JP4101182B2 - 足場台ユニット - Google Patents
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Description
この足場台の長手方向両端側には、パイプに係止するフック部材が設けられ、長手方向一端側には昇降口が設けられており、梯子の上端は昇降口の近傍で足場台に設けられた固定ブラケットを介して回動自在に支持されている。
この足場台ユニットは、例えば建築現場等で建物を建築する際に使用されるもので、支持体に支持された一対のパイプにフック部材を係止して足場台を固定し、その足場台上で作業ができるようになっている。そして、梯子を使用するときは梯子を下方側に回動させて梯子の下端を設置面に接地し、梯子を使用しないときは梯子を上方側に回動させて足場台の下部に収納することができるようになっている。
ところで、建築現場等ではパイプの間隔は1800mm、足場台の高さは1725mm(1800mm)と規格等で定められており、足場台の長さと足場台の高さとが略同じである。
したがって、梯子を収納姿勢から使用姿勢にするときに足場台に収納した梯子を単に下方に回動させただけでは梯子の下端が設置面に届かないので、梯子を使用する場合は梯子を延ばすようにしている。
また、梯子を伸縮するために、梯子を伸縮させる構造が必要で構造が複雑になると共に、足場台ユニット自体の製造コスト等も高くなるという問題がある。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、足場台の固定ブラケットに梯子の上端をリンク部材を介して連結して、このリンク部材を固定ブラケットの下方からフック部材側に揺動可能にすることによって梯子を伸縮構造にしなくても梯子を使用したり収納したりすることができると共に、安価で構成の簡単な足場台ユニットを提供することを目的とする。
一方、梯子を収納姿勢にする際、リンク部材の他端部は一つのフック部材側近傍まで移動するので梯子の上端をフック部材の近傍に近づけることができる。
また、収納の際、梯子の上端を足場台のフック部材近傍まで位置させることができるので、梯子をできるだけ長くすることができる。
これによれば、梯子を簡単に足場台に着脱することができると共に、リンク部材の強度を上げることができる。
さらに、本発明における課題解決のための他の技術的手段は、前記足場台の昇降口の幅方向側部側に前記リンク部材と連結可能な補助固定ブラケットを設けている点にある。
図1、2に示すように足場台ユニット1は足場台2と、この足場台2に回動自在に連結される梯子3とを有している。
足場台2は、アルミ合金、ステンレス等の金属系材料で長方形に板状に形成されており、この足場台2の長手方向一端側には昇降口4が形成され、足場台2の長手方向両端部にはフック部材5が設けられている。梯子3の上部は足場台2の昇降口4近傍に連結機構6を介して連結されている。
図1、3に示すように、この足場台2は、例えば押し出し成形により角筒状に形成された一対の長尺部材12の長手方向両端部を断面略コ字形の連結部材13(例えばチャンネル)で連結して口枠14を形成し、この口枠14に矩形状の足場板材15を長手方向他端側から長手方向中途部まで複数並列させて固定することによって形成され、足場板材15が口枠14に固定されていない部分は昇降口4とされている。
足場台2をパイプ9に係止するためのフック部材5は、一対の長尺部材12の長手方向両端部にボルト等の締結具を介して取り付けられて足場台2から突出しており、このフック部材5にはパイプ9に係止したときにパイプ9からの抜け止めを防止するロック機構が設けられている。
梯子3は、一対の支柱22を長手方向に複数本の桟部材23で連結して形成されており、この梯子3の幅は足場台2の幅よりもやや狭く設定されていると共に、梯子3の長さは足場台2の長さと同じ又はそれよりも短く設定されている。
梯子3の上端部側は、一対の帯板状のリンク形成部材34を介して固定ブラケット20に連結されている。このリンク形成部材34は、幅方向に一対のリンク部材24と、このリンク部材24の上端を互いに連結する連結部材33とを有している。
このリンク部材24の一端側は固定ブラケット20に揺動自在に連結され、リンク部材24の他端側は梯子3の上端に回動自在に連結されている。
一方、リンク部材24の他端と支柱22の上端とはボルト31介して締結されており、リンク部材24の他端はボルト31の軸心回りに回動自在となっている。
リンク部材24の中途部から下端部にかけて幅方向外側に屈曲しており、これによって、梯子3を長手方向一端側のフック部材5へ揺動させたときに、支柱22と固定ブラケット20とが干渉しないようになっている。
各リンク部材24の長さ(リンク部材24の突出孔28からリンク部材24の取付孔30までの長さL)は、リンク部材24の他端側を長手方向一端側のフック部材5側に揺動させたときに、図3、4に示すように、梯子3の上端がフック部材5又はパイプ9に干渉しない程度に設定されている。
この係止ピン29の後端部には、係止ピン29の後端部から屈曲して長手方向一端側のフック部材5側へ向くハンドル37が設けられている。
このハンドル37よりも幅方向内側には、被係止部27に係止している係止ピン29の被係止部27からの離脱を阻止すべくハンドル37の離脱方向への移動を規制すると共に、被係止部27に係止している係止ピン29を被係止部27からの離脱を可能にすべくハンドル37の離脱方向への移動を許容するハンドル移動制御部材38が設けられている。
阻止部40は、連結部材33からリンク部材24の他端側へ突出していてハンドル37に当接可能なチャンネルの側壁部分から構成され、許容部41はチャンネルの溝部分から構成されている。
係止ピン29を被係止部27に係止した状態において、係止ピン29の先端部はリンク部材24の突出孔28に挿入され、係止ピン29の中途部及び後端部は、支持部43に設けられた挿通孔46に挿入されており、一対の支持部43の間の係止ピン29には、係止ピン29を係止方向に付勢するスプリング47(付勢手段)が設けられている。
したがって、リンク部材24の他端部を下側に向けた状態において、被係止部27に係止ピン29が係止しているとき、ハンドル37を長手方向他端側(許容部41側に近づく方向)に回動させながら付勢手段47の付勢力に抗して離脱方向に移動させて、ハンドル37を許容部41に位置させることで係止ピン29を被係止部27から離脱させることができ、これによって、梯子3を足場台2から取り外すことができる。
このとき、図6、7に示すように、許容部41に位置するハンドル37は付勢力により回動部45に近づき、自動的に回動部45を摺動して長手方向一端側に回動しながら係止終端側に移動する。そして、係止終端側でハンドル移動制御部材38の阻止部40近傍に位置するようになっており、この状態でハンドル37を直線的に離脱方向に移動させてもハンドル37の直線的移動が阻止部40で規制される。
したがって、梯子3を足場台2に取り付けた状態では、回動部45によってハンドル37の先端部が梯子3の昇降側とは反対側に向くように設定されており、言い換えれば、足場台2の昇降口4から離れる方向に設定されている。
これによって、梯子3を使用する使用姿勢Aにおいて、ハンドル37の先端部が梯子3の昇降側に突出することはなく、使用者が梯子3で昇降する際にハンドル37が使用者に接触することはない。
したがって、図4の破線に示すように、リンク部材24(リンク形成部材34)を係止ピン29を介して補助固定ブラケット50に係止することで足場台2に対して梯子3を長さ方向に取り付けることが可能である。
なお、図8,9に示すように、上記の開き止め部材21を、支持フレーム51を介して軸方向移動自在に且つ回動自在に支持された係止ピン52で構成してもよい。この場合、梯子3の桟部材23にはこの係止ピン52と係止する被係止部27を設け、この係止ピン52と被係止部27との係脱により梯子3の下部を連結可能としている。
また、挟持部55には、係止ピン52に設けられたハンドル56と係合してハンドル56の移動を規制したり許容するハンドル案内溝57が形成されており、このハンドル56ハンドル案内溝57には、ハンドル56の離脱方向への移動を阻止する阻止部58と、ハンドル56の離脱方向への移動を許容する許容部59と、係止ピン52を付勢手段47で係止方向に移動させるときに、ハンドル56を係止終端側で回動させる回動部60と、ハンドル56を離脱位置に固定するロック部61とを有している。
したがって、ロック部61にあるハンドル56を許容部59に移動させれば、ハンドル56は回動部60側に移動し、係止終端側で傾斜している回動部60を摺動して、そこで回動しながら阻止部58に移動させることができる。
以上の構成によれば、梯子3が収納姿勢Bにある場合、梯子3の開き止め部材21と梯子3との係止を解除すれば、リンク部材24の上端を支点としてリンク部材24の他端が下方に移動する。このとき、リンク部材24の揺動によって、リンク部材24の長さだけ梯子3の上端は下方に移動することとなり、梯子3の下端を設置面Fに設置して梯子3を使用姿勢Aにすることができる。
したがって、梯子3の上端を足場台2の長手方向一端側に近傍に近づけるようにしているので、梯子3の長さをできるだけ長くすることができる。
本実施形態にかかるは、上記実施の形態に限定されるものではない。
また、リンク部材24をひとつのリンク形成部材34で一体的に形成していたが、リンク部材24を別々に形成し、各リンク部材24の上端を固定ブラケット20に揺動自在に連結し、他端を梯子3の上端に回動自在に連結するようにしてもよい。
2 足場台
3 梯子
4 昇降口
5 フック部材
6 連結機構
20 固定ブラケット(第2部材)
24 リンク部材(第1部材)
29 係止ピン(係止部材)
33 リンク形成部材
36 支持フレーム
37 ハンドル
45 回動部
47 スプリング(付勢手段)
51 支持フレーム
60 回動部
Claims (3)
- 長手方向両端側にフック部材が設けられると共に長手方向一端側近傍に昇降口を有する足場台と、上端が足場台の昇降口近傍に連結されていて使用姿勢と収納姿勢とに姿勢変更可能な梯子とを備え、前記足場台の昇降口と長手方向一端側のフック部材との間に固定ブラケットを設けており、前記固定ブラケットにリンク部材の一端を揺動自在に連結し、このリンク部材の他端を梯子の上端に回動自在に連結し、前記リンク部材を梯子を使用姿勢から収納姿勢にしたときに前記他端側が長手方向一端側のフック部材近傍まで揺動可能としており、
前記固定ブラケットを足場台に幅方向に一対設け、両ブラケットに連結される一対の連結される一対のリンク部材をひとつのリンク形成部材で形成し、このリンク形成部材に軸方向の突出によって固定ブラケットに係脱自在に係止する係止ピンを設けると共に、この係止ピンの軸方向後退を規制可能な連結機構を設けたことを特徴とする足場台ユニット。 - 長手方向両端側にフック部材が設けられると共に長手方向一端側近傍に昇降口を有する足場台と、上端が足場台の昇降口近傍に連結されていて使用姿勢と収納姿勢とに姿勢変更可能な梯子とを備え、
前記足場台の昇降口と長手方向一端側のフック部材との間に固定ブラケットを設けており、前記固定ブラケットにリンク部材の一端を揺動自在に連結し、このリンク部材の他端を梯子の上端に回動自在に連結し、
前記リンク部材は、前記梯子を使用姿勢から収納姿勢にしたときにリンク部材の他端側が足場台の長手方向一端側のフック部材近傍まで揺動可能としており、
前記リンク部材は、前記他端を下方に移動して梯子を使用姿勢にしたときに梯子の下端が設置面に設置可能な長さであり、且つ前記他端を上方に移動して梯子を収納姿勢にしたときに梯子の上端を足場台の長手方向一端側に近づけて梯子を足場台の下部に重合させる長さであり、
前記足場台に梯子を収納状態に係止可能な開き止め部材を設けたことを特徴とする足場台ユニット。 - 前記足場台の昇降口の幅方向側部側に前記リンク部材と連結可能な補助固定ブラケットを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の足場台ユニット。
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