JP2003146134A - インナーミラー装置 - Google Patents
インナーミラー装置Info
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- B60R1/00—Optical viewing arrangements; Real-time viewing arrangements for drivers or passengers using optical image capturing systems, e.g. cameras or video systems specially adapted for use in or on vehicles
- B60R1/02—Rear-view mirror arrangements
- B60R1/04—Rear-view mirror arrangements mounted inside vehicle
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フロントウインドウの傾斜角が２０〜４０°
のいずれの車両においても流用できるフロントウインド
ウ装着式のインナーミラー装置の提供を図る。 【解決手段】 ステイ４を傾斜角３０°のフロントウイ
ンドウＦＷ１に取り付けた際の、ミラーアセンブリ５の
傾動範囲を水平線に対して上向きに２２°以上且つ下向
きに２５°以上に設定した。そのため、まず、傾斜角２
０°のフロントウインドウＦＷ２に取り付けた際には、
ミラーアセンブリ５の傾動範囲は水平線に対して上向き
に１２°以上且つ下向きに３５°以上となる。また、傾
斜角４０°のフロントウインドウＦＷ３に取り付けた際
には、ミラーアセンブリ５の傾動範囲は水平線に対して
上向きに３２°以上且つ下向きに１５°以上となる。つ
まり、車体取付角が２０°〜４０°の範囲のいずれの車
両においても、常にミラーアセンブリ５の傾動範囲は水
平線に対して上向きに１２°以上且つ下向きに１５°以
上となり、車両を選ばず常に運転者の求める後方視界を
提供することができる。
のいずれの車両においても流用できるフロントウインド
ウ装着式のインナーミラー装置の提供を図る。 【解決手段】 ステイ４を傾斜角３０°のフロントウイ
ンドウＦＷ１に取り付けた際の、ミラーアセンブリ５の
傾動範囲を水平線に対して上向きに２２°以上且つ下向
きに２５°以上に設定した。そのため、まず、傾斜角２
０°のフロントウインドウＦＷ２に取り付けた際には、
ミラーアセンブリ５の傾動範囲は水平線に対して上向き
に１２°以上且つ下向きに３５°以上となる。また、傾
斜角４０°のフロントウインドウＦＷ３に取り付けた際
には、ミラーアセンブリ５の傾動範囲は水平線に対して
上向きに３２°以上且つ下向きに１５°以上となる。つ
まり、車体取付角が２０°〜４０°の範囲のいずれの車
両においても、常にミラーアセンブリ５の傾動範囲は水
平線に対して上向きに１２°以上且つ下向きに１５°以
上となり、車両を選ばず常に運転者の求める後方視界を
提供することができる。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロントウインド
ウ装着式のインナーミラー装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】この種のインナーミラー装置は、フロン
トウインドウの取付面に取付手段を介して脱落可能に取
り付けられるステイと、該ステイのピボットに傾動自在
に装着されるミラーアセンブリと、を備えて構成され
る。このようなインナーミラー装置にあっては、体格に
関わらず全ての運転者が求める後方視界を得ることがで
きるように、ミラーアセンブリが上方に約１２°以上且
つ下方に１５°以上の範囲で傾動自在となっている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フロン
トウインドウは車両によってその傾斜角が異なるため、
フロントウインドウ装着式のインナーミラー装置にあっ
ては、フロントウインドウの傾斜角に合わせてステイの
形状を設定する必要がある。 【０００４】ここで、９０パーセント以上の車両におい
てフロントウインドウの傾斜角は２０〜４０°であるた
め、このようなフロントウインドウの傾斜角で流用でき
るインナーミラー装置を提供すれば、車両ごとにインナ
ーミラー装置を設計する必要が無くなる。 【０００５】本発明は、このような従来技術をもとに為
されたもので、フロントウインドウの傾斜角が２０〜４
０°のいずれの車両においても利用できるフロントウイ
ンドウ装着式のインナーミラー装置を提供することを目
的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明あっ
ては、フロントウインドウに取付手段を介して脱落可能
に取り付けられるステイと、該ステイのピボットに傾動
自在に装着されるミラーアセンブリと、を備えたフロン
トウインドウ装着式のインナーミラー装置において、前
記ステイを水平線に対して３０°傾斜したフロントウイ
ンドウに取り付けた際の前記ミラーアセンブリの傾動範
囲を、水平線に対して上向きに２２°以上且つ下向きに
２５°以上に設定したことを特徴とするものである。 【０００７】請求項１記載の発明によれば、（１）ステ
イを水平線より２０°傾斜したフロントウインドウに対
して取り付けた際には、ミラーアセンブリの傾動範囲が
水平線に対して上向きに１２°以上且つ下向きに３５°
以上となる。（２）また、水平線より４０°傾斜したフ
ロントウインドウに対して取り付けた際には、ミラーア
センブリの傾動範囲が水平線に対して上向きに３２°以
上且つ下向きに１５°以上となる。 【０００８】つまり、この請求項１記載の発明によれ
ば、傾斜角が２０°〜４０°いずれのフロントウインド
ウに取り付たとしても、常にミラーアセンブリが水平線
に対して上向きに１２°以上且つ下向きに１５°以上の
範囲で傾動可能となり、運転者の求める後方視界を提供
することができる。そのため、フロントウインドウの傾
斜角が２０〜４０°のいずれの車両においても流用でき
るインナーミラー装置を実現することができる。なお、
以上以下の説明において、ミラーアセンブリの傾動範囲
は、該ミラーアセンブリのミラーの鏡面の法線を基準と
している。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。 【００１０】この実施形態のインナーミラー装置１は、
図１〜図４に示すようにベース２およびスプリング部材
３およびスクリュウＳからなる「取付手段」と、ステイ
４と、ミラーアセンブリ５と、を備えて構成されてい
て、ステイ４が前記取付手段を介してフロントウインド
ＦＷに脱落可能に取り付けられ、ステイ４のピボット４
４にミラーアセンブリ５が傾動自在に装着されること
で、運転者に求める後方視界を提供するものである。 【００１１】ベース２は、円板状の固定部２１を備え、
該固定部２１の上面がフロントウインドウＦＷの車幅方
向中央部の上端近傍の取付面に接着剤によって固定され
る。一方、スプリング部材３は、スクリュウＳによって
ステイ４に固定されようになっている。 【００１２】ベース２は、前記固定部２１から下方に突
設された係合部２２を備え、一方、スプリング部材３
は、スクリュウＳによって固定される固定部３１から略
垂直に突設された対向する一対の可撓部３２、３２と、
該可撓部３２、３２の先端部が内側に折り曲げ形成され
前記ベース２の係合部２２と係合自在なフック部３３、
３３と、を備えている。 【００１３】このように構成されるベース２およびスプ
リング部材３は、互いに係合自在であって、係合状態で
互いに離反するような力を受けるとスプリング部材３の
一対の可撓部３２、３２の拡開変形によって係合からは
ずれるようになっている。 【００１４】このステイ４は、全体が樹脂からなってお
り、前記取付手段を介してフロントウインドＦＷに脱落
可能に取り付けられる取付部４１と、該取付部４１から
フロントウインドウＦＷに沿って下方に延在されその下
端部が車両後方に指向された略Ｌ字状のステイ本体４２
と、該ステイ本体４２の後下端に円柱状のピボット軸４
３を介して設けられた球状のピボット４４と、を備えて
いる。 【００１５】ステイ４の取付部４１は、ベース２の基部
２１より若干大径に形成されて所定のクリアランスを空
けつつ該基部２１を受け入れ位置決めする位置決め凹部
４５と、該位置決め凹部４５の底面から凹設された収容
部４６と、を備えている。この収容部１１には、スプリ
ング部材３をスクリュウ止めするためのボス部４７が設
けられていて、このボス部４７にスクリュウ止めされた
スプリング部材３および該スプリング部材３と係合する
ベース２の係合部２２がともに収容されるようになって
いる。 【００１６】ここで、図２に示すように、ステイ４は、
ステイ４の上端面に対してピボット軸４３がβ＝３０°
傾斜して形成されており、そのため、ステイ４を水平線
に対してα＝３０°傾斜したフロントウインドウＦＷ１
に取り付けるとピボット軸４３が後方に向けて水平に指
向することとなる。 【００１７】ミラーアセンブリ５は、前面開口部を有す
るミラーハウジング５１と、該ミラーハウジング５１内
に装着されるブラケット５２と、ミラーハウジング５１
に装着され前記ブラケット５２の装着位置を通常位置ま
たは防幻位置のいずれかに選択するノブ５３と、前記ブ
ラケット５２に粘着テープ５５を介してを固定されたミ
ラー５４と、を備えて構成されている。 【００１８】ブラケット５２には、ステイ４のピボット
４４を装着するピボット装着部５６が形成されていて、
このピボット装着部５６はピボット４４と略同一球面状
の摺動面を有して構成されている。 【００１９】このような基本構成からなるインナーミラ
ー装置１において、この実施形態では、フロントウイン
ドウＦＷの傾斜角度に依存せずにあらゆる車両に流用で
きるような工夫が為されており、以下、図５〜図１０を
基に説明する。 【００２０】ミラーアセンブリ５は、ピボット４４の根
元部であるピボット軸４３とピボット装着部５６の挿入
端部５７との当接により、その傾動限界角が規定されて
いて、図５および図６に示すように、ステイ４を水平線
に対して３０°傾斜したフロントウインドウＦＷ１に取
り付けた際には、水平線に対して上向きに２２°以上且
つ下向きに２５°以上に設定されていることが本実施形
態の特徴点である。なお、この実施形態の傾動限界は、
水平線に対して上向きに３２°且つ下向きに３５°であ
る。 【００２１】そのため、図７および図８に示すように、
（１）水平線より２０°傾斜したフロントウインドウＦ
Ｗ２に対して取り付けた際には、ミラーアセンブリ５の
傾動範囲は水平線に対して上向きに１２°以上且つ下向
きに３５°以上となる。なお、この実施形態の傾動限界
は、水平線に対して上向きに２２°且つ下向きに４５°
である。 【００２２】また、図９および図１０に示すように、
（２）水平線より４０°傾斜したフロントウインドウＦ
Ｗ３に対して取り付けた際には、ミラーアセンブリのミ
ラーの鏡面の傾動範囲が水平線に対して上向きに３２°
以上且つ下向きに１５°以上となる。なお、この実施形
態の傾動限界は、水平線に対して上向きに４２°且つ下
向きに２５°である。 【００２３】（１）（２）のように、この実施形態のイ
ンナーミラー装置１を傾斜角が水平線に対して２０°〜
４０°の範囲のフロントウインドウＦＷ（ＦＷ１〜ＦＷ
３）に取り付けると、ミラーアセンブリ５の傾動範囲が
常に水平線に対して上向きに１２°以上且つ下向きに１
５°以上となり、フロントウインドウＦＷの傾斜角度に
依存せずに、運転者の求める後方視界を提供することが
できる。つまり、この実施形態のインナーミラー装置１
によれば、傾斜角が２０〜４０°のフロントウインドウ
ＦＷのいずれの車両においても流用でき、車両ごとにス
テイの形状を設計し直す必要がなくなる。 【００２４】ここで、この種のインナーミラー装置にあ
っては、車両の急停止や衝突等の際に乗員がミラーに頭
等を強打して怪我することがないように安全法規が設け
られいる。この安全法規によれば、図１１に示すよう
に、ステイのピボット中心（ミラーアセンブリの回転中
心）に前向きで４５°の円錐範囲内から所定以上の衝撃
力が加わると脱落するような構造が要求されている。 【００２５】この実施形態では、図１に示すように、ス
テイ４を３０°のフロントウインドウＦＷ１に取り付け
た際に、ピボット中心４４ｃから前向きで５５°の円錐
範囲Ａ外に、ステイ４の位置決め凹部４５を設けてあ
る。これにより、ステイ４を傾斜角が２０°のフロント
ウインドウＦＷ２に取り付けた際にも傾斜角が４０°の
フロントウインドウＦＷ３に取り付けた際にも、位置決
め凹部４５がピボット中心４４ｃに前向きで４５°の円
錐範囲外に位置することとなり、位置決め凹部４５の内
周面のＢ点が常にステイ４の回転支点となって、ステイ
４が確実に回転モーメントで脱落する。 【００２６】以上要するに、この実施形態のインナーミ
ラー装置１によれば、ステイを３０°傾斜したフロント
ウインドウＦＷ１に取り付けた際の、ミラーアセンブリ
５の傾動範囲を水平線に対して上向きに２２°以上且つ
下向きに２５°以上に設定したため、車種が異なりフロ
ントウインドウＦＷの傾斜角が２０°であったり４０°
である場合であっても、図５〜図１０に示すように車両
後方を確認するのに十分な鏡面角度を設定できるように
なっている。そのため、この実施形態のインナーミラー
装置１は、傾斜角が２０°〜４０°のフロントウインド
ウＦＷ（例えばＦＷ１〜ＦＷ３）のいずれの車両であっ
ても流用することができる。 【００２７】しかも、この実施形態のインナーミラー装
置１によれば、３０°の取付面にステイ４を取り付けた
際に、ピボット中心４４ｃから前向きで５５°の円錐範
囲Ａ外にステイ４の回転支点を構成する位置決め凹部４
５を設けてあるため、前述のように、ステイ４を取付面
が２０〜４０°のフロントウインドウＦＷに対して取付
ても常に回転脱落機構を満足することができる。 【００２８】 【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、ステイを
水平線に対して３０°傾斜したフロントウインドウに取
り付けた際のミラーアセンブリの傾動範囲が、水平線に
対して上向きに２２°以上且つ下向きに２５°以上に設
定されているため、まず、（１）ステイを水平線より２
０°傾斜したフロントウインドウの取付面に対して取り
付けた際には、ミラーアセンブリの傾動範囲が水平線に
対して上向きに１２°以上且つ下向きに３５°以上とな
る。また、（２）水平線より４０°傾斜したフロントウ
インドウに対して取り付けた際には、ミラーアセンブリ
の傾動範囲が水平線に対して上向きに３２°以上且つ下
向きに１５°以上となる。 【００２９】つまり、この請求項１記載の発明によれ
ば、ステイを傾斜角が２０°〜４０°いずれのフロント
ウインドウに取り付たとしても、常にミラーアセンブリ
が水平線に対して上向きに１２°以上且つ下向きに１５
°以上の範囲で傾動可能となり、運転者の求める後方視
界を提供することができる。そのため、フロントウイン
ドウの傾斜角が２０〜４０°のいずれの車両においても
流用できるインナーミラー装置を実現することができ
る。
ウ装着式のインナーミラー装置に関する。 【０００２】 【従来の技術】この種のインナーミラー装置は、フロン
トウインドウの取付面に取付手段を介して脱落可能に取
り付けられるステイと、該ステイのピボットに傾動自在
に装着されるミラーアセンブリと、を備えて構成され
る。このようなインナーミラー装置にあっては、体格に
関わらず全ての運転者が求める後方視界を得ることがで
きるように、ミラーアセンブリが上方に約１２°以上且
つ下方に１５°以上の範囲で傾動自在となっている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フロン
トウインドウは車両によってその傾斜角が異なるため、
フロントウインドウ装着式のインナーミラー装置にあっ
ては、フロントウインドウの傾斜角に合わせてステイの
形状を設定する必要がある。 【０００４】ここで、９０パーセント以上の車両におい
てフロントウインドウの傾斜角は２０〜４０°であるた
め、このようなフロントウインドウの傾斜角で流用でき
るインナーミラー装置を提供すれば、車両ごとにインナ
ーミラー装置を設計する必要が無くなる。 【０００５】本発明は、このような従来技術をもとに為
されたもので、フロントウインドウの傾斜角が２０〜４
０°のいずれの車両においても利用できるフロントウイ
ンドウ装着式のインナーミラー装置を提供することを目
的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明あっ
ては、フロントウインドウに取付手段を介して脱落可能
に取り付けられるステイと、該ステイのピボットに傾動
自在に装着されるミラーアセンブリと、を備えたフロン
トウインドウ装着式のインナーミラー装置において、前
記ステイを水平線に対して３０°傾斜したフロントウイ
ンドウに取り付けた際の前記ミラーアセンブリの傾動範
囲を、水平線に対して上向きに２２°以上且つ下向きに
２５°以上に設定したことを特徴とするものである。 【０００７】請求項１記載の発明によれば、（１）ステ
イを水平線より２０°傾斜したフロントウインドウに対
して取り付けた際には、ミラーアセンブリの傾動範囲が
水平線に対して上向きに１２°以上且つ下向きに３５°
以上となる。（２）また、水平線より４０°傾斜したフ
ロントウインドウに対して取り付けた際には、ミラーア
センブリの傾動範囲が水平線に対して上向きに３２°以
上且つ下向きに１５°以上となる。 【０００８】つまり、この請求項１記載の発明によれ
ば、傾斜角が２０°〜４０°いずれのフロントウインド
ウに取り付たとしても、常にミラーアセンブリが水平線
に対して上向きに１２°以上且つ下向きに１５°以上の
範囲で傾動可能となり、運転者の求める後方視界を提供
することができる。そのため、フロントウインドウの傾
斜角が２０〜４０°のいずれの車両においても流用でき
るインナーミラー装置を実現することができる。なお、
以上以下の説明において、ミラーアセンブリの傾動範囲
は、該ミラーアセンブリのミラーの鏡面の法線を基準と
している。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。 【００１０】この実施形態のインナーミラー装置１は、
図１〜図４に示すようにベース２およびスプリング部材
３およびスクリュウＳからなる「取付手段」と、ステイ
４と、ミラーアセンブリ５と、を備えて構成されてい
て、ステイ４が前記取付手段を介してフロントウインド
ＦＷに脱落可能に取り付けられ、ステイ４のピボット４
４にミラーアセンブリ５が傾動自在に装着されること
で、運転者に求める後方視界を提供するものである。 【００１１】ベース２は、円板状の固定部２１を備え、
該固定部２１の上面がフロントウインドウＦＷの車幅方
向中央部の上端近傍の取付面に接着剤によって固定され
る。一方、スプリング部材３は、スクリュウＳによって
ステイ４に固定されようになっている。 【００１２】ベース２は、前記固定部２１から下方に突
設された係合部２２を備え、一方、スプリング部材３
は、スクリュウＳによって固定される固定部３１から略
垂直に突設された対向する一対の可撓部３２、３２と、
該可撓部３２、３２の先端部が内側に折り曲げ形成され
前記ベース２の係合部２２と係合自在なフック部３３、
３３と、を備えている。 【００１３】このように構成されるベース２およびスプ
リング部材３は、互いに係合自在であって、係合状態で
互いに離反するような力を受けるとスプリング部材３の
一対の可撓部３２、３２の拡開変形によって係合からは
ずれるようになっている。 【００１４】このステイ４は、全体が樹脂からなってお
り、前記取付手段を介してフロントウインドＦＷに脱落
可能に取り付けられる取付部４１と、該取付部４１から
フロントウインドウＦＷに沿って下方に延在されその下
端部が車両後方に指向された略Ｌ字状のステイ本体４２
と、該ステイ本体４２の後下端に円柱状のピボット軸４
３を介して設けられた球状のピボット４４と、を備えて
いる。 【００１５】ステイ４の取付部４１は、ベース２の基部
２１より若干大径に形成されて所定のクリアランスを空
けつつ該基部２１を受け入れ位置決めする位置決め凹部
４５と、該位置決め凹部４５の底面から凹設された収容
部４６と、を備えている。この収容部１１には、スプリ
ング部材３をスクリュウ止めするためのボス部４７が設
けられていて、このボス部４７にスクリュウ止めされた
スプリング部材３および該スプリング部材３と係合する
ベース２の係合部２２がともに収容されるようになって
いる。 【００１６】ここで、図２に示すように、ステイ４は、
ステイ４の上端面に対してピボット軸４３がβ＝３０°
傾斜して形成されており、そのため、ステイ４を水平線
に対してα＝３０°傾斜したフロントウインドウＦＷ１
に取り付けるとピボット軸４３が後方に向けて水平に指
向することとなる。 【００１７】ミラーアセンブリ５は、前面開口部を有す
るミラーハウジング５１と、該ミラーハウジング５１内
に装着されるブラケット５２と、ミラーハウジング５１
に装着され前記ブラケット５２の装着位置を通常位置ま
たは防幻位置のいずれかに選択するノブ５３と、前記ブ
ラケット５２に粘着テープ５５を介してを固定されたミ
ラー５４と、を備えて構成されている。 【００１８】ブラケット５２には、ステイ４のピボット
４４を装着するピボット装着部５６が形成されていて、
このピボット装着部５６はピボット４４と略同一球面状
の摺動面を有して構成されている。 【００１９】このような基本構成からなるインナーミラ
ー装置１において、この実施形態では、フロントウイン
ドウＦＷの傾斜角度に依存せずにあらゆる車両に流用で
きるような工夫が為されており、以下、図５〜図１０を
基に説明する。 【００２０】ミラーアセンブリ５は、ピボット４４の根
元部であるピボット軸４３とピボット装着部５６の挿入
端部５７との当接により、その傾動限界角が規定されて
いて、図５および図６に示すように、ステイ４を水平線
に対して３０°傾斜したフロントウインドウＦＷ１に取
り付けた際には、水平線に対して上向きに２２°以上且
つ下向きに２５°以上に設定されていることが本実施形
態の特徴点である。なお、この実施形態の傾動限界は、
水平線に対して上向きに３２°且つ下向きに３５°であ
る。 【００２１】そのため、図７および図８に示すように、
（１）水平線より２０°傾斜したフロントウインドウＦ
Ｗ２に対して取り付けた際には、ミラーアセンブリ５の
傾動範囲は水平線に対して上向きに１２°以上且つ下向
きに３５°以上となる。なお、この実施形態の傾動限界
は、水平線に対して上向きに２２°且つ下向きに４５°
である。 【００２２】また、図９および図１０に示すように、
（２）水平線より４０°傾斜したフロントウインドウＦ
Ｗ３に対して取り付けた際には、ミラーアセンブリのミ
ラーの鏡面の傾動範囲が水平線に対して上向きに３２°
以上且つ下向きに１５°以上となる。なお、この実施形
態の傾動限界は、水平線に対して上向きに４２°且つ下
向きに２５°である。 【００２３】（１）（２）のように、この実施形態のイ
ンナーミラー装置１を傾斜角が水平線に対して２０°〜
４０°の範囲のフロントウインドウＦＷ（ＦＷ１〜ＦＷ
３）に取り付けると、ミラーアセンブリ５の傾動範囲が
常に水平線に対して上向きに１２°以上且つ下向きに１
５°以上となり、フロントウインドウＦＷの傾斜角度に
依存せずに、運転者の求める後方視界を提供することが
できる。つまり、この実施形態のインナーミラー装置１
によれば、傾斜角が２０〜４０°のフロントウインドウ
ＦＷのいずれの車両においても流用でき、車両ごとにス
テイの形状を設計し直す必要がなくなる。 【００２４】ここで、この種のインナーミラー装置にあ
っては、車両の急停止や衝突等の際に乗員がミラーに頭
等を強打して怪我することがないように安全法規が設け
られいる。この安全法規によれば、図１１に示すよう
に、ステイのピボット中心（ミラーアセンブリの回転中
心）に前向きで４５°の円錐範囲内から所定以上の衝撃
力が加わると脱落するような構造が要求されている。 【００２５】この実施形態では、図１に示すように、ス
テイ４を３０°のフロントウインドウＦＷ１に取り付け
た際に、ピボット中心４４ｃから前向きで５５°の円錐
範囲Ａ外に、ステイ４の位置決め凹部４５を設けてあ
る。これにより、ステイ４を傾斜角が２０°のフロント
ウインドウＦＷ２に取り付けた際にも傾斜角が４０°の
フロントウインドウＦＷ３に取り付けた際にも、位置決
め凹部４５がピボット中心４４ｃに前向きで４５°の円
錐範囲外に位置することとなり、位置決め凹部４５の内
周面のＢ点が常にステイ４の回転支点となって、ステイ
４が確実に回転モーメントで脱落する。 【００２６】以上要するに、この実施形態のインナーミ
ラー装置１によれば、ステイを３０°傾斜したフロント
ウインドウＦＷ１に取り付けた際の、ミラーアセンブリ
５の傾動範囲を水平線に対して上向きに２２°以上且つ
下向きに２５°以上に設定したため、車種が異なりフロ
ントウインドウＦＷの傾斜角が２０°であったり４０°
である場合であっても、図５〜図１０に示すように車両
後方を確認するのに十分な鏡面角度を設定できるように
なっている。そのため、この実施形態のインナーミラー
装置１は、傾斜角が２０°〜４０°のフロントウインド
ウＦＷ（例えばＦＷ１〜ＦＷ３）のいずれの車両であっ
ても流用することができる。 【００２７】しかも、この実施形態のインナーミラー装
置１によれば、３０°の取付面にステイ４を取り付けた
際に、ピボット中心４４ｃから前向きで５５°の円錐範
囲Ａ外にステイ４の回転支点を構成する位置決め凹部４
５を設けてあるため、前述のように、ステイ４を取付面
が２０〜４０°のフロントウインドウＦＷに対して取付
ても常に回転脱落機構を満足することができる。 【００２８】 【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、ステイを
水平線に対して３０°傾斜したフロントウインドウに取
り付けた際のミラーアセンブリの傾動範囲が、水平線に
対して上向きに２２°以上且つ下向きに２５°以上に設
定されているため、まず、（１）ステイを水平線より２
０°傾斜したフロントウインドウの取付面に対して取り
付けた際には、ミラーアセンブリの傾動範囲が水平線に
対して上向きに１２°以上且つ下向きに３５°以上とな
る。また、（２）水平線より４０°傾斜したフロントウ
インドウに対して取り付けた際には、ミラーアセンブリ
の傾動範囲が水平線に対して上向きに３２°以上且つ下
向きに１５°以上となる。 【００２９】つまり、この請求項１記載の発明によれ
ば、ステイを傾斜角が２０°〜４０°いずれのフロント
ウインドウに取り付たとしても、常にミラーアセンブリ
が水平線に対して上向きに１２°以上且つ下向きに１５
°以上の範囲で傾動可能となり、運転者の求める後方視
界を提供することができる。そのため、フロントウイン
ドウの傾斜角が２０〜４０°のいずれの車両においても
流用できるインナーミラー装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】この実施形態のインナーミラー装置の分解斜視
図。 【図２】同インナーミラー装置の取付状態を示す要部断
面含む側面図。 【図３】同インナーミラー装置の上面図。 【図４】図２中ＳＡ−ＳＡ線に沿う同インナーミラー装
置の断面図。 【図５】車体取付面が３０°の際のミラーアセンブリの
下向き傾動限界位置を示す図。 【図６】車体取付面が３０°の際のミラーアセンブリの
上向き傾動限界位置を示す図。 【図７】車体取付面が２０°の際のミラーアセンブリの
下向き傾動限界位置を示す図。 【図８】車体取付面が２０°の際のミラーアセンブリの
上向き傾動限界位置を示す図。 【図９】車体取付面が４０°の際のミラーアセンブリの
下向き傾動限界位置を示す図。 【図１０】車体取付面が４０°の際のミラーアセンブリ
の上向き傾動限界位置を示す図。 【図１１】インナーミラー装置に加わる脱落外力の説明
図。 【符号の説明】 １ インナーミラー装置 ２ スプリング部材 ３ ベース ４ ステイ ５ ミラーアセンブリ ４１ ピボット ＦＷ フロントウインドウ
図。 【図２】同インナーミラー装置の取付状態を示す要部断
面含む側面図。 【図３】同インナーミラー装置の上面図。 【図４】図２中ＳＡ−ＳＡ線に沿う同インナーミラー装
置の断面図。 【図５】車体取付面が３０°の際のミラーアセンブリの
下向き傾動限界位置を示す図。 【図６】車体取付面が３０°の際のミラーアセンブリの
上向き傾動限界位置を示す図。 【図７】車体取付面が２０°の際のミラーアセンブリの
下向き傾動限界位置を示す図。 【図８】車体取付面が２０°の際のミラーアセンブリの
上向き傾動限界位置を示す図。 【図９】車体取付面が４０°の際のミラーアセンブリの
下向き傾動限界位置を示す図。 【図１０】車体取付面が４０°の際のミラーアセンブリ
の上向き傾動限界位置を示す図。 【図１１】インナーミラー装置に加わる脱落外力の説明
図。 【符号の説明】 １ インナーミラー装置 ２ スプリング部材 ３ ベース ４ ステイ ５ ミラーアセンブリ ４１ ピボット ＦＷ フロントウインドウ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】 フロントウインドウに取付手段を介して
脱落可能に取り付けられるステイと、該ステイのピボッ
トに傾動自在に装着されるミラーアセンブリと、を備え
たフロントウインドウ装着式のインナーミラー装置にお
いて、 前記ステイを水平線に対して３０°傾斜したフロントウ
インドウに取り付けた際の前記ミラーアセンブリの傾動
範囲を、水平線に対して上向きに２２°以上且つ下向き
に２５°以上に設定したことを特徴とするフロントウイ
ンドウ装着式のインナーミラー装置。
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|---|---|
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- 2001-11-14 JP JP2001349293A patent/JP2003146134A/ja active Pending
-
2002
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- 2002-11-12 KR KR1020020069931A patent/KR100743503B1/ko not_active IP Right Cessation
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- 2002-11-13 US US10/292,912 patent/US6843575B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2002-11-14 CN CNB021489815A patent/CN1265986C/zh not_active Expired - Fee Related
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