JP2613476B2 - 車輌用前照灯装置 - Google Patents

車輌用前照灯装置

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JP2613476B2
JP2613476B2 JP1157108A JP15710889A JP2613476B2 JP 2613476 B2 JP2613476 B2 JP 2613476B2 JP 1157108 A JP1157108 A JP 1157108A JP 15710889 A JP15710889 A JP 15710889A JP 2613476 B2 JP2613476 B2 JP 2613476B2
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健治 宮沢
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明車輌用前照灯装置を以下の項目に従って説明す
る。
A.産業上の利用分野 B.発明の概要 C.従来技術[第8図] D.発明が解決しようとする課題[第8図] E.課題を解決するための手段 F.実施例[第1図乃至第7図] F−1.第1の実施例[第1図乃至第5図] a.前照灯[第1図乃至第5図] b.ランプハウジング[第1図乃至第5図] c.マウンティングリング[第1図乃至第5図] d.前照灯のマウンティングリングへの支持[第1図乃至
第5図] d−1.傾動支点軸[第2図、第3図、第5図] d−2.レベリング調整機構[第1図、第2図、第4図、
第5図] d−3.連結子[第1図、第2図、第4図、第5図] d−4.連結ロッド[第1図、第4図、第5図] e.動作 e−1.エイミング調整 e−2.レベリング調整 F−2.第2の実施例[第6図、第7図] a.連結子 b.開き止めリング等 G.発明の効果 (A.産業上の利用分野) 本発明は新規な車輌用前照灯装置に関する。詳しく
は、照射方向を変更する際に傾動される傾動部材とレベ
リング調整を行なうためのレベリング調整機構とを備え
た車輌用前照灯装置に関するものであり、傾動部材とレ
ベリング調整機構の調整ロッドとの連結構造に工夫を施
すことにより、傾動部材とレベリング調整機構との連結
箇所に無理が生じることが無くスムーズなレベリング調
整を行なうことができるようにした新規な車輌用前照灯
装置を提供しようとするものである。
(B.発明の概要) 本発明車輌用前照灯装置は、照射方向を変更する際に
傾動される傾動部材とレベリング調整を行なうためのレ
ベリング調整機構とを備えた車輌用前照灯装置におい
て、傾動部材に取り付けられ傾動部材側に弾性係止部を
有する連結子とレベリング調整機構の調整ロッドとをそ
れぞれ対して球継手状に結合され、連結子及び調整ロッ
ドと同一直線上に並んで配置された連結部材を介して連
結するとともに、連結子の弾性係止部において傾動部材
を押圧挟持し、調整ロッドの移動方向と連結子の移動方
向との間のズレは連結部材が姿勢を変化させることによ
って吸収され、調整ロッドの移動方向と傾動部材の移動
方向との間のズレは連結子が傾動部材に対して回動する
ことによって吸収されるようにし、これにより、レベリ
ング調整時における調整ロッドの移動方向と傾動部材の
移動方向とのズレを吸収してレベリング調整をスムーズ
に行なうことができるようにしたものである。
(C.従来技術)[第8図] 車輌用前照灯装置、例えば、自動車前照灯装置にあっ
ては、所謂初期エイミング調整の他に、レベリング調
整、即ち、乗車人数又は車載される貨物等の重量の変化
によって上向き又は下向きに狂わされる照射方向をそ都
度正すための調整を行なうようにしたものがある。
そのような前照灯装置にあっては、通常、適宜な駆動
手段により前後方向に移動される調整ロッドを備えたレ
ベリング調整機構を車体又は車体側部材に固定すると共
に、上記調整ロッドの前端部を前照灯ユニットや反射鏡
等の傾動部材の傾動端部に設けた連結部材と連結し、調
整ロッドが前後方向に移動することによって傾動部材を
上向き又は下向きに傾動させるように構成されている。
第8図はこのようなレベリング調整機構を備えた車輌
用前照灯装置の一例aを概略的に示すものである。
同図において、bは前照灯ユニットであり、該前照灯
ユニットbはその背面において図示しない車体に3点で
支持されており、この3点の支持点は前照灯ユニットb
の上端寄りで左右に適宜離間した2箇所と、該2箇所の
うち一方の支持点から垂直に下方に離間した箇所の3箇
所に位置されている。
そして、上記3つの支持点のうち、上端寄りの水平方
向に離間した2つの支持点(図示は省略する。)を結ん
だ線を傾動軸cとして、残りの支持点(以下、「レベリ
ング調整点」という。)を後述するように前後方向に移
動することにより前照灯ユニットbが傾動されるように
なっている。
即ち、前照灯ユニットbの下端部には下方へ突出した
突出部dが形成され、該突出部dには後方へ延びる連結
軸eが突設され、該連結軸eの後端部に球部fが形成さ
れている。そして、次に述べるレベリング調整機構のピ
ストンロッドと上記連結軸eの球部fとが連結されて前
記3つの支持点のうちの下側に位置する支持点、即ち、
レベリング調整点が構成される。
gは車体に固定されたレベリング調整機構であり、そ
のケーシングhの内部に図示しない駆動機構が設けられ
ると共に、軸方向が前後方向に延びるピストンロッドi
が駆動機構により軸方向へ移動されるように設けられて
おり、該ピストンロッドiの前端部に球状凹部jが形成
され、該球状凹部jに前記連結軸eの球部fが回動自在
に内嵌されている。
そして、ピストンロッドiが移動すると前照灯ユニッ
トbの下方突出部dが略前後方向へ移動され、これによ
り、前照灯ユニットbが傾動軸cを傾動中心として傾動
され、前照灯ユニットbの照射方向が上下方向で調整さ
れる。
(D.発明が解決しようとする課題)[第8図] ところが、このような車輌用前照灯装置aにあって
は、ピストンロッドiの移動軌跡と連結軸eの球部fの
移動軌跡が一致しないため、ピストンロッドiの動きが
重くなるという問題があった。
即ち、ピストンロッドiはその軸方向へ直線状に移動
するのに対し、連結軸eの球部fは傾動軸cを中心とし
て円弧を描くように移動するので、ピストンロッドiの
動きと連結軸eの動きとの間には上下方向でズレが生じ
てしまい、これにより、ピストンロッドiとケーシング
hの内部でピストンロッドiを摺動自在に支持している
部材との間に側圧が生じ、ピストンロッドiの動きが重
くなってしまい、また、このことが駆動機構に少からぬ
負荷を加えて誤動作や故障の原因になるという問題があ
った。
(E.課題を解決するための手段) そこで、本発明車輌用前照灯装置は、上記課題を解決
するために、傾動部材に取り付けられ傾動部材側に弾性
係止部を有する連結子とレベリング調整機構の調整ロッ
ドとをそれぞれに対して球継手状に結合され、連結子及
び調整ロッドと同一直線上に並んで配置された連結部材
を介して連結するとともに、連結子の弾性係止部におい
て傾動部材を押圧挟持し、調整ロッドの移動方向と連結
子の移動方向との間のズレは連結部材が姿勢を変化させ
ることによって吸収され、調整ロッドの移動方向と傾動
部材の移動方向との間のズレは連結子が傾動部材に対し
て回動することによって吸収されるようにしたものであ
る。
従って、本発明車輌用前照灯装置によれば、レベリン
グ調整が行なわれる際の調整ロッドの移動方向と傾動部
材の移動方向との間のズレを連結部材がそのいずれかに
対しても回動してその姿勢を変えることにより、あるい
は連結子が傾動部材に対して回動することにより、つま
り合わせて3つの屈曲箇所でもって吸収することができ
るので、傾動部材と調整ロッドとの間の各連結箇所には
それほど無理な力が加えられることが無く、これによ
り、レベリング調整を極めてスムーズに行なうことが可
能になる。
(F.実施例)[第1図乃至第7図] 以下に、本発明車輌用前照灯装置の詳細を図示した各
実施例に従って説明する。
(F−1.第1の実施例)[第1図乃至第5図] 第1図乃至第5図は本発明車輌用前照灯装置をユニッ
ト可動タイプの自動車用前照灯装置1に適用した第1の
実施例を示すものである。
(a.前照灯)[第1図乃至第5図] 2は前照灯であり、前照灯ユニットと該前照灯ユニッ
トを保持したサブマウンティングリング及びリテーニン
グリング等から成る。
3は前方から見て略矩形をした前照灯ユニットであ
り、前面が開口したランプボディ4と該ランプボディ4
にその前面開口を覆うように取着されたレンズ5とこれ
らランプボディ4及びレンズ5により画成された灯具空
間内に配置された電球6とから成り、上記電球6はその
口金部6aがランプボディ4の後頂部に支持され、また、
ランプボディ4の内面の前方を向いた部分が回転方物面
状の反射面に形成され、電球6の図示しないフィラメン
トは上記反射面の略焦点位置に位置されている。
また、ランプボディ4とレンズ5との接合部には外方
へ突出した取付フランジ7が形成されている。
8はサブマウンティングリングであり前方から見て略
矩形の枠状をした主部9と該主部9の前縁から外方へ向
けてフランジ状に突出した据付部10と主部9の後側縁か
ら内方へ向けて突出した背面部11と上記据付部10の上側
部及び下側部の左右両端にそれぞれ寄った位置から上方
又は下方に突出した取付耳12、12、・・・とが金属板に
より一体に形成されて成り、据付部10には支持突部10
a、10a、・・・が前方へ向けて打出状に突設されてい
る。また、背面部11には前照灯ユニット3の後部が挿通
されるように大きな孔11aが形成されている。
13はリテーニングリングであり、前照灯ユニット3の
前記取付フランジ7より稍大きい大きさの枠状をした主
部14と該主部14の前縁から内方へ向けて突出した係止縁
15と主部14の後縁のうちサブマウンティングリング8の
取付耳12、12、・・・と各別に対応した位置から上方又
は下方に突出した取付耳16、16、・・・とが金属板によ
り一体に形成されて成る。
そして、このようなリテーニングリング13の係止縁15
が前照灯ユニット3の取付フランジ7の前面に、また、
サブマウンティングリング8の背面板11の孔11aに前照
灯ユニット3の後部が挿通されるとともにその据付部10
の支持突部10a、10a、・・・が上記取付フランジ7の後
面に、それぞれ当接され、かつ、リテーニングリング13
の取付耳16、16、・・・に形成された挿通孔16a、16a、
・・・を挿通されたねじ17、17、・・・がサブマウンテ
ィングリング8の取付耳12、12、・・・に形成された螺
孔12a、12a、・・・に螺合され、これによって、前照灯
ユニット3の取付フランジ7がサブマウンティング8と
リテーニングリング13とにより挾着状に保持される。
(b.ランプハウジング)[第1図乃至第5図] 18は車体、19は該車体18に固定されたランプハウジン
グである。
ランプハウジング19は前方から見て前照灯2の外形よ
り略ひと回り大きい外形を有し、横方向に長い小判状に
形成された枠状の環状部20と該環状部20の前縁から外方
へ向けて突出したフランジ状の前面部21とが一体に形成
されて成り、該前面部21の下側部21aは下方へ行くに従
って前方へ変位するように緩やかに傾斜している。
そして、前面部21の下側部21aの略中央部と左側部の
上下方向における中央部より稍上方へ寄った位置に取付
孔22、22(第5図参照)が形成されており、これら取付
孔22、22にセルフロッキングナット23、23′が取着され
ている。
(c.マウンティングリング)[第1図乃至第5図] 24はマウンティングリングである。
該マウンティングリング24は前方から見て前記サブマ
ウンティングリング8の外形状と略同じ外形状を有し、
かつ、その前端周縁の大きさがサブマウンティングリン
グ8の主部9と略同じ大きさの環状の主部25と該主部25
の前端縁から外方へ向けて突出したフランジ部26と該フ
ランジ部26の左右両側縁から前方へ突出した支持部27、
27と左側の支持部27の略中央部から左方へ突出した突片
28とフランジ部26の下側部の略中央部から下方へ突出し
た突片29とが金属板により一体に形成されて成る。
また、主部25の左右両側壁部25a、25aは球面状に形成
され、更に、突片28及び29には一端がこれら突片28、29
の先端縁に達した切欠28a、29aがそれぞれ形成されてい
る。
30は右側の支持部27の上端部に形成されたバネ掛孔で
あり、31、31は支持部27、27の中央より上端寄りの位置
に形成された挿通孔である。
そして、このようなマウンティングリング24はその主
部25の左右両側壁部25a、25aの外面が前記ランプハウジ
ング19の環状部20と前面部21とが連接した稜縁部のうち
左右にあって略円弧状をした部分32、32(第5図参照)
に摺動自在に着座されると共に、3つの箇所いおいてラ
ンプハウジング19と連結される。即ち、33、34はエイミ
ング調整用のアジャスティングスクリューであり、その
頭部33a、34aに接して係合溝33b、34bが形成されると共
に反頭部33a、34a側の略半分の部分33c、34cが螺軸に形
成されており、上記係合溝33b、34bに前記突片28、29の
切欠28a、29aの縁が係合されかつ螺軸部33c、34cがラン
プハウジング19の取付孔22、22に取着されたセルフロッ
キングナット23、23′にそれぞれ螺合されている。ま
た、35は引張スプリングであり、その一端部がマウンテ
ィグリング24の前記バネ掛孔30に係着され、また、他端
部がランプハウンジング19のバネ掛部19aに係着されて
いる。
しかして、マウンティングリング24はその左側部の略
中央部と下側部の略中央部とがアジャスティングスクリ
ュー33、34を介してランプハウジング19にこれとの間の
間隔を調整し得るように連結されると共にこれら連結が
為された2つの位置から離間した箇所が引張スプリング
35によって後方へ向けて引っ張られるので、マウンティ
ングリング24の主部25の球面状をした側壁部25a、25aが
ランプハウジング19の稜縁部32、32に摺動自在に当接さ
れ、これにより、マウンティングリング24がランプハウ
ジング19に対して左右方向と上下方向で傾動可能に支持
される。即ち、例えば、左側のジャスティングスクリュ
ー33をセルフロッキングナット23に対して捩じ込みある
いは捩じ戻すと、マウンティングリング24は下側のアジ
ャスティングスクリュー34と突片29とが係合された位置
を通る垂直線を傾動軸として略左右方向へ傾動され、ま
た、下側のアジャスティングスクリュー34をセルフロッ
キングナット23′に対して捩じ込みあるいは捩じ戻す
と、マウンティングリング24は左側のアジャスティング
スクリュー33と突片28とが係合された位置を通る水平線
を傾動軸として略上下方向へ傾動されることとなる。
(d.前照灯のマウンティングリングへの支持)[第1図
乃至第5図] そして、前記前照灯2はマウンティングリング24に次
のようにして上下方向へ傾動自在なるように支持され
る。
(d−1.傾動支点軸)[第2図、第3図、第5図] 36、36は傾動支点軸である。これら傾動支点軸36、36
は、サブマウンティングリング8の主部9の左右両側部
の上端寄りの位置に形成された取付孔9a、9aに取着され
たナット37、37と、マウンティングリング24の支持部2
7、27に形成された前記挿通孔31、31に外側から挿通さ
れ、回転自在に支持されたカラー38、38と、該カラー3
8、38にその外側から挿通されるとともに、先端が上記
ナット37、37に螺着されたボルト39、39とから成る。
これにより、前照灯2の左右両側部の上端寄りの位置
がマウンティングリング24に対して回動自在に支持され
る。
(d−2.レベリング調整機構)[第1図、第2図、第4
図、第5図] 40はレベリング調整機構であり、マウンティングリン
グ24の主部25の底部25bの下面に固定されたブラケット4
1に支持されており、そのピストンロッド42か前後方向
に延び、かつ、サブマウンティングリング8の左下の取
付耳12に後方から対向するように設けられている。
12bは上記取付耳12に形成された連結子取付孔であ
る。
そして、ピストンロッド42の前端部には球部42aが形
成されている。
(d−3.連結子)[第1図、第2図、第4図、第5図] 43は連結子であり、軸部44と該軸部44の略中間部に後
面が平面な略半球状をした当接部45と軸部44の後端部に
位置した球部46とが合成樹脂により一体に形成されてお
り、軸部44の前端部に環状の係止溝44aが形成されてい
る。
47は板バネ材料により形成されたプッシュオンフィッ
クスであり、略平座金状をし、その中心孔47aに達した
多数の切込が放射状に延びるように形成されており、こ
のようなプッシュオンフィックス47はその中心孔47aに
これより稍大きな軸部材を軸方向に挿入すると切込と切
込との間の部分が軸方向に撓まされ、中心孔47aが拡径
して軸部材に外嵌されるようになっている。
そして、上記連結子43の当接部45から反球部46側の部
分がサブマウンティングリング8の前記左下の取付耳12
に形成された連結子取付孔12bに後方から挿通されると
共に、軸部44の上記取付孔12bから前方へ突出した部分
にプッシュオンフィックス47が外嵌状に係着され、プッ
シュオンフィックス47はその中心孔47aの周縁が軸部44
に形成された係止溝44aに係合され、これにより連結子4
3の連結子取付孔12bからの抜けが防止される。
しかして、連結子43は、これに係着されたプッシュオ
ンフィックス47と当接部45により取付耳12を挟むように
して取着され、連結子43の当接部45の球面45aが取付耳1
2の後面に接触し、また、プッシュオンフィックス47の
バネ弾性により、連結子43は取付耳12に対してある程度
回動することができるようにされている。
(d−4.連結ロッド)[第1図、第4図、第5図] 48は連結ロッドである。
該連結ロッド48は合成樹脂により略円柱状に形成さ
れ、その両端面に各別に開口しかつ縦断面が略C字状を
した球状凹部49、49が形成されると共に、これら球状凹
部49、49と外周面との間の部分のうち軸心を挟んで互い
に反対側の位置にスリット50、50、・・・が形成されて
おり、該スリット50、50、・・・はその一端が連結ロッ
ド48の端面に達するように形成されている。
そして、このような連結ロッド48の上記2つの球状凹
部49、49に前記ピストンロッド42の球部42a及び連結子4
3の球部46が各別に回動自在に嵌合される。
これにより、ピストンロッド42と連結子43とが連結ロ
ッド48に対してそれぞれ球継手状に連結される。
しかして、前照灯2はその左右両側部の上端部寄りの
位置が傾動支点軸36、36を介してマウンティングリング
24に回動自在に支持されると共に、その下端部が連結子
43、連結ロッド48及びレベリング調整機構40を介してマ
ウンティングリング24と連結され、これにより、前照灯
2は、マウンティングリング24が傾動されたときはそれ
と一体的に傾動され、また、連結子43が前後方向へ移動
されたときはマウンティングリング24に対して傾動する
ことになる。
(e.動作) そこで、このように構成された自動車用前照灯装置1
による前照灯2の初期エイミング調整及びレベリング調
整は次のように行なわれる。
(e−1.エイミング調整) 前照灯2の初期エイミング調整はアジャスティングス
クリュー33又は34を前記したように操作することにより
行なわれる。即ち、前照灯2はマウンティングリング24
に支持されているため、アジャスティングスクリュー33
をセルフロッキングナット23に対して捩じ込みあるいは
捩じ戻すと、マウンティングリング24が前記したように
左右方向へ傾動されるので、前照灯2がマウンティング
リング24と一体的に左右方向へ傾動されて照射方向が左
右方向で調整され、また、アジャスティングスクリュー
34をセルフロッキングナット23′に対して捩じ込みある
いは捩じ戻すとマウンティングリング24が前記したよう
に上下方向に傾動されるので、前照灯2がマウンティン
グリング24と一体的に上下方向へ傾動されて照射方向が
上下方向で調整される。
(e−2.レベリング調整) 前照灯2のレベリング調整はレベリング調整機構40の
ピストンロッド42が移動することにより行なわれる。即
ち、ピストンロッド42が移動すると、これに連結ロッド
48を介して連結された連結子43が略前後方向へ移動する
ので、サブマウンティングリング8の下側部が略前後方
向へ変位され、従って、前照灯2は前記傾動支点軸36、
36の軸を傾動軸として略上下方向へ傾動され、これによ
って、照射方向が上下方向で調整される。
そして、この場合、ピストンロッド42の移動方向が前
後方向であるのに対し、前照灯2及びこれに支持された
連結子43の移動方向は傾動支点軸36、36の軸を中心とす
る円弧状となるため、これらピストンロッド42と連結子
43に連結された連結ロッド48はピストンロッド42及び連
結子43のそれぞれに対して相対的に回動しながらピスト
ンロッド42と連結された箇所は該ピストンロッド42の移
動方向へ直線状に変位し、連結子43と連結された箇所は
該連結子43の移動方向へ円弧状に変位することになる。
即ち、連結ロッド48はピストンロッド42と連結された箇
所を中心として回動してその姿勢を変化されることにな
る。
従って、ピストンロッド42の移動方向と連結子43の移
動方向のズレは連結ロッド48が上記したように姿勢を変
化させることによって吸収され、ピストンロッド42と連
結子43との間に無理な力が加えられることは無く、これ
により、ピストンロッド42と前照灯2がいずれもスムー
ズに動かされることになる。
尚、前記したように、連結子43の前照灯2に対する取
付もある程度回動し得るように為されているので、連結
ロッド48の姿勢の変化の大きさの如何、あるいは連結ロ
ッド48と連結子43又はピストンロッド42とが連結した部
分における摺動抵抗の大きさの如何によってはこの連結
子43自体がサブマウンティグリング8に対して回動し
て、ピストンロッド42の移動方向と前照灯2の移動方向
との間のズレの吸収がより確実に為されるようになって
いる。
(F−2.第2の実施例) [第6図、第7図]第6図及び第7図は本発明車輌用前
照灯装置をユニット可動タイプの自動車用前照灯装置51
に適用した第2の実施例を示すものである。
尚、この第2の実施例に示す自動車用前照灯装置51が
前記第1の実施例に示した自動車用前照灯装置1と相違
する点は、前照灯に取着した連結子の構造と連結ロッド
に開き止めリングを設けた点のみである。従って、図面
には要部のみを示してあり、また、その説明は上記相違
する点についてのみ行ない、その他の部分については図
面の各部に前記第1の実施例における同様の部分に付し
た符号と同じ符号を付すことにより説明を省略する。
(a.連結子) 52は連結子であり、合成樹脂製のファスナーと該ファ
スナーに結合されたピボットから成る。
53はファスナーであり、前方から見て略正方形状の外
形を有して前後方向に稍長い略角柱状をした主部53a
と、該主部53aの後端部から外方へ突出したフランジ部5
3bと、該フランジ部53bの前面のうち主部53aの左右両脇
の位置から前方へ向けて突出し左右方向から見て略半円
状をした摺接部53c、53cとが一体に形成されると共に、
中心部を前後方向へ貫通した孔53dが形成され、また、
主部53aの左右両側壁部には前方に開口する向きの略U
字状を為す切溝53e、53eが形成され、これら切溝53e、5
3eに囲まれた部分53f、53fはその基部を基点としてある
程度の撓み弾性を有する係止部になっており、該係止部
53f、53fの後端部は摺接部53c、53cと対向するように側
方へ稍突出され、かつ、その後面は略円弧面状に形成さ
れている。
54はサブマウンティングリング8の左下の取付耳12に
形成されたファスナー取付孔であり、略正方形状をして
いる。
そして、ファスナー53はその主部53aが上記ファスナ
ー取付孔54に後方から挿通され、このとき、係止部53
f、53fは取付孔54の周縁により押圧されることによっ
て、一旦、互いに内側へ向けて撓まされ、取付孔54から
前方へ抜け出たところで元の状態に戻り、これと略同時
に摺接部53c、53cが取付耳12の後面に当接される。
従って、摺接部53c、53cと係止部53f、53fがファスナ
ー取付孔54の周縁部を前後両側から挟持することにな
り、これにより、ファスナー53が取付耳12に取着され、
そして、ファスナー53はその摺接部53c、53cの円弧面状
をした前面及び係止部53f、53fの円弧面状をした後面が
取付耳12に接触しているため、ある程度上下方向で回動
し得る。
55はピボットであり、円柱状をした軸部55aと、その
略中間部に位置したフランジ55bと、後端部に位置した
球部55cとが金属により一体に形成され、軸部55aのフラ
ンジ部55bから前側の部分55dは前端へ行くに従って稍細
径となるセルフタッピングネジ状の螺軸に形成されてい
る。
そして、このようなピボット55は、その螺軸部55dが
ファスナー53の孔53dに後方からねじ込まれることによ
り、ファスナー53に取着される。
(b.開き止めリング等) 56、56は略Cリング状をした開き止めリング、57、57
は連結ロッド48の両端に寄った位置の外周面に形成され
た環状のリング係着溝であり、上記開き止めリング56、
56の内径は、リング係着溝57、57の底面の径と略同じ大
きさにされている。
そこで、連結ロッド48の2つの球状凹部49、49にピス
トンロッド42の球部42aとピボット55の球部55cが、各別
に、回動自在に内嵌され、その状態でリング係着溝57、
57に開き止めリング56、56が係着される。
従って、連結ロッド48の球状凹部49、49はスリット5
0、50があることによって、これに球部42a、55cを内嵌
させるときは軸方向と直交する方向へある程度開くこと
ができるが、開き止めリング56、56が係着された状態で
はそのように開くのを阻止されることになり、これによ
り、連結ロッド48とピストンロッド42及びピボット55と
の連結状態が安定に保持される。
尚、前記したように、連結子5自体がサブマウンティ
ングリング8に対して上下方向で回動し得るように取着
されているので、レベリング調整が行なわれる際、連結
ロッド48がピストンロッド42及び連結子52に対して回動
されると共に、場合によっては連結子52自体もサブマウ
ンティングリング8に対して回動して、ピストンロッド
42及び前照灯2の動きがよりスムーズなものとなる。
(G.発明の効果) 以上に記載したところから明らかなように、本発明車
輌用前照灯装置は、照射方向を変更する際に傾動される
傾動部材とレベリング調整を行なうためのレベリング調
整機構とを備えた車輌用前照灯装置であって、傾動部材
に取り付けられ傾動部材側に弾性係止部を有する連結子
とレベリング調整機構の調整ロッドとをそれぞれに対し
て球継手状に結合され、連結子及び調整ロッドと同一直
線上に並んで配置された連結部材を介して連結するとと
もに、連結子の弾性係止部において係止部材を押圧挟持
し、調整ロッドの移動方向と連結子の移動方向との間の
ズレは連結部材が姿勢を変化させることによって吸収さ
れ、調整ロッドの移動方向と傾動部材の移動方向との間
のズレは連結子が傾動部材に対して回動することによっ
て吸収されるようにしたことを特徴にする。
従って、本発明車輌用前照灯装置によれば、レベリン
グ調整が行なわれる際の調整ロッドの移動方向と傾動部
材の移動方向との間のズレを連結部材がそのいずれかに
対しても回動してその姿勢を変えることにより、あるい
は連結子が傾動部材に対して回動することにより、つま
り合わせて3つの屈曲箇所でもって吸収することができ
るので、傾動部材と調整ロッドとの間の各連結箇所には
それほど無理な力が加えられることが無く、これによ
り、レベリング調整を極めてスムーズに行なうことが可
能になる。
また、前記2つの実施例にあっては、本発明車輌用前
照灯装置を所謂ユニット可動タイプの自動車用前照灯に
適用したものについて説明したが、本発明車輌用前照灯
装置はこれに限らず、ランプボディに対して反射鏡を傾
動する反射鏡可動タイプの自動車用前照灯に適用しても
良く、更に、自動車用前照灯に限らず、他の車輌用前照
灯に適用することができることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本発明車輌用前照灯装置の第1の実
施例を示すものであり、第1図は要部の拡大断面図、第
2図は正面図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面
図、第4図は第2図のIV−IV線に沿う断面図、第5図は
要部の分解斜視図、第6図及び第7図は本発明車輌用前
照灯装置の第2の実施例を示すものであり、第6図は要
部の拡大断面図、第7図は要部の拡大分解斜視図、第8
図は従来の車輌用前照灯装置の一例を示す概略側面図で
ある。 符号の説明 1……車輌用前照灯装置、 2……傾動部材、 40……レベリング調整機構、 42……調整ロッド、 43……連結子、 47……弾性係止部、 48……連結部材、 51……車輌用前照灯装置、 52……連結子、 53……弾性係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−36173(JP,A) 特開 昭61−92941(JP,A) 実開 昭58−17707(JP,U) 実開 昭58−9514(JP,U) 実開 昭60−5943(JP,U) 実公 昭56−44582(JP,Y1) 実公 昭47−38793(JP,Y1)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照射方向を変更する際に傾動される傾動部
    材とレベリング調整を行なうためのレベリング調整機構
    とを備えた車輌用前照灯装置であって、 傾動部材に取り付けられ傾動部材側に弾性係止部を有す
    る連結子とレベリング調整機構の調整ロッドとをそれぞ
    れに対して球継手状に結合され、連結子及び調整ロッド
    と同一直線上に並んで配置された連結部材を介して連結
    するとともに、連結子の弾性係止部において傾動部材を
    押圧挟持し、 調整ロッドの移動方向と連結子の移動方向との間のズレ
    は連結部材が姿勢を変化させることによって吸収され、 調整ロッドの移動方向と傾動部材の移動方向との間のズ
    レは連結子が傾動部材に対して回動することによって吸
    収されるようにした ことを特徴とする車輌用前照灯装置
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JPS5817707U (ja) * 1981-07-27 1983-02-03 市光工業株式会社 自動車用前照灯
JPS6192941A (ja) * 1985-08-28 1986-05-10 Koito Mfg Co Ltd ヘツドランプレベリング装置

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