JP2539564Y2 - 車両用ルームミラー - Google Patents

車両用ルームミラー

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JP2539564Y2
JP2539564Y2 JP1989063579U JP6357989U JP2539564Y2 JP 2539564 Y2 JP2539564 Y2 JP 2539564Y2 JP 1989063579 U JP1989063579 U JP 1989063579U JP 6357989 U JP6357989 U JP 6357989U JP 2539564 Y2 JP2539564 Y2 JP 2539564Y2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B60R1/02Rear-view mirror arrangements
    • B60R1/08Rear-view mirror arrangements involving special optical features, e.g. avoiding blind spots, e.g. convex mirrors; Side-by-side associations of rear-view and other mirrors
    • B60R1/083Anti-glare mirrors, e.g. "day-night" mirrors
    • B60R1/086Anti-glare mirrors, e.g. "day-night" mirrors using a mirror angularly movable between a position of use and a non-glare position reflecting a dark field to the user, e.g. situated behind a transparent glass used as low-reflecting surface; Wedge-shaped mirrors

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  • Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両用ルームミラーに関するものである。
(従来の技術) 車両用ルームミラーの中には、ミラー角度を変化させ
ることで後方からの光を減少しつつ運転者側に反射す
る、いわゆる、防眩用ルームミラーと称する構造のもの
がある。
このようなルームミラーは、通常、車体側のステーに
ブラケットを揺動可能に取付け、このブラケットに防眩
用ミラー付きハウジングを揺動可能に取付け、これらブ
ラケットとハウジングとの間に角度切換機構を介設し、
この角度切換機構を操作することにより、ブラケットを
基準にハウジング及びミラーを通常使用位置と防眩位置
とに切換え可能とし、ミラーを通常使用位置から防眩位
置へ揺動させることで、後方からの光を減少して運転者
側に反射するものである。
ところで、このようなルームミラーでは、ステーとブ
ラケットの間に関節機構を介設して、ミラーの通常位置
での使用位置(角度)を、運転者の好みに合せて変えら
れるようにしてある。
ルームミラーの関節機構としては、例えば、実公昭
50-6107号公報「バックミラーの自在接手」や、実公
昭58-51633号公報「バックミラーにおけるステーとミラ
ーハウジングとの取付構造」の技術がある。
上記の技術は、その公報の第1図によれば、ミラー
1を保持する本体2(ハウジングに相当)の背面に、後
方へ延びる円錐孔状の管体3を形成し、この管体3内に
円錐状の駒4を嵌合するとともに、駒4内にステー8先
端の球体9を挿入して関節機構となす技術を開示してい
る。ミラー1を角度調節するには、本体2を把持して揺
動し、球体9を基準に駒4を回動させる。また、駒4の
先端にナット12をねじ込んで、このナット12を締付け調
整することで、関節機構の固さ、すなわち、球体9を基
準に駒4が回動するときの抵抗力を調整する。
上記の技術は、その公報の第1図及び第2図によれ
ば、バックミラーのミラーハウジング2の背面部に、断
面すり鉢形の受容枠3を形成し、この受容枠3内に円錐
形の切割7付き把持体5を装着し、この把持体5内の球
状凹面6にステー11の球体12を装着した技術を開示して
いる。受容枠3の底面部に開けた透孔4からネジ9のネ
ジ部分を挿通し、このネジ部分を把持体5底面部にねじ
込んで、締付け調整することで、球状凹面6と球体12と
の固さを調整する。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、車室内において、ルームミラーの背面
近くにはフロントガラスがあり、ルームミラー背面側の
スペースは狭い。
上記の技術では、本体2の背面にあるナット12を回
して関節機構の固さを調整する際に、背面側のスペース
が狭く、目が届きにくいので調整作業がしにくく、不便
であり、しかも、関節機構のナット12等が露出し、フロ
ントガラスを透して車両前方から見えるので、外観性が
劣る。また、上記の技術は、防眩用ミラー付き車両用
ルームミラーではなく、このような技術に、防眩用ミラ
ーに必須の角度切換機構等を単に付加したのでは、ルー
ムミラー全体が大型になる。
一方、上記の技術では、ネジ9の頭部がミラーハウ
ジング2の背面部の高さ方向中央位置にあり、しかも、
ネジ9の頭部の差込み方向を案内するための溝もミラー
ハウジング2の背面にある。ルームミラー背面側のスペ
ースが狭いので、ミラーハウジング2の下方から覗いて
も目が届きにくいので、調整作業がしにくく、不便であ
り、しかも、ネジ9の頭部や、ネジ9の頭部の差込み方
向を案内するための溝等が、フロントガラスを透して車
両前方から見えるので、外観性が劣る。また、上記の
技術は、防眩用ミラー付き車両用ルームミラーではな
く、このような技術に、防眩用ミラーに必須の角度切換
機構等を単に付加したのでは、ルームミラー全体が大型
になる。
本考案は、上記課題に鑑みなされたものであり、その
目的は、(1)関節機構の固さ調節作業が容易で、しか
も、(2)関節機構や角度切換機構等をハウジングに効
率良く配置することで全体を小型にし、(3)外観性の
良い防眩用ミラー付き車両用ルームミラーを提供するこ
とにある。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するための本考案は、車体側のステー
に関節機構を介してブラケットを揺動可能に取付け、こ
のブラケットに防眩用ミラー付きハウジングを揺動可能
に取付け、これらブラケットとハウジングとの間に角度
切換機構を介設し、この角度切換機構から延びるノブを
操作することにより、ブラケットを基準にハウジングを
通常使用位置と防眩位置との切換え可能とした車両用ル
ームミラーにおいて、前記関節機構及びブラケットを前
記ハウジングで囲い、前記ブラケットを横長形状とし、
その略中央に前記ステーを取付け、ブラケットの左右の
上面に支持突部を起設して、これらの支持突部に十分に
横長のハウジングを係合し、このハウジングの中央部に
前記ノブを取付け、このノブから一定距離左右に離れた
ところのハウジングの底面に一対の挿通孔を開け、これ
らの挿通孔に下から工具を差込んで関節機構の固さを調
節するようにしたことを特徴とす。
また、前記ハウジング内に、前記工具を前記関節機構
に案内するためのガイド部を備えた。
(作用) 防眩用ルームミラーにおいて、ブラケット及びハウジ
ングの横長スペースを有効利用して、ブラケットを支持
する関節機構と、ハウジングを支持する機構と、角度切
換機構のノブと、関節機構の固さを調節するために工具
を差込む挿通孔とを効率良く配置することができる。こ
のため、ルームミラーの前後方向の厚みを十分に小さく
することができ、その結果、ルームミラー全体を小型に
できる。
また、ハウジングの底面に挿通孔を開け、この挿通孔
に下から工具を差込んで、関節機構の固さを調節するこ
とができるので、関節機構の固さ調節作業が容易であ
る。
更に、車両用ルームミラーはフロントガラスの近くに
取付けられるものであるが、ハウジングの底面に工具差
込み用挿通孔を開けたので、挿通孔の位置を下方から極
めて容易に目視することができる。挿通孔の位置を探し
易くなったことで、工具を簡単に差込むことができる。
そして、挿通孔がハウジングの底面にあるので、挿通孔
の位置がフロントガラスを透して車両前方から見えるこ
とがない。
更にまた、工具をガイド部材で案内するので、関節機
構の固さ調節作業が一層容易である。
(実施例) 以下に本考案の好適な実施例を添付図面に基づき説明
する。
第1図は本考案に係る車両用ルームミラーの正面図、
第2図は第1図の矢視2−2線断面図、第3図は本考案
に係る車両用ルームミラーの分解斜視図、第4図は本考
案に係るブラケットの正面図、第5図は本考案に係るブ
ラケットの平面図、第6図は本考案に係る押さえ板の平
面図、第7図は本考案に係る押さえ板の縦断面図、第8
図は本考案に係るキャップの平面図、第9図は第8図の
9−9線断面図である。
車両用ルームミラーは、第1図〜第9図に示すよう
に、車体側のステー1に関節機構4を介してブラケット
5を揺動可能に取付け、このブラケット5に防眩用ミラ
ーM付きハウジング10を揺動可能に取付け、これらブラ
ケット5とハウジング10との間に角度切換機構16を介設
し、この角度切換機構16から延びるノブ12aを操作する
ことにより、ブラケット5を基準にハウジング10を通常
使用位置と防眩位置とに切換え可能としたものである。
そして、車両用ルームミラーは、関節機構4及びブラ
ケット5をハウジング10で囲い、ブラケット5を横長形
状とし、その略中央にステー1を取付け、ブラケット5
の左右の上面に支持突部5f,5fを起設して、これら支持
突部5f,5fに十分に横長のハウジング10を係合し、この
ハウジング10の中央部にノブ12aを取付け、このノブ12a
から一定距離左右に離れたところのハウジング10の底面
に一対の挿通孔10d,10dを開け、これらの挿通孔10d,10d
に下から工具を差込んで関節機構4の固さを調節するよ
うにしたことを特徴とする。
また、ハウジング10内に、工具を関節機構4に案内す
るためのガイド部10iを備えた。
以下、車両用ルームミラーの構成を詳述する。
第1図〜第3図において、車室の天井2に固定したス
テー1は、前部下方に延出した下端に球体3を一体的に
形成し、この球体3を含む関節機構4を介して、ブラケ
ット5を取付けたものである。このため、ブラケット5
は第2図の想像線にて示すフロントガラスの上部近傍
に、配置することになる。
関節機構4は、上記ブラケット5の受部5aと、この受
部5aに嵌合したステー1の球体3と、この球体3の上部
に被せて嵌合したキャップ7と、このキャップ7を受部
5a側に押さえる押さえ板8とからなる。すなわち、関節
機構4は、キャップ7を介して球体3を受部5aと押さえ
板8とで挟持することで、ステー1にブラケット5を揺
動可能に取付ける関節であり、詳細は後述する。
第4図及び第5図において、ブラケット5は正面視略
T字体であって、略中央の上面に半球状(凹面状)の受
部5aを形成し、また、幅方向両側且つ上部に延出部5b,5
bを形成して横長形状としたものである。左右の延出部5
b,5bは、上下に貫通する貫通孔5d,5dと、これら貫通孔5
d,5dよりも外方の支持突部5f,5fとを形成したものであ
り、これら支持突部5f,5fは、延出部5b,5bの上面に起設
し、上端を曲面としたものである。
第6図及び第7図において、押さえ板8は幅方向に延
出した横長形状体であって、略中央に上下貫通した孔8a
を形成し、左右両端部に上下貫通したねじ孔8b,8bを形
成したもである。
第8図及び第9図において、キャップ7は、上記押さ
え板8の孔8aに嵌合する環状体であって、しかも、平面
視で一部切欠いたものである。そして、キャップ7は、
下面に球体3と嵌合するための半球状(凹面状)の受部
7aを形成し、外周下端に上記押さえ板8の下面を支持す
るためのフランジ部7bを形成したものである。
再び、第1図〜第3図に戻って説明すると、関節機構
4は詳しくは、受部5a、球体3、キャップ7、押さえ板
8をこの順に重ね合わせ、ブラケット5の貫通孔5d,5d
に下方からボルトb1,b1を挿通し、これらボルトb1,b1の
先端を、押さえ板8のねじ孔8b,8bにねじ止めしたもの
である。そして、ボルトb1,b1の締付け力を調節するこ
とで、受部5aとキャップ7とで球体3を上下から挟持す
る固さを調節、いわゆる、関節機構4の固さを調節する
ようにしたものである。
ハウジング10は、上壁部10aと後壁部10hと下壁部10c
とからなる、十分に横長の略コ字状断面体であり、この
コ字状断面体は、関節機構4及びブラケット5を囲い、
しかも、前面の開口部に防眩用ミラーMを取付けたもの
である。
詳しくは、ハウジング10は、上壁部10aの略中央にス
テー1挿通用に上下貫通した開口10bと、上壁部10aの内
面の左右に形成した受部10f,10fと、下壁部10cの略中央
に上下貫通した開口10eと、下壁部10cの内面の左右に形
成した受部10g,10gと、これら受部10g,10gよりも左右方
向外寄りの位置に上下貫通した挿通孔10d,10dと、後壁
部10hの内面に且つ挿通孔10d,10d位置近傍に形成したガ
イド部10i,10iとを備える。
一対の受部10f,10fは、ブラケット5の支持突部5f,5f
に載置するものである。このため、支持突部5f,5fはハ
ウジング10を前後揺動可能に支持することになる。
一対の挿通孔10d,10dは、ボルトb1,b1を下から挿通し
てブラケット5の貫通孔5d,5dに挿通するとともに、こ
れらボルトb1,b1を締め付け調節するために下から工具
(ドライバー)を差込むものである。
一対のガイド部10i,10iは、前記工具を関節機構4の
ボルトb1,b1位置に案内するものであり、挿通孔10d,10d
の縁に沿って上下に延びる。
一方、角度切換機構16は、ブラケット5とハウジング
10の受部10g,10gと、操作部材12と、クリップスプリン
グ14とからなる。
操作部材12は、幅方向に延びる軸部12bと、この軸部1
2bの略中央から垂下したノブ12aとからなる正面視略T
字体であって、軸部12bの左右の下面に曲面状の係合部1
2c,12cを形成し、軸部12bの略中央上部に前後2つの壁
部12d,12dを起設し、これら壁部12d,12dの間に係止溝12
eを形成したものである。ノブ12aはハウジング10の開口
10eを挿通して下方へ延出するものである。一対の係合
部12c,12cは、ハウジング10の受部10g,10gに係合するも
のである。このため、操作部材12は前後揺動可能であ
る。
クリップスプリング14は、ブラケット5の下部と操作
部材12の係止溝12eとの間に係合し、ブラケット5を基
準に揺動した操作部材12の位置をばね力で保持するもの
である。
このような角度切換機構16は、ハウジング10の中央部
にノブ12aを取付け、このノブ12aから一定距離左右に離
れたところのハウジング10の底面に一対の挿通孔10d,10
dを開けたものであると言える。そして、角度切換機構1
6は、ブラケット5の略中央下部を起点に前後揺動反転
する操作部材12にて、ハウジング10の下壁部10cを揺動
駆動するものである。
次に、上記構成の車両用ルームミラーの作動を説明す
る。
運転者が交代した場合などに、通常使用位置における
防眩用ミラーMの角度を設定するには、第1図におい
て、ハウジング10を把持して前後左右に傾けて操作す
る。ブラケット5は、角度切換機構16によってハウジン
グ10と連結しており、このハウジング10と共に、球体3
を支点として揺動する。手を離せば、関節機構4が自己
の摩擦力でその状態を保持するので、防眩用ミラーMを
所望の角度に設定できる。
次に、関節機構4の固さを調節するには、第10図に示
す作業による。
第10図は関節機構の固さ調節作業手順説明図であり、
第1図の矢視10-10線断面相当図を示す。
ボルトb1の締付け力を調節し、ブラケット5の受部5a
(第1図参照)とキャップ7とで球体3を挟持する固さ
を調節することで、関節機構4の固さを調節できる。具
体的には、ハウジング10の下方から挿通孔10dの位置を
目視しながら、挿通孔10dに工具(ドラーバー)Dを差
込み、その先端にボルトb1の頭部にセットする。そし
て、ボルトb1の締付け力を調節することで、関節機構4
の固さを調節する。
この場合、差込んだ工具Dがガイド部10iにて確実に
案内されるので、工具Dの先端をボルトb1の頭部にセッ
トすることが容易であり、また、ボルトb1の締付け力調
節作業も容易である。
一般に、車両用ルームミラーはフロントガラスGの近
くに取付けられるものであり、このため、フロントガラ
スGとハウジング10の背面との間は極めて狭い。狭いハ
ウジング10背面には目が届きにくい。
しかし、ハウジング10の底面に工具D差込み用挿通孔
10dを開けたので、挿通孔10dの位置を下方から極めて容
易に目視することができる。挿通孔10dの位置を探し易
くなったことで、工具Dを簡単に差込むことができ、そ
の結果、関節機構4の固さ調節作業が一層容易である。
次に、防眩用ミラーMを通常使用位置と防眩位置とに
切換えるには、第11図に示す作業による。
第11図(a),(b)は角度切換機構の作用図であ
り、第1図の矢視11-11線断面相当図を示す。第11図
(a)は防眩用ミラーMを通常使用位置にセットした状
態、第11図(b)は防眩用ミラーMを防眩位置にセット
した状態である。
第11図(a)に示すように、支持突部5fはハウジング
10を前後(この図の左右方向に)揺動可能に支持してい
る。また、操作部材12がクリップスプリング14にて下方
に付勢されることで、軸部12b(係合部12c)はハウジン
グ10の受部10gに線X方向(図左斜め下方)を向いた状
態で押し付けられている。このため、ハウジング10及び
防眩用ミラーMはブラケット5を基準にして、通常使用
位置にセットされている。
その後、ノブ12aを矢印B方向に揺動操作すると、操
作部材12が第11図(b)に示すようにクリップスプリン
グ14の付勢力に抗して揺動反転する。そして、操作部材
12が再びクリップスプリング14にて下方に付勢されるこ
とで、軸部12b(係合部12c)はハウジング10の受部10g
に線Y方向(図右斜め下方)を向いた状態で押し付けら
れる。このため、ハウジング10及び防眩用ミラーMはブ
ラケット5を基準にして、防眩位置にセットされる。
再び、ノブ12aは矢印A方向に揺動操作すると、操作
部材12が第11図(a)に示すようにクリップスプリング
14の付勢力に抗して揺動反転する。このため、同様にハ
ウジング10及び防眩用ミラーMは通常使用位置にセット
される。
このように、角度切換機構16から延びるノブ12aを操
作することにより、ブラケット5を基準にハウジング10
及び防眩用ミラーMを、通常使用位置と防眩位置とに切
換え可能である。そして、ハウジング10は、角度切換機
構16によってブラケット5にロックされた状態になる。
次に、車両用ルームミラーの別実施例を、第12図〜第
14図に基づき説明する。
第12図は本考案に係る車両用ルームミラー(別実施
例)の正面図、第13図は第12図の矢視13-13線断面図、
第3図は本考案に係る車両用ルームミラー(別実施例)
の要部分解斜視図である。
車室のフロントガラスGに固定したステー101は、後
部下方に延出した先端に球体103を一体的に形成し、こ
の球体103を含む関節機構111を介して、ブラケット105
を取付けたものである。
関節機構111は、ブラケット105の受部106dと、この受
部106dに嵌合したステー101の球体103と、この球体103
の上部に被せて嵌合したキャップ112と、このキャップ1
12を受部106d側に押さえる押さえ板114とからなる。す
なわち、関節機構111は、キャップ112を介して球体113
を受部106dと押さえ板114とで挟持することで、ステー1
01にブラケット105を揺動可能に取付ける関節である。
詳しくは、関節機構111は受部106d、球体103、キャッ
プ112、押さえ板114をこの順に重ね合わせ、ブラケット
105の貫通孔108,108に下方からボルトb1,b1を挿通し、
これらボルトb1,b1の先端を、押さえ板114のねじ孔114
a,114aにねじ止めしたものである。そして、ボルトb1,b
1の締付け力を調節することで、受部106dとキャップ112
とで球体103を上下から挟持する固さを調節、いわゆ
る、関節機構111の固さを調節するようにしたものであ
る。
ブラケット105は正面視略T字体であって、略中央の
上部に受枠106を形成し、この受枠106の幅方向両側且つ
上部に延出部107,107を形成して横長形状としたもので
ある。受枠106は上部開放の平面視四角形の角孔部を形
成し、後壁106aに開口106bを形成し、下壁106cの内面に
半球状(凹面状)の受部106dを形成したものである。左
右の延出部107,107は、上下に貫通する貫通孔108,108
と、これら貫通孔108,108よりも内方の支持突部109,109
とを形成したものであり、これら支持突部109,109は、
延出部107,107の上面に起設し、上端を曲面としたもの
である。支持突部109,109はハウジング10の受部10f,10f
を前後揺動可能に支持するものである。
押さえ板114は幅方向に延出した横長形状体であっ
て、左右両端部に上下貫通したねじ孔114a,114aを形成
したものである。
キャップ112は、上記受枠106の角孔部に上方から嵌合
する矩形体であり、下面に、球体113と嵌合するための
半球状(凹面状)の受部112aを形成し、上部に、押さえ
板114の中央部と係合するための前後一対の係止部112c,
112cを形成したものである。
ハウジング10は、上記第1図〜第3図に示すハウジン
グ10と同一構成であるが、後壁部10hの略中央にステー1
01挿通用の開口10bを形成したことを特徴とする。
角度切換機構16は上記第1図〜第3図に示す構成と同
一構成であり、同一符号を付し、その説明を省略する。
また、その他の構成は上記実施例と同様であり、作用、
効果も同様である。
(考案の効果) 本考案は、上述の通り構成されているので、次に記載
する効果を奏する。
請求項1の車両用ルームミラーにおいては、防眩用ル
ームミラーにおいて、ステーに横長形状のブラケットの
中央部を支持し、このブラケットの左右にハウジングを
支持し、このハウジングの中央部に角度切換機構のノブ
を取付け、このノブから一定距離左右に離れたところの
ハウジングの底面に一対の挿通孔を開け、これらの挿通
孔に下から工具を差込んで関節機構の固さを調節するよ
うにしたので、ブラケット及びハウジングの横長スペー
スを有効利用して、ブラケットを支持する関節機構と、
ハウジングを支持する機構と、角度切換機構のノブと、
関節機構の固さを調節するために工具を差込む挿通孔と
を効率良く配置することができる。このため、ルームミ
ラーの前後方向の厚みを十分に小さくすることができ、
その結果、ルームミラー全体を小型にできる。
また、ハウジングの底面に挿通孔を開け、この挿通孔
に下から工具を差込んで、関節機構の固さを調節するこ
とができるので、関節機構の固さ調節作業が容易であ
る。
更に、車両用ルームミラーはフロントガラスの近くに
取付けられるものであるが、ハウジングの底面に工具差
込み用挿通孔を開けたので、挿通孔の位置を下方から極
めて容易に目視することができる。挿通孔の位置を探し
易くなったことで、工具を簡単に差込むことができ、そ
の結果、関節機構の固さ調節作業が一層容易である。そ
して、挿通孔がハウジングの底面にあるので、挿通孔の
位置がフロントガラスを透して車両前方から見えること
がなく、外観性が良い。
更にまた、ブラケットを横長形状とし、その略中央に
関節機構を介してステーを取付け、ブラケットの左右の
上面に支持突部を起設し、これらの支持突部に十分に横
長のハウジングを係合することにより、左右に離れた2
つの支持突部にハウジングを揺動可能に支持することが
できる。左右に離れた2箇所でハウジングを支持するの
で、ブラケット及びハウジングの支持剛性が向上する。
このため、角度切換機構のノブを前後揺動操作した際
に、関節機構を備えた構成であるにもかかわらず、ハウ
ジングが円滑に且つ安定して前後揺動することができ
る。
請求項2の車両用ルームミラーにおいては、工具をガ
イド部材で案内するので、関節機構の固さ調節作業が一
層容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両用ルームミラーの正面図、第
2図は第1図の矢視2−2線断面図、第3図は本考案に
係る車両用ルームミラーの分解斜視図、第4図は本考案
に係るブラケットの正面図、第5図は本考案に係るブラ
ケットの平面図、第6図は本考案に係る押さえ板の平面
図、第7図は本考案に係る押さえ板の縦断面図、第8図
は本考案に係るキャップの平面図、第9図は第8図の9
−9線断面図、第10図は関節機構の固さ調節作業手順説
明図、第11図は角度切換機構の作用図、第12図は本考案
に係る車両用ルームミラー(別実施例)の正面図、第13
図は第12図の矢視13-13線断面図、第14図は本考案に係
る車両用ルームミラー(別実施例)の要部分解斜視図で
ある。 尚、図面中、1はステー、3は球体、4は関節機構、5
はブラケット、5dは貫通孔、5fは支持突部、7はキャッ
プ、8は押さえ板、10はハウジング、10dは挿通孔、12
は操作部材、12aはノブ、101はステー、103は球体、105
はブラケット、108は貫通孔、109は支持突部、111は関
節機構、112はキャップ、114は押さえ板、b1はボルト、
Dは工具(ドライバー)、Gはフロントガラス、Mは防
眩用ミラーである。

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側のステーに関節機構を介してブラケ
    ットを揺動可能に取付け、このブラケットに防眩用ミラ
    ー付きハウジングを揺動可能に取付け、これらブラケッ
    トとハウジングとの間に角度切換機構を介設し、この角
    度切換機構から延びるノブを操作することにより、ブラ
    ケットを基準にハウジングを通常使用位置と防眩位置と
    に切換え可能とした車両用ルームミラーにおいて、前記
    関節機構及びブラケットを前記ハウジングで囲い、前記
    ブラケットを横長形状とし、その略中央に前記ステーを
    取付け、ブラケットの左右の上面に支持突部を起設し
    て、これらの支持突部に十分に横長のハウジングを係合
    し、このハウジングの中央部に前記ノブを取付け、この
    ノブから一定距離左右に離れたところのハウジングの底
    面に一対の挿通孔を開け、これらの挿通孔に下から工具
    を差込んで関節機構の固さを調節するようにしたことを
    特徴とする車両用ルームミラー。
  2. 【請求項2】前記ハウジング内に、前記工具を前記関節
    機構に案内するためのガイド部を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の車両用ルームミラー。
JP1989063579U 1989-05-31 1989-05-31 車両用ルームミラー Expired - Lifetime JP2539564Y2 (ja)

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