JP2541601B2 - ミシンに使用するオ―バ―ロック縫い器 - Google Patents

ミシンに使用するオ―バ―ロック縫い器

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JP2541601B2
JP2541601B2 JP62506677A JP50667787A JP2541601B2 JP 2541601 B2 JP2541601 B2 JP 2541601B2 JP 62506677 A JP62506677 A JP 62506677A JP 50667787 A JP50667787 A JP 50667787A JP 2541601 B2 JP2541601 B2 JP 2541601B2
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lever
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明はミシンに使用するオーバーロック縫い器に
関する。
背景技術 ミシンに使用するオーバーロック縫い器としては本出
願の発明者と同一発明者によるアメリカ合衆国特許第4,
546,715号が有り、該特許には直線縫いミシンにおける
ミシンの針棒の上下動を揺動レバーに伝達して水平面内
での揺動に変換し、この揺動レバーの動きを該揺動レバ
ーに設けられた対応する変形カム溝に沿って移動するピ
ンを介して上横糸案内レバー及び下横糸案内レバーをミ
シン針に対し近接離隔位置に相対的に左右揺動させ、そ
れぞれ直線縫い用の上糸及び下糸に対し所定の糸操作を
行わせるように構成されている。また、オーバーロック
縫いではその過程で上横糸と下横糸とをからませる糸操
作の段階があり、同特許では上横糸案内レバーをほぼ水
平方向に移動させる一方下横糸案内レバーを上方より下
方に揺動させて下横糸を一旦上横糸案内レバー上にから
ませ、次いで上横糸案内レバーを下横糸案内レバーより
も先行させることによりこのような糸操作を行なってい
る。従って、下横糸案内レバーは揺動と同時にその先端
部を上下運動させる必要があり、このような運動は上下
方向の案内溝を備えた案内部材を設けこの案内溝に下横
糸案内レバーの先端部に設けられたピンを係合させるこ
とにより行われている。
しかしながら、このような構成では上横糸案内レバー
及び下横糸案内レバーに所定の動きを行わせるために変
形溝及び変形案内溝を採用しているためピンが溝内を移
動する際の振動及び騒音が大きくかつ構造が複雑であ
り、改良が望まれていた。
発明の目的 本発明の第1の目的は変形溝のような複雑な案内機構
を必要としないミシンに使用するオーバーロック縫い器
の提供にある。
本発明のもう1つの目的はピンが溝に沿って動く際の
騒音を最小限としたミシンに使用するオーバーロック縫
い器の提供にある。
本発明のさらにもう1つの目的は構造が簡単で確実に
作動するミシンに使用するオーバーロック縫い器の提供
にある。
発明の開示 本発明のミシンに使用するオーバーロック縫い器は、
基板と、この基板をミシンの押え棒に着脱自在に固定す
るための取付け金具と、基板の一部に支持されてミシン
の針棒と連動可能に取付けられた針棒連動機構と、この
針棒連動機構に連係されて該針棒連動機構の動きを基板
に支持された上側横糸案内レバー及び下側横糸案内レバ
ーに伝達し、該上側横糸案内レバー及び下側横糸案内レ
バーにより、各々の先端部に係止された上側横糸及び下
側横糸を、ミシン針の針落ちに調時してそれぞれ上下の
直線縫い糸に引掛けかつ針落ち前に上側横糸と下側横糸
とを所定のタイミングで引掛けるための横糸案内レバー
駆動機構と、基板に取付けられてオーバーロック縫いす
べき布の端部をミシンの送り歯に圧着させるための布押
え部材と、この布押え部材の前方に配置されて針棒に取
付けられたミシン針の針落ち位置において布の端部を僅
かに持上げて下側横糸案内レバーの布の下方の通過を可
能とする布案内部とミシン針の側方に配置されてオーバ
ーロック縫いの幅を規制する縫幅規制部とを有する布案
内部材とからなるミシンに使用するオーバーロック縫い
器であって、横糸案内レバー駆動機構は下側横糸案内レ
バーが下側の直線縫い糸との引掛け位置に向かうにつれ
上側横糸案内レバーの上方位置よりその下方位置に至り
ほぼ直線的に相対的に斜めに移動するよう構成されてお
り、また上側横糸案内レバーは対応する上側の直線縫い
糸との引掛け位置に向かう移動に際し下側横糸案内レバ
ーよりも先行して下側横糸案内レバーの先端部と既縫の
下側直線縫い糸との係止点との間に張られた下側横糸の
下方を潜ってこれを引掛けつつ移動するように設定され
ており、下側横糸案内レバーの下側の直線縫い糸との引
掛け位置に向かう移動は上側横糸案内レバーによる下横
糸の引掛けにほぼ調時して開始されるように構成されて
いる。
本発明の好ましい実施例において横糸案内レバー駆動
機構は直線縫い糸との引掛け位置に向かう移動に際し下
側横糸案内レバーを水平方向に対し斜めに上下に動か
し、一方上側横糸案内レバーを逆に水平方向に対し斜め
に下方より上方に向けてほぼ直線的に動かすよう構成さ
れる。
また上側及び下側横糸案内レバーはそれぞれ基板に垂
直方向に対し斜めに取付けられたピンにより枢支される
のが好ましい。
さらに横糸案内レバー駆動機構は基板にほぼ水平面内
で回動可能に支持されて針棒連動機構により所定の角度
範囲で往復回転駆動される第1回転部材と、この第1回
転部材に一部が重なり合った状態で基板に第1回転部材
とほぼ平行な面内で回動可能に支持されかつ、第1回転
部材の周部に設けられたピンが係合するほぼ半径方向の
案内溝を備えた第2回転部材と、第1回転部材と上側横
糸案内レバーとに両端を回動可能に連結されて第1回転
部材の往復回転動を上側横糸案内レバーに揺動運動とし
て伝達する第1回転連動レバーと、第2回転部材と下側
横糸案内レバーとに両端を回動可能に連結されて第2回
転部材の往復回転動を下側横糸案内レバーに揺動運動と
して伝達する第2回転連動レバーとからなっているのが
好ましい。
さらに第1回転連動レバー及び第2回転連動レバーは
それらの両端の連結点を結ぶ各直線がそれぞれ上側横糸
案内レバー及び下側横糸案内レバーが対応する上下の直
線縫い糸との引掛け位置に達した時に第1回転部材及び
第2回転部材の枢支点を通るように設定されているのが
好ましい。
図面の簡単な説明 第1図は本発明の一実施例によるオーバーロック縫い
器をミシンに取付けた状態を示す斜視図、第2図は第1
図に示したオーバーロック縫い器による縫い状態を簡略
化して示した側面図、第3図は第1図に示したオーバー
ロック縫い器の横糸調節装置の拡大断面図、第4図はオ
ーバーロック縫い器のカバーその他の部材の一部を省略
し、主として上下の横糸案内レバーに関連する機構を示
した平面図で、上横糸案内レバーが下横糸を引掛ける状
態を示す図、第5図は上下の横糸案内レバーがミシン針
による上横糸及び下横糸引掛け位置に達した状態を示す
第4図と同様な平面図、第6図はミシン針の位置と上下
の横糸案内レバーとの関係を示す概略正面図、第7図は
第4図に対応する縫い糸と上下の横糸案内レバーとの関
係を部分的に示す平面図、第8図はオーバーロック縫い
された布の端部の斜視図、第9図は上下の縫い糸を展開
状態で示した図、第10図はミシン針がほぼ最下降位置に
達した状態におけるミシン針と上下の横糸の関係を示す
図である。
実施例 次にこの発明の一実施例を添附の図面を参照して説明
する。
第1図はオーバーロック縫い器10を直線縫い用のミシ
ンM(ミシンヘッドH及びベッドBの一部のみを図示す
る)に取付けた状態を示しており、図中Pは押え金を取
付けるために通常ミシンヘッドHに備えられている押え
棒,Rは上下駆動される針棒,Nは針棒Rに頭付きねじSを
介して取付けられたミシン針、TAは図示しない糸立て棒
に取付けられた糸巻より繰り出されて上糸調節装置Uお
よびカム天びんCを通じてミシン針Nの針穴に通された
上側直線縫糸である。
オーバーロック縫い器10の構成を第1図を参照して説
明すると、同図中、12はカバー,14は押え棒Pへの取付
け金具で、この取付け金具14は後述する基板16の側端部
に設けられた垂直部16aにねじ18,18を介して固定されて
いる。取付け金具14は押え棒Pに設けられた押え金取付
け用のねじ穴(図示しない)を利用して、同ねじ穴に螺
合するねじ20により押え棒Pに固定されており、このた
め先端部14aは二又状をなして、ねじ20の軸部が挿通す
る溝22を形成している(第2図参照)。
針棒Rには同針棒Rにて連動して上下動する第1針棒
連動レバー24が連結され、第2図に示すように一端部24
aは二又状をなして、上記頭付きねじSの軸部を係止す
る溝26を形成している。この針棒連動レバー24は逆L字
形をなしてその中央部をピン28を介して上記基板16の垂
直部16aに枢支されており、他端を第2針棒連動レバー3
0にピン32を介して回動可能に連結されている。
布押え金具34が針棒Rの直後位置に配置されて基板16
の垂直部16aにリベット留めされるとともに、第2図に
示すように布WをミシンMのベッドBに設けられた送り
歯Gとの間で圧着するローラ34aを備えている。
布案内部材36が布押え金具34の前方に配置されて基板
16に固定されており、その上面には布案内面36aが形成
されている。布案内部材36の後端部にはミシン針Nが通
る針落ち溝38が形成されており、この針落ち溝38の側部
にオーバーロック縫いの幅を規制する(この作用につい
ては後に説明する)突出部36bを有している。また布案
内部材36の突出部36bの前方には第9図に示すように布
案内面36aにより案内される布Wの側端位置を規制する
直立部36cが形成されている。
布案内部材36の上方には布案内面36aとの間で布Wを
保持するばね板40が配置され、その前部は基板16に固定
された支持板42に固定されており、後方に向かうにつれ
布案内面36aとの間の隙間を狭くするように斜めに取付
けられている。
上横糸T1及び下横糸T2をそれぞれ供給する糸巻44及び
46が基板16の後部に設けられた糸立台48及び50(第2図
参照)にそれぞれ取付けられている。糸掛棒52が基板16
上において糸立台48と50の間に立設されている。この糸
掛棒52は基部52aと、この基部52aに下端を前後方向に回
動可能に支持された伸縮自在な本体部52bと、この本体
部52bの上端に取付けられた糸掛部52cとからなってお
り、糸掛部52cは上横糸T1及び下横糸T2を掛けるための
一対の鈎状の掛金52d及び52eを有している。
横糸調節装置54が基板16に固定された枠板56(第5図
参照)に取付けられている。この横糸調節装置54は上横
糸調節部58と下横糸調節部60とからなっており、これら
は共通の糸通し板62を有している。上横糸調節部58は第
3図に示すように糸通し板62に螺着されたねじ64の軸部
64aに挿通された一対の皿形プレート66,68と圧縮スプリ
ング70及びワッシャ72とを有しており、ねじ64の回転調
節を行なうことにより圧縮スプリング70による皿形プレ
ート66,68相互の圧着力を調節可能となっている。また
糸通し板62にはこれらの取付け位置の上下側方位置に上
横糸通し穴73,75が形成されており、上横糸T1は上横糸
通し穴73より上記皿形プレート66,68の間にかけられて
ほぼ3分の2周まわって上横糸通し穴75に通されてい
る。
一方、下横糸調節部60は糸通し板62に固定された軸76
に挿通された一対の皿形プレート78,80と圧縮スプリン
グ82と、軸76の先端部に螺合する調節つまみ84とを有し
ており、調節つまみ84の回転調節を行なうことにより圧
縮スプリング2による皿形プレート78,80相互の圧着力
を調節可能となっている。また糸通し板62にはこれらの
取付け位置の上方および側方位置に下横糸通し穴86,88
が形成されており、下横糸T2は下横糸通し穴86より上記
皿形プレート78,80の間にかけられてほぼ4分の3周ま
わって下横糸通し穴88に通されている(第6図参照)。
第4図及び第5図に示すように基板16上には上横糸案
内レバー90及び下横糸案内レバー92が設けられている。
上横糸案内レバー90は鎌形の湾曲部90aを有し、この湾
曲部90aには先端部とこれより適宜間隔を隔てた位置に
上横糸通し穴94及び96が形成されている。また、下横糸
案内レバー92は鎌形の湾曲部92aを有し、この湾曲部92a
には先端部にのみ下横糸通し穴98が形成されている。こ
れらの上横糸案内レバー90及び下横糸案内レバー92は第
4図及び第5図に示した上記第2針棒連動レバー30と連
動する横糸案内レバー駆動機構100により駆動され、こ
の横糸案内レバー駆動機構100の構成を以下同図を参照
して説明する。
横糸案内レバー駆動機構100は基板16上に固定された
支軸102により水平面内で回転可能に支持された第1回
転ディスク104と、同様に基板16上に固定された支軸106
により水平面内で回転可能に支持され、その一部が第1
回転ディスク104上に摺接するように配置された第2回
転ディスク108とを有している。第1回転ディスク104は
その周部に第2針棒連動レバー30の端部に形成された水
平方向の耳部30aとの連結ピン110を有しており、第1針
棒連動レバー24の上下揺動は第2針棒連動レバー30によ
りほぼ水平面内での直線往復運動に変換されて、さらに
第1回転ディスク104に伝達され、第1回転ディスク104
は揺動ストロークに応じた角度範囲での往復回転運動を
行なう。第1回転ディスク104は上記連結ピン110とほぼ
直径方向相対する周部にピン112を有しており、このピ
ン112は第2回転ディスク108に半径方向で形成された直
線状の案内溝114に係合しており、第1回転ディスク104
の回転は第2回転ディスク108にストロークの終端部に
おいて速度を減少させる回転往復運動として伝達され
る。
第1回転連動レバー116が前記第1回転ディスク104と
前記上横糸案内レバー90との間に連結されている。すな
わち第1回転連動レバー116は一端を第1回転ディスク1
04の下面に前記連結ピン110に近接する部位において設
けられたピン118を介して回動可能に連結され、他端は
上横糸案内レバー90の直線部90bにピン120を介して回動
可能に連結されている。また、上横糸案内レバー90の端
部は基板16に対し上方に向かうにつれ針棒Rより離れる
側に傾いて取付けられた支軸122により枢支されてい
る。このため、上横糸案内レバー90は第1回転ディスク
104の回転往復運動に伴い、第1回転連動レバー116を介
して、針棒R側に近づくにつれ上方に移動する斜め方向
の揺動を行ない、針棒Rの最上昇位置では図中時計方向
に最も回動してその湾曲部90aが布案内部材36の上方に
位置し、最下降位置では図中反時計方向に最も回動して
基板16に近接する位置に達する。このような上横糸案内
レバー90の動きはミシン針Nが下降してその先端が針落
ち溝38に達した時に時計方向の最大回動位置に達して、
湾曲部90aの先端部が針落ち溝38の基端近傍を通りこれ
を越えて延出する状態となるように設定されている。
第2回転連動レバー124が前記第2回転ディスク108と
前記下横糸案内レバー92との間に連結されている。すな
わち第2回転連動レバー124は一端を第2回転ディスク1
08の上面周部に前記案内溝114の長手方向に対しほぼ直
角な半径上に設けられたピン126を介して回動可能に連
結され、他端は下横糸案内レバー92の直線部92bにピン1
28を介して回動可能に連結されている。また、下横糸案
内レバー92の端部は基板16に対し上方に向かうにつれ針
棒Rに近づく側に傾いて取付けられた支軸130により枢
支されている。このため、下横糸案内レバー92は第2回
転ディスク108の回転往復運動に伴い、第2回転連動レ
バー124を介して、針棒R側に近づくにつれ下方に移動
してその湾曲部92aの先端部が布案内部材36の下面に潜
り込むようになっている。また、下横糸案内レバー92
は、第2回転ディスク108の支軸106と、第2回てディス
ク108と第2回転連動レバー124とを連結するピン126
と、第2回転連動レバー124と下横糸案内レバー92とを
連結するピン128とが第5図に示すように一直線上に位
置する時、すなわち下横糸案内レバー92が最も図中時計
方向に回動した時に布案内部材36の下面において湾曲部
92aの先端部が針落ち溝38の基端近傍を通りこれを越え
て延出する状態となり、かつ、この時の前後適宜期間に
おいて先端部が針落ち溝38の基端近傍位置に保たれるよ
うに設定されている。また、このように支軸106とピン1
26とピン128とが一線上に位置する時期はミシン針Nが
針落ち溝38を越えて下降する時期に調時されている。
下横糸引張レバー132が上記上横糸案内レバー90及び
下横糸案内レバー92の斜め前方に配置されている。この
下横糸引張レバー132は基板16に固定された支軸133によ
りこれらのレバーに対しほぼ直角方向に揺動可能となっ
ており、先端部に糸通し穴134を備えている。下横糸引
張レバー132の他端はピン136を介して第3回転連動レバ
ー138の端部に連結されており、この第3回転連動レバ
ー138の他端は第2回転ディスク108の半径方向ほぼ中央
部でピン126の側方において裏面に取付けられたピン140
を介して第2回転ディスク108に連結されている。従っ
て下横糸引張レバー132は下横糸案内レバー92と同調し
た揺動運動を行うこととなる。ここで下横糸引張レバー
132の後方でほぼその先端部の描く軌跡上かつ揺動範囲
外の位置において糸通し板142が基板16上に立設されて
いる。この糸通し板142には下横糸引張レバー132に関連
する下横糸通し穴144,146が設けられており、下横糸T2
は上記下横糸調節部60の糸通し板62の下横糸通し穴88を
通って糸通し板142の一方の下横糸通し穴144の通され、
次いで下横糸引張レバー132の糸通し穴134を通って糸通
し板142の通し穴134を通って糸通し板142の他方の下横
糸通し穴146を通された後下横糸案内レバー92の下横糸
通し穴98に通されている。
次に上記実施例の作用に関し説明する。
まず、ミシン針Nが最も下降位置にあるとき上横糸案
内レバー90および下横糸案内レバー92はともに針棒Rに
対し最も遠く位置しており、第6図に示すように上横糸
案内レバー90は下横糸案内レバー92よりも下方に位置し
ている。従って上横糸T1と下横糸T2は同第6図に示すよ
うに正面視で交差状態となっている。
この状態よりミシン針Nが上昇すると、下横糸案内レ
バー92はストロークの終端位置にあるため立上がりの速
度が遅く、このため上横糸案内レバー90は下横糸案内レ
バー92よりも先行して斜め上方に移動し、第4図及び第
7図に示すように下横糸案内レバー92と先の工程で下側
の直線縫い糸TB(第8図及び第9図参照)に掛けられた
下横糸T2を下方より引掛ける。
次いで針棒Rがさらに上昇すると下横糸引張りレバー
132が下横糸案内レバー92に追従して第4図中時計方向
に回動するため上横糸案内レバー90は下横糸T2を過度に
緊張させることなく下横糸T2の引掛け状態を保ちつつ回
動し、針棒Rが最上昇位置に達すると上横糸案内レバー
90は湾曲部90aが布案内部材36上で針落ち溝38の基端近
傍を通りこれを越えて延出する状態となり、一方下横糸
案内レバー92の湾曲部92aも布案内部材36下で針落ち溝3
8の基端近傍を通りこれを越えて延出する状態となる。
また下横糸案内レバー92は針棒Rが最上昇位置に達する
直前においてその最大回動位置に達しており、針棒Rが
最上昇位置では反時計方向に多少戻っている。この状態
で上横糸案内レバー90の湾曲部90aに掛けられて両側よ
り下方に伸びた下横糸T2部分は布案内部材36の直立部36
cによりこれを越える針棒R側への移動を規制されてい
る。
これより針棒Rが下降すると、この下降に伴って布W
が送り歯Gにより後方に所定の距離送られ、上横糸案内
レバー90が反時計方向に戻って先の工程での上側の直線
縫い糸TAとの糸掛け部分と上横糸案内レバー90の先端部
の上横糸通し穴94との間の上横糸T1(上横糸T1は上横糸
調節部58より上横糸案内レバー90の上横糸通し穴96に後
方より通された後上横糸通し穴94に前方より通されてい
る。)がゆるみ、このゆるみが生じた直後にゆるんだ部
分の上横糸T1と上横糸案内レバー90の湾曲部90aの間を
ミシン針Nか通って降下する。一方、下横糸案内レバー
92は針横Rの降下に伴って上記の反時計方向に多少戻っ
た位置より再び時計方向に回動して先端部が布案内部材
36下で針落ち溝38の基端近傍を通しこれを越えて延出し
て時計方向の最大回動位置に達し、針棒Rがさらに降下
するにつれ反時計方向に回動する。これにより上横糸案
内レバー90の湾曲部90aに掛けられて下方に伸び、下横
糸案内レバー92の先端部の下横糸通し穴98に通された下
横糸T2部分がゆるみ、このゆるみが生じた直後にゆるん
だ部分の下横糸T2と下横糸案内レバー92の湾曲部92aと
の間をミシン針Nが通って下降する。このようなミシン
針Nの通過時において上横糸案内レバー90と下横糸案内
レバー92とは第5図に示すように平面視においてほぼ同
一位置に達している。
針棒Rすなわちミシン針Nがさらに降下すると、上横
糸案内レバー90および下横糸案内レバー92が第5図に示
した位置よりさらに反時計方向に回動して上横糸T1が引
張られる一方、上横糸案内レバー90の湾曲部90aから下
横糸T2が外れる(第10図参照)。これに調時して下横糸
T2は下横糸引張りレバー132により引張られ、ミシン針
Nが最下降位置に達すると布案内部材36の突出部36aの
側部で下横糸T2が上横糸T1と係合される(第10図参
照)。
このような工程が繰りかえされてオーバーロック縫い
が連続的に行われる。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板と、この基板をミシンの押え棒に着脱
    自在に固定するための取付け金具と、前記基板の一部に
    支持されてミシンの針棒と連動可能に取付けられた針棒
    連動機構と、この針棒連動機構に連係されて該針棒連動
    機構の動きを前記基板に支持された上側横糸案内レバー
    及び下側横糸案内レバーに伝達し、該上側横糸案内レバ
    ー及び下側横糸案内レバーにより、各々の先端部に係止
    された上側横糸及び下側横糸を、ミシン針の針落ちに調
    時してそれぞれ上下の直線縫い糸に引掛けかつ針落ち前
    に上側横糸と下側横糸とを所定のタイミングで引掛ける
    ための横糸案内レバー駆動機構と、前記基板に取付けら
    れてオーバーロック縫いすべき布の端部をミシンの送り
    歯に圧着させるための布押え部材と、この布押え部材の
    前方に配置されて前記針棒に取付けられたミシン針の針
    落ち位置において前記布の端部を僅かに持上げて前記下
    側横糸案内レバーの前記布の下方の通過を可能とする布
    案内部とミシン針の側方に配置されてオーバーロック縫
    いの幅を規制する縫幅規制部とを有する布案内部材とか
    らなるミシンに使用するオーバーロック縫い器であっ
    て、前記横糸案内レバー駆動機構は前記下側横糸案内レ
    バーが下側の直線縫い糸との引掛け位置に向かうにつれ
    前記上側横糸案内レバーの上方位置よりその下方位置に
    至りほぼ直線的に相対的に斜めに移動するよう構成され
    ており、また前記上側横糸案内レバーは対応する上側の
    直線縫い糸との引掛け位置に向かう移動に際し前記下側
    横糸案内レバーよりも先行して前記下側横糸案内レバー
    の先端部と既縫の下側直線縫い糸との係止点との間に張
    られた下側横糸の下方を潜ってこれを引掛けつつ移動す
    るように設定されており、前記下側横糸案内レバーの下
    側の直線縫い糸との引掛け位置に向かう移動は前記上側
    横糸案内レバーによる下横糸の引掛けにほぼ調時して開
    始されるように構成されているミシンに使用するオーバ
    ーロック縫い器。
  2. 【請求項2】前記横糸案内レバー駆動機構は直線縫い糸
    との引掛け位置に向かう移動に際し前記下側横糸案内レ
    バーを水平方向に対し斜めに上下に動かし、一方前記上
    側横糸案内レバーを逆に水平方向に対し斜めに下方より
    上方に向けてほぼ直線的に動かすよう構成されている請
    求の範囲第1項記載のミシンに使用するオーバーロック
    縫い器。
  3. 【請求項3】前記上側及び下側横糸案内レバーはそれぞ
    れ前記基板に垂直方向に対し斜めに取付けられたピンに
    より枢支されていることを特徴とする請求の範囲第2項
    記載のミシンに使用するオーバーロック縫い器。
  4. 【請求項4】前記横糸案内レバー駆動機構は前記基板に
    ほぼ水平面内で回動可能に支持されて前記針棒連動機構
    により所定の角度範囲で往復回転駆動される第1回転部
    材と、この第1回転部材に一部が重なり合って前記基板
    に前記第1回転部材とほぼ平行な面内で回動可能に支持
    され、かつ前記第1回転部材の周部に設けられたピンが
    係合するほぼ半径方向の案内溝を備えた第2回転部材
    と、前記第1回転部材と前記上側横糸案内レバーとに両
    端を回動可能に連結されて前記第1回転部材の往復回転
    動を前記上側横糸案内レバーに揺動運動として伝達する
    第1回転連動レバーと、前記第2回転部材と前記下側横
    糸案内レバーとに両端を回動可能に連結されて前記第2
    回転部材の往復回転動を前記下側横糸案内レバーに揺動
    運動として伝達する第2回転連動レバーとからなってい
    ることを特徴とする請求の範囲第2項もしくは第3項の
    いずれかに記載のミシンに使用するオーバーロック縫い
    器。
  5. 【請求項5】前記第1回転連動レバー及び第2回転連動
    レバーはそれらの両端の連結点を結ぶ各直線がそれぞれ
    前記上側横糸案内レバー及び前記下側横糸案内レバーが
    対応する上下の直線縫い糸との引掛け位置に達した時に
    前記第1回転部材及び前記第2回転部材の枢支点を通る
    ように設定されていることを特徴とする請求の範囲第4
    項記載のミシンに使用するオーバーロック縫い器。
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