JPS6041632Y2 - 温度ヒユ−ズ抵抗器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は温度ヒユーズ抵抗器に関するものである。

抵抗器を使用せる電気回路においては、異常電流から抵
抗器、その他の回路素子を保護するために、抵抗器の外
表面に温度ヒユーズを添設し、この温度ヒユーズを電気
回路に直列に接続することがある。

か）る回路構成によれば、回路に過電流が流れ、抵抗器
のジュール発熱により抵抗器温度が許容温度に達すると
、温度ヒユーズが溶断して回路の通電が遮断される。

しかしながら、温度ヒユーズの溶断後、温度ヒユーズを
取換えるにあたっては、新品温度ヒユーズの抵抗器への
添接固定並びに該ヒユーズの上記回路との接続を必要と
し、これらの作業がやっかいである。

本考案に係る温度ヒユーズ抵抗器は上述の難点を解消で
きる構成であり、抵抗体を埋入せる外被体に切欠部を設
け、その切欠端面に２箇の電極を埋着し、各電極をそれ
ぞれ抵抗体並びにリード導体に接続し、絶縁片に温度ヒ
ユーズを備え、かつ絶縁片端面には上記各電極に対応せ
る埋着電極を備えた温度ヒユーズユニットを上記外被体
の切欠部に着脱自在に装着したことを特徴とするもので
ある。

以下、図面により本考案を説明する。

第１図は本考案において使用する抵抗器本体Ａを示して
いる。

第１図において、１は捲線型抵抗体であり、外被体２内
に埋入されている。

３１．３２はリード導体である。

４は外被体２に設けた切欠部であり、その端面には２箇
の電極５１．５２が設けられている。

電極５１は捲線型抵抗体１に、電極５２はリード導体３
２にそれぞれ接続されている。

上記外被体２は、切欠部を設けた容器（例えばセラミッ
ク容器）内に抵抗体を収容し、容器内に熱良導伝性の充
填材（例えばセメント）を充填することによって形成で
きる。

第２図は本考案において使用する温度ヒユーズユニット
Ｂを示し、上記切欠部４に装着可能な寸法の板状絶縁片
６内に温度ヒユーズ７を設け、その絶縁片６の端面に、
上記電極５１．５２にそれぞれ対応する電極８１．８２
を埋着し、これら各電極８１．８２と温度ヒユーズ７の
各端とをリード導体９１．９２で連通した構成である。

この温度ヒユーズユニットＢは、下部絶縁板６１に電極
８１．８２を固着し、その絶縁板６１の上面に温度ヒユ
ーズ（低融点合金）７とリード導体（銅）９１．９２と
を印刷し、その上に上部絶縁板６２をラミネートするこ
とによって製作できる。

第１図において、１０は外被体２の切欠部４の端に固定
した板バネであり、上記温度ヒユーズユニットＢが外被
体２の切欠４に差し込まれ、板バネ１０で固定される。

そして、温度ヒユーズユニットＢの各電極８１．８２が
切欠部４の各電極５１．５２に接触される。

而して、捲線型抵抗体１と温度ヒユーズ７とが直列に接
続され、温度ヒユーズ抵抗器が構成される。

上記において、抵抗体１とリード導体３２とを直結し、
抵抗体１を含む電気回路を保護する継電器等を含む保護
回路を電極５１．５２に接続することもできる。

本考案に係る温度ヒユーズ抵抗器は上述した通りの構成
であり、温度ヒユーズユニットを抵抗器外被体の切欠部
に差し込むだけで温度ヒユーズを取換えることができ、
温度ヒユーズの抵抗器への添着、温度ヒユーズの抵抗器
への電気的接続をワンタッチで行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案において使用する抵抗器本体を示す説明
図、第２図は本考案において使用する温度ヒユーズユニ
ットを示す説明図である。 図において、１は抵抗体、２は外被体、３２はリード導
体、４は切欠部、５１，５２は電極、Ｂは温度ヒユーズ
ユニット、６は絶縁片、７は温度ヒユーズ、８１．８２
は電極である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 抵抗体を埋入せる外被体に切欠部を設け、その切欠端面
   に２箇の電極を埋着し、各電極をそれぞれ抵抗体並びに
   リード導体に接続し、絶縁片に温度ヒユーズを備え、か
   つ該絶縁片端面には上記各電極に対応せる埋着電極を備
   えた温度ヒユーズユニットを上記外被体の切欠部に着脱
   自在に装着したことを特徴とする温度ヒユーズ抵抗器。