JP2541072B2 - モ―タ駆動装置 - Google Patents
モ―タ駆動装置Info
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- JP2541072B2 JP2541072B2 JP11731592A JP11731592A JP2541072B2 JP 2541072 B2 JP2541072 B2 JP 2541072B2 JP 11731592 A JP11731592 A JP 11731592A JP 11731592 A JP11731592 A JP 11731592A JP 2541072 B2 JP2541072 B2 JP 2541072B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置にお
ける原稿画像の読取走査時に原稿を副走査方向へ移送さ
せたり、或いは印字出力時に記録紙を繰出給送するよう
な駆動装置に適するモータ駆動装置に関する。
ける原稿画像の読取走査時に原稿を副走査方向へ移送さ
せたり、或いは印字出力時に記録紙を繰出給送するよう
な駆動装置に適するモータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置では、原稿画像を読取
走査する場合において、原稿の1ライン分の主走査が終
了する毎に、原稿送り用のモータを駆動させて、原稿を
副走査方向に紙送りさせる必要がある。そこで、従来で
は、1ライン分の主走査が終了すると、その時点でファ
クシミリ装置の信号処理部(CPU)からモータ駆動指
令がなされることにより、その後モータが駆動するよう
に構成されている。而して、従来のモータ駆動装置で
は、いずれも、モータ駆動指令がなされてからモータの
駆動が実際に開始される迄の時間(遅延時間)は、モー
タ駆動装置のハード構成により決定され、固定化されて
いたのが実情であった。
走査する場合において、原稿の1ライン分の主走査が終
了する毎に、原稿送り用のモータを駆動させて、原稿を
副走査方向に紙送りさせる必要がある。そこで、従来で
は、1ライン分の主走査が終了すると、その時点でファ
クシミリ装置の信号処理部(CPU)からモータ駆動指
令がなされることにより、その後モータが駆動するよう
に構成されている。而して、従来のモータ駆動装置で
は、いずれも、モータ駆動指令がなされてからモータの
駆動が実際に開始される迄の時間(遅延時間)は、モー
タ駆動装置のハード構成により決定され、固定化されて
いたのが実情であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、次のような難点を生じていた。即ち、フ
ァクシミリ原稿を副走査方向へ間歇的に紙送りするに
は、モータを間歇的に駆動回転させる必要があるが、こ
のモータの断続的な間歇駆動は、モータ駆動装置を振動
させるだけではなく、その周辺のファクシミリ装置各部
にも機械的振動を生じさせる要因となり好ましくない。
更に、この振動はファクシミリ装置の各部を共振させる
等して、より振幅の大きな振動に発展していく場合があ
る。このような機械振動は、ファクシミリ装置各部の機
械的な構造(各部の固有振動数等)とモータの駆動周期
とが密接に関連するものであり、モータの駆動開始時期
をファクシミリ装置に応じて個々に調整すれば、ファク
シミリ装置の機械的振動をある程度抑制することが可能
である。
来のものでは、次のような難点を生じていた。即ち、フ
ァクシミリ原稿を副走査方向へ間歇的に紙送りするに
は、モータを間歇的に駆動回転させる必要があるが、こ
のモータの断続的な間歇駆動は、モータ駆動装置を振動
させるだけではなく、その周辺のファクシミリ装置各部
にも機械的振動を生じさせる要因となり好ましくない。
更に、この振動はファクシミリ装置の各部を共振させる
等して、より振幅の大きな振動に発展していく場合があ
る。このような機械振動は、ファクシミリ装置各部の機
械的な構造(各部の固有振動数等)とモータの駆動周期
とが密接に関連するものであり、モータの駆動開始時期
をファクシミリ装置に応じて個々に調整すれば、ファク
シミリ装置の機械的振動をある程度抑制することが可能
である。
【0004】ところが、従来のモータ駆動装置では、モ
ータ駆動指令がなされてからモータの駆動が実際に開始
される迄の遅延時間が固定化されているため、その遅延
時間が特定機種のファクシミリ装置には振動を生じさせ
ない適切なものであっても、そのモータ駆動装置を他の
機種のファクシミリ装置に適用した場合には、それに合
わせて遅延時間を変更できず、大きな機械的振動を発生
させる場合がある。従って、従来では、一種類のモータ
駆動装置のユニットを、多種類のファクシミリ装置の駆
動装置に共用させることができなかった。その結果、従
来では、ファクシミリ装置の機種に応じて所望の遅延時
間が個別に設定されたモータ駆動装置をファクシミリ装
置の機種と同種類数だけ準備し、これを各ファクシミリ
装置に個別に組み込む必要があるために、その製造効率
が悪いものとなっていた。また、このような難点はファ
クシミリ装置のみならず、スキャナーやプリンター機器
等においても生じていた。
ータ駆動指令がなされてからモータの駆動が実際に開始
される迄の遅延時間が固定化されているため、その遅延
時間が特定機種のファクシミリ装置には振動を生じさせ
ない適切なものであっても、そのモータ駆動装置を他の
機種のファクシミリ装置に適用した場合には、それに合
わせて遅延時間を変更できず、大きな機械的振動を発生
させる場合がある。従って、従来では、一種類のモータ
駆動装置のユニットを、多種類のファクシミリ装置の駆
動装置に共用させることができなかった。その結果、従
来では、ファクシミリ装置の機種に応じて所望の遅延時
間が個別に設定されたモータ駆動装置をファクシミリ装
置の機種と同種類数だけ準備し、これを各ファクシミリ
装置に個別に組み込む必要があるために、その製造効率
が悪いものとなっていた。また、このような難点はファ
クシミリ装置のみならず、スキャナーやプリンター機器
等においても生じていた。
【0005】本発明は上記の点に鑑みて提案されたもの
で、複数種類のファクシミリ装置等をその使用対象とす
るような場合であっても、それらの装置に大きな振動を
発生させることがなく、一種類のモータ駆動装置で複数
種類のファクシミリ装置等に共用できるようにすること
を、その目的としている。
で、複数種類のファクシミリ装置等をその使用対象とす
るような場合であっても、それらの装置に大きな振動を
発生させることがなく、一種類のモータ駆動装置で複数
種類のファクシミリ装置等に共用できるようにすること
を、その目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本願発
明によるモータ駆動装置は、モータ駆動指令と、所定周
期の第1の基準パルスと、前記第1の基準パルスの1/
N倍周期の第2の基準パルスとに基づいて、間歇的にモ
ータを駆動するモータ駆動装置であって、設定により前
記第2の基準パルスのうちの所定の順位のパルスに基づ
いて、タイミングパルスを出力するタイミングパルス発
生回路を有し、前記モータ駆動指令の受信後に、第1の
基準パルスを受信し、その後に最初に出力された前記タ
イミングパルスによってモータ駆動が開始されるべく構
成される。請求項2に記載の本願発明によるモータ駆動
装置は、請求項1に記載のモータ駆動装置であって、前
記タイミングパルス発生回路は、第2の基準パルスの各
順位のパルスに基づいて生成された基本タイミングパル
スを選択するセレクタを備え、該セレクタは、コマンド
に基づいていずれかの基本タイミングパルスを選択し
て、タイミングパルスとして出力する構成とされる。請
求項3に記載の本願発明によるモータ駆動装置は、請求
項1又は2に記載のモータ駆動装置であって、前記タイ
ミングパルス発生回路が、第1の基準パルスでモータ駆
動指令信号をラッチする第1のフリップフロップ回路
と、第2の基準パルスで第1のフリップフロップ回路の
出力信号をラッチする第2のフリップフロップと、この
第2のフリップフロップ回路の出力信号を上記第2の基
準パルスに同期して順次遅延させ、基本タイミングパル
スとして生成するシフトレジスタとを備え、前記セレク
タには、第1のフリップフロップ回路及びシフトレジス
タの出力信号が加えられる構成とされる。
明によるモータ駆動装置は、モータ駆動指令と、所定周
期の第1の基準パルスと、前記第1の基準パルスの1/
N倍周期の第2の基準パルスとに基づいて、間歇的にモ
ータを駆動するモータ駆動装置であって、設定により前
記第2の基準パルスのうちの所定の順位のパルスに基づ
いて、タイミングパルスを出力するタイミングパルス発
生回路を有し、前記モータ駆動指令の受信後に、第1の
基準パルスを受信し、その後に最初に出力された前記タ
イミングパルスによってモータ駆動が開始されるべく構
成される。請求項2に記載の本願発明によるモータ駆動
装置は、請求項1に記載のモータ駆動装置であって、前
記タイミングパルス発生回路は、第2の基準パルスの各
順位のパルスに基づいて生成された基本タイミングパル
スを選択するセレクタを備え、該セレクタは、コマンド
に基づいていずれかの基本タイミングパルスを選択し
て、タイミングパルスとして出力する構成とされる。請
求項3に記載の本願発明によるモータ駆動装置は、請求
項1又は2に記載のモータ駆動装置であって、前記タイ
ミングパルス発生回路が、第1の基準パルスでモータ駆
動指令信号をラッチする第1のフリップフロップ回路
と、第2の基準パルスで第1のフリップフロップ回路の
出力信号をラッチする第2のフリップフロップと、この
第2のフリップフロップ回路の出力信号を上記第2の基
準パルスに同期して順次遅延させ、基本タイミングパル
スとして生成するシフトレジスタとを備え、前記セレク
タには、第1のフリップフロップ回路及びシフトレジス
タの出力信号が加えられる構成とされる。
【0007】
【作用】上記構成を特徴とする本発明に係るモータ駆動
装置においては、モータ駆動が実際に開始されるのは、
モータ駆動指令を受信した後に、第1の基準パルスが出
力されて以後、第1の基準パルスの1/N倍周期をもつ
第2の基準パルスの出力時期のうち、予め選択された順
位の所定のパルスが出力される時期に、タイミングパル
ス発生回路からタイミングパルスが出力される。従っ
て、モータ駆動指令を受信してからモータ駆動が実際に
開始される迄の時間(遅延時間)は、第2の基準パルス
の各順位のパルスに基づいて生成された基本タイミング
パルスのうち、何れの順位のパルスに対応した基本タイ
ミングパルスを選択し、タイミングパルスとしてタイミ
ングパルス発生回路から出力させるかによって、任意に
増減変更できることとなる。その結果、本発明に係るモ
ータ駆動装置を、複数種類のファクシミリ装置等に使用
する場合には、それら各装置に機械的振動を生じさせな
い最適なモータ駆動開始の遅延時間を個別に設定できる
こととなり、一種類のモータ駆動装置を多種類のファク
シミリ装置等に共用することが可能となる。
装置においては、モータ駆動が実際に開始されるのは、
モータ駆動指令を受信した後に、第1の基準パルスが出
力されて以後、第1の基準パルスの1/N倍周期をもつ
第2の基準パルスの出力時期のうち、予め選択された順
位の所定のパルスが出力される時期に、タイミングパル
ス発生回路からタイミングパルスが出力される。従っ
て、モータ駆動指令を受信してからモータ駆動が実際に
開始される迄の時間(遅延時間)は、第2の基準パルス
の各順位のパルスに基づいて生成された基本タイミング
パルスのうち、何れの順位のパルスに対応した基本タイ
ミングパルスを選択し、タイミングパルスとしてタイミ
ングパルス発生回路から出力させるかによって、任意に
増減変更できることとなる。その結果、本発明に係るモ
ータ駆動装置を、複数種類のファクシミリ装置等に使用
する場合には、それら各装置に機械的振動を生じさせな
い最適なモータ駆動開始の遅延時間を個別に設定できる
こととなり、一種類のモータ駆動装置を多種類のファク
シミリ装置等に共用することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明に係るモータ駆動装置の
ハード構成の一例を示すブロック図、図2は各種信号を
示すタイムチャートである。図1に示すモータ駆動装置
は、例えばファクシミリ装置の原稿送り又は記録紙の紙
送りに適用されるステッピングモータ1、このステッピ
ングモータ1に駆動用電力を供給するドライバー2、こ
のドライバー2に励磁相を供給する励磁相発生回路3、
この励磁相発生回路3に所望レートのパルスを供給する
パルスレート発生回路4、モータ駆動開始の遅延時間を
制御するタイミングパルス発生回路6、及びデータレジ
スタ5等から構成されている。ここで、データレジスタ
5は、ファクシミリ装置のCPU(信号処理部)からの
指令信号を受信し、上記各部に制御コマンドを送信する
ものである。
して説明する。図1は、本発明に係るモータ駆動装置の
ハード構成の一例を示すブロック図、図2は各種信号を
示すタイムチャートである。図1に示すモータ駆動装置
は、例えばファクシミリ装置の原稿送り又は記録紙の紙
送りに適用されるステッピングモータ1、このステッピ
ングモータ1に駆動用電力を供給するドライバー2、こ
のドライバー2に励磁相を供給する励磁相発生回路3、
この励磁相発生回路3に所望レートのパルスを供給する
パルスレート発生回路4、モータ駆動開始の遅延時間を
制御するタイミングパルス発生回路6、及びデータレジ
スタ5等から構成されている。ここで、データレジスタ
5は、ファクシミリ装置のCPU(信号処理部)からの
指令信号を受信し、上記各部に制御コマンドを送信する
ものである。
【0009】タイミングパルス発生回路6は、Dフリッ
プフロップ回路6a、6b、シフトレジスタ6c、及び
セレクタ6d等を備えたものであるが、データレジスタ
5からはモータ駆動指令の制御コマンドを受信するとと
もに、別途設けられたパルス発生回路(不図示)からは
第1の基準パルスP1と第2の基準パルスPを受信する
ように設けられている。このうち、第1の基準パルスP
1は、図2に示すように一定周期Sのパルスであり、そ
の一周期Sは、ファクシミリ装置の1ラインの処理時
間、即ち、1ライン分の原稿画像を読み取ってからその
読み取ったアナログデータをデジタルな二値化画像信号
に変換する時間、又は1ライン分の画像の印字出力時間
に相当する。
プフロップ回路6a、6b、シフトレジスタ6c、及び
セレクタ6d等を備えたものであるが、データレジスタ
5からはモータ駆動指令の制御コマンドを受信するとと
もに、別途設けられたパルス発生回路(不図示)からは
第1の基準パルスP1と第2の基準パルスPを受信する
ように設けられている。このうち、第1の基準パルスP
1は、図2に示すように一定周期Sのパルスであり、そ
の一周期Sは、ファクシミリ装置の1ラインの処理時
間、即ち、1ライン分の原稿画像を読み取ってからその
読み取ったアナログデータをデジタルな二値化画像信号
に変換する時間、又は1ライン分の画像の印字出力時間
に相当する。
【0010】データレジスタ5からのモータ駆動指令
は、その駆動指令をタイミングパルス発生回路6が受信
した後に、新たな第1の基準パルスP1を受信した以後
に有効となるように構成されている。従って、モータ駆
動指令を受信した後に第1の基準パルスP1aを受信し
てから、次の第1の基準パルスP1bが受信される迄の
期間が、駆動指令の有効期間となる。第2の基準パルス
Pは、前記第1の基準パルスP1に対して、例えばその
周期Sの1/4倍の周期で第1の基準パルスP1と同期
するもので、この第2の基準パルスPのパルスa〜dの
うち予め選択された何れか一つがタイミングパルス発生
回路6のセレクタ6dから出力され、その出力タイミン
グがステッピングモータ1の駆動開始時期となる。
は、その駆動指令をタイミングパルス発生回路6が受信
した後に、新たな第1の基準パルスP1を受信した以後
に有効となるように構成されている。従って、モータ駆
動指令を受信した後に第1の基準パルスP1aを受信し
てから、次の第1の基準パルスP1bが受信される迄の
期間が、駆動指令の有効期間となる。第2の基準パルス
Pは、前記第1の基準パルスP1に対して、例えばその
周期Sの1/4倍の周期で第1の基準パルスP1と同期
するもので、この第2の基準パルスPのパルスa〜dの
うち予め選択された何れか一つがタイミングパルス発生
回路6のセレクタ6dから出力され、その出力タイミン
グがステッピングモータ1の駆動開始時期となる。
【0011】タイミングパルス発生回路6は、上記各信
号を次のように処理するように構成されている。即ち、
先ずモータ駆動指令信号と第1の基準パルスP1を入力
させるDフリップフロップ回路6aからの出力信号Q1
は、図2に示す通りとなる。また、この出力信号Q1と
NOT回路(NOT)で反転された第2の基準パルスP
の信号(図2のP’)とを入力させるDフリップフロッ
プ回路6bからの出力信号をQ1’とする。このうちの
信号Q1はそのままセレクタ6dに入力され、またシフ
トレジスタ6cは信号Q1’と第2の基準パルスPが入
力されることにより、そのデータが順次シフトされた出
力信号Q2〜Q4がセレクタ6dに入力される。従っ
て、セレクタ6dでは、図2で示す四種類の基本タイミ
ングパルスQ1〜Q4を順次受信するのと同様となる。
これら四種類のタイミングパルスQ1〜Q4のうち、Q
1は第1の基準パルスP1のaの受信時期に対して遅延
時間が0、Q2は遅延時間がS/4、Q3は遅延時間が
S/2、Q4は遅延時間が3S/4である。セレクタ6
dは、予めファクシミリ装置側でなされたコマンド設定
により、前記四種類の基本タイミングパルスQ1〜Q4
のうちから予め選択された一つのタイミングパルスを、
パルスレート発生回路4側に出力するように構成されて
いる。このタイミングパルスの選択は、ファクシミリ装
置制御用のソフトプログラムで行われる。
号を次のように処理するように構成されている。即ち、
先ずモータ駆動指令信号と第1の基準パルスP1を入力
させるDフリップフロップ回路6aからの出力信号Q1
は、図2に示す通りとなる。また、この出力信号Q1と
NOT回路(NOT)で反転された第2の基準パルスP
の信号(図2のP’)とを入力させるDフリップフロッ
プ回路6bからの出力信号をQ1’とする。このうちの
信号Q1はそのままセレクタ6dに入力され、またシフ
トレジスタ6cは信号Q1’と第2の基準パルスPが入
力されることにより、そのデータが順次シフトされた出
力信号Q2〜Q4がセレクタ6dに入力される。従っ
て、セレクタ6dでは、図2で示す四種類の基本タイミ
ングパルスQ1〜Q4を順次受信するのと同様となる。
これら四種類のタイミングパルスQ1〜Q4のうち、Q
1は第1の基準パルスP1のaの受信時期に対して遅延
時間が0、Q2は遅延時間がS/4、Q3は遅延時間が
S/2、Q4は遅延時間が3S/4である。セレクタ6
dは、予めファクシミリ装置側でなされたコマンド設定
により、前記四種類の基本タイミングパルスQ1〜Q4
のうちから予め選択された一つのタイミングパルスを、
パルスレート発生回路4側に出力するように構成されて
いる。このタイミングパルスの選択は、ファクシミリ装
置制御用のソフトプログラムで行われる。
【0012】パルスレート発生回路4は、クロック信号
に基づいて所望のレートのパルスを生成するものである
が、上記タイミングパルス発生回路6から選択された所
定のタイミングパルスを受信した時点を起点として所定
のパルスレートを生成し、これを励磁相発生回路3に送
信するように構成されている。
に基づいて所望のレートのパルスを生成するものである
が、上記タイミングパルス発生回路6から選択された所
定のタイミングパルスを受信した時点を起点として所定
のパルスレートを生成し、これを励磁相発生回路3に送
信するように構成されている。
【0013】本実施例に係るモータ駆動装置は以上の構
成からなり、次にその作用について説明する。先ず、例
えばファクシミリ装置で原稿画像の1ライン分の読取走
査が終了すれば、モータ駆動指令がデータレジスタ5か
らタイミングパルス発生回路6に入力される。すると、
図2に示すように、次の第1の基準パルスP1aと同時
に送信されてくる基本タイミングパルスQ1、及びそれ
以降に送信されてくる基本タイミングパルスQ2〜Q4
がセレクタ6dに入力される。
成からなり、次にその作用について説明する。先ず、例
えばファクシミリ装置で原稿画像の1ライン分の読取走
査が終了すれば、モータ駆動指令がデータレジスタ5か
らタイミングパルス発生回路6に入力される。すると、
図2に示すように、次の第1の基準パルスP1aと同時
に送信されてくる基本タイミングパルスQ1、及びそれ
以降に送信されてくる基本タイミングパルスQ2〜Q4
がセレクタ6dに入力される。
【0014】従って、予めこれら四種類の基本タイミン
グパルスQ1〜Q4のうち、例えばQ1を予め選択して
おけば、この基本タイミングパルスQ1が、タイミング
パルスとしてパルセレクタ6dからパルスレート発生回
路4に出力された時点で、このパルスレート発生回路4
からは励磁相発生回路3へ励磁相が供給され、ステッピ
ングモータ1がその駆動を開始する。かかる場合、ステ
ッピングモータ1の駆動開始時期は、第1の基準パルス
P1aの出力時期と同一時期となり、遅延時間は0であ
る。これに対して、例えば、タイミングパルスとして基
本タイミングパルスQ2を予め選択しておいた場合に
は、この基本タイミングパルスQ2の出力タイミングで
ステッピングモータ1が駆動を開始し、基本タイミング
パルスQ1を選択した場合によりも、S/4だけ遅延さ
せることができる。以下同様に、基本タイミングパルス
Q3、Q4を選択しておけば、ステッピングモータ1の
駆動開始の遅延時間を、S/2、3S/4に設定するこ
とができる。
グパルスQ1〜Q4のうち、例えばQ1を予め選択して
おけば、この基本タイミングパルスQ1が、タイミング
パルスとしてパルセレクタ6dからパルスレート発生回
路4に出力された時点で、このパルスレート発生回路4
からは励磁相発生回路3へ励磁相が供給され、ステッピ
ングモータ1がその駆動を開始する。かかる場合、ステ
ッピングモータ1の駆動開始時期は、第1の基準パルス
P1aの出力時期と同一時期となり、遅延時間は0であ
る。これに対して、例えば、タイミングパルスとして基
本タイミングパルスQ2を予め選択しておいた場合に
は、この基本タイミングパルスQ2の出力タイミングで
ステッピングモータ1が駆動を開始し、基本タイミング
パルスQ1を選択した場合によりも、S/4だけ遅延さ
せることができる。以下同様に、基本タイミングパルス
Q3、Q4を選択しておけば、ステッピングモータ1の
駆動開始の遅延時間を、S/2、3S/4に設定するこ
とができる。
【0015】上記モータ駆動装置によれば、ステッピン
グモータ1の間歇回転に原因するファクシミリ装置各部
の機械振動を、最小限に抑制することができる遅延時間
をファクシミリ装置の機種に応じて任意に選択、設定す
ることができ、種々のファクシミリ装置の機械振動を抑
制することが可能となる。しかも、上記モータ駆動装置
が、ファクシミリ装置の読取走査部の原稿送りに適用さ
れる場合には、遅延時間の設定で、モータ駆動時期と画
像処理とのタイミングを合わせることができるから、原
稿画像の読取走査の画質を向上させることができる。ま
た、印字出力部における記録紙の紙送りに適用される場
合にも、モータ駆動時期と印字出力時のタイミングを合
わせることができて、その印字出力された画質を向上さ
せることが可能である。更に、一台のファクシミリ装置
の読取走査部と印字出力部との二箇所にステッピングモ
ータ1が各々使用される場合には、第1の基準パルスP
1を共用することで、二つのステッピングモータを同期
させることができる。従って、読取走査及び印字出力の
両処理を、2つのステッピングモータがともに停止して
機械的振動がおさまったときに実行することが可能とな
る。
グモータ1の間歇回転に原因するファクシミリ装置各部
の機械振動を、最小限に抑制することができる遅延時間
をファクシミリ装置の機種に応じて任意に選択、設定す
ることができ、種々のファクシミリ装置の機械振動を抑
制することが可能となる。しかも、上記モータ駆動装置
が、ファクシミリ装置の読取走査部の原稿送りに適用さ
れる場合には、遅延時間の設定で、モータ駆動時期と画
像処理とのタイミングを合わせることができるから、原
稿画像の読取走査の画質を向上させることができる。ま
た、印字出力部における記録紙の紙送りに適用される場
合にも、モータ駆動時期と印字出力時のタイミングを合
わせることができて、その印字出力された画質を向上さ
せることが可能である。更に、一台のファクシミリ装置
の読取走査部と印字出力部との二箇所にステッピングモ
ータ1が各々使用される場合には、第1の基準パルスP
1を共用することで、二つのステッピングモータを同期
させることができる。従って、読取走査及び印字出力の
両処理を、2つのステッピングモータがともに停止して
機械的振動がおさまったときに実行することが可能とな
る。
【0016】尚、本発明では、モータ駆動開始の遅延時
間は常に一定である必要はなく、原稿又は記録紙の具体
的な紙送り状況に則して、逐次その状況に応じた遅延時
間が選択、設定されるようにしてもよい。遅延時間を、
原稿画像の1ライン毎に制御することも可能である。ま
た、上記実施例では、タイミングパルス発生回路6の外
部で生成された第1の基準パルスP1及び第2の基準パ
ルスPをタイミングパルス発生回路6で受信させた場合
について説明したが、本発明はこれに限定されない。例
えば、タイミングパルス発生回路6で、上記の第1の基
準パルスP1や第2の基準パルスPを生成し、処理する
ように構成しても何ら構わない。
間は常に一定である必要はなく、原稿又は記録紙の具体
的な紙送り状況に則して、逐次その状況に応じた遅延時
間が選択、設定されるようにしてもよい。遅延時間を、
原稿画像の1ライン毎に制御することも可能である。ま
た、上記実施例では、タイミングパルス発生回路6の外
部で生成された第1の基準パルスP1及び第2の基準パ
ルスPをタイミングパルス発生回路6で受信させた場合
について説明したが、本発明はこれに限定されない。例
えば、タイミングパルス発生回路6で、上記の第1の基
準パルスP1や第2の基準パルスPを生成し、処理する
ように構成しても何ら構わない。
【0017】更に、本発明では、第2の基準パルスPの
周期を第1の基準パルスP1に比較して短くするほど、
遅延時間を多段階に亙って微調整することができるが、
本発明はその具体的な周期の値を問うものではない。要
は、第1の基準パルスP1の1/N倍の周期であればよ
い。その他、本発明に係るモータ駆動装置は、ファクシ
ミリ装置への使用にその使用用途は限定されない。モー
タ駆動に原因する機械的振動を抑制する必要のある他の
機器類、例えばスキャナーやプリンター機器等にも適用
可能である。
周期を第1の基準パルスP1に比較して短くするほど、
遅延時間を多段階に亙って微調整することができるが、
本発明はその具体的な周期の値を問うものではない。要
は、第1の基準パルスP1の1/N倍の周期であればよ
い。その他、本発明に係るモータ駆動装置は、ファクシ
ミリ装置への使用にその使用用途は限定されない。モー
タ駆動に原因する機械的振動を抑制する必要のある他の
機器類、例えばスキャナーやプリンター機器等にも適用
可能である。
【0018】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係るモータ駆動装置によれば、複数種類のファクシ
ミリ装置等をその使用対象とするような場合であって
も、その装置に適切なモータ駆動開始遅延時間を個々に
設定できるため、その装置に大きな振動を発生させるこ
とがなく、一種類のモータ駆動装置で複数種類のファク
シミリ装置等に共用することができる。その結果、各機
種に適合するモータ駆動装置を個別に製造してこれをそ
の機種に個々に組み込まなければならないような不便さ
を解消できて、生産性の向上が図れる。また、遅延時間
の可変設定により、モータ駆動開始時期、ひいてはモー
タ駆動回転時期を可変設定できるから、ファクシミリ装
置等において原稿画像の読取走査時或いは印字出力時に
はモータ駆動を停止させて機械的振動のない状態にで
き、画像の読取走査精度或いは印字画像の画質を高める
ことができる等の利点も得られる。
明に係るモータ駆動装置によれば、複数種類のファクシ
ミリ装置等をその使用対象とするような場合であって
も、その装置に適切なモータ駆動開始遅延時間を個々に
設定できるため、その装置に大きな振動を発生させるこ
とがなく、一種類のモータ駆動装置で複数種類のファク
シミリ装置等に共用することができる。その結果、各機
種に適合するモータ駆動装置を個別に製造してこれをそ
の機種に個々に組み込まなければならないような不便さ
を解消できて、生産性の向上が図れる。また、遅延時間
の可変設定により、モータ駆動開始時期、ひいてはモー
タ駆動回転時期を可変設定できるから、ファクシミリ装
置等において原稿画像の読取走査時或いは印字出力時に
はモータ駆動を停止させて機械的振動のない状態にで
き、画像の読取走査精度或いは印字画像の画質を高める
ことができる等の利点も得られる。
【図1】本発明に係るモータ駆動装置のハード構成の一
例を示すブロック図。
例を示すブロック図。
【図2】各種信号を示すタイムチャート。
1 ステッピングモータ 2 ドライバー 3 励磁相発生回路 4 パルスレート発生回路 5 データレジスタ 6 タイミングパルス発生回路 P1 第1の基準パルス P 第2の基準パルス Q1〜Q4 基本タイミングパルス
Claims (3)
- 【請求項1】モータ駆動指令と、所定周期の第1の基準
パルスと、前記第1の基準パルスの1/N倍周期の第2
の基準パルスとに基づいて、間歇的にモータを駆動する
モータ駆動装置であって、 設定により前記第2の基準パルスのうちの所定の順位の
パルスに基づいて、タイミングパルスを出力するタイミ
ングパルス発生回路を有し、 前記モータ駆動指令の受信後に、第1の基準パルスを受
信し、その後に最初に出力された前記タイミングパルス
によってモータ駆動が開始されるべく構成されたモータ
駆動装置。 - 【請求項2】前記タイミングパルス発生回路は、第2の
基準パルスの各順位のパルスに基づいて生成された基本
タイミングパルスを選択するセレクタを備え、該セレク
タは、コマンドに基づいていずれかの基本タイミングパ
ルスを選択して、タイミングパルスとして出力する請求
項1に記載のモータ駆動装置。 - 【請求項3】前記タイミングパルス発生回路は、第1の
基準パルスでモータ駆動指令信号をラッチする第1のフ
リップフロップ回路と、第2の基準パルスで第1のフリ
ップフロップ回路の出力信号をラッチする第2のフリッ
プフロップ回路と、この第2のフリップフロップ回路の
出力信号を上記第2の基準パルスに同期して順次遅延さ
せ、基本タイミングパルスとして生成するシフトレジス
タとを備え、前記セレクタには、第1のフリップフロッ
プ回路及びシフトレジスタの出力信号が加えられる請求
項1又は2に記載のモータ駆動装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11731592A JP2541072B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | モ―タ駆動装置 |
US08/051,630 US5491397A (en) | 1992-04-30 | 1993-04-22 | Motor drive device using one-two phase excitation |
FR9305077A FR2696886A1 (fr) | 1992-04-30 | 1993-04-29 | Dispositif de pilotage de moteur. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11731592A JP2541072B2 (ja) | 1992-05-11 | 1992-05-11 | モ―タ駆動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06292399A JPH06292399A (ja) | 1994-10-18 |
JP2541072B2 true JP2541072B2 (ja) | 1996-10-09 |
Family
ID=14708712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11731592A Expired - Lifetime JP2541072B2 (ja) | 1992-04-30 | 1992-05-11 | モ―タ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541072B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011158356A1 (ja) | 2010-06-16 | 2011-12-22 | 三菱電機株式会社 | モータドライバ制御装置 |
-
1992
- 1992-05-11 JP JP11731592A patent/JP2541072B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06292399A (ja) | 1994-10-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960528 |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |