JP3267063B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3267063B2
JP3267063B2 JP22348394A JP22348394A JP3267063B2 JP 3267063 B2 JP3267063 B2 JP 3267063B2 JP 22348394 A JP22348394 A JP 22348394A JP 22348394 A JP22348394 A JP 22348394A JP 3267063 B2 JP3267063 B2 JP 3267063B2
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光夫 服部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、例えばファクシミリ
装置における記録装置や原稿読取装置に適用され、記録
紙や原稿に送りを付与するためのステッピングモータを
備えた記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 一般に、例えばファクシミリ装置にお
ける記録装置においては、記録ヘッドにより記録紙上に
1ライン分ずつ印字が行われるとともに、その1ライン
分ずつの印字に同期して記録紙が1ライン分ずつ送られ
るようになっている。通常、記録紙の送りはステッピン
グモータを使用して行われるが、高品質な印字画像を得
るためには、ステッピングモータの作動タイミングを、
1ライン分の印字開始から次のラインの印字開始までの
間のどのタイミングに設定するかということが重要な要
件の一つとなっている。
【0003】即ち、例えば、1ライン分の印字開始と同
時にステッピングモータが作動されて記録紙の1ライン
分の送りが開始されると、記録ヘッドによる印字動作中
に、同ヘッドと記録紙との間に相対移動が生じることと
なる。そして、このような場合には、印字ラインに乱れ
が生じやすく、高品質な印字画像を得ることが困難にな
る。
【0004】このため、従来では、装置の設計時に、ス
テッピングモータの作動タイミングが印字タイミングに
対して適正なタイミングになるように予め設定するよう
にしている。即ち、ステッピングモータは制御回路から
出力される駆動パルスに基づいて回転されるため、その
駆動パルスの出力タイミングを印字タイミングに対して
適正なタイミングに設定するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 ところが、実際に
は、ステッピングモータ自身の慣性や、記録紙送りを行
うための送りローラ及び同ローラとステッピングモータ
とを作動連結する伝達機構等の影響により、ステッピン
グモータが駆動パルスに正確に同期して作動されず、そ
の動作の立ち上がりに遅れを生じるものであった。この
ため、設計上、印字タイミングに対するステッピングモ
ータの作動タイミングを適正なタイミングに設定したつ
もりでも、実際の動作においては、ステッピングモータ
の作動タイミングに遅れが生じてしまい、高品質な印字
画像を得ることが困難であった。
【0006】これを解消するため、装置の設計時に、ス
テッピングモータの立ち上がりの遅れを考慮して、駆動
パルスの出力タイミングを設定することも考えられる。
しかしながら、ステッピングモータの立ち上がりが駆動
パルスの出力タイミングに対してどれだけ遅れるのかを
正確に予測することは困難であり、実際に装置を製造し
た後でないと、その立ち上がりの遅れがどのくらいにな
るのかは判らなかった。
【0007】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その目的は、ステッピングモータの
作動タイミングを任意のタイミングに容易かつ確実に設
定することができる記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】 上記の目的を達成する
ために、請求項1の発明では、入力画データに基づいて
記録紙上に1ライン分ずつ印字を行う記録ヘッドと、そ
の記録ヘッドによる1ライン分の印字開始と同時に入力
される駆動パルスに基づいて励磁信号を生成する励磁信
号生成手段と、その駆動パルスの遅延量を設定するため
の設定手段と、その設定された遅延量に基づき駆動パル
スを遅延させて励磁信号生成手段に出力する遅延手段
と、その遅延された駆動パルスに基づいて励磁信号生成
手段で生成された励磁信号によりステップ回転して、記
録紙を1ライン分ずつ送るステッピングモータとを設け
た。
【0009】請求項2の発明では、請求項1に記載の記
録装置において、前記設定手段は、遅延量をカウント値
として入力設定するための操作部であり、前記遅延手段
は、駆動パルスの入力時、所定周期のパルス信号に同期
してカウントを行って、そのカウント値が前記設定カウ
ント値に達したときに、駆動パルスを励磁信号生成手段
に出力する。
【0010】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2に記載の記録装置において、前記設定カウント値を変
更しながら、記録ヘッドにより黒ラインを数ラインずつ
印字させるように制御する制御手段を設けた。
【0011】
【作用】 従って、請求項1の発明によれば、設定手段
により駆動パルスの遅延量を設定するだけで、その設定
された遅延量に基づいて、遅延手段により駆動パルスが
遅延されて励磁信号生成手段に出力される。このため、
励磁信号生成手段に対する駆動パルスの入力タイミング
が遅くなり、それに伴って、同生成手段により励磁信号
が生成されてステッピングモータが回転されるタイミン
グも遅くなる。即ち、設定手段による駆動パルスの遅延
量の設定により、ステッピングモータの作動タイミング
を遅延させて、その作動タイミングを任意のタイミング
に設定することが可能となる。また、1ライン分の印字
開始から所定の時間だけ遅れたタイミングで励磁信号が
ステッピングモータに与えられる。そして、この場合に
は、記録ヘッドによる1ライン分の印字動作が終了して
次のラインの印字動作が開始されるまでの間に、ステッ
ピングモータが作動されて記録紙送りが行われるので、
印字ラインに乱れが生じることはない。
【0012】請求項2の発明によれば、使用者が操作部
よりカウント値を入力設定する。この状態で駆動パルス
が遅延手段に入力されると、同遅延手段により所定周期
のパルス信号に同期してカウントが行われ、そのカウン
ト値が前記入力設定されたカウント値に達したときに、
駆動パルスが励磁信号生成手段に出力される。つまり、
使用者が任意の遅延量をカウント値として入力設定する
だけで、その分駆動パルスが遅延されるので、ステッピ
ングモータの作動タイミングを任意のタイミングに容易
に設定することができる。
【0013】請求項3の発明によれば、制御手段の制御
により、設定カウント値が変更されながら、記録ヘッド
により黒ラインが数ラインずつ印字される。従って、使
用者は、この印字結果を見て、数ライン分の黒ラインの
印字結果が最も綺麗な場合の設定カウント値が、最適な
カウント値であると容易に認識できる。このため、その
カウント値を操作部より入力設定すればよい。
【0014】
【実施例】 以下、本発明をファクシミリ装置における
記録装置に具体化した一実施例を図面に基づいて説明す
る。図1に、この実施例の記録装置の回路構成を示す。
制御手段としての主制御部1は装置全体の動作を制御す
るためのものである。記録ヘッド2は例えばラインプリ
ント型の感熱ヘッドよりなり、受信画データ等の入力画
データに基づいて記録紙上に1ライン分ずつ印字を行
う。駆動制御回路3は、主制御部1から出力される所定
周波数の駆動パルスに基づき励磁信号を生成してステッ
ピングモータ4に与える。ステッピングモータ4は例え
ば4相ステッピングモータよりなり、駆動制御回路3か
らの励磁信号により1ステップずつ回転駆動される。そ
して、ステッピングモータ4の回転により、図示しない
伝達機構及び送りローラ等を介して、記録紙が1ライン
分ずつ送られる。設定手段としての操作部5は、テンキ
ー5a及び試行モード実行キー5b等の各種操作キーを
備えている。尚、これら操作キー5a,5bの作用につ
いては後述する。
【0015】次に、前記駆動制御回路3の構成について
詳述する。図2に示すように、パルス選択回路6は、主
制御部1から入力される100、200、400又は8
00pps(パルス/秒)の周波数の駆動パルスの中か
ら、所要の周波数の駆動パルスを選択して、その選択し
た周波数の駆動パルスをディレイカウンタ7に出力す
る。尚、いずれの周波数の駆動パルスを選択するかは、
記録ヘッド2による1ライン分の印字開始から次のライ
ンの印字開始までの間の時間間隔や、使用するモータの
種類や、適用する励磁方式等に応じて、適正な駆動パル
スが選択されるように、予め設定される。
【0016】遅延手段としてのディレイカウンタ7は、
前記パルス選択回路6から入力される駆動パルスを遅延
させて、励磁信号生成手段としての駆動パターン生成回
路8に出力するためのものである。即ち、このディレイ
カウンタ7には、前記主制御部1よりディレイカウント
値のデータが入力される。このディレイカウント値は、
前記操作部5のテンキー5aの操作により入力設定され
るものであり、テンキー5aによりディレイカウント値
が入力設定されると、主制御部1は、その設定されたカ
ウント値のデータをディレイカウンタ7に出力する。
【0017】又、このディレイカウンタ7には、主制御
部1よりディレイクロック信号が入力される。このディ
レイクロック信号は、その周期が例えば160μs或い
は80μsのパルス信号であり、前記駆動パルスと比較
して非常に短い周期のものである。このディレイクロッ
ク信号の立ち上がりは、駆動パルスの立ち上がりと同期
している。
【0018】そして、図3に示すように、ディレイカウ
ンタ7は、主制御部1からの駆動パルスを入力すると、
同じく主制御部1から入力されるディレイクロック信号
に同期してカウントを行う。そして、そのカウント値が
前記テンキー5aにより入力設定されたカウント値に達
したときに、入力された駆動パルスを駆動パターン生成
回路8に出力する。
【0019】図2に示すように、駆動パターン生成回路
8は、ディレイカウンタ7から入力される駆動パルスに
基づき、ステッピングモータ4を回転駆動するための励
磁信号を生成する。この駆動パターン生成回路8は、使
用するモータの種類や適用する励磁方式に応じた励磁信
号を生成するように構成され、例えば使用するモータが
4相ステッピングモータである場合には、モータのA〜
Dの各相に、適用する励磁方式に応じた励磁信号を与え
る。
【0020】ステップ数カウンタ9には、主制御部1か
らのステップ数設定信号に基づいて、記録紙を1ライン
分送るのに必要なステッピングモータ4のステップ数の
値が予め設定されている。尚、このステップ数の値は、
副走査方向の解像度や、使用するモータの種類や、適用
する励磁方式等に応じて適正な値が設定される。そし
て、主制御部1から駆動パルスが出力されてステッピン
グモータ4が作動されるとき、ステップ数カウンタ9に
設定されたステップ数の値が、シーケンサ10により前
記駆動パターン生成回路8に報知される。すると、駆動
パターン生成回路8は、その報知されたステップ数分だ
けステッピングモータ4を回転させ、その回転により記
録紙が1ライン分送られる。
【0021】即ち、本実施例では、記録紙を1ライン分
送るのに必要なステッピングモータ4のステップ数の値
をステップ数カウンタ9に設定しておけば、主制御部1
から駆動パルスが出力されたとき、設定されたステップ
数分だけステッピングモータ4が自動的に回転されて記
録紙が1ライン分送られる。このため、主制御部1は、
記録紙を1ライン分送るためにステッピングモータ4を
作動させる際、その1ライン分の送りに必要なステッピ
ングモータ4のステップ数をいちいち管理する必要がな
く、その制御動作が簡略化される。
【0022】さて、上記のように構成された記録装置に
おいて、画データが入力されると、その入力画データに
基づいて、記録ヘッド2により記録紙上に1ライン分ず
つ印字が行われるとともに、その1ライン分ずつの印字
に同期して、ステッピングモータ4の回転により記録紙
が1ライン分ずつ送られる。
【0023】ここで、例えば図3に示すように、テンキ
ー5aによりディレイカウント値として「3」が入力設
定されたとする。この場合、主制御部1から出力される
駆動パルスがディレイカウンタ7に入力されると、同じ
く主制御部1から出力されるディレイクロック信号に同
期してディレイカウンタ7によりカウントが行われる。
そして、そのカウント値がテンキー5aにより設定され
たディレイカウント値「3」に達したときに、前記入力
された駆動パルスがディレイカウンタ7から駆動パター
ン生成回路8に出力される。この結果、駆動パターン生
成回路8において、入力された駆動パルスに基づき励磁
信号が生成され、その励磁信号によりステッピングモー
タ4がステップ回転される。
【0024】このとき、ディレイカウント値が「3」に
設定されているので、実際には図3に実線で示す時期に
発生された駆動パルスは、同図に鎖線で示すように、デ
ィレイクロック信号3つ分遅れて駆動パターン生成回路
8に入力される。つまり、駆動パターン生成回路8にお
いては、実際の駆動パルスの発生時期よりディレイクロ
ック信号3つ分遅れて励磁信号が生成される。
【0025】尚、図3では、記録紙を1ライン分送るの
に必要なステッピングモータ4のステップ数を「1」と
している。そして、ディレイカウンタ7によるカウント
動作は、記録紙を1ライン分送るために駆動パルスが出
力された時点を初期値「0」とするとともに、次に記録
紙を1ライン分送るために駆動パルスが出力される直前
の時点を上限値「n」として行われる。つまり、ほぼ記
録紙の送り時間間隔分だけ、駆動パルスを遅延させるこ
とができる。
【0026】ここで、図4に、記録ヘッド2による印字
タイミングと、ステッピングモータ4の作動タイミング
との関係を示す。尚、同図においては、記録紙を1ライ
ン分送るのに必要なステッピングモータ4のステップ数
を「1」とするとともに、駆動パルスの発生時期を1ラ
イン分の印字開始と同時としている。同図において、デ
ィレイカウント値を「0」に設定した場合には、1ライ
ン分の印字開始と同時に励磁信号がステッピングモータ
4に与えられて、同モータ4が作動される。しかしなが
ら、この場合には、記録ヘッド2による印字動作中に、
同ヘッド2と記録紙との間に相対移動が生じるので、印
字ラインに乱れが生じ易いものである。
【0027】これに対して、ディレイカウント値を
「N」に設定した場合には、1ライン分の印字開始から
所定の時間だけ遅れたタイミングで励磁信号がステッピ
ングモータ4に与えられる。そして、この場合には、記
録ヘッド2による1ライン分の印字動作が終了して次の
ラインの印字動作が開始されるまでの間に、ステッピン
グモータ4が作動されて記録紙送りが行われるので、印
字ラインに乱れが生じることはない。
【0028】以上のように、本実施例では、テンキー5
aによりディレイカウント値を入力設定することによ
り、その設定されたディレイカウント値に対応した分だ
け、駆動パルスをその実際の出力時期から遅延させて駆
動パターン生成回路8に入力することができる。このた
め、ステッピングモータ4の作動タイミングを駆動パル
スの実際の出力時期より任意の時間だけ遅延させること
ができ、その結果、ステッピングモータ4の作動タイミ
ングを任意のタイミングに設定することが可能となる。
【0029】従って、記録ヘッド2による印字タイミン
グに対してステッピングモータ4の作動タイミングが適
正でないような場合でも、ディレイカウント値を入力設
定してステッピングモータ4の作動タイミングを所定の
時間だけ遅延させることにより、その作動タイミングを
適正なタイミングに容易かつ確実に設定することができ
る。つまり、装置の設計時に、ステッピングモータ4の
立ち上がりが駆動パルスの出力タイミングに対してどれ
だけ遅れるのかを正確に予測することが困難であって
も、装置の製造後に、ステッピングモータ4の作動タイ
ミングを適正なタイミングに容易に設定できるのであ
る。その結果、記録ヘッド2による印字時において印字
ラインが乱れることがなく、高品質な印字画像を得るこ
とができる。
【0030】又、その設定は、使用者が任意の遅延量を
カウント値としてテンキー5aにより入力するだけでよ
いので、非常に簡単に行うことができる。尚、ステッピ
ングモータ4の作動タイミングが適正であるか否かは、
記録紙上の印字画像を見れば容易に判別できる。つま
り、記録紙上に乱れのない綺麗な画像が印字されるよう
に、印字結果を見ながら最適なディレイカウント値を設
定すればよい。
【0031】次に、操作部5上の試行モード実行キー5
bが操作された場合の動作を、図5のフローチャートに
従って説明する。図5に示すように、主制御部1は、ス
テップS1において、試行モード実行キー5bが操作さ
れた場合には、ステップS2に移行して、ディレイカウ
ント値を所定の値に設定する。この値は、例えば現在テ
ンキー5aにより入力設定されている値でもよいし、或
いは初期値として「0」を自動設定するようにしてもよ
い。次に、主制御部1は、ステップS3において、ステ
ッピングモータ4により記録紙を1ライン分づつ送らせ
ながら、記録ヘッド2により黒ラインを数ライン印字さ
せる。
【0032】続いて、主制御部1は、ステップS4にお
いて、前記印字動作が所定回数実行されたか否かを判断
し、所定回数に達していない場合には、前記ステップS
2に移行して、ディレイカウント値を前記設定値とは異
なる値に変更して設定する。そして、主制御部1は、ス
テップS3において、再び黒ラインを数ライン印字させ
る。尚、ディレイカウント値を変更して設定する場合に
は、現在の設定値を順次カウントアップするようにして
もよいし、順次カウントダウンするようにしてもよい。
又、そのカウントアップやカウントダウンを「1」ずつ
行うようにしてもよいし、「2」や「3」ずつ等の複数
ずつ行うようにしてもよい。
【0033】そして、主制御部1は、ステップS4にお
いて、印字動作が所定回数実行された場合には、処理を
終了する。尚、この回数は、例えばテンキー5aにより
入力設定できるようにしてもよいし、予め設定されてい
るものとしてもよい。
【0034】そして、使用者は、上記のような試行モー
ドの実行の結果得られた印字画像を見て、数ライン分の
黒ラインの印字結果が最も綺麗な場合の設定カウント値
が、最適なカウント値であると容易に認識できる。この
ため、そのカウント値をテンキー5aにより入力設定す
るようにすれば、ステッピングモータ4の作動タイミン
グを最適なタイミングに更に容易に設定できる。
【0035】尚、この発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、各部の構成を例えば以下のように変更し
て具体化することも可能である。 (1)本発明を、記録装置に代えて、原稿読取装置にお
いて具体化すること。この場合には、図1において、記
録ヘッド2に代えて読取ヘッドを設ければよい。そし
て、原稿読取装置に具体化した場合には、読取ヘッドに
よる読取タイミングに対して、ステッピングモータの作
動タイミングを適正なタイミングに容易かつ確実に設定
することができ、原稿上の画像を乱れることなく正確か
つ確実に読み取ることができる。
【0036】(2)前記試行モードを実行する際、印字
される黒ラインの右端或いは左端に現在設定されている
カウント値を数字にて印字すること。このようにすれ
ば、設定カウント値に対応する黒ラインの印字結果を容
易に判別できる。
【0037】(3)本発明を、ファクシミリ装置におけ
る記録装置以外に、通常のプリンタに具体化すること。 (4)本発明を、記録装置や原稿読取装置以外のステッ
ピングモータを備えた各種機器におけるモータ制御装置
として適用すること。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、次
のような優れた効果を奏する。請求項1の発明によれ
ば、設定手段による駆動パルスの遅延量の設定により、
ステッピングモータの作動タイミングを遅延させること
により、その作動タイミングを任意のタイミングに容易
かつ確実に設定することができる。また、記録ヘッドに
よる印字時において印字ラインが乱れることがなく、高
品質な印字画像を得ることができる。
【0039】請求項2の発明によれば、使用者が任意の
遅延量をカウント値として入力設定するだけで、ステッ
ピングモータの作動タイミングを任意のタイミングに容
易に設定することができる。
【0040】請求項3の発明によれば、印字結果を見な
がら最適なカウント値を容易に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のステッピングモータ制御装置を記録
装置に具体化した一実施例を示す回路構成図である。
【図2】 駆動制御回路の詳細を示す回路構成図であ
る。
【図3】 駆動パルスの遅延を説明するためのタイムチ
ャートである。
【図4】 記録ヘッドによる印字タイミングとステッピ
ングモータの作動タイミングとの関係を示すタイムチャ
ートである。
【図5】 試行モード実行キーが操作された場合の動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…制御手段としての主制御部、2…記録ヘッド、3…
駆動制御回路、4…ステッピングモータ、5…設定手段
としての操作部、5a…テンキー、5b…試行モード実
行キー、7…遅延手段としてのディレイカウンタ、8…
励磁信号生成手段としての駆動パターン生成回路。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−330118(JP,A) 特開 平6−55758(JP,A) 特開 平6−155183(JP,A) 特開 平2−150163(JP,A) 特開 平3−275373(JP,A) 特開 平5−77530(JP,A) 特開 平4−305469(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/04 H02P 8/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力画データに基づいて記録紙上に1ラ
    イン分ずつ印字を行う記録ヘッドと、その記録ヘッドに
    よる1ライン分の印字開始と同時に入力される駆動パル
    スに基づいて励磁信号を生成する励磁信号生成手段と、
    その駆動パルスの遅延量を設定するための設定手段と、
    その設定された遅延量に基づき駆動パルスを遅延させて
    励磁信号生成手段に出力する遅延手段と、その遅延され
    た駆動パルスに基づいて励磁信号生成手段で生成された
    励磁信号によりステップ回転して、記録紙を1ライン分
    ずつ送るステッピングモータとを設けた記録装置。
  2. 【請求項2】 前記設定手段は、遅延量をカウント値と
    して入力設定するための操作部であり、前記遅延手段
    は、駆動パルスの入力時、所定周期のパルス信号に同期
    してカウントを行って、そのカウント値が前記設定カウ
    ント値に達したときに、駆動パルスを励磁信号生成手段
    に出力する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記設定カウント値を変更しながら、記
    録ヘッドにより黒ラインを数ラインずつ印字させるよう
    に制御する制御手段を設けた請求項1又は請求項2に記
    載の記録装置。
JP22348394A 1994-09-19 1994-09-19 記録装置 Expired - Lifetime JP3267063B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7049833B2 (ja) 2015-05-22 2022-04-07 コッヒャー-プラスティック マシーネンバウ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング プラスチック容器製品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7049833B2 (ja) 2015-05-22 2022-04-07 コッヒャー-プラスティック マシーネンバウ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング プラスチック容器製品

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