JP2767924B2 - 糸切りミシン - Google Patents

糸切りミシン

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JP2767924B2 JP24707489A JP24707489A JP2767924B2 JP 2767924 B2 JP2767924 B2 JP 2767924B2 JP 24707489 A JP24707489 A JP 24707489A JP 24707489 A JP24707489 A JP 24707489A JP 2767924 B2 JP2767924 B2 JP 2767924B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は糸切りミシンに関し、特に、その糸切り時に
所定量の糸を繰出すことのできる糸切りミシンに関す
る。
[従来技術] 従来の糸切り装置を備えたミシンとして実公昭63−37
024号公報に記載のミシンが知られている。このミシン
においては、糸繰出し装置を備え、通常の縫製中におい
ては上記回転角が90度(縫針の最上位置に対応する上軸
回転角を0度とする)の時点から縫目形成に必要な量の
糸を繰出し、また、糸切り時においては、通常の縫製中
と同じ時点から次の縫目形成に必要な量のn倍の糸を繰
出している。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、糸切り時において可動刃が糸を補足す
るタイミングは糸の繰出しタイミングよりもかなり後に
なるため、繰出された糸がゆるんで他の部材にからみ付
くという問題点がある。
本発明は上述した問題点を解決するために為されたも
のでその目的は糸切り時に繰出された糸が他の部材にか
らみ付くことを防止し得る糸切り装置を備えたミシンを
提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本発明は、上下運動可能
な縫針と、その縫針の上下運動と調時して糸取上運動を
行う糸取上手段と、縫針の上下運動に調時して作動し、
糸取上手段及び縫針に向って糸を繰出すための糸繰出し
手段と、縫針及び加工布間に連なる糸を加工布の下方に
おいて切断するように作動する糸切り手段と、縫針がベ
ッド面に到達してから最下位置に達するまでの間におけ
る所定のタイミングにて第1のタイミング信号を発生す
る第1のタイミング信号発生手段と、糸取上手段の最大
糸弛緩位置近傍に対応する特定のタイミングにて第2の
タイミング信号を発生する第2のタイミング信号発生手
段と、常には第1のタイミング信号に従って糸繰出し手
段の動作を制御し、糸切り手段による糸切断時において
は、第2のタイミング信号に従って糸繰出し手段の動作
を制御するための制御手段とを備えている。
[作用] 以上のように構成されたミシンにおいては、通常の縫
製時には糸繰出し手段が第1のタイミング信号に従って
糸を繰出し、糸切り手段によって糸が切断される時には
第2のタイミング信号に従って糸を繰出す。
[実施例] 以下、この発明を具体化したミシンの一実施例を図面
に従って詳細に説明する。
まず糸切り装置Cについて説明すると、第1図に示す
ように、ミシンのベッド部1の上面には針板2が装着さ
れ、その針板2の下方においてベッド部1の底部フレー
ム1a上には釜土台3が配設されている。釜土台3には針
板2と平行な水平面内で回転する水平釜4が設けられて
いる。水平釜4は水平面内において垂直軸線の周りに回
転する外釜5と、その外釜5内に釜止め6によって静止
状態に保持される中釜7と、中釜7内に回転可能に収容
される下糸用ボビン8とを備えている。又、ベッド部1
内には釜土台3を貫通して左右に延びる下軸9が回転可
能に支持され、その下軸9と外釜5との間には下軸9の
回転を水平釜4に伝達する歯車伝達機構10が設けられて
いる。
そして、第7図に示す曲線に従い、上軸(図示略)の
回転に基づいて針11が針板2を貫通して上下動されると
共に、その上下動に同期して水平釜4が第2図の反時計
方向へ回転させることにより、第5図に示す針板2上の
加工布Wに縫目が形成される。
第1図及び第5図に示すように、前記釜土台3の上部
に突設した支軸12には鉄板によって折曲形成された糸案
内体13がその中間支持部14にて揺動可能に支持され、支
軸12に巻回されたバネ15により、第5図の時計方向へ揺
動付勢されている。この糸案内体13の上部には水平釜4
の上面に沿って左右に延びると共に、針板2と水平釜4
との間の上糸Y1及び下糸Y2の糸経路を横切って揺動可能
な糸案内片16が形成され、下部には下軸9の下方へ延び
る追従片17が形成されている。
一方、前記下軸9には駆動体21が一体回転可能及び下
軸9の軸線方向へ揺動可能に支持されている。この駆動
体21の右側外周には下軸9に対して偏心した第1駆動部
材としての糸案内カム22が形成されると共に、中間部外
周には糸案内カム22と同様の偏心部23aと山型の突起部2
3bとを備えた第2駆動部材としての糸押えカム23が形成
され、左側外周に係合溝24が形成されている。
そして、通常縫製時には、駆動体21の摺動に基づき、
糸案内カム22が糸案内体13の追従片17に係合された状態
で、駆動体21が下軸9と一体に回転されることにより、
第7図に示すように、糸案内体13が糸案内カム22の作用
により後述の天秤に同期して往復揺動される。又、上下
両糸Y1,Y2の切断時には、糸押えカム23が追従片17に係
合された状態で、駆動体21が下軸9と一体回転されるこ
とにより、糸案内体13が通常縫製時よりも広い揺動範囲
にわたって揺動される。即ち、第5図に実線で示すよう
に、針板2と水平釜4との間の糸経路から上方へ退避す
る退避位置と、同図に2点鎖線で示すように、上下両糸
Y1,Y2との係合により両糸を屈曲させる糸押え位置との
間で揺動される。
ベッド部1の底部フレーム1aには切換えレバー25がそ
の基端にて揺動可能に支持され、中間部には前記駆動体
21の係合溝24に下方から係合するピン26が突設されてい
る。又、第1図、第3及び第5図に示すように、底部フ
レーム1aには連杆27が左右動可能に配設され、この連杆
27の中間突出部28と前記切換えレバー25との間には、前
記切換えレバー25の先端を中間突出部28に常時係合させ
るバネ29が掛装されている。
そして、連杆27が糸切りソレノイド81(第7図及び第
9図参照)の作用によって左右に切換え移動される時に
は、連杆27の中間突出部28と切換えレバー25の先端との
係合及び切換えレバー25のピン26と駆動体21の係合溝24
との係合を介して、駆動体21が下軸9上にて左右に摺動
され、糸案内カム22又は糸押えカム23が糸案内体13の追
従片17に選択的に係合される。
第1図及び第2図に示すように、前記釜土台3の左側
においてベッド部1内には、支持ブラケット31が配設さ
れ、その後部上面には水平釜4に近接して位置する固定
刃32が取着されている。固定刃32の左側において支持ブ
ラケット31の上面には平行に延びる一対のガイドレール
33が装着されると共に、両ガイドレール33に沿い、第2
図及び第6図の実線位置と2点鎖線位置との間で往復移
動可能な可動刃34が配設されている。
この可動刃34は固定刃32の上下両側を一体に移動する
一対の板材35,36を備え、両板材35,36の先端部が合成樹
脂製の小片37によって連結されている。この小片37には
可動刃34の往復に際して上糸ループ内に進入する糸捌き
部38が形成されると共に、可動刃34の復動に際して上下
両糸Y1,Y2を引っ掛けるための糸掛け部39が形成されて
いる。この糸掛け部39よりも先端側におて下側板材36に
は上下両糸Y1,Y2の切断後の糸残り量を確保するための
引出し部40が形成されると共に、上側板材35には固定刃
32の刃部32aとの協働によって上下両糸Y1,Y2を切断する
刃部34aが形成されている。
第3図及び第4図に示すように、支持ブラケット31の
下面には可動刃作動レバー41がその前端にて揺動可能に
支持され、その後端には支持ブラケット31の円弧状逃げ
孔42を貫通して支持ブラケット31の上面に突出する連結
ピン43が設けられている。この連結ピン43は、前記可動
刃34の基端に形成した長孔44に係合されている。可動刃
作動レバー41と支持ブラケット31との間にはバネ45が掛
装され、そのバネ45により、可動刃作動レバー41を介し
て可動刃34が往動方向、即ち第2図の右方へ付勢されて
いる。
第1図、第3図及び第4図に示すように、支持ブラケ
ット31の下面には追従レバー46がその後端にて揺動可能
に支持され、その前端には前記可動刃作動レバー41の長
孔47に係合する連結ピン48が突設されると共に、中間部
にはカムフォロワ49が下方へ向って突設されている。こ
のカムフォロワ49と前記連杆27との間に位置するよう
に、支持ブラケット31の下面には中間レバー50がその中
間部にて揺動可能に支持され、その上方腕部には前記カ
ムフォロワ49を係止可能な切欠52が形成されている。
又、中間レバー50の下方腕部はピン53と長孔54との係合
によって連杆27に連結されている。
前記カムフォロワ49に相対するように、下軸9には可
動刃作動カム55が一体回転可能に装着され、その周縁に
は可動刃34を往復移動させるためのカム溝56が形成され
ている。そして、前記連杆27が左方移動位置に配置され
た状態では、中間レバー50の切欠52との係合により、バ
ネ45の付勢力に抗してカムフォロワ49が可動刃作動カム
55から離脱される。
又、前記連杆27が右方移動されて、中間レバー50が第
3図の反時計方向へ回動され、切欠52がカムフォロワ49
から離脱した時には、バネ45の付勢力により、追従レバ
ー46が第3図の反時計方向へ僅かに回動され、カムフォ
ロワ49が可動刃作動カム55に係合される。
次に、糸繰出し装置Tについて説明すると、第8図に
示すように上方アーム60の頭部61の下端には上軸の回転
に伴って上下往復運動する針棒62が設けられており、針
棒62の下端には針11が取付けられている。また、頭部61
の正面には針棒62と同期して上下往復運動する天秤63が
設けられている。
再に、上方アーム60の正面には、上糸Y1を挾持するた
めの一対の糸挾持部材64が設けられ、その糸挾持部材64
によって上糸Y1を挾持させるための挾持ソレノイド65が
設けられている。また、上方アーム60の正面には、上糸
Y1を繰出すための糸繰出しパルスモータ66が設けられ、
その糸繰出しパルスモータ66の出力軸には軸67を中心に
回動可能に回動腕68が設けられ、回動腕68の一端に取付
けられた従動ローラ69は回転腕68の他端に取付けられた
ばね51によって常には駆動ローラ57に圧接されている。
そして、上糸Y1は、図示しない糸駒から一対の糸挾持部
材64、一対のローラ69,57、糸掛け部材58、糸取りばね
装置59、天秤63を介して針11に供給される。
次に第9図を参照して本実施例のミシンの電気的構成
について説明する。
模様選択装置70は、公知の操作スイッチ等を含んで構
成されており、その操作によって選択された模様に対す
る模様コード信号MCSを制御装置71に供給するように構
成されている。
起動停止スイッチ71はその操作によってミシンを起動
または停止させるための操作信号KSを発生するように構
成されている。糸切りスイッチはその操作によって可動
刃34を駆動して糸を切断するための糸切り信号TCSを発
生するように構成されている。第1のタイミング信号発
生装置74は、第7図に示すようにミシンの上軸が147度
の時点にて第1のタイミング信号FPSを発生するように
構成されており、第2のタイミング信号発生装置75はミ
シンの上軸が287度の時点にて第2のタイミング信号SPS
を発生するように構成されている。糸検出装置76は上糸
Y1の太さを検出したその太さに対応する糸検出信号TKS
を発生するように構成されている。
制御装置72は、各信号が供給されると後述するフロー
チャートに従って動作するように構成されている。ROM7
7は模様選択装置70によって選択可能な模様の縫目デー
タ等を記憶しており、RAM78は、制御装置72の演算結果
等を一時記憶するように構成されている。
縫目形成装置79は公知の針棒揺動機構及び布送り制御
機構を含んで構成されている。糸切りソレノイド81は前
記連杆27を駆動するように構成されており、駆動回路80
を介して制御装置72と接続されている。糸繰出しパルス
モータ66は駆動回路82を介して制御装置72と接続されて
おり、挾持ソレノイド65は駆動回路83を介して制御装置
72と接続されており、ミシンモータ85は駆動回路84を介
して制御装置72と接続されている。
さて、上記のように構成されたミシンにおいて、通常
の縫製を行う場合には、糸切りソレノイド81が不作動状
態に保持されて、連杆27が第3図に示す左方移動位置に
配置される。この状態では、カムフォロワ49が中間レバ
ー50の切欠52に係止されて、可動刃作動カム55から離脱
し、追従レバー46が同図に示す位置に配置されてい。従
って、この追従レバー46及び可動刃作動レバー41を介し
て可動刃34が第2図の実線位置に待機している。
又、前記連杆27の中間突出部28と切換えレバー25との
係合に基づき、この切換えレバー25を介して駆動体21が
第3図に示す左方移動位置に配置され、糸案内カム22が
糸案内体13の追従片17に係合されている。
この状態において、起動停止スイッチ71が操作される
と、制御装置72は第10図のフローチャートのステップST
1(以下ST1とし、他のステップについても同様にする)
において操作信号KSが発生したことを検出してST2にお
いてミシンモータ85を駆動する。
そして、ミシンモータ85の駆動によって上軸が回転し
てその回転角度が147度に達すると第1のタイミング信
号発生装置74から第1のタイミング信号FPSが発生され
て、制御信号72はST3において第1のタイミング信号FPS
が発生されたことを検出して、ST4において、針振り量
及び送り量と布厚とによって繰出す糸量を演算して、そ
の演算結果に従って糸繰出しパルスモータ66及び挾持ソ
レノイド65をそれぞれ駆動する。そして、ST5において
操作信号KSの発生を検出するまでST2乃至ST4の動作を繰
返して行う。
再に、ミシンモータ85の駆動によって下軸9が所定方
向へ回転されると、水平釜4の中釜7が釜止め6によっ
てその回転を規制された状態で、針11の上下動に同期し
て、外釜5が第2図の反時計方向へ回転され、第5図に
示すように、加工布Wに縫目が形成されると共に、周知
の送り刃57が作動されて、加工布Wに送りが付与され
る。
又、下軸9の回転に伴い、糸案内カム22の形状に応
じ、糸案内体13が第7図に示すように天秤の上下動に同
期して揺動され、天秤による上糸取り上げ時に、糸案内
片16が針板2と水平釜4との間において下糸Y2に係合
し、その下糸Y2に張力が付与される。従って、加工布W
には糸締まりの良い縫目が形成される。
そして、制御装置72は起動停止スイッチ71が操作され
て操作信号KSが発生すると、ST5において操作信号KSが
発生したことを検出して、ST6においてミシンモータ85
を停止する。
一方、所定の縫製の終了に際し、上下両糸Y1,Y2を切
断するために、糸切りスイッチ73が操作されて、糸切り
信号TCSが発生すると、制御装置72はST7において糸切り
信号TCSが発生したことを検出してST8において、ミシン
モータ85を低速駆動させる。ミシンモータ85が駆動し、
天秤63が下降することによって水平釜4に上糸Y1が供給
されるが上軸の回転角度が147度の時点においては、糸
繰出しパルスモータ66によって上糸Y1はまだ繰出されな
いため余分な量の上糸Y1は発生することなく上糸Y1が他
の部分にからみ付くことはない。そして、上軸の回転角
度が287度に達した時、すなわち、略天秤63が最下位置
に達した時に第2のタイミング信号発生装置75が第2の
タイミング信号SPSを発生すると、制御装置72はST9にお
いて第2のタミング信号SPSが発生したことを検出し
て、ST10において、ST4と同様に上糸Y1を繰出すために
糸繰出しパルスモータ66及び挾持ソレノイドを駆動制御
する。尚、糸切り時に繰出される上糸Y1の量は通常の縫
目形成時に繰出される量のn倍であり、また、糸検出装
置76によって検出された上糸Y1の太さが大きい程、多く
の量が繰出されるように制御されている。また、通常の
縫目形成時に比べて多くの量の上糸Y1を遅いタイミング
で繰出すが、ミシンモータ85は低速駆動しているため何
ら支障は生じない。
そして、制御装置72はST11において糸切りソレノイド
65を駆動させ、針11が針下位置から上昇する途中に、糸
切りソレノイド65の作動により、連杆27が右方へ移動さ
れる。それに基づき、中間レバー50が第3図の反時計方
向へ回動されて、その切欠52がカムフォロワ49から離脱
し、バネ45の付勢力に基づき、可動刃作動レバー41及び
追従レバー46を介してカムフォロワ49が可動刃作動カム
55へ向って移動され、そのカム55に係合される。
そして、この状態で、下軸9と一体に可動刃作動カム
55が回転されると、カム溝56の形状に応じ、可動刃34が
第7図に示す曲線に従って往復移動される。即ち、往復
時に可動刃34がその糸捌き部38から上糸ループ内に進入
する。その後、可動刃34の刃部34aと固定刃32の刃部32a
との協働によって両糸Y1,Y2が切断される。
又、前記連杆27の右方移動に伴い、バネ29を介して切
換えレバー25が第3図の反時計方向へ揺動されて、その
ピン26と係合溝24との係合を介して駆動体21が右方へ移
動され、糸押えカム23が糸案内体13の追従片17に係合さ
れる。そして、この状態で、下軸9と一体に糸押えカム
23が回転されると、糸押えカム23の突起部23bと追従片1
7との係合により、第7図に示すように、可動刃34の往
復タイミングと同期して、糸案内体13が通常縫製時より
も大きな揺動範囲にわたって揺動される。
この糸案内体13の揺動に基づき、糸案内片16が第5図
に実線で示す退避位置と、同図に2点鎖線で示す糸押え
位置との間で揺動され、その糸案内片16との係合によっ
て、針板2,水平釜4間の上下両糸Y1,Y2が屈曲され、そ
の屈曲部分が可動刃34の移動経路を横切るように配置さ
れる。この状態は可動刃34が復動する期間のほぼ全体に
わたって維持される。従って、可動刃34の復動時には、
上下両糸Y1,Y2の補足動作が確実に行われ、それに続く
糸切断動作も円滑に行われる。
そして、制御装置72は、糸切り終了後に公知の針上検
出器によって針1が上昇位置に達したことを検出すると
糸切りソレノイド65を不作動とする。糸切りソレノイド
が不作動状態に切換えられたことにより、連杆27が左方
へ復帰移動され、カムフォロワ49が可動刃作動カム55か
ら離間すると共に、駆動体21の糸案内カム22が糸案内体
13の追従片17に再び係合される。そして、制御装置72は
ST6においてミシンモータ85の駆動を停止させる。
上述した一実施例においては、天秤63が特許請求の範
囲の糸取上手段に、糸繰出し装置Tが特許請求の範囲の
糸繰出し手段に、第1のタイミング信号発生装置74が特
許請求の範囲の第1のタイミング信号発生手段に、第2
のタイミング信号発生装置75が特許請求の範囲の第2の
タイミング信号発生手段に、制御装置72が制御手段に相
当する。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明のミシンにおいては、糸
切り時における糸を繰出すタイミングを略糸取上手段の
最大糸弛緩位置にすることによって、必要とされる量以
上の糸が釜に向って供給されることを防止し、余った糸
が他の部材にからみ付くことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を具体化したミシンの平面図、第2図
は上記ミシンの底部フレームを省略して示す平断面図、
第3図は正断面図、第4図は可動刃作動機構を示す側断
面図、第5図は糸案内体作動機構を示す側断面図、第6
図は可動刃及び固定刃を示す斜視図、第7図は上記ミシ
ンの上軸角度に対する各部の作動タイミングを示すグラ
フ、第8図は上記ミシンの上方アームの正面図、第9図
は上記ミシンの電気的構成を示すブロック図、第10図は
制御装置の動作を示すフローチャートである。 図中、11は針、63は天秤、72は制御装置、74は第1のタ
イミング信号発生装置、75は第2のタイミング信号発生
装置、Cは糸切り装置、Tは糸繰出し装置である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下運動可能な縫針(11)と、 その縫針(11)の上下運動と調時して糸取上運動を行う
    糸取上手段(63)と、 前記縫針(11)の上下運動に調時して作動し、前記糸取
    上手段(63)及び縫針(11)に向って上糸(Y1)を繰出
    すための糸繰出し手段(T)と、 前記縫針(11)及び加工布間に連なる糸を加工布の下方
    において切断するように作動する糸切り手段(C)と、 前記縫針(11)がベッド面(2)に到達してから最下位
    置に達するまでの間における所定のタイミングにて第1
    のタイミング信号(FPS)を発生する第1のタイミング
    信号発生手段(74)と、 前記糸取上手段(63)の最大糸弛緩位置近傍に対応する
    特定のタイミングにて第2のタイミング信号(SPS)を
    発生する第2のタイミング信号発生手段(75)と、 常には前記第1のタイミング信号(FPS)に従って前記
    糸繰出し手段(T)の動作を制御し、前記糸切り手段
    (C)による糸切断時においては、前記第2のタイミン
    グ信号(SPS)に従って糸繰出し手段(T)の動作を制
    御するための制御手段(72)とを備えたことを特徴とす
    る糸切りミシン。
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