1に常時係合
して係合突起2の横方向の変位を阻止されるようになっ
ているため、その係合面5での係合作用を確実に維持す
ることができ、更には係合突起2とガイド突起6とは連
杆部7を介して剛体たる金属製の一体構造物12に形成
されているため、より安定した抜け止め力を維持するこ
とができる。
【0030】また本発明の実施例は、上方側足場建枠a
を下方側足場建枠bから取り外す場合に、その取り外す
作業が非常に簡単に行えることを特徴とする。即ち、図
7に示すように滑り面4には前述のように係合段部8が
形成されており、係合突起2を例えば作業者の足先によ
って板ばね3の付勢力に抗して矢印のように若干上方側
に且つ退入方向に押圧すれば、係合突起2は、ガイド突
起6のピン本体1に対する当接点22を支点としてピン
本体1の内部に退入すると共に、その退入途上で係合段
部8はピン本体1の内周面23に係合し、その後係合突
起2に対する押圧力を開放しても該係合突起2は係合段
部8の係合作用によってその退入位置に維持されること
になる。なお、係合突起2の係合段部8がピン本体1の
内周面23に係合して係合突起2を退入位置に維持させ
る場合であってもその先端部、即ち係合突起2の滑り面
4の先端部はピン本体1の側面より突出するようにして
ある。
【0031】そして、係合突起2がピン本体1の内部
に、正確には上方側足場建枠aの側面から退入状態にあ
るか否かは突起部2aの目印Mを見ることによって、そ
の目印Mを外部から殆ど露見することができない場合に
は、上下の足場建枠a,bの互いの連結状態は開放され
ていることなるから、これによって足場建枠の分解作業
を確実に且つ安全に行うことができる。このように係合
突起2の目印Mを見ることによって両足場建枠a,bの
非連結状態を即座に判別することができる。
【0032】このようにして上方側竪パイプ10は、そ
の係合孔11が係合突起2の係合から開放されるから該
パイプ10をピン本体1から抜き出せばよいことにな
る。
【0033】なおまた、係合突起2がその係合段部8の
作用でピン本体1の内部に退入した状態に維持される場
合に、その先端部までもピン本体1の外側面に突出しな
いように配慮する必要はなく、たとえ係合突起2の先端
部がピン本体1の外側面から突出していても本発明の実
施例によれば、係合突起2の前記係合面5に連続して上
向きの傾斜面である副滑り面9を設けてなるため、竪パ
イプ10をピン本体1のピン上部1bから引き抜くと
き、その引き抜き途上で副滑り面9に竪パイプ10の係
合孔11の内縁が当接し、これによって係合突起2は板
ばね3の付勢力に抗してピン本体1の内部に退入させる
ような負荷を受け、この退入付勢力によって係合突起2
はピン本体1の内部に退入して竪パイプ10の下端部が
ピン本体1のピン上部1bからの引き抜きを許すことに
なる。
【0034】そして再び下方側の足場建枠bに取り付け
たピン本体1に上方側の足場建枠aを連結する際には、
ピン本体1の係合突起2は前述のようにピン本体1内部
への退入位置に維持されているから、単に上方側竪パイ
プ10をピン本体1のピン上部1bに差し込むだけでよ
いことは前述のとおりである。
【0035】しかもその差し込み途上で該足場建枠aの
下端部が係合突起2のピン本体1から若干突出している
先端部を下方に押圧し、これがために係合突起2の係合
段部8はピン本体1の内周面23から外れてその退入位
置の状態から解除されるため、係合突起2はピン本体1
の側面から突出し、足場建枠aの差し込み途上において
係合突起2は足場建枠aの係合孔11に自動的に係合す
ることになる。
【0036】そして、この際、係合突起2が充分な突出
状態にあるか否かは、その突起部2aの目印Mを見るこ
とによって正確に且つ容易に判別することができること
は前述のとおりである。
【0037】従って、係合突起2に対する作業者の操作
は単に足場建枠aを引き抜く際の退入操作のみで、足場
建枠aをピン本体1に差し込む際に係合突起2の係合操
作、即ちこれを突出させる操作はなんら必要がなく、足
場建枠aをピン本体1に差し込むだけで自動的にロック
されることになる。
【0038】このように上下の足場建枠a,bの組立作
業も分解作業も一人の作業者によって簡単に行うことが
できる。
【0039】図8は、本発明の他の実施例を示すもの
で、前記実施例にあっては、ピン本体1の中央部はピン
上下部1b,1cに比べて肉厚な肉厚部1aに形成さ
れ、これに形成される段部1d,1eに上下の竪パイプ
10の端部が当接するようになっているが、必ずしもそ
の必要がなく、この実施例に示すように中央部1aをピ
ン上下部1b,1cと同一の厚さとして段部を形成せ
ず、直接に上下の竪パイプ10の互いの端部qを当接す
るようにしてもよい。即ち、本発明ではガイド突起6は
ガイド孔20に当接するだけの肉厚がピン本体1にあれ
ばよく、またガイド突起6がピン本体1から突出するこ
とがないから、上下の竪パイプ10のそれぞれの端部が
直接に互いに当接してもガイド突起6が障害となること
がない。従って、前記実施例のように中央部が肉厚部1
aに形成されたピン本体1であってもガイド突起6が前
記実施例のように肉厚部1aに対応する位置、即ちこの
肉厚部にガイド孔20を設ける必要がなく、ピン本体1
のピン上部1bまたはピン下部1cの位置にガイド孔2
0を設けてこれにガイド突起6が係合するようにしても
よい。
【0040】図1を参照すれば分かるようにピン本体1
の中央部の肉厚部aの横側に足場板15の爪15aが近
接するため、もしガイド突起6がピン本体1の外側面か
ら突出しておれば、このガイド突起6が爪15aに当接
してこれをピン本体1内部へ退入させ、これが原因で係
合突起2も退入される危険があるが、本発明ではガイド
突起6がピン本体1から突出することがないのでその虞
れがない。尤も爪15aの当接に支障をきたさない程度
にガイド突起6の先端部がピン本体1から突出してもよ
い。
【0041】特に図8に示す実施例のようにピン本体1
のピン上部1bまたはピン下部1cにガイド突起6を位
置させる場合には、該ガイド突起6は足場板15の爪1
5aに当接する危険性が少ないからガイド突起6の先端
部がかなりピン本体1から突出するようになっていても
よい。そしてこの際も、係合突起2が充分な突出状態に
あるか否かは、その突起部2aの目印Mを見ることによ
って正確に且つ容易に判別することができることは前述
のとおりである。
【0042】図9は、また本発明の他の実施例を示すも
ので、前記実施例にあっては、前記ガイド突起6は係合
突起2の下方側にくるように形成されているが、必ずし
もその必要はなく、図9に示すように係合突起2の上部
側に連杆部7を介してガイド突起6が位置し、この位置
にガイド孔20をピン本体1に形成するようにしてもよ
い。そしてこの際も、係合突起2が充分な突出状態にあ
るか否かは、その突起部2aの目印Mを見ることによっ
て正確に且つ容易に判別することができることは前述の
とおりである。
【0043】またこれまで説明した足場建枠a、bは、
冒頭で述べたように竪パイプ10と横パイプ13からな
る略門形の足場建枠の連結に適用する場合について説明
したが、これに限定されることなく所謂単管からなる足
場建枠の連結にも適用することができることは勿論であ
る。
【0044】図10は、主に単管24からなる上下の足
場建枠a、bを一対の係合突起2,2を用いて連結する
ようにした実施例を示すもので、この実施例は、ピン本
体1に一対の係合突起2,2を互いに上下反対方向に設
けたもので、図示の状態からピン本体1をその上下の足
場建枠a、bから抜き取るためには、下側の係合突起2
を若干下向きに付勢しながら押圧すればよく、また上側
の係合突起2を若干上向きに付勢しながら押圧すればよ
いことは、これまでの説明より明白である。そしてこの
際も、係合突起2が充分な突出状態にあるか否かは、そ
の突起部2aの目印Mを見ることによって正確に且つ容
易に判別することができることは前述のとおりである。
【0045】
【発明の効果】本発明の請求項1によれば、上下に連結
される足場建枠に対して係合突起が係合状態にあるか否
かを作業者は容易に識別することができるので、両者の
連結・非連結状態を即座に判断することができ、足場建
枠の組立や分解作業を正確に且つ安全に行うことができ
る。
【0046】また、本発明の請求項1によれば、上方側
の足場建枠の下端部を、下方側の足場建枠の連結ピンに
差し込むだけで、上下の足場建枠は自動的に連結される
ことになるから、一層連結作業が簡単であり、最小限の
作業者で能率的に足場建枠の組み立てを行うことができ
る。しかも上下の足場建枠の連結状態を即座に外部より
判別することができる。
【0047】また本発明の請求項1によれば、上方側の
足場建枠の下端部を、下方側の足場建枠の連結ピンから
抜き出す場合には、作業者がその足先で係合突起を軽く
押圧するだけで、両足場建枠を分解することもできるか
ら分解作業も極めて簡単であり、最小限の作業者で能率
的に足場建枠の分解を行うことができる。
【0048】また本発明の請求項1によれば、係合突起
を直接操作して足場建枠に対して係脱するため、係合突
起の足場建枠に対する係合と開放とを正確に且つ確実に
行うことができる。
【0049】また請求項1によれば、係合突起を直接に
ピン本体の内部方向に押圧操作するだけで、係合突起を
ピン本体の内部に退入した状態に維持することができ、
上方側の足場建枠を下方側の足場建枠から簡単に分解す
ることができると共に、係合突起を直接に操作して係合
突起の係合段部をピン本体の内部に退入維持させるた
め、係合突起の解除を確実に行うことができる。
【0050】また請求項1によれば、係合突起の退入状
態において、足場建枠をピン本体に差し込む際に、その
差し込み途上で該足場建枠の下端部が係合突起のピン本
体から若干突出している先端部を下方に押圧し、これが
ために係合突起の係合段部はピン本体の内周面から外れ
てその退入位置の状態から解除されるため、係合突起は
ピン本体の側面から突出し、足場建枠の差し込み途上に
おいて係合突起は足場建枠の係合孔に自動的に係合する
ことになる。
【0051】従って、係合突起に対する作業者の操作は
単に足場建枠を引き抜く際の退入操作のみで、足場建枠
をピン本体に差し込む際に係合突起の係合操作、即ちこ
れを突出させる操作はなんら必要がなく、足場建枠をピ
ン本体に差し込むだけで自動的にロックされることにな
るから、足場建枠の組立.分解作業のサイクルにおいて
単に一回の連結ピン操作で済み、これらの現場作業を格
段に迅速且つ容易に行うことができる。
【0052】また請求項2によれば、係合突起の作動を
正確に維持することができると共に、係合突起を正確に
維持するガイド突起は、連結ピンの外側面から殆ど突出
されることがないから、他の障害物に当接して誤作動を
起こす危険がなく、それだけ安全に使用することができ
る。
【0053】またガイド突起を連結ピンから突出させて
もガイド突起の誤作動に支障をきたさない位置に設ける
ことができるから、各種の足場建枠に対する適用範囲を
大幅に広げることができる。
【0054】また請求項3によれば、係合突起は連杆部
を介してガイド突起と一体構造物に形成されているた
め、上方側足場建枠からの外力を強力に受け止める作用
を発揮し、耐久性を格段に向上させることができる。
【0055】また請求項4によれば、係合突起がばねに
付勢されて突出することによって係合突起の係止面部が
直接的にピン本体に係止してその軸方向の負荷、従って
足場建枠の引き抜き方向の荷重を受け止めることになる
から、その係止作用を確実に行うことになる。
【0056】また請求項5によれば、係合突起が前記係
合段部の作用によってピン本体の内部に退入した状態に
おいて、係合突起の先端部がピン本体の側面から若干量
突出していても、足場建枠を連結ピンから支障なく引き
抜くことができるから、この面からも足場建枠の分解作
業を円滑に且つ能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の斜視図である。
【図2】同要部正面図である。
【図3】同縦断正面図である。
【図4】同要部斜視図である。
【図5】同要部の作動状態を示す縦断正面図である。
【図6】同要部の作動状態を示す縦断正面図である。
【図7】同要部の作動状態を示す縦断正面図である。
【図8】同他の実施例を示す縦断正面図である。
【図9】同更に他の実施例を示す縦断正面図である。
【図10】同更に他の実施例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
a,b 足場建枠 A 目印 1 ピン本体1 2 係合突起 2a 係合突起の突起部 3 ばね 4 滑り面 5 係合面 6 ガイド突起 7 連杆部 8 係合段部 9 副滑り面 10 竪パイプ 11 係合孔 16 連結ピン 19 係止面部 20 ガイド孔 24 単管

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状のピン本体1に、その側面より突
    出すると共にその側面からピン本体1の内部に退入自在
    な係合突起2と、該突起2をピン本体1の側面より突出
    付勢するばね3とを内蔵すると共に、係合突起2がピン
    本体1の側面より突出したとき、その突出状態を識別で
    きる目印Mを係合突起に形成し、また係合突起2には、
    該突起2をばね3の付勢力に抗してピン本体1の内部に
    退入力を負荷するための滑り面4と、該滑り面4の途上
    に形成され、前記係合突起2をピン本体1の内部方向の
    退入位置に係合するための係合段部8と、前記係合突起
    2がピン本体1の側面より突出する時には足場建枠に係
    合すると共に該係合突起2をばね3の付勢力に抗して押
    圧操作することによって足場建枠に対する係合を解除す
    る係合面5とを設けてなる足場建枠用連結ピン。
  2. 【請求項2】 前記係合突起2には、ピン本体1に常時
    係合して係合突起2の軸方向に直交する横方向への変位
    を阻止するガイド突起6を一体形成してなる請求項1記
    載の足場建枠用連結ピン。
  3. 【請求項3】 前記ガイド突起6は、ピン本体1の内壁
    に沿って軸方向に延びる連杆部7を介して前記係合突起
    2に一体形成されてなる請求項2記載の足場建枠用連結
    ピン。
  4. 【請求項4】 前記係合突起2の上記滑り面4の後端部
    に連続して、係合突起2の突出時にピン本体1に係止し
    て係合突起2の軸方向の負荷を受け止める係止面部19
    を設けてなる請求項1〜3のいずれか記載の足場建枠用
    連結ピン。
  5. 【請求項5】 前記係合突起2の上記係合面5の先端部
    に連続して、該突起2をばね3の付勢力に抗してピン本
    体1の内部に退入力を負荷するための副滑り面9を設け
    てなる請求項1〜4のいずれか記載の足場建枠用連結ピ
    ン。
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