JP2537447Y2 - 電動機 - Google Patents

電動機

Info

Publication number
JP2537447Y2
JP2537447Y2 JP1991080501U JP8050191U JP2537447Y2 JP 2537447 Y2 JP2537447 Y2 JP 2537447Y2 JP 1991080501 U JP1991080501 U JP 1991080501U JP 8050191 U JP8050191 U JP 8050191U JP 2537447 Y2 JP2537447 Y2 JP 2537447Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotating shaft
housing
elastic member
bearing
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1991080501U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0533657U (ja
Inventor
健治 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosiden Corp
Original Assignee
Hosiden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hosiden Corp filed Critical Hosiden Corp
Priority to JP1991080501U priority Critical patent/JP2537447Y2/ja
Publication of JPH0533657U publication Critical patent/JPH0533657U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2537447Y2 publication Critical patent/JP2537447Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は電動機に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえばファン駆動に用いる従来の電動
機においては、回転軸とそれを支持する軸受との間に公
差範囲内の微小なクリアランスが存在し、しかもファン
の回転に伴って電動機の回転軸に振れ力が加わるため
に、軸受で支持されている回転軸が半径方向に微妙にが
たついて異音(ノイズ)を発生することがある。回転軸
にこのようながたつきが生じると、回転軸に摺接する軸
受の摺動面が回転軸で削られたり磨耗したりして軸受の
軸孔が変形したり上記クリアランスが次第に大きくなっ
たりし、それにつれて回転軸のがたつきも大きくなって
ノイズが増大し、ひいては電動機自体の耐用寿命が低下
するといった事態を引き起こす。そして、回転軸の半径
方向でのがたつきが原因で生じるノイズは、電動機の回
転軸をファンなどに直結してある場合に特に顕著に発生
する傾向がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は以上の事情に
鑑みてなされたもので、回転軸をその半径方向に常時弾
性的に付勢して回転軸の振れを抑制することによって、
回転軸の半径方向でのがたつきに起因するノイズの発生
を抑制することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の電動機は、固定
子と、回転子と、回転子に固着された回転軸と、回転軸
を支持する軸受と、回転軸をその半径方向に一方向から
弾圧する弾性部材とを有する電動機において、上記弾性
部材が、線状部とその線状部の両端側にその線状部に連
設して設けられた孔部とを有する合成樹脂成形体でな
り、上記軸受を固定している軸受枠部にハウジングが連
設され、このハウジングにおける、上記軸受に貫挿され
た上記回転軸の先端部を挟む両側部分にボス部が突設さ
れ、これらのボス部に、上記弾性部材における上記線状
部の両端側の孔部が各別に嵌め込まれていると共に、上
記線状部が上記回転軸の先端部の外周面の一箇所に引っ
掛けられて屈曲した形状に保たれ、かつ、この弾性部材
が、上記ボス部に嵌合されて上記ハウジングに取り付け
られた配線基板と上記ボス部の端面に重なり合って上記
ハウジングに固定された取付板との間に配備されている
ものである。
【0005】
【作用】この構成であると、弾性部材の力で回転軸がそ
の半径方向に一方向から弾圧されるため、軸受と回転軸
との間に微小なクリアランスが存在しているとしても、
回転軸が半径方向にがたつきを生じにくくなり、回転軸
の半径方向でのがたつきに起因するノイズの発生が抑制
される。また、弾性部材の線状部は回転軸の先端部の外
周面の一箇所に引っ掛けられて屈曲した形状に保たれて
いるので、回転軸 と弾性部材の線状部との接触面積が小
さく抑えられるようになり、そのために、両者の摩擦抵
抗が回転軸の起動性能に与える影響を少なくすることに
役立つ。さらに、弾性部材は、その孔部が、上記軸受を
固定している軸受枠部に連設されたハウジングのボス部
に嵌め込まれており、しかも、その弾性部材が、上記ボ
ス部に嵌合されてそのハウジングに取り付けられた配線
基板と上記ボス部の端面に重なり合ってそのハウジング
に固定された取付板との間に配備されているので、弾性
部材の上記孔部がハウジングのボス部から抜け落ちてそ
の弾性部材がハウジングから脱落するといった事態が防
止されるだけでなく、配線基板や取付板をハウジングに
取り付けることに役立っている上記ボス部を、上記弾性
部材の取り付けのためにも利用しているので、弾性部材
を保持するための特別な機構を設ける必要がなく、それ
だけ構成を簡単にでき、しかも製作工程を減少させるこ
とにも役立つ。
【0006】
【実施例】図1は本考案の実施例による電動機Mの断面
図、図2はその正面図である。この電動機Mにおいて、
固定子1は鉄心11と巻線12と絶縁性の巻線枠13と
を備え、この固定子1の後端に軸受枠部2、その前端に
軸受枠部3がそれぞれ設けられている。そして、前端の
軸受枠部3には、所定の回路パターンを具備する配線基
板4の取り付けられたハウジング5が連設されている。
図1で判るように、配線基板4は、ハウジング5に突設
されたボス部51,52(後述する)に嵌合されてその
ハウジング5に取り付けられている。上記軸受枠部2,
3やハウジング4は絶縁性の合成樹脂で作られている。
次に、回転子6は磁性体でなる筒体61と、筒体61の
内周面に固定された永久磁石62とを備え、筒体61に
磁性体でなる蓋体63を介して回転軸7が同心状に固着
されている。
【0007】固定子1の後端の軸受枠部2と前端の軸受
枠部3とにはそれぞれ軸受81,82が圧入状態で固定
されている。これらの軸受81,82には、たとえば銅
−カーボン系の焼結金属で作られた含油メタル軸受が用
いられている。そして、これらの軸受81,82に貫挿
された上記回転軸7の先端部71が上記ハウジング5に
取り付けられた配線基板4の中心孔41を通して突出さ
れている。Bはハウジング5に固定された取付板であ
、この取付け板Bは、図1で判るように、上記ボス部
51,52の端面に重なり合ってハウジングに固定され
ている。
【0008】9はポリプロピレン樹脂やナイロンなどの
滑性や耐磨耗性に優れた合成樹脂の成形体でなる薄い平
板状の枠体であり、この枠体9は図3に明瞭に示したよ
うに両端部に孔部91,92を有し、かつ両端部を除く
部分に打抜き状に形成された線状部93とその両側の開
口部94,95とを有する。線状部93は枠体9の幅方
向Wでは柔軟性に富んで変形しやすい性質を有するけれ
ども、枠体9の厚み方向Tには変形しにくい性質を有す
るように細幅形状に作られている。上記ハウジング5に
おける、上記軸受82に貫挿された回転軸7の先端部7
1を挟む両側部分に上記したボス部51,52が突設さ
れている。これらのボス部51,52に枠体9の各孔部
91,92を嵌め込み、その枠体9の全体をハウジング
5に収容させた状態でその枠体9がハウジング5に取り
付けられる。そして、この取付状態では、図2のよう
に、片側の開口部94に回転軸7の先端部71が挿通さ
れ、線状部93が回転軸7の先端部71の外周面の一箇
所に引っ掛けられている。したがって、軸受81,82
によってその軸心方向の2箇所が摺動回転自在に支持さ
れた回転軸7は、上記線状部93によってその半径方向
に一方向から弾圧された状態になり、また、回転軸7に
引っ掛けられた線状部93は回転軸7によって無理に屈
曲された形状に保たれる。
【0009】回転軸7にはワッシャ72が取り付けられ
ており、このワッシャ72と軸受82との間にスペーサ
73が介在されている。このように構成しておくと、回
転軸7が、回転子6の永久磁石62と固定子1の鉄心1
1との引き合いによる力と上記スペーサ73およびワッ
シャ72による位置決め作用とによって軸方向で位置決
めされる。
【0010】以上の構成であると、線状部93が元のま
っすぐな形に復元しようとするときの力で回転軸7がそ
の半径方向に一方向から常時弾圧されているため、軸受
81,82と回転軸7との間に公差範囲内の微小なクリ
アランスが存在しているとしても、回転軸7が半径方向
にがたつきを生じにくくなり、そのようながたつきに起
因するノイズの発生が抑制される。なお、線状部93の
力で回転軸7が押されていると、軸受81,82の摺動
面に回転軸7の外周面が常時摺接した状態になると思わ
れる。また、枠体9は、上記ボス部51,52に嵌合さ
れてハウジング5に取り付けられた配線基板4と上記ボ
ス部51,52の端面に重なり合ってハウジング5に固
定された取付板Bとの間に配備されている。そのため、
枠体9の孔部91,92がハウジング5のボス部51,
52から抜け落ちてその枠体9がハウジング5から脱落
するといった事態が起こり得ない。
【0011】図4は電動機Mの回転軸7をロータ式ファ
ン100の端板101の中心に直結したファン装置を示
している。110はファン100を回転自在に支持して
いる枠である。ところで、軸受81,82と回転軸7と
の公差範囲内のクリアランスが5μである電動機を図4
のようにしてファン駆動用に用いた場合、従来の電動機
ではその運転により軸受81,82の軸孔が楕円形に変
形して上記クリアランスが10〜15μに増大し、回転
軸7の半径方向でのがたつきに起因するノイズを発生し
たが、図1および図2で説明した実施例の電動機では、
軸受81,82の軸孔の変形が従来のものよりも抑制さ
れた。また、軸孔形状が楕円形であって軸受81,82
と回転軸7とのクリアランスを10〜15μに設定した
上記実施例による電動機においては、クリアランスが1
0〜15μという値であるにもかかわらず、回転軸7の
半径方向でのがたつきに起因するノイズの発生が認めら
れなかった。電動機Mの起動性能については従来のもの
と同様であった。これは、回転軸7を弾圧している線状
部93が細幅で柔軟性に富んでいること、線状部93の
材質が滑性に富む合成樹脂で作られていること、線状部
93が枠体9の幅方向Wに変形やすく厚み方向Tに変形
しにくい細幅形状になっていること、などによるものと
思われる。また、線状部93をポリプロピレン樹脂やナ
イロンで作っておくと、回転軸7が線状部93と擦れて
も線状部93が破断することはなく、線状部93の磨耗
破断によって電動機Mの耐用寿命が損なわれるという事
態は生じなかった。
【0012】上記線状部93は回転軸7をその半径方向
に一方向から弾圧する弾性部材の1例である。この実施
例では、弾性部材としての線状部93を枠体9を打抜い
て形成してあるけれども、弾性部材の構成はこれに限定
されない。たとえば、上掲した滑性に富む合成樹脂で作
った線状の弾性部材の両側に止め輪を一体に具備させ、
その止め輪を図1および図2に示したボス部51,52
に嵌め込んで取り付けるようにしたものであってもよ
い。
【0013】
【考案の効果】本考案によれば、回転軸の半径方向での
がたつきに起因するノイズを発生しにくく、耐用寿命の
長い電動機を提供できるようになる。また、本考案で
は、回転軸をその半径方向に一方向から弾圧する弾性部
材を設けるというきわめて簡単な構成を採用しているの
で、安価である上、既存の電動機に対しても容易に適用
することができるという利点がある。また、弾性部材が
ハウジング5から脱落するといった事態が起こり得ない
ので、そのことが、電動機の耐用寿命をさらに長くする
ことに役立つ。その上、特に本考案では、配線基板や取
付板をハウジングに取り付けることに役立っているハウ
ジングのボス部を、上記弾性部材の取り付けのためにも
利用しているので、弾性部材を保持するための特別な機
構を設ける必要がなく、それだけ構成を簡単にでき、し
かも製作工程を減少させることにも役立つという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例による電動機の断面図である。
【図2】本考案の実施例による電動機の正面図である。
【図3】弾性部材としての線状部を具備する枠体の斜視
図である。
【図4】ロータ式ファンに電動機の回転軸を直結したフ
ァン装置の正面図である。
【符号の説明】
M 電動機B 取付板 1 固定子3 軸受枠部 4 配線基板 5 ハウジング 6 回転子 7 回転軸51,52 ボス部 71 回転軸の先端部 81,82 軸受91,92 孔部(弾性部材の孔部) 93 線状部(弾性部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子と、回転子と、回転子に固着され
    た回転軸と、回転軸を支持する軸受と、回転軸をその半
    径方向に一方向から弾圧する弾性部材とを有する電動機
    において、 上記弾性部材が、線状部とその線状部の両端側にその線
    状部に連設して設けられた孔部とを有する合成樹脂成形
    体でなり、 上記軸受を固定している軸受枠部にハウジングが連設さ
    れ、このハウジングにおける、上記軸受に貫挿された上
    記回転軸の先端部を挟む両側部分にボス部が突設され、
    これらのボス部に、上記弾性部材における上記線状部の
    両端側の孔部が各別に嵌め込まれていると共に、上記線
    状部が上記回転軸の先端部の外周面の一箇所に引っ掛け
    られて屈曲した形状に保たれ、かつ、この弾性部材が、
    上記ボス部に嵌合されて上記ハウジングに取り付けられ
    た配線基板と上記ボス部の端面に重なり合って上記ハウ
    ジングに固定された取付板との間に配備されている こと
    を特徴とする電動機。
JP1991080501U 1991-10-03 1991-10-03 電動機 Expired - Lifetime JP2537447Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991080501U JP2537447Y2 (ja) 1991-10-03 1991-10-03 電動機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991080501U JP2537447Y2 (ja) 1991-10-03 1991-10-03 電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0533657U JPH0533657U (ja) 1993-04-30
JP2537447Y2 true JP2537447Y2 (ja) 1997-06-04

Family

ID=13720059

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991080501U Expired - Lifetime JP2537447Y2 (ja) 1991-10-03 1991-10-03 電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2537447Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002051497A (ja) * 2000-07-28 2002-02-15 Mitsumi Electric Co Ltd モータ駆動軸の側圧機構及び側圧機構を備えたモータ
JP5987658B2 (ja) * 2012-11-29 2016-09-07 株式会社富士通ゼネラル モールドモータ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61114960U (ja) * 1984-12-28 1986-07-21

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0533657U (ja) 1993-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1202436B1 (en) Miniature electric motor with reduced noise emission
JP2004357418A (ja) 回転電機のロータにおける永久磁石の固定構造
JP2006296020A (ja) 回転電機のロータ及び回転電機
JP2537447Y2 (ja) 電動機
KR100813920B1 (ko) 진동모터 및 오일리스 베어링
US7235908B2 (en) Motor actuator having motor holding arrangement
JP2004104915A (ja) アウターロータ型ブラシレスモータ
JPH04134152U (ja) 小型モータ
JP4724966B2 (ja) モータ
JPH0746049Y2 (ja) 車両用空気調和装置の送風電動機
JP2000217303A (ja) モ―タシャフトの取付構造
JPH10243602A (ja) 小型モータ
JP3124691B2 (ja) 回転機の磁石固定構造
JP3759024B2 (ja) モータ
JPH0116377Y2 (ja)
JP2002095204A (ja) モータ軸の抜け止め構造
JP3955939B2 (ja) モータ
JP3240122B2 (ja) キャプスタンモータ
JP2004260949A (ja) スラスト部品及びモータ
JPH066947A (ja) 樹脂モールド型電動機
JPS639783Y2 (ja)
JP3191105B2 (ja) 直流モータ
KR0163855B1 (ko) 진동모터
JP2004166421A (ja) ブラシ及びブラシ装置並びにモータ
JPH0739321Y2 (ja) 直流モータ