JP2546453B2 - ミシンの糸払い兼保持装置 - Google Patents

ミシンの糸払い兼保持装置

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JP2546453B2 JP3157767A JP15776791A JP2546453B2 JP 2546453 B2 JP2546453 B2 JP 2546453B2 JP 3157767 A JP3157767 A JP 3157767A JP 15776791 A JP15776791 A JP 15776791A JP 2546453 B2 JP2546453 B2 JP 2546453B2
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尚文 池田
幸夫 西田
保朗 市橋
常文 伊藤
弘恭 岩越
清志 上田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸切り装置で切断され
た針糸の端部を押え足の上側に糸払いでき且つその針糸
端部を保持するミシンの糸払い兼保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、千鳥縫いミシンや飾り縫いミシン
などの種々のミシンには、ミシンベッド部の針板の直ぐ
下側に糸切り装置を設け、縫製終了時に、下糸と縫針の
目孔から下方に延びる針糸とを自動的に又は手動操作で
切断するようにしたものが実用に供されている。更に、
糸切り装置を設けるとともに、図9に示すように、糸切
り装置で切断された針糸13の端部13aを糸払い部材
27のフック部27aに係合させて加工布W及び押え足
8の上側に払い、しかもこの針糸端部13aを、縫針1
1の側方に設けた糸掴みバネ100とこのフック部27
aとで保持する糸払い兼保持装置を設けたミシンが実用
化されている。
【0001】即ち、この糸払い兼保持装置においては、
縫製終了時に、糸払い部材27のフック部27aを、針
上位置の縫針11の略側方の実線で示す糸保持位置から
2点鎖線で示す縫針11の下方近傍の糸捕捉位置まで矢
印G方向に移動させ、目孔11aから所定長さだけ下方
に延びる切断後の針糸端部13aをフック部27aに係
合させ、その後フック部27aを、矢印H方向に糸保持
位置まで移動させることにより、針糸端部13aは、こ
のフック部27aとフック部27aの下面に当接するよ
うに設けられ矩形状の先端部を有する糸掴みバネ100
の湾曲した糸保持部100aとで保持される。一方、縫
製開始に伴う縫針11の下降時において、針糸端部13
aが糸保持部100aに保持されているので、針糸端部
13aが目孔11aから抜けることがなく、縫製が正常
に再開される。尚、符号14は押え足8を下端に装着し
た押え棒である。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、針糸1
3が特に比較的太く且つ伸縮性を有する場合には、フッ
ク部27aが糸捕捉位置から糸保持位置への移動途中に
おいて、針糸端部13aは、その糸端が加工布Wから抜
けるまで加工布Wとの摩擦抵抗により伸長しているの
で、抜けた瞬間にフック部27aの移動方向(矢印H方
向)にフック部27aの位置より大きく跳ね上がって、
図9に示すように、糸掴みバネ100の一方の側端縁に
乗り上げる状態となる。その結果、フック部27aが糸
保持位置へ移動したとき、フック部27aから糸端に至
る針糸端部13aは、糸保持部100aの相対移動によ
り回転且つ滑りながら糸保持部100aを乗り越えてし
まい、糸保持部100aで針糸端部13aを保持でき
ず、次の縫製開始に伴う縫針11の下降時に、針糸端部
13aが目孔11aから抜けて、縫製できないという問
題がある。
【0003】本発明の目的は、切断された針糸の端部を
押え足の上側に糸払いでき且つその糸払いされた針糸端
部を糸払い部材のフック部と糸掴みバネとで確実に保持
し得るようなミシンの糸払い兼保持装置を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るミシンの糸
払い兼保持装置は、少なくとも、下端に縫針を装着可能
な針棒と、この針棒を上下に往復駆動させる針棒駆動機
構と、加工布を針棒の上下動に調時して布送りする為の
布送り機構と、少なくとも針糸を針板の下側で切断する
糸切り装置とを備えたミシンにおいて、その糸切り装置
による針糸切断後の針上停止状態において、縫針の目孔
から針板に延びる針糸に係合可能なフック部を有しこの
フック部を、針上停止状態の縫針の下方近傍の糸捕捉位
置と縫針の略側方の糸保持位置とに亙って揺動移動可能
な糸払い部材と、糸保持位置に位置した糸払い部材の下
面に当接するように配設され、糸保持位置の糸払い部材
と協働して、糸切り装置により切断された針糸の端部を
保持する糸掴みバネと、糸払い部材を糸捕捉位置と糸保
持位置とに亙って駆動する駆動手段とを備え、糸掴みバ
ネのうち、糸保持部よりも縫針側の先端側部分には、糸
払い部材が糸捕捉位置から糸保持位置へ移動するときに
フック部から下方へ垂れる針糸を案内するV字状の案内
部を設けたものである。
【0005】
【作用】本発明に係るミシンの糸払い兼保持装置におい
ては、糸切り装置による針糸切断後の針上停止状態にお
いて、糸払い部材のフック部が、針上停止状態の縫針の
略側方の糸保持位置から縫針の下方近傍の糸捕捉位置と
なるように糸払い部材が駆動手段により揺動移動された
とき、このフック部は縫針の目孔から針板に延びる針糸
に係合する。この状態で、糸払い部材が糸捕捉位置から
糸保持位置へ移動するとき、フック部から下方へ垂れる
針糸は、糸保持部よりも縫針側の先端側部分に設けられ
たV字状の案内部により案内される。その結果、糸端が
加工布から抜けるときの針糸端部の跳ねる方向が糸保持
部よりも縫針側のV字状の狭い範囲に規制されながら、
フック部が糸保持位置に移動するので、フック部から下
方へ垂れる針糸端部は、糸保持位置に位置した糸払い部
材の下面に当接するように配設された糸掴みバネの糸保
持部と糸払い部材との協働で確実に保持される。
【0006】
【発明の効果】本発明に係るミシンの糸払い兼保持装置
によれば、〔作用〕の項で説明したように、糸払い兼保
持装置には、糸払い部材と糸掴みバネと駆動手段とを設
けるとともに、その糸掴みバネの糸保持部よりも縫針側
の先端部分にV字状の案内部を設けて構成したので、糸
払い部材による針糸の糸払い時に、切断された針糸の端
部が大きく跳ねた場合でも、この針糸端部は案内部で案
内されてその跳ね方向が糸保持部よりも縫針側のV字状
の狭い範囲に規制されるので、針糸端部を糸掴みバネの
糸保持部と糸払い部材との協働で確実に保持することが
できる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、糸切り装置を設けた飾り縫いミ
シンの糸払い兼保持装置に本発明を適用した場合のもの
である。飾り縫いミシン1は図1〜図8に示すように、
ミシンベッド部2と、そのベッド部2の右端部から立設
された脚柱部3と、その脚柱部3からベッド部2に対向
するように左方へ延びるアーム部4とから構成され、ベ
ッド部2には送り歯7を上下動させる送り歯上下駆動機
構(図示略)及び前後動させる送り歯前後駆動機構(図
示略)、ルーパー54を布送り方向と直交する方向に往
復駆動させるルーパー駆動機構40、ルーパー54の下
糸55及び縫針11の針糸13を切断する糸切り装置6
0などが設けられ、アーム部4には3本の縫針11を下
端に装着可能な針棒9を上下動させる針棒駆動機構、天
秤を針棒9の上下動に調時して上下動させる天秤駆動機
構(図示略)、糸切り装置60で切断された針糸13を
押え足8の上側に払い且つ針糸13の糸端部13aを保
持する糸払い兼保持装置20などが設けられている。
【0008】前記針棒駆動機構は、通常のミシンのもの
と同様なので図示せずに簡単に説明すると、ミシンモー
タで回転駆動される上軸に固着された針棒クランクに連
結レバーの一端部が回転可能に連結され、この連結レバ
ーの他端部が針棒抱きを介して針棒9に連結され、針棒
クランクの回転により連結レバーを介して針棒9が上下
に往復駆動される。この針棒9の下端部には、図1に示
すように針取付け具10が固着され、この針取付け具1
0には3本の縫針11が布送り方向と直交する方向に所
定間隔おきに着脱可能に装着されている。但し、図2に
示すように、左側の縫針11の先端は中央の縫針11の
先端より所定寸法だけ低く、また右側の縫針11の先端
は中央の縫針11の先端より所定寸法だけ高くなってい
る。尚、符号12は目孔である。
【0009】次に、糸払い兼保持装置20について、図
2〜図5に基いて説明すると、アーム部4の頭部5のミ
シン機枠21には、正面視略クランク状の固定板22が
ビス23で取付けられ、この固定板22の右端部分の後
側にはロータリーソレノイド(以下、単にソレノイドと
いう)24が固着され、その左端部には糸払いレバー2
5がビス26で回動可能に枢支され、糸払いレバー25
の他端部には糸払い部材27の基端部がビス28で固着
されている。更に、ソレノイド24の駆動軸29には回
動板30が固着され、左右方向向きに配設された糸払い
リンク31の右端部はこの回動板30にビス32により
回動可能に枢支されるとともに、その左端部は糸払いレ
バー25の一端部にビス33により回動可能に枢支され
ている。但し、回動板30は、ソレノイド24に内装さ
れた図示外の巻きバネにより図2にて常に時計回転方向
に回動付勢されている。
【0010】前記糸払い部材27の先端部には、図3〜
図5に示すように、ガイド溝34及び係合孔35を有す
るフック部27aが形成され、目孔12から下方に延び
る針糸13がフック部27aに係合可能になっている。
薄板状のバネ部材からなる糸掴みバネ36はその基端部
でビス37により固定板22に固着され、この糸掴みバ
ネ36の先端近傍部には、糸払い部材27のフック部2
7aと協働して針糸13を保持する為に上方に湾曲した
糸保持部36aが形成され、その糸保持部36aよりも
縫針11側の先端部分には、フック部27aに係合して
下方に垂れる針糸13を案内するV字状の案内部36b
が一体形成されている。
【0011】従って、ソレノイド24が駆動されないと
きには、前記巻きバネにより回動板30と糸払いリンク
31は図2に実線で示す待機位置に位置しているので、
糸払い部材27のフック部27aは、針上停止状態の縫
針11の略側方の実線で示す糸保持位置に位置してい
る。後述の糸切り装置60により針糸13が切断された
後、ソレノイド24が駆動されたときには、回動板30
が2点鎖線で示す回動位置に回動するので、糸払いリン
ク31、糸払いレバー25を介して糸払い部材27が2
点鎖線で示す位置に揺動移動されるので、フック部27
aは縫針11の下方近傍の糸捕捉位置に移動して目孔1
2から下方に延びる針糸端部13aに係合する(図3参
照)。その後、ソレノイド24の駆動が停止されたと
き、フック部27aは針糸端部13aを係合した状態で
糸保持位置に復帰移動する。このとき、フック部27a
から下方に垂れる針糸端部13aは、糸保持部36bよ
りも縫針11側の案内部36bのV字状の狭い範囲に規
制されているので、フック部27aと糸保持部36aと
の協働により確実に保持される。尚、符号14は下端に
押え足8を着脱可能に取付けた押え棒、符号15は針
板、符号Wは加工布である。
【0012】次に、ルーパー54を布送り方向と直交す
る方向に駆動するルーパー駆動機構40について、図6
に基いて説明する。ベッド部2内に左右方向に配設さ
れ、前記上軸の回転に同期してミシンモータにより回転
駆動される下軸41には、前後方向に延びる連杆43の
前端部が偏心カム42を介して揺動可能に連結され、連
杆43の後端部は、下軸41に平行に配設された回動軸
44に固着された揺動アーム45に回動可能に連結され
ている。一方、下軸41と直交状に配設され、ルーパー
取付け部材53が固着されたルーパー作動軸46は機枠
21に回動可能且つ前後方向移動可能に支持されてい
る。
【0013】このルーパー作動軸46には、係合溝が形
成された係合体47が回動可能且つ前後方向移動不能に
支持され、この係合溝に係合する係合駒49は、回動軸
44に取付けた回動アーム48の先端部に回転可能に取
付けられている。更に、上下方向に配設され、ルーパー
作動軸46を回動させる揺動アーム50の上端部は、下
軸41の左端部に固着された偏心カム51に回動可能に
嵌合され、その下端部には、ルーパー作動軸46に固着
された回動アーム52の球軸部52aが嵌合連結されて
いる。また、前記ルーパー取付け部材53には、正面視
略コ字状のルーパー54の基端部がロッド54aを介し
て取付けられている。
【0014】従って、下軸41がミシンモータにより回
転すると、連杆43は偏心カム42を介して前後方向に
往復運動し、揺動アーム45を介して回動軸44が往復
回動するので、回動アーム48及び係合駒49と係合溝
との係合を介してルーパー作動軸46が前後方向に往復
移動される。一方、下軸41の回転により揺動アーム5
0が偏心カム51を介して略上下方向に往復運動するの
で、ルーパー作動軸46は回動アーム52を介して往復
回動される。その結果、ルーパー54の先端部は、布送
り方向と直交する方向にルーパー作動軸46の回動量に
比例する往復運動と、ルーパー作動軸46の前後方向移
動量に相当する往復運動とにより、3本の針糸13に係
合し得るように楕円軌跡を描くようになっている。
【0015】次に、ルーパー駆動機構40の直ぐ上側の
ベッド部2内に配設された糸切り装置60について、図
7〜図8に基いて説明する。前記ベッド部2内にベース
プレート61が水平に配設され、機枠21に設けた複数
のボス部にビス止めされている。このベースプレート6
1には、平面視略扇形状の上メスレバー62と略クラン
ク状の下メスレバー64とがビス87で回動可能に枢支
されている。上メスレバー62の突出部62aには上メ
ス63が固着されている。下メスレバー64には、第1
フック65a及び第2フック65bが先端部に形成され
た平面視湾曲状の下メス65の基端部が固着されるとと
もに、略左右方向に延びる駆動連杆66の左端部がビス
67で回動可能に連結されている。この駆動連杆66の
右端部は糸切り駆動機構70の作動軸71にビス68で
回動可能に連結されている。この駆動連杆66の一部分
には、ターンバックルを用いたストローク調節部66a
が設けられ、駆動連杆66の長さはこのストローク調節
部66aにより調節可能になっている。
【0016】次に、糸切り駆動機構70について説明す
ると、前記左右方向に延びる作動軸71は、機枠21に
取付けた平面視コ字状の支持部材72に左右方向移動可
能に支持され、この支持部材72の内側に位置する作動
軸71には、作動レバー73とバネ受け部材74とが夫
々作動軸71を挿通させた状態でビス止めされ、このバ
ネ受け部材74と支持部材72との間の作動軸71には
圧縮バネ75が外装されている。従って、作動軸71及
び作動レバー73は圧縮バネ75のバネ力により常に左
方(矢印B方向)に弾性付勢されている。更に、作動レ
バー73には、機枠21の後側に左右方向向きに配設さ
れた糸切りソレノイド76のプランジャー77が連結さ
れ、この糸切りソレノイド76は機枠21に固着した取
付け板78に取付けられている。
【0017】従って、糸切りソレノイド76が駆動され
ないときには、作動レバー73及び作動軸71は実線で
示す待機位置に位置しているので、下メスレバー64は
駆動連杆66を介して実線で示す待機位置に位置してい
る。糸切りソレノイド76が駆動されたときには、作動
レバー73及び作動軸71が矢印A方向に移動して2点
鎖線で示す作動位置に位置するので、同時に下メスレバ
ー64は駆動連杆66を介して2点鎖線で示すように時
計回転方向に回動され、下メス65はその先端部分がル
ーパー54の直ぐ上側に位置する作用位置(図8参照)
まで時計回転方向に回動する。このとき、第1フック6
5aにはルーパー54の下糸55が係合され且つ第2フ
ック65bには針糸13が係合される。
【0018】その後、糸切りソレノイド76が駆動され
なくなったときには、圧縮バネ75のバネ力により作動
レバー73及び作動軸71が待機位置まで矢印B方向に
移動復帰するので、同時に下メスレバー64が待機位置
に回動する。この下メスレバー64の待機位置への回動
途中において、第1フック65aに係合した下糸55と
第2フック65bに係合した針糸13とが上メス63に
より順次切断される。ここで、上メス63の下面には、
図7・図8に示すように、下メス65の下面に下方から
当接する糸保持バネ79が固着され、上メス63により
切断された下糸55だけが下メス65とこの糸保持バネ
79とにより保持される。
【0019】ところで、前記上メスレバー62には、下
メスレバー64に当接する円形の当接部材80がビス止
めされ、上メスレバー62のバネ受け部62bとベース
プレート61とに複数回屈曲させた線状のバネ81が張
架され、上メスレバー62はこのバネ81のバネ力によ
り常に時計回転方向に弾性付勢されている。更に、上メ
スレバー62の時計回転方向の回動量を規制する為に、
ベースプレート61にビス止めされた側面視クランク状
のストッパ部材82の係止部に上メスレバー62の係合
部62cが当接するようになっている。
【0020】即ち、下メスレバー64が待機位置のとき
には、上メスレバー62は、当接部材80と下メスレバ
ー64との当接によりバネ81のバネ力に抗して実線で
示す待機位置に位置している。このとき、係合部62c
とストッパ部材82の係止部とには所定量の隙間が設け
られている。そして、下メスレバー64が作用位置へ回
動するのに伴って、上メスレバー62も同時に時計回転
方向に回動するが、係合部62cがストッパ部材82の
係止部に当接したとき、上メスレバー62は2点鎖線で
示す切断位置でその回動が規制される。また、下メスレ
バー64が待機位置に復帰するときには、上メスレバー
62は、下メスレバー64と当接部材80とが当接した
時点から下メスレバー64と同期して待機位置に復帰回
動される。
【0021】このように、糸切り装置60により下糸5
5と針糸13とが切断され、この切断された針糸13が
糸払い兼保持装置20で糸払い且つ糸保持されるとき
に、前述したように、この糸掴みバネ36の先端近傍部
に糸保持部36aを形成するとともに、この糸保持部3
6aよりも縫針11側の先端部分にV字状の案内部36
bを一体形成して設けたので、針糸13が特に比較的太
く且つ伸縮性を有しており、糸払い部材27による針糸
13の糸払い時に、切断された針糸13の端部13aが
大きく跳ねた場合でも、フック部27aから下方に垂れ
る針糸端部13aの跳ねる方向は、案内部36bのV字
状の狭い範囲に規制されているので、針糸端部13aを
フック部27aと糸保持部36aとの協働により確実に
保持することができる。
【0022】尚、V字状の案内部36は、針金部材で構
成して糸掴みバネ36に固定してもよい。尚、ロータリ
ーソレノイド24に代えて、エアシリンダや種々のアク
チュエータを用いることが可能である。尚、糸払い兼保
持装置は、少なくとも、糸払い部材27と糸掴みバネ3
6及び糸払い部材27を駆動する駆動手段を用いて、種
々の変更を加えて構成したものであっても良い。尚、一
本針二重環縫いミシンや千鳥縫いミシンなどの種々のミ
シンの糸払い兼保持装置に本発明を適用できることは勿
論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】糸払い兼保持装置を設けた飾り縫いミシンの斜
視図である。
【図2】アーム部及びミシンベッド部の部分拡大正面図
である。
【図3】糸払い部材が糸捕捉位置へ移動したときの針糸
と糸払い部材と糸掴みバネとの位置関係を示す斜視図で
ある。
【図4】糸払い部材が糸保持位置への移動途中の針糸と
糸払い部材と糸掴みバネとの位置関係を示す図である。
【図5】糸払い部材が糸保持位置へ移動したときの図4
相当図である。
【図6】ルーパー駆動機構の斜視図である。
【図7】ミシンベッド部内に設けられた糸切り装置の平
面図である。
【図8】下メスが作用位置に移動したときのルーパーと
下メスと上メスとの位置関係を示す部分斜視図である。
【図9】従来技術に係る図3相当図である。
【符号の説明】
1 飾り縫いミシン 9 針棒 11 縫針 13 針糸 20 糸払い兼保持装置 24 ロータリーソレノイド 25 糸払いレバー 27 糸払い部材 27a フック部 31 糸払いリンク 36 糸掴みバネ 36a 糸保持部 36b 案内部 60 糸切り装置 61 ベースプレート 62 上メスレバー 63 上メス 64 下メスレバー 65 下メス 66 駆動連杆 70 糸切り駆動機構 76 糸切りソレノイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 常文 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (72)発明者 岩越 弘恭 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (72)発明者 上田 清志 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザ ー工業株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−20972(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、下端に縫針を装着可能な針
    棒と、この針棒を上下に往復駆動させる針棒駆動機構
    と、加工布を針棒の上下動に調時して布送りする為の布
    送り機構と、少なくとも針糸を針板の下側で切断する糸
    切り装置とを備えたミシンにおいて、 その糸切り装置による針糸切断後の針上停止状態におい
    て、前記縫針の目孔から針板に延びる針糸に係合可能な
    フック部を有しこのフック部を、針上停止状態の縫針の
    下方近傍の糸捕捉位置と縫針の略側方の糸保持位置とに
    亙って揺動移動可能な糸払い部材と、 前記糸保持位置に位置した糸払い部材の下面に当接する
    ように配設され、糸保持位置の糸払い部材と協働して、
    糸切り装置により切断された針糸の端部を保持する糸掴
    みバネと、 前記糸払い部材を糸捕捉位置と糸保持位置とに亙って駆
    動する駆動手段とを備え、前記糸掴みバネのうち、糸保
    持部よりも縫針側の先端側部分には、糸払い部材が糸捕
    捉位置から糸保持位置へ移動するときにフック部から下
    方へ垂れる針糸を案内するV字状の案内部を設けたこと
    を特徴とするミシンの糸払い兼保持装置。
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