JP2538783Y2 - スチームサウナの蒸気噴出構造 - Google Patents

スチームサウナの蒸気噴出構造

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JP2538783Y2
JP2538783Y2 JP1990103942U JP10394290U JP2538783Y2 JP 2538783 Y2 JP2538783 Y2 JP 2538783Y2 JP 1990103942 U JP1990103942 U JP 1990103942U JP 10394290 U JP10394290 U JP 10394290U JP 2538783 Y2 JP2538783 Y2 JP 2538783Y2
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隆 滝沢
幸雄 木幡
繁文 安永
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東陶機器株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本考案は、スチームサウナの蒸気噴出構造に関する。
(ロ)従来の技術 従来、スチームサウナの蒸気発生装置は、第7図で示
すように、上水道等の水源(W′)に蒸発装置(V′)
を接続して水を加熱蒸発させ、この蒸気を浴室(R′)
に導くようにしている。
また、蒸発装置(V′)からの蒸気配管(13′)の管
端を単に浴室(R′)の内部に開口している。
(ハ)考案が解決しようとする課題 ところが、上記構成では蒸気が浴室内部に均一に行き
渡らず、そのため、例えば浴室内上部が高温であるが、
下部は低温のままであるというような温度分布の大きな
偏りが発生し、浴室内部が均一に加熱されるのに長時間
を要し、入浴できるまでの待ち時間が長いという欠点が
あった。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、スチームサウナの浴室内下部に、同浴室床
面に略沿った膜状の蒸気を噴霧するように開口された噴
出孔を備えた噴霧ノズルを設置したことを特徴とするス
チームサウナの蒸気噴出構造に係るものである。
また、本発明は、前記噴霧ノズルは、高温配管の先端
に連設した基部から先端部に向かって、噴出孔の上下幅
が次第に狭くなるように形成したこと、及び、前記噴霧
ノズルは、高温配管の先端に連設した基部から先端部に
向かって、噴出孔の横幅を次第に拡大するように形成し
たことにも特徴を有する。
(ホ)作用・効果 本考案によれば、蒸気が浴室下部を床面に略沿って噴
霧され、そこから熱対流によって上昇するので、蒸気が
浴室の内部全体に均一に行き渡り、短時間で浴室内部を
均一に加熱することができ、入浴できるまでの待ち時間
が短くてすむ。
また、噴霧ノズルは、高温配管の先端に連設した基部
から先端部に向かって、上下幅が次第に狭くなるよう
に、また、横幅が次第に拡大するように形成されている
ので、浴室床面に略沿った膜状の蒸気を噴霧しやすくで
き、前記した作用効果をより確かなものとすることがで
きる。
(ヘ)実施例 本考案の実施例を図面を参照して具体的に説明する。
第1図は本考案に係る蒸気発生装置(V)を具備した
スチームサウナ(A)の構成を示しており、同スチーム
サウナ(A)は、主として、浴室(R)と、蒸気発生装
置(V)と、制御装置(C)とで構成されている。
浴室(R)には、出入口(1)と、同浴室(R)の上
部に換気孔(2)下部に排水口(3)とを設けており、
浴室(R)内に、浴槽(B)と、同浴槽(B)に張水す
るためのカラン(B1)と、化粧棚(R0)と、洗い場(R
2)に腰掛け(R3)、同腰掛け(R3)の側壁に設けた湯
水混合栓(R4)と、同湯水混合栓(R4)に手動三方弁
(R8)を介して接続した蛇口(R5)及びシャワー(R6)
と、壁面に取り付けた鏡(R7)と、腰掛け(R3)の側壁
に後述する蒸気発生装置(V)の噴霧ノズル(N)を設
けている。
また、浴室内部温度を検出する温度センサ(S)を設
置して、後述の制御装置(C)に接続している。
蒸気発生装置(V)は、第2図で示すように、水源
(W)に接続した貯湯槽(4)と、加圧ポンプ(P)
と、ヒータ(H)と、噴霧ノズル(N)とこれらを接続
する配管とで構成されている。
貯湯槽(4)は、熱源に安価な夜間電力を利用する貯
湯式の電気温水器であり、約70℃の湯を多量に蓄えてい
る。
なお、貯湯槽(4)の熱源にはガスバーナ又は石油バ
ーナ等を用いることもできる。
加圧ポンプ(P)は約5kgf/cm2の吐出圧を有してお
り、その吸水口を貯湯槽(4)に接続し、吐出口(6)
を配管(7)を介してヒータ(H)の流入口(8)に接
続している。
ヒータ(H)は銅管等の金属管の外周に熱源としての
電熱線を絶縁を保持して巻回して、熱源で発生した熱を
銅管中を流れる水に効率よく伝達するようにしている。
なお、熱源には上記の他にガスバーナ又は石油バーナ
等を用いることができる。
噴霧ノズル(N)は浴室(R)の側壁下部に(噴霧方
向を上方向にして)設置されており、中途に開閉弁(1
2)を設けた高温配管(13)を介してヒータ(H)に接
続している。
噴霧ノズル(N)は蒸気を浴室(R)の床面(R1)に
略沿って略膜状に噴出するフラットスプレー手段であ
り、第3図〜第7図を参照して説明する。
第3図及び第4図は、高温配管(13)の先端に連設し
た基部(20)から先端部(21)に向かって、噴出孔(2
2)の上下幅を次第に狭くし、かつ、横幅を次第に拡大
して魚尾状に形成したフラットスプレー手段(N1)であ
り、ヒータ(H)からの高温の湯を略膜状にして、浴室
(R)の床面(R1)に略沿って噴出するものである。
このようにして噴出された高温の湯は、噴出直後の減
圧によって急速に気化して蒸気となり、浴室(R)下部
の床面(R1)に略沿って拡散し、熱対流によって上昇
し、浴室(R)内部を均一に加熱することになる。
第5図及び第6図は、浴室(R)下部内壁面に床面
(R1)に略沿って高温配管(13)に接続した噴出管(3
0)を配置し、同噴出管(30)に上記床面(R1)に略沿
って開口した噴出孔(31)を多数穿設した多孔手段(N
2)であり、多数条の高温の湯を床面(R1)に略沿って
噴出させることにより、蒸気を床面(R1)に略沿って拡
散させるものである。
また、第2図で示すように、上記の噴霧ノズル(N)
の上流で高温配管(13)を分岐させ、その先端に排水弁
(15)を接続している。
制御装置(C)の入力側には、前述した浴室(R)内
に設置した温度センサ(S)、運転スイッチ(16)及び
温度設定スイッチ(17)が接続しており、出力側には加
圧ポンプ(P)、ヒータ(H)、開閉弁(12)、排水弁
(15)が接続しており、浴室内温度が設定温度よりも低
いときは、開閉弁(12)の開度を大きくし、逆に、浴室
内温度が設定温度よりも高いときは、開閉弁(12)の開
度を小さくするか又は閉鎖して、浴室内温度を一定に保
持するようにしている。
本考案の実施例は上記のように構成されており、スチ
ームサウナ(A)の使用開始に際して、まず、開閉弁
(12)を閉じておき、排水弁(15)を開き、加圧ポンプ
(P)を作動させて、ヒータ(H)中の低温の水を貯湯
槽(4)からの高温の湯と置換する。
次に、排水弁(15)を閉じ、加圧ポンプ(P)を停止
し、ヒータ(H)に通電して貯湯槽(4)からの水を加
熱する。
そして、ヒータ(H)中の水が約90℃まで昇温する
と、加圧ポンプ(P)を始動し、排水弁(15)を開い
て、高温配管(13)中の低温の水をヒータ(H)からの
高温の湯と置換する。
次いで、開閉弁(12)を開き、排水弁(15)を閉じ
て、噴霧ノズル(N)から約5kgf/cm2に加圧され、かつ
約90℃に加熱された湯を、約500ml/minの割合で浴室
(R)の内部に噴霧させる。
噴霧ノズル(N)から噴霧された高温の湯は浴室
(R)の床面(R1)に略沿って略膜状に噴出し、噴出直
後に減圧によって急速に気化して蒸気となり、浴室
(R)下部の床面(R1)に略沿って拡散し、熱対流によ
って上昇し、浴室(R)内部を均一に加熱することにな
る。
上記のように、貯湯槽(4)からの約70℃の湯を約90
℃まで加熱すればよいので、ヒータ(H)が消費する熱
量が少なくてすみ、また、水蒸気を噴出するのに、従来
のように蒸気圧を用いず、加圧ポンプ(P)の吐出圧を
利用しているので噴出のための熱量を要せず、更に熱量
の消費を減少させることができる。
また、約70℃の湯を90℃まで加熱すればよいので、蒸
気発生の立上がりが速く、装置をスタートしてから短時
間で入浴することができる。
そして、温度センサ(S)で開閉弁(12)等を制御し
て浴室内温度を一定に保持する。
上記のように、本考案の蒸気発生装置を具備したスチ
ームサウナ(A)では、浴室(R)の床面に平行な膜状
に蒸気を噴出することができるので、浴室(R)内に急
速、かつ均一に蒸気を充満させることができる。
また、蒸気発生のための水の加熱を二段階に分けて、
前段に貯湯槽を用いたことで、ヒータ(H)の熱源での
発熱量を少なくすることができ、同熱源に、ガス、石油
に比べて発熱量が小さい電熱を適用し易くなる。
また、貯湯槽(4)に夜間電力を利用した貯湯式の電
気温水器を用いることによって、更に、経済的にスチー
ムサウナ(A)を運用することができ、また、熱源を全
て電気で統一することができ、装置の設置及び安全の面
で有利になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る蒸気発生装置を具備したスチーム
サウナの構成を示す説明図、第2図は蒸気発生装置の構
成説明図、第3図は噴霧ノズルの平面図、第4図は第3
図I−I線断面図、第5図は他実施例噴霧ノズルの正面
図、第6図は第5図II−II線断面図、第7図は従来技術
によるスチームサウナの構成を示す説明図。 (A):スチームサウナ (H):ヒータ (N):噴霧ノズル (P):加圧ポンプ (R):浴室 (V):蒸気発生装置 (W):水源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安永 繁文 兵庫県神戸市東灘区魚崎浜町43番1号 日本ユプロ株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−73148(JP,A) 特開 平2−95371(JP,A)

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチームサウナ(A)の浴室(R)内下部
    に、同浴室(R)床面(R1)に略沿った膜状の蒸気を噴
    霧するように開口された噴出孔(22)(31)を備えた噴
    霧ノズル(N)を設置したことを特徴とするスチームサ
    ウナの蒸気噴出構造。
  2. 【請求項2】前記噴霧ノズル(N)は、高温配管(13)
    の先端に連設した基部(20)から先端部(12)に向かっ
    て、噴出孔(22)の上下幅が次第に狭くなるように形成
    したことを特徴とする請求項1記載のスチームサウナの
    蒸気噴出構造。
  3. 【請求項3】前記噴霧ノズル(N)は、高温配管(13)
    の先端に連設した基部(20)から先端部(12)に向かっ
    て、噴出孔(22)の横幅を次第に拡大するように形成し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載のスチームサ
    ウナの蒸気噴出構造。
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JP2537998B2 (ja) * 1988-09-30 1996-09-25 松下電器産業株式会社 スチ―ム入浴室とスチ―ム入浴ユニット
JPH0373148A (ja) * 1989-08-12 1991-03-28 Matsushita Electric Works Ltd スチームルーム

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