JP2541571Y2 - スリッタ−における巻取軸のクランプ装置 - Google Patents
スリッタ−における巻取軸のクランプ装置Info
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- JP2541571Y2 JP2541571Y2 JP10912891U JP10912891U JP2541571Y2 JP 2541571 Y2 JP2541571 Y2 JP 2541571Y2 JP 10912891 U JP10912891 U JP 10912891U JP 10912891 U JP10912891 U JP 10912891U JP 2541571 Y2 JP2541571 Y2 JP 2541571Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、原反から巻き戻された
広幅のプラスチックフィルムなどのシート類を所定幅に
切断した複数の切断シートをそれぞれ巻取軸に巻取る構
成のスリッターにおいて、その巻取軸における巻取製品
の取出し側の端部をクランプするためのスリッターにお
ける巻取軸のクランプ装置に関するものである。
広幅のプラスチックフィルムなどのシート類を所定幅に
切断した複数の切断シートをそれぞれ巻取軸に巻取る構
成のスリッターにおいて、その巻取軸における巻取製品
の取出し側の端部をクランプするためのスリッターにお
ける巻取軸のクランプ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スリッターの巻取軸の一端部は、フレー
ムの一方の側部に設けられた軸受により支持され、その
他端部は、フレームの他方の側部に垂直面内において回
動可能に支持された軸受アームの先端部で支持されてい
る。この軸受アームの先端部の受け溝に巻取軸の端部を
挿入して、当該部分に回動可能に軸支されたクランプ部
材により巻取軸の他端部を解除可能にクランプするよう
に構成されている。そして、巻取終了後において、巻取
軸から巻取製品を取り出すには、クランプ部材による巻
取軸の他端部のクランプを解除して、前記軸受アームを
巻取軸から退避するように回動させ、これにより巻取製
品と軸受アームとが干渉しないようにして行っている。
ムの一方の側部に設けられた軸受により支持され、その
他端部は、フレームの他方の側部に垂直面内において回
動可能に支持された軸受アームの先端部で支持されてい
る。この軸受アームの先端部の受け溝に巻取軸の端部を
挿入して、当該部分に回動可能に軸支されたクランプ部
材により巻取軸の他端部を解除可能にクランプするよう
に構成されている。そして、巻取終了後において、巻取
軸から巻取製品を取り出すには、クランプ部材による巻
取軸の他端部のクランプを解除して、前記軸受アームを
巻取軸から退避するように回動させ、これにより巻取製
品と軸受アームとが干渉しないようにして行っている。
【0003】この巻取軸における軸受アームで支持する
側の端部をクランプするための従来の装置が、図8に示
されている。即ち、このクランプ装置53は、軸受アー
ム51の先端部に形成された円弧状の受け溝52の上側
に設けたブラケット54と、このブラケット54に対し
て一端部がピン55により軸着されたクランプ板56
と、このクランプ板56の他端部を軸受アーム51の端
部に締め付けるねじ部材57とで構成されている。そし
て、巻取軸の自由端となる端部58の外側に嵌着された
軸受59を受け溝52に嵌装する際には、クランプ板5
6を2点鎖線で示す位置まで回動させておいて、巻取軸
の自由端となる部分に嵌着された軸受59を受け溝52
に嵌装した後に、クランプ板56をクランプ位置まで回
動して、このクランプ板56の端部をねじ部材57によ
り軸受アーム51の端部に締め付け、これにより巻取軸
の自由端となる部分58に嵌着された軸受59を軸受ア
ーム51に対してクランプしていた。また、巻取軸から
巻取製品を取り出す際には、軸受アーム51を巻取製品
と干渉しない退避位置まで回動させる必要がある。この
軸受アーム51を退避位置まで回動させるには、軸受ア
ーム51に対してねじ部材57を緩めて、クランプ板5
6による軸受59のクランプを解除させる必要がある。
即ち、従来のクランプ装置53では、クランプ板56に
より巻取軸の自由端となる部分をクランプしたり、或い
はそのクランプを解除する場合には、その都度ねじ部材
57を軸受アーム51に対して締め付けたり、或いはこ
れを解除したりする必要があり、その作業が面倒で、し
かも無駄な時間を要する欠点があった。
側の端部をクランプするための従来の装置が、図8に示
されている。即ち、このクランプ装置53は、軸受アー
ム51の先端部に形成された円弧状の受け溝52の上側
に設けたブラケット54と、このブラケット54に対し
て一端部がピン55により軸着されたクランプ板56
と、このクランプ板56の他端部を軸受アーム51の端
部に締め付けるねじ部材57とで構成されている。そし
て、巻取軸の自由端となる端部58の外側に嵌着された
軸受59を受け溝52に嵌装する際には、クランプ板5
6を2点鎖線で示す位置まで回動させておいて、巻取軸
の自由端となる部分に嵌着された軸受59を受け溝52
に嵌装した後に、クランプ板56をクランプ位置まで回
動して、このクランプ板56の端部をねじ部材57によ
り軸受アーム51の端部に締め付け、これにより巻取軸
の自由端となる部分58に嵌着された軸受59を軸受ア
ーム51に対してクランプしていた。また、巻取軸から
巻取製品を取り出す際には、軸受アーム51を巻取製品
と干渉しない退避位置まで回動させる必要がある。この
軸受アーム51を退避位置まで回動させるには、軸受ア
ーム51に対してねじ部材57を緩めて、クランプ板5
6による軸受59のクランプを解除させる必要がある。
即ち、従来のクランプ装置53では、クランプ板56に
より巻取軸の自由端となる部分をクランプしたり、或い
はそのクランプを解除する場合には、その都度ねじ部材
57を軸受アーム51に対して締め付けたり、或いはこ
れを解除したりする必要があり、その作業が面倒で、し
かも無駄な時間を要する欠点があった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、従来装置の
上記欠点に鑑み、巻取軸の自由端となる部分の軸受アー
ムに対するクランプ、及びその解除が自動的に行えるよ
うにして、巻取製品を取出す毎に頻繁に行う上記クラン
プ及びその解除の各作業を迅速に行えるようにして、巻
取製品の取出作業、或いは巻取作業の各準備のための作
業能率を高めることを課題としている。
上記欠点に鑑み、巻取軸の自由端となる部分の軸受アー
ムに対するクランプ、及びその解除が自動的に行えるよ
うにして、巻取製品を取出す毎に頻繁に行う上記クラン
プ及びその解除の各作業を迅速に行えるようにして、巻
取製品の取出作業、或いは巻取作業の各準備のための作
業能率を高めることを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本考案の採用した手段は、フレームの一方の側部に設
けられた軸受により巻取軸の一端部が支持され、フレー
ムの他方の側部に垂直面内において回動可能に支持され
た軸受アームの先端部で前記巻取軸の他端部が支持さ
れ、この軸受アームの先端部の受け溝に挿入された巻取
軸を当該部分に回動可能に軸支されたクランプ部材によ
り解除可能にクランプして成るスリッターにおいて、当
該クランプ部材と前記軸受アームとに、互いに解除可能
に係合する関係にあるロック部材をそれぞれ設けて、前
記クランプ部材をクランプ位置に向かって回動させて当
該位置に達すると、前記各ロック部材が互いに係合して
自動ロックされると同時に、当該クランプ部材をクラン
プ位置から非クランプ位置に向かって回動させると、前
記各ロック部材の係合が自動解除されるように構成した
ことである。
に本考案の採用した手段は、フレームの一方の側部に設
けられた軸受により巻取軸の一端部が支持され、フレー
ムの他方の側部に垂直面内において回動可能に支持され
た軸受アームの先端部で前記巻取軸の他端部が支持さ
れ、この軸受アームの先端部の受け溝に挿入された巻取
軸を当該部分に回動可能に軸支されたクランプ部材によ
り解除可能にクランプして成るスリッターにおいて、当
該クランプ部材と前記軸受アームとに、互いに解除可能
に係合する関係にあるロック部材をそれぞれ設けて、前
記クランプ部材をクランプ位置に向かって回動させて当
該位置に達すると、前記各ロック部材が互いに係合して
自動ロックされると同時に、当該クランプ部材をクラン
プ位置から非クランプ位置に向かって回動させると、前
記各ロック部材の係合が自動解除されるように構成した
ことである。
【0006】
【考案の作用】前記クランプ部材をクランプ位置に向か
って回動させて当該位置に達すると、当該クランプ部材
と軸受アームとにそれぞれ設けられた各ロック部材が互
いに係合して自動ロックされると同時に、当該クランプ
部材をクランプ位置から非クランプ位置に向かって回動
させると、前記各ロック部材の係合が自動解除されるよ
うに構成されているので、巻取軸の自由端となる部分の
軸受アームに対するクランプ、及びその解除が自動的に
行える。
って回動させて当該位置に達すると、当該クランプ部材
と軸受アームとにそれぞれ設けられた各ロック部材が互
いに係合して自動ロックされると同時に、当該クランプ
部材をクランプ位置から非クランプ位置に向かって回動
させると、前記各ロック部材の係合が自動解除されるよ
うに構成されているので、巻取軸の自由端となる部分の
軸受アームに対するクランプ、及びその解除が自動的に
行える。
【0007】
【実施例】実施例について図面を参照して説明すると、
図1はスリッターの巻取部Aを示しており、この巻取部
Aは、図示しない切断装置により設定幅に切断された複
数のシートを巻取る部分である。この巻取部Aには、一
対のフレーム1及び2が所定の間隔をおいて設けられて
おり、図の右側のフレーム1には2本の巻取軸3,3が
上下方向に所定の間隔をおいて水平に設けられて、それ
ぞれの一端3a側がこのフレーム1に設けられた軸受
4,4により回転自在に軸支されている。各巻取軸3
は、駆動手段(図示しない)により駆動回転される。前
記フレーム2の外側面には、2本の支軸8が上下方向に
所定の間隔をおいて設けられ、各支軸8にそれぞれ軸受
アーム5が軸着され、各巻取軸3の他端3b側はそれぞ
れ軸受アーム5,5により支持されている。図2は、図
1の巻取部Aを巻取軸3の他端3b側から見た拡大側面
図である。この図から明らかなように、巻取軸3の他端
3b側に位置するフレーム2は、その前面2aがフレー
ム1の前面1aより所定の長さ後方に位置しており、ま
た、フレーム2の前面2aには円弧状の凹部2bが、上
下2か所に形成されている。この凹部2bは、巻取軸3
に巻き取られた巻取製品Sを巻取軸3から抜き取る際
に、巻取製品Sとフレーム2とが干渉しないように設け
られたものである。
図1はスリッターの巻取部Aを示しており、この巻取部
Aは、図示しない切断装置により設定幅に切断された複
数のシートを巻取る部分である。この巻取部Aには、一
対のフレーム1及び2が所定の間隔をおいて設けられて
おり、図の右側のフレーム1には2本の巻取軸3,3が
上下方向に所定の間隔をおいて水平に設けられて、それ
ぞれの一端3a側がこのフレーム1に設けられた軸受
4,4により回転自在に軸支されている。各巻取軸3
は、駆動手段(図示しない)により駆動回転される。前
記フレーム2の外側面には、2本の支軸8が上下方向に
所定の間隔をおいて設けられ、各支軸8にそれぞれ軸受
アーム5が軸着され、各巻取軸3の他端3b側はそれぞ
れ軸受アーム5,5により支持されている。図2は、図
1の巻取部Aを巻取軸3の他端3b側から見た拡大側面
図である。この図から明らかなように、巻取軸3の他端
3b側に位置するフレーム2は、その前面2aがフレー
ム1の前面1aより所定の長さ後方に位置しており、ま
た、フレーム2の前面2aには円弧状の凹部2bが、上
下2か所に形成されている。この凹部2bは、巻取軸3
に巻き取られた巻取製品Sを巻取軸3から抜き取る際
に、巻取製品Sとフレーム2とが干渉しないように設け
られたものである。
【0008】軸受アーム5は、所定の長さを有する板状
のアーム部6と、このアーム部6の上端部でアーム部6
と鈍角を持って形成された板状のレバー部7とから構成
されている。各軸受アーム5は、そのアーム部6とレバ
ー部7との結合部が前記支軸8に軸着され、フレーム2
の対向する面と平行を維持して当該支軸8を中心にして
回動可能になっている。軸受アーム5のアーム部6の自
由端部には、円弧状に窪んだ受け溝6aが形成されてい
る。巻取軸3の他端3bの小径部3cの外側には、巻取
軸3の外径と略同じ外径を有する軸受9が嵌着されてお
り、この軸受9が前記受け溝6aに嵌め込まれる。
のアーム部6と、このアーム部6の上端部でアーム部6
と鈍角を持って形成された板状のレバー部7とから構成
されている。各軸受アーム5は、そのアーム部6とレバ
ー部7との結合部が前記支軸8に軸着され、フレーム2
の対向する面と平行を維持して当該支軸8を中心にして
回動可能になっている。軸受アーム5のアーム部6の自
由端部には、円弧状に窪んだ受け溝6aが形成されてい
る。巻取軸3の他端3bの小径部3cの外側には、巻取
軸3の外径と略同じ外径を有する軸受9が嵌着されてお
り、この軸受9が前記受け溝6aに嵌め込まれる。
【0009】軸受アーム5を回動させるためのシリンダ
ー10は、下方の軸受アーム5の近傍に設けられてお
り、その下端部は、フレーム2の側面にピン11により
取付けられている。シリンダー10のロッド12は下方
の軸受アーム5のレバー部7にピン13により連結され
ている。そして、上下の軸受アーム5,5の各レバー部
7は、連結棒14により連結されているために、各軸受
アーム5,5は同期して回動されるようになっている。
従って、図2で二点鎖線で示される状態において、ロッ
ド12を引き込む方向にシリンダー10が作動すると、
各軸受アーム5が同期して反時計方向に回動して、各受
け溝6aにより上下の巻取軸3の軸受9をそれぞれ支持
するようになっている。また、図2で実線で示される状
態において、ロッド12を押し出す方向にシリンダー1
0が作動すると、同図で二点鎖線で示されるように、上
下のアーム部6はそれぞれの退避位置(最大径の巻取製
品Sを巻取軸3から抜き取る際に、巻取製品Sとアーム
部6とが干渉しない位置)まで回動する。
ー10は、下方の軸受アーム5の近傍に設けられてお
り、その下端部は、フレーム2の側面にピン11により
取付けられている。シリンダー10のロッド12は下方
の軸受アーム5のレバー部7にピン13により連結され
ている。そして、上下の軸受アーム5,5の各レバー部
7は、連結棒14により連結されているために、各軸受
アーム5,5は同期して回動されるようになっている。
従って、図2で二点鎖線で示される状態において、ロッ
ド12を引き込む方向にシリンダー10が作動すると、
各軸受アーム5が同期して反時計方向に回動して、各受
け溝6aにより上下の巻取軸3の軸受9をそれぞれ支持
するようになっている。また、図2で実線で示される状
態において、ロッド12を押し出す方向にシリンダー1
0が作動すると、同図で二点鎖線で示されるように、上
下のアーム部6はそれぞれの退避位置(最大径の巻取製
品Sを巻取軸3から抜き取る際に、巻取製品Sとアーム
部6とが干渉しない位置)まで回動する。
【0010】次に、軸受アーム5のアーム部6の受け溝
6aに嵌め込まれた巻取軸3の軸受4の部分をクランプ
するための装置について説明する。このクランプ装置を
構成するクランプレバー15は、図3及び図4に示され
るように、その板厚がアーム部6と略同じで、かつその
内周側の半径が軸受9の半径より大きく、かつ所定の幅
を有する略半円弧状をした円弧状の本体部16と、この
本体部16の一端部に当該本体部16の側面に対して直
角に固着されたブッシュ17と、前記本体部16の他端
部の側面に取付けられたクランプロール18から構成さ
れている。このクランプロール18は、ロール部18a
と、このロール部18aの中心から突出して形成された
ねじ部18bとから成っており、ロール部18aは、こ
のねじ部18bが前記クランプレバー15の本体部16
に開けた穴を貫通してナット19により本体部16に締
め付けられている。このクランプレバー15は、そのブ
ッシュ17に挿入された軸ボルト21により、アーム部
6の受け溝6aの近傍の側面(フレーム2との対向面と
反対側の面)に取付けられている。このため、クランプ
レバー15は軸ボルト21を中心として回動可能になっ
ている。なお、22は軸ボルト21に外嵌されたスペー
サであり、クランプレバー15が回動する際に、そのク
ランプロール18がアーム部6と干渉しないように設け
られている。23はハンドルであり、クランプレバー1
5の操作を容易にするため、クランプロール18の近傍
で本体部16の外周面から突出するようにこの本体部1
6に取付けられている。
6aに嵌め込まれた巻取軸3の軸受4の部分をクランプ
するための装置について説明する。このクランプ装置を
構成するクランプレバー15は、図3及び図4に示され
るように、その板厚がアーム部6と略同じで、かつその
内周側の半径が軸受9の半径より大きく、かつ所定の幅
を有する略半円弧状をした円弧状の本体部16と、この
本体部16の一端部に当該本体部16の側面に対して直
角に固着されたブッシュ17と、前記本体部16の他端
部の側面に取付けられたクランプロール18から構成さ
れている。このクランプロール18は、ロール部18a
と、このロール部18aの中心から突出して形成された
ねじ部18bとから成っており、ロール部18aは、こ
のねじ部18bが前記クランプレバー15の本体部16
に開けた穴を貫通してナット19により本体部16に締
め付けられている。このクランプレバー15は、そのブ
ッシュ17に挿入された軸ボルト21により、アーム部
6の受け溝6aの近傍の側面(フレーム2との対向面と
反対側の面)に取付けられている。このため、クランプ
レバー15は軸ボルト21を中心として回動可能になっ
ている。なお、22は軸ボルト21に外嵌されたスペー
サであり、クランプレバー15が回動する際に、そのク
ランプロール18がアーム部6と干渉しないように設け
られている。23はハンドルであり、クランプレバー1
5の操作を容易にするため、クランプロール18の近傍
で本体部16の外周面から突出するようにこの本体部1
6に取付けられている。
【0011】また、図3、図5及び図6に示されるよう
に、前記クランプレバー15の本体部16の長さ方向の
中央部分には、この本体部16の側面に対して垂直に雌
ねじ24が形成され、この雌ねじ24に螺合されたビス
30と、前記軸受アーム5のアーム部6の外側面におけ
る受け溝6aの近傍に固着されたブロック28との間
に、小鋼球26と圧縮ばね27とが配設されて、この圧
縮ばね27の復元力により小鋼球26がブロック28の
表面に弾接するように構成されている。また、図7に示
されるように、前記ブロック28の表面には、第1ロッ
ク穴29と第2ロック穴31とがそれぞれ設けられてい
る。第1及び第2の各ロック穴29,31は、いずれも
クランプレバー15が回動する際の前記小鋼球26の軌
跡上に形成されている。図3で実線で示されるクランプ
レバー15のクランプ時においては、前記小鋼球26は
第1ロック穴29に入り込んで係合し、同図で二点鎖線
で示される非クランプ時においては、前記小鋼球26は
第2ロック穴31に入り込んで係合するようになってい
る。
に、前記クランプレバー15の本体部16の長さ方向の
中央部分には、この本体部16の側面に対して垂直に雌
ねじ24が形成され、この雌ねじ24に螺合されたビス
30と、前記軸受アーム5のアーム部6の外側面におけ
る受け溝6aの近傍に固着されたブロック28との間
に、小鋼球26と圧縮ばね27とが配設されて、この圧
縮ばね27の復元力により小鋼球26がブロック28の
表面に弾接するように構成されている。また、図7に示
されるように、前記ブロック28の表面には、第1ロッ
ク穴29と第2ロック穴31とがそれぞれ設けられてい
る。第1及び第2の各ロック穴29,31は、いずれも
クランプレバー15が回動する際の前記小鋼球26の軌
跡上に形成されている。図3で実線で示されるクランプ
レバー15のクランプ時においては、前記小鋼球26は
第1ロック穴29に入り込んで係合し、同図で二点鎖線
で示される非クランプ時においては、前記小鋼球26は
第2ロック穴31に入り込んで係合するようになってい
る。
【0012】そして、巻取軸3により巻取製品Sを巻き
取る際には、図3で実線で示されるように、軸受アーム
5を巻取位置に位置させると共に、クランプレバー15
を同図で二点鎖線で示されるように非クランプ位置に位
置させた状態にして、巻取軸3の自由端となる部分に嵌
着した軸受9を軸受アーム5のアーム部6の受け溝6a
に嵌め込んで支持した後に、クランプレバー15のハン
ドル23を時計方向へ回動させる。これにより、クラン
プレバー15は、その本体部16が軸ボルト21を中心
として同方向へ回動して、クランプロール18のロール
部18aが巻取軸3の端部に嵌着した軸受9の部分に当
接して当該部分をクランプすると、クランプレバー15
に設けた前記小鋼球26が第1ロック穴29に入り込ん
で両者で係合することにより、クランプレバー15はク
ランプ状態を維持して自動ロックされる。クランプ状態
において、軸ボルト21の軸心と、クランプロール18
のロール部18aの軸心とを結ぶ線Lが、軸受9の中心
Cを通過するように、クランプレバー15が形成されて
いるので、ロール部18aは軸受9を受け溝6aの底部
に向けて押圧し、アーム部6に軸受9が確実に支持され
る。
取る際には、図3で実線で示されるように、軸受アーム
5を巻取位置に位置させると共に、クランプレバー15
を同図で二点鎖線で示されるように非クランプ位置に位
置させた状態にして、巻取軸3の自由端となる部分に嵌
着した軸受9を軸受アーム5のアーム部6の受け溝6a
に嵌め込んで支持した後に、クランプレバー15のハン
ドル23を時計方向へ回動させる。これにより、クラン
プレバー15は、その本体部16が軸ボルト21を中心
として同方向へ回動して、クランプロール18のロール
部18aが巻取軸3の端部に嵌着した軸受9の部分に当
接して当該部分をクランプすると、クランプレバー15
に設けた前記小鋼球26が第1ロック穴29に入り込ん
で両者で係合することにより、クランプレバー15はク
ランプ状態を維持して自動ロックされる。クランプ状態
において、軸ボルト21の軸心と、クランプロール18
のロール部18aの軸心とを結ぶ線Lが、軸受9の中心
Cを通過するように、クランプレバー15が形成されて
いるので、ロール部18aは軸受9を受け溝6aの底部
に向けて押圧し、アーム部6に軸受9が確実に支持され
る。
【0013】また、巻取軸3から巻取製品Sを取り出す
際には、図3で実線で示される状態において、ハンドル
23を反時計方向へ回動させると、圧縮ばね27の復元
力により第1ロック穴29に入り込んでいた小鋼球26
が、この圧縮ばね27の復元力に抗して側方に移動させ
られて、第1ロック穴29から抜け出る。これによっ
て、クランプ位置におけるクランプレバー15のロック
状態が自動的に解除される。そして、ハンドル23の回
動によりクランプレバー15が巻取軸3から退避する
と、前記小鋼球26は第2ロック穴31に入り込んで係
合し、これにより非クランプ位置においてクランプレバ
ー15が自動ロックされる。クランプレバー15が非ク
ランプ位置でロックされている状態において、軸受アー
ム5を巻取軸3から退避する方向に回動させて、巻取軸
3から巻取製品Sを取り出す。
際には、図3で実線で示される状態において、ハンドル
23を反時計方向へ回動させると、圧縮ばね27の復元
力により第1ロック穴29に入り込んでいた小鋼球26
が、この圧縮ばね27の復元力に抗して側方に移動させ
られて、第1ロック穴29から抜け出る。これによっ
て、クランプ位置におけるクランプレバー15のロック
状態が自動的に解除される。そして、ハンドル23の回
動によりクランプレバー15が巻取軸3から退避する
と、前記小鋼球26は第2ロック穴31に入り込んで係
合し、これにより非クランプ位置においてクランプレバ
ー15が自動ロックされる。クランプレバー15が非ク
ランプ位置でロックされている状態において、軸受アー
ム5を巻取軸3から退避する方向に回動させて、巻取軸
3から巻取製品Sを取り出す。
【0014】上記実施例では、クランプレバー15の本
体部16に雌ねじ24を形成し、この雌ねじ24に挿入
した小鋼球26及び圧縮ばね27と、軸受アーム5のア
ーム部6の先端部にブロック28を固着し、このブロッ
ク28に形成した第1及び第2の各ロック穴29,31
とが、それぞれロック部材を構成している。しかし、ロ
ック部材の構成は、これに限定されるものではない。
体部16に雌ねじ24を形成し、この雌ねじ24に挿入
した小鋼球26及び圧縮ばね27と、軸受アーム5のア
ーム部6の先端部にブロック28を固着し、このブロッ
ク28に形成した第1及び第2の各ロック穴29,31
とが、それぞれロック部材を構成している。しかし、ロ
ック部材の構成は、これに限定されるものではない。
【0015】
【考案の効果】本考案は、フレームの一方の側部に設け
られた軸受により巻取軸の一端部が支持され、フレーム
の他方の側部に垂直面内において回動可能に支持された
軸受アームの先端部で前記巻取軸の他端部が支持され、
この軸受アームの先端部の受け溝に挿入された巻取軸を
当該部分に回動可能に軸支されたクランプ部材により解
除可能にクランプして成るスリッターにおいて、当該ク
ランプ部材と前記軸受アームとに互いに解除可能に係合
する関係にあるロック部材をそれぞれ設けて、前記クラ
ンプ部材をクランプ位置に向かって回動させて当該位置
に達すると、前記各ロック部材が互いに係合して自動ロ
ックされると同時に、当該クランプ部材をクランプ位置
から非クランプ位置に向かって回動させると、前記各ロ
ック部材の係合が自動解除されるように構成してあるの
で、巻取軸の自由端となる部分の軸受アームに対するク
ランプ、及びその解除を自動的に行える。この結果、巻
取製品を取り出す毎に行うクランプ部材による巻取軸の
クランプ、及びその解除の各作業を迅速に行えて、巻取
製品の取出作業及び巻取作業の各準備のための作業能率
を高めることができる。
られた軸受により巻取軸の一端部が支持され、フレーム
の他方の側部に垂直面内において回動可能に支持された
軸受アームの先端部で前記巻取軸の他端部が支持され、
この軸受アームの先端部の受け溝に挿入された巻取軸を
当該部分に回動可能に軸支されたクランプ部材により解
除可能にクランプして成るスリッターにおいて、当該ク
ランプ部材と前記軸受アームとに互いに解除可能に係合
する関係にあるロック部材をそれぞれ設けて、前記クラ
ンプ部材をクランプ位置に向かって回動させて当該位置
に達すると、前記各ロック部材が互いに係合して自動ロ
ックされると同時に、当該クランプ部材をクランプ位置
から非クランプ位置に向かって回動させると、前記各ロ
ック部材の係合が自動解除されるように構成してあるの
で、巻取軸の自由端となる部分の軸受アームに対するク
ランプ、及びその解除を自動的に行える。この結果、巻
取製品を取り出す毎に行うクランプ部材による巻取軸の
クランプ、及びその解除の各作業を迅速に行えて、巻取
製品の取出作業及び巻取作業の各準備のための作業能率
を高めることができる。
【図1】スリッターの巻取部Aの正面図である。
【図2】同じく巻取部Aの拡大左側面図である。
【図3】下方の軸受アーム5の部分の拡大側面図であ
る。
る。
【図4】図3のXーX線断面図である。
【図5】図3のYーY線断面図である。
【図6】図5の小鋼球26の部分の拡大図である。
【図7】ブロック28に形成する各ロック穴29,31
の位置を示す図である。
の位置を示す図である。
【図8】従来の巻取軸のクランプ装置を示す図である。
A:スリッターの巻取部 1,2:フレーム 3:巻取軸 5:軸受アーム 6a:受け溝 15:クランプレバー(クランプ部材) 24:クランプレバーの本体部に設けた雌ねじ(ロック
部材) 26:小鋼球(ロック部材) 27:圧縮ばね(ロック部材) 29:第1ロック穴(ロック部材) 31:第2ロック穴(ロック部材)
部材) 26:小鋼球(ロック部材) 27:圧縮ばね(ロック部材) 29:第1ロック穴(ロック部材) 31:第2ロック穴(ロック部材)
Claims (1)
- 【請求項1】 フレームの一方の側部に設けられた軸受
により巻取軸の一端部が支持され、フレームの他方の側
部に垂直面内において回動可能に支持された軸受アーム
の先端部で前記巻取軸の他端部が支持され、この軸受ア
ームの先端部の受け溝に挿入された巻取軸を当該部分に
回動可能に軸支されたクランプ部材により解除可能にク
ランプして成るスリッターにおいて、当該クランプ部材
と前記軸受アームとに、互いに解除可能に係合する関係
にあるロック部材をそれぞれ設けて、前記クランプ部材
をクランプ位置に向かって回動させて当該位置に達する
と、前記各ロック部材が互いに係合して自動ロックされ
ると同時に、当該クランプ部材をクランプ位置から非ク
ランプ位置に向かって回動させると、前記各ロック部材
の係合が自動解除されるように構成されていることを特
徴とするスリッターにおける巻取軸のクランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10912891U JP2541571Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | スリッタ−における巻取軸のクランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10912891U JP2541571Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | スリッタ−における巻取軸のクランプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0549747U JPH0549747U (ja) | 1993-06-29 |
JP2541571Y2 true JP2541571Y2 (ja) | 1997-07-16 |
Family
ID=14502288
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10912891U Expired - Lifetime JP2541571Y2 (ja) | 1991-12-10 | 1991-12-10 | スリッタ−における巻取軸のクランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541571Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-12-10 JP JP10912891U patent/JP2541571Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0549747U (ja) | 1993-06-29 |
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