JPH0424091A - 自動糸切り機構付きミシン - Google Patents

自動糸切り機構付きミシン

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JPH0424091A
JPH0424091A JP13072490A JP13072490A JPH0424091A JP H0424091 A JPH0424091 A JP H0424091A JP 13072490 A JP13072490 A JP 13072490A JP 13072490 A JP13072490 A JP 13072490A JP H0424091 A JPH0424091 A JP H0424091A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野1 本発明は自動糸切り機構付きミシンに関し、特に縫製開
始直後の針下位置で縫製を中断させたときでも、縫製終
了時に切断された上糸の端部を上糸端部保持機構の糸保
持部材で継続して保持させ得るようにしたものに関する
(従来技術〕 従来、例えば特開昭56−139793号公報に記載の
ように、縫製終了時に針板と釜との間において下軸の駆
動を介して可動刃を固定刃に係合させて上糸と下糸とを
所定のタイミングで自動的に切断する糸切り機構を備え
たミシンは既に知られている。
この糸切り機構付きミシンにおいて縫針の目孔から上糸
の糸端までの糸量が短い場合には縫製開始時の第1針目
に目孔から上糸の糸端が抜けてしまうので、これを防止
する為目礼から糸端までの糸量を多く残して切断するよ
うになっている。
しかし、この糸切り機構付きミシンで縫製する場合、上
糸が目孔から抜けるのを防止できるが、目孔から糸端ま
での糸量が長いのでその上糸が布地の裏側に長く残り、
第2針目以降の下糸と絡み合い、第18図に示すように
上糸Nsと下糸Bsとが布地Wの裏側で鳥の巣状に絡ま
って、縫製品質が極端に低下するという問題がある。
また、実開昭61−157487号公報には、縫製開始
時の第1針目に上糸の糸端が目孔から抜けるのを防止し
且つ布地の裏側で上糸と下糸とが鳥の巣状に絡むのを防
止するため、縫製終了後に糸切り機構で切断した上糸の
端部を針板の上方の糸捕捉部材で捕捉してその上糸端部
を糸保持部材と糸捕捉部材との協働で縫針からかなり離
れた位置で保持する糸保持装置を設けたミシンが提案さ
れている。
しかし、この糸保持装置を備えたミシンでは、縫製開始
時に上糸と下糸とが加工布の裏側で鳥の巣状に絡むとこ
はないが、第19図に示すように、目孔から上糸Nsの
糸端までの糸量を長く残し且つ目孔からかなり離れた位
置で上糸端部を保持するので、長い上糸Nsが布地Wの
表側に残り、手作業で上糸の端部を切断する糸摘み作業
が必要になること、また糸摘み作業をしても上糸Nsの
切り残しが布地表に残ること、などの問題がある。
そこで、本願出願人は特願平1−285660号におい
て、縫製終了時に糸切り機構で短く切断された上糸の上
糸端部を最上位置に位置する縫針の側方近傍の糸保持位
置で保持力付与部材と協働して糸保持部材で保持するよ
うにし、縫製開始から第1針目の上糸と下糸との交絡が
形成されるまでの所定時間上糸端部を保持し、その時間
経過後上糸保持部材を待機位置に移動させて上糸端部を
解放するようにした上糸端部保持機構を備え、上糸端部
が布地の裏側に下糸と絡み合わずに短く残る糸切り機構
付きミシンを提案した。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記本願出願人が提案した糸切り機構付きミシンにおい
て、糸保持部材を糸捕捉位置や糸保持位置や待機位置に
夫々移動させるタイミングをミシンモータで駆動される
上軸の回転位相と同期させるために、上軸に取付けた円
板状のディスクの周縁部に多数のスリットを設ける一方
、これらのスリットを介してセンサから出力されるパル
ス信号を用いることが考えられる。
従って、縫製開始時から糸保持部材を待機位置に移動さ
せる糸解放タイミングを縫製開始直後からのパルス数で
設定することができ、この糸解放パルス数を操作パネル
から設定することが可能になる。
ところで、この種のミシンには、通常、縫い始めの針落
ち位置が確認できるように、縫製直後の針下位置でミシ
ンモータの駆動を停止させる針下停止機能を備えている
ここで、針下停止指令が入力され、ブレーキの作動が開
始しても上軸が直ちには停止できず、上軸はブレーキシ
ューとの間でスリップしつつ小角度回転して停止するこ
とになるが、この間パルス信号が出力されカウントが進
行する。
それ故、前記糸解放タイミングを設定するパルス数が小
さな値に設定されているときには、針下位置での縫製動
作の中断と略同時に糸保持部材が待機位置に切換えられ
て上糸端部が解放され、縫製の再開時には上糸端部が縫
針の目礼から外れてしまうという問題がある。
本発明の目的は、縫製開始直後の針下位置で縫製動作を
中断させた場合でも、縫針から糸抜けすることなく縫製
が再開できるような自動糸切り機構付きミシンを提供す
ることにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明に係る自動糸切り機構付きミシンは、ミシンモー
タで上軸を介して駆動される縫針と、縫針に同期して上
下駆動される天秤と、上糸と下糸を交絡させる釜と、糸
切り指令に応動して針板と釜との間で上糸と下糸とを自
動的に切断する糸切り機構と、糸供給源と天秤との間の
上糸に抵抗力を付加する糸調子機構と、糸調子機構によ
り上糸に付加される抵抗力を解除するための張力解放機
構と、最上位置に位置した縫針の下方近傍の糸捕捉位置
と最上位置に位置した縫針の側方近傍の糸保持位置と糸
保持位置よりも上方に位置し且つ上糸端部を解放する待
機位置とに亙って移動可能な糸保持部材及び糸保持位置
にある糸保持部材と協働して上糸端部を保持する保持力
付与部材を有する上糸端部保持機構と、上糸端部保持機
構の糸保持部材に作動的に連結され糸保持部材を3位置
に択一的に切換えるための糸保持用駆動手段とを備えた
自動糸切り機構付きミシンにおいて、上軸が所定角度回
転する毎にパルス信号を出力するパルス信号発生手段と
、糸切り機構の糸切り動作終了後に、糸保持部材を待機
位置から糸捕捉位置を経て糸保持位置へ移動させるとと
もに、ミシンモータの起動開始後検出手段から出力され
るパルス信号を所定数カウントしたときに糸保持部材を
待機位置に移動させるように糸保持用駆動手段を制御す
る糸保持制御手段と、ミシンモータの起動開始時にミシ
ンモータに対する針下停止指令が入力されたときにパル
ス信号のカウントを停止するとともにミシンモータの起
動再開から所定時間の間糸保持部材を糸保持位置に位置
させるように、糸保持制御手段に指令する指令制御手段
とを設けたものである。
〔作用〕
本発明に係る自動糸切り機構付きミシンにおいては、糸
保持制御手段は、縫製動作の終了時に張力解放機構が作
動した状態で糸切り機構による糸切り動作の終了後に、
糸保持部材を待機位置から糸補足位置を経て糸保持位置
に移動させるように上糸端部保持機構の糸保持部材に作
動的に連結された糸保持用駆動手段を制御するので、糸
保持部材は糸保持位置で保持力付与部材と協働して上糸
端部を保持する。また、ミシンモータの起動開始により
縫製が開始されたとき、張力解放機構が作動した状態で
糸保持制御手段は、パルス信号発生手段から出力される
パルス信号を所定数カウントしたときに糸保持部材を糸
保持位置よりも上方に位置し且つ上糸端部を解放する待
機位置に移動させるように糸保持用駆動手段を制御する
ので、上糸端部が解放される。
一方、指令制御手段は、ミシンモータの起動開始時にミ
シンモータに対する針停止指令が入力されたときには、
パルス信号のカウントを停止するとともにミシンモータ
の起動再開から所定時間の間糸保持部材を糸保持位置に
位置させるように、糸保持制御手段に指令する。
〔発明の効果〕
本発明に係る自動糸切り機構付きミシンによれば、パル
ス信号発生手段や糸保持制御手段や指令制御手段を設け
たことにより、ミシンモータの起動開始時にミシンモー
タに対する針下停止指令が入力されたときには、パルス
信号のカウントが停止され、糸保持部材はミシンモータ
の起動再開から所定時間の間上糸端部を保持した状態で
糸保持位置に保持されるので、縫製開始後に糸保持部材
を待機位置に移動させる所定のパルス数が小さな値に設
定されていても、針下停止時に上糸端部は糸保持部材に
より確実に保持され、縫製の再開時に縫針の目礼から上
糸が糸抜けすることがない。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基いて説明する。
本実施例は糸切り機構と張力解放機構とを備えたミシン
に本発明を適用した場合のものである。
先ず、糸駒(図示路)から繰り出される上糸NSに抵抗
力を付加する糸調子機構1とこの抵抗力を除去する張力
解放機構2について説明する。
この糸調子機構1にハネ回動規制機構154を付加した
意思外、この糸調子機構1は既存の一般的な糸調子機構
と同様の構造なので簡単に説明する。
第1図〜第3図に示すように、ミシンMのアーム部6の
頭部8の前端部の機枠5の部分に枢支部材10が固定さ
れ、この枢支部材10に前後方向移動自在に糸調子軸1
5が装着され、この枢支部材10には固定糸調子皿11
と可動糸調子皿12とキャップ状のハネ回動規制部材1
55と圧縮ハネ13とが外嵌装着され、枢支部材10の
前端部には上糸Nsに付加する抵抗力を調節する調節ノ
ブ14が螺合されており、圧縮バネ13は調節ノブ14
とバネ回動規制部材155とに亙って設けられている。
但し、可動糸調子皿12とハネ回動規制部材155とは
枢支部材10に対して回転不可能であり、調節ノブ14
を時計方向又は反時計方向に回転させることによりハネ
I3のAネカが変化して1対の糸調子皿11・12の間
に挟んだ上糸Nsに作用する抵抗力が調節される。尚、
固定糸調子皿11は枢支部材10の段部に前方から係合
しており、枢支部材10の段部より前方の部分は第3図
に示すように軸方向に延びる分割スリット10bで分割
軸10aに分断され、可動糸調子皿12には分割スリッ
トfobに嵌った架橋状の人力部12aが形成され、糸
調子軸15の前端が入力部12aに当接されており、糸
調子軸15を圧縮ハネ13のハネ力に抗して前方へ移動
させると可動糸調子皿12は固定糸調子皿11から離間
して上糸Nsに付加される抵抗力が解除されるようにな
っている。
前記固定糸調子皿11の後側において枢支部材10内の
ハネ収容空間に糸取りノ\ネ151の基端のコイルバネ
部分が収容されてその端部が枢支部材10に固定され、
枢支部材10に形成された周方向のスリット開口から糸
取りハネ151が外部へ延出され、糸取りハネ151の
先端部分は上方に突出され、その先端部分の略中夫には
両糸調子皿11・12に対向する位置で平面視略U字状
に屈曲された糸掛は部152が形成されている。この糸
取りハネ151の先端部には後述するハネ回動規制部材
155に固着された係止部材156の係止部157に当
接する当接部153が設けられている。この糸掛は部1
52はハネ力により第3図に実線で示す作用位置となる
ように常に付勢されている。従って、糸掛は部152は
天秤150の下降により上糸Nsが糸輪捕捉器32に供
給されるときには作用位置に移動して上糸Nsの弛みを
吸収し、また天秤150の上昇により上糸Nsが糸輪捕
捉器32から取り上げられるときには第3図に破線で示
す不作用位置まで最大限弾性変形して上糸Nsの繰り出
しを許容するようムこなっている。
前記糸調子軸15の後側にはカム従動軸15Aが機枠5
に前後動自在に支持され、このカム従動軸15Aの前端
は糸調子軸15の後端に当接し、その後端はビン9で機
枠5に枢着されたカム板16のカム部17に当接してい
る。このカム部17にはカム従動軸15Aを前方へ押動
させる作動部とこの作動部より段落ちした段落ち部とを
有している。カム板16の駆動部18は連杆19を介し
て糸緩めソレノイド20のプランジャー21に連結され
ている。この糸緩めソレノイド20はブラケット22で
機枠5に固着され、プランジャー21は圧縮ハネ23に
より第1図にて常に左方へ付勢されている。従って、糸
緩めソレノイド20に通電されていないときにはカム従
動軸1.5 Aがカム部17の段落ち部に当接して糸調
子軸15を前方へ押動しないので、可動系調子皿12と
バネ回動規制部材155とは第2図に実線で示す押圧力
付与位置に保持され1、上糸Nsには調節ノブ14で調
節された抵抗力が付加されている。しかし、糸緩めソレ
ノイド20に通電されると連杆19が第1図にて右方へ
移動しカム板16が時計方向に回転され、カム従動軸1
5Aはカム部17の作動部により押されて糸調子軸15
を前方へ押動するので、可動糸調子皿12は張力解放位
置にまたハネ回動規制部材155は前進位置に移動し、
可動糸調子皿12は固定糸調子皿11から所定距離離間
して上糸Nsに付加される抵抗力が解除される。
次に、糸取りバネ151を不作用位置に保持する回動規
制機構154について、第2図・第3図に基いて説明す
る。
前記ハネ回動規制部材155の外筒部には糸取りハネ1
51の回動を規制するための係止部材156の基端部が
ビス159で固着されている。この係止部材156の先
端部は不作用位置に移動した糸取りバネ151の当接部
153の右側近傍に位置し、この先端部には、ハネ回動
規制部材155が可動糸調子皿12とともに前方へ切換
えられて前進位置に移動したときに糸取りバネ151の
当接部153が当接する係止部157と、バネ回動規制
部材155が後退位置に移動したときに当接部153の
通過を許す切欠部158が形成されている。
従って、糸取りバネ151が不作用位置に回動し且つハ
ネ回動規制部材155が前進位置に移動したときには、
当接部153が係止部157に当接して糸取りハネ15
1をこの不作用位置に保持する一方、ハネ回動規制部材
155が後退位置に移動したときには、当接部153は
切欠部158を自由に通過して糸取りハネ151は不作
用位置と作用位置とに亙って弾性変形可能になる。
次に、上糸Ns及び下糸Bsを切断する糸切り機構3に
ついて説明するが、これは特開昭56139793号公
報に記載されているものと同様のものなので簡単に説明
する。
第4図・第5図に示すように、ヘッド部7には縫針24
が挿通する針孔(図示路)を設けた針板27が取付けら
れ、針板27の下方の機枠5には下軸28が回転自在に
枢支され、この下軸28の左端部には剣先29と外釜3
0及び中釜31とを備えた一般に釜と称する全回転式糸
環捕捉器32が配設され、ボビン(図示路)を収容する
ボビンケース33を装着−した状態で、縫針24の上下
動と協働して上糸Nsと下糸Bsとを交絡させて加工布
Wに縫目を形成するようになっている。
糸環捕捉器32の前側の機枠5には固定刃34がその略
前半部でビス止めされ、この固定刃34の後半部は糸環
捕捉器32に沿って針板27の針孔近傍部まで円弧状に
延び、その先端部には刃部35が形成されている。尚、
符号36は中釜31の回転を拘束する中釜止めであり、
符号37は縫製時に剣先29から外れた上糸Nsが引き
上げられる際、固定刃34に絡み付くのを防止する遮蔽
板である。
糸環捕捉器32の後側の機枠5には、下軸28と同一軸
線の周りに往復回動し得るように可動刃保持体38が回
転自在に枢支され、可動刃保持体38の取付は部39に
は可動刃40がビス止めされている。この可動刃40の
円弧状の左端部には、糸さばき部41と糸捕捉用溝部4
2及び刃部43が形成されている。一方、可動刃40を
回動させるために、図示外のカム駆動機構で回動される
揺動軸44に揺動腕45が固着され、この揺動腕45に
は連結レバー46を介して可動刃保持体38の連結部4
7が連結されている。更に、カム駆動機構を下軸28の
回転により駆動させるためにカム駆動機構は糸切りソレ
ノイド48(第10図参照)の駆動軸に連結されている
。尚、符号49は可動刃40を第4図に示す非切断位置
に保持するように揺動腕45を第4図にて反時計方向へ
回動付勢させる巻きハネである。従って、後述のよう乙
こ縫製終了時に所定のタイミングで糸切りソレノイド4
8に通電されると、下軸28の回転でカム駆動機構が駆
動されて揺動軸44が矢印方向に回動するので、揺動腕
45及び連結レバー46を介して可動刃保持体38が第
4図にて時計方向に回転されて可動刃40も時計方向に
回転され、上糸Nsの糸環が外釜30の剣先29から外
れて引き上げられるタイミングで可動刃40が加工布W
に連なる上糸Ns及び下糸Bsを同時に捕捉して固定刃
34の刃部35と係合して切断する。ここで、切断され
た上糸Nsの縫針24の目孔25から糸端までの長さ(
以下、上糸端部長さという)は、糸捕捉用溝部42の長
さに比例するので、この糸捕捉用溝部42の長さを短(
すれば、上糸端部長さを短くすることができる。
次に、縫製終了後に切断された上糸Nsの上糸端部を保
持する上糸端部保持機構51及び糸保持用駆動機構52
について説明する。
第6図〜第9図に示すように、ミシンMの頭部8の後側
には取付は板53がビス止めされ、上下方向向きに配設
された第2ソレノイド(双安定ラッチングソレノイド)
54がブラケット58により取付は板53の略左半部に
固着され、上下方向向きに配設された第1ソレノイド5
9がブラケット61により取付は板53の略右半部に固
着されている。この第2ソレノイド54には上動ソレノ
イド55と下動ソレノイド56とが設けられ(第13図
参照)、上動ソレノイド55が駆動されるとプランジャ
ー57が第13図に示すように上動(矢印U方向)して
その上動位置に保持され、また下動ソレノイド56が駆
動されるとプランジャー57が下動(矢印り方向)して
その下動位置に保持される。第2ソレノイド54の直ぐ
上側には側面視略コ字状の第1出力リンク62が前後方
向向きのビン65で取付は板53に回動自在に枢支され
るとともに、その直ぐ下側には側面視略コ字状の第2出
力リンク66が前後方向向きのビン69で取付は板53
に回動自在に枢支されている。
第1出力リンク62の駆動腕部63は第2ソレノイド5
4のプランジャー57の上端部に固着した連結部材70
に回動可能に枢着され、第1出力リンク62の揺動腕部
64はその長孔64aに略り字状の第1リンク71の第
1アーム72に固着したビン74を嵌めて第1リンク7
1に連結されている。この第1リンク71はその基端部
でスペーサ75を介して前後方向向きの段付きビス76
で取付は板53に回動可能に枢支され、第1リンク71
の第2アーム73の下端部は段付きビス77で第2リン
ク78の右端部に回転自在に連結されている。第2リン
ク78の左端部はビン79で第3リンク80の下端部に
回転自在に連結されるとともに第4リンク81の上端部
に回動自在に連結され、第4リンク81の下端部は糸掴
みリンク部材82の駆動腕部83の右端部にビン85で
回転自在に連結されている。
一方、第2出力リンク66の駆動腕部67はその長孔6
7aに第2ソレノイド54のプランジャー57の下端部
に固着した連結部材86に固着したビン87を嵌めて連
結部材86に連結され、第2出力リンク66の揺動腕部
68の右端部はビン88で第5リンク89の上端部に回
転自在に連結され、第5リンク89の下端部はビン90
で糸保持リンク91の第1アーム92に連結されている
取付は板53の下端部には前後方向向きのボス部53a
が固着され、前後方向向きの枢支軸94がこのボス部5
3a及び取付は板53を挿通して回転可能に枢支され、
枢支軸94の前端部にはホルダ取付は板95が固着され
、このホルダ取付は板95には糸保持ホルダ96がビス
止めされ、更に糸保持ホルダ96にはバネ部材からなる
保持力付与部材97がビス止めされている。この保持力
付与部材97の先端部分は下方に凸の湾曲状の糸押え部
98(弾性当接部)に形成されている。
前記枢支軸94の後端部には段部が設けられたボス部9
9を有する糸保持リンク91が固着されている。従って
、第5リンク89の上方又は下方への移動により糸保持
リンク91が反時計方向又は時計方間に回動し、枢支軸
94とホルダ取付は板95と糸保持ホルダ96とを介し
て保持力付与部材97が糸保持リンク91に同期して反
時計方向又は時計方向に回動する。
一方、平面視略コ字状の糸掴みリンク部材82の駆動腕
部83の基端部と揺動腕部84の基端部とに夫々枢支軸
94が挿通して糸掴みリンク部材82は枢支軸94に回
転可能に枢支され、揺動腕部84には糸保持部材100
がビス止めされている。尚、符号102はスペーサであ
る。この糸保持部材100の前端部分は枢支軸94を中
心とする円弧状に形成され、その円弧状部分の左端部に
は縫針24の目孔25を挿通し下方に延びる上糸Nsを
捕捉するフック部101(糸捕捉部)が形成され、保持
力付与部材97の糸押え部98がこのフック部101の
上面の凹部に弾性的に当接してフック部材101と協働
して上糸Nsの端部を保持し得るようになっている。従
って、第4リンク81の上方又は下方への移動により糸
掴みリンク部材82が反時計方向又は時計方向に回動し
、糸保持部材100が反時計方向又は時計方向に回動す
る。前記揺動腕部84と取付は板53との間の枢支軸9
4に外装された巻きハネ103の一端部が糸掴みリンク
部材82の基端部に係止され、他端部は糸保持リンク9
1の第2アーム93に固着したビン104に係止され、
糸掴みリンク部材82は糸保持リンク91に対して第8
メにて常に反時計方向に回動付勢されるとともに糸保持
リンク91は糸掴みリンク部材82に対して常に時計方
向に付勢されるので、糸押え部98がフック部101に
確実に当接し得るようになっている。尚、糸掴みリンク
部材82の駆動腕部83と揺動腕部84とは約30度の
開角となっている。
前記第1ソレノイド59のプランジャー60の下端部に
は前後方向向きのビン105が固着され、側面視略コ字
状の第3出力リンク106がブラケット61の下端部に
固着した前後方向向きのビン109で回転自在に枢支さ
れ、第3出力リンク106の当接部107が常にビン1
05に下方がら当接するように、第3出力リンク106
はビン109に外装された巻きバネ11oにより第8図
に時計方向に回動付勢されている。第3出力リンク10
6の揺動腕部108は第3リンク8oの上端部にビン1
11で回転自在に連結されている。尚、符号26は針棒
、符号112は押え棒、符号113は押え足である。
次に、上糸端部保持機構51及び糸保持用駆動機構52
の作用について、第8図・第13図〜第16図に基いて
説明する。
上動ソレノイド55が駆動されると、プランジャー57
が上動して第13図に示す上動位置に移動し、連結部材
70を介して第1出力リンク62、第1リンク71、第
2リンク78、第4リンク81、糸掴みリンク部材82
、糸保持部材+00が夫々実線位置に移動する。このと
きの糸保持部材100の位置を待機位置とする。一方、
ブランンヤ−57の上動位置に移動するのに伴って、連
結部材86を介して第5リンク89、糸保持リンク91
、ホルダ取付は板95、糸保持ホルダ96、保持力付与
部材97が夫々実線位置に移動する。
このときの保持力付与部材97の位置を待機位置とする
(第14図参照)。この待機位置のとき糸保持部材10
0は反時計回り方向へ大きく回動し、そのフック部10
1は針板27の上方へ太き(離れた位置となる。
次に、下動ソレノイド56が駆動されると、プランジャ
ー57が下動して第13図に示す下動位置に移動し、連
結部材70を介して第1出力リンク62、第1リンク7
1、第2リンク78、第4リンク81、糸掴みリンク部
材82、糸保持部材100が夫々−点鎖線位置に移動す
る。このときの糸保持部材100の位置を糸保持位置と
する。
この糸保持位置のとき糸保持部材100のフック部10
1は最上位置にある縫針24の右方近傍の位置となる。
一方、プランジャー57の下動に伴って、連結部材86
を介して第2出力リンク66、第5リンク89、糸保持
リンク91、ホルダ取付は板95、糸保持ホルダ96、
保持力付与部材97が夫々第13図の一点鎖線位置に移
動する(第16図参照)。このとき、保持力付与部材9
7の糸押え部98がフック部101の凹みに係合し7上
糸Nsを保持し得ることになる。
この状態で、第1ソレノイド59が駆動されると、プラ
ンジャー60が下動し、ビン105を介して第3出力リ
ンク106、第3リンク8o、第4リンク81、糸掴み
リンク部材82、糸保持部材100が夫々第13図の二
点鎖線位置に移動する。このとき、糸保持部材100の
フック部】01は最上位置にある縫針24の下方近傍に
位置して縫針24の目孔25から下方へ延びた上糸Ns
の端部を捕捉する。このときの糸保持部材100の位置
を糸捕捉位置とする。また、第1ソレノイド59の駆動
が停止されると、巻きバネ110のハネ力により第3出
力リンク106、第3リンク80、第4リンク81、糸
掴みリンク部材82が夫々第13図の一点鎖線位置に復
帰するので、糸保持部材100はそのフック部101で
上糸端部を捕捉した状態で糸保持位置に復帰移動し、保
持力付与部材97の糸押え部98と協働して上糸端部が
保持される(第16図参照)。
更に、上動ソレノイド55が駆動されると、糸保持部材
100と保持力付与部材97とが待機位置に夫々移動す
るが、第2リンク7日と第3リンク80と第4リンク8
1とで4節リンクが構成されているので、その待機位置
への移動開始直後においては、糸保持部材100の移動
速度が保持力付与部材97の移動速度より遅くなり、第
15図に示すように保持力付与部材97の糸押え部98
がフック部101から外れ、上糸端部が解放される。こ
のときの糸保持部材100の位置が解放位置である。
次に、ミシンMの制御系の全体構成について、第10図
のブロック図に基いて説明する。
糸切りソレノイド48、糸緩めソレノイド20、上動ソ
レノイド55、下動ソレノイド56、第1ソレノイド5
9及びミシンモータ115は夫々駆動回路116〜12
1に対応して接続され、各駆動回路116〜121は制
御装置Cの人出力インターフェイス130に夫々接続さ
れている。
操作パネル122は、縫製開始直後からの張力解放2に
よる上糸Nsの緩めタイミングをパルス数で設定する上
糸緩めタイミング設定キーや縫製開始直後の針下位置以
降における上糸Nsの糸端部を解放する上糸解放タイミ
ングをパルス数で設定する上糸解放タイミング設定キー
などを備えており、各キー操作により設定されたパルス
数データを入出力インターフェイス130に出力する。
足踏みペダル123は、前踏み位置と水平な中立位置と
後踏み位置との3位置を有し、踏込み信号として、オペ
レータの踏込み位置により前踏み位置のときにはミシン
起動指令信号(「H」レベル)を、中立位置のときには
ミシン停止指令信号(「L」レベル)を、また後踏み位
置に踏み込まれたときには糸切り信号を夫々入出力イン
ターフェイス130に出力する。
針上信号発生器124は、ミシンモータ115で駆動さ
れるミシン主軸(図示略)に設けられた所定の円周方向
位置に小さな開口を形成してなる金属性のディスク部材
の回転位置を近接スイッチで検出し縫針24が最上位置
のときに針上信号を入出力インターフェイス130に出
力する。針下信号発生器125も針上信号発生器124
と同様に構成され、縫針24が最下位置のときに針下信
号を入出力インターフェイス130に出力する。
また、パルス信号発生器126は、ミシン主軸に設けら
れた所定の円周方向位置に小さなスリットを多数(例え
ば、24個)形成してなる金属性のディスク部材の回転
位置を近接スイッチで検出し、上軸の所定角度回転毎に
パルス信号を出力する。
制御装置CはCPU132とこのCPU 132にデー
タバスなどのパス131を介して接続された人出力イン
ターフェイス130、ROM133及びRAM140と
から構成されている。
ROM133には、上糸保持制御や糸緩め制御を含む上
糸処理制御の制御プログラムが格納されている。
RAM140の糸緩め設定パルス数カウンタ141には
、設定された上糸緩めタイミングのためのパルス数デー
タが格納される(この内容を1とする)。上糸解放設定
パルス数カウンタ142には、設定された上糸解放タイ
ミングのためのパルス数データが格納される(この内容
をJとする)。
フラグメモリ143には、足踏みペダル123が中立位
置をへて後踏み位置に踏み込まれたときにセット(デー
タが「1」)され、糸切り動作終了時にリセット(デー
タが「0」)される糸切りフラグFのフラグデータが格
納される。針下信号カウンタ144には、針下信号発生
器125から人力される針下信号のカウント値(その内
容をKとする)が格納される。更に、RAM140には
、CPU132で演算した結果を一時的に格納する各種
のメモリが設けられている。
次に、ミシンMの制御装置Cで行なわれる上糸処理制御
のルーチンについて第11図のフローチャートに基いて
、第12図〜第16図を参照しながら説明する。但し、
説明を理解し易いように、足踏みペダル123が前踏み
位置に踏込まれてS1〜S18が実行され、一連の縫製
動作の実行中から説明する。尚、図中Si  (i−1
,2,3・・)は各ステップであり、第12図のT1−
T11は夫々タイミングを示す。
縫製実行中のT1のときに足踏みペダル123を操作し
て前踏み位置から中立位置を経て後踏み位置に踏み込ま
れて、踏込み信号として「L」レベルの停止指令信号が
入力されたときには糸切りフラグFがセントされ(S1
9)、針下信号発生器125から2つの針下信号が入力
されカウント値Kが2となったとき(S20:Yes、
S21、S22:¥es)、糸切りソレノイド48及び
糸緩めソレノイド20が夫々駆動される(S23)。
その後 ミシンモータ115が低速で駆動されて針−L
信号発生器124から針上信号が人力されたとき(32
4:Yes)、糸切りソレノイド48の駆動が停止され
(S25)、更にミシンモータ115の駆動が停止され
るとともにブレーキ信号でミシンモータ115内のブレ
ーキが作動してT4のときにミシンモータ115つまり
上軸の回転が確実に停止する(S26)。そして、この
T4のときに、下動ソレノイド56が所定時間(例えば
、5Qmsec)駆動される(S27)、従って、前述
したように糸掴みリンク部材82及び糸保持リンク91
が第13図の実線位置から一点鎖線位置に移動するので
、糸保持部材100と保持力付与部材97とが第16図
に示す糸保持位置に移動する。続いて、第1ソレノイド
59が所定時間(例えば、6Qmsec)駆動される(
328)、従って、糸保持部材100だけが糸捕捉位置
に移動して縫針24の目孔25から延びる上糸Nsの糸
端部をフック部101で捕捉した状態で再度糸保持位置
に移動復帰し、保持力付与部材97の糸押え部98と協
働してこの上糸端部が保持される。
その後、第1ソレノイド59の駆動が停止するT5のと
きに、糸緩めソレノイド20の駆動も停止される(S2
9)。
ここで、縫針24の目孔25から糸保持部材100で保
持されている上糸端部までの長さが安定して一定化する
作用について説明する。
T2のときに一上糸Nsが切断されるとき、可動刃40
の移動により上糸Nsが糸掛は部152を介+、て可動
刃40の方へ供給されるので、糸掛は部152はF糸N
sとの滑り摩擦で作用位置から不作用位置に移動する。
このとき、糸緩めソレノイド20の駆動によりバネ回動
規制部材155が前進位置に移動するので、当接部15
3は係止部157!こ対向した位置である。そして、上
糸Nsが切断されたとき、当接部153は係止部157
に係止され、糸取りハネ151はその不作用位置に保持
される。その結果、糸取りハネ151の回動が不作用位
置に規制されるので、上糸Nsの種類に関係なく目孔2
5から上糸端部までの上糸端部長さが均一化する。一方
、第1ソレノイドの駆動により上糸端部が捕捉された状
態のときに糸緩めソレノイド20の駆動が停止されても
、上糸NSは上糸端部保持機構51と糸調子機構1とで
夫々保持されているので、糸取りバネ151はその不作
用位置に保持された状態である。
そして、縫製を開始するために、T6のときに足踏みペ
ダル123を操作して前踏み位置に踏み込まれたとき(
踏込み信号が「H」レベル)には(S2:Yes)、制
御装置C内に設けられた第1タイ7M1に所定時間tl
(例えば、100m5ec)が格納されてカウントが開
始され(33)、所定時間t1が経過したT7のときに
(S4:Yes)、ミシンモータ駆動信号によりミシン
モータ115が低速で駆動され(S5)、設定された糸
緩め設定パルス数データNがカウンタIに格納され(S
6)、糸緩めソレノイド2oが駆動され(S7)、停止
指令信号の入力が無く且つ針下信号発生器125から最
初の針下信号が入力されたときには(S8 :No、S
9 :Yes)、設定された上糸解放設定パルス数デー
タMがカウンタJに格納され(310)、パルス信号が
入力される毎に両カウンと値I−Jが夫々1つデクリメ
ントされ(Sl 1 :YesS12)、カラントイ直
Jが「0」になったT8のとき、例えば縫針24が最上
位置から下降して上糸Nsのループが形成され上糸Ns
と下糸Bsとの交絡(結節)が形成されたとき(S13
二Yes)、上動ソレノイド55が所定時間(例えば、
60m5ec)駆動される(S14)。このとき、糸保
持部材100と保持力付与部材97とが第16図に示す
糸保持位置から第14図の待機位置への移動開始直後の
糸保持部材100の解放位置(第15図参照)のときに
上糸端部が解放される。その後、カウント値Jが「0」
になったT9のとき、例えば数計分の縫製が実行されて
上糸Nsと下糸Bsとが確実に交絡した状態のとき(S
15 :Yes、316、S17:Yes)、糸緩めソ
レノイド20の駆動が停止され且つミシンモータ115
が高速で駆動され(S18)、縫製が連続して続行され
る。
ここで、縫製開始時に上糸Nsが目孔25から抜けない
作用について説明する。
縫製が開始されると同時に糸緩めソレノイド20が駆動
され、バネ回動規制部材155が前進位置へ移動して、
不作用位置にある糸取りハネ151をその不作用位置に
継続して保持する。従って、糸取りハネ151が作用位
置へ回動しないので、上糸端部長さは一定に保持された
状態で第1針目以降が縫製され、上糸Nsが目孔25か
ら抜けることがない。
このように、縫製終了時に切断された上糸Nsの上糸端
部は糸保持機構51により最上位置に位置した縫針24
の側方近傍の糸保持位置で保持され、この上糸端部は縫
製開始から上糸Nsと下糸Bsとの交絡が形成されるま
で保持されるので、第17図に示すように第2針目以降
の縫製動作により上糸Nsの端部が布地Wの裏側に移動
して表側に残らなくなり、しかも上糸端部が■糸Bsと
鳥の巣状に絡み合うことがな(、糸摘み作業をする必要
がなくなり、各纏い始め部分の縫製品質を格段に向上さ
せることができる。
一方、31〜S7が実行された縫製開始直後のTIOの
ときに針落ち位置を確認するために停止指令信号が入力
され(S8:Yes)、更に針下信号が入力されたとき
つまりミシンモータ115乙二対して針下停止指令が入
力されたときには(S30:¥es)、上糸解放設定パ
ルス数データMが一旦カウンタJに格納されるが(S3
1)、カウンタJに関してパルス信号発生器126から
のパルス信号のカウント動作が停止され(S32)、ミ
シンモータ115の駆動が停止されるとともにブレーキ
作動でTllのときに上軸の回転が停止される(S33
)。即ち、このときには、糸保持部材100は上糸端部
を保持した状態で糸保持位置に保持されている。その後
、ミシンモータ115の起動再開時には(S34 : 
Ye s) 、ミシンモータ115が低速で駆動され(
S35)、制御装置C内に設けられた第2タイマM2に
所定時間(例えば、10a;ec)が格納され(336
)、第2タイマM2がタイムアンプしたとき(337)
、S14以降が実行され、縫製が開始される。
以上説明したように、ミシンモータ115の起動開始時
にミシンモータ115に対する針下停止指令が入力され
たときには、上糸解放のためのカウンタJに関してパル
ス信号のカウントが停止され、更に糸保持部材はミシン
モータ115の起動再開から所定時間の間上糸端部を保
持した状態で糸保持位置に保持されるので、縫製開始後
に糸保持部材100を待機位置に移動させるための設定
されたパルス数が小さな値に設定されている場合でも、
針下停止時に上糸端部は糸保持部材1o。
により確実に保持されており、縫製の再開時に縫針24
の目孔25から上糸Nsが糸抜けすることがない。
尚、前記実施例における糸調子機構l、張力解放機構2
、糸切り機構3は一例を示すものにすぎず、これらに代
えて既存周知の種々の構成のものを用いることは勿論で
なり、また糸保持用駆動機構52及び上糸端部保持機構
51も一例を示すものにすぎず既存の種々のものは勿論
、本実施例のものに種々の変形や改造を加えたものを用
いることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すもので、第1図は一部を切
欠いて示したミシンのアーム部の正面図、第2図はミシ
ンの部分側面図、第3図はミシンの部分拡大正面図、第
4図はベット部の要部継断部分側面図、第5図は糸輪捕
捉器及び糸切り装置の部分斜視図、第6図は糸保持用駆
動機構の部分側面図、第7図は糸保持用駆動機構と上糸
端部保持機構の側面図、第8ワは第7図■−■線断面図
、第9図は第8図IX −IX線断面図、第10図はミ
シンの制御系のブロック図、第11図は上糸保持制御や
糸緩め制御を含む上糸処理制御のルーチンの概略フロー
チャート、第12図は各種信号のタイムチャート、第1
3図は上糸端部保持機構及び糸保持用駆動機構の機構図
、第14図〜第16図は夫々糸保持機構の各状態を示す
部分正面図、第17図は縫製開始部の上糸の糸端部を示
す布地の拡大断面図、第18図及び第19図は夫々従来
技術に係る第17図相当図である。 1・・糸調子機構、 2・・張力解放機構、3・・糸切
り機構、  11・・固定糸調子皿、12・・可動系調
子皿、  15・・糸調子軸、15A・・カム従動軸、
  20・・糸緩めソレノイド、 30・・外釜、 3
1・・内釜、 34・・固定刃、 40・・可動刃、4
8・・糸切りソレノイド、  51・・上糸端部保持機
構、52・・糸保持用駆動機構、 54・・第2ソレノ
イド、  55・ ・上動ソレノイド、  56・ ・
下動ソレノイド、  59・・第1ソレノイド、71・
・第1リンク、  78・・第2リンク、80・・第3
リンク、 97・・保持力付与部材、100・・糸保持
部材、  126・・パルス信号発生器、  132・
・CPU、  133・ROM、140・・RAM、 
  142・・上糸解放設定パルス数カウンタ、 C・
・制御装置。 特許出願人  ブラザー工業株式会社 第 図 第 ア 図 ■二 ■二

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ミシンモータで上軸を介して駆動される縫針と、
    縫針に同期して上下駆動される天秤と、上糸と下糸を交
    絡させる釜と、糸切り指令に応動して針板と釜との間で
    上糸と下糸とを自動的に切断する糸切り機構と、糸供給
    源と天秤との間の上糸に抵抗力を付加する糸調子機構と
    、糸調子機構により上糸に付加される抵抗力を解除する
    ための張力解放機構と、最上位置に位置した縫針の下方
    近傍の糸捕捉位置と最上位置に位置した縫針の側方近傍
    の糸保持位置と糸保持位置よりも上方に位置し且つ上糸
    端部を解放する待機位置とに亙って移動可能な糸保持部
    材及び糸保持位置にある糸保持部材と協働して上糸端部
    を保持する保持力付与部材を有する上糸端部保持機構と
    、前記上糸端部保持機構の糸保持部材に作動的に連結さ
    れ糸保持部材を前記3位置に択一的に切換えるための糸
    保持用駆動手段とを備えた自動糸切り機構付きミシンに
    おいて、 前記上軸が所定角度回転する毎にパルス信号を出力する
    パネル信号発生手段と、 前記糸切り機構の糸切り動作終了後に、糸保持部材を待
    機位置から糸捕捉位置を経て糸保持位置へ移動させると
    ともに、ミシンモータの起動開始後検出手段から出力さ
    れるパルス信号を所定数カウントしたときに糸保持部材
    を待機位置に移動させるように糸保持用駆動手段を制御
    する糸保持制御手段と、 前記ミシンモータの起動開始時にミシンモータに対する
    針下停止指令が入力されたときに前記パルス信号のカウ
    ントを停止するとともにミシンモータの起動再開から所
    定時間の間糸保持部材を糸保持位置に位置させるように
    、糸保持制御手段に指令する指令制御手段とを設けたこ
    とを特徴とする自動糸切り機構付きミシン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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