JPH0740381Y2 - 二本針ミシンにおける針糸供給装置 - Google Patents

二本針ミシンにおける針糸供給装置

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JPH0740381Y2
JPH0740381Y2 JP7688790U JP7688790U JPH0740381Y2 JP H0740381 Y2 JPH0740381 Y2 JP H0740381Y2 JP 7688790 U JP7688790 U JP 7688790U JP 7688790 U JP7688790 U JP 7688790U JP H0740381 Y2 JPH0740381 Y2 JP H0740381Y2
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cutting
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JP7688790U
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実 小作
政典 温品
勇二 山本
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ジューキ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、片方の針を休止状態に保持可能とする二本
針ミシンにおいて、一縫い目の形成に要する糸量を縫い
目形成毎に糸供給源から引き出すようにした針糸供給装
置に関する。
[従来技術] 例えば特開平1-204694号公報に記載されたもののよう
に、常には二本の針により縫い目を形成し、角部の縫い
目を形成するとき等に一方の針を休止状態に保持可能と
し、その二本の針の糸を縫い目形成毎に要する量だけ各
別に引き出すようにしたミシンは知られている。たとえ
ば、この針糸を引き出すための引き出し手段としては、
第3図に示すものがある。第3図において、針と糸供給
源Wとの間の針糸経路上において、駆動源に連動して常
に回動する駆動ローラ1とアイドラローラ2との間に両
針(図示しない)の針糸T1,T2を挟んで針糸T1,T2を供給
源Wから引き出し可能とし、その前後には両針糸T1,T2
に各別に配置した糸把持手段A1,A2,B1,B2が各糸を把持
または開放可能とし、開放するときに糸T1,T2は引き出
し可能となり、上記ローラ1,2により所定糸量が引き出
されるときに供給源W側の糸把持手段A1,A2が把持する
ことにより引き出される糸量が設定される。この各糸把
持手段A1,A2,B1,B2は、電磁石3の作用または不作用に
より把持板4を接離させて糸T1,T2を電磁石3本体との
間で把持または開放するものである。上記した片針状
態、即ち片方の針を休止状態にしたときは、その休止側
の針糸が引き出されないように供給源W側の糸把持手段
A1,A2の各電磁石3が作用して把持状態に保持するよう
になっている。
一方上記したミシンにおいて、縫い目形成完了時に糸切
りを行うために、ペダルの後踏み操作等に基づいて発生
する糸切り信号に関連して糸切り手段を作用して針糸を
切断するものがある。この糸切り手段としては、例えば
第4図に示すように、針板(図示しない)下方の針糸経
路に所定距離離れて固定した固定メス5と、上記糸切り
信号に基づいて作用する電磁石(図示しない)の作用時
にミシン主軸に連動するカムに連結され、針が下位置か
ら上位置に上昇する間に固定メス5側から針糸経路に交
叉して往復動する移動メス6を設け、この移動メス6が
復動する間にその捕捉部6aに針糸T及び下糸Lを捕捉
し、続いて原位置へ復帰する時に固定メス5との協働に
より捕捉した糸T,Lを切断するものがある。
[解決しようとする課題] 上記した移動メス6が糸を捕捉して原位置へ復帰すると
き、針糸は経路から屈曲されて張力が加わるため、糸切
り時には糸引き出し手段が針糸を所定量引き出すように
していた。
しかし従来は休止側の針糸もこの糸切り時に引き出され
るので、通常この糸切り時の引き出し量は40mm(一縫い
目形成時の引き出し量は2〜3mm)ほどになり、この引
き出された針糸は余分な糸として針の糸通し穴よりも手
前(供給)側に弛んだ状態となり、次に二本針状態で縫
うとき、休止状態にあった針の針糸は縫い始めてからし
ばらくは張力が全くかからない状態で縫われ、所定の張
力が得られる作用状態にあった針の針糸とは張力が著し
く異なって縫い目が見苦しくなり、縫製品の品質を著し
く低下する欠点を生じた。
[問題点を解決するための手段] この考案は、この様な問題点を解決するために、 布送り方向との交差方向に離隔して平行に配置した二本
の針と、電気的な作用により両針を各別に上位置に休止
状態に保持可能とした片針休止手段と、両針の針糸を針
糸供給源から縫い目形成毎に所定量引き出し可能とした
糸引き出し手段と、両針状態では各縫い目形成毎に所定
量の針糸を引き出し手段が引き出し片針休止手段の作用
する片針状態では休止側の針糸を繰り出し不能状態に保
持する針糸制御手段と、針糸経路に交叉して移動可能と
する可動メスを有し可動メスが上記移動により針糸を捕
捉し針糸を屈曲した位置で切断する糸切り手段と、糸切
り信号の発生に関連し電気的に作用して糸切り手段の可
動メスを移動する作動手段を有する二本針ミシン、また
は送り方向との交差方向に離隔して平行に配置した二本
の針と、電気的な作用により両針を各別に上位置に休止
状態に保持可能とした片針休止手段と、電気的に作用ま
たは不作用となって針糸供給源と針との間の両針糸経路
上において各別に針糸を把持又は開放可能とした針糸把
持手段と、針糸把持手段よりも針側の両針糸に係合し針
糸を糸供給源から引き出す引き出し手段と、両針状態で
は各縫い目形成毎に両針糸把持手段が針糸を開放または
把持して開放する間に所定量の針糸を引き出し手段が引
き出し、片針休止手段の作用する片針状態では休止側の
針糸を針糸把持手段を把持状態に保持する針糸制御手段
と、針糸経路に交叉して移動可能とする可動メスを有し
可動メスが上記移動により針糸を捕捉し針糸を屈曲した
位置で切断する糸切り手段と、糸切り指令信号の発生に
関連し電気的に作用して糸切り手段の可動メスを移動す
る作動手段とを有する二本針ミシンにおいて、操作によ
り一方の針の休止状態を示す信号を発生するスイッチ
(7)と、糸切り信号の発生に基づいて上記スイッチの
信号を判別する判別手段(10)と判別手段が休止状態を
判別するとき針糸制御手段を片針状態に設定する制御手
段(12)、とを設けた。
[作用] この様な構成で、片針状態で糸切りをするときは、休止
側の針糸の引き出しを禁止し作用側の針糸のみを所定糸
量引き出すようにする。
[実施例] この考案の本実施例を図面により説明する。なお従来と
同様のものは同番号を付して説明を省略する。
7は二本針状態から片針状態とするよう一方の針を休止
状態にする操作部材(図示しない)の操作に関連して左
右別個にオンして信号を発生する片針停止スイッチ、8
は片針休止機構(図示しない)に配置し付勢により左右
針棒(図示しない)の一方を選択的に上死点に保持する
よう上記休止機構を作用する一対の片針停止電磁石、9
は左右一方の針棒を保持するよう上記電磁石8を付勢す
る付勢回路である。
10は所定時に片針停止スイッチ7の出力状態により片針
状態かおよび左右どちらかを判別するスイッチ判別回路
である。
11は引き出し手段のローラ1,2よりも手前側(糸供給源
W側)の把持手段A1,A2の両電磁石3(第一電磁石M1と
する)を各別に付勢する付勢回路、12はスイッチ判別回
路10の判別結果が片針状態のとき使用状態となる左右針
の一方の針糸T1,T2に対応した把持手段A1,A2の第一電磁
石M1を付勢するよう付勢回路11を制御する片側針制御回
路、13はスイッチ判別回路10の判別結果が二本針状態の
時両把持手段A1,A2の電磁石M1を付勢するよう付勢回路1
1を制御する両針制御回路である。
14は引き出し手段のローラ1,2よりも先方側(針側)の
把持手段B1,B2の両電磁石3(第二電磁石M2とする)を
各別に付勢する付勢回路である。
15は一針毎に引き出すべき糸量を指示すると共に引き出
された糸量を検出して上記設定量となるよう電磁石M1,M
2を制御する糸引き出し量制御手段、16はミシン主軸の
一回転中における所定信号の検出に関連して所定時期に
両付勢回路11,14を各別に付勢、消勢するようタイミン
グを設定するためのタイミング制御手段である。
17はペダル(図示しない)等の操作部材の操作によりオ
ンする糸切りスイッチであり、18は糸切りスイッチ17の
オン時に糸切り信号を発生して糸切り電磁石19を付勢す
るとともにスイッチ判別回路10を作用させる糸切り制御
回路である。この実施例の糸切り装置は、上記操作部材
の操作によりミシンを起動して針下位置から上位置に上
昇するよう主軸を半回転する間に、糸切り信号により上
記電磁石19を付勢して主軸に連動するカム(図示しな
い)に係合し移動メスを往復動させて糸を捕捉し固定メ
スとの協働により切断するものである。
この考案の構成は以上のようであり、次に作用を第2図
フローチャートに従い説明する。
糸切りスイッチ17のオンにより糸切り制御回路18から糸
切り信号が発生すると、判別回路10において両針状態
か、片針状態かを判別し、片針状態の時、片針制御回路
12を作用状態にする。タイミング制御手段16が所定糸引
き出しタイミングを検出するとき、片針制御回路12の制
御により使用側の針の第一電磁石M1のみをオフし、把持
板4を離隔させて針糸を開放する。これにより糸切り手
段の移動メス6が往復動するとき、使用側の針糸は引き
出し手段のローラ1,2により引き出されるが、休止側の
針糸は把持手段A1またはA2により把持されたままなので
引き出されることはない。タイミング制御手段16におい
て開放タイミングを検出すると、第二電磁石M2をオフし
てローラ1,2先方の把持手段B1,B2を開放する。糸引き出
し量制御手段15が所定量の糸引き出しを検出すると、両
電磁石M1,M2をオンして全把持手段A1,A2,B1,B2を把持状
態にする。
なお本実施例のブロック図と同様の作用を行うようにコ
ンピュータ制御によって、またはハード回路によって構
成してもよい。
また糸切り手段の構成は、糸を引き出して切断するもの
であればよく、またペダル等の操作手段に関連せず所定
針数の縫い目形成完了の検知に基づいて糸きり信号を発
生してもよい。
[効果] この様な考案により、片針状態の時には休止側の針糸を
糸切り時に引き出さないようにしたので、休止側の針糸
が弛むことがなく、次に二本針状態で縫い始めるとき
に、その縫い始めの縫い目形成が確実に美麗にでき、縫
製品の品質を向上する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の制御回路のブロック図、第2図は本
実施例の糸引き出し制御のフローチャート、第3図は従
来の引き出し手段の正面略図、第4図は従来の糸切り手
段の作用を説明する正面略図である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】布送り方向との交差方向に離隔して平行に
    配置した二本の針と、電気的な作用により両針を各別に
    上位置に休止状態に保持可能とした片針休止手段と、両
    針の針糸を針糸供給源から縫い目形成毎に所定量引き出
    し可能とした引き出し手段と、両針状態では各縫い目形
    成毎に所定量の針糸を引き出し手段が引き出すよう作用
    し片針休止手段の作用する片針状態では休止側の針糸を
    引き出し不能状態に保持する針糸制御手段と、針糸経路
    に交叉して移動可能とする可動メスを有し可動メスが上
    記移動により針糸を捕捉し針糸を屈曲した位置で切断す
    る糸切り手段と、糸切り信号の発生に関連し電気的に作
    用して糸切り手段の可動メスを移動する作動手段、とを
    有するミシンにおいて、 操作により一方の針の休止状態を示す信号を発生するス
    イッチ(7)と、 糸切り信号の発生に基づいて上記スイッチの信号を判別
    する判別手段(10)と、 判別手段が休止状態を判別するとき針糸制御手段を片針
    状態に設定する制御手段(12)、 とを備え、片針状態における糸切り時には作用側の針糸
    のみを繰り出すようにしたことを特徴とした二本針ミシ
    ンにおける針糸供給装置。
  2. 【請求項2】布送り方向との交差方向に離隔して平行に
    配置した二本の針と、電気的な作用により両針を各別に
    上位置に休止状態に保持可能とした片針休止手段と、電
    気的に作用または不作用となって針糸供給源と針との間
    の両針糸経路上において各別に針糸を把持又は開放可能
    とした針糸把持手段と、針糸把持手段よりも針側の両針
    糸に係合し針糸を糸供給源から引き出す引き出し手段
    と、両針状態では各縫い目形成毎に両針糸把持手段が針
    糸を開放または把持して開放する間に所定量の針糸を引
    き出し手段が引き出すよう作用し、片針休止手段の作用
    する片針状態では休止側の針糸の針糸把持手段を把持状
    態に保持する針糸制御手段と、針糸経路に交叉して移動
    可能とする可動メスを有し可動メスが上記移動により針
    糸を捕捉し針糸を屈曲した位置で切断する糸切り手段
    と、糸切り指令信号の発生に関連し電気的に作用して糸
    切り手段の可動メスを移動する作動手段、 とを有するミシンにおいて、 操作により一方の針の休止状態を示す信号を発生するス
    イッチ(7)と、 糸切り信号の発生に基づいて上記スイッチの信号を判別
    する判別手段(10)と、 判別手段が休止状態を判別するとき針糸制御手段を片針
    状態に設定する制御手段(12)、 とを備え、片針状態における糸切り時には作用側の針糸
    のみを繰り出すようにしたことを特徴とした二本針ミシ
    ンの針糸供給装置。
JP7688790U 1990-07-19 1990-07-19 二本針ミシンにおける針糸供給装置 Expired - Lifetime JPH0740381Y2 (ja)

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