JP2008208617A - 扉のハンドルレバー用座 - Google Patents

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Takumi Nishimura
巧 西村
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Abstract

【課題】扉の内側および外側において共通の固定裏板と嵌合丸座を使用することができ、部品の種類を少なくしてコストダウンを図ることができるようにする。
【解決手段】扉1面におけるハンドルレバー2,3の取り付け位置において取り付けられる固定裏板7と、この固定裏板7に結合され固定裏板7を覆うキャップ状の嵌合丸座15とからなり、固定裏板7は中央部に外側に膨らむ膨らみ部9が形成され、この膨らみ部9の中央にハンドルレバー2,3を支持すべく錠装置から突出する角軸5を挿通させる丸孔10が形成され、固定裏板7の中心を通る線上で膨らみ部9の外周から突出する複数の係止片11が形成されており、嵌合丸座15はハンドルレバー2,3の先端に外嵌する丸孔16が形成され、この嵌合丸座15は筒部15aの内周面に固定裏板7の係止片11を係止させる複数の係止溝19が形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、扉に取り付けられるハンドルレバーの根元部を覆って化粧するための扉のハンドルレバー用座に関するものである。
従来のこの種扉のハンドルレバー用座としては、例えば特許文献1に開示されているように、内側のハンドル側では第1の固定裏板と第1の嵌合丸座を用い、外側のハンドル側では第2の固定裏板と第2の嵌合丸座を用い、扉の外面側に位置する第2の固定裏板に設けられる長筒部を扉の厚さ方向に挿通させて扉の内面側において第1の固定裏板を前記長筒部に螺入するねじにより固定し、この第1の固定裏板に形成された係合切欠部に第1の固定裏板を覆う第1の嵌合丸座の内周面の係合突起を係合させ、前記第2の固定裏板に対し第2の嵌合丸座は第1の固定裏板に対する第1の嵌合丸座の固定とは別の構造で固定的に嵌合している扉のハンドル用座が知られている。
特開2000−2024号公報
上記特許文献1に開示されている構成では、扉の内側の第1の固定裏板と扉の外側の第2の固定裏板、および扉の内側の第1の嵌合丸座と扉の外側の第2の嵌合丸座とは互いに構成が異なり、それぞれの部材を別々に製造して用意しなければならず、部品の種類が多くなるとともにコストアップに繋がるという問題があった。また、第1の嵌合丸座および第2の嵌合丸座はハンドルに対し結合されておらず、扉に対するハンドルの取り付け作業時においてそれぞれの部品の取り扱いに手間がかかるという問題があった。
本発明の目的は、このような課題を解決するものであり、扉の内側および外側において共通の固定裏板と嵌合丸座を使用することができ、部品の種類を少なくしてコストダウンを図ることができ、また扉に対するハンドルおよびハンドルレバー用座の取り付け作業を効率良く行なえるようにした扉のハンドルレバー用座を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の扉のハンドルレバー用座は、ハンドルレバーの取り付け位置において扉面に取り付けられる固定裏板と、この固定裏板に結合され固定裏板を覆うキャップ状の嵌合丸座とからなり、前記固定裏板は中央部に扉面に対向する面とは反対側に膨らむ膨らみ部が形成され、この膨らみ部の中央にハンドルレバーを支持すべく錠装置から突出する角軸を挿通させる孔が形成され、固定裏板の中心を通る線上で膨らみ部の外周から突出する複数の係止片が形成されていて、この係止片は固定裏板の中心と同心円上に形成されていて、一端側から他端側に向って徐々に厚みが厚くなるようにテーパー状に形成されており、前記嵌合丸座は前記ハンドルレバーの回転中心となる軸部に外嵌する丸孔が形成され、この嵌合丸座は筒部の内周面に前記固定裏板の複数の係止片を係止させる複数の係止溝が形成されており、この係止溝は入口部から徐々に狭くなるようにテーパー部を備え、このテーパー部の奥にテーパーでない嵌入用凹部を備えていて、前記テーパー部と嵌入用凹部との間には係止用の段差部が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の扉のハンドルレバー用座は、ハンドルレバーは扉面に対して直角に向く軸部と、この軸部に繋がり扉面に対して平行に向く握り部とからなり、嵌合丸座はハンドルレバーの軸部に回転可能に結合されていることを特徴とする。
以上のように、本発明の扉のハンドルレバー用座は、固定裏板の係止片と嵌合丸座の係止溝を係止させることにより固定裏板に嵌合丸座が結合されるようになっており、これら固定裏板と嵌合丸座からなるハンドルレバー用座は扉の内側および外側において使用することができ、部品の種類を少なくしてコストダウンを図ることができる。また、嵌合丸座をハンドルレバーの軸部に回転可能に結合してあることにより、錠装置から突出する角軸にハンドルレバーを支持すると同時に嵌合丸座を固定裏板に結合させることができ、扉に対するハンドルおよびハンドルレバー用座の取り付け作業を効率良く行なえるようにした扉のハンドルレバー用座を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態を、図1〜図7を用いて具体的に説明する。
図において、1は内側および外側においてそれぞれハンドルレバー2および3が取り付けられる扉で、この扉1にはハンドルレバー2および3の取り付け位置に内外を貫通する孔部4が形成されている。扉1の内部は空洞になっていて、ハンドルレバー2および3の取り付け位置において扉1の内部には2点鎖線で示す錠装置Aが設けられており、この錠装置Aに係合して扉1の内側および外側に突出する角軸5にハンドルレバー2および3が支持されて取り付けられるようになっている。
前記ハンドルレバー2および3はそれぞれ扉1面に対して直角に向きハンドルレバー2および3の回転中心となる軸部2a,3aと、この軸部2a,3aに繋がり扉1面に対して平行に向く握り部2b,3bとからなり、前記角軸5の先端が前記軸部2a,3aの角孔2c,3cに嵌入し、軸部2a,3aの外部からねじ6により結合されるようになっている。
7は前記孔部4の外側で中央に前記角軸5を挿通させる丸孔8aが形成された取り付け用プレート8を介して扉1面に取り付けられる固定裏板で、この固定裏板7は中央部に扉1面に対向する面とは反対側に膨らむ膨らみ部9が形成され、この膨らみ部9の中央に前記角軸5を挿通させる丸孔10が形成され、固定裏板7の中心を通る線上で膨らみ部9の外周から突出する一対の係止片11が形成されている。この係止片11は固定裏板7の中心と同心円上に形成されていて、一端側から他端側に向って徐々に厚みが厚くなるようにテーパー状に形成されている。12は固定裏板7の前記膨らみ部9でない厚みの薄い部分で対向2箇所に形成されている取り付け孔で、前記取り付け用プレート8にはこの取り付け孔12に合致する孔部13が形成されている。そして、この固定裏板7を扉1面に取り付ける場合、先ず取り付け用プレート8をハンドルレバー2および3の取り付け位置における扉1面に当てがい、前記孔部13に取り付け孔12を合致させた状態で固定裏板7を取り付け用プレート8に重ね、取り付け孔12から孔部13を介して取り付けねじ14を扉1のねじ孔1aに螺入させて固定裏板7を扉1面に取り付ける。
15は前記ハンドルレバー2および3の軸部2a,3aに回転可能に結合され前記固定裏板7を覆うキャップ状の嵌合丸座で、この嵌合丸座15は中央に前記軸部2a,3aの先端の小径部2d,3dに外嵌する丸孔16が形成され、嵌合丸座15を小径部2d,3dに外嵌させた状態で小径部2d,3dの奥の段部2e,3eの位置でワッシャー17a,17b,17cで挟み、止め輪18により小径部2d,3dの長さ方向に移動しないように構成されている。この嵌合丸座15は筒部15aの内周面に前記固定裏板7の一対の係止片11を係止させる係止溝19が対向2箇所に形成されている。この係止溝19は入口部19aから徐々に狭くなるようにテーパー部19bを備え、このテーパー部19bの奥にテーパーでない深さの浅い嵌入用凹部19cを備えている。そしてテーパー部19bと嵌入用凹部19cとの間には係止用の段差部19dが形成されている。
上記構成において、ハンドルレバー2および3を扉1の内面および外面に取り付ける場合は、先ず扉1の内面および外面に前記取り付け用プレート8を介して固定裏板7を取り付けねじ14により扉1面に取り付ける。この状態でハンドルレバー2および3に回転可能に結合されている嵌合丸座15を固定裏板7に嵌合させて結合させるのであるが、その前に扉1の内部の錠装置Aに係合する角軸5が扉1の内側および外側に突出するように設けられ、この扉1から突出する角軸5にハンドルレバー2および3の軸部2a,3aの角孔2c,3cを嵌合させると同時に嵌合丸座15を固定裏板7に嵌めた状態で嵌合丸座15の係止溝19を固定裏板7の係止片11に位置合わせし、かかる状態で嵌合丸座15を回転させて係止片11を係止溝19内に位置させて前記段差部19dに係止させる。なお、前記角軸5に嵌合された軸部2a,3aはねじ6により角軸5に固定される。これらの作業は扉1の両面で行なわれ、扉1に対するハンドルレバー2および3の取り付けは完了する。
修理などのために嵌合丸座15を固定裏板7から外す場合は嵌合丸座15を取り付ける場合とは逆方向に少し力を加えて回転させることにより前記段差部19dが係止片11から外れて嵌合丸座15を固定裏板7から外すことができる。
ところで、図面に示す実施の形態では固定裏板7の係止片11は固定裏板7の中心を通る線上で膨らみ部9の外周から突出するように一対形成され、嵌合丸座15にはこの係止片11に合うように筒部15aの内周面に係止溝19が2箇所形成されているが、係止片11および係止溝19の数は2つに限定されるものではなく、3つ以上であっても良い。
また、本実施の形態において使用される各部品の材料は適宜選択されるものであるが、特に前記取り付け用プレート8、固定裏板7、嵌合丸座15については合成樹脂あるいは金属を材料にして作られるものである。
本発明の一実施の形態におけるハンドルレバー用座およびハンドルレバーの分解斜視図である。 同固定裏板の拡大斜視図である。 同嵌合丸座の拡大斜視図である。 同ハンドルレバーを扉に取り付けた状態を示す平面図である。 同ハンドルレバーを扉に取り付けた状態を示す水平断面図である。 同固定裏板に嵌合丸座を嵌合させた状態を示す透視斜視図である。 同固定裏板に嵌合丸座を結合させた状態を示す透視斜視図である。
符号の説明
1 扉
2,3 ハンドルレバー
2a,3a 軸部
2b,3b 握り部
2c,3c 角孔
2d,3d 小径部
2e,3e 段部
4 孔部
5 角軸
6 ねじ
7 固定裏板
8 取り付け用プレート
9 膨らみ部
10 丸孔
11 係止片
12 取り付け孔
13 孔部
14 取り付けねじ
15 嵌合丸座
15a 筒部
16 丸孔
17a,17b,17c ワッシャー
18 止め輪
19 係止溝
19a 入口部
19b テーパー部
19c 嵌入用凹部
19d 段差部
A 錠装置

Claims (2)

  1. ハンドルレバーの取り付け位置において扉面に取り付けられる固定裏板と、この固定裏板に結合され固定裏板を覆うキャップ状の嵌合丸座とからなり、前記固定裏板は中央部に扉面に対向する面とは反対側に膨らむ膨らみ部が形成され、この膨らみ部の中央にハンドルレバーを支持すべく錠装置から突出する角軸を挿通させる孔が形成され、固定裏板の中心を通る線上で膨らみ部の外周から突出する複数の係止片が形成されていて、この係止片は固定裏板の中心と同心円上に形成されていて、一端側から他端側に向って徐々に厚みが厚くなるようにテーパー状に形成されており、前記嵌合丸座は前記ハンドルレバーの回転中心となる軸部に外嵌する丸孔が形成され、この嵌合丸座は筒部の内周面に前記固定裏板の複数の係止片を係止させる複数の係止溝が形成されており、この係止溝は入口部から徐々に狭くなるようにテーパー部を備え、このテーパー部の奥にテーパーでない嵌入用凹部を備えていて、前記テーパー部と嵌入用凹部との間には係止用の段差部が形成されていることを特徴とする扉のハンドルレバー用座。
  2. ハンドルレバーは扉面に対して直角に向く軸部と、この軸部に繋がり扉面に対して平行に向く握り部とからなり、嵌合丸座はハンドルレバーの軸部に回転可能に結合されていることを特徴とする請求項1記載の扉のハンドルレバー用座。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013155516A (ja) * 2012-01-30 2013-08-15 Kawajun Co Ltd 取付台座
KR101483993B1 (ko) * 2013-08-13 2015-01-19 동부대우전자 주식회사 냉장고용 도어 핸들 조립체
CN106065739A (zh) * 2015-04-23 2016-11-02 河淳株式会社 门锁的基座结构体

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