JP4107145B2 - フィレットローリング加工装置のロールカセット交換装置 - Google Patents

フィレットローリング加工装置のロールカセット交換装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィレットローリング加工(フィレットロール掛け加工)を目的としたフィレットローリング加工装置のロールカセット交換装置に関し、特に内燃機関用クランクシャフトのジャーナル部あるいはクランクピン部のフィレット部(内隅アール部)にフィレットローリング加工を施すにあたってそのロールカセットの交換を容易にしたロールカセット交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
クランクシャフト用のフィレットローリング加工装置においては、ジャーナル部およびクランクピン部ごとに相互に独立したロール掛け機構を設けて、複数の加工部位でのロール掛けを同時に行うことを基本としている。そして、それぞれのロール掛け機構は、加工対象となるジャーナル部もしくはクランクピン部を開閉可能な一対のアームによりその径方向から挟み、クランクシャフト全体を回転させながらアームの先端に装着されているフィレットローラにより該当部位のフィレット部にローリング加工を施すことになる。
【0003】
この場合に、フィレットローラはジャーナル部やクランクピン部に比べて小径でしかも過酷な条件下で繰り返し使用されることからその摩耗が激しく、そのためにフィレットローラの交換容易性を考慮して、特許文献1,2に記載のようにフィレットローラを内蔵した着脱可能なロールカセットが用いられており、当然のことながら各ロールカセットの厚み寸法は該当するロール掛け機構のアームの幅寸法(厚み寸法)内におさまるものであることが絶対条件とされる。
【0004】
その一方、例えばV型6気筒エンジン用のクランクシャフトのように隣接するジャーナル部間に二つ以上のクランクピン部が配置されていてそのクランクピン部の総数が多い場合には、直列4気筒エンジンや直列6気筒エンジン用のクランクシャフトに比べて隣接する加工部位間の間隔が著しく小さいために、必然的に各ロール掛け機構を形成しているアーム相互間寸法やロールカセット相互間寸法も同様の制限を受けることになる。したがって、隣接するロールカセット同士の間には十数ミリ程度の隙間しかなく、人手によるロールカセットの交換作業は困難を極めている。
【0005】
より詳しくは、例えば各クランクピン部用のロール掛け機構は、ジャーナル部の軸心からのオフセット量を有した各クランクピン部の公転運動に追従してフィレットローリング加工を施しているので、どのようなタイミングで作業を停止させたとしても、いずれかのクランクピン部のフィレットローリング加工を司っているロールカセットは他のロールカセットに比べて奥まった位置で停止することになる。そして、先に述べたように隣接するロールカセット同士の隙間がきわめて小さい故に、その奥まった位置にあるロールカセットの交換を困難なものにしている。
【0006】
このようなことから、特許文献3に記載のように、同一のクランクシャフトについてのクランクピン部を二つのグループにグループ分けする一方で、クランクピン部総数の半分の数のロール掛け機構を設けて隣接するロール掛け機構相互間の寸法を可及的に大きく確保するとともに、そのロール掛け機構をクランクシャフトの軸心方向にシフト動作させ、実質的にシフト動作の前後二工程に分けることで全部のクランクピン部のフィレットローリング加工を施すことが行われている。
【0007】
【特許文献1】
特開2003−25221号公報 (図1及び図5)
【0008】
【特許文献2】
特開2002−301658号公報 (図1及び図2)
【0009】
【特許文献3】
特公平7−80028号公報 (第1図及び第2図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
特許文献3に記載の従来の技術では、一つのクランクシャフトについて少なくとも二工程に分けてフィレットローリング加工を施す必要があるため、加工時間が長くなって生産性の低下が余儀なくされる。また、各ロール掛け機構を二つのグループのフィレットローリング加工に共通して使用するためには、それら二つのグループのクランクピン部の配置が共に同一でなければならず、適用できるクランクシャフトの種類が著しく制約されることとなって好ましくない。
【0011】
また、他の方法として、個々のロール掛け機構を独立して動かせるようにして、例えば特定のロールカセットが奥まった位置て停止した場合に該当するロール掛け機構を単独で動かして、その特定のロールカセットを他のロール掛け機構のロールカセットよりも手前側に移動させるようにすることも可能であるが、各ロール掛け機構の姿勢制御機構が相当複雑になり、設備費の大幅な高騰を招く結果となって実用的でない。
【0012】
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、ロールカセットの交換を従来と同様に手作業にて行うことを前提として、ロールカセットにわずかな改良を加えつつ専用の脱着工具とボルト締め工具を併用するだけで、そのロールカセットの交換をきわめて容易に行えるようにしたロールカセット交換装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、加工対象となるクランクシャフトのジャーナル部およびクランクピン部をそれぞれに独立した開閉可能な一対のアームによりその径方向から挟み、クランクシャフトを回転させながらアームの先端に装着されているフィレットローラによりジャーナル部およびクランクピン部のフィレット部に一斉にフィレットローリング加工を施すにあたり、フィレットローラを内蔵したロールカセットを手持ち式の脱着工具であるエクステンションハンドルと同じく手持ち式のボルト締め工具とを併用してアームの先端に対し脱着するための装置であることを前提としている。
その上で、上記アームの先端にフィレットローリング加工時の加圧方向とほぼ平行な第1の着座面とこれとほぼ直角な第2の着座面とをもって切欠形成され、これら第1,第2の着座面に着座するようにロールカセットが装着されることになるカセット受容凹部と、上記アームの先端に付設され、ロールカセットを第2の着座面側に押し付けることでそのロールカセットをクランプするボルト締め方式のクランプブロックと、上記ロールカセットに形成され、その脱着に際して手持ち式の脱着工具であるエクステンションハンドルがワンタッチで係合もしくは離脱可能な把持係合部と、上記エクステンションハンドルに設けられ、把持係合部に対する係合状態ではそのロールカセットを安定的に支持してその状態を自己保持するセルフロック手段と、上記クランプブロックに設けられ、ロールカセットの脱着に際してそのクランプブロックを退避位置に自己保持する退避位置自己保持手段と、同じく上記クランプブロックに設けられ、当該クランプブロックのボルト締め操作のための手持ち式のボルト締め工具が係合可能な係合部と、を備えていることを特徴とする。
【0014】
ここで、作業者の手が入らないような奥まった位置にあるロールカセットの交換を容易にするために、上記エクステンションハンドルとしては奥まった位置にあるロールカセットの届くだけの長さを有するものとし、請求項2に記載のように、そのエクステンションハンドルの先端にロールカセット側の把持係合部と係合離脱可能な面板部が設けられているものとする。
【0015】
望ましくは、請求項3に記載のように、横向き脱着式のロールカセットの先端に把持ブロックが装着されていて、把持ブロックの上部ではエクステンションハンドル側の面板が凹凸係合する一方、把持ブロックの下部ではその把持ブロックに形成された係合溝と面板側のトグル式の係止爪とが凹凸係合するようになっていて、上記把持ブロック側の係合溝と面板側の係止爪とでセルフロック手段が形成されているものとする。
【0016】
より望ましくは、請求項4に記載のように、上記クランプブロックには係止突起部が形成されている一方、上記アームの先端には係止突起部が係止可能な段状部が形成されていて、これらの係止突起部と段状部とで退避位置自己保持手段が形成されているものとする。
【0017】
したがって、少なくとも請求項1に記載の発明では、脱着対象となるロールカセットを脱着工具であるエクステンションハンドルを用いて堅固に把持した上で、ボルト締め工具にてクランクブロックのクランプ,アンクランプ操作を行うことで、例えば奥まった位置にあるロールカセットであっても直接手で触れることなくその脱着を容易に且つ確実に行うことができるようになる。
【0018】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、手持ち式の脱着工具であるエクステンションハンドルとボルト締め工具とを併用し、特にロールカセット側に設けた把持係合部とエクステンションハンドルとの係合をもってそのロールカセットを脱着してロールカセットの交換作業を行うようにしたので、従来のように生産性の低下や設備の複雑化を招くことなくそのロールカセットの交換作業を行え、特に隣接するロールカセット同士の隙間が小さく且つまた脱着対象となる特定のロールカセットが奥まった位置にあったとしても、そのロールカセットの交換作業を確実に且つスムーズに行える。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1以下の図面は本発明の好ましい実施の形態を示す図で、V型6気筒エンジン用のクランクシャフトにフィレットローリング加工を施す場合の例を示している。
【0020】
加工対象となるV型6気筒エンジン用のクランクシャフトSは、先の特公平7−80028号公報に記載のものと同様に、図2,3および図5にも示すように同一軸線上に位置する四つのジャーナル部J,J…とそのジャーナル部J,J…から所定量だけ偏心(オフセット)した六つのクランクピン部P,P…を備えていて、隣接するジャーナル部J,J同士の間に回転位相が異なるクランクピン部P,Pがそれぞれ二つずつ配置されていることになる。そして、加工部位となる軸状部としてのジャーナル部J,J…およびクランクピン部P,P…ともに図4に示すようにその両端にフィレット部(内隅アール部)Fが形成されていて、このフィレットFに対して後述するフィレットローラ7にてフィレットローリング加工が施されることになる。
【0021】
図5のほか図6〜8において、加工対象となるクランクシャフトSはチャック41やセンタ42で水平姿勢にて両持ち支持された状態でジャーナル部J,J…の軸心を回転中心として回転駆動される。そして、上記クランクシャフトSのジャーナル部J,J…とクランクピン部P,P…とにそれぞれ対応するように、四つのジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dと六つのクランクピン部ロール掛け機構2A〜2FとがクランクシャフトSの長手方向に沿って横一列に配置されている。すなわち、図7,8に示すように各ジャーナル部J,J…に個別に対応する四つのジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dが適宜の間隔で配置されていて、それらの隣接するジャーナル部ロール掛け機構1A,1B,1C,1D同士の間に図9,11のように長さの異なるクランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fがそれぞれ二つずつ配置されている。
【0022】
ジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dは、上下一対のアーム3,4同士をアーム3側のヒンジブラケット5とヒンジピン6とをもって互いに開閉可能に連結したX字状もしくはピンチャ形状のもので、上側のアーム3の先端には図9に示したものと同様に左右一対のフィレットローラ7を内蔵するロールカセット8が、下側のアーム4の先端には前後一対のレストローラ9を備えたワークレストとしてのレストカセット10がそれぞれ装着されている。さらに、上下のアーム3,4の後端部間には直動型アクチュエータとして加圧シリンダ(油圧シリンダ)11が架橋的に連結されている。より具体的には、上側のアーム3には加圧シリンダ11のピストンロッドが、下側のアーム4には加圧シリンダ11のシリンダチューブがそれぞれ連結されていて、上下のアーム3,4同士は加圧シリンダ11の伸縮動作に応じて開閉して上記ロールカセット8とワークレスト10にて該当するジャーナル部J,J…を加圧挟持し、且つその加圧シリンダ11の加圧力をもってフィレットローリング加工時の加圧力が付与されるようになっている。ここで、上記のフィレットローラ7を備えたロールカセット8やレストローラ9を備えたレストカセット10は、例えば特開平1−183364号公報および特公平7−29264号公報等で公知である。
【0023】
なお、図6はジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dが該当するジャーナル部J,J…を加圧挟持し且つ二種類のクランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fが該当するクランクピン部P,P…を加圧挟持していない状態を示している。
【0024】
そして、上側のベースフレーム12にはヒンジブラケット13を介してヒンジピン14を揺動中心とする支持アーム15が揺動可能に装着されていて、その支持アーム15に上側のアーム3がヒンジピン16を介して揺動可能に支持されている。すなわち、それぞれのジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dは互いに独立した支持アーム15を介して上側のベースフレーム12に吊り下げ支持されている。ただし、各支持アーム15の揺動中心であるヒンジピン14は互いに同一軸線上に設定されているとともに、その支持アーム15に対する各ジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dの揺動中心であるヒンジピン16もまた互いに同一軸線上に設定されている。
【0025】
一方、長短二種類のクランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fは、図9,10にも示すように先のジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dと同様に上下のアーム17,18同士もしくはアーム19,20同士をヒンジピン21または22を介して開閉可能に連結したもので、上側のアーム17,19の先端には図11に示すように左右一対のフィレットローラ7を内蔵するロールカセット8が、下側のアーム18,20の先端には前後一対のレストローラ9を備えたワークレストとして機能するレストカセット10がそれぞれ装着されている。さらに、上下のアーム17,18同士および19,20同士の後端部間には直動型アクチュエータである加圧シリンダ(油圧シリンダ)31または32が架橋的に連結されていて、上下のアーム17,18同士および19,20は加圧シリンダ31または32の伸縮動作に応じて開閉して上記ロールカセット8とレストカセット10にて該当するクランクピン部P,P…を加圧挟持し、且つその加圧シリンダ31または32の加圧力をもってフィレットローリング加工時の加圧力が付与されるようになっている。
【0026】
なお、図9,10は、図6,8での錯綜化を避けるために同図からジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dを取り外した状態を示している。
【0027】
上側のベースフレーム12に対向する下側のベースフレーム23にはヒンジブラケット24とヒンジピン25を介して真直な支持アーム26と略くの字状に屈曲した支持アーム27とがクランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fの数だけ交互に配置されていて、それらの支持アーム26,27は共通のヒンジピン25を回転中心として揺動可能となっている。
【0028】
そして、真直な揺動アーム26に対し短い方のクランクピン部ロール掛け機構2A,2C,2Eの下側のアーム18がヒンジピン28を介して揺動可能に支持されているとともに、略くの字状の揺動アーム27に対し長い方のクランクピン部ロール掛け機構2B,2D,2Fの下側のアーム20がヒンジピン29を介して揺動可能に支持されている。すなわち、長短二種類のそれぞれのクランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fは互いに独立した支持アーム26または27を介して下側のベースフレーム23に上向きで支持されている。ただし、各支持アーム26または27の揺動中心であるヒンジピン25は先に述べたように互いに共通のものとして設定されているものの、その支持アーム26または27に対する長短二種類の各クランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fの揺動中心であるヒンジピン28,29同士の位置は所定量α(図11参照)だけ互いにオフセットさせてある。
【0029】
ここで、図11は上記の長短二種類のクランクピン部ロール掛け機構2A,2C,2Eと2B,2D,2Fが共通のクランクピン部Pを加圧挟持したと仮定した場合の状態を示しており、同図から明らかなように一方のクランクピン部ロール掛け機構2A,2C,2Eにおけるアーム17,18同士の回転中心であるヒンジピン21の位置に対して、他方のクランクピン部ロール掛け機構2B,2D,2Fにおけるアーム19,20同士の回転中心であるヒンジピン22の位置を所定量βだけ加工部位とは反対側すなわち反加工部位寄りにオフセットさせてある。同様に、真直な支持アーム26に対する一方のクランクピン部ロール掛け機構2A,2C,2Eの回転中心であるヒンジピン21の位置に対して、略くの字状の支持アーム27に対する他方のクランクピン部ロール掛け機構2B,2D,2Fの回転中心であるヒンジピン29の位置を先に述べたように所定量αだけ加工部位とは反対側すなわち反加工部位よりにオフセットさせてある。
【0030】
そして、一方のクランクピン部ロール掛け機構2A,2C,2Eが加圧挟持したクランクピン部Pの軸心から上下のアーム17,18同士の回転中心であるヒンジピン21の位置までの距離をL1、そのヒンジピン21の位置から上下のアーム17,18と加圧シリンダ31との連結位置までの距離(これをアーム長という)をL2とした場合に、両者の比(レバー比)L1:L2は例えば3:7に設定されている。また、もう一方のクランクピン部ロール掛け機構2B,2D,2Fが加圧挟持したクランクピンPの軸心から上下のアーム19,20同士の回転中心であるヒンジピン22の位置までの距離をL11とし、そのヒンジピン22の位置から上下のアーム19,20と加圧シリンダ32との連結位置までの距離(これをアーム長という)をL12とした場合に、両者の比(レバー比)L11:L12は同様に3:7に設定されている。これにより、一方のクランクピン部ロール掛け機構2A,2C,2Eともう一方のクランクピン部ロール掛け機構2B,2D,2Fのアーム長L2,L12が互いに異なっていたとしても、双方の加圧シリンダ31,32として同一能力(同一圧力および同一ストローク)のものを使用することにより、加工部位には同一の加圧挟持力を付与することができるように設定されている。
【0031】
なお、以上の内容は、本出願人が先に提案している特願2002−376554号に記載されている。
【0032】
このように構成されたフィレットローリング加工装置によれば、図6,9に示すように各ジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dおよび各クランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fの加圧シリンダ11,31,32を伸長動作させて、上下のアーム3,4や17,18,19,20の先端のフレットローラ7およびレストローラ9(図11参照)にて該当するジャーナル部J,J…およびクランクピン部P,P…をそれぞれ加圧挟持する。
【0033】
この時、各ジャーナル部J,J…は互いに同一軸線上に位置しているので、それらの各ジャーナル部J,J…を加圧挟持したジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dはほぼ横一列に揃うかたちとなるものの、各クランクピン部P,P…は図3に示すようにその回転位相が60°ずつずれているので、それらの各クランクピン部P,P…を加圧挟持したクランクピン部ロール掛け機構2A〜2F同士は図9に示すようにクランクピン部P,P…同士の位相角に応じて少しずつ姿勢のずれを生じることになる。
【0034】
各ジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dおよび各クランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fが該当するジャーナル部J,J…やクランクピン部P,P…をそれぞれ加圧挟持したならば、クランクシャフトSを回転駆動させる。クランクシャフトSが回転すると、各ジャーナル部J,J…とそれに接触しているフィレットローラ7とが同期回転してジャーナル部J,J…の長手方向両端のフィレット部F(図4参照)にローリング加工が施される。
【0035】
これと同時に、各クランクピン部P,P…はジャーナル部J,J…の周りを公転することから、各クランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fは図9に示すように該当するクランクピン部Pを加圧挟持したままで、そのクランクピン部Pの公転運動に追従するべくヒンジピン28,29もしくは25を回転中心として揺動する。すなわち、先に述べたように合計6箇所のクランクピン部P,P…は互いにその回転位相がずれていることから、各クランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fは図9に示すように該当するクランクピン部Pを加圧挟持した時点で少しづつずれを生じ、そのずれを持った状態のままでクランクピン部Pの公転運動に追従してヒンジピン26,27もしくは25を回転中心として揺動運動する。その過程において、各クランクピン部P,P…とフィレットローラ7とが同期回転して、クランクピン部P,P…の長手方向両端のフィレット部Fにローリング加工が施される。
【0036】
図12は上記各クランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fによるクランクピン部P,P…でのフィレットローリング加工中の状態を模式的に示しており、左右一対のフィレットローラ7は例えば加圧力F1として例えば800kgf程度の荷重をフィレット部Fに与えながらクランクピン部P,P…とともに同期回転し、同時に一対のレストローラ9は荷重F1の半分である400kgf程度の荷重F2をそれぞれ負担しながらクランプピン部とともに同期回転し、これをもってフィレット部Fにローリング加工が施されることになる。なお、この加工形態はジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dについても基本的に同様である。
【0037】
このように上記のフィレットローリング加工装置によれば、一つのクランクシャフトSが有している4箇所のジャーナル部J,J…と6箇所のクランクピン部P,P…の全てについて一工程にて同時にフィレットローリング加工を施すことができる。しかも、アーム長が小さいクランクピン部ロール掛け機構2A,2C,2Eとアーム長が大きいクランクピン部ロール掛け機構2B,2D,2Fとは、ベースフレーム23に対する支持アーム26,27の揺動中心であるヒンジピン25を共通のものとして設定する一方で、アーム長が大きいクランクピン部ロール掛け機構2B,2D,2Fについては、アーム19,20同士を連結しているヒンジピン22の位置および下側のアーム20と支持アーム27とを連結しているヒンジピン29の位置をアーム長が小さいクランクピン部ロール掛け機構2A,2C,2Eの同等位置に対して反加工部位寄りにオフセットさせてあることから、アーム長が大きいクランクピン部ロール掛け機構2B,2D,2Fの揺動範囲をアーム長が小さいクランクピン部ロール掛け機構2A,2C,2Eの揺動範囲と同等範囲内におさめることができ、装置全体の大型化を招かないで済むことになる。
【0038】
図1および図13はジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dおよびクランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fにおけるロールカセット8のほかワークレストとして機能するレストカセット10の詳細を示している。
【0039】
例えばクランクピン部ロール掛け機構2Cを例にとって説明すると、上側のアーム17の先端にはほぼ直角な二面43,44をもって切り欠かれたカセット受容凹部45が形成されており、このカセット受容凹部45に左右一対のフィレットローラ7を内蔵した略矩形状で且つ偏平箱形状のロールカセット8が横方向から着脱可能に装着されている。ここにいう直角な二面とは、フィレットローリング加工時の加圧方向とほぼ平行な第1の着座面43とこれとほぼ直角な第2の着座面44をいう。また、ロールカセット8に内蔵された一対のフィレットローラ7は、図5から明らかなようにクランクシャフトSの軸直角方向から見た場合に略ハの字状の配置となっている。
【0040】
第1,2の着座面43,44にはそれぞれにキー46または47が打ち込まれている一方、ロールカセット8のケース48にはキー46,47に対応するキー溝がそれぞれ形成されていて、また、アーム17側には位置決めブロック49が装着されているとともに、ケース48にはそれに対応する略矩形状の切欠溝50が形成されている。これにより、各キー46,47とキー溝とを合致させながら位置決めブロック49と切欠溝50とを係合させることで、アーム17に対するロールカセット8の位置決めがなされるようになっている。そして、アーム17の先端面には六角穴付きボルト51をもってクランプブロック52が装着されていて、上記のように第1,2の着座面43,44にケース48が密着するように押し付けた状態でクランプブロック52をケース48に当てて六角穴付きボルト51を締め込むことによりロールカセット8が堅固にクランプされている。
【0041】
ここで、図1および図13から明らかなように、クランプブロック52には係止突起部53と後述するように係合部として機能する浅皿状の六角補助穴54が形成されている一方、アーム17のうち第2の着座面44よりも上方位置に段状部55が形成されている。これにより、後述するようにクランプブロック52のクランプ状態を解除してアンクランプ状態としたときには、上記係止突起部53をアーム17側の段状部55に係合させることでそのクランプブロック52を図1に実線で示す退避位置に自己保持することができる構造となっている。すなわち、アンクランプ状態としたクランプブロック52を退避位置に自己保持させることで、ロールカセット8の脱着に際してそのクランプブロック52が障害とならず、したがって上記の係止突起部53と段状部55はクランプブロック52を退避位置に自己保持するための退避位置自己保持手段を形成している。
【0042】
なお、以上のようなロールカセット8の取付構造は、クランクピン部ロール掛け機構2C以外の各クランクピン部ロール掛け機構2A,2Bや2D〜2Fおよびジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dについても同様である。また、下側のアーム18におけるレストカセット10についても基本的に同様な構造となっている。
【0043】
上記ロールカセット8のケース48内には、図示しないベアリングを介して大径のバックアップローラが回転自在に装着されていて、左右一対のフィレットローラ7は前後一対のケージ56,57にて定位置に保持されながら上記のバックアップローラにて回転自在にバックアップされている。なお、このロールカセット8の基本構造は例えば特開2003−25221号公報に詳しい。
【0044】
ロールカセット8のケース48の先端面には、図1,13のほか図14に拡大して示すように、後述する脱着工具を用いての脱着容易性を考慮して把持係合部として機能する把持ブロック58がボルト72にて固定されている。そして、把持ブロック58の上面には係止突起部59が形成されているとともに、把持ブロック58の下面には円弧状の係合溝60が形成されている。
【0045】
他方、図13に示すように、上記ロールカセット8の脱着作業に備えて、手持ち式のボルト締め工具として軸部が六角形のT形レンチ61と同じく手持ち式の脱着工具としての所定長さのエクステンションハンドル62が用意されている。エクステンションハンドル62は、図15に拡大して示すようにグリップ部(握り部)64を備えた略くの字状に屈曲したハンドル本体63の先端に面板65を一体的に連結,固定したもので、図14にも示すように面板65の上部にはフック部66が形成されているとともに、面板65の下部のフランジ部67にはトグル式の係止爪68がピン69にて回転可能に装着されている。
【0046】
係止爪68の先端は先に述べた把持ブロック58側の係合溝60に合致するように円弧状のものとして形成されているとともに、係止爪68自体は図15に示すようにその端部がストッパ面70(図14参照)に当接する位置を限度として圧縮コイルスプリング71にて同図のように反時計回り方向に付勢されている。上記の係合溝60とトグル状の係止爪68は、後述するようにロールカセット8側の把持ブロック58に対するエクステンションハンドル62の係合,離脱をワンタッチで行って、その係合時にはエクステンションハンドル62単独にてロールカセット8を安定的に支持するためのもので、これらの係合溝60とトグル状の係止爪68をもって係合時におけるセルフロック手段が形成されている。
【0047】
このような構造において、ジャーナル部ロール掛け機構1A〜1Dおよびクランクピン部ロール掛け機構2A〜2Fのうち例えば先に述べたクランクピン部ロール掛け機構2Cについてロールカセット8の交換が必要になった場合に、図16の(A),(B)に示すように交換したいクランクピン部ロール掛け機構2Cのロールカセット8が他のものに比べて奥まった位置となり、隣接するロール掛け機構同士の間隔が小さい故に、作業者が手を入れての交換作業が行えないことがある。
【0048】
このような場合には、先に述べたT形レンチ61およびエクステンションハンドル62を用いてそのロールカセット8の交換作業を行うものとする。
【0049】
より詳しくは、作業者は交換すべきロールカセット8と正対するような位置に立ち、図13に示すように右手にT形レンチ61を、左手にエクステンションハンドル62をそれぞれに持ち、クランプブロック52を締結している六角穴付きボルト51にT形レンチ61を係合させるとともに、取り外すべきロールカセット8に対してエクステンションハンドル62を係合させる。すなわち、図14,15に示すように、ロールカセット8に付帯している把持ブロック58の上側の係止突起部59に対して面板65側のフック部66を係止させて実質的に両者を凹凸係合させた上で、その係止部を支点としてエクステンションハンドル62を下側に回動させながらその面板65を把持ブロック58に密着させる。これにより、図14に示すように圧縮コイルスプリング71にて弾性付勢されている係止爪68が時計回り方向に回転しながら把持ブロック58側の係合溝60と係合,合致することになる。これをもって、取り外すべきロールカセット8に対してエクステンションハンドル62が連結されたことになる。つまり、取り外すべきロールカセット8はいわゆる片持ち状態でエクステンションハンドル62にて支持されたことになる。
【0050】
そして、エクステンションハンドル62にてロールカセット8を支えつつ、図13のT形レンチ61を回転操作して六角穴付きボルト51を緩めて、クランプブロック52によるクランプ力を解除してアンクランプ状態とする。さらに、六角穴付きボルト51から離脱させたT形レンチ61の先端を補助六角穴54に係合させてクランプブロック52を上方に引き上げて、図1に示すようにその係止突起部53をアーム17側の段状部55に係止させる。これにより、アンクランプ状態としたクランプブロック52をカセット受容凹部45からロールカセット8の脱着に際して障害とならない退避位置まで退避させた上でその位置に自己保持させることができる。
【0051】
この後、同図に示すようにロールカセット8の重量をエクステンションハンドル62にて支えながら第2の着座面44のキー47に沿ってロールカセット8を静かに引き抜いて取り外す。この時、図1から明らかなようにロールカセット8には下向きに重力F3が作用していて、エクステンションハンドル62と把持ブロック58との結合部には反時計回り方向のモーメントが作用していることから、フック部66と係止突起部59との噛み合いおよび係止爪68と係合溝60との噛み合い状態が外れることはなく、その結果としてエクステンションハンドル62からロールカセット8が離脱するようなことはない。
【0052】
ロールカセット8をエクステンションハンドル62とともにアーム17から取り外したならば、図17に示すようにフック部66と係止突起部59との係合部を支点としてエクステンションハンドル62とロールカセット8をこじるようにして矢印Q方向に相対回転させることで、両者の係合がワンタッチで解除されることになる。
【0053】
次いで、予め用意してある新しいロールカセット8を上記と逆の手順でエクステンションハンドル62と係合させた上で、図1に示すように第2の着座面44のキー47に沿わせながら第1の着座面43に向かって押し込んで新しいロールカセット8をカセット受容凹部45に装着する。この時、クランプブロック52はなおも図示の退避位置にてその状態を自己保持しており、したがって新しいロールカセット8の装着に際して障害となることはない。また、先の述べたものとと同様の理由から装着途中のロールカセット8がエクステンションハンドル62から離脱することはない。
【0054】
新しいロールカセット8が第1の着座面43に着座すると、それと同時に位置決めブロック49と切欠溝50とが係合することから、これをもってロールカセット8の一次的な位置決めがなされることになる。そして、ロールカセット8を第2の着座面44に押し付けながら、図13に示すようにT形レンチ61の先端を使ってクランプブロック52側の係止突起部53と段状部55との係合を解除して、そのクランプブロック52を下方に移動させる。下方に移動したクランプブロック52はロールカセット8の先端面に沿うようになることから、ロールカセット8をエクステンションハンドル62にて支えながらT形レンチ61にて六角穴付きボルト51を締め付けて、元の状態となるようにクランプブロック52をもってロールカセット8を堅固にクランプする。
【0055】
そして、ロールカセット8がクランプされたならば、T形レンチ61を離脱させるとともに、図17と同様にしてエクステンションハンドル62をこじるようにして装着済みのロールカセット8から離脱させ、以上をもってロールカセット8の脱着作業すなわちロールカセット8の交換作業が終了することになる。
【0056】
このように本実施の形態によれば、隣接するロールカセット8,8同士の間隔がきわめて小さく、そのロールカセット8の脱着に際して作業者の手が入らないような場合であっても、T形レンチ61およびエクステンションハンドル62を併用することできわめて容易にその脱着を行うことできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す図で、脱着工具としてのエクステンションハンドルを使用したロールカセット交換時の説明図。
【図2】加工対象となるクランクシャフトの一例としてV型6気筒エンジン用のクランクシャフトの概略を示す斜視図。
【図3】図2のクランクシャフトにおけるジャーナル部とクランクピン部との位置関係を示す説明図。
【図4】ジャーナル部およびクランクピン部におけるフィレット部の要部拡大断面図。
【図5】本発明の実施の形態を示す図で、図2のクランクシャフトを加工対象とするフレットローリング加工装置をそのクランクシャフトの軸直角方向から見た構成説明図。
【図6】図5に示したフレットローリング加工装置を側面から見た構成説明図。
【図7】図6の平面説明図。
【図8】図6の垂直断面説明図。
【図9】図6のフレットローリング加工装置においてジャーナル部ロール掛け機構を図示省略した状態を示す構成説明図。
【図10】図9の垂直断面説明図。
【図11】長短二種類のクランクピン部ロール掛け機構が共通のクランクピン部を加圧挟持したと仮定した場合の構成説明図。
【図12】クランクピン部ロール掛け機構の加工中の状態を示す模式的説明図。
【図13】図6の要部拡大図であって、エクステンションハンドルとT形レンチを使用したロールカセット交換時の説明図。
【図14】図13の要部拡大図。
【図15】図13に示したエクステンションハンドル単独での拡大図。
【図16】(A)は特定のクランクピン部ロール掛け機構のロールカセットが他のものより奥まった位置にある状態を示す説明図、(B)は同図(A)の右側面説明図。
【図17】ロールカセットとエクステンションハンドル相互の係合もしくは離脱時の説明図。
【符号の説明】
1A〜1D…ジャーナル部ロール掛け機構
2A〜2F…クランクピン部ロール掛け機構
3,4…アーム
7…フィレットローラ
8…ロールカセット
17,19…アーム
18,20…アーム
43…第1の着座面
44…第2の着座面
45…カセット受容凹部
52…クランプブロック
53…係止突起部(退避位置自己保持手段)
54…補助六角穴(係合部)
55…段状部(退避位置自己保持手段)
58…把持ブロック(把持係合部)
60…係合溝(セルフロック手段)
61…手持ち式のボルト締め工具としてのT形レンチ
62…手持ち式の脱着工具としてのエクステンションハンドル
65…面板(面板部)
68…係止爪(セルフロック手段)
F…フィレット部
J…ジャーナル部
P…クランクピン部
S…クランクシャフト

Claims (4)

  1. 加工対象となるクランクシャフトのジャーナル部およびクランクピン部をそれぞれに独立した開閉可能な一対のアームによりその径方向から挟み、クランクシャフトを回転させながらアームの先端に装着されているフィレットローラによりジャーナル部およびクランクピン部のフィレット部に一斉にフィレットローリング加工を施すにあたり、
    フィレットローラを内蔵したロールカセットを手持ち式の脱着工具であるエクステンションハンドルと同じく手持ち式のボルト締め工具とを併用してアームの先端に対し脱着するための装置であって、
    上記アームの先端にフィレットローリング加工時の加圧方向とほぼ平行な第1の着座面とこれとほぼ直角な第2の着座面とをもって切欠形成され、これら第1,第2の着座面に着座するようにロールカセットが装着されることになるカセット受容凹部と、
    上記アームの先端に付設され、ロールカセットを第2の着座面側に押し付けることでそのロールカセットをクランプするボルト締め方式のクランプブロックと、
    上記ロールカセットに形成され、その脱着に際して手持ち式の脱着工具であるエクステンションハンドルがワンタッチで係合もしくは離脱可能な把持係合部と、
    上記エクステンションハンドルに設けられ、把持係合部に対する係合状態ではそのロールカセットを安定的に支持してその状態を自己保持するセルフロック手段と、
    上記クランプブロックに設けられ、ロールカセットの脱着に際してそのクランプブロックを退避位置に自己保持する退避位置自己保持手段と、
    同じく上記クランプブロックに設けられ、当該クランプブロックのボルト締め操作のための手持ち式のボルト締め工具が係合可能な係合部と、
    を備えていることを特徴とするフィレットローリング加工装置のロールカセット交換装置。
  2. 上記エクステンションハンドルの先端にロールカセット側の把持係合部と係合離脱可能な面板部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のフィレットローリング加工装置のロールカセット交換装置。
  3. 横向き脱着式のロールカセットの先端に把持ブロックが装着されていて、
    把持ブロックの上部ではエクステンションハンドル側の面板が凹凸係合する一方、
    把持ブロックの下部ではその把持ブロックに形成された係合溝と面板側のトグル式の係止爪とが凹凸係合するようになっていて、
    上記把持ブロック側の係合溝と面板側の係止爪とでセルフロック手段が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のフィレットローリング加工装置のロールカセット交換装置。
  4. 上記クランプブロックには係止突起部が形成されている一方、上記アームの先端には係止突起部が係止可能な段状部が形成されていて、
    これらの係止突起部と段状部とで退避位置自己保持手段が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフィレットローリング加工装置のロールカセット交換装置。
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