JP2001145683A - ミストサウナ装置 - Google Patents

ミストサウナ装置

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JP2001145683A
JP2001145683A JP33244599A JP33244599A JP2001145683A JP 2001145683 A JP2001145683 A JP 2001145683A JP 33244599 A JP33244599 A JP 33244599A JP 33244599 A JP33244599 A JP 33244599A JP 2001145683 A JP2001145683 A JP 2001145683A
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hot water
temperature
mist
heat exchanger
mist sauna
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JP33244599A
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Yoshihiko Ito
義彦 伊藤
Takashi Kono
隆志 河野
Tadao Hasegawa
忠雄 長谷川
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Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミスト発生効率及び水の利用効率を向上させ
たミストサウナ装置を提供する。 【解決手段】 本発明のミストサウナ装置10は、発泡
槽11、熱交換器15、循環ファン17、エアーポンプ
13等を備える。発泡槽11には温水供給配管25から
温水が供給される。貯留された温水にはエアーポンプ1
3から気体が混入されてバブリングされ、ミストを発生
する。発生したミストと吸い込み口19から吸い込まれ
た空気は熱交換器15で加熱されて、ファン17により
吹き出し口21から浴室内に吹き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミストを発生して
浴室(サウナ室)に供給するミストサウナ装置に関す
る。特には、ミスト源の水やエネルギの利用効率を従来
よりも高めるように改良を加えたミストサウナ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決する課題】図7は、従来の
ミストサウナ装置の構造の一例を模式的に示す図であ
る。このミストサウナ装置130は、浴室のカウンタ等
に設置されており、浴室内にミストを含んだ温風を吹き
出す。ミストサウナ装置本体130は熱源機180と、
往き配管155及び戻り配管157からなる循環管路、
及び温水供給配管145でつながっている。ミストサウ
ナ装置130内には、熱交換器135、循環ファン13
7等が配置されている。往き管路155は熱交換器内1
35を蛇行する放熱管路146に接続しており、同放熱
管路146の先は戻り管路157に接続している。温水
供給管路145の先にはヘッダ145bが設けられてお
り、同ヘッダ145bには、所定の間隔で、複数の噴出
口145aが設けられている。ヘッダ145bの噴出口
145aが設けられた部分は熱交換器135の上方に位
置している。装置本体の前面下方には空気吹き出し口1
41が形成され、後面には空気吹き出し口139が形成
されている。循環ファン137は空気吹き出し口141
の奥に配置されている。
【0003】温水供給管路145から供給される温水は
噴出口145aから熱交換器135上に流されて加熱さ
れてミストとなる。また、吸い込み口139から吸い込
まれた空気は熱交換器135を通るときに加温されて温
風となる。ミストと温風は循環ファン137の回転によ
り吹き出し口141から浴室内に吹き出される。熱交換
器135上でミスト化されなかった温水は排水管149
に集められて排水される。
【0004】一般的な例においては、温水供給管路14
5に供給される温水の温度は約60℃、往き配管155
から熱交換器135に供給される温水の温度は約80℃
となるように熱源機180内で設定されている。温水が
熱交換器135上を流れ落ちる際に熱交換器135から
蒸発用の潜熱を得てミストが発生する。このためミスト
の発生量は熱交換器と温水との伝熱効率に依存し、温水
温度が高いほど発生量は多くなる。したがって、供給さ
れる温水及び熱交換器135の温度は高温であることが
好ましい。なお、ここでいうミストとは、細かい水滴を
含む水蒸気という意味である。図7の従来のミストサウ
ナ装置においては、温水供給管路145の装置本体への
入側、及び、往き管路155の熱交換器への入側には流
量調整弁143、163が設けられている。両弁を調整
することにより、例えば、温水供給管路145へ供給さ
れる温水の流量が5リットル/min、熱交換器135に
供給される温水の流量が2リットル/minとなるように
設定される。
【0005】図8は、特開平6−63102号に開示さ
れたスチームサウナ装置の構造を模式的に示す図であ
る。このスチームサウナ装置160は、複数枚の薄板か
らなる熱交換促進部材171を備えている。薄板は連結
部材173により、所定の間隔をあけて連結している。
温水供給配管165には、複数の噴出口が設けられてお
り、熱交換促進部材171上に配置されている。
【0006】温水は、温水供給ヘッダ165の噴出口か
ら熱交換促進部材171上に滴下される。滴下された温
水は熱交換促進部材171上で加熱されて蒸発する。こ
のとき、熱交換促進部材171は上述のように複数の薄
板から構成されているため、温水との接触面積が大きく
なり、蒸気の発生能力を高めている。なお、熱交換促進
部材171上で蒸発しなかった温水は、排気管179に
流れ落ち、排水される。
【0007】図9は、図7のミストサウナ装置を備える
温水供給系統の一例を模式的に示す図である。この温水
供給系統は、熱源機180から、風呂171及びミスト
サウナ装置130を備えたシステムバス、さらに室内放
熱機173や各給湯栓175へ所定の温度の温水を供給
するものである。この例では、熱源機180は約80℃
の温水と約60℃の温水を作り出し、各部へ適宜な温度
の温水を供給している。
【0008】60℃の温水供給配管209は、台所や洗
面所等の各給湯栓177へ送られる給湯配管231と、
浴室の風呂給湯栓175とシャワー給湯栓176に送ら
れる浴室給湯配管233に分岐している。浴室給湯配管
233は、分岐継手235を介して、風呂の温水給湯栓
175、シャワーの温水給湯栓175、ミストサウナ装
置130の温水供給管路145に接続されている。ミス
トサウナ装置130への管路145はフレキ管で構成さ
れており、ストレーナ付き止水弁241を介して継手2
35に接続している。80℃の温水供給系統は往き管路
236及び戻り管路237からなる循環管路となってお
り、ヘッダー239を介して温水式エアコン等の室内放
熱機173及びミストサウナ装置130につながってい
る。ミストサウナ装置130への往き管路155は装置
本体内の熱交換器135の放熱管路の入側に接続し、戻
り管路157は同放熱管路の出側に接続している。風呂
171は、熱源機180と往き管路215及び戻り管路
217でつながっており、いわゆる追い焚き時には、浴
槽内の温水を加熱できるようになっている。
【0009】ミストサウナ装置130はコントローラ2
43で操作、制御される。またこのコントローラ243
は浴室外リモコン245や浴室内リモコン247からも
制御できる。ミストサウナ用コントローラ243と風呂
リモコン249は熱源機180の制御部で制御される。
さらに熱源機180はメインリモコン251でも操作、
制御することができる。
【0010】図10は、他の従来例に係るミストサウナ
装置の構造を模式的に示す図である。このミストサウナ
装置130´においては、熱交換器135´に温水を流
す温水供給管路145´の噴出口がシャワースプレイ1
45aとなっている。このように温水を霧状で熱交換器
135´に噴霧すると、温水と熱交換器135´との接
触頻度(面積)が増加し、ミストの発生効率が上昇す
る。ミスト化されなかった温水は熱交換器135´から
排水管149´へ排水される。
【0011】しかし、図7や図8に示すミストサウナ装
置は、温水をそのまま熱交換器上に滴下する方式のもの
が使用されている。このような方式では、熱交換器上で
ミスト化されなかった温水は、排出される仕組みとなっ
ている。このとき、例えば温水供給管路に供給される流
量約5リットル/minの温水のうち、ミストとなるのは
0.2リットル/minにすぎず、ほとんどの温水は排出
される。熱量の利用率を考慮すると、熱源機に送られる
水の温度を15℃、ミストサウナ装置の温水供給管路に
送られる温水の温度を60℃、ミストサウナ装置から排
水される温水の温度を45℃とすると、利用率は、(6
0℃−45℃)×約5リットル/min/{(60℃−15
℃)×5リットル/min}×100=30%となる。この
ように約70%が無駄になっており、温水の有効利用が
図られていないため、ミストサウナ装置のランニングコ
ストは相当に高い。
【0012】排出される温水は排出管から流されること
となる。排出される温水は多量であり、見た目にも無駄
遣いしていると感じられる程度となり、ミストサウナ普
及の障害ともなりかねない。
【0013】図11は、後付け式のミストサウナ装置を
浴室に設置した状態を模式的に示す図である。後付け式
の場合は、排出管149から排出される温水は、浴室の
排水路を通して排水口150へ流し込むようにしてい
る。このとき、排出管149が露出する場合があり、邪
魔になることがある。さらに、排水の温度は約60℃と
高温であり、排水管149から流れ出た排水が身体に触
れると熱いと感じる場合もある。
【0014】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、ミスト発生効率及び水の利用効率を向上させ
たミストサウナ装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の態様のミストサウナ装置は、 水中に気体
を混入してバブリングすることによりミストを発生させ
るとともに、該ミストを加熱して放出することを特徴と
する。バブリングにより水を水滴状にしてミストを発生
させ、このミストを加熱するため、ミストの発生効率が
高まる。したがって、温水を流下する場合と比較して、
熱効率の高いミストサウナ装置を提供できる。さらに、
ミストを発生させるための水は所定量貯留されているた
め、補給や排水を制御することで過剰な排水を抑えるこ
とができ、水の利用効率が高まる。
【0016】本発明の1つの具体的態様のミストサウナ
装置は、 発泡槽と、 該発泡槽に水を供給する手段
と、 該発泡槽に気体を混入してバブリングする手段
と、 該発泡槽から発生したミストを含む空気を送るフ
ァンと、 該空気が高温となるように加熱する手段と、
を具備することを特徴とする。
【0017】この態様においては、上記発泡槽に温水を
供給する手段をさらに備えることが好ましい。発泡槽内
の温水をバブリングしてミスト状にすることで、冷水を
バブリングする場合よりも、ミストの発生効率が高ま
る。
【0018】なお、発泡槽に温水を供給する代わりに、
発泡槽内の水を加熱するヒーターを設けておき、供給し
た水を加熱してもよい。
【0019】上記加熱手段は、ミストを含む空気を加熱
する熱交換器としてよい。さらに、熱交換器に付着した
ミストを上記発泡槽に戻すように構成することが好まし
い。熱交換器とすることで、ミストを含む温風の温度を
適温に制御しやすくなる。また、浴室内に吹き出されな
かった水滴は熱交換器に付着して発泡槽内に滴下して回
収される。したがって、過剰の温水を排水することがな
く、水の利用効率が高まる。
【0020】また、発泡槽に温水を供給する手段と、ミ
ストを含む空気を加熱する温水循環式の熱交換器とを備
える場合、熱交換器に供給する温水温度の方が、発泡槽
に供給する温水温度よりも高いことが好ましい。例え
ば、発泡槽への供給温度を60℃、熱交換器への供給温
度を80℃とする。こうすることにより、充分な蒸発潜
熱を得ることができるという利点がある。
【0021】また、ミストサウナ装置の設置される室の
室温を検知する温度センサをさらに備えることとしても
よい。室温に応じて加熱手段を制御し、適当な温度の温
風を吹き出すことができる。
【0022】このとき、上記温度センサで検知された室
温に応じて上記ファンの回転数を変えることとしてもよ
い。あるいは、上記温度センサで検知された室温に応じ
て上記熱交換器に供給する温水の温度を変えることとし
てもよい。このようにすれば、室温に応じて、適当な風
量、あるいは、適当な温度の温風を吹き出すことができ
る。
【0023】また、上記熱交換器に、該熱交換器内の温
水温度を検知する温度センサをさらに備えることとして
もよい。このとき、上記温度センサで検知された温度に
応じて上記熱交換器に供給される温水の温度を変えても
よい。熱交換器に供給される温水の温度を変えること
で、吹き出される温風の温度を変えることができる。
【0024】また、この態様においては、上記熱交換器
用温度センサで検知された温水温度が所定温度に達し、
かつ、上記発泡槽に所定水位の温水が供給されると、上
記ファン及び上記バブリング手段が運転を開始するよう
にしてもよい。熱交換器内の温水温度が十分な値で、発
泡槽に所定水位の温水が貯留された状態で運転を開始す
ると、適宜な温度のミスト及び温風を運転開始直後から
吹き出すことができる。
【0025】さらに、上記ファンの運転時間をカウント
するタイマをさらに備え、ミストサウナ装置の運転終了
後、所定時間経過後にファンを停止することも好まし
い。熱交換器が乾燥するまでファンを運転することで、
熱交換器のカビやぬめりの発生を防止したり、臭いを防
ぐことができる。
【0026】さらに、上記発泡槽の排水管に開閉弁を備
え、上記発泡槽内の温水の温度を検知する温度センサを
さらに備え、ミストサウナの運転終了後に、該温度セン
サで検知された発泡槽内の温水温度が所定値以下になる
と該開閉弁を開くようにすることも好ましい。発泡槽か
ら排水される温水温度を所定温度以下とすることで、浴
室の排水口に高温の温水が流れることを防ぐことができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の実施例に係るミストサウナ装置の
構成を模式的に示す図であり、(A)は装置全体の断面
図、(B)は発泡槽の断面図である。ミストサウナ装置
10の本体内には、発泡槽11、エアーポンプ13、熱
交換器15、循環ファン17等が備えられている。本体
の前面上部には空気吸い込み口19が形成され、下部に
は空気吹き出し口21が形成されている。循環ファン1
7は空気吹き出し口21の奥に設置されている。
【0028】発泡槽11には、熱源機(図示されず)か
ら、温水供給管路25及び開閉弁23を介して温水が供
給される。同槽11にはさらに開閉弁27を介して排水
管29が接続されている。発泡槽11の底面付近には気
泡発生用の配管31が設置されている。この配管31に
は所定の間隔で複数のノズル31aが形成されている。
同配管31には、発泡槽11外に設置されたエアーポン
プ13から空気が送られる。発泡槽11内に所定量の温
水が貯留された状態で、気泡発生用配管31に空気が送
られると、ノズル31aから気泡が吹き出す。このと
き、ビールやサイダー等の炭酸水の泡が水面上に噴出す
るような程度に気泡が吹き出すことが好ましい。このた
め、エアーポンプ13の圧力は例えば0.5Kg/cm
2(締め切り圧力)、ノズル31aの径は10mm程度に
設定される。発泡槽11には水位センサ33が設けられ
ている。
【0029】熱交換器15は蛇行するパイプと、このパ
イプに設けられた複数のフィンからなり、放熱管路を形
成する。この放熱管路の入側は、熱源機からの往きの管
路35と接続し、出側は戻りの管路37に接続してい
る。熱交換器15は発泡槽11の上方に設置される。こ
のとき、熱交換器15は発泡槽11に貯留された温水の
水面上に設置されても、一部が温水に浸されるよう設置
されてもよい。後者の場合、熱交換器で発泡槽内の水を
加熱することができる。
【0030】この例においては、温水供給管路25から
発泡槽11に供給される温水温度は約60℃であり、往
き管路35から熱交換器35に供給される温水温度は約
80℃である。これらの温水供給系統については後述す
る。
【0031】空気吸い込み口19の下流には温度センサ
39が設けられて、吸い込まれる空気の温度(室温)を
検知する。さらに、熱交換器15にも温度センサ41が
設けられて、熱交換器15にの出側部における温水の温
度を検知する。発泡槽11の温水供給管路25や排水管
29に設けられた開閉弁27、25、熱交換器用温水供
給管路35に設けられた開閉弁43、エアーポンプ13
及び循環ファン17は、装置本体あるいは熱源機に設け
られた制御部で操作される。温度センサ19、41で検
知された温度、水位センサ33で検知された水位に関す
る信号も制御部に送られる。制御部はリモコンを備えて
いてもよい。
【0032】このミストサウナ装置10の総合的な作用
について説明する。まず、発泡槽11の排水管29の開
閉弁27を閉じ、水位センサ33で検知されるまで、発
泡槽11に温水供給管路25から所定量の温水(約60
℃)を貯留する。そして、エアーポンプ13が稼動し、
ノズル31aから空気が噴出し、発泡槽11内の温水を
発泡させてミスト状に噴霧する。同時に、熱交換器15
に温水(約80℃)を循環させる。発生したミストはこ
の熱交換器15で加温される。さらに循環ファン17が
回転し、吸い込み口19から空気を吸い込む。この空気
は熱交換器15で加温されて温風となる。暖かいミスト
と温風は吹き出し口21から浴室内に吹き出される。
【0033】なお、吹き出されなかったミストは熱交換
器15に付着して、発泡槽11に滴下して回収される。
このように、ミストとならなかった水分は全て回収さ
れ、再度発泡させてミスト化することができる。したが
って、過剰な水を消費することがなく、水を有効に利用
することができる。
【0034】図2は、熱源機からミストサウナ装置への
温水供給系統の一例を示す図である。この例の熱源機6
0は、ミストサウナ装置10や風呂51、床暖房装置5
3、浴室暖房乾燥機55、及び台所や洗面所等の温水供
給栓57a、57b、57cに所定の温度の温水を供給
する。熱源機60本体内には、図の右端部に示すよう
に、給湯用の熱交換器63、バーナ65及びファン67
が設けられている。バーナ65では、ガス供給源69か
ら供給された燃焼ガスが、ファン67から送られた空気
と混合されて燃焼し、燃焼ガスを発生させる。このバー
ナ65の火炎の放射熱及び燃焼ガスからの熱伝達によ
り、熱交換器63が加熱される。給水管71から熱交換
器63に送られた水は、所定の温度(一例60℃)に加
熱される。加熱された温水は温水供給配管73に送られ
る。この温水供給管路73は台所や風呂、洗面所等の温
水供給栓57a、57b、57cやミストサウナ装置1
0の発泡槽11に送られる。
【0035】熱源機60内には、図の中央部に示されて
いるように、暖房用の熱交換器75、バーナ77及びフ
ァン79も設けられている。熱交換器75は、ミストサ
ウナ装置10や床暖房装置53、浴室暖房乾燥機55用
の往き管路81及び戻り管路83からなる循環管路の一
部を形成している。往き管路81と戻り管路83の間に
はポンプ85が設けられて、管路内の温水を循環させて
いる。この往き管路81内には、高温管路87(一例8
0℃)と低温管路89(一例60℃)が設けられてい
る。すなわち、ポンプ85で循環される温水は三方弁9
1で熱交換器75を通る高温管路87と、熱交換器75
を通らない低温管路89に分岐する。バーナ77では、
ガス供給源69から供給された燃焼ガスが循環ファン7
9から送られた空気と混合されて燃焼し、燃焼ガスを発
生させる。このバーナ77の火炎の放射熱及び燃焼ガス
からの熱伝達により、熱交換器75が加熱される。往き
管路81から熱交換器75へ送られた水は所定の温度
(一例80℃)に加熱され、高温管路87となる。この
高温管路87は各機器へ供給される前にバイパス管路9
3に分岐している。このバイパス管路93は戻りの管路
83と接続している。すなわち、高温管路87は、高温
の温水を各機器へ供給するとともに、戻り管路83にも
供給している。これにより、低温の戻り水と高温水を混
合して低温管路用89の温水(一例60℃)を作り出し
ている。この混合の割合の制御方法は、公知の方法であ
って、その説明は省略する。
【0036】床暖房装置53には、低温管路89からに
低温(一例60℃)の温水が供給されている。一方、浴
室暖房乾燥機55には、高温管路87から高温(一例8
0℃)の温水が供給されている。ミストサウナ装置10
の熱交換器15には、高温及び低温の温水を選択的に供
給できる(詳細後述)。
【0037】また、風呂追い焚き用として別に熱源機内
を通る循環管路が形成されている。この循環管路は風呂
51への往き管路95と風呂51からの戻り管路97か
らなり、ポンプ99で温水を循環させている。この循環
管路は、上述の各機器へ送られ高温循環管路87に形成
された熱交換器101を通過している。風呂51内の水
は、この熱交換器101において、高温循環水により間
接加熱される。
【0038】風呂51への給湯は、給湯用配管の温水配
管73から分岐して風呂用温水供給栓57bに接続する
温水供給配管110や、温水配管73から分岐して風呂
用循環管路の往き配管95に接続する注湯用配管107
から供給される。注湯用配管107には電磁弁109及
び逆流防止用のチェック弁108が設けられている。全
自動風呂の場合は、風呂用循環管路内の温度センサ10
3で検知された温度に応じて、風呂用熱交換器101を
作動させて循環する温水の温度を調整する。さらに、風
呂用循環管路内に水位センサ105が設けられており、
水位が減ると注湯が行われる。注湯も、注湯用配管10
7から行われ、水位センサ105で検知された水位が下
がると弁109が開かれて注湯が開始される。
【0039】図3は、本発明の他の実施例に係るミスト
サウナ装置の構造を模式的に示す図である。この例のミ
ストサウナ装置は、発泡槽11内に電気式ヒーター45
が備えられて発泡槽11内の温水の加熱を行っている。
発泡槽11内の水を高温にすることによって、発生させ
るミストへの熱伝達率が向上する。
【0040】次に、本発明のミストサウナ装置の運転時
の制御を説明する。図4は、本発明のミストサウナ装置
の運転初期の制御を示すフローチャートである。最初
に、リモコン等で運転開始の指示を受けると、S10で
熱源機が運転を開始する。そして、S11で発泡槽11
の排水管29の開閉弁27を閉じる。S12で、発泡槽
11への温水供給配管25の開閉弁23を開き、発泡槽
11への温水供給を開始する。このときの温水温度は約
60℃である。さらに、S13で熱交換器14への往き
管路35の開閉弁43を開く(このときの温水温度につ
いては後述する)。
【0041】発泡槽11へ供給される温水の量は、発泡
槽11に設けられた水位センサ33で検知されている。
S14で、この水位がエアーノズル31aが水没する程
度に達したことが検知されると、S15で温水供給配管
25の開閉弁23を閉じて温水供給を停止する。さら
に、S16で熱交換器15に設けられた温度センサ41
で検知される温水温度が所定温度(一例45℃)に達し
たかどうか判定する。
【0042】熱交換器15の温水温度が所定温度に達す
ると、温風を発生させるための熱交換に十分な温度に達
したとみなし、S17で循環ファン17を稼動させる。
さらに、S18でエアポンプ13を稼動させて、発泡槽
11内の温水を発泡させる。発泡槽内の温水温度は約6
0℃と高く、効率的にミストが発生する。運転中、発泡
槽内の水位は常に水位センサ33で検知されている。S
19で、水位が所定範囲内かどうかを判定し、水位が減
った場合はS20で温水供給配管25の開閉弁23を開
き、注湯を行う。所定水位に達すると、S21で開閉弁
23を閉じる。このように発泡槽11内の水位を一定範
囲内に維持している。
【0043】温風温度や発生させるミストの量は、図2
に示すミストサウナ装置の熱交換器15に供給する温水
温度や発泡槽11内の温水温度を変えることで調整す
る。すなわち、熱交換器15への配管は、熱源機の高温
管路87とつながる供給管路35a及び低温管路89と
つながる供給管路35bの双方を含む。各管路には電磁
弁43a、43bが設けられている。温風温度を低くし
たい場合は低温供給管路35b、高くしたい場合は高温
供給管路35aから温水を供給するよう各電磁弁43
b、43aを開閉する。また、高温管路87のみを接続
した場合は、熱源機側に80℃または60℃を要求する
ことによって温風温度を調整する。発泡槽11にはヒー
ター45(図3参照)を設置してもよい。ミストの発生
量を多くしたい場合はヒーター45を作動させて発泡槽
内の温水をさらに加熱する。
【0044】また、浴室温度センサ39で検知された温
度に応じて、循環ファン17の運転を変化させてもよ
い。例えば、浴室温度が所定値よりも低ければ、循環フ
ァン17を強運転とし、所定値よりも高ければ循環ファ
ン17を弱運転とする。
【0045】図5は、ミストサウナ装置の運転停止時の
制御を示すフローチャートである。リモコン等により運
転停止命令が発せられると、S22で熱源機が運転を停
止し、S23でエアポンプ13も運転を停止する。さら
に、S24で熱交換器15への温水供給配管35の電磁
弁43を閉じ、熱交換器15への温水供給を停止する。
さらに、S25で、発泡槽11の排水管29の開閉弁2
7を開き、発泡槽11を排水する。
【0046】また、S26で、発泡槽11が空になった
時点からの時間をカウントし、所定時間(一例30分)
経過すると、S27で循環ファン17を停止する。この
ときの所定時間は、熱交換器15が乾燥するのに必要な
時間である。こうすることにより、熱交換器15のカビ
の発生を防止し、臭いの発生を抑える。
【0047】また、S25において、発泡槽11に温度
センサを設けて、排水される温水の温度を検知してもよ
い。この場合、温水温度が熱くない程度の温度(一例3
0℃)になった時点で、排水管29の開閉弁27を開く
ようにすると、排水管が露出している場合において、排
水が熱すぎて入浴者に危険を及ぼすおそれがなくなる。
【0048】図6は、本発明のミストサウナ装置運転時
の浴室温度の経時変化を示すグラフである。グラフ中の
実線が本実施例を示し、破線が従来例(図7、8のも
の)を示す。このグラフからわかるように、本発明のミ
ストサウナ装置は浴室温度の立ち上がりが早い。
【0049】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は以下の利点を有する。 (1)バブリングにより水を水滴状にしてミストを発生
させ、このミストを加熱するため、ミストの発生効率が
高まり、浴室内温度の立ち上がりも早い。したがって、
温水を流下する場合と比較して、熱効率の高いミストサ
ウナ装置を提供できる。 (2)さらに、ミストを発生させるための水は所定量貯
留されているため、補給や排水を制御することで過剰な
排水を抑えることができる。したがって、従来のように
温水を垂れ流しすることがないので、水の利用効率が高
まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るミストサウナ装置の構成
を模式的に示す図であり、(A)は装置全体の断面図、
(B)は発泡槽の断面図である。
【図2】熱源機からミストサウナ装置への温水供給系統
の一例を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例に係るミストサウナ装置の
構造を模式的に示す図である。
【図4】本発明のミストサウナ装置の運転初期の制御を
示すフローチャートである。
【図5】ミストサウナ装置の運転停止時の制御を示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明のミストサウナ装置運転時の浴室温度の
経時変化を示すグラフである。
【図7】従来のミストサウナ装置の構造の一例を模式的
に示す図である。
【図8】特開平6−63102号に開示されたスチーム
サウナ装置の構造を模式的に示す図である。
【図9】図7のミストサウナ装置を備える温水供給系統
の一例を模式的に示す図である。
【図10】他の従来例に係るミストサウナ装置の構造を
模式的に示す図である。
【図11】後付け式のミストサウナ装置を浴室に設置し
た状態を模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 ミストサウナ装置 11 発泡槽 13 エアーポンプ 15 熱交換
器 17 循環ファン 19 空気吸
い込み口 21 空気吹き出し口 23、27
開閉弁 25 温水供給管路 29 排水管
路 31 ノズル 33 水位セ
ンサ 35 往き管路 37 戻り管
路 39、41 温度センサ 45 ヒータ 51 風呂 53 床暖房
装置 55 浴室暖房乾燥機 57 温水供
給栓 60 熱源機 63、75、
101 熱交換器 65、77 バーナ 67、79
ファン 69 ガス供給源 71 水供給
源 73、110 温水供給配管 81 往き管
路 83 戻り管路 85 ポンプ 87 高温管路 89 低温管
路 91 三方弁 93 バイパ
ス管路 95 往き管路 97 戻り管
路 99 ポンプ 103 温度セ
ンサ 105 水位センサ 107 注湯
用配管 108 チェック弁 109 電磁

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に気体を混入してバブリングするこ
    とによりミストを発生させるとともに、該ミストを加熱
    して放出することを特徴とするミストサウナ装置。
  2. 【請求項2】 発泡槽と、 該発泡槽に水を供給する手段と、 該発泡槽に気体を混入してバブリングする手段と、 該発泡槽から発生したミストを含む空気を送るファン
    と、 該空気が高温となるように加熱する手段と、を具備する
    ことを特徴とするミストサウナ装置。
  3. 【請求項3】 上記発泡槽に温水を供給する手段をさら
    に備えることを特徴とする請求項2記載のミストサウナ
    装置。
  4. 【請求項4】 上記発泡槽内の水を加熱するヒーターを
    さらに備えることを特徴とする請求項2記載のミストサ
    ウナ装置。
  5. 【請求項5】 上記加熱手段が、ミストを含む空気を加
    熱する熱交換器であることを特徴とする請求項2記載の
    ミストサウナ装置。
  6. 【請求項6】 上記熱交換器に付着したミストを上記発
    泡槽に戻すように構成されていることを特徴とする請求
    項5記載のミストサウナ装置。
  7. 【請求項7】 上記発泡槽に温水を供給する手段をさら
    に備え、 上記加熱手段が、ミストを含む空気を加熱する温水循環
    式の熱交換器であり、 熱交換器に供給する温水温度の方が、発泡槽に供給する
    温水温度よりも高いことを特徴とする請求項2記載のミ
    ストサウナ装置。
  8. 【請求項8】 ミストサウナ装置の設置される室の室温
    を検知する温度センサをさらに備えることを特徴とする
    請求項2記載のミストサウナ装置。
  9. 【請求項9】 上記温度センサで検知された室温に応じ
    て上記ファンの回転数を変えることを特徴とする請求項
    8記載のミストサウナ装置。
  10. 【請求項10】 上記温度センサで検知された室温に応
    じて上記熱交換器に供給する温水の温度を変えることを
    特徴とする請求項8記載のミストサウナ装置。
  11. 【請求項11】 上記熱交換器に、該熱交換器内の温水
    温度を検知する温度センサをさらに備えることを特徴と
    する請求項2記載のミストサウナ装置。
  12. 【請求項12】 上記温度センサで検知された温度に応
    じて上記熱交換器に供給される温水の温度を変えること
    を特徴とする請求項11記載のミストサウナ装置。
  13. 【請求項13】 上記熱交換器用温度センサで検知され
    た温水温度が所定温度に達し、かつ、上記発泡槽に所定
    水位の温水が供給されると、上記ファン及び上記バブリ
    ング手段が運転を開始することを特徴とする請求項11
    記載のミストサウナ装置。
  14. 【請求項14】 上記ファンの運転時間をカウントする
    タイマをさらに備え、ミストサウナ装置の運転終了後、
    所定時間経過後にファンを停止することを特徴とする請
    求項2記載のミストサウナ装置。
  15. 【請求項15】 上記発泡槽の排水管に設けられた開閉
    弁と、上記発泡槽内の温水の温度を検知する温度センサ
    と、をさらに備え、 ミストサウナの運転終了後に、該温度センサで検知され
    た発泡槽内の温水温度が所定値以下になると該開閉弁を
    開くことを特徴とする請求項2記載のミストサウナ装
    置。
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