JP2542819Y2 - 抵抗器 - Google Patents

抵抗器

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JP2542819Y2
JP2542819Y2 JP1991028970U JP2897091U JP2542819Y2 JP 2542819 Y2 JP2542819 Y2 JP 2542819Y2 JP 1991028970 U JP1991028970 U JP 1991028970U JP 2897091 U JP2897091 U JP 2897091U JP 2542819 Y2 JP2542819 Y2 JP 2542819Y2
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resistor
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mounting
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英俊 米澤
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Koa Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】〔考案の目的〕
【0002】
【産業上の利用分野】本考案は、電子回路を形成する基
板に実装される抵抗器に関する。
【0003】
【従来の技術】従来この種の抵抗器1は、例えば、図4
ないし図6に示すように、直径3ミリ程度の円柱形状の
セラミックからなる絶縁基体2上に、炭素からなる抵抗
被膜3を形成し、必要な抵抗値を得るために、抵抗被膜
3に、絶縁基体2に達する切溝4を円柱の外周面に沿っ
て螺旋状に切削し、抵抗被膜3の両端に、それぞれ導電
性の金属冠体を嵌合して電気的に接続し、電極部6を形
成したうえで、これらの電極部6間の抵抗被膜3及び切
溝4上の胴部8に絶縁被膜9を形成し、構成されてい
る。
【0004】そして、このような抵抗器1を基板11に実
装する場合には、両端の電極部6を基板11に直接はんだ
付けすることにより、基板11に固定するとともに、電子
回路に電気的に接続している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような構造の抵抗器を基板に実装すると、抵抗器が
円柱形状をしており、抵抗器の胴部が基板に接触あるい
は近接しているために、熱の放散効率が悪く、例えば、
1W以上の比較的大きな電力がこの抵抗器に供給される
場合には、抵抗器の抵抗被膜にて発生するジュール熱に
より、抵抗被膜自身あるいは絶縁被膜などが熱劣化され
てしまうため、抵抗値が変化しあるいは絶縁被膜が剥落
するなどし、抵抗器の信頼性が低くなるという問題を有
している。また、従来の抵抗器は、円柱形状であるた
め、特に比較的大型の抵抗器については、基板への実装
時あるいは実装後に安定性が悪く、実装に際して取り付
けが困難となり、あるいは実装後に外力を受けた際に抵
抗器が外れやすいという問題を有している。
【0006】本考案は、このような点に鑑みてなされた
もので、例えば、1W以上の比較的大きな電力が供給さ
れる場合にも、効率良く熱放散することにより熱劣化せ
ず信頼性が高く、しかも安定して基板に取り付け得る抵
抗器を提供することを目的とする。
【0007】〔考案の構成〕
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案の抵抗器は、絶縁
基体の表面上に抵抗被膜を形成し、この抵抗被膜の両端
にそれぞれ導電性の電極部を設け、この電極部間の前記
抵抗被膜上に絶縁被膜を形成し、抵抗器本体を形成した
抵抗器において、前記抵抗器本体に、前記抵抗器が実装
される基板に対する当接部を有する放熱体を嵌合したも
のである。
【0009】
【作用】本考案の抵抗器では、抵抗器本体に、抵抗器が
実装される基板に対する当接部を有する放熱体を嵌合し
て、抵抗器が構成されているため、この抵抗器を基板に
実装した際に、抵抗器の抵抗被膜にて発生するジュール
熱が放熱体によって効率良く空中及び基板に放散される
とともに、放熱体の当接部によって、基板への実装時あ
るいは実装後に取り付け状態が安定する。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。
【0011】図1および図3において、15は抵抗器本体
で、この抵抗器本体15は、従来の技術における図4から
図6に示した抵抗器と同様に、例えば直径3ミリ程度の
円柱形状のセラミック等からなる絶縁基体2上に、炭素
などからなる抵抗被膜3を形成し、必要な抵抗値を得る
ために、この抵抗被膜3に、絶縁基体2に達する切溝4
を、円柱の外周面に沿って螺旋状に切削し、抵抗被膜3
の両端に、それぞれ導電性の金属などからなる冠体ある
いは環状体を嵌合して電気的に接続し、電極部6を形成
したうえで、これらの電極部6間の胴部8の抵抗被膜3
上及び切溝4上に絶縁被膜9を形成し、構成されてい
る。
【0012】また、17は放熱体であり、この放熱体17
は、絶縁性を有しかつ熱伝導率の高い、例えばアルミナ
セラミックなどからなる略角柱形状体に、抵抗器1の胴
部8と同径の、左右の側面19,20を貫通する嵌合孔22
が、この嵌合孔22の円弧によって底面24に切欠部25を形
成するように形成されており、この切欠部25の両側が同
時に一対の当接部27となっている。
【0013】そして、この放熱体17の嵌合孔22に、抵抗
器本体15が、絶縁被膜9上の胴部8にて嵌合され、放熱
体17の底面24と、この底面24の切欠部25から露出する抵
抗器本体15の最下面が同一平面上に位置するように、抵
抗器1が構成されている。そして、両端の電極部6を基
板11にはんだ付けすることにより、この抵抗器1を基板
11に固定するとともに、電子回路に電気的に接続し、基
板11に実装する。
【0014】そうして、このような構造の抵抗器1を基
板11に実装すると、抵抗器1の発熱部である抵抗被膜3
の外周の胴部8に放熱体17が嵌合されているため、例え
ば、1W以上の比較的大きな電力をこの抵抗器1に供給
しても、抵抗器1の抵抗被膜3にて発生するジュール熱
は、放熱体17により速やかに空中に放散されるとともに
基板11へ伝導熱放散され、抵抗器1の加熱は抑止され、
抵抗器1の抵抗被膜3あるいは絶縁被膜9などを熱劣化
させることなく使用することができ、抵抗器1の信頼性
を高めることができる。そして、放熱体17の一対の当接
部27により基板11への実装時あるいは実装後に取り付け
状態が安定し、実装が容易になるとともに、実装後に外
力などを受けた際にも抵抗器が外れにくくなる。
【0015】また、抵抗器1の構造は簡素で、生産は嵌
合による極めて容易なものであり、生産効率を悪化させ
ることもない。
【0016】なお、放熱体17の形状は本実施例のものに
限られるものではなく、角柱形状体のほか、三角柱形状
体、あるいは六角柱形状体に嵌合孔22を設けたものとす
ることもでき、また、抵抗器本体15を放熱体17に遊嵌
し、接着剤によって固定することも可能である。
【0017】
【考案の効果】本考案の抵抗器によれば、抵抗器に放熱
体が嵌合されているため、例えば、1W以上の比較的大
きな電力をこの抵抗器に供給しても、抵抗器の抵抗被膜
にて発生するジュール熱は、放熱体により速やかに空中
及び基板に放散され、抵抗器の加熱は抑止され、抵抗器
の抵抗被膜あるいは絶縁被膜などを熱劣化させることが
ないため、抵抗器の信頼性を高めることができる。
【0018】そして、放熱体の当接部によって、基板へ
の実装時あるいは実装後に取り付け状態が安定するた
め、実装が容易になるとともに、実装後に外力などを受
けた際にも抵抗器が外れにくくなる。
【0019】また、抵抗器の構造は簡素で、生産は嵌合
による極めて容易なものであり、生産効率を悪化させる
こともない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す抵抗器の一部を切り欠
いた分解斜視図である。
【図2】同上抵抗器の斜視図である。
【図3】同上抵抗器の側面図である。
【図4】従来の抵抗器の内部構造を示す側面図である。
【図5】同上断面図である。
【図6】同上斜視図である。
【符号の説明】 1 抵抗器 2 絶縁基体 3 抵抗被膜 6 電極部 9 絶縁被膜 11 基板 15 抵抗器本体 17 放熱体 27 当接部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基体の表面上に抵抗被膜を形成し、
    この抵抗被膜の両端にそれぞれ導電性の電極部を設け、
    この電極部間の前記抵抗被膜上に絶縁被膜を形成し、抵
    抗器本体を形成した抵抗器において、前記抵抗器本体
    に、前記抵抗器が実装される基板に対する当接部を有す
    る放熱体を嵌合したことを特徴とする抵抗器。
JP1991028970U 1991-04-24 1991-04-24 抵抗器 Expired - Lifetime JP2542819Y2 (ja)

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JPH04123502U JPH04123502U (ja) 1992-11-09
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WO2009005108A1 (ja) * 2007-06-29 2009-01-08 Koa Corporation 抵抗器
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JPS58220401A (ja) * 1982-06-16 1983-12-22 オムロン株式会社 電子部品の放熱方法
JPH0217802B2 (ja) * 1979-09-22 1990-04-23 Hitachi Ltd

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