JP2581967Y2 - 車両用アウトサイドミラーの角度調整機構 - Google Patents
車両用アウトサイドミラーの角度調整機構Info
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- JP2581967Y2 JP2581967Y2 JP1992081560U JP8156092U JP2581967Y2 JP 2581967 Y2 JP2581967 Y2 JP 2581967Y2 JP 1992081560 U JP1992081560 U JP 1992081560U JP 8156092 U JP8156092 U JP 8156092U JP 2581967 Y2 JP2581967 Y2 JP 2581967Y2
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- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 1
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 1
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
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- Rear-View Mirror Devices That Are Mounted On The Exterior Of The Vehicle (AREA)
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は車両用ミラーのミラー角
度調整機構に関するものである。
度調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トラック等の自動車では車体前部左右に
アウトサイドミラーを取付けており、通常、このアウト
サイドミラーは角度調整機構を介して車体に対して角度
調整可能に取付けられている。図14は上述したアウト
サイドミラーの正面図、図15は角度調整機構の分解斜
視図で、これらの図中、100は車体、101は車体に
固設した円柱状の支柱、102はアウトサイドミラー、
Hはアウトサイドミラー102のミラーハウジング、1
03はミラーハウジングHに設けたブラケット、104
はビスを介してブラケット103に取付けられる押さえ
部を示し、前記アウトサイドミラー102は角度調整機
構105を介して支柱101に角度調整可能に取付けら
れている。前記角度調整機構105は、支柱101に固
設される保持部106と、前記ブラケット103、押さ
え部104に夫々形成した係合部107から成り、前記
保持部106はその外周108が球状をなし、又、上下
が平らにカットされた一対の半体にてリング状に構成さ
れている。一方、係合部107は、前記保持部106の
外周108に合致する形状、即ち球状の凹部にて形成さ
れている。前記保持部106はブラケット103と押さ
え部104の間に位置し、ブラケット103と押さえ部
104とをビス109…である程度締めつけることで、
保持部105はブラケット103と押さえ部104に挟
持される。そして、保持部105の外周106が球状、
係合部107が球状凹部をなすことから係合部107を
介してミラーハウジングHは保持部105に対してあら
ゆる方向に回動自在となり、これによりアウトサイドミ
ラー102の角度調整を可能としている。
アウトサイドミラーを取付けており、通常、このアウト
サイドミラーは角度調整機構を介して車体に対して角度
調整可能に取付けられている。図14は上述したアウト
サイドミラーの正面図、図15は角度調整機構の分解斜
視図で、これらの図中、100は車体、101は車体に
固設した円柱状の支柱、102はアウトサイドミラー、
Hはアウトサイドミラー102のミラーハウジング、1
03はミラーハウジングHに設けたブラケット、104
はビスを介してブラケット103に取付けられる押さえ
部を示し、前記アウトサイドミラー102は角度調整機
構105を介して支柱101に角度調整可能に取付けら
れている。前記角度調整機構105は、支柱101に固
設される保持部106と、前記ブラケット103、押さ
え部104に夫々形成した係合部107から成り、前記
保持部106はその外周108が球状をなし、又、上下
が平らにカットされた一対の半体にてリング状に構成さ
れている。一方、係合部107は、前記保持部106の
外周108に合致する形状、即ち球状の凹部にて形成さ
れている。前記保持部106はブラケット103と押さ
え部104の間に位置し、ブラケット103と押さえ部
104とをビス109…である程度締めつけることで、
保持部105はブラケット103と押さえ部104に挟
持される。そして、保持部105の外周106が球状、
係合部107が球状凹部をなすことから係合部107を
介してミラーハウジングHは保持部105に対してあら
ゆる方向に回動自在となり、これによりアウトサイドミ
ラー102の角度調整を可能としている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところでこのような従
来のアウトサイドミラーの取付構造に於いては、保持部
106の外周108と、係合部107を球状に形成しな
ければならず、しかもこの部分は真球度を正確に出さな
ければならないので、製造が容易でないという不具合が
あった。又、保持部106の外周108と、係合部10
7が球状であることからアウトサイドミラー102はあ
らゆる方向に傾くことができるため、ミラーハウジング
Hが支柱101に対して斜め方向(図14のA方向)に
傾いてしまうと外観性が悪化するという不具合があっ
た。更には前記保持部106はその上下がカットされて
いるので、保持部106と係合部107との接触面積
は、ミラーハウジングHの傾き方によって変化してしま
い、ミラーハウジングHの角度調整に要するトルクが変
ってしまうことからアウトサイドミラー102の角度調
整が行いにくくなるという不具合があった。
来のアウトサイドミラーの取付構造に於いては、保持部
106の外周108と、係合部107を球状に形成しな
ければならず、しかもこの部分は真球度を正確に出さな
ければならないので、製造が容易でないという不具合が
あった。又、保持部106の外周108と、係合部10
7が球状であることからアウトサイドミラー102はあ
らゆる方向に傾くことができるため、ミラーハウジング
Hが支柱101に対して斜め方向(図14のA方向)に
傾いてしまうと外観性が悪化するという不具合があっ
た。更には前記保持部106はその上下がカットされて
いるので、保持部106と係合部107との接触面積
は、ミラーハウジングHの傾き方によって変化してしま
い、ミラーハウジングHの角度調整に要するトルクが変
ってしまうことからアウトサイドミラー102の角度調
整が行いにくくなるという不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本考案は、車体側に設けられる円柱状の支柱に角度調整
機構を介してアウトサイドドアミラーのミラーハウジン
グを取付けた車両に於いて、前記角度調整機構を、前記
支柱に取付けられ、該支柱を中心として回動可能な保持
部材と、前記ミラーハウジング側に設けられるととも
に、前記保持部材の外周に係合する係合部とから構成
し、前記保持部材には前記支柱と係合する断面円形の筒
孔を備え、該保持部材の該筒孔を前記支柱外周に回転自
在に係合されており、前記保持部材外周面には、前記支
柱の軸方向の線と直交する方向の線を中心としたに円形
状の外周部を形成し、前記係合部を筒孔状に形成し、該
係合部を前記保持部材の円形状の外周部に回転自在に係
合し、前記保持部材、及び係合部を二つ割構造とし、前
記支柱に保持部材を係合し、該保持部材の外周に係合部
を係合し、支柱を挟んで保持部材、及び係合部を締め付
け、結合するようにしたことを特徴とする。
本考案は、車体側に設けられる円柱状の支柱に角度調整
機構を介してアウトサイドドアミラーのミラーハウジン
グを取付けた車両に於いて、前記角度調整機構を、前記
支柱に取付けられ、該支柱を中心として回動可能な保持
部材と、前記ミラーハウジング側に設けられるととも
に、前記保持部材の外周に係合する係合部とから構成
し、前記保持部材には前記支柱と係合する断面円形の筒
孔を備え、該保持部材の該筒孔を前記支柱外周に回転自
在に係合されており、前記保持部材外周面には、前記支
柱の軸方向の線と直交する方向の線を中心としたに円形
状の外周部を形成し、前記係合部を筒孔状に形成し、該
係合部を前記保持部材の円形状の外周部に回転自在に係
合し、前記保持部材、及び係合部を二つ割構造とし、前
記支柱に保持部材を係合し、該保持部材の外周に係合部
を係合し、支柱を挟んで保持部材、及び係合部を締め付
け、結合するようにしたことを特徴とする。
【0005】
【作用】支柱に対して保持部を回転自在に取付けること
でミラーハウジングの左右方向の傾動角度を調整可能と
し、又、支柱の軸方向と直交する方向に筒状に形成した
保持部材の外周部に対して係合部を回転自在に係合する
ことでミラーハウジングの上下方向の傾動角度を調整を
可能とする。そして支柱と保持部材の係合は筒孔を介し
て行い、又、保持部材外周と係合部の係合も筒孔を介し
て行うので、従来必要とされた球状の係合部をなくすこ
とができ、球状に比べて筒状は形成しやすいので、角度
調整機構の製造を容易にすることができ、又、ミラーハ
ウジングが斜め方向に傾かないので外観性を向上させる
ことができる。更に支柱と保持部材の係合、保持部材外
周と係合部の係合は常にその接触面積が一定のため、ミ
ラーハウジングの角度調整に要するトルクが一定とな
り、ミラーハウジングの角度調整を容易に行うことがで
きる。
でミラーハウジングの左右方向の傾動角度を調整可能と
し、又、支柱の軸方向と直交する方向に筒状に形成した
保持部材の外周部に対して係合部を回転自在に係合する
ことでミラーハウジングの上下方向の傾動角度を調整を
可能とする。そして支柱と保持部材の係合は筒孔を介し
て行い、又、保持部材外周と係合部の係合も筒孔を介し
て行うので、従来必要とされた球状の係合部をなくすこ
とができ、球状に比べて筒状は形成しやすいので、角度
調整機構の製造を容易にすることができ、又、ミラーハ
ウジングが斜め方向に傾かないので外観性を向上させる
ことができる。更に支柱と保持部材の係合、保持部材外
周と係合部の係合は常にその接触面積が一定のため、ミ
ラーハウジングの角度調整に要するトルクが一定とな
り、ミラーハウジングの角度調整を容易に行うことがで
きる。
【0006】
【実施例】以下に本考案の好適一実施例を添付図面に基
づいて説明する。図1はアウトサイドミラーの正面図、
図2は図1の2−2線断面図、図3はアウトサイドミラ
ーの分解斜視図である。図中、1は車体で、この車体1
の側部には円柱状の支柱2を取付け、該支柱2は上下が
屈曲した正面視コ字状を成し、この屈曲部分の先端が車
体側に固定されてる。前記支柱2には保持部材3を軸ま
わり方向に回転自在に取付け、この保持部材3は一対の
保持片3a、3bから成り、これら保持片3a、3bに
は夫々凸部4と孔部5を形成し、互いの凸部4と孔部5
を係合することで保持片3a、3bは一体化される。
尚、本実施例では保持部3を一対の保持片3a、3bで
構成したがこれは一対でなく、一つの部材で構成しても
良いし、或いは2以上の部材で構成しても良い。前記保
持部材3は断面円形の筒孔6を有しており、この筒孔6
が前記支柱2に係合することで前述のように支柱2の軸
まわり方向に対して回転自在となる。又、前記保持部材
3は側方視(図1、図3のB方向視)円柱形の外周部7
を有し、図1に示すようにこの外周部7の軸中心方向線
L1は前記支柱2の軸中心方向L2と直交する方向にな
っている。
づいて説明する。図1はアウトサイドミラーの正面図、
図2は図1の2−2線断面図、図3はアウトサイドミラ
ーの分解斜視図である。図中、1は車体で、この車体1
の側部には円柱状の支柱2を取付け、該支柱2は上下が
屈曲した正面視コ字状を成し、この屈曲部分の先端が車
体側に固定されてる。前記支柱2には保持部材3を軸ま
わり方向に回転自在に取付け、この保持部材3は一対の
保持片3a、3bから成り、これら保持片3a、3bに
は夫々凸部4と孔部5を形成し、互いの凸部4と孔部5
を係合することで保持片3a、3bは一体化される。
尚、本実施例では保持部3を一対の保持片3a、3bで
構成したがこれは一対でなく、一つの部材で構成しても
良いし、或いは2以上の部材で構成しても良い。前記保
持部材3は断面円形の筒孔6を有しており、この筒孔6
が前記支柱2に係合することで前述のように支柱2の軸
まわり方向に対して回転自在となる。又、前記保持部材
3は側方視(図1、図3のB方向視)円柱形の外周部7
を有し、図1に示すようにこの外周部7の軸中心方向線
L1は前記支柱2の軸中心方向L2と直交する方向にな
っている。
【0007】8はミラーハウジングで、該ミラーハウジ
ング8は後面側でミラー9を保持し、又、ミラーハウジ
ング8の車体側にはブラケット10を一体的に形成し、
該ブラケット10は、ミラーハウジング8と一体的に形
成したブロック部11と、該ブロック部11にビス12
…を介して取付けられる押さえ部13とから成る。前記
ブラケット10には前記保持部材3の外周部7に対応す
る筒孔状の係合部14、及び前記支柱2に対応する形状
の孔部16を形成し、前記係合部14は、前記ブロック
部11と押さえ部13の双方に亙って形成される。この
係合部14は前記外周部7に回転自在に係合し、従って
ブラケット10、即ちミラーハウジング8は支柱2と直
交する軸線L1を中心に上下に傾倒自在となる。Sはブ
ラケット10に形成した逃げ部であり、前述したミラー
ハウジング8の軸線L1周りの回転を確保するためのも
のである。(尚、ミラーハウジング8は保持部材3に対
しては、軸線L1回りのみに回転可能で、これ以外の方
向には回転不能である)前記ブロック部11と保持部材
3との組立ては、保持部材3を支柱2に嵌合させた後、
保持部材3をブロック部11と押さえ部13で挟み、こ
の状態でビス12…を介してブロック部11と押さえ部
13を一定の力で締め付けることで行う。前記支柱2、
保持部材3、係合部14等で角度調整機構15を構成す
る。
ング8は後面側でミラー9を保持し、又、ミラーハウジ
ング8の車体側にはブラケット10を一体的に形成し、
該ブラケット10は、ミラーハウジング8と一体的に形
成したブロック部11と、該ブロック部11にビス12
…を介して取付けられる押さえ部13とから成る。前記
ブラケット10には前記保持部材3の外周部7に対応す
る筒孔状の係合部14、及び前記支柱2に対応する形状
の孔部16を形成し、前記係合部14は、前記ブロック
部11と押さえ部13の双方に亙って形成される。この
係合部14は前記外周部7に回転自在に係合し、従って
ブラケット10、即ちミラーハウジング8は支柱2と直
交する軸線L1を中心に上下に傾倒自在となる。Sはブ
ラケット10に形成した逃げ部であり、前述したミラー
ハウジング8の軸線L1周りの回転を確保するためのも
のである。(尚、ミラーハウジング8は保持部材3に対
しては、軸線L1回りのみに回転可能で、これ以外の方
向には回転不能である)前記ブロック部11と保持部材
3との組立ては、保持部材3を支柱2に嵌合させた後、
保持部材3をブロック部11と押さえ部13で挟み、こ
の状態でビス12…を介してブロック部11と押さえ部
13を一定の力で締め付けることで行う。前記支柱2、
保持部材3、係合部14等で角度調整機構15を構成す
る。
【0008】以上に於いて、ミラーハウジング8に対し
て車体前方、もしくは後方へ水平な力を加えれば、この
方向ではブラケット10は保持部材3に対して相対回転
不能なので、この力はブラケット10を介して保持部材
3に伝わり、ミラーハウジング8は支持部材3とともに
支柱2の軸まわり方向L2を中心に回転する。このミラ
ーハウジング8の回転でミラーハウジング8は支柱2を
中心に前方、もしくは後方へ傾倒し、ミラー9の左右方
向の視界調整が行われる。一方、ミラーハウジング8に
対して上下方向、即ち図2のC方向に力を加えれば、こ
の方向ではブラケット10が保持部材3に対して相対回
転可能なので、ミラーハウジング8はブラケット10と
ともに保持部材3の軸中心L1回りに回転する。このミ
ラーハウジング8の回転でミラーハウジング8は軸線L
1を中心に上下に傾倒し、ミラー9の上下方向の視界調
整が行われる。
て車体前方、もしくは後方へ水平な力を加えれば、この
方向ではブラケット10は保持部材3に対して相対回転
不能なので、この力はブラケット10を介して保持部材
3に伝わり、ミラーハウジング8は支持部材3とともに
支柱2の軸まわり方向L2を中心に回転する。このミラ
ーハウジング8の回転でミラーハウジング8は支柱2を
中心に前方、もしくは後方へ傾倒し、ミラー9の左右方
向の視界調整が行われる。一方、ミラーハウジング8に
対して上下方向、即ち図2のC方向に力を加えれば、こ
の方向ではブラケット10が保持部材3に対して相対回
転可能なので、ミラーハウジング8はブラケット10と
ともに保持部材3の軸中心L1回りに回転する。このミ
ラーハウジング8の回転でミラーハウジング8は軸線L
1を中心に上下に傾倒し、ミラー9の上下方向の視界調
整が行われる。
【0009】ところで本実施例では、保持部材3は円形
の筒孔6を介して支柱2に回転自在に係合し、又、ブラ
ケット10も筒状の係合部14を介して外周部7に回転
自在に係合している。従って、ミラーハウジング8の前
後方向、上下方向の角度調整に寄与するこれらの係合は
いずれも外周が円形の筒状に形成すればこと足り、従来
のように係合する部分を球状にして真球度を要求される
ものに比べ製造が簡単で、角度調整機構の製造を容易に
することができる。又、本実施例では保持部材3と支柱
2の係合、保持部材3の外周部7と係合部14の係合、
どちらも係合の接触面積が常に一定なので、ミラーハウ
ジング8の角度調整に要する力が常に一定になり、ミラ
ーハウジング8の角度調整を行い易くなる。又、保持部
材3と支柱2の係合、保持部材3の外周部7と係合部1
4の係合、どちらも円筒の面接触で、且つ締付け力が円
筒外周に作用するので、締付け力のばらつきによっても
ミラーハウジング8の保持力の変化が少なく、安定した
保持力を確保することができる。更に本実施例の構造に
よれば、ミラーハウジング8は保持部材3の軸方向線L
1周り方向、支柱2の軸線L2回り方向のみに傾き、そ
れ以外の方向、例えば、図1のD方向に傾くことがない
ので、正面視でミラーハウジング8が斜めに傾くことが
なく、外観性が悪化するのを防止することができる。
の筒孔6を介して支柱2に回転自在に係合し、又、ブラ
ケット10も筒状の係合部14を介して外周部7に回転
自在に係合している。従って、ミラーハウジング8の前
後方向、上下方向の角度調整に寄与するこれらの係合は
いずれも外周が円形の筒状に形成すればこと足り、従来
のように係合する部分を球状にして真球度を要求される
ものに比べ製造が簡単で、角度調整機構の製造を容易に
することができる。又、本実施例では保持部材3と支柱
2の係合、保持部材3の外周部7と係合部14の係合、
どちらも係合の接触面積が常に一定なので、ミラーハウ
ジング8の角度調整に要する力が常に一定になり、ミラ
ーハウジング8の角度調整を行い易くなる。又、保持部
材3と支柱2の係合、保持部材3の外周部7と係合部1
4の係合、どちらも円筒の面接触で、且つ締付け力が円
筒外周に作用するので、締付け力のばらつきによっても
ミラーハウジング8の保持力の変化が少なく、安定した
保持力を確保することができる。更に本実施例の構造に
よれば、ミラーハウジング8は保持部材3の軸方向線L
1周り方向、支柱2の軸線L2回り方向のみに傾き、そ
れ以外の方向、例えば、図1のD方向に傾くことがない
ので、正面視でミラーハウジング8が斜めに傾くことが
なく、外観性が悪化するのを防止することができる。
【0010】図4は別実施例に係るアウトサイドミラー
の正面図、図5は図4の5−5線断面図を示す。この実
施例では、支柱2は車体から側方に向けて水平に延出し
ており、ブラケット10はミラーハウジング8の正面上
部に水平方向に向けて形成されている。角度調整機構1
5は前実施例と同様の構造になっているが、支柱2はブ
ラケット10を貫通し、左側、右側どちらからも支柱2
を取付けられるようになっている。他の構造、及び作用
効果は前実施例と同様である。図6は更なる別実施例に
係るアウトサイドミラーの正面図、図7は図6の7−7
線断面図を示す。この実施例では支柱2は車体から側方
に延出するとともにその先端が更に下方に延出しており
(図では下方に延出する部分のみを示す)、ブロック部
11はミラーハウジング8の内面に形成されている。他
の構造は第1実施例と同様である。図8は更なる別実施
例に係るアウトサイドミラーの正面図、図9は図8の9
−9線断面図、図10は分解斜視図を示す。この実施例
では支柱2は車体から側方に延出しており、ブロック部
11はミラーハウジング8の内面に形成されている。他
の構造は第1実施例と同様である。図11は、更なる別
実施例に係るアウトサイドミラーの正面図、図12は図
11の12−12線断面図、図13は同分解斜視図を示
す。この実施例では保持部材3は第1実施例同様一対の
保持片3a、3bで形成されているが、構造が異なって
いる。即ち、保持片3a、3bの外側には円錐部3a
2、3b2が形成されており、この円錐形の端部に平面
部3a1、3b1が形成されている。そして平面部3a
1はブロック部11に形成した平面部19に向い合い、
平面部3b1は押さえ部13に形成した平面部20に向
い合い、円錐部3a2はブロック部11に形成した内面
円錐形の受部21に当接し、円錐部3b2は押さえ部1
3に形成した内面円錐形の受部(図示しないが前記受部
21と同様の形状)に当接する。筒孔6が支柱2に回転
自在に係合する構造、外周部7が係合部14に回転自在
に係合する構造等は前実施例と同様である。この実施例
の構造によれば、円錐部3a2が内面円錐形の受部21
に当接し、円錐部3b2が内面円錐形の受部に当接する
ので、即ち当接する部分を円錐形状とするので、ビス1
2…を締め付けた際にこの力は前記円錐形状を介して中
心線L1に向い、よって締付け力を分散させることな
く、中心L1方向に集中させて大きな締付け力を得るこ
とができる。
の正面図、図5は図4の5−5線断面図を示す。この実
施例では、支柱2は車体から側方に向けて水平に延出し
ており、ブラケット10はミラーハウジング8の正面上
部に水平方向に向けて形成されている。角度調整機構1
5は前実施例と同様の構造になっているが、支柱2はブ
ラケット10を貫通し、左側、右側どちらからも支柱2
を取付けられるようになっている。他の構造、及び作用
効果は前実施例と同様である。図6は更なる別実施例に
係るアウトサイドミラーの正面図、図7は図6の7−7
線断面図を示す。この実施例では支柱2は車体から側方
に延出するとともにその先端が更に下方に延出しており
(図では下方に延出する部分のみを示す)、ブロック部
11はミラーハウジング8の内面に形成されている。他
の構造は第1実施例と同様である。図8は更なる別実施
例に係るアウトサイドミラーの正面図、図9は図8の9
−9線断面図、図10は分解斜視図を示す。この実施例
では支柱2は車体から側方に延出しており、ブロック部
11はミラーハウジング8の内面に形成されている。他
の構造は第1実施例と同様である。図11は、更なる別
実施例に係るアウトサイドミラーの正面図、図12は図
11の12−12線断面図、図13は同分解斜視図を示
す。この実施例では保持部材3は第1実施例同様一対の
保持片3a、3bで形成されているが、構造が異なって
いる。即ち、保持片3a、3bの外側には円錐部3a
2、3b2が形成されており、この円錐形の端部に平面
部3a1、3b1が形成されている。そして平面部3a
1はブロック部11に形成した平面部19に向い合い、
平面部3b1は押さえ部13に形成した平面部20に向
い合い、円錐部3a2はブロック部11に形成した内面
円錐形の受部21に当接し、円錐部3b2は押さえ部1
3に形成した内面円錐形の受部(図示しないが前記受部
21と同様の形状)に当接する。筒孔6が支柱2に回転
自在に係合する構造、外周部7が係合部14に回転自在
に係合する構造等は前実施例と同様である。この実施例
の構造によれば、円錐部3a2が内面円錐形の受部21
に当接し、円錐部3b2が内面円錐形の受部に当接する
ので、即ち当接する部分を円錐形状とするので、ビス1
2…を締め付けた際にこの力は前記円錐形状を介して中
心線L1に向い、よって締付け力を分散させることな
く、中心L1方向に集中させて大きな締付け力を得るこ
とができる。
【0011】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、車体
側に設けられる円柱状の支柱に角度調整機構を介してア
ウトサイドドアミラーのミラーハウジングを取付けた車
両に於いて、前記角度調整機構を、前記支柱に取付けら
れ、該支柱を中心として回動可能な保持部材と、前記ミ
ラーハウジング側に設けられるとともに、前記保持部材
の外周に係合する係合部とから構成し、前記保持部材に
は前記支柱と係合する断面円形の筒孔を備え、該保持部
材の該筒孔を前記支柱外周に回転自在に係合されてお
り、前記保持部材外周面には、前記支柱の軸方向の線と
直交する方向の線を中心としたに円形状の外周部を形成
し、前記係合部を筒孔状に形成し、該係合部を前記保持
部材の円形状の外周部に回転自在に係合し、前記保持部
材、及び係合部を二つ割構造とし、前記支柱に保持部材
を係合し、該保持部材の円形状外周に係合部を係合し、
支柱を挟んで、保持部材、及び係合部を締め付け、結合
するようにしたので、支柱に対して保持部を回転自在に
取付けることでミラーハウジングの左右方向の傾動角度
を調整可能とし、又、支柱の軸方向と直交する方向に筒
状に形成した保持部材の外周部に対して係合部を回転自
在に係合することでミラーハウジングの上下方向の傾動
角度を調整可能とする。そして支柱と保持部材の係合
は、二つ割りした保持部材で形成される筒孔を介して行
い、又、保持部材の円形状の外周と二つ割りした係合部
の係合も筒孔を介してネジ止め等して行うので、従来必
要とされた球状の係合部をなくすことができ、球状に比
べて筒状は形成しやすいので、角度調整機構の製造を容
易にすることができる。 又、ミラーハウジングが斜め方
向に傾かないので外観性を向上させることができる。更
に支柱と保持部材の係合、保持部材外周と係合部の係合
は常にその接触面積が一定のため、ミラーハウジングの
角度調整に要するトルクが一定となり、ミラーハウジン
グの角度調整を容易に行うことができる。
側に設けられる円柱状の支柱に角度調整機構を介してア
ウトサイドドアミラーのミラーハウジングを取付けた車
両に於いて、前記角度調整機構を、前記支柱に取付けら
れ、該支柱を中心として回動可能な保持部材と、前記ミ
ラーハウジング側に設けられるとともに、前記保持部材
の外周に係合する係合部とから構成し、前記保持部材に
は前記支柱と係合する断面円形の筒孔を備え、該保持部
材の該筒孔を前記支柱外周に回転自在に係合されてお
り、前記保持部材外周面には、前記支柱の軸方向の線と
直交する方向の線を中心としたに円形状の外周部を形成
し、前記係合部を筒孔状に形成し、該係合部を前記保持
部材の円形状の外周部に回転自在に係合し、前記保持部
材、及び係合部を二つ割構造とし、前記支柱に保持部材
を係合し、該保持部材の円形状外周に係合部を係合し、
支柱を挟んで、保持部材、及び係合部を締め付け、結合
するようにしたので、支柱に対して保持部を回転自在に
取付けることでミラーハウジングの左右方向の傾動角度
を調整可能とし、又、支柱の軸方向と直交する方向に筒
状に形成した保持部材の外周部に対して係合部を回転自
在に係合することでミラーハウジングの上下方向の傾動
角度を調整可能とする。そして支柱と保持部材の係合
は、二つ割りした保持部材で形成される筒孔を介して行
い、又、保持部材の円形状の外周と二つ割りした係合部
の係合も筒孔を介してネジ止め等して行うので、従来必
要とされた球状の係合部をなくすことができ、球状に比
べて筒状は形成しやすいので、角度調整機構の製造を容
易にすることができる。 又、ミラーハウジングが斜め方
向に傾かないので外観性を向上させることができる。更
に支柱と保持部材の係合、保持部材外周と係合部の係合
は常にその接触面積が一定のため、ミラーハウジングの
角度調整に要するトルクが一定となり、ミラーハウジン
グの角度調整を容易に行うことができる。
【図1】アウトサイドミラーの正面図
【図2】図1の2−2線断面図
【図3】アウトサイドミラーの分解斜視図
【図4】別実施例に係るアウトサイドミラーの正面図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】別実施例に係るアウトサイドミラーの正面図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】別実施例に係るアウトサイドミラーの正面図
【図9】図8の9−9線断面図
【図10】別実施例に係るアウトサイドミラーの分解斜
視図
視図
【図11】別実施例に係るアウトサイドミラーの側面図
【図12】図11の12−12線断面図
【図13】別実施例に係るアウトサイドミラーの分解斜
視図
視図
【図14】従来に於けるアウトサイドミラーの正面図
【図15】従来に於けるアウトサイドミラーの分解斜視
図
図
1…車体 3…保持部材 6…筒孔 7…外周部 8…ハウジング 14…係合部 15…角度調整機構
Claims (1)
- 【請求項1】 車体側に設けられる円柱状の支柱に角度
調整機構を介してアウトサイドドアミラーのミラーハウ
ジングを取付けた車両に於いて、 前 記角度調整機構を、前記支柱に取付けられ、該支柱を
中心として回動可能な保持部材と、前記ミラーハウジン
グ側に設けられるとともに、前記保持部材の外周に係合
する係合部とから構成し、 前 記保持部材には前記支柱と係合する断面円形の筒孔を
備え、該保持部材の該筒孔を前記支柱外周に回転自在に
係合されており、 前記保持部材外周面には、前記支柱の軸方向の線と直交
する方向の線を中心としたに円形状の外周部を形成し、 前記係合部を筒孔状に形成し、該係合部を前記保持部材
の円形状の外周部に回転自在に係合し、 前記保持部材、及び係合部を二つ割構造とし、前記支柱
に保持部材を係合し、該保持部材の円形状外周に係合部
を係合し、支柱を挟んで、保持部材、及び係合部を締め
付け、結合するようにした、 ことを特徴とする車両用アウトサイドミラーの角度調整
機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992081560U JP2581967Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 車両用アウトサイドミラーの角度調整機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992081560U JP2581967Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 車両用アウトサイドミラーの角度調整機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0639596U JPH0639596U (ja) | 1994-05-27 |
JP2581967Y2 true JP2581967Y2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=13749680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992081560U Expired - Fee Related JP2581967Y2 (ja) | 1992-10-30 | 1992-10-30 | 車両用アウトサイドミラーの角度調整機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581967Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102010028451B8 (de) * | 2010-04-30 | 2012-06-21 | Mekra Lang Gmbh & Co. Kg | Montagesystem zur verwechslungssicheren Montage von Kraftfahrzeugaußenspiegeln |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0217940Y2 (ja) * | 1985-07-23 | 1990-05-21 |
-
1992
- 1992-10-30 JP JP1992081560U patent/JP2581967Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0639596U (ja) | 1994-05-27 |
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