JP2002039562A

JP2002039562A - 暖房装置

Info

Publication number: JP2002039562A
Application number: JP2000224562A
Authority: JP
Inventors: Kazuhisa Shiraishi; 和久白石
Original assignee: Inax Corp
Current assignee: Inax Corp
Priority date: 2000-07-25
Filing date: 2000-07-25
Publication date: 2002-02-06

Abstract

(57)【要約】【目的】施工が容易で、かつ浴室内等を早期に効率よ
く暖房させることのできる暖房装置の提供を目的とす
る。【構成】熱源器からの高温湯を本体３ａ内で配管９を
通し循環させ、本体内のファン６を回転させて外部に温
風を吹き出す暖房装置３における本体３ａ内に、熱源器
からの高温湯をミスト状に噴霧するノズル１３，１３を
備えたミスト装置Ｍを内蔵して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、浴室内とかシャワー
ユニット内等に設置される暖房装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、高温湯を循環させ、
ファンの回転で温風を吹き出させて暖房する暖房装置
が、浴室等に設けられたものがあるが、ファンで吸い込
んだ空気を、循環する高温湯で暖めて吹き出す構造であ
るため、浴室内等を暖めるのに時間が掛かり、効率よく
暖房できにくいという問題点があった。また、従来で
は、浴室内には暖房装置の他に、換気扇とか、水栓装置
に接続されたミストサウナ装置等が別々に設置されてお
り、それらの各装置を別々に設置するための施工が面倒
であるという問題点があった。また、従来、暖房装置と
して、内部にヒーターを備えて、ヒーターに散水させて
蒸気を発生させる構造のものが存在するが、十分な蒸気
量を得るためには大容量のヒーターが必要となり、ま
た、ヒーターへ散水する構造であるため、ヒーターに冷
熱ショックがかかり、耐久性が落ちてしまい、また、ヒ
ーター表面に水中の無機物などが析出して、ヒーター効
率が落ちるという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、効率よく浴室内等を暖
めることができ、しかも、施工が容易である暖房装置を
提供をせんことを目的とし、その第１の要旨は、熱源器
からの高温湯を配管を通し本体内で循環させるととも
に、該本体内のファンを回転させて外部に温風を吹き出
す暖房装置における前記本体内に、前記熱源器からの高
温湯をミスト状に噴霧するミスト装置を内蔵したことで
ある。また、第２の要旨は、前記暖房装置用配管内を流
れる高温湯の熱で前記ミスト装置用配管内の湯を昇温さ
せた後に、前記ミスト装置を作動させるように制御構成
したことである。また、第３の要旨は、前記暖房装置を
浴室天井に設置したことである。また、第４の要旨は、
前記ミスト装置の運転時には、前記暖房装置を連動して
運転させるように構成したことである。また、第５の要
旨は、前記ミスト装置用配管の経路には加圧ポンプが配
設されていることである。また、第６の要旨は、前記暖
房装置用のリモコンに、前記ミスト装置の運転／停止用
スイッチが設けられていることである。

【０００４】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は、浴室に暖房装置を設けた概略構成図であ
り、浴室１の天井１ａに暖房装置３を設置し、この暖房
装置３を浴室外に設けた熱源器４に配管接続して構成し
たものである。なお、図中２は浴槽である。

【０００５】この暖房装置３を詳しく説明するために、
図２では、暖房装置３の側面透視図を示し、また図３で
は、暖房装置３のカバーを取り外して下から見た底面図
を示し、また図４では、図２の暖房装置３を上から見た
平面図を示す。暖房装置３の本体ケース３ａ内には、モ
ーター５で回転されるシロッコファン６が内蔵されてお
り、シロッコファン６の外周側には、空気を熱交換部８
側へ導くためのガイド板７が配置されており、本体ケー
ス３ａ内に設けられた熱交換部８は、高温湯が循環する
折り曲げ形成された循環配管９の周りに熱交換用のフィ
ン１０が設けられて構成されており、シロッコファン６
側から送られてくる空気が、この熱交換部８の熱を受
け、温風となって外部に吹き出されるように構成されて
いる。

【０００６】なお、循環配管９の入口側の接続口９ａに
は、本体ケース３ａの上面側から行き循環配管１１が接
続されており、また、循環配管９の出口側の接続口９ｂ
には戻り循環配管１２が接続されたものとなっており、
この行き循環配管１１と戻り循環配管１２は、図５に概
略図に示すように、暖房装置３と熱源器４間で循環経路
を形成して、熱源器４で生成された高温湯が循環される
ように構成されている。

【０００７】また、本体ケース３ａ内には、複数のノズ
ル１３，１３，１３で構成されるミスト装置Ｍが内蔵さ
れたものとなっており、このノズル１３，１３，１３の
接続口１４ａにはミスト用配管１４が外部から接続され
ており、このミスト用配管１４は、図５に示すように前
記熱源器４に接続されて、熱源器で生成された高温湯を
ノズル１３，１３，１３に供給して、高温湯をノズル１
３，１３，１３からミスト状に噴出させることができる
ように構成されている。

【０００８】なお、ミスト用配管１４の経路内には加圧
ポンプ２７ｂを設けておき、ノズル１３，１３，１３か
ら勢いよくミストを噴出させることができるように構成
しておくことができる。なお、ミスト用配管１４の経路
内の他、熱源器４内に加圧ポンプ２７ａを設けておくこ
ともできる。なお、ノズル１３，１３，１３は前記熱交
換部８の下流側に配置されており、熱交換部８を通り浴
室内に吹き出される温風により、ノズル１３，１３，１
３から噴出されたミストを強制的に攪拌して、温風内に
細かいミストを混合させ、浴室内に吹き出させることが
できるように構成されている。

【０００９】なお、本体ケース３ａの上面には制御部１
５が設けられており、この制御部１５は前記モーター５
に接続されており、制御部１５には、電源コード１６及
びリモコン接続コード１８が接続されているとともに、
別の場所に設置された換気扇に接続する換気扇接続コー
ド１７が接続されたものとなっており、制御部１５によ
り別の場所に設置された換気扇も運転制御できるように
構成されている。

【００１０】なお、図６に概略図で示すように、本体ケ
ース３ａの下面には、内側カバー１９と表側カバー２０
がビス等で取り付けられるものであり、内側カバー１９
は図７に示すように、前記ファン６の整合される位置
に、室内の空気を吸い込む吸気口１９ａが形成されてお
り、また、ノズル１３，１３と整合される位置に、ノズ
ル用開口１９ｂが開口形成されており、また、温風の吹
き出される位置に、温風用グリル１９ｃが形成されたも
のとなっている。また、表側カバー２０は図８に示すよ
うに、ノズル用開口１９ｂと整合する位置に、ミスト噴
射開口２０ａが形成され、また、多数の温風吹き出し用
の温風開口２０ｂが形成されたものとなっている。

【００１１】このような構成では、熱源器４からの高温
湯を循環配管９内に循環させ、シロッコファン６を回転
させて温風を吹き出させることができ、また、熱源器４
からの高温湯をノズル１３，１３，１３から噴出させ
て、高温のミストを温風と同時に浴室内に噴出させ、浴
室内を早期に昇温させることができるものとなる。

【００１２】なお、ミスト装置Ｍが暖房装置３内に一体
化されているため、別途、ミスト装置を設置する必要が
なく、施工を楽に行うことができ、一体型であるため設
置場所も少なくて済み、浴室内をスッキリとさせること
ができ、特に天井１ａに設ければ、更に浴室内をスッキ
リとさせることができるものとなる。また、熱源器４は
ミスト装置Ｍと暖房装置３で共用であるため、一個設置
すれば良く、より施工が楽である。なお、別体の従来の
ミスト装置のように水栓装置と連繋されておらず、水栓
への給湯温度とは関係なく熱源器４で高温の湯を生成し
て、ミスト用配管１４を通してノズル１３から高温の湯
を噴出させることができるものとなり、少ない噴霧量で
高速に浴室内を暖房させることができるものとなる。

【００１３】なお、浴室外の脱衣室等に、図９に示すよ
うなリモコン２１を設けておき、このリモコン２１に
は、ミストスイッチ２４を設け、その他、換気スイッチ
２２とか暖房スイッチ２３を設けておき、換気スイッチ
２２がＯＮされた時には換気扇が作動され、また、暖房
スイッチ２３がＯＮされた時には、暖房装置３とミスト
装置Ｍを同時に運転させ、即ち前記シロッコファン６が
回転され、熱源器４が作動し、かつノズル１３からミス
トが噴出され、高温のミストと温風を同時に浴室内に噴
出させることができるものであり、また、ミストスイッ
チ２４をＯＮ，ＯＦＦすることにより、別途、ミスト装
置Ｍの運転停止が行えるように構成されている。

【００１４】なお、図１０〜図１２に示すような配管構
成とすることにより、ノズル１３から噴出されるミスト
を早期に効率良く昇温させることができるものとなる。
即ち図１０では、ミスト用配管１４と行き循環配管１１
と戻り循環配管１２を重ね合わせて保温材２５で覆った
ものであり、循環配管１１，１２からの熱がミスト用配
管１４に伝えられて、ミスト用配管１４内の湯を早く昇
温させることができるものである。

【００１５】また、図１１では、行き循環配管１１内に
ミスト用配管１４を同軸状に配管させたものである。ま
た、図１２では、行き循環配管１１内の一部にミスト用
配管１４を入り込ませて、二重管構造に構成したもので
ある。このような配管構造としておき、前記制御部１５
で、熱源器４からの高温湯が行き循環配管１１内に流さ
れて、その熱でミスト用配管１４の湯が昇温した後に、
前記ノズル１３からミストを噴出させるような制御構成
にすることができ、このような制御構成では、初期の段
階からノズル１３から高温のミストが噴出されることと
なり、ミスト用配管１４内に溜まっている冷水が初期に
ノズル１３から噴出されることを良好に防ぐことができ
るものとなる。

【００１６】

【発明の効果】本発明の暖房装置は、熱源器からの高温
湯を配管を通し本体内で循環させるとともに、本体内の
ファンを回転させて外部に温風を吹き出す暖房装置にお
ける本体内に、熱源器からの高温湯をミスト状に噴霧す
るミスト装置を内蔵したことにより、暖房装置とミスト
装置を同時に運転させることで、ミストだけを噴出させ
て昇温させるよりも早く高速で浴室内等を暖房すること
ができるものとなり、また、ミスト単独の場合よりもミ
スト側の熱量を少なくすることができるものとなる。ま
た、１個の熱源器で高温の湯を生成させてミスト装置と
暖房装置に供給することができ、熱源器を高温に設定し
て、高温の湯を良好に生成させることができるものとな
る。また、暖房装置とミスト装置が一体化されているた
め、設置場所も少なくて、コンパクトにスッキリと設置
でき、施工も楽なものとなる。また、ミスト装置から噴
出されるミストに、暖房装置のファンからの温風を当て
ることにより、攪拌されてミストが均一化されて、浴室
内等の温度を均一化させることができるものとなる。

【００１７】また、暖房装置用配管内を流れる高温湯の
熱でミスト装置用配管内の湯を昇温させた後に、ミスト
装置を作動させるように制御構成したことにより、ミス
ト装置から初期冷水が噴出されることがなく、当初から
高温の湯を噴出させて使用することができるものとな
る。

【００１８】また、暖房装置を浴室天井に設置したこと
により、ミストが天井から下向きに浴室内に噴霧される
ため、浴室内空気との熱交換時間が長くなり、より早く
浴室内をミストサウナ状態にして暖房することができる
ものとなる。

【００１９】また、ミスト装置の運転時には、暖房装置
を連動して運転させるように構成したことにより、ミス
ト装置の運転時に、暖房装置を作動させることを忘れる
ことがなく、ミスト装置と暖房装置を良好に同時に運転
させて効率良く浴室内等を暖房できるものとなる。

【００２０】また、ミスト装置用配管の経路には加圧ポ
ンプが配設されていることにより、給湯圧力が低い場合
でも、加圧ポンプにより加圧してノズルから良好にミス
トを噴出させることができ、しかも、細かいミストにし
て噴出させることが可能となる。また、給水圧力が低い
地域でも使用できるため、設置制限が少なくなる効果が
有る。

【００２１】また、暖房装置用のリモコンに、ミスト装
置の運転／停止用スイッチが設けられていることによ
り、脱衣室等に設けられるリモコンが複数とならず、ス
ッキリとしたものとなり、コスト的にもリモコンが安く
なり、また施工も楽なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】暖房装置を設置した浴室の概略構成図である。

【図２】暖房機の側面透視図である。

【図３】図２の暖房機をカバーを取り外して下から見た
底面図である。

【図４】図２の暖房機の平面図である。

【図５】暖房装置と熱源器を接続する配管構成図であ
る。

【図６】暖房装置本体とカバーとの概略分解図である。

【図７】内側カバーの平面構成図である。

【図８】表側カバーの平面構成図である。

【図９】脱衣室に設けられるリモコンの正面図である。

【図１０】ミスト用配管を循環配管と重ね合わせて保温
材でくるんだ状態の斜視構成図である。

【図１１】循環配管内にミスト用配管を二重管構造で配
設した要部斜視構成図である。

【図１２】循環用配管内の一部にミスト用配管を内蔵さ
せた状態の概略配管構成図である。

【符号の説明】

１浴室１ａ天井３暖房装置４熱源器５モーター６ファン７ガイド板８熱交換部９循環配管１０熱交換フィン１１行き循環配管１２戻り循環配管１３ノズル１４ミスト用配管１５制御部１６電源コード１７換気扇接続コード１８リモコン接続コード１９内側カバー２０表側カバー２１リモコン２３暖房スイッチ２４ミストスイッチ２５保温材２７ａ，２７ｂ加圧ポンプ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】熱源器からの高温湯を配管を通し本体内
で循環させるとともに、該本体内のファンを回転させ
て、外部に温風を吹き出す暖房装置における前記本体内
に、前記熱源器からの高温湯をミスト状に噴霧するミス
ト装置を内蔵したことを特徴とする暖房装置。
【請求項２】前記暖房装置用配管内を流れる高温湯の
熱で、前記ミスト装置用配管内の湯を昇温させた後に、
前記ミスト装置を作動させるように制御構成したことを
特徴とする請求項１に記載の暖房装置。
【請求項３】前記暖房装置を浴室天井に設置したこと
を特徴とする請求項１または請求項２に記載の暖房装
置。
【請求項４】前記ミスト装置の運転時には、前記暖房
装置を連動して運転させるように構成した請求項１また
は請求項３に記載の暖房装置。
【請求項５】前記ミスト装置用配管の経路には加圧ポ
ンプが配設されていることを特徴とする請求項１または
請求項２または請求項３または請求項４に記載の暖房装
置。
【請求項６】前記暖房装置用のリモコンに、前記ミス
ト装置の運転／停止用スイッチが設けられていることを
特徴とする請求項１または請求項２または請求項３また
は請求項４または請求項５に記載の暖房装置