JPH0557080A - ミシンの制御装置 - Google Patents

ミシンの制御装置

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JPH0557080A
JPH0557080A JP24491791A JP24491791A JPH0557080A JP H0557080 A JPH0557080 A JP H0557080A JP 24491791 A JP24491791 A JP 24491791A JP 24491791 A JP24491791 A JP 24491791A JP H0557080 A JPH0557080 A JP H0557080A
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timing
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Shintaro Hirabayashi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糸切り機構による糸切断時に糸繰出し機構に
より糸駒から繰り出された上糸が糸道経路付近の駆動系
の諸部品に絡みつくのを防止できるようなミシンの制御
装置を提供すること。 【構成】 通常縫製時にはタイミングT1にて1針毎の
必要糸量が演算されて糸繰出しステッピングモータが駆
動される(S30〜S32)。糸切り指令が入力される
と天秤が下死点に至る間の所定のタイミングT2におい
て第1供給量だけステッピングモータが駆動され(S3
5)、釜の剣先に捕捉された上糸ループが内釜の釜止め
から外れる時期を遅らせて可動刃による糸捕捉を確実に
する。この後のタイミングT3において第2供給量だけ
ステッピングモータが駆動され(S37)、可動刃の複
動により消費される上糸を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、糸繰出し機構と糸切り
機構とを備えたミシンの制御装置に関し、特に糸切り機
構による上糸と下糸の切断時に、可動刃の糸切り動作に
必要な上糸を必要な時期に必要量だけその都度糸駒から
繰出すようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子ミシンなどにおいては、実用
縫いや模様縫いなどの複数種類の縫目形成が可能な上、
縫製時に次の縫目形成に必要な上糸を糸駒から繰出す糸
繰出し機構をアーム部内に設けるとともに、縫製終了時
に加工布に連なる上下と下糸とを切断する糸切り機構を
ベッド部内に設けたものが実用に供されている。
【0003】これら糸繰出し機構や糸切り機構を設けた
ミシンにおいては、糸切断を指令したときには、通常、
糸切り機構の可動刃は、天秤最下位置を過ぎた位相から
天秤最上位置近傍の位相に亙って往復動するようにミシ
ン上軸の回転に連係して構成され、可動刃が元の復帰位
置に移動したときに、上糸と下糸とが可動刃と固定刃と
の協働により切断される。
【0004】ここで、糸切断の為には、可動刃の往動時
の初期つまり天秤の最下位置直前に、可動刃の先端部が
糸輪捕捉器により形成された略三角形状の上糸ループの
内部に確実に挿通し得るように、この略三角形状の上糸
ループの形成期間を拡大する必要があり、その為に第1
必要糸量として上糸を幾分(例えば、約20mm)繰出
す必要がある。更に、上糸と下糸とを係合した可動刃の
復動時に、第2必要糸量として可動刃の復動に伴う大量
(例えば、約50mm)の上糸を必要とする。しかし、
これら第1必要糸量と第2必要糸量とを加えた切断必要
糸量(例えば、約70mm)は、天秤が最上位置から最
下位置に向かう所定のタイミングのときに糸繰出し機構
により糸駒から予め一括して繰出すように構成されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、糸繰
出し機構や糸切り機構を設けた電子ミシンにおいては、
糸切断時に必要な大きな糸量は、この糸切断動作よりか
なり早いタイミングつまり天秤が最上位置から最下位置
に向かう所定のタイミングで一括して糸駒から繰出され
るので、この大量に繰出された上糸の殆どが可動刃の復
動により第2必要糸量として完全に消費されるまで、糸
繰出し機構から天秤を介して縫針の目孔に亙る糸道経路
上で弛むことになり、この弛んだ上糸が糸道経路の付近
の駆動系の諸部品に絡み付いて糸切り動作が円滑に行な
えないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、糸切り機構による糸切断
時に糸繰出し機構により糸駒から繰出された上糸が糸道
経路の付近の駆動系の諸部品に絡みつくのを防止できる
ようなミシンの制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るミシンの制
御装置は、図1の機能ブロック図に示すように、ミシン
の上軸の回転位相を検出する位相検出手段と、ミシン本
体のベッド内に設けられ上糸と下糸とを切断可能な糸切
り機構と、上糸供給源から天秤への糸道経路において上
糸供給源から上糸を繰出す糸繰出し機構と、糸繰出し機
構の上糸繰出し量を制御する電磁アクチュエータとを備
えたミシンにおいて、糸切り機構に対する糸切り指令が
入力されたときに、位相検出手段の出力に基いて天秤の
下死点への移行途中の所定の第1タイミングで第1所定
量の上糸を繰出し、また第1タイミングの後の天秤の上
死点への移行途中の所定の第2タイミングで第2所定量
の上糸を繰出すように電磁アクチュエータを制御する制
御手段を備えたものである。
【0008】
【作用】本発明に係るミシンの制御装置においては、糸
切り指令が入力されたとき、位相検出手段で検出された
上軸の回転位相に基いて天秤の下死点への移行途中の所
定の第1タイミングで第1所定量の上糸を繰出すように
電磁アクチュエータを制御し、また第1タイミングの後
の天秤の上死点への移行途中の所定の第2タイミングで
第2所定量の上糸を繰出すように電磁アクチュエータを
制御する。
【0009】ここで、一般に、糸切り機構の可動刃はミ
シン上軸の回転に調時して、天秤が下死点付近のタイミ
ングから上死点付近のタイミングに亙って往復移動する
ので、前記第1タイミングを例えば天秤の下死点の直前
付近に設定すれば、ベッド内に設けられた糸輪捕捉器の
外釜の回転により上糸ループが内釜の下側を移動する際
に、外釜の剣先の回転により内釜回転止め部材との係合
から外れるタイミングをこの第1所定量の上糸を消費す
るまで遅らせることができるので、上糸ループを略三角
形状に安定して形成する期間が拡大され、これにより糸
切り機構の可動刃の先端部がこの上糸ループ内に確実に
挿通できる。更に、前記第2タイミングを例えば天秤の
上死点の直前に設定すれば、この天秤の上死点の直前に
第2所定量の上糸が繰出されるので、可動刃の復動時
(糸切断時)にこの繰出された第2所定量の上糸は繰出
された直後に消費される。
【0010】
【発明の効果】本発明に係るミシンの制御装置によれ
ば、〔作用〕の項で説明したように、制御手段を設け、
糸切り指令が入力されたとき、所定の第1タイミングで
第1所定量の上糸を繰出すように電磁アクチュエータを
制御するので、糸切り機構の可動刃の先端部をこの上糸
ループ内に確実に挿通させることができる。一方、第1
タイミングの後の所定の第2タイミングで第2所定量の
上糸を繰出すように電磁アクチュエータを制御するの
で、この繰出された第2所定量の上糸を繰出し直後の可
動刃の復動により完全に消費することができる。これに
より、糸切り動作に必要な上糸を必要な時期に必要量だ
けその都度糸駒から繰出すので、糸切断時に糸駒から繰
出された上糸が糸繰出し機構から縫針の目孔に亙る糸道
経路の付近の駆動系の諸部品に絡みつくのを確実に防止
することができ、糸切り動作を円滑に行なうことができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、糸繰出し機構と糸切り機構とを
備えた電子制御ミシンに本発明を適用した場合のもので
ある。電子制御ミシンMは図2に示すように、ミシンベ
ッド部1と、そのベッド部1の右端部から立設された脚
柱部2と、その脚柱部2からベッド部1に対向するよう
に左方へ延びるアーム部3とから構成され、ベッド部1
内には、送り歯を上下動させる送り歯上下動機構(図示
略)及び前後動させる送り歯前後動機構(図示略)と、
水平釜25及びこの水平釜25を駆動する釜駆動機構
(図示略)などが設けられ、アーム部3には、縫針6を
下端に装着可能な針棒5を上下動させる針棒駆動機構、
針棒5を布送り方向と直交する方向に揺動させる針棒揺
動機構、天秤7を針棒5の上下動に調時して上下動させ
る天秤駆動機構(図示略)、糸駒8から天秤7への糸供
給経路の上糸10を糸駒8から繰出す糸繰出し機構45
などが設けられている。頭部4には、縫製作業の起動と
停止とを指令する起動・停止スイッチ35や糸切りを指
令する為の糸切りスイッチ36などの複数のスイッチが
設けられている。尚、送り歯上下動機構と針棒駆動機構
と天秤駆動機構とはミシンモータ85で駆動され、また
送り歯前後動機構は送り歯駆動用ステッピングモータ8
7で駆動され、針棒揺動機構は針棒揺動用ステッピング
モータ86で駆動される。尚、符号13は押え棒であ
り、符号14は押え棒13の下端に装着された押え足で
ある。
【0012】次に、糸駒8から上糸10を繰出す糸繰出
し機構45について、図2・図3に基いて説明する。機
枠12には取付け台46が固着され、この取付け台46
には糸繰出し用ステッピングモータ48がビス50によ
り取付けられ、このモータ48の駆動軸48aには出力
ギヤ52が固着されている。出力ギヤ52に噛合する駆
動ギヤ54は、回転軸56により取付け台46に回転可
能に枢支されている。回転軸56には駆動ローラ58が
固着され、駆動ローラ58は駆動ギヤ54と一体に回転
するように構成されている。
【0013】揺動レバー60は取付け台46に固着され
た枢支軸62に回転可能に枢支され、この揺動レバー6
0には第1腕部60a、第2腕部60b及び第3腕部6
0cが夫々形成されている。第1腕部60aと取付け台
46とに亙って引っ張りバネ64が張架され、揺動レバ
ー60は常に反時計回転方向に回動付勢されている。第
2腕部60bには平面視略三角形状のローラホルダ68
の基端部が枢支軸66により回動可能に枢支され、ロー
ラホルダ68の他端部はそれに形成された長孔に回転軸
56が挿通している。そして、このローラホルダ68の
他端部の近傍部には、ゴム製の従動ローラ70がローラ
ホルダ68に固着した枢支軸72に回転可能に枢支され
るとともに、ゴム製の従動ローラ71がローラホルダ6
8に固着した枢支軸73に回転可能に枢支されている。
従って、揺動レバー60の反時計回転方向への回動付勢
により、1対の従動ローラ70・71は、ローラホルダ
68を介して駆動ローラ58に押圧するように矢印74
方向に弾性付勢され、駆動ローラ58とこれら従動ロー
ラ70・71との間に供給された上糸10を弾性的に押
圧挟持するように構成されている。
【0014】第3腕部60cは押え棒13に作動的に連
結され、押え棒13を昇降させる操作レバー(図示略)
を操作して押え足14を休止位置へ上昇させたときに
は、揺動レバー60は引っ張りバネ64のバネ力に抗し
て時計回転方向に回動され、1対の従動ローラ70・7
1は駆動ローラ58から夫々離隔して、上糸10はこれ
ら従動ローラ70・71及び駆動ローラ58による押圧
挟持から解放される。
【0015】次に、ベッド部1内に設けられ上糸10と
下糸11とを切断する糸切り機構20について、図4・
図5に基いて説明する。尚、この糸切り機構20は、一
般に用いられているものと同様なので、その可動刃21
と固定刃22について簡単に説明するものとする。
【0016】図4・図5に示すように、ベッド部1内に
は全回転水平釜25が設けられ、この水平釜25は水平
面内において垂直軸線の周りに回転する外釜26と、そ
の外釜26内に静止状態に保持される内釜27と、内釜
27に回転可能に収容される下糸用ボビン28とを備え
ている。更に、この内釜27の外周の一部には上方に突
出した突起27aが形成され、外釜26の回転に伴って
内釜27が反時計回転方向に回転するのを防止する為
に、この突起27aに当接する板バネ部材(釜どめ)2
9が取付け具30で機枠12に取付けられている。ま
た、ベッド部1内にはミシンモータ85で回転駆動され
る下軸31が回転可能に支持され、その下軸31と外釜
26との間には下軸31の回転を水平釜25に伝達する
歯車伝達機構(図示略)が設けられている。
【0017】図4・図5に示すように、前記水平釜25
の直ぐ上側に位置して可動刃21がその長さ方向に移動
可能に支持され、この可動刃21は刃部を有し、図4に
示す切断位置と図5に示す係合位置とに亙って移動可能
である。更に、この可動刃21が切断位置に復帰移動し
たときにこの刃部との協働で上糸10と下糸11とを切
断する固定刃22が設けられている。尚、この可動刃2
1は、糸切り用ソレノイド(図6参照)の駆動により下
軸31に連結された図示外の可動刃駆動機構の作動が開
始され、図8に示すように、位相角約320°から位相
角360°に亙ってその切断位置から係合位置に移動さ
れ、位相角約30°から位相角約90°に亙ってその係
合位置から切断位置に移動される。尚、針棒5がその最
上位置のときが位相角0°である。尚、符号32は、糸
切り時に繰出される下糸11により回転する下糸用ボビ
ン28の回転に抵抗を付与するボビン押え機構である。
【0018】ここで、糸切り機構20による糸切り動作
について、図4・図5・図8に基いて簡単に説明する
と、糸切り指令が入力したときには、可動刃21が係合
位置に向かって移動開始(位相角約320°)した直後
の位相角約325°において、図5に示すように、外釜
26の剣先26aとの係合及び板バネ部材29との係合
により形成される略三角形状の上糸10の上糸ループ内
部にこの可動刃21の先端部を確実に挿通する為に、上
糸ループが板バネ部材29に係合している期間を拡大す
る必要がある。その為には、この位相角325°までの
タイミングで第1必要糸量(例えば、約20mm)だけ
上糸10を糸駒8から繰出しておく必要がある。一方、
可動刃21は、両糸10・11を係合した状態で係合位
置から図4に示す切断位置に復帰移動して位相角約75
°で両糸10・11を切断するので、この可動刃21の
切断位置への移動に伴って第2必要糸量(例えば、約5
0mm)だけ上糸10を繰出しておく必要がある。尚、
通常縫製時においては、糸繰出しタイミングT1(位相
角約152°)で次の縫目形成に必要な糸量が繰出され
る。
【0019】次に、ミシンMの制御系の概要は、図6の
ブロック図に示すように構成されている。起動・停止ス
イッチ35と、糸切りスイッチ36と、所望の縫目模様
を選択する為の模様選択スイッチ37と、位相検出器3
8と針位置信号発生器39とは制御装置Cの入出力イン
ターフェース89に夫々接続されている。また、この入
出力インターフェース89には、ミシンモータ85の為
の駆動回路80、針棒揺動用ステッピングモータ86の
為の駆動回路81、送り歯駆動用ステッピングモータ8
7の為の駆動回路82、糸繰出し用ステッピングモータ
48の為の駆動回路83、糸切り用ソレノイド88の為
の駆動回路84が夫々接続されている。前記位相検出器
38は図2に示すように、フォトインタラプタからな
り、上軸9に取付けられた円形状のディスク板40の外
周部に形成された多数のスリットを検出してスリット信
号を出力するものであり、また針位置信号発生器39も
同様にフォトインタラプタからなり、上軸9に取付けら
れたディスク板41に形成された切欠きに対応して、縫
針6の最上位置のタイミング針上信号、縫針6の最下位
置のタイミングで針下信号を夫々出力するものである。
【0020】制御装置Cは、CPU91と、このCPU
91にデータバスなどのバス90を介して接続された入
出力インターフェース89、ROM92とRAM93な
どから構成されている。
【0021】ROM92には、実用縫いや模様縫いの縫
目模様の各縫目模様の縫目データが模様の種類毎に分類
して縫目模様のコード番号と対応づけて格納され、この
ROM92には、選択設定された各縫目模様の縫目デー
タを順次読出して縫製する模様縫い制御の制御プログラ
ムも格納されている。また、ROM92には、モータ4
8・85〜87やソレノイド88を駆動する駆動制御プ
ログラム、位相検出器38から入力されるスリット信号
を順次カウントして各種のタイミング信号を出力する制
御プログラム、後述の上糸繰出し制御の制御プログラム
などが格納されている。更に、ROM92には、糸繰出
しタイミングT2で第1必要糸量に相当して繰出す第1
供給糸量に対応して糸繰出し用ステッピングモータ48
を駆動する為のパルス数P1のデータと糸繰出しタイミ
ングT3で第2必要糸量に相当して繰出す第2供給糸量
に対応して糸繰出し用ステッピングモータ48を駆動す
る為のパルス数P2のデータとが格納されている。RA
M93には、模様選択スイッチ37の操作により選択さ
れた複数の縫目模様の模様番号を格納する模様メモリ、
CPU91で演算した演算結果を一時的に格納するポイ
ンタやカウンタやバッファなどが設けられている。
【0022】次に、ミシンMの制御装置Cで行なわれる
上糸繰出し制御のルーチンについて、図8を参照しなが
ら図7のフローチャートに基いて説明する。尚、図中符
号Si(i=30、31、32・・・・)は各ステップ
である。
【0023】起動・停止スイッチ35の操作により縫製
制御が開始されるとこの制御が開始され、糸繰出しの為
のタイミングT1(位相角約152°)のときには(S
30:Yes)、次の縫目模様の形成に必要な上糸10
の必要糸量が演算され(S31)、この必要糸量に対応
して上糸10を糸駒8から繰出す為に糸繰出し用ステッ
ピングモータ48が駆動され(S32)、糸切りスイッ
チ36が操作されておらず、糸切りフラグFCがリセッ
トされているときには(S33:No)、S30以降が
繰り返して実行される。
【0024】ところで、縫製中に糸切りスイッチ36が
操作されて糸切りフラグFCがセットされたときには
(S33:Yes)、天秤7の最下位置の直前付近に設
定された第1供給量の上糸10を繰出すタイミングT2
になるまでS34の判定が繰り返され、この糸繰出しタ
イミングT2になったときには(S34:Yes)、第
1供給量のパルス数P1に基いて糸繰出し用ステッピン
グモータ48が駆動され、第1必要糸量(例えば、約2
0mm)の上糸が糸駒8から繰出される(S35)。従
って、図5に基いて前述したように、位相角約325°
付近において上糸ループが安定して略三角形を形成する
ので、可動刃21の先端部をこの上糸ループ内に確実に
挿通させることができる。その結果、可動刃21はその
フック部21aに両糸10・11を確実に係合すること
ができる。
【0025】次に、天秤7の最上位置の直前付近に設定
された第2供給量の上糸10を繰出すタイミングT3に
なるまでS36の判定が繰り返され、この糸繰出しタイ
ミングT3になったときには(S36:Yes)、第2
供給量のパルス数P2に基いて糸繰出し用ステッピング
モータ48が駆動され、第2必要糸量(例えば、約50
mm)の上糸10が糸駒8から繰出され(S37)、こ
の制御を終了する。従って、図4に基いて前述したよう
に、可動刃21の切断位置への復帰移動に必要な第2必
要糸量だけ上糸10が繰出されているので、可動刃21
は、両糸10・11を係合した状態で係合位置から切断
位置に復帰移動して位相角約75°で両糸10・11が
切断される。
【0026】以上説明したように、糸切り指令が入力さ
れたとき、天秤7の最下位置の直前付近の糸繰出しタイ
ミングT2で第1供給量の上糸10を繰出すように糸繰
出し用ステッピングモータ48を駆動するので、上糸ル
ープが水平釜25の内釜27の外側を周回する際に、板
バネ部材29との係合から外れるタイミングがこの第1
供給量の上糸10を消費するまで遅れるので、略三角形
状の安定した上糸ループが形成されている期間が拡大さ
れて、可動刃21の先端部をこの上糸ループ内に確実に
挿通させることができる。一方、糸繰出しタイミングT
2の後の天秤7の最上位置の直前の糸繰出しタイミング
T3で第2供給量の上糸10を繰出すように糸繰出し用
ステッピングモータ48を駆動するので、可動刃21の
復動時にこの第2供給量の上糸10を繰出した直後に消
費することができる。これにより、糸切り動作に必要な
上糸10を必要な時期に必要量だけその都度糸駒8から
繰出すので、糸切断時に糸駒8から繰出された上糸10
が糸繰出し機構45から縫針6の目孔に亙る糸道経路に
隣接する駆動系に絡むのを確実に防止することができ、
糸切り動作を円滑に行なうことができる。
【0027】尚、糸繰出し機構45や糸切り機構20と
しては、前記実施例のものに限定されず、既存の種々の
機構のものを用いることが可能である。尚、縫目データ
の最後に糸切り指令データを設けておいて、その糸切り
指令データに基づいて自動的に糸切りを実行させる場合
にも、本発明を同様に適用することが出来る。尚、糸切
り機構の構成如何により、糸切りのタイミングを前記実
施例のタイミングよりも早いタイミングに設定する場合
には、それに応じて糸繰出しタイミングT3も早めるも
のとし、糸繰出しタイミングT3を天秤の下死点よりも
早いタイミングに設定することも有り得る。尚、糸切り
繰出し機構としては、糸繰出し用の駆動ローラを電磁ク
ラッチ機構を介して上軸に連動連結した構成のものも適
用可能であり、この場合電磁クラッチ機構のソレノイド
が「糸繰出し量を制御する電磁アクチュエータ」に相当
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す機能ブロック図である。
【図2】一部を切欠いた電子制御ミシンの正面図であ
る。
【図3】糸繰出し機構の平面図である。
【図4】可動刃が切断位置に位置するときの水平釜及び
可動刃を示すベッド部内の部分平面図である。
【図5】可動刃が係合位置に位置するときの図4相当図
である。
【図6】電子制御ミシンの制御系のブロック図である。
【図7】上糸繰出し制御のルーチンの概略フローチャー
トである。
【図8】ミシンの各機構の動作を示すタイムチャートで
ある。
【符号の説明】
M 電子制御ミシン 7 天秤 8 糸駒 9 上軸 10 上糸 11 下糸 20 糸切り機構 21 可動刃 22 固定刃 36 糸切りスイッチ 38 位相検出器 45 糸繰出し機構 48 糸繰出し用ステッピングモータ 58 駆動ローラ 91 CPU 92 ROM 93 RAM

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンの上軸の回転位相を検出する位相
    検出手段と、ミシン本体のベッド内に設けられ上糸と下
    糸とを切断可能な糸切り機構と、上糸供給源から天秤へ
    の糸道経路において上糸供給源から上糸を繰出す糸繰出
    し機構と、糸繰出し機構の上糸繰出し量を制御する電磁
    アクチュエータとを備えたミシンにおいて、 前記糸切り機構に対する糸切り指令が入力されたとき
    に、位相検出手段の出力に基いて天秤の下死点への移行
    途中の所定の第1タイミングで第1所定量の上糸を繰出
    し、また第1タイミングの後の天秤の上死点への移行途
    中の所定の第2タイミングで第2所定量の上糸を繰出す
    ように電磁アクチュエータを制御する制御手段を設けた
    ことを特徴とするミシンの制御装置。
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