JP2543333B2 - ドア用ハンドル取付座 - Google Patents

ドア用ハンドル取付座

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JP2543333B2 JP7176947A JP17694795A JP2543333B2 JP 2543333 B2 JP2543333 B2 JP 2543333B2 JP 7176947 A JP7176947 A JP 7176947A JP 17694795 A JP17694795 A JP 17694795A JP 2543333 B2 JP2543333 B2 JP 2543333B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は取付ビスを廃止し、簡易
かつ迅速にドアに取付けられるとともに、錠前のカム穴
との芯合わせを容易かつ正確に行なえるようにしたドア
用ハンドル取付座に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の取付座はドアの内外面に
取り付けられ、ドアハンドルの取付け基部周辺の体裁を
向上するようにしている。従来、この取付座の取り付け
に際しては、例えば図11のようにドア1の側端部内に
錠前2を埋め込み、該錠前2は一対の芯出しガイド孔
3,4と、回動カム5に形成した角芯棒挿入穴6とを有
し、この芯出しガイド孔3,4に対応するドア1の内外
位置にハンドル取付座7,8を位置付け、この一方のハ
ンドル取付座7から取付ビスを9,9を挿入し、これを
芯出しガイド孔3,4を介して、他方のハンドル取付座
8のパイプネジ10,10にねじ込み、これを緊締して
上記取付座7,8を固定する。次にハンドル取付座7,
8の外周に取付座カバー11,12を被着し、一方のド
アハンドル13と一体の角芯棒14を角芯棒挿入穴6に
挿入し、かつこれを他方のドアハンドル15の軸端部に
挿入して、これらをビス16で固定していた。
【0003】しかし、この従来の構造は、ハンドル取付
座7,8の取付けに取付ビスを9,9を要して、その取
付け作業が煩わしく、またその際ハンドル取付座7,8
と角芯棒挿入穴6とが偏心して、ドアハンドル13の軸
端部が取付座8の開口縁部と接触し、その回動操作の円
滑性が損なわれる等の問題があった。このうち、後者の
解決策として、従来より角芯棒挿入穴6を大径にし、ハ
ンドル取付座8の偏心分を許容する方法が採られていた
が、この場合にはドアハンドル13にガタが発生して具
合悪い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題を解決し、取付ビスを廃止し、簡易かつ迅速にドアに
取付けられるとともに、錠前のカム穴との芯合わせを容
易かつ正確に行なえるようにしたドア用ハンドル取付座
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のドア
用ハンドル取付座は、複数の芯出しガイド孔と、回動カ
ムに形成したカム穴とを備えた錠前をドアの内部に埋設
し、上記芯出しガイド孔とカム穴に対応するドアの内外
面位置にハンドル取付座を配置し、一方のハンドル取付
座に芯出しガイド孔に挿入可能な複数のパイプシャフト
を突設し、他方のハンドル取付座、パイプシャフトに
嵌合可能なインサートシャフトを突設し、該インサート
シャフトを芯出しガイド孔内のパイプシャフトに嵌合
し、これらパイプシャフトとインサートシャフトとを抜
き差し可能に連結したドア用ハンドル取付座において、
前記インサートシャフトとパイプシャフトとをハンドル
取付座に一体に突設し、ハンドル取付座を簡易かつ迅速
にドアに取り付けられるとともに、インサートシャフト
をパイプシャフトに嵌合して、パイプシャフトの嵌合部
の外径を拡径可能にし、パイプシャフトを芯出しガイド
孔に緊密に嵌合可能にして、ハンドル取付座と錠前のカ
ム穴との芯合わせを正確に行なえるとともに、ハンドル
取付座を錠前に強固に取付け、このための取付ビスの廃
止を促すようにしている。また、本発明は、インサート
シャフトの嵌合部周面に複数の突起を軸方向に突設し
パイプシャフトの拡径を促して、インサートシャフトと
パイプシャフトとの嵌合を緊密にし、ハンドル取付座と
錠前のカム穴との芯合わせを正確に行なえるとともに、
両シャフトの連結強度を強化して、ドアの内外に配置し
た一対のハンドル取付座を強固に連結し、このための取
付ビスの廃止を促せるようにしている。更に、本発明
は、インサートシャフトを多角形柱状部材で構成し、そ
の角部を前記突起に用いて、インサートシャフトの構成
および製作の簡潔化と、コストの低減を図るようにして
いる。本発明は、パイプシャフトの周面に嵌合孔に連通
するスリットを軸方向に形成し、インサートシャフトの
挿入と、パイプシャフトの拡径とを促すようにしてい
。本発明は、拡径したパイプシャフトの外周面を芯出
しガイド孔の内面に圧接可 能にし、パイプシャフトを芯
出しガイド孔に緊密に嵌合可能にして、ハンドル取付座
と錠前のカム穴との芯合わせを正確に行なえるととも
に、ドアの内外に配置した一対のハンドル取付座を錠前
に強固に取付け、このための取付ビスを廃止し得るよう
にしている。また、本発明は、インサートシャフトのピ
ッチを、パイプシャフトのピッチよりも大径にし、パイ
プシャフトとインサートシャフトとを強固に連結し、ド
アの内外に配置した一対のハンドル取付座を強固に連結
可能にして、このための取付ビスの廃止を促せるように
している。
【0006】
【作 用】請求項1の発明は、インサートシャフトとパ
イプシャフトとをハンドル取付座に一体に突設しハン
ドル取付座を簡易かつ迅速にドアに取付けられるイン
サートシャフトをパイプシャフトに嵌合して、パイプシ
ャフトの嵌合部の外径を拡径可能にし、パイプシャフト
を芯出しガイド孔に緊密に嵌合可能にする したがって、
ハンドル取付座と錠前のカム穴との芯合わせを正確に行
なえるともに、ハンドル取付座を錠前に強固に取付け、
このための取付ビスを廃止する。請求項2の発明は、
ンサートシャフトの嵌合部周面に複数の突起を軸方向に
突設し、パイプシャフトの拡径を促すしたがって、イ
ンサートシャフトとパイプシャフトとの嵌合を緊密に
し、ハンドル取付座と錠前のカム穴との芯合わせを正確
に行なえるまた、両シャフトの連結強度を強化し、ド
アの内外に配置した一対のハンドル取付座を強固に連結
し、このための取付ビスの廃止を促せる。請求項3の発
明は、インサートシャフトを多角形柱状部材で構成し、
その角部を前記突起に用いて、インサートシャフトの構
成および製作の簡潔化と、コストの低減を図る。請求項
4の発明は、パイプシャフトの周面に嵌合孔に連通する
スリットを軸方向に形成し、インサートシャフトの挿入
と、パイプシャフトの拡径とを促す。請求項5の発明
は、拡径したパイプシャフトの外周面を芯出しガイド孔
の内面に圧接可能にし、パイプシャフトを芯出しガイド
孔に緊密に嵌合可能にするしたがって、ハンドル取付
座と錠前のカム穴との芯合わせを正確に行なえるととも
に、ドアの内外に配置した一対のハンドル取付座を錠前
に強固に取付け、このための取付ビスの廃止を促せる
請求項6の発明は、インサートシャフトのピッチを、パ
イプシャフトのピッチよりも大径にし、パイプシャフト
とインサートシャフトとを強固に連結するしたがっ
て、ドアの内外に配置した一対のハンドル取付座を強固
に連結可能にし、このための取付ビスの廃止を促す
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明す
ると、図1乃至図8において17はドアで、その側端部
に縦長の切欠溝18が形成され、該溝18の底部に錠前
19を埋め込み可能な取付穴20が開口され、該穴20
に連通する通孔21がドア17の内外面に開口してい
る。
【0008】錠前19は箱形に形成され、その側端部に
端板22が一体に取り付けられ、該板22に形成した透
孔23に、ラッチボルト24が出没可能に配設されてい
る。錠前19の内部には、ラッチボルト24を突出およ
び後退動させる回動カム25が所定角度回動可能に取り
付けられ、その軸端部にカム穴である角芯棒挿入穴26
が形成され、該穴26の両側の対称位置に芯出しガイド
孔27,27が設けられている。なお、図示の錠前19
には、回動カム25に連係する鍵座や、そのカム機構の
記載を省略している。
【0009】上記角芯棒挿入穴26には、ドア17の外
側に配置したドアハンドル28と一体の操作杆である角
芯棒29が嵌合され、該芯棒29の先端側半部にスリワ
リ29aが形成されている。芯出しガイド孔27,27
には、ドア17の外側に配置したハンドル取付座30と
一体のパイプシャフト31,31が挿入され、該パイプ
シャフト31,31に、ドア17の内側に配置したハン
ドル取付座32と一体のインサートシャフト33,33
が挿入されている。
【0010】ハンドル取付座30,32は実施例の場
合、機械的および熱的性質に優れる合成樹脂、例えばA
BS樹脂で構成され、このうちハンドル取付座30は、
図3,4のように円板形に形成され、その内側中央にパ
イプカラー34が突設されていて、該カラー34の内部
に、ドアハンドル28の小径軸部28aが収容されてい
る。
【0011】ハンドル取付座30の内側面には、パイプ
カラー34を中心に複数の補強リブ35が放射状に突設
され、上記カラー34を挟む補強リブ35,35の対称
位置に、パイプシャフト31,31が突設されている。
パイプシャフト31,31は円筒形の略直管状に形成さ
れ、その基部は若干大径かつ肉厚に形成されていて、そ
れらのピッチは芯出しガイド孔27,27のピッチと同
ピッチに設定され、かつ上記取付座30の内側面からの
長さLは、上記カラー34の長さの略2倍に形成され、
その内部に内径Dの円形内空断面の嵌合孔36,36が
形成されている。パイプシャフト31,31の互いに反
対側周面には、その基部上端より先端に亙って、嵌合孔
36,36に連通するスリット37,37が軸方向に形
成され、インサートシャフト33,33の挿入時に拡開
可能にされている。
【0012】図中、38はパイプカラー34の外側開口
部周縁に形成した環状リブで、ドアハンドル28の大径
軸部28bの端面と係合可能にされ、該リブ38を除く
ハンドル取付座30の外周面は、適宜な色に塗装されて
いる。39,39はハンドル取付座30の内側端面の直
径方向位置に形成した凹溝で、側方に開口しており、該
溝39,39にドライバー等の工具を差し込み可能にし
ている。
【0013】一方、ハンドル取付座32は図5,6のよ
うに円板形に形成され、その内側中央にパイプカラー4
0が突設され、該カラー40の内部にドアハンドル41
の小径軸部41aが収容されている。
【0014】ハンドル取付座32の内側面には、パイプ
カラー40を中心に複数の補強リブ42が放射状に突設
され、上記カラー40を挟む補強リブ42,42の対称
位置に、インサートシャフト33,33が突設されてい
る。インサートシャフト33,33は略直軸状に構成さ
れ、その先端をテーパ状に形成するとともに、基部を若
干大径に形成していて、それらのピッチはパイプシャフ
ト31,31のピッチよりも若干大きく設定され、かつ
上記取付座32の内側面からの長さLを、上記カラー4
0の長さの略2倍で、前記パイプシャフト31と同長に
形成し、その先端から基部に亙る周面に複数の突起43
を軸方向に形成している。
【0015】上記突起43は図7のように、インサート
シャフト33の周面の等角度位置に三角柱状に突設さ
れ、その相対する突起43,43の外径Dは、前記パイ
プシャフト31の内径と同径に形成されている。図中、
44はパイプカラー40の外側開口部周縁に形成した環
状リブで、ドアハンドル41の大径軸部41bの端面と
係合可能にされ、該リブ44を除くドアハンドル取付座
30の外周面は、適宜な色に塗装されている。45,4
5はハンドル取付座32の内側端面の直径方向位置に形
成した凹溝で、側方に開口しており、該溝45,45に
ドライバー等の工具を差し込み可能にしている。
【0016】この他、図中46は端板22上に重合配置
するフロント板で、その中間部にラッチボルト24を出
入り可能な通孔47が形成され、該板46をビス48を
介して、端板22と一緒にドア17へ取付け可能にして
いる。49,50は端板22およびフロント板46に設
けたビス孔、51はドアハンドル41の軸部内に形成し
た角穴で、前記角芯棒29と嵌合可能に形成され、これ
らを固定ビス52を介して連結可能にしており、53は
角芯棒29の基端部を大径側軸部28bに連結するピン
である。
【0017】図9および10は本発明の他の実施例を示
し、上述の構成と対応する部分には同一の符号を用いて
いる。このうち、図9に示す実施例は、パイプシャフト
ト31周面の等角度位置に、前述のように4個の突起4
3を設ける代わりに、3個の突起43を設け、突起43
の個数低減分構成を簡潔化するとともに、最小個数で安
定した嵌合力を確保するようにした点を特徴にしてい
る。この場合、突起43の実用的な個数としては、突起
43の製作上、およびパイプシャフト31内面に対する
接触面圧力確保とを勘案して、3〜6個が望ましく、5
〜6個とすることで、1個の突起43に対する強度負担
が軽減する。
【0018】また、図10に示す実施例は、パイプシャ
フトト31を中空円形断面とする代わりに、中空矩形断
面とするとともに、インサートシャフト33を丸棒とす
る代わりに、四角柱状に構成し、その角部を突起43と
して利用することで、インサートシャフト33の構成を
簡潔化し、その製造の容易化と汎用部材の利用によるコ
ストの低減を図るとともに、角部を平坦なパイプシャフ
トト31の内面に係合することで、突起43の滑りを阻
止し、両者の位置ずれを阻止し得るようにした点を特徴
にしている。この場合、上記実施例の応用例として、イ
ンサートシャフト33を矩形柱状の代わりに、三角柱状
や五角柱状または六角柱状に構成することも可能であ
り、同様にパイプシャフト31を中空矩形断面の代わり
に、三角形、五角形、六角形または楕円もしくは長円形
の中空断面にすることも可能であり、これらに汎用部材
を使用することで、製造コストの低減を図れる。
【0019】なお、上述の実施例ではハンドル取付座3
0をドア17の外側に取り付け、ハンドル取付座32を
ドア17の内側に取り付けているが、これに限定される
ものではなく、これらを上記と反対側に取り付けること
も可能である。また、上述の実施例ではハンドル取付座
30,32として、ドアハンドル28,41に適用して
いるが、これに限らず例えばサムターン座と、これに対
応する鍵座に適用することも可能である。
【0020】このように構成したドア用ハンドル取付座
は、後述のように従来多用されていた取付ビスや取付座
カバーを廃止したから、その分部品点数が低減し、ドア
ハンドル28,41の取付けを簡易かつ迅速に行なえる
とともに、製造コストの低減を図れる。
【0021】次に本発明のハンドル取付座30,32を
用いて、ドアハンドル28,41を取付ける場合は、予
めドア17の吊元側と反対側の端面に、切欠溝18と取
付穴20とを形成するとともに、該穴20に連通する通
孔21をドア17の内外面の所定位置に形成して置く。
【0022】そして、上記取付穴20に錠前19を挿入
し、端板22を切欠溝18に収容するとともに、該板2
2上にフロント板46を重合し、これらのビス孔50,
49にビス48を挿入し、これをドア17にねじ込んで
固定する。このようにすることで、錠前19がドア17
の内部に埋設され、その回動カム25の角芯棒挿入穴2
6と、芯出しガイド孔27,27とが通孔21を介し
て、ドア17の内外に表出する。
【0023】このような状況の下でハンドル取付座30
を保持し、これをドア17の外側から通孔21に挿入
し、かつその際パイプシャフト31,31を芯出しガイ
ド孔27,27に挿入し、上記取付座30がドア17の
表面に当接したところで、当該状態を保持する。
【0024】次にハンドル取付座32を保持し、これを
ドア17の内側から通孔21に挿入し、かつその際イン
サートシャフト33,33をパイプシャフト31,31
の嵌合孔36,36に押し込み、上記取付座32がドア
17の表面に当接したところで、当該状態を保持する。
このようにすると、インサートシャフト33の突起43
が同径の嵌合孔36に押し込まれ、スリット37,37
が押し開かれて嵌合孔36を押し広げ、両シャフト3
1,33を一体に連結する。この状況は図8(b),
(c)のようで、パイプシャフト31が突起43に対応
して押し広げられ、その変形ないし拡径部が芯出しガイ
ド孔27の内面を圧接する。
【0025】その際、インサートシャフト33,33の
ピッチが圧入孔36,36のそれよりも若干幅広なた
め、外側に位置するスリット37,37を中心にして、
嵌合孔36,36の拡径と、そのピッチの拡径とが増進
され、パイプシャフト31,31のピッチが先端側に向
かって漸増する。したがって、芯出しガイド孔27,2
7とパイプシャフト31,31との間の接触面圧力が先
端側に向かって漸増し、該シャフト31,31の外側部
が、上記孔27,27の内面に強力に押し付けられ、該
シャフト31,31にインサートシャフト33,33が
強力に保持される。
【0026】この結果、ハンドル取付座30,32が錠
前19に強固に保持され、ドア17開閉時の振動や衝撃
に堪えられる一方、角芯棒挿入穴26との調心を促さ
れ、それらのパイプカラー34,40が同軸上に位置し
て、それらの中心に回動カム25の角芯棒挿入穴26が
位置付けられる。
【0027】この後、一方のドアハンドル28を保持
し、該ハンドル28と一体の角芯棒29をパイプカラー
34を介して、回動カム25の角芯棒挿入穴26に挿入
し、その大径軸部28bの端面が環状リング38に当接
したところで、当該状態を保持する。次に、他方のドア
ハンドル41を保持し、該ハンドル41の軸部をパイプ
カラー40に挿入し、かつその際角穴51を角芯棒29
の先端に押し込み、大径軸部41bの端面が環状リング
44に当接したところで、当該状態を保持する。この
後、固定ビス52を外側からスリワリ29a内にねじ込
み、ドアハンドル41を角芯棒29に連結すれば、一連
の取付け作業が完了する。
【0028】このように、本発明はハンドル取付座3
0,32の取付けに際して、従来多用されていた取付ビ
スを廃止したから、部品点数を低減できるとともに、該
ビスの煩雑な取り付け作業から解消され、これを簡易か
つ迅速に行なえる。しかも、パイプシャフト31,31
とインサートシャフト33,33との間には、引張り力
が一切作用していないから、従来のような取付ビスの締
め過ぎによるドア17の変形を防止し得る。また、パイ
プシャフト31,31にインサートシャフト33,33
を押し込むことで、ハンドル取付座30,32と角芯棒
挿入穴26とが自然に調心されるから、この種の作業に
未熟な作業者でも容易かつ確実に作業し得る。
【0029】しかも、ハンドル取付座30,32の表面
を適宜な色で塗装し、従来のような取付座カバーの取付
けをなくしたから、上述と相俟って部品点数の低減と、
取り付け作業の簡素化と、製造コストの低減を図れる。
更に、パイプシャフト31,31とインサートシャフト
33,33とを抜き差し可能にしているから、それらの
抜き差し量を加減することで、種々のドア17の厚さに
対応し得る。
【0030】こうして、ドア17の内外面にハンドル取
付座30,32が取付けられ、この状況は図1のよう
で、それらの内面がドア17の内外面に密着し、それら
の背面の各環状リング38,44に、ドアハンドル2
8,41の大径軸部28b,41bの端面が係合し、こ
の状態を固定ビス52で保持している。
【0031】したがって、パイプシャフト31,31と
インサートシャフト33,33との嵌合状態が保持さ
れ、それらが経年的に抜け出たり、ガタ付くことはな
い。また、ドア17の開閉やドアハンドル28,41の
使用に際しては、前記シャフト31,33に特別な外力
や曲げモーメントが作用する訳ではないから、これらを
合成樹脂製としても強度上および使用上に支障はない。
【0032】更に、ハンドル取付座30,32とカム穴
26とが正確に芯合せされているから、ドアハンドル2
8,41の取付け後、小径軸部28a,41aがパイプ
カラー34,40と同軸上に位置して、それらの擦過を
防止し、上記ハンドル28,41を円滑かつ軽快に操作
し得る。
【0033】しかも、ドアハンドル28,41の大径軸
部28b,41bの端面を、未塗装の環状リング38,
44に係合させているから、他の塗装部の擦過やハゲを
防止を防止できる一方、環状リング38,44は大径軸
部28b,41bによって隠蔽され、外部から遮蔽され
ているから、当該部の体裁を改善し得る。
【0034】なお、ハンドル取付座30,32を取外す
場合は、固定ビス52を緩め、ドアハンドル28,41
をパイプカラー34,40から引き抜き、上記取付座3
0,32の側方に開口した凹溝39,45にドライバー
等の適宜な工具を差し込み、これをこじって両シャフト
31,33を引き離し、それらを引き抜けばよく、その
ようにすることでドア17の取換えに応じられる。
【0035】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、インサ
ートシャフトとパイプシャフトとをハンドル取付座に一
体に突設したから、ハンドル取付座を簡易かつ迅速にド
アに取付けることができる。また、インサートシャフト
をパイプシャフトに嵌合して、パイプシャフトの嵌合部
の外径を拡径可能にしたから、パイプシャフトを芯出し
ガイド孔に緊密に嵌合可能にすることができるしたが
って、ハンドル取付座と錠前のカム穴との芯合わせを正
確に行なえるともに、ハンドル取付座を錠前に強固に取
付けられ、このために従来多用されていた取付ビスの廃
止を促すことができるそれゆえ、取付ビスの取付けに
伴う作業の煩雑を解消して、ハンドル取付座を簡易かつ
迅速にドアに取り付けることができる。請求項2の発明
は、インサートシャフトの嵌合部周面に複数の突起を軸
方向に突設したから、パイプシャフトの拡径を促すこと
ができ、インサートシャフトとパイプシャフトとを緊密
に嵌合させて、ハンドル取付座と錠前のカム穴との芯合
わせを正確に行なうことができるとともに、両シャフト
の連結強度を強化し、ドアの内外に配置した一対のハン
ドル取付座を強固に連結し、このための取付ビスの廃止
を促すことができる。請求項3の発明は、インサートシ
ャフトを多角形柱状部材で構成し、その角部を前記突起
に用いたから、インサートシャフトの構成および製作の
簡潔化と、コストの低減を図ることができる。請求項4
の発明は、パイプシャフトの周面に嵌合孔に連通するス
リットを軸方向に形成したから、インサートシャフトの
挿入と、パイプシャフトの拡径とを促すことができる。
請求項5の発明は、拡径したパイプシャフトの外周面を
芯出しガイド孔の内面に圧接可能にしたから、パイプシ
ャフトを芯出しガイド孔に緊密に嵌合可能にすることが
でき、ハンドル取付座と錠前のカム穴との芯合わせを正
確に行なえるとともに、ドアの内外に配置した一対のハ
ンドル取付座を錠前に強固に取付け、こ のための取付ビ
スを廃止することができる。請求項6の発明は、インサ
ートシャフトのピッチを、パイプシャフトのピッチより
も大径にしたから、パイプシャフトとインサートシャフ
トとを強固に連結し、ドアの内外に配置した一対のハン
ドル取付座を強固に連結可能にして、このための取付ビ
スの廃止を促すことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す横断面図である。
【図2】本発明の要部を分解して示す斜視図である。
【図3】本発明に適用した一方のハンドル取付座の一例
を示す背面図である。
【図4】図3のAーA線に沿う断面図で、若干拡大して
示している。
【図5】本発明に適用した他方のハンドル取付座の一例
を示す背面図である。
【図6】図5のBーB線に沿う断面図で、若干拡大して
示している。
【図7】図6のCーC線に沿う拡大断面図である。
【図8】本発明に適用したパイプシャフトと圧入シャフ
トとの圧入状態を示す断面図で、(a)はそれらの圧入
前の状況を示し、(b)はそれらの圧入後の状況を示
し、(c)は同図(b)のDーD線に沿う拡大断面図で
ある。
【図9】本発明の他の実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図10】本発明の別の実施例の要部を示す断面図であ
る。
【図11】本発明の従来例の要部を分解して示す斜視図
である。
【符号の説明】
17 ドア 19 錠前 25 回動カム 26 カム穴 27 芯出しガイド孔 30,32 ハンドル取付座 31 パイプシャフト 33 インサートシャフト 36 嵌合孔 37 スリット 43 突起

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の芯出しガイド孔と、回動カムに形
    成したカム穴とを備えた錠前をドアの内部に埋設し、上
    記芯出しガイド孔とカム穴に対応するドアの内外面位置
    にハンドル取付座を配置し、一方のハンドル取付座に芯
    出しガイド孔に挿入可能な複数のパイプシャフトを突設
    し、他方のハンドル取付座、パイプシャフトに嵌合可
    能なインサートシャフトを突設し、該インサートシャフ
    トを芯出しガイド孔内のパイプシャフトに嵌合し、これ
    らパイプシャフトとインサートシャフトとを抜き差し可
    能に連結したドア用ハンドル取付座において、前記イン
    サートシャフトとパイプシャフトとをハンドル取付座に
    一体に突設し、インサートシャフトをパイプシャフトに
    嵌合して、パイプシャフトの嵌合部の外径を拡径可能
    したことを特徴とするドア用ハンドル取付座。
  2. 【請求項2】 インサートシャフトの嵌合部周面に複数
    の突起を軸方向に突設した請求項1記載のドア用ハンド
    ル取付座。
  3. 【請求項3】 インサートシャフトを多角形柱状部材で
    構成し、その角部を突起に用いた請求項記載のドア用
    ハンドル取付座。
  4. 【請求項4】 パイプシャフトの周面に嵌合孔に連通す
    るスリットを軸方向に形成した請求項1記載のドア用ハ
    ンドル取付座。
  5. 【請求項5】 拡径したパイプシャフトの外周面を芯出
    しガイド孔の内面に圧接可能にした請求項記載のドア
    用ハンドル取付座。
  6. 【請求項6】 インサートシャフトのピッチを、パイプ
    シャフトのピッチよりも大径にした請求項1記載のドア
    用ハンドル取付座。
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