JP4279429B2 - 梯子用フック - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、梯子の先端に取付可能に構成され、空中のストランドなどに係止して高所作業を可能とした梯子用フックに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、電線などの架線工事や修理工事などを行う場合、伸縮可能とした通常の梯子の頂部に取付可能としたフックを用いていた。
【0003】
すなわち、かかるフックを梯子の先端に取付け、同フックを空中に張設されたストランドなどに掛け、梯子が倒れるのを防止しながら作業を行っていた。
【0004】
この種の梯子用フックとしては、特公平8−19816号公報に開示されたものがある。
【0005】
これは、梯子の頂部に空中のストランド等を掛けるフックの脚部を固定し、同脚部の下部に支軸を中心に回動してフックを開閉するストッパを備えており、同ストッパは、フックの内方からフックの下外方の範囲で回動可能とし、かつフックの下外方向への回動をスプリングで付勢すると共に、同ストッパの下面に係止部を形成し、さらに前記ストッパに隣接して支軸を中心に回動し、フックの内方向にスプリングで付勢されたストッパの前記係止部に係止してストッパのフック閉鎖位置より外方向への回動を阻止する回動片を設け、同回動片に、これをスプリングの弾力に抗して回動させるための解除ロープの一端を連結するようにしている。
【0006】
かかる構成により、フックのストランドへの係合・解除が容易となって、作業性・安全性を高めている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記した従来の梯子用フックは、未だ下記に示すような課題が残されていた。
【0008】
すなわち、上記梯子用フックを取付けた場合でも、通常の梯子として利用することがあるが、その場合、フックを梯子と平行な位置になるように回転して固定することができるように構成されてはいるが、壁面などに立て掛けた時に、その構造上、梯子頂部とフックとのそれぞれの壁面接触面に段差が生じたりして、不安定となるおそれがあった。
【0009】
また、上記梯子用フックは、ボルトなどで梯子に固定したフック受金を介して取付けられており、フックをストランドに掛ける場合に、フック受金が邪魔になることがあった。
【0010】
特に、フックを梯子と平行な位置にして、すなわち、フックを梯子の側方に向けてストランドに掛ける必要がある場合には、ストランドが、フック受金の下方から伸延しているストッパに当たり易く、係止しにくいという問題があった。
【0011】
また、使用後の運搬・保管にはフックが出っ張って邪魔になり、しかも、物にぶつけたりしやすいので変形・破損しやすいという欠点があった。さらに、衝撃の強さによっては、梯子本体まで変形してしまうおそれもあった。しかし、だからといって、いちいち取り外すのは面倒である。
【0012】
本発明は、上記課題を解決することのできる梯子用フックを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の本発明では、略逆U字状に形成したフックを、梯子本体の先端に上下摺動自在、かつ、水平方向に回転自在に取付可能とするとともに、同フックの折曲部に、水平方向に一定の長さを有する壁面接触部を設けた。
【0014】
また、請求項2記載の本発明では、フックの脚部を、梯子本体の側材先端部内に進退自在、かつ、同脚部を軸芯として回転自在に取付けるとともに、フックの先端部に、同フックを開閉するストッパ機構を配設した。
【0015】
また、請求項3記載の本発明では、フックを中空パイプにより形成し、同フック内に、ストッパ機構を配設した。
【0016】
また、請求項4記載の本発明では、ストッパ機構は、フックの先端部に設けた支軸を中心に回動可能としたストッパ片と、同ストッパ片を下外側方向へ回動するように付勢する第1弾性体と、前記ストッパ片のフック閉鎖位置よりも下外側方向への回動を阻止するために、フック内のストッパ片の上方に上下摺動自在に配設して、前記ストッパ片に形成した係合部に係合可能としたロック部材と、同ロック部材をストッパ片側に付勢する第2弾性体と、前記ロック部材に一端を連結し、他端を、フック内を這わせて梯子本体の中途部まで伸延させ、前記第2弾性体の付勢力に抗してロック部材を引上げ可能としたロック解除紐と、を具備することとした。
【0017】
さらに、請求項5記載の本発明では、フックの脚部と梯子本体の側材との間に、抜け止め機構を配設した。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明は、フックを空中のストランドなどに係止して高所作業を可能とした梯子用フックに関するものであって、略逆U字状に形成したフックを、梯子本体の先端に上下摺動自在、かつ、水平方向に回転自在に取付可能とするとともに、同フックの折曲部に、水平方向に一定の長さを有する壁面接触部を設けたものである。
【0019】
すなわち、フックを梯子本体の背面側、側面側に自由に向けることができ、どの向きであってもストランドなどに係止することが容易に行えるとともに、通常の梯子として壁面に立て掛けて使用する場合に、上記壁面接触部によって、確実に梯子を支持可能とするとともに、横滑りを確実に防止することができる。
【0020】
また、フックを内側に向けて縮めておけば、フックによる出っ張りなどがないので運搬、収納・保管が容易となる。
【0021】
また、壁面接触部は、水平方向に一定の長さを有し、略逆U字状に形成したフックの略コ字状となる折曲部に設けるもので、耐磨耗性に富み、かつ、摩擦係数の大きな材料で形成することが好ましい。そのような材料としては、例えば、ゴム等を含む合成樹脂などが考えられる。
【0022】
このように、壁面との接触面積が比較的に大きな壁面接触部を設けることで、梯子を壁面などに立て掛ける場合、フックを梯子本体と平行となるように側方向へ向けると横滑りを確実に防止することができる。
【0023】
ところで、摩擦力を大きくするために、壁面接触部には筋などの凹凸部分を形成することが望ましい。
【0024】
また、上記構成とした本発明によれば、壁面接触部は梯子本体から外方にせり出した位置で壁面に接触しているので、使用者が梯子から身体を外方へ乗り出したりしても梯子がねじれて転倒したりするおそれがなく、安全性を著しく向上させることができる。
【0025】
また、本発明は、梯子本体の側材先端部内に、フックの脚部を進退自在、かつ、同脚部を軸芯として回転自在に取付けるとともに、フックの先端部に、同フックを開閉するストッパ機構を配設することができる。
【0026】
すなわち、上記したように、フックを梯子本体の背面側、側面側に自由に向けることができ、どの向きであってもストランドなどに係止することが容易に行えるとともに、ストランドとフックが外れることがなく、作業を安全に行うことができる。
【0027】
しかも、フックを開閉するストッパ機構を、フックの脚部側にではなく、フックの先端部に設けているので、脚部に邪魔な突起物などがなくなり、フックの向きが梯子本体の背面側、側面側のいずれであっても、ストランドなどへの係止が容易に行える。
【0028】
また、ストッパ機構は、フックを中空パイプにより形成し、かかるフック内に配設することができる。
【0029】
ここで、ストッパ機構の構成についてより具体的に説明する。
【0030】
ストッパ機構は、フックの先端部に、支軸を中心に回動可能としたストッパ片を設けており、同ストッパ片は、第1弾性体により、下外側方向へ回動するように付勢されている。
【0031】
そして、前記ストッパ片がフック閉鎖位置よりも下外側方向へ回動しないように、フック内のストッパ片の上方にロック部材を上下摺動自在に配設し、前記ストッパ片に形成した係合部に係合可能としている。また、同ロック部材をストッパ片側に付勢する第2弾性体を配設するとともに、前記ロック部材には、ロック解除紐の一端を連結し、他端を、フック内を這わせて梯子本体の中途部まで伸延させている。
【0032】
かかる構成により、ロック解除紐を操作すれば、前記第2弾性体の付勢力に抗してロック部材を引上げることができ、ロックを解除して、ストッパ片をフック閉鎖位置よりも下外側方向へ回動させ、フックを係止したストランドから離脱させることができる。
【0033】
なお、ストッパ片は、上方への回動は自由に行えるので、フックをストランドに係止する場合は、何ら特別な操作は必要なく、ストッパ片をストランドによって押し上げるようにして容易に係止することができる。
【0034】
ところで、本梯子用フックは、予め梯子に装備させておくことも、あるいは、既存の梯子に後付けすることも可能であるが、作業上の安全面をより高めるために、フックの脚部と梯子本体の側材との間には抜け止め機構を配設しておくことが好ましい。
【0035】
【実施例】
以下、本発明の実施例を、図面を参照しながら説明する。
【0036】
図1は本実施例に係る梯子用フック(以下フックFとする)を具備するフック付梯子Aの全体正面図、図2は同側面図、図3及び図4はフックFの取付状態を示す説明図である。
【0037】
図1、図2において、Lは伸縮自在に構成された梯子本体であり、下側から第1梯子L1、第2梯子L2、第3梯子L3とがそれぞれ連結されている。
【0038】
第1梯子L1の左右の側材1,1 の下端には、外方へ張り出し自在としたアウトリガー11が設けられ、また、同第1梯子L1の裏面側には、第2梯子L2を上下スライド自在に取付けている。10は踏桟、12はスライド操作部である。そして、第2梯子L2の側材1,1 内に、第3梯子L3を上下スライド自在に取付けるとともに、その側材1,1 の先端に、本発明に係るフックF,F を設けている。
【0039】
フックFは中空パイプにより略逆U字状に形成されており、図3及び図4に示すように、第3梯子L3の中空状の側材1,1 先端部に進退自在、かつ、回転自在に取り付けられる脚部2と、同脚部2に平行に設けた係止部3と、略逆U字状に形成されたフックFの折曲部であって、前記脚部2及び係止部3とを連結する部分に設けた壁面接触部4とから構成している。83はフック伸縮用圧縮バネである。
【0040】
また、本実施例では、一方のフックFの係止部3先端部分に、フックFを開閉するストッパ機構Sを配設している。5はストッパ機構Sの主構成要素であるストッパ片であり、6は同ストッパ片5を係止部3の先端に回動自在に支持する支軸である。
【0041】
かかる構成により、図5に示すように、フックFを、空中のストランド7に係止して、安定した状態で安全に高所作業を行えるようにしている。
【0042】
また、各フックFをそれぞれ各側材1の側方に回転させれば、図6に示すように、壁面Wに通常の梯子のように立て掛けて、やはり高所作業を安全に行うことができる。
【0043】
さらに、第2、第3梯子L2,L3 をそれぞれ縮めるとともに、フックFも縮めた状態とし、かつ、フックFを梯子本体Lの内側方に回転させれば、図7に示すようにコンパクトになり、しかも、出っ張りもないので、運搬、収納、保管に何ら支障をきたすことがない。
【0044】
ここで、フックFについてさらに詳述する。
【0045】
図8はフックFの側面図、図9はフックFの背面図である。
【0046】
図8及び図9に示すように、本実施例に係るフックFは、中空パイプにより略逆U字状に形成されており、前記した脚部2と、係止部3と、壁面接触部4とから構成されている。
【0047】
壁面接触部4は合成樹脂製であり、壁面Wとの接触面である側面には、複数の凸面部40を形成して摩擦力を高めるようにしている。
【0048】
したがって、図6に示したように、通常の梯子のように壁面Wに立て掛けて使用する場合に、壁面接触部4が梯子本体Lよりも側方位置で壁面Wと接触し、梯子本体Lのねじれなどのない安定した状態で立て掛けることができるとともに、壁面Wとの接触面積が広くなり、かつ、摩擦力が高まっているので、横すべりなどもなく、安全な梯子作業が行える。
【0049】
また、一方のフックFの係止部3の内部にはストッパ機構Sを配設しており、同ストッパ機構Sは、前述したように、係止部3に貫通させた支軸6を中心に回動可能としたストッパ片5を具備している。
【0050】
ストッパ片5は、支軸6に支承される基部を略円形カム状に形成し、その周面に、後述するロック部材51と係合する係合部5aと、ストッパ片5の下側方向への回動量を規制する回動規制ストッパ5bとを突設するとともに、支軸6を挟んで係合部5aの対向位置からストッパ部5cを伸延させている。
【0051】
また、ストッパ機構Sは、前記ストッパ片5を下外側方向へ回動するように付勢する第1弾性体であるねじりバネ50を配設するとともに、前記ストッパ片5のストッパ部5cによるフック閉鎖位置(図8に一点鎖線Xで示す)よりも下外側方向への回動を阻止するためのロック部材51を備えている。
【0052】
かかるロック部材51は、下部に係合凸部51a を形成した板状体でからなり、ストッパ片5の上方に、フックF内を上下摺動自在となるように配設されるとともに、前記ストッパ片5の係合部5aに係合可能としている。
【0053】
さらに、同ロック部材51の上方に、同ロック部材51をストッパ片5側に付勢する第2弾性体となるコイル状の圧縮バネ52を配設するとともに、ストッパ片5とロック部材51との係合を解除するためのロック解除紐53を取付けている。
【0054】
すなわち、ロック解除紐53の一端を前記ロック部材51の上端に連結するとともに、先端部となる他端をフックF内に這わせて梯子本体Lの第3梯子L3、第2梯子L2の内部を通し、下梯子となる第1梯子L1の外側中間位置まで伸延させている。
【0055】
そして、このロック解除紐53を引けば、前記圧縮バネ52の付勢力に抗してロック部材51を引上げることができ、ストッパ片5とロック部材51との係合を解除して、ストッパ片5をねじりバネ50の力によって下方の初期位置まで回動可能としている。
【0056】
なお、このロック解除紐53は、梯子本体L内を伸延させているが、梯子本体Lを伸ばしたときでも縮めたときでも、ロック解除紐53の先端部が常に、第1梯子L1の中間に位置するように図示しない滑車、引っ張りバネなどからなる解除紐伸延機構によって調整されるようにしている。
【0057】
ところで、図8及び図9において、30はストッパ片5が回動できるように、係止部3の背面に形成した切欠部、51b はロック部材51の上端に設けた紐連結部、54はロック部材51に設けたガイド用長孔である。また、55は同ガイド用長孔54に挿通されたガイドピンであり、前記ストッパ片5の支軸6同様、両端部を係止部3の周側面に固着されている。
【0058】
ここで、本フック付梯子Aを用い、図5に示すように、上記構成のフックFを実際にストランド7に係止して使用する場合について、図10〜図12を参照しながら説明する。
【0059】
フックFが縮められ、かつ、梯子本体Lの内側方に回転した状態で収納されている場合(図7参照)、先ず、フックFを所定長さまで伸長するとともに、梯子本体Lの背面側に第1梯子L1、第2梯子L2、第3梯子L3を必要に応じて伸長させる。
【0060】
そして、図10に示すように、ストッパ片5がストランド7に当接するようにフックFをストランド7の上方から下ろすと(仮想線で示す)、ストッパ片5はフックFの内方へ回動し(実線で示す)、ストランド7をフックFの内方へ導びく。
【0061】
このとき、ストランド7と梯子本体L側との間には、何も障害物がないので、ストランド7のフックF内への導入が極めて確実で円滑に行える。
【0062】
その後、図11に示すように、ストッパ片5はねじりバネ50の弾力によって戻ろうとするが、下方、すなわちストッパ片5に向けて付勢されているロック部材51がストッパ片5の係合部5aと係合することにより、ストッパ片5はフック閉鎖位置よりも下方へ回動することを阻止される。そして、この状態におけるストッパ片5先端と第3梯子L3の背面との間隙Dは、ストランド7の直径よりも十分小さくしているので、ストランド7がフックFから外れることはなく、安全に作業することができる。
【0063】
次に、フック付梯子Fをストランド7から外す場合は、図12に示すように、ロック解除紐53を引き操作する。
【0064】
すなわち、圧縮バネ52の弾力に抗してロック部材51が上昇し、ストッパ片5との係合が解除されて、ストッパ片5はねじりバネ50の力によって下方へ回動する(実線で示す)。
【0065】
したがって、この状態でロック付梯子Aを持ち上げると、係合部5aとロック部材51とは係合が解除されているので、ストッパ片5はストランド7に押されて外側下方へ回動し(二点鎖線で示す)、ストランド7からフックFを容易に外すことができる。この場合においても、ストランド7と梯子本体L側との間には、何も障害物がないので、ストランド7はフックF内から極めて確実かつ円滑に導出可能となっている。
【0066】
このように、本実施例に係るフック付梯子Aは、これを使用する場合は操作がきわめて容易で、かつ、安全性が高く、また、使用しない場合は、コンパクトに縮めることができるとともに、フックFを梯子本体Lの内側に向けて収納することにより出っ張りをなくすることができるので、運搬、保管も容易となる。
【0067】
次に、図13〜図15を参照しながら、フックFの抜け止め機構Eについて説明する。なお、ここでは、ストッパ機構Sを具備しない側のフックFを図示して説明するが、当然ながら、ストッパ機構Sを具備する一方のフックFにおいても適用されるものである。
【0068】
図13はフックFの側面視による説明図、図14は同背面視による説明図、図15は図14のI−I線における断面図である。
【0069】
図示するように、フックFの脚部2は、第3梯子L3の先端部内に嵌装されたフックガイド8内に上下摺動自在に取付けられている。
【0070】
同フックガイド8は、縦に二つ割された第1ガイド8aと第2ガイド8bとから構成されており、両者を重合してフックFの脚部2を摺動可能に嵌入可能な脚部収納空間8cをしており、同脚部収納空間8cの中途部をフックFの脚部2よりも拡径して拡幅部80を形成している。
【0071】
そして、同拡幅部80の上部内に、上側回り止め金具81を固着する一方、フックFの脚部2の下端部に下側回り止め金具82を取り付け、さらに、同下側回り止め金具82の下部にはフック摺動用圧縮バネ83を配設して、脚部2の上方への摺動が円滑に行えるようにしている。
【0072】
また、上側回り止め金具81に凸部84を形成し、下側回り止め具82には凹部85を形成している。86は上側回り止め金具81を固着するリベット、87は下側回り止め金具82を脚部2に固定するピン、88はバネ受けリベットである。
【0073】
さらに、第3梯子L3の上端部には、伸縮・回転用操作レバー9を設けており、同レバー9の先端に突設した係合ピン90を、第3梯子L3の外からフックFの脚部2に係脱自在として、脚部2を伸縮・回転自在としたり、 規制したりしている。91はレバー9の支軸である。
【0074】
かかる構成により、伸縮・回転用操作レバー9を操作して脚部2をフリーにすれば、フックFを上方へ引上げることができ、引上げる中途においては、回転も自由に行える。そして、最上位置まで引上げると、下側回り止め具82が上側回り止め具81に当接してこれ以上引上げられなくなって抜け止めとなり、なおかつ、下側回り止め具82の凹部85に上側回り止め具81の凸部84が係合して、回転も規制される。なお、本実施例では、下側回り止め具82の凹部85を90度ずらして4箇所形成しており、フックFの向きに関して位置決め機能を果たすようにしている。
【0075】
このように、本実施例によれば、フックFが抜けたりすることがなく極めて安全であり、なおかつ、操作性も極めて良好なものとなっている。
【0076】
【発明の効果】
発明は上記のような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0077】
▲1▼請求項1記載の本発明では、略逆U字状に形成したフックを、梯子本体の先端に上下摺動自在、かつ、水平方向に回転自在に取付可能とするとともに、同フックの折曲部に、水平方向に一定の長さを有する壁面接触部を設けたことにより、フックを梯子本体の背面側、側面側に自由に向けることができ、どの向きであってもストランドなどに係止することが容易に行える。しかも、フックの先端部に、同フックを開閉するストッパ機構を配設したことにより、梯子を壁面などに立て掛ける場合、フックを梯子本体と平行となるように側方向へ向けると横滑りを確実に防止することができるとともに、壁面接触部は梯子本体から外方にせり出した位置で壁面に接触しているので、使用者が梯子から身体を外方へ乗り出したりしても梯子がねじれて転倒したりするおそれがなく、安全性を著しく向上させることができる。
【0078】
▲2▼請求項2記載の本発明では、フックの脚部を、梯子本体の側材先端部内に進退自在、かつ、同脚部を軸芯として回転自在に取付けるとともに、フックの先端部に、同フックを開閉するストッパ機構を配設したことにより、上記▲1▼の効果に加え、ストランドなどと梯子本体との間には何も障害物が存在せず、ストランドのフック内への出し入れが円滑になる。また、フックを内側に向けて縮めておけばフックによる出っ張りなどがないので運搬、収納・保管が容易となる。
【0079】
▲3▼請求項3記載の本発明では、前記フックを中空パイプにより形成し、同フック内にストッパ機構を配設したことにより、上記▲1▼の効果に加え、フックの外側に障害物が突出したりすることがなく、取扱いが容易となり、ストランドなどと梯子本体との間には何も障害物がないので、ストランドのフック内への出し入れを円滑に行えるという上記▲2▼の効果を確実なものとすることができる。
【0080】
▲4▼請求項4記載の本発明では、ストッパ機構は、フックの先端部に設けた支軸を中心に回動可能としたストッパ片と、同ストッパ片を下外側方向へ回動するように付勢する第1弾性体と、前記ストッパ片のフック閉鎖位置よりも下外側方向への回動を阻止するために、フック内のストッパ片の上方に上下摺動自在に配設して、前記ストッパ片に形成した係合部に係合可能としたロック部材と、同ロック部材をストッパ片側に付勢する第2弾性体と、前記ロック部材に一端を連結し、他端を、フック内を這わせて梯子本体の中途部まで伸延させ、前記第2弾性体の付勢力に抗してロック部材を引上げ可能としたロック解除紐とを具備することとしたことにより、上記▲1▼〜▲3▼の効果に加え、フックをストランドに係止する場合は、何ら特別な操作は必要なく、ストッパ片をストランドによって押し上げるようにして容易に係止することができるとともに、フックはストランドから外れることがなく安全であり、ロック解除紐を操作することによって、ストッパ片のロックを簡単に解除することができるので、フックをストランドから容易に取り外すことができ、操作性が極めて向上する。
【0081】
▲5▼請求項5記載の本発明では、フックの脚部と梯子本体の側材との間に、抜け止め機構を配設したことにより、上記▲1▼〜▲4▼の効果に加え、安全性と操作性をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るフック付梯子の全体正面図である。
【図2】同フック付梯子の全体側面図である。
【図3】フックの取付状態を示す説明図である。
【図4】フックの取付状態を示す説明図である。
【図5】フック付梯子の使用状態を示す説明図である。
【図6】フック付梯子の使用状態を示す説明図である。
【図7】フック付梯子の収納時の状態を示す説明図である。
【図8】フックの側面図である。
【図9】フックの背面図である。
【図10】フックのストッパ片の動作を示す説明図である。
【図11】フックのストッパ片の動作を示す説明図である。
【図12】フックのストッパ片の動作を示す説明図である。
【図13】フックFの側面視による説明図。
【図14】同背面視による説明図である。
【図15】図14のI−I線における断面図である。
【符号の説明】
A フック付梯子
F フック
E 抜け止め機構
L 梯子本体
S ストッパ機構
1 側材
2 脚部
4 壁面接触部
5 ストッパ片
5a 係合部
6 支軸
50 ねじりバネ(第1弾性体)
51 ロック部材
52 圧縮バネ(第2弾性体)
53 ロック解除紐

Claims (5)

  1. 略逆U字状に形成したフック(F) を、梯子本体(L) の先端に上下摺動自在、かつ、水平方向に回転自在に取付可能とするとともに、同フック (F) の折曲部に、水平方向に一定の長さを有する壁面接触部(4) を設けたことを特徴とする梯子用フック。
  2. フック(F) の脚部(2) を、梯子本体(L) の側材(1),(1) 先端部内に進退自在、かつ、同脚部(2) を軸芯として回転自在に取付けるとともに、フック(F) の先端部に、同フック(F) を開閉するストッパ機構(S) を配設したことを特徴とする請求項1記載の梯子用フック。
  3. フック(F) を中空パイプにより形成し、同フック(F) 内に、ストッパ機構(S) を配設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の梯子用フック。
  4. ストッパ機構(S) は、フック(F) の先端部に設けた支軸(6) を中心に回動可能としたストッパ片(5) と、
    同ストッパ片(5) を下外側方向へ回動するように付勢する第1弾性体(50)と、前記ストッパ片(5) のフック閉鎖位置よりも下外側方向への回動を阻止するために、フック(F) 内のストッパ片(5) の上方に上下摺動自在に配設して、前記ストッパ片(5) に形成した係合部(5a)に係合可能としたロック部材(51)と、
    同ロック部材(51)をストッパ片(5) 側に付勢する第2弾性体(52)と、
    前記ロック部材(51)に一端を連結し、他端をフック(F) 内を這わせて梯子本体(L) の中途部まで伸延させ、前記第2弾性体(52)の付勢力に抗してロック部材 (51)を引上げ可能としたロック解除紐(53)と、
    を具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の梯子用フック。
  5. フック(F) の脚部(3) と梯子本体(L) の側材(1),(1) との間に、抜け止め機構(E) を配設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の梯子用フック。
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