JPH0719041Y2 - 車両用灯具の光軸調整装置 - Google Patents

車両用灯具の光軸調整装置

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JPH0719041Y2
JPH0719041Y2 JP11542190U JP11542190U JPH0719041Y2 JP H0719041 Y2 JPH0719041 Y2 JP H0719041Y2 JP 11542190 U JP11542190 U JP 11542190U JP 11542190 U JP11542190 U JP 11542190U JP H0719041 Y2 JPH0719041 Y2 JP H0719041Y2
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邦彦 守田
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両用灯具の光軸方向を上下,左右に調整する
装置に係り、特に自動車用前照灯の光軸を調整するに好
適である。
〔従来の技術〕
自動車用の前照灯は、上向き過ぎであると対向車に眩惑
を与えるので危険である。そうかと言って下向き過ぎで
あると走行方向前方の路上が旨く照明されないので運転
し難い。
そこで自動車用前照灯は、これを車体に装着した状態
で、その光軸を若干上下,左右に調節する装置を設ける
必要が有る。
前照灯は一般にランプハウジング内に凹面反射鏡を設け
るとともに、該凹面反射鏡の焦点付近に光源バルブを位
置せしめた構造であり、前照灯の光軸とは前記凹面反射
鏡の対称軸の意である。
従って、光軸を調整するには、 (イ)ランプハウジングと凹面反射鏡との関係位置を一
定に保った儘で、該ランプハウジングを上下に傾動させ
るか、 (ロ)ランプハウジングと車体に取り付けた儘で動かさ
ず、凹面反射鏡を上下に傾動させるか、 二つの方法が有る。
第9図はランプハウジングを傾動させる方式の光軸調整
装置の従来例を示し、同図(A)は正面図、(B)はそ
のB−B断面図、(C)は同じくC−C断面図である。
1はランプハウジングで、その内面1aは凹面反射鏡にな
っている。Z−Zは光軸、Fは焦点である。該焦点Fの
近傍に光源バルブ2が設けられる。
3は前面レンズである。
前記ランプハウジング1を球継手4によって傾動自在に
支承する。
上記球継手4の拡大断面図を第10図に示す。
6は、前記ランプハウジング1が支承されているベース
部材である自動車車体の一部である。
球継手4の球4aは支持杆4bの先端に固着され、ランプハ
ウジング1に植設されている。この球4aは車体6の一部
に固定的に設けられた凹球面座4cと回動自在に嵌合して
いる。
第9図(A)に示した球継手4を通る水平軸Xと、該球
継手4を通る垂直軸Yとを設定する。
前記の光軸Zと、このX軸,Y軸とは1点では交わらない
が相互に直角である。
上記X軸上とY軸上とに、それぞれZ軸方向のネジ送り
機構7を設ける。
その拡大詳細を第11図に示す。調整ネジの首下円柱状部
7aが、車体6側の透孔7bに回転自在に嵌合され、フラン
ジ7Cとフィックスナット7dとによって摺動を係止されて
いる。
上記首下円柱状部7aと、フランジ7cと、六角頭部7hと、
オネジ7eとによって調整ネジ杆が形成され、上記オネジ
7eは第12図について以下に述べるようにしてナット部材
7fに螺合している。
第12図(A),(B)はそれぞれ前記Z軸に平行で互い
に直交する面による断面図である。
凸曲面を有するナット部材7fはランプハウジング1の凹
面座1bに嵌合され、ナットカバー7gによって覆われてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
前記のオネジ7eを回すとナット部材7fがネジ送りされ
る。しかし、このときナット部材7fが共回りしてはなら
ないので何らかの手段で該ナット部材7fの、ネジ軸まわ
りの回動を係止しなければならない。
この従来例においては、前記ナット部材7fの外周面を次
の如く構成してある。即ち、第12図(B)の断面におい
ては図示の点Oを中心とする単一の円弧状断面を有する
曲面になっているが、 同図(A)の断面においては図示の点O1を中心とする円
弧と、点O2を中心する円弧とよりなる複合曲面となって
いる。これにより該ナット部材7fはオネジ7eと共に点O
の回りに円弧矢印a−a′のごとく傾動することはでき
るが、円弧矢印b−b′方向の傾動は出来ない。
第9図(C)においてZ軸は図の左右方向、Y軸は図の
上下方向、X軸は紙面に垂直である。この第9図(C)
においてネジ送り機構7を操作するとランプハウジング
1は球継手4を中心としてZ−Y面に沿って傾動し、光
軸Zが上下方向に振れる。この作動を考えている範囲内
ではナット部材7fはX軸と平行な軸の回りに往復回動で
きれば足り、Y軸を中心とする回動は必要としない。
第9図(B)においてZ軸は図の上下方向、X軸は図の
左右方向、Y軸は紙面に垂直である。この第9図(B)
においてネジ送り機構7を操作するとランプハウジング
1は球継手4を中心としてZ−X面に沿って傾動し、光
軸Zが左右方向に振れる。この作動を考えている範囲内
ではナット部材7fはY軸と平行な軸の回りに往復回動で
きれば足り、X軸を中心とする回動は必要としない。
いま、例えば第9図(C)について考えると、この第9
図(C)に現われているネジ送り機構7を操作した場合
は前述のごとくナット部材7fがX軸(紙面と垂直)の回
りに往復回動できれば順応することができ、Y軸を中心
として傾動できなくても支障を生じないのであるが、第
9図(B)に現われているネジ送り機構7が操作されて
Y軸まわりに傾動すると、第9図(C)に現われている
ナット部材7fがY軸まわりの回動力を受ける。このとき
該ナット部材7fがY軸まわりに回動できないと無理な力
を受ける。
上記の無理の力が応力として残っていると光軸調整に狂
いを生じたり、ランプハウジング1に歪みを生じてリフ
レクタ(凹面反射鏡)1aが歪む。リフレクタの歪みは配
光の歪みを招く。従来技術においては、こうした不具合
を防止しようとすると構造が複雑となり製造コストが高
価になった。
また、前記のような無理な力が働くと光軸調整の操作が
円滑を欠く。
本考案は上述の事情に鑑みて為されたもので、ネジ送り
機構のナット部材が共回りするおそれが無く、しかも光
軸方向を上下,左右に調整しても上記ナット部材に無理
な力が掛からないように改良した車両用灯具の光軸調整
装置を提供することを目的とする。
無理な力が掛からなくなれば、前述したランプハウジン
グの歪みに因る配光の歪みや、光軸調整状態の狂いが未
然に防止され、かつ、光軸調整操作が容易になることは
当然に期待される。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するための構成として本考案はリフレタ
クもしくはリフレクタを固定されている部材を球継手に
よつて回動自在に支承し、上記球継手を通る垂直線上の
付近、及び該球継手を通る水平線上の付近にそれぞれネ
ジ送り機構を備えた車両用灯具の光軸調整装置であっ
て、上記のネジ送り機構は前記のリフレクタもしくはリ
フレクタを固定されている部材に取り付けられたナット
部材及び該ナット部材に螺合された調整ネジ杆とを備え
ているものにおいて、 前記のナット部材は、上記調整ネジ杆に螺合するメネジ
孔と垂直方向に直径Rの大凸球面を有し、 上記メネジ孔と上記大凸球面との両方に平行な2面によ
って切り縮められるとともに、これら平行2面のそれぞ
れから垂直方向に、上記大凸球面と同心の直径r(ただ
しr<R)なる小凸球面が膨出しており、かつ、 前記のリフレクタもくはリフレクタを固定されている部
材は直径Rの凹球面座と、間隔寸法rの対向2面とを有
していて、 前記直径Rの大凸球面は直径Rの凹球面座によって回動
可能に支承されるとともに、前記直径rの小凸球面は間
隔寸法rの対向2面と回動自在に嵌合していることを特
徴とする。
〔作用〕
上記の構成よりなる光軸調整装置においては、ネジ送り
機構のナット部材は、直径Rの大きい球面に沿って自在
に回動することができるとともに、直径rの小さい球面
に沿って若干の回動を許容される。
そして、このナット部材は直径Rの凸球面の径よりも狭
い間隔寸法rの2面に挟まれているので共回りできな
い。
〔実施例〕
第5図は本考案に係る車両用灯具の光軸調整装置を備え
た自動車前照灯の断面図であって、前記従来例における
第9図(C)に対応している。
この実施例は前記従来例に本考案を適用して改良したも
のであって、改良を施した個所は仮想線で囲んで示した
c部、すなわちナット部材9およびその支持部材であ
る。
上記ナット部材9の3面図を第1図に、その傾斜図を第
2図に示す。
本例のナット部材9において最大の差渡(さしわた)し
を有する外形輪郭は直径寸法Rの凸球面9aである。これ
を大凸球面9aと呼ぶ。
9bはナット部材のメネジ孔である。
このナット部材9の基本的な形状は、直径Rの球を、メ
ネジ孔9bに垂直な平行2面で厚さ寸法T1に切り縮め、さ
らに上記平行2面と垂直な平行2面で厚さ寸法T2に切り
縮めるとともに、この厚さ寸法T2の平行2面のそれぞれ
に直径rの凸球面を膨出せしめた形状である。
前記の厚さ寸法T2の平行2面は、メネジ孔9bと、大凸球
面9aの膨出方向との両方に対して平行となる。
そして、r<Rなるごとく設定する。
これにより必然的に R>T1 r>T2 となる。
前記の直径rなる凸球面は、前記の大凸球面9aと同心に
配設し、これを小凸球面9cと呼ぶ。
以上のように構成されたナット部材9の取り付け用の構
成部分を第3図および第4図に示す。
第3図はリフレクタ1と一体に成形された取付座の部分
を切断して描いた3面図、第4図は蓋部材10の3面図で
ある。
第3図に示した1eは、前記の大凸球面9aと回動自在に嵌
合する球面座である。
上記の球面座を狭める形に、間隔寸法rの平行2面1gを
構成する。1fは調整ネジ杆のオネジ7e(第11図参照)が
入り込み得るように構成した穴である。
本第3図に示した取付座部分に前記のナット部材9を組
み付けた状態における垂直断面を第6図に示す。第6図
(A)は第5図におけるc部の拡大図に相当する。そし
て該部の水平断面を第7図(A)に示す。
第6図,第7図には蓋部材10の断面が現われている。こ
の蓋部材を示した第4図において、10aは調整ネジ杆の
挿通孔、10bは前記大凸球面9aと摺動自在に対向摺接す
る凹球面である。10cは取付ネジの挿通孔であって、第
3図に示したネジ穴1hに対応している。
第6図(A)の断面図においてナット部材9の大凸球面
9aが球面座1eに嵌合しているので、オネジ7eが同図
(B)のように回動することができる。
また、第6図と垂直な断面を描いた第7図(A)におい
ては小凸球面9cが平行2面1gに嵌合している。このため
オネジ7eが同図(B)のように傾動し得るので、無理な
力のが掛からない。
第3図(A)に示されている球面座1eに、第1図(A)
に表われている大凸球面9aを嵌め合わせたところを第8
図(A)に示す。
ナット部材9がメネジ孔9bの回りに共回りしようとした
とき、小凸球面9cは平行2面1gの間で回動し得るが、大
凸球面9aは同図(B)に示したように平行2面1gによっ
て回動(共回り)を阻止される。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の装置を適用すると、ネジ送
り機構のナット部材が調整ネジと共回りすることなく、
しかも、光軸を上下,左右に調整してもナット部材に無
理な力が掛からない。
無理な力が掛からないので調整操作が容易であり、調整
を終えた後に調整が狂うおそれが無く、また調整によっ
てリフレクタを歪ませるおそれも無い。その結果、リフ
レクタの薄肉化が可能になり、軽量化とコストダウンに
貢献し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例におけるナット部材の3面図
で、同図(A)はネジ孔方向の外観図であり、同図
(B)はそのb矢視図、同図(C)は同じくc矢視図で
ある。 第2図は上記ナット部材の斜視図である。 第3図(A),(B),(C)は上記ナット部材の取付
座付近を切断して描いた3面図、第4図は上記取付座の
蓋部材を示す3面図である。 第5図は本考案に係る光軸調整装置の一実施例を備えた
自動車用前照灯の断面図である。 第6図(A),(B)および第7図(A),(B)、並
びに第8図(A),(B)は上記実施例の作用,効果の
説明図である。 第9図(A)は自動車用前照灯の正面図、第9図(B)
はそのB−B断面図、第9図(C)は同じくC−C断面
図である。 第10図は上記自動車用前照灯に設けられている光軸調整
用の球継手の断面図、第11図は同じくネジ送り機構部分
の断面図である。 第12図(A),(B)は従来例の光軸調整装置における
問題点を説明するためのナット部材付近の断面図であ
る。 1……ランプハウジング、1a……リフレクタ(凹面反射
鏡)1b……凹面座、1e……球面座、1f……穴、1g……平
行2面、1h……取付ネジ穴、2……光源バルブ、3……
レンズ、4……球継手、6……車体、7……従来例のネ
ジ送り機構、7e……オネジ、8……本考案を適用して構
成したネジ送り機構、9……ナット部材、9a……大凸球
面、9b……メネジ孔、9c……小凸球面、10……蓋部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】リフレクタもしくはリフレクタを固定され
    ている部材を球継手によって回動自在に支承し、上記球
    継手を通る垂直線上の付近、及び該球継手を通る水平線
    上の付近にそれぞれネジ送り機構を備えた車両用灯具の
    光軸調整装置であって、上記のネジ送り機構は前記のリ
    フレクタもしくはリフレクタを固定されている部材に取
    り付けられたナット部材及び該ナット部材に螺合された
    調整ネジ杆とを備えているものにおいて、 前記のナット部材は、上記調整ネジ杆に螺合するメネジ
    孔と垂直方向に直径Rの大凸球面を有し、 上記メネジ孔と上記大凸球面との両方に平行な2面によ
    って切り縮められるとともに、これら平行2面のそれぞ
    れから垂直方向に、上記大凸球面と同心の直径r(ただ
    しr<R)なる小凸球面が膨出しており、かつ、 前記のリフレクタもしくはリフレクタを固定されている
    部材は直径Rの凹球面座と、間隔寸法rの対向2面とを
    有していて、 前記直径Rの大凸球面は直径Rの凹球面座によって回動
    可能に支承されるとともに、前記直径rの小凸球面は間
    隔寸法rの対向2面と回動自在に嵌合していることを特
    徴とする、車両用灯具の光軸調整装置。
JP11542190U 1990-11-05 1990-11-05 車両用灯具の光軸調整装置 Expired - Lifetime JPH0719041Y2 (ja)

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JPH0472501U JPH0472501U (ja) 1992-06-25
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