JP3103856B2 - ミラー保持調整装置 - Google Patents
ミラー保持調整装置Info
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Description
し、その傾斜角度及び位置を調整する装置に関し、特に
光学系を有した装置の反射ミラー及びダイクロイックミ
ラーに適用するのに好適のミラー保持調整装置に関す
る。
ば実開平5−45702号公報に記載されているよう
に、光学装置においてミラーの角度を容易に行うことが
できるようにすることが必要である。
された図4に示す従来のミラー保持・角度調整機構の一
例を示す図である。ミラーはミラーホルダ25に保持さ
れている。このミラーホルダ25には底面部に突設され
た軸32と回転軸と固定を兼ねたネジが設けられ、水平
方向に回転自在となっている。また、このミラーホルダ
25より突設したリンク40の先端の穴に、偏心機構を
有した角度調整ピン29が回転可能な係合をしており、
角度調整ピン29を回転させることにより、ミラーホル
ダ25が軸32を中心とし水平方向に回転するようにな
っている。なお、ミラー調整後、ミラーホルダ25上部
のネジを締めることによりミラーホルダ25の回転が固
定される。
度を容易に行うことができるようにしたミラー保持装置
として、他に、実開平8−122622号公報に記載さ
れたものがある。図8はこの実開平8−122622号
公報に開示された図1に示す従来のミラー保持・角度調
整機構の一例を示す図である。ミラー112を保持する
構造として、ミラー枠114にスクリュウ118により
固定された係止片120と偏心構造を有する移動調整部
材122との間にミラ−112を挟み保持する構造とな
っている。この移動調整部材122の構成部品である偏
心ドライバ124をドライバで回すことにより、調整を
行う構造となっている。
従来技術には以下に示す問題点がある。第1の問題点
は、調整可能回転方向を増やすと機構が複雑となり部品
点数が増えてしまうことである。即ち、ミラーの2軸
共、角度調整を可能にするには、ミラーを支持するホル
ダーを2重構造にし、各軸に対して調整に必要な機構を
設ける必要が生じ、1軸調整に比べて2倍の部品点数が
必要となってしまい、構造が複雑になってしまう。
は、調整可能量を増やすと微調整が難しくなることであ
る。即ち、偏心ピンはピンの半回転内で整範囲のゼロか
ら最大までの調整可能するため、最大可能調整量を増や
した場合、ピンの単位回転あたりの調整量が大きくな
り、微調整が難しくなる。このため、調整量を増やした
場合、調整感度が落ちてしまうことになる。
るが、ミラー面に対し垂直方向の位置調整はできないこ
とにある。これは回転軸を中心とした偏心ピン方式で
は、必ず中心軸の位置は一定で光学系に対するミラーの
位置は中心軸の位置で決まってしまうためである。
のであって、部品点数を低減し、簡素な機構でミラーの
角度調整及びミラー面に垂直方向の位置調整を行うこと
ができ、また調整用ドライバを使用して角度及び位置の
調整を行う際、ドライバーの調整方向を自由に設計でき
ると共に、小型軽量化が可能で生産性が優れたミラー保
持調整装置を提供することを目的とする。
調整装置は、光学装置のミラーを3カ所にて保持するミ
ラー保持調整装置において、ミラー保持部に設けられた
螺孔に螺合されその先端部に先細りのテーパ部を有する
テーパ付きネジと、前記テーパ部に対して前記ミラーの
端部を押圧する板バネと、を有し、前記ミラーの端部を
前記テーパ部と前記板バネとの間で挟持し、前記テーパ
付きネジのねじ込み位置を調整することにより前記ミラ
ーの角度を調整することを特徴とする。
カ所の全ての位置で前記テーパ付きネジのねじ込み位置
を調整することにより前記ミラーのミラー面に垂直方向
の位置を調整することができる。
頭形状を設けることにより、ドライバーによるテーパ付
きネジの調整をネジの先端側から行うことができ、ドラ
イバーの調整方向の自由度が向上する。
縁の中央の3カ所にて、前記ミラーを保持するか、又は
前記ミラーの上端縁及び下端縁の夫々一方の端部と、他
方の側部の3カ所にて、前記ミラーを保持することがで
きる。
ダであり、このミラーホルダを介して前記ミラーを光学
シャーシに固定することができる。
ー保持部にねじ込むことにより、ネジのテーパ部でミラ
ー背面を支持しているため、1箇所のネジを回し込み、
ミラー保持部に対するテーパネジの位置を調整すること
により、テーパーの斜面に沿ってミラーが前方に押し出
されて移動する。この結果、他の動かさなかった2箇所
の保持部を支点とし、ミラーの角度調整が可能となる。
また、3箇所全て調整を行った場合は、全体の光学系に
対するミラーの位置も調整可能となる。更に、各箇所の
テーパ付きネジと板バネのと取付方向を変えることによ
り、調整ドライバーの挿入方向を容易に変更することが
できる。
付の図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明
の第1実施例に係るミラー保持調整装置を示す斜視図で
ある。光学シャーシ1にはミラー2を保持するため、3
箇所に、テーパ付きネジ3と板バネ4が設置されおり、
この3箇所でテーパ付きネジ3と板バネ4でミラー2を
挟み込むことにより、ミラー2のミラー面に対する垂直
方向の位置決めと保持を行うようになっている。この場
合に、ミラー2のミラー面に対する水平方向の位置決め
と支持は通常正確に行う必要が無いため、上下方向の支
持は光学シャーシ1より突出しているボス1a及びリブ
1bにより十分な隙間を与えるようにして行っている。
また、左右方向の支持は光学シャーシ側壁1cを利用し
て上下方向と同様に行っている。
の縦断面図である。光学シャーシ1にはテーパ付きネジ
3を取り付けるための雌ねじ部5が設けられており、テ
ーパ付きネジ3の先端テーパ部3cは光学シャーシの雌
ねじ部5を介して光学シャーシ1の内側に突き出てお
り、突き出たテーパ部3cはミラー2の背面部にあた
り、位置決めを行っている。ここで板バネ4は光学シャ
ーシ1を介してミラー2の前面を押しつけることにより
テーパ付きネジ3と板バネ4との間にミラー3を挟み込
むことにより、ミラー面に対する垂直方向の位置決めと
保持を行うようになっている。
示す図である。このテーパ付きネジ3の特徴はネジ頭部
3aにつづき、ネジ部3bが設けられているが、ここま
では普通のネジと同じ構造を有している。特徴的なのは
ネジ部の先にテーパを有した円錐系の形状のテーパ部3
cが形成されており、また、その先にネジ頭部3bに対
して逆向きにネジ頭3dが設けられている。このネジ頭
3dは図3に示す実施例ではマイナスドライバ形状に対
応した形としているが、実際にはプラスドライバに対応
した形状でもよい。
の動作について説明する。本実施例では、ミラー2は3
箇所でテーパ付きネジ3と板バネ4でミラー2を挟み込
むことにより、ミラー2のミラー面に対する垂直方向の
位置決めと保持を行っている。ミラー2の角度を調整す
る必要が生じた場合には、例えば、図3に示すミラー2
の上部側のテーパ付きネジ2を締め込んだ場合、図4に
示すように、テーパ付きネジ2は最初の位置より下方に
下がる。そうすると、ミラー2の背面を押さえているテ
ーパ部3cの斜面の変化量分だけ、ミラー2の上端部は
ミラー面と垂直方向に移動する。一方、調整を行わなか
った下部のテーパ付きねじ3及び板バネ4からなる支持
部は支点となるため、結果的にミラー2は傾き角度の調
整がなされる。
2は結果的に角度調整のみでなく、光学系全体に対する
位置調整も可能となる。ここで、図3に示すテーパ付き
ネジ3のテーパ部3cのテーパ角度を変えることによ
り、調整時のネジ1回転あたりの調整量を簡単に変更で
きる。これにより、調整感度を容易に変更することがで
きる。また、実際に角度調整を行う場合、図1に示すよ
うに、上部の保持機構部は光学シャーシ1に対して上面
側よりドライバ7を挿入して調整できるが、下部の保持
機構部においても、テーパ付きネジ3の先端部分にもネ
ジ頭3dを設けたことにより、上述と同様に光学シャー
シ1に対して上面側からドライバ7を挿入して調整する
ことができる。
例について説明する。本実施例は、本発明を光学シャー
シ上に取り付けたミラーホルダ6を介して、ミラー2を
保持する場合に適用したものである。ミラー2の保持機
構は第1実施例と同一であるが、本実施例は、ミラーホ
ルダ6を介して保持することにより、光学シャーシ上の
如何なる位置でもミラーの保持及び調整ができるもので
ある。
例について説明する。本実施例も、本発明を光学シャー
シ上に取り付けたミラーホルダ6を介して、ミラー2を
保持する場合に適用したものである。本実施例において
は、3箇所の保持装置のうち、1箇所の保持装置8はミ
ラー上部中央より上部左端に位置を変更している。図6
に示すような3点保持であれば、ミラーの保持バランス
をとることができる範囲内で、設置場所の変更は容易に
可能である。また、もう一箇所の保持装置9はテーパ付
きネジ3及び板バネ4の取付方向を90゜変更してホル
ダ6の側面から取り付けている。
置の位置は任意の位置に設定でき、更に、保持方向を変
更することにより、調整用ドライバー7の使用挿入位置
及び挿入角度を容易に変更でき、自由度が高い調整性を
得ることができる。
支持用のネジにテーパ部を設け、位置・角度の調整機能
をもたせたので、部品点数が著しく削減され、構造が極
めて簡素である。また、テーパ付きネジの先端にもネジ
頭を設けることにより、調整時のドライバの挿入方向を
容易に設計変更することができる。
を示す斜視図である。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 光学装置のミラーを3カ所にて保持する
ミラー保持調整装置において、ミラー保持部に設けられ
た螺孔に螺合されその先端部に先細りのテーパ部を有す
るテーパ付きネジと、前記テーパ部に対して前記ミラー
の端部を押圧する板バネと、を有し、前記ミラーの端部
を前記テーパ部と前記板バネとの間で挟持し、前記テー
パ付きネジのねじ込み位置を調整することにより前記ミ
ラーの角度を調整することを特徴とするミラー調整保護
装置。 - 【請求項2】 前記3カ所の全ての位置で前記テーパ付
きネジのねじ込み位置を調整することにより前記ミラー
のミラー面に垂直方向の位置を調整することを特徴とす
る請求項1に記載のミラー保持調整装置。 - 【請求項3】 前記テーパ付きネジの先端面にネジ頭形
状を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のミ
ラー保持調整装置。 - 【請求項4】 前記ミラーの下端縁の両側と、上端縁の
中央の3カ所にて、前記ミラーを保持することを特徴と
する請求項1乃至3のいずれか1項に記載のミラー保持
調整装置。 - 【請求項5】 前記ミラーの上端縁及び下端縁の夫々一
方の端部と、他方の側部の3カ所にて、前記ミラーを保
持することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項
に記載のミラー保持調整装置。 - 【請求項6】 前記ミラー保持部はミラーホルダであ
り、このミラーホルダを介して前記ミラーを光学シャー
シに固定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
か1項に記載のミラー保持調整装置。
Priority Applications (1)
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JP18946598A JP3103856B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | ミラー保持調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP18946598A JP3103856B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | ミラー保持調整装置 |
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JP3103856B2 true JP3103856B2 (ja) | 2000-10-30 |
Family
ID=16241734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18946598A Expired - Fee Related JP3103856B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | ミラー保持調整装置 |
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JP (1) | JP3103856B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11194236B2 (en) | 2019-11-22 | 2021-12-07 | Ricoh Company, Ltd. | Optical-element angle adjustment device and image projection device |
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JP2005275073A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Fujinon Corp | 位置決め部材 |
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-
1998
- 1998-07-03 JP JP18946598A patent/JP3103856B2/ja not_active Expired - Fee Related
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US11194236B2 (en) | 2019-11-22 | 2021-12-07 | Ricoh Company, Ltd. | Optical-element angle adjustment device and image projection device |
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