JP2002095204A - モータ軸の抜け止め構造 - Google Patents

モータ軸の抜け止め構造

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JP2002095204A
JP2002095204A JP2000282465A JP2000282465A JP2002095204A JP 2002095204 A JP2002095204 A JP 2002095204A JP 2000282465 A JP2000282465 A JP 2000282465A JP 2000282465 A JP2000282465 A JP 2000282465A JP 2002095204 A JP2002095204 A JP 2002095204A
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motor shaft
bearing
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small
shaft
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JP2000282465A
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Hiroyuki Shintani
裕之 新谷
Yasuo Shibata
靖夫 柴田
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステータを備えたモータ本体の軸受で軸支さ
れるモータ軸に、小径溝部を端部に形成し、軸受に挿通
して抜け止めするときに、モータ軸の圧入のための専用
工具や圧入のための専用装置を不要にすることができる
モータ軸の抜け止め構造の提供。 【解決手段】 モータ軸6の小径溝部6bへ潜入するシ
ート状クリップ4を、メタル軸受5と軸受ハウジングで
ある基部1cとの間で挟持される所定厚さの樹脂シート
材から形成される環状基部4aと中心に向けて長いスパ
ンで延設される延設部4bとから一体形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ軸の抜け止
め構造に係り、例えば小型軸流ファンモータのモータ軸
を軸受に貫通させて完成後にモータ軸の抜け止めを行な
うことのできる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の小型モータによれば、多極着磁さ
れた永久磁石のロータを固定したモータ軸を、ステータ
を備えたモータ本体の軸受で軸支するように挿入するこ
とで完成される。このために小径溝部をモータ軸の端部
に予め形成しておき、軸受にモータ軸を挿通した後に、
工具を用いて金属材料から形成されるスプリングワッシ
ャーの係止部が一時的に広がるように撓ませ、その後
に、スプリングワッシャーの有する弾性力で元の位置に
復帰させるようにして、係止部の端面部が小径溝部に潜
入するようにしてモータ軸の抜け止めを行なうようにし
ている。
【0003】また、本願出願人は、実用新案登録番号第
2066635号にて、上記構成とは異なり有底状に形
成された軸受ハウジング内にて、軸挿入とともに自動的
に抜け止めがなされるモータ軸の抜け止め構造を提案し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
開示技術によれば、専用工具が必要であるとともに、両
端が開放している軸受ハウジングにしか適用できなかっ
た。また、有底状に形成された軸受ハウジングの場合の
抜け止め構造においては、スプリングワッシャーのスプ
リング力量の配慮がなされていなかったので、モータ軸
の挿入のために大きな力量を必要とし、圧入のための専
用の装置が必要な場合もあった。
【0005】したがって、本発明は上記の問題点に鑑み
て成されたものであり、ステータを備えたモータ本体の
軸受で軸支されるモータ軸に、軸受の軸支孔部よりも小
さい直径の小径溝部を端部に形成し、軸受に挿通して抜
け止めするときに、モータ軸の挿入のための過大な力量
を要しないで構成可能なモータ軸の抜け止め構造の提供
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決し、
目的を達成するために、本発明によれば、一方端部に小
径溝部を周囲に設けたモータ軸と、軸受と、軸受ハウジ
ングと、弾性変形可能な所定厚さの樹脂シート材から形
成される環状基部と、前記環状基部から中心に向けて長
いスパンで延設されるとともに、前記小径溝部から離隔
される端面部を有する複数の延設部とから一体形成さ
れ、前記軸受ハウジングと前記軸受との間で挟持される
シート状クリップと、を具備することを特徴としてい
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
につき、添付の図面を参照して説明する。図1は本発明
のモータ軸の抜け止め構造をブラシレス軸流ファンモー
タに適用した場合の中心断面図である。
【0008】本図において、ABS樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂などの所定樹脂材料を素材としてモータ本体1が
射出成形装置を用いて成形される。このモータ本体1
は、円筒筒状の基部1cから支持棒を介して枠部1bが
連続形成され、上記の基部1cと枠部1bの間において
複数の開口部1aが成形されており、これらの開口部1
aを介して矢印方向の送気が行われる。
【0009】また基部1cには、不図示の金属製のスリ
ーブホルダーが圧入される場合もあり、所定樹脂材料か
ら成形されるモータ本体1に対して直にメタル軸受5を
圧入する場合に発生する樹脂劣化に伴う樹脂割れを完全
に防止するとともに、潤滑油による樹脂への影響がない
ように構成しても良い。
【0010】この軸受ハウジングとなる基部1c内に
は、モータ軸6を回転自在に軸支するラジアル軸受であ
る含油焼結メタル軸受5が圧入され固定される。この含
油焼結メタル軸受5に代えて、軸受として高価ではある
が連続耐久時間の長いラジアル玉軸受をセットすること
も無論可能である。このように基部1c中に含油焼結メ
タル軸受5を圧入及び固定する前に、シート状クリップ
4が基部1cの段差部1f上に予めセットされて、図示
のように含油焼結メタル軸受5との間で挟持状態になる
ように組付けられる。
【0011】一方、基板上にコイル9を巻回して形成さ
れたステータ11は、図示のように基部1cを中心にし
てモータ本体1に接着を含む方法で固定されており、不
図示のホール素子によりロータ12に固定されている環
状の永久磁石8の磁気変化を検出し、この検出結果に基
づきコイル9に対する通電を行なうことで、回転磁界を
発生し、ロータ12の回転駆動を行なうようにして、所
謂ブラシレスモータを構成している。
【0012】また、ロータ12は上記の含油焼結メタル
軸受5により回転自在に軸支される例えばステンレス部
材からなるモータ軸6と、上記のステータ11に磁気吸
引される永久磁石8と外周面に複数の羽根部10aが一
体的に設けられるとともに、この軸体6の上部は図示の
ように取付基部10にインサート成形されて一体的に構
成されている。また、含油焼結メタル軸受5を圧入保持
状態に保持する基部1cの一部には、有底部1dに連通
する空気孔1kが形成されており、有底部1d内で膨脹
した空気を外部に逃がせるようにしている。
【0013】そしてモータ軸6を抜け止め状態に維持す
るためのシート状クリップ4の下方の有底部1dには、
ナイロン製またはテフロン(登録商標)樹脂製の潤滑性
を有したスラストワッシャー3が配設されており、モー
タ軸6のスラスト方向の荷重をスラストワッシャー3で
支持する一方で、モータ軸6のラジアル方向の荷重を含
油焼結メタル軸受5で支持するように構成されている。
【0014】モータ軸6には、上記のスラストワッシャ
ー3に当接する当接面6cを有した当接端部6aと、こ
の当接端部6a近傍から小径となる小径溝部6bと、段
差部6dとが旋盤加工により形成されており、シート状
クリップ4が図示のように小径溝部6b内に位置するよ
うにして完成するように構成されている。
【0015】次に、図1のX−X線矢視断面図である図
2(a)〜(e)において、シート状クリップ4とモー
タ軸6の関係について述べる。
【0016】シート状クリップ4は、樹脂材料であるエ
ンジニアリングプラスチックの、例えばナイロン系樹
脂、ポリイミド系樹脂、ポリアセタール樹脂材料の最大
厚さが2mm以下のシート材を図示の形状にプレス加工
して得ることがコスト面、品質面で推奨されるが、これ
に限定されず射出成形他の製造方法でも製作できる。
【0017】このシート状クリップ4は、軸受ハウジン
グの基部1cの段差部1fとメタル軸受5との間で保持
される環状基部4aと、この環状基部4aから中心に向
けて距離D1の長いスパンで延設されることでモータ軸
6の実線図示の小径溝部6bから離隔される端面部4f
を有する複数の延設部4bとから一体形成される。
【0018】そして、図2(a)に図示のように各延設
部4bは、谷部4cを介して、等間隔で4枚が、図2
(b)に図示のように各延設部4bは、谷部4cを介し
て、3枚が、図2(c)に図示のように各延設部4b
は、谷部4cを介して、対称位置に2枚が、図2(d)
に図示のように谷部4cの幅を狭くして3枚の延設部4
bが、そして図2(e)に図示のように谷部4cの幅を
狭くして4枚の延設部4bが形成されている。
【0019】以上の構成により、環状基部4aから中心
に向けて距離D1の長いスパンで延設される各延設部4
bは、十分な撓み距離を設けることができるので、過度
の力量を必要としないでモータ軸の挿入が可能となる。
そして、完成後に図中の一点鎖線図示の当接端部6aが
延設部4bに潜入する状態で抜き防止ができるようにし
ている。このことにより、延設部42が変形しないよう
にしている。
【0020】図3(a)〜(d)は、シート状クリップ
4とモータ軸6の組立て時における関係を示した断面図
であって、本図において、既に説明済みの構成部品につ
いては同様の符号を附して説明を割愛する。
【0021】先ず、図3(a)において、シート状クリ
ップ4の延設部4bの端面部4fで形成される内径寸法
d2は、自由状態でモータ軸6の小径溝部6bの直径寸
法以上となるように設定されている。
【0022】そして、図3(a)に図示のようにロータ
12のモータ軸6の先端が矢印方向にメタル軸受5に挿
入されると、当接面6cが延設部4bに最初にぶつかる
が、環状基部4aから中心に向けて距離D1の長いスパ
ンで延設部が形成されているので、過度の力量を必要と
せず、モータ軸6の挿入は作業者の指先で行なえること
になる。
【0023】このように、図3(b)に図示のようにモ
ータ軸6の長手方向に沿う垂直方向に押すことで環状基
部4aを支点として図示のように弾性変形して延設部4
bの先端を当接端部6aが通過することで、図3(c)
に図示の状態となる。
【0024】この図3(c)に図示の状態では、モータ
軸6に対する機械的な干渉がない非接触での完全な自由
状態にすることができるので、モータ軸6の回転負荷を
一切発生させない。
【0025】かつまた、図3(d)に図示のように、モ
ータ軸6を引き抜こうとすると、延設部4bが当接端部
6aの段差部6dにぶつかる状態となる。さらに無理矢
理に、モータ軸6を上に抜こうとすると、メタル軸受5
の圧入側面部5dの角部が回転中心となるため、腕の長
さが短い分、大きな係止力を発生し、余計に変形しづら
くなるのでモータ軸6を抜けない状態にできる。このよ
うにして、完成後は延設部4bの動きが規制されて、モ
ータ軸6を引き抜くことができない状態となることか
ら、モータ軸の抜け止めが完全となる。
【0026】以上説明したように構成することで、抜け
止めのための付加駆動部を持たないために駆動音を低減
できることが確認出来た。また、シート状クリップ4を
メタル軸受5との間での挟持状態で保持するので、わす
かな隙間の確保でよいことになるのでモータをより薄く
構成できるようになる。
【0027】また、図示しないが他の用途の小型モータ
にも本発明のモータ軸のモータ軸の抜け止め構造は適用
可能であることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ステータを備えたモータ本体の軸受で軸支されるモータ
軸に、小径溝部を端部に形成し、軸受に挿通して抜け止
めするときに、モータ軸の圧入のための専用工具や圧入
のための専用装置を不要にすることができるモータ軸の
抜け止め構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブラシレス軸流ファンモータの中心断面図であ
る。
【図2】(a)〜(e)は、図1のX−X線矢視断面図
である。
【図3】(a)〜(d)は、シート状クリップ4とモー
タ軸6の組立て手順を示した断面図である。
【符号の説明】
1 モータ本体 3 スラストワッシャー 4 シート状クリップ 4a 環状基部 4b 延設部 4c 谷部 5 含油焼結メタル軸受 6 モータ軸 6a 当接端部 6b 小径溝部 6c 当接面 6d 段差部 8 永久磁石 12 ロータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方端部に小径溝部を周囲に設けたモー
    タ軸と、軸受と、軸受ハウジングと、 弾性変形可能な所定厚さの樹脂シート材から形成される
    環状基部と、 前記環状基部から中心に向けて長いスパンで延設される
    とともに、前記小径溝部から離隔される端面部を有する
    複数の延設部とから一体形成され、前記軸受ハウジング
    と前記軸受との間で挟持されるシート状クリップと、を
    具備することを特徴とするモータ軸の抜け止め構造。
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