JPH1089713A - 浴室床暖房機能付きの風呂釜給湯器 - Google Patents

浴室床暖房機能付きの風呂釜給湯器

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Publication number
JPH1089713A
JPH1089713A JP8265545A JP26554596A JPH1089713A JP H1089713 A JPH1089713 A JP H1089713A JP 8265545 A JP8265545 A JP 8265545A JP 26554596 A JP26554596 A JP 26554596A JP H1089713 A JPH1089713 A JP H1089713A
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JP
Japan
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hot water
bath
bathtub
water supply
bathroom
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Application number
JP8265545A
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English (en)
Inventor
Yoshikatsu Tsuji
佳克 辻
Yasuto Tsubakimoto
椿本  康人
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Paloma Kogyo KK
Original Assignee
Paloma Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風呂に入るに先立って浴室の床面に浴槽の湯
を撒くことにより浴室の床面を暖めた状態とすることの
できる浴室床暖房機能付きの風呂釜給湯器を提供するこ
と。 【解決手段】 一般給湯系Aの湯を浴槽2へ注湯する湯
張り給湯系Bと、浴槽2内の湯を風呂追焚管路5に強制
循環させて追焚き加熱する風呂追焚系Cとを備えた給湯
器付風呂釜10において、風呂追焚系Cの風呂追焚管路
5より分岐させて浴槽2内の湯を浴室の壁に設けた浴床
散水シャワー3へ供給するシャワー給湯管路4を設ける
と共に、風呂追焚管路5とシャワー給湯管路4との分岐
部にはこの風呂追焚管路5を流れる浴槽2の湯をシャワ
ー給湯管路4側に切換え供給するための三方向切換弁6
が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強制循環式の給湯
器付風呂釜に関し、さらに詳しくは、浴槽の湯を浴室の
床面を暖めるのに使うことのできる浴室床暖房機能付き
の風呂釜給湯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の給湯器付風呂釜として
は、台所(キッチン)や洗面所あるいはシャワー等に出
湯させる一般給湯系のほかに、この一般給湯系の湯を浴
室へ注湯するための湯張り給湯系と、浴槽内の湯を循環
させて追焚き加熱する風呂追焚系とを備えたものが、例
えば、特開平8−166163号公報などにより既に知
られている。
【0003】ところでこのような従来一般に知られる給
湯器付風呂釜において、風呂に入るに際して浴室の床面
や洗い場に一般給湯系で加熱した湯を撒くことができる
ようにしたものが、例えば特開平7−180905号公
報、あるいは特開平8−145390号公報により知ら
れている。
【0004】そのうち、特開平7−180905号公報
のものは、一般給湯系で加熱した湯を湯張り回路から浴
槽へ供給するに際して容量以上の湯を浴槽に供給するこ
とにより浴槽の湯をオーバーフローさせ、そのオーバー
フローさせた湯で浴室の床面を加温するようにしたもの
である。
【0005】また特開平8−145390号公報のもの
は、同じく一般給湯系で加熱した湯を洗い場コントロー
ラのタイマーがオンしている間、浴室壁の流湯ノズルよ
り洗い場に撒くようにし、これにより浴室の洗い場を暖
かくすることができるようにしたものである。いずれの
公報のものも一般給湯系の湯を浴室の床面の加温や洗い
場を暖かくすることに利用する点で共通している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
特開平7−180905号公報のものは、浴室の床面を
加温するのに浴槽の湯をオーバーフローさせるものであ
るから多量の湯を必要とし、またそのオーバーフローさ
せる間、一般給湯系のガスバーナを使用しているので高
熱費も嵩むことになる。
【0007】一方後者の特開平8−145390号公報
のものは、やはり洗い場を暖めるのに一般給湯系のガス
バーナを点火使用するものであるから光熱費が嵩むし、
何よりも台所等の一般給湯と浴室の床暖房の使用とが重
なった場合に浴室の床暖房温度を優先させると台所等の
出湯温度を望みの温度にできないし、またそれぞれの湯
量も少なくなってしまう。
【0008】また一般給湯系の湯を浴室の床暖房に使う
ため一般給湯系から浴室の流湯ノズルまでの配管長さが
長くなり、床暖房温度の湯が流し場に撒かれるまでの立
ち上がり時間が長く掛かってしまって使い勝手が悪いと
いう問題もある。
【0009】本発明の解決しようとする課題は、風呂に
入るときに床暖リモコン等を操作することにより、浴槽
に湯張りされた湯、あるいは追焚きされた湯を浴室の床
面に自動的に撒くことができるようにした浴室床暖房機
能付きの風呂釜給湯器を提供することにある。これによ
り風呂に入るときに浴室の床面が暖かい状態で使用で
き、快適に風呂を利用することができるようにするもの
である。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、一般給湯系の湯を浴槽へ注湯する湯張り給
湯系と、浴槽内の湯を風呂追焚管路に強制循環させて追
焚き加熱する風呂追焚系とを備えた給湯器付風呂釜にお
いて、前記風呂追焚系の風呂追焚管路より分岐させて浴
槽内の湯を浴室壁に設けた浴床散水シャワーへ供給する
シャワー給湯管路を設けると共に、前記風呂追焚管路と
シャワー給湯管路との分岐部には該風呂追焚管路を流れ
る浴槽の湯を前記シャワー給湯管路側に切替え供給する
ための切替手段が設けられていることを要旨とするもの
である。
【0011】上記構成を有する給湯器付風呂釜によれ
ば、浴槽の湯張り時には一般給湯系の湯が浴槽へ注湯さ
れ、浴槽内の湯を追焚きする時にはその浴槽内の湯が風
呂追焚系の風呂追焚管路に強制循環されて追焚き加熱さ
れる。そして風呂に入るに際しては床暖リモコン等を操
作することにより切替手段によって浴槽の湯の流路がシ
ャワー給湯管路側に切換えられ、浴槽の湯がこのシャワ
ー給湯管路を介して浴床散水シャワーより浴室の床面に
撒かれる。したがって風呂に入るに際しては浴室の床面
が暖かい状態で足を踏み入れることができ、快適に風呂
を使用できることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な一実施の
形態を図面を参照して詳細に説明する。初めに図1は、
本発明の一実施側に係る浴室の外観形態を概念的に示し
ている。図示されるように、この浴室1に据付けられる
浴槽2には、給湯器付風呂釜10が備えられるが、この
給湯器付風呂釜10は一般給湯系Aを流れる湯をこの浴
槽2へ注湯する湯張り給湯系Bと、この浴槽2の湯を強
制循環させて追焚加熱する強制循環式の風呂追焚系Cと
から構成されている。
【0013】そして浴室壁には浴槽2の湯を浴室の床面
に撒くための浴床散水シャワー3が取付けられ、この浴
床散水シャワー3への給湯管路4は前記風呂追焚系Cの
風呂追焚管路5より分岐して設けられると共に、その分
岐部には風呂追焚管路5を流れる湯を浴槽2へ戻すか、
浴床散水シャワー3側へ導くかの切換えユニット(三方
向切換弁)6が設けられている。そしてこの切換えユニ
ット6は浴室ドア7の取付け壁に取付けられる床暖リモ
コン8の操作により切換えられるようになっている。
【0014】図2は、図1に示した給湯器付風呂釜10
のさらに詳細な構成を示している。図示されるように、
この給湯器付風呂釜10は、前述のように台所(キッチ
ン)やシャワー等で湯を使用する一般給湯系Aと、浴槽
2内の湯を循環させて追焚き加熱する風呂追焚Cと、一
般給湯系Aの湯を風呂追焚系Cを介して浴槽2へ注湯す
る湯張り給湯系Bを構成するための接続路32とから構
成されている。
【0015】一般給湯系Aは、給水管12と出湯管14
とが配管される熱交換器16と、この熱交換器16を流
れる水を加熱するガスバーナ18とを備え、給水管12
にはその給水管の水の流れとその流量を検知する水流セ
ンサ(WFS1 )20と、この給水管を流れる水の温度
を検知する入水温サーミスタ22が設けられる。出湯管
14には出湯温サーミスタ24が設けられ、一方前記ガ
スバーナ18には元電磁弁26とガス比例弁28とが設
けられている。尚、出湯管14の下流には台所(キッチ
ン)や洗面所あるいはシャワー等に至る配管が設けら
れ、図には代表的に台所の蛇口(水栓)30が示されて
いる。
【0016】風呂追焚系Cは、浴槽2にバスアダプタを
介して往き配管42と戻り配管44とが配管され、この
往き配管42と戻り配管44は熱交換器46に継がれる
と共に、この熱交換器46を流れる浴槽2の湯水を加熱
するガスバーナ48が備えられている。
【0017】そして戻り配管44には浴槽2の湯水を循
環させるポンプ50と湯水の流れを検知する水流スイッ
チ52および浴槽2よりこの戻り配管42に導かれた湯
水の温度を検知する入水温サーミスタ54が設けられ、
またガスバーナ48には元電磁弁58と主電磁弁60が
設けられている。
【0018】一方湯張り給湯系Bを構成するため一般給
湯系Aと風呂追焚系Cとを継ぐ接続路32には、この接
続路32を開閉する水電磁弁(BHV)34とこの接続
路32への水の流れとその流量を検知する水流センサ
(WFS2 )36とホッパ(縁切り弁)38、及び風呂
追焚系40からの逆流を阻止する逆止弁40が設けられ
ている。
【0019】かくして本発明では前述したように風呂追
焚系Cの往き配管42にこれより分岐して前記浴床散水
シャワー3に接続されるシャワー給湯管路4が設けられ
ると共に、この風呂追焚系Cの往き配管42とシャワー
給湯管路4との分岐部に切換えユニット6が設けられ、
この切換えユニット6には浴槽2の湯を浴槽2へ戻す
か、シャワー給湯管路4へ導くかの浴槽の湯の流路を切
換えるための三方向切換弁6aが設けられる。
【0020】そしてこの切換えユニット6にはこの三方
向切換弁6aを切換え動作させるコントロールボックス
6bが設けられ、このコントロールボックス6bに前記
床暖リモコン8が接続されている。
【0021】図3は、この床暖リモコンの簡単な外観構
成を示している。図示されるように、この床暖リモコン
8は、運転スイッチ82と、この運転スイッチ82がO
Nされたときに点灯するランプ84と、この運転スイッ
チ82がONされて浴槽の湯が浴床散水シャワー3より
出湯される時間を設定するためのタイマー86が設けら
れている。
【0022】尚、この給湯器付き風呂釜を使用するに際
しての一般給湯の制御、浴槽への自動注湯の制御、ある
いは浴槽内の湯水の追焚制御等は、図2にその信号系を
示したように、コントローラ70を介して行なわれるも
のであり、このコントローラ70には、一般給湯系Aの
水流センサ(WFS1 )20、入水温サーミスタ22、
出湯温サーミスタ24、およびガスバーナ18の元電磁
26、ガス比例弁28がそれぞれ電気信号的に接続され
ている。
【0023】また風呂追焚系Cの循環ポンプ50、水流
スイッチ52、入水温サーミスタ54、およびガスバー
ナ48の元電磁弁58、主電磁弁60がそれぞれこのコ
ントローラ70へ電気信号的に接続されている。さらに
このコントローラ70には、一般給湯系Aと風呂追焚系
Cとを継ぐ接続路32の水電磁弁(BHV)34、水流
センサ(WFS2 )36も電気信号的に接続されてい
る。
【0024】そして、コントローラ70は、論理演算回
路を構成するCPUと、各種プログラムを記憶しておく
ROMと、データの一時記憶を行うRAMと、各種セン
サ類からの信号を入力する入力インターフェースと、各
種アクチュエータ類に駆動信号を出力する出力インター
フェース等により構成される。そして自動給湯制御を行
うためROMには、給湯指令プログラムや各種数値等が
記憶されており、同様にRAMには、設定温度や各種タ
イマーによる設定時間等が記憶されるようになってい
る。
【0025】また、この給湯器付き風呂釜は台所(キッ
チン)等に取付けられる給湯器リモコンと浴室内に取付
けられる風呂リモコンによりリモコン操作ができるよう
になっており、これらのリモコンには図示しないが、電
源スイッチ、自動給湯スイッチ、追焚きスイッチ、自動
運転スイッチ、あつめスイッチ、たっぷりスイッチ、ぬ
るめスイッチ等が設けられている。
【0026】次にこの給湯器付き風呂釜10の使用動作
について説明する。初めに基本的動作として浴槽2への
湯張り(自動注湯)の場合について説明すると、台所
(キッチン)に取付けられる給湯器リモコン又は浴室に
取付けられるふろリモコンの自動給湯スイッチを押すこ
とにより一般給湯系Aと風呂追焚系Cとを継ぐ接続路3
2の水電磁弁(BHV)34が開かれ、一般給湯系Aよ
り接続路32へ水の流れが生じることにより水流センサ
(WFS1 )20がONし、その検知信号に基づいて、
一般給湯系Aのガスバーナ18が点火される。そしてこ
の一般給湯系Aにより加熱された湯は給湯器リモコン又
はふろリモコンの温度制御により設定された温度
(TS )に制御されて浴槽2へ注湯される。
【0027】次に浴槽内の湯を追焚き加熱する場合に
は、ふろリモコンの追焚きスイッチを押すことにより風
呂追焚系Cの循環ポンプ5が駆動し、浴槽2内の湯が戻
り配管44からこの風呂追焚系Cに導入され、往き配管
42により浴槽2へ戻されるが、その間この浴槽2内の
湯の流れがこの風呂追焚系Cに設けられる水流スイッチ
52により検知され、その検知信号に基づいてこの風呂
追焚系Cのガスバーナ48が点火され、浴槽2内の湯が
所定温度に加熱されて浴槽2へ戻されることになる。
【0028】このような運転動作を有する給湯器付風呂
釜において、浴室床暖房の機能について説明する。図4
は床暖リモコン8が操作されたときの制御ルーチンを示
している。この図4に示した床暖制御ルーチンでは、床
暖リモコン8の運転スイッチ82がONされる(スイッ
プ1、以下単に「S1」のように表記する。)と、風呂
追焚系Cに設けられる循環ポンプ50がONされる(S
2)と共に、三方向切換弁6aが浴床散水シャワー3の
シャワー給湯管路4側に切換えられる(S3)。
【0029】そして三方向切換弁6aの切換えが終了す
る(S4)と、循環ポンプ50の駆動によって浴槽2内
の湯が風呂追焚系Cの戻り配管44を通って往き配管4
2へ送られ、そこで三方向切換弁6aを介してシャワー
給湯管路4側へ導かれる。そして浴床散水シャワー3よ
り浴室の床面に湯が撒かれる(S5)こととなる。
【0030】そして運転スイッチ82が切られない(S
6、「NO」)限り、タイマー86により設定された時
間の間(S7、「NO」)浴室の床面への湯の散水が続
けられ、タイマー86による設定時間が経過した(S
7、「YES」)時点で循環ポンプ50がOFFされて
(S8)三方向切換弁6aも元の浴槽2側へ切換えられ
る(S9)ことにより浴室の床面への散水が停止され
る。したがってその浴室の床面への湯の散水の間に、あ
るいは浴室の床面への湯の散水後早目に風呂を使用すれ
ば、浴室へ足を踏み入れた時に浴室の床面が暖かい状態
で利用することができる。
【0031】浴室の床面への湯の散水が停止された後
は、通常の風呂追焚きの制御ルーチンのように浴槽2の
湯が自動保温中であれば(S10、「YES」)、所定
のインターバルで追焚き循環加熱が継続されて保温状態
が維持される(S11)し、自動保温中でなければ(S
10、「NO」)、この制御ルーチンを終了する。
【0032】尚、前記S6においてタイマー86による
設定時間が経過する前に床暖リモコン8の運転スイッチ
82がOFFされた(S6、「YES」)ときにはタイ
マーによる時間の経過を待たずに循環ポンプ50がOF
Fされ(S8)、浴室の床面への湯の散水は停止される
ことになる。したがって風呂に入る者は、適宜浴室の床
面への湯の散水を停止させて浴槽の快適な使用が楽しめ
るものである。
【0033】図5は、浴槽2の湯を追焚き加熱している
ときの作動状態を概念的に示したものである。図示され
るように、この状態では三方向切換弁6aが浴槽2側へ
接続されていて、風呂追焚系Cを流れる浴槽2の湯はこ
の風呂追焚系Cのガスバーナ48により加熱されて浴槽
2へ戻されることになる。
【0034】また図6は、浴槽2の湯を浴床散水シャワ
ー3により浴室の床面に散水しているときの作動状態を
概念的に示したものである。このときは図示されるよう
に、三方向切換弁6aがシャワー給湯管路4側に接続さ
れていて風呂追焚系Cを流れる浴槽2の湯は浴床散水シ
ャワー3により浴室床へ散水される。この場合には風呂
追焚系Cの循環ポンプ50は駆動されるが、ガスバーナ
48は点火されておらず、浴槽の湯がそのままの温度で
浴室の床面に散水されることになる。
【0035】そしてこの実施側の給湯器付き風呂釜によ
れば、浴槽の湯がそのままの温度で浴室の床面に撒かれ
る、つまり浴槽の湯を使うものであるから、一般給湯系
や風呂追焚系のガスバーナを点火させる動作も必要な
く、速やかに暖かい湯が浴室の床面に撒かれることにな
る。
【0036】ちなみに本発明の給湯器付き風呂釜と従来
方式として紹介した特開平8−145390号公報に示
されるものとを図7及び図8に示して判り易く説明する
と、本発明方式(図7)の場合には、追焚き配管の長さ
およそ8m、切換えユニット6から浴床散水シャワー3
までの配管長さがおよそ1mであるとし、風呂追焚系C
は保温中につき定期的に浴槽2の湯が循環加熱されてい
ると想定した場合に、床暖リモコンの操作によりシャワ
ー配管中の1m分の水が最初に浴室の床面に撒かれるこ
とになる。
【0037】これに対して従来方式である特開平8−1
45390号公報に示されるものは、床暖リモコンを操
作したときに一般給湯系のガスバーナを点火してその湯
をシャワーへ導びき浴室の床面に撒くものであるから、
シャワー配管中の水のほかに、8mの追焚き配管中の水
と一般給湯系をガスバーナ点火までの立ち上がりの間流
れる水全てが流れ出るまで湯が出てこないということ
で、浴室の床面に湯が撒かれるまでの立ち上がりに時間
が掛かり立ち上がりが遅いことになる。
【0038】次の表1には、本発明方式のものと従来方
式のものとを比較した場合に、暖かい湯が浴室の床面に
撒かれるまでの立ち上がり時間の違いを説明するために
示したものである。
【0039】
【表1】
【0040】この表からも判るように、従来方式の場合
には試算によれば浴室の床面に湯を撒くまでに25〜2
6秒掛かるのに対して、本発明方式の場合には2秒程度
で暖かい湯が浴室の床面に撒かれることになり、非常に
立ち上がり時間が短いということが言える。
【0041】そしてまた従来方式の場合は、一般給湯系
の湯を例えば台所(キッチン)と浴室床暖房とで同時に
使用した場合に、浴室床暖房の湯温を優先させれば、台
所では所期の湯温の湯が出ないし、しかも湯量も少なく
なるのに対して、本発明方式の給湯器付き風呂釜では、
浴槽の湯を使い一般給湯系の湯は使わないので一般給湯
系の湯温が下がったり、湯量が減ったりすることもない
という使い勝手の良さがある。本発明は上記した実施の
形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々の改変が可能である。例えば床暖リ
モコンは風呂リモコンと別体として設けたが、一体物で
あってもよく、そのときには風呂リモコンを浴室ドアを
開けた近い所(浴室の外から手の届く所)に取付けるよ
うな配慮をするとさらに良い。
【0042】
【発明の効果】本発明の浴室床暖房機能付きの風呂釜給
湯器によれば、風呂に入る直前に床暖リモコンの操作等
により浴室の床面を暖めておくことができるものである
から、風呂に入るに際して浴室に足を踏み入れたときに
足の裏が冷えるのを避けることができ、特に冬場の寒い
時期に快適な風呂の利用を楽しめることができるもので
ある。
【0043】またこの場合に浴室の床面を暖めるのにあ
らためて給湯器のバーナを点火させることなく浴槽に湯
張りした湯、あるいは追焚加熱により貯められている湯
を使用できるものであるから、暖かい湯の散布までの立
ち上がりが早いことはもとより光熱費の高騰も回避でき
て経済的である。さらに風呂を使った後の浴槽の残り湯
を浴室の床洗いの時に散水させて利用できる等の利用価
値もあり、その有効性は極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る浴室床暖房機能付
きの風呂釜給湯器の概略構成を示した図である。
【図2】図1に示した風呂釜給湯器のさらに詳細な構成
ブロック図である。
【図3】この風呂釜給湯器に用いられる浴室床暖房リモ
コンの簡単な構成図である。
【図4】床暖リモコンの操作により浴室床を暖めるとき
の制御ルーチンを示したフローチャートである。
【図5】三方向切換弁の切換動作により追焚き加熱の状
態を示した作動状態図である。
【図6】同じく三方向切換弁の切換動作により浴室床の
散水暖房状態を示した図である。
【図7】本発明方式の場合に暖かい湯が浴室の床面に撒
かれるまでの立ち上がり時間が短いことを説明する図で
ある。
【図8】従来方式の場合に暖かい湯が浴室の床面に撒か
れるまでの立ち上がり時間が長いことを説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 浴室 2 浴槽 3 浴床散水シャワー 4 シャワー給湯管路 5 風呂追焚管路 6(6a) 切換えユニット(三方向切換弁) 8 床暖リモコン 10 給湯器付風呂釜 A 一般給湯系 B 湯張り給湯系 C 風呂追焚系

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般給湯系の湯を浴槽へ注湯する湯張り
    給湯系と、浴槽内の湯を風呂追焚管路に強制循環させて
    追焚き加熱する風呂追焚系とを備えた給湯器付風呂釜に
    おいて、前記風呂追焚系の風呂追焚管路より分岐させて
    浴槽内の湯を浴室壁に設けた浴床散水シャワーへ供給す
    るシャワー給湯管路を設けると共に、前記風呂追焚管路
    とシャワー給湯管路との分岐部には該風呂追焚管路を流
    れる浴槽の湯を前記シャワー給湯管路側に切換え供給す
    るための切替手段が設けられていることを特徴とする浴
    室床暖房機能付きの風呂釜給湯器。
JP8265545A 1996-09-13 1996-09-13 浴室床暖房機能付きの風呂釜給湯器 Pending JPH1089713A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11351666A (ja) * 1998-06-11 1999-12-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd ヒートポンプ風呂給湯機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11351666A (ja) * 1998-06-11 1999-12-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd ヒートポンプ風呂給湯機

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