JPH0711393Y2 - 基板型温度ヒューズ - Google Patents
基板型温度ヒューズInfo
- Publication number
- JPH0711393Y2 JPH0711393Y2 JP3169687U JP3169687U JPH0711393Y2 JP H0711393 Y2 JPH0711393 Y2 JP H0711393Y2 JP 3169687 U JP3169687 U JP 3169687U JP 3169687 U JP3169687 U JP 3169687U JP H0711393 Y2 JPH0711393 Y2 JP H0711393Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thermal fuse
- insulating substrate
- lead wire
- type thermal
- groove
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は基板型温度ヒューズの改良に関するものであ
る。
る。
〈従来の技術〉 基板型温度ヒューズは、第4図に示すように、絶縁基板
1′の片面上に一対の膜状電極2′,2′を設け、これら
の膜状電極2′,2′間に低融点金属体3′を橋設し、各
膜状電極2′,2′の一端にリード線5′,5′を接続し、
低融点金属体3′上にフラックス31′を塗布し、同上絶
縁基板片面上にエポキシ樹脂等の樹脂6′を被覆した構
成である。
1′の片面上に一対の膜状電極2′,2′を設け、これら
の膜状電極2′,2′間に低融点金属体3′を橋設し、各
膜状電極2′,2′の一端にリード線5′,5′を接続し、
低融点金属体3′上にフラックス31′を塗布し、同上絶
縁基板片面上にエポキシ樹脂等の樹脂6′を被覆した構
成である。
上記基板型温度ヒューズのリード線5′には、通常、裸
線が使用されている。而るに、基板型温度ヒューズにお
いては、絶縁基板縁端でのリード線5′,5′間の間隔
L′が狭く、多湿または汚染環境下では、温度ヒューズ
の作動によりリード線5′,5′間に作用する電圧に対
し、リード線5′,5′間が絶縁基板縁端11′に沿う放電
により導通され、確実な通電遮断が困難である。
線が使用されている。而るに、基板型温度ヒューズにお
いては、絶縁基板縁端でのリード線5′,5′間の間隔
L′が狭く、多湿または汚染環境下では、温度ヒューズ
の作動によりリード線5′,5′間に作用する電圧に対
し、リード線5′,5′間が絶縁基板縁端11′に沿う放電
により導通され、確実な通電遮断が困難である。
温度ヒューズにおいては、例えば、トランスのような巻
線型機器のタップに温度ヒューズのリード線を接続し、
リード線を巻線の回りに巻き付けて温度ヒューズ本体を
巻線の外周に取り付けるような場合、一対のリード線が
交叉しても短絡を回避できるように、リード線に絶縁被
覆線を使用することがある。
線型機器のタップに温度ヒューズのリード線を接続し、
リード線を巻線の回りに巻き付けて温度ヒューズ本体を
巻線の外周に取り付けるような場合、一対のリード線が
交叉しても短絡を回避できるように、リード線に絶縁被
覆線を使用することがある。
〈考案が解決しようとする課題〉 而るに、第4図に示す基板型温度ヒューズのリード線
に、絶縁被覆リード線を使用しても、膜状電極2′の一
端21′が絶縁基板縁端11′にまで達しており、絶縁基板
片面上の絶縁被覆6′を絶縁基板縁端面をも覆って設け
ることが困難であり(絶縁基板全体を樹脂液にディツピ
ングすれば、絶縁基板縁端面をも絶縁被覆できるが、絶
縁基板裏面から低融点金属体への熱伝達性が低下し、不
利である)、従って、絶縁基板縁端に達する膜状電極延
在端を樹脂で確実に覆うことが困難であり、温度ヒュー
ズの作動時、リード線間に作用する電圧に対し、多湿ま
たは汚染環境下では、リード線間の絶縁基板縁端に沿う
放電を防止し難く、確実な通電遮断を保障し難い。
に、絶縁被覆リード線を使用しても、膜状電極2′の一
端21′が絶縁基板縁端11′にまで達しており、絶縁基板
片面上の絶縁被覆6′を絶縁基板縁端面をも覆って設け
ることが困難であり(絶縁基板全体を樹脂液にディツピ
ングすれば、絶縁基板縁端面をも絶縁被覆できるが、絶
縁基板裏面から低融点金属体への熱伝達性が低下し、不
利である)、従って、絶縁基板縁端に達する膜状電極延
在端を樹脂で確実に覆うことが困難であり、温度ヒュー
ズの作動時、リード線間に作用する電圧に対し、多湿ま
たは汚染環境下では、リード線間の絶縁基板縁端に沿う
放電を防止し難く、確実な通電遮断を保障し難い。
また、絶縁被覆リード線の外径が大であるため、当該リ
ード線端部上の絶縁被覆層が局部的に突出し、絶縁被覆
層を平坦にし難いといった不具合もある。
ード線端部上の絶縁被覆層が局部的に突出し、絶縁被覆
層を平坦にし難いといった不具合もある。
本考案の目的は、基板型温度ヒューズのリード線に絶縁
被覆リード線を使用する場合、多湿または汚染環境下で
も、温度ヒューズ作動時、リード線間に作用する電圧
下、リード線間の沿面放電を確実に防止でき、しかも絶
縁被覆層を平坦にできる基板型温度ヒューズを提供する
ことにある。
被覆リード線を使用する場合、多湿または汚染環境下で
も、温度ヒューズ作動時、リード線間に作用する電圧
下、リード線間の沿面放電を確実に防止でき、しかも絶
縁被覆層を平坦にできる基板型温度ヒューズを提供する
ことにある。
〈課題を解決するための手段〉 本考案の基板型温度ヒューズは、絶縁基板の片面上に一
対の膜状電極を設け、両電極間に低融点金属体を橋設
し、各電極の一端にリード線を接続し、上記絶縁基板片
面上に樹脂絶縁層を設ける温度ヒューズにおいて、上記
絶縁基板の絶縁にリード線端部収容用の切欠または溝を
設け、上記各電極の一端をこの切欠または溝の手前に位
置させ、上記リード線に絶縁被覆線を使用し、各絶縁被
覆線端部を上記の切欠または溝に収容し、上記絶縁基板
片面上の樹脂絶縁層をこの切欠または溝を覆って設けた
ことを特徴とする構成である。
対の膜状電極を設け、両電極間に低融点金属体を橋設
し、各電極の一端にリード線を接続し、上記絶縁基板片
面上に樹脂絶縁層を設ける温度ヒューズにおいて、上記
絶縁基板の絶縁にリード線端部収容用の切欠または溝を
設け、上記各電極の一端をこの切欠または溝の手前に位
置させ、上記リード線に絶縁被覆線を使用し、各絶縁被
覆線端部を上記の切欠または溝に収容し、上記絶縁基板
片面上の樹脂絶縁層をこの切欠または溝を覆って設けた
ことを特徴とする構成である。
〈実施例〉 以下、図面により本考案を説明する。
第1図において、1は耐熱性の絶縁基板、例えば、セラ
ミックス板である。2,2は絶縁基板上に設けた膜状電極
であり、導電性ペーストの印刷焼付けにより形成でき
る。3は電極間に橋設せる低融点金属線であり、外径0.
3〜1.0mmφのSn−Pb系合金線又は薄帯を用いることがで
きる。4,4は各電極2,2の一端に臨む絶縁基板縁端の各箇
所に設けた切欠であり、各膜状電極2の一端を各切欠4
の手前に位置させてある。5,5は絶縁被覆リード線であ
り、通常、導体51の外径は0.3〜1.0mmφであり、リード
線外径は0.33〜2.6mmφである。これらの各リード線は
各電極の一端にハンダ付け等により接続してあり、各切
欠4,4には、絶縁被覆リード線5,5の端部を収容してあ
る。6は絶縁基板1上に被覆せる樹脂絶縁層であり、第
2図に示すように、基板片面の全体に被覆し、各切欠4
も当該樹脂6で覆ってある。
ミックス板である。2,2は絶縁基板上に設けた膜状電極
であり、導電性ペーストの印刷焼付けにより形成でき
る。3は電極間に橋設せる低融点金属線であり、外径0.
3〜1.0mmφのSn−Pb系合金線又は薄帯を用いることがで
きる。4,4は各電極2,2の一端に臨む絶縁基板縁端の各箇
所に設けた切欠であり、各膜状電極2の一端を各切欠4
の手前に位置させてある。5,5は絶縁被覆リード線であ
り、通常、導体51の外径は0.3〜1.0mmφであり、リード
線外径は0.33〜2.6mmφである。これらの各リード線は
各電極の一端にハンダ付け等により接続してあり、各切
欠4,4には、絶縁被覆リード線5,5の端部を収容してあ
る。6は絶縁基板1上に被覆せる樹脂絶縁層であり、第
2図に示すように、基板片面の全体に被覆し、各切欠4
も当該樹脂6で覆ってある。
上記において、切欠に代え、第3図に示すように溝40を
用いることもできる。
用いることもできる。
〈考案の効果〉 本考案の基板型温度ヒューズは上述した通りの構成であ
り、絶縁基板の片面への樹脂被覆により、膜状電極一端
並びに絶縁被覆リード線の導体端部を当該樹脂被覆中に
埋入でき、膜状電極一端並びに絶縁被覆リード線の導体
端部を確実に絶縁物で覆い得、リード線間の耐沿面絶縁
強度を充分に高くできるから、多湿または汚染環境下で
も、温度ヒューズ作動時、リード線間に作用する電圧
下、リード線間の沿面放電を防止でき、当該温度ヒュー
ズの確実な作動を保障できる。また、絶縁被覆リード線
の外径が大であっても、その絶縁被覆リード線端部を切
欠または溝に収容して絶縁基板片面から突出高さをよく
抑えることができるので、絶縁被覆外面を充分に平坦に
でき、隙間等の基板型温度ヒューズの装着を容易に行う
ことができる。
り、絶縁基板の片面への樹脂被覆により、膜状電極一端
並びに絶縁被覆リード線の導体端部を当該樹脂被覆中に
埋入でき、膜状電極一端並びに絶縁被覆リード線の導体
端部を確実に絶縁物で覆い得、リード線間の耐沿面絶縁
強度を充分に高くできるから、多湿または汚染環境下で
も、温度ヒューズ作動時、リード線間に作用する電圧
下、リード線間の沿面放電を防止でき、当該温度ヒュー
ズの確実な作動を保障できる。また、絶縁被覆リード線
の外径が大であっても、その絶縁被覆リード線端部を切
欠または溝に収容して絶縁基板片面から突出高さをよく
抑えることができるので、絶縁被覆外面を充分に平坦に
でき、隙間等の基板型温度ヒューズの装着を容易に行う
ことができる。
なお、本考案は、絶縁基板上に低融点金属板と共に抵抗
体を並設せる、いわゆる基板型抵抗温度ヒューズにも適
用できる。
体を並設せる、いわゆる基板型抵抗温度ヒューズにも適
用できる。
第1図は本考案に係る基板型温度ヒューズを示す斜視説
明図、第2図は同上ヒューズを示す断面説明図、第3図
は本考案の別実施例を示す断面説明図、第4図は公知の
基板型温度ヒューズを示す説明図である。 図において、1は絶縁基板、2,2は電極、3は低融点金
属、4,4または40は切欠または溝、5,5は絶縁被覆リード
線、6は樹脂絶縁層である。
明図、第2図は同上ヒューズを示す断面説明図、第3図
は本考案の別実施例を示す断面説明図、第4図は公知の
基板型温度ヒューズを示す説明図である。 図において、1は絶縁基板、2,2は電極、3は低融点金
属、4,4または40は切欠または溝、5,5は絶縁被覆リード
線、6は樹脂絶縁層である。
Claims (1)
- 【請求項1】絶縁基板の片面上に一対の膜状電極を設
け、両電極間に低融点金属体を橋設し、各電極の一端に
リード線を接続し、上記絶縁基板片面上に樹脂絶縁層を
設ける温度ヒューズにおいて、上記絶縁基板の縁端にリ
ード線端部収容用の切欠または溝を設け、上記各電極の
一端を各切欠または溝の手前に位置させ、上記リード線
に絶縁被覆線を使用し、各絶縁被覆線端部を上記の切欠
または溝に収容し、上記絶縁基板片面上の樹脂絶縁層を
この切欠または溝を覆って設けたことを特徴とする基板
型温度ヒューズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3169687U JPH0711393Y2 (ja) | 1987-03-04 | 1987-03-04 | 基板型温度ヒューズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3169687U JPH0711393Y2 (ja) | 1987-03-04 | 1987-03-04 | 基板型温度ヒューズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63139739U JPS63139739U (ja) | 1988-09-14 |
JPH0711393Y2 true JPH0711393Y2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=30837669
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3169687U Expired - Lifetime JPH0711393Y2 (ja) | 1987-03-04 | 1987-03-04 | 基板型温度ヒューズ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0711393Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2574700B2 (ja) * | 1989-04-28 | 1997-01-22 | 内橋エステック 株式会社 | 平型温度ヒューズ |
JPH0740836Y2 (ja) * | 1990-05-16 | 1995-09-20 | パロマ工業株式会社 | 燃焼機器の過熱防止装置 |
JP4663758B2 (ja) * | 2007-08-20 | 2011-04-06 | 内橋エステック株式会社 | 抵抗付き温度ヒューズ及び電池保護回路板 |
-
1987
- 1987-03-04 JP JP3169687U patent/JPH0711393Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63139739U (ja) | 1988-09-14 |
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