JP2537781B2 - 入浴気泡発生装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、給湯器あるいは給湯器付風呂釜等の入浴気
泡発生装置に関するものである。

従来の技術 近年、家庭用の風呂においても入浴水に噴流と気泡を
生じさせて快適に入浴することを目的とした気泡浴槽が
取り入れられている。

第２図は従来の風呂釜の気泡発生装置を示すものであ
る。１は水道水を加熱するための熱交換器であり、２は
給湯用パイプである。３は注湯用パイプであり、熱交換
器１の出口直後に給湯用パイプ２から分岐させられてい
る。４は浴槽であり、注湯用パイプ３が浴槽４の側面に
導かれている。５は閉止弁で、注湯用パイプ３の途中に
設けられている。６は断水等で注湯用パイプが負圧にな
った場合、浴槽水が水道側に逆流することを防ぐバキュ
ームブレーカーであり、そしてこれは閉止弁５の出口側
の注湯用パイプ３の途中に設けられている。

以上のように構成された湯沸器について、以下その動
作について説明する。

熱交換器１により加熱された水道水は、給湯用パイプ
２を通過して、台所、洗面所等数ケ所に給湯される。こ
のとき、注湯用パイプ３に設けられている閉止弁５は閉
じているため、注湯用パイプ３には、湯が流れ込まな
い。

次に浴槽４への注湯について説明する。電気的信号が
閉止弁５に入ると、閉止弁５が自動的に開き、熱交換器
１により適温に加熱された水道水が注湯用パイプ３を通
過して、浴槽４へ注湯する。このとき水量センサーある
いはタイマー等を用いて浴槽４へ適当量が注湯される
と、その信号にて閉止弁５を自動的に閉じて、浴槽４へ
の注湯を完了する。この場合、浴槽４の下部より上部へ
拡散させながら沸し上げるので、均一な湯が得られる。
さらに浴槽４の湯温が低下すると、高温で注湯用パイプ
３より出湯を行ない、浴槽４の湯量が減少しても適温で
出湯を行なう。また、注湯用パイプ３が負圧になった場
合でも、閉止弁５が閉じているため、浴槽水は逆流して
もバキュームブレーカー６より器機外に排出され、給湯
用パイプ２に流れ込むことはない。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような構成では、浴槽４の湯量
が減少した場合、あるいは浴槽の湯温が低下した場合
等、注湯用パイプ３より出湯を行ない浴槽水を適温、適
量にすることができるが、とくに高温での出湯をしたと
き、下部では十分な拡散が期待できず、入浴中の人体の
足部やでん部が十分に低温になるまで混合されていない
熱水に接触するので、快適な入浴を楽しむことができな
かった。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため本発明の気泡発生装置で
は、水道水を加熱するための熱交換器と、加熱された水
道水を給湯するための給湯管路と、前記給湯管路から分
岐させられ、浴槽に接続されている注湯管路と、前記注
湯管路の途中に設けられた閉止弁と、前記閉止弁の出口
側の前記注湯管路の途中に気泡を発生させるためのエア
ーポンプを取り付ける構成を備えたものである。

作用 本発明は上記した構成により、浴槽の湯量が減少した
り、あるいは湯温が低下した場合に注湯する際、エアー
ポンプにより、加熱された水道水に空気を流入させ、浴
槽内に噴流させるために、噴出速度が速く、しかも、エ
アーポンプを使用して低圧の浴槽水中に出た気泡が拡大
し、噴流より大きな拡散による急速な浴槽水との混合で
の低温化が期待でき、人体への熱水接触を緩和した気泡
流を発生させることができる。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面を参照しながら
説明する。なお、上記従来事例と同一部分には同一符号
を付して詳細な説明を省略し、異なる部分を中心に説明
する。

第２図において、７はエアーポンプであり、注湯用パ
イプ３の途中に設けられている。

以上のように構成された気泡発生装置の動作について
説明する。浴槽の湯量が減少したり、湯温が低下した場
合、電気的信号を閉止弁５に与えると、閉止弁５が開
き、熱交換器１により加熱された水道水が注湯用パイプ
３を通過して、浴槽４の側面より噴出される。このとき
にエアーポンプ７より発生させられた空気は水道水内に
流入し気泡となって浴槽４内に噴出する。そして、水道
水を直接浴槽４内に導いているため、高速度で噴出を行
ない、しかもエアーポンプ７からこの高温の熱水中に混
入した空気は低水圧の浴槽水に流入すると急激に気泡径
が拡大する。このため噴出した気泡流は全体として素早
く拡散し、低温の浴槽水との混合によって急速に熱水気
泡流から温水気泡流に変化できる。このため、入浴中の
人体の足部や、でん部等の浴槽下部に位置する箇所への
熱水接触が緩和できて快適な入浴を楽しむことができ
る。

発明の効果 以上のように本発明によれば、水道水を熱交換器で加
熱して直接給湯する給湯管路と、この管路から分岐して
浴槽に導いた注湯管路の途中に気泡を発生するエアーポ
ンプを備えることによって、浴槽水中へ高温の熱水を注
湯する際に、水道水を直接浴槽へ給湯する高圧による高
速度の噴流が得られ、しかもエアーポンプから熱水中へ
混入した空気が低圧の浴槽水中へ流入すると急激に気泡
形が拡大し、気泡流全体が浴槽水で急速に浴槽水と拡散
混合し、熱水気流から迅速に温水気泡流に変化でき、入
浴者への不快な熱水接触を緩和できて、快適な入浴を楽
しむことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の入浴気泡発生装置のシステ
ム図、第２図は来の湯沸器のシステム図である。 １……熱交換器、２……給湯用パイプ、３……注湯用パ
イプ、４……浴槽、５……閉止弁、６……バキュームブ
レーカー、７……エアーポンプ。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水道水を加熱する熱交換器と、加熱された
   水道水を給湯する給湯管路と、前記給湯管路から分岐
   し、浴槽に導かれている注湯管路と、前記注湯管路の途
   中に設けられた閉止弁と、前記閉止弁の出口側の前記注
   湯管路の途中に気泡を発生させるエアーポンプを取り付
   けた入浴気泡発生装置。