JP2002051497A - モータ駆動軸の側圧機構及び側圧機構を備えたモータ - Google Patents

モータ駆動軸の側圧機構及び側圧機構を備えたモータ

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JP2002051497A
JP2002051497A JP2000228382A JP2000228382A JP2002051497A JP 2002051497 A JP2002051497 A JP 2002051497A JP 2000228382 A JP2000228382 A JP 2000228382A JP 2000228382 A JP2000228382 A JP 2000228382A JP 2002051497 A JP2002051497 A JP 2002051497A
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Takeshi Shinoda
健 篠田
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Mitsumi Electric Co Ltd
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  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単に且つ小型に構成され得ると
共に、モータの取付場所を限定しないようにした、モー
タ駆動軸の側圧機構及び側圧機構を備えたモータを提供
することを目的とする。 【解決手段】 モータ本体12の端部に設けられた軸受
13a,13bに支持された駆動軸11を備えたモータ
10,30に関して、上記軸受13aの内側にて、先端
が上記駆動軸の外周面を半径方向内側に向かって押圧す
るバネ部材22,25を含んでおり、上記バネ部材の他
端が、モータ本体12の内周面に対して固定保持される
ように、モータ駆動軸の側圧機構20及び側圧機構20
を備えたモータを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスピンドルモー
タ等のモータに関し、詳しくはモータの駆動軸の振動音
を抑制するための側圧機構及び側圧機構を備えたモータ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばCD,MD,DVD等のプ
レーヤにおいて、CD,MD,DVD等を回転駆動する
ためのスピンドルモータは、モータの駆動軸と軸受との
間の微小な間隙(クリアランス)があることから、駆動
軸の回転に伴って、駆動軸が振動して、所謂クリアラン
ス音が発生してしまう。このため、駆動軸を側方から押
圧して、駆動軸の振動を抑制するための側圧機構が採用
されている。
【0003】このような側圧機構は、例えば図7に示す
ように、構成されている。即ち、図7において、スピン
ドルモータ1は、例えばCDプレーヤ,MDプレーヤ,
DVDプレーヤ等の各種機器の取付板2に対して、その
駆動軸3が取付板2に設けられた取付孔2aを貫通する
ように、螺着等の適宜の手段(図示せず)により固定保
持されている。
【0004】ここで、スピンドルモータ1は、公知の構
成であって、上記駆動軸3が軸受4を介して本体1a内
に回転可能に支持されていると共に、駆動軸3にロータ
1bが取り付けられており、さらにロータ1bを包囲す
るようにマグネット1cが固定配置されている。そし
て、ロータ1bに載置されたコイル1dに対して、ブラ
シ1e及び整流子1fを介して駆動電圧を印加すること
により、コイル1dに発生する磁束が、固定側のマグネ
ット1cの磁束と相互作用することにより、ロータ1b
が回転駆動されるようになっている。
【0005】さらに、スピンドルモータ1においては、
スピンドルモータ1の駆動軸3に対して、側圧機構5が
備えられている。側圧機構5は、駆動軸3に被嵌された
プーリ5aと、このプーリ5aを駆動軸3の軸方向と垂
直な方向に押圧するバネ5bと、から構成されている。
上記バネ5bは、一端がプーリ5aの側面を押圧すると
共に、他端が上記取付板2に対して固定保持されてい
る。
【0006】このように構成された側圧機構5によれ
ば、スピンドルモータ1の動作時に、駆動軸3が回転し
て、軸受4との間隙により駆動軸3が軸受4内で振動し
ようとしても、駆動軸3が側圧用プーリ5aを介してバ
ネ5bにより横方向に押圧されているので、駆動軸3
は、軸受4内にて付勢されることになる。従って、駆動
軸3は、軸受4内にて付勢されることによって、上述し
た振動が抑制され得ることになり、クリアランス音の発
生が防止されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の側圧機構5においては、バネ5bが、取付板
2に対して保持されている。このため、場合によって
は、取付板2上にバネ5bの他端を固定保持するスペー
スを確保することができなかったり、スピンドルモータ
1を取付板2に取付けた後に、バネ5bを組み込む必要
があり、組立作業が複雑になると共に、バネ5bが、駆
動軸3と垂直な方向に大きく張り出すことになるため、
取付スペースが大きくなってしまうという問題があっ
た。
【0008】本発明は、上述の点に鑑み、簡単に且つ小
型に構成され得ると共に、モータの取付場所を限定しな
いようにした、モータ駆動軸の側圧機構及び側圧機構を
備えたモータを提供することを、目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、モータ本体(12)の端部に設けられた軸受(1
3a),(13b)に支持された駆動軸(11)を備え
たモータ(10),(30)に関して、上記軸受(13
a)の内側にて、先端が上記駆動軸(11)の外周面を
半径方向内側に向かって押圧するバネ部材(22),
(25)を含んでおり、上記バネ部材(22),(2
5)の他端が、モータ本体(12)の内周面に対して固
定保持されていることを特徴とする、モータ駆動軸の側
圧機構(20)及び側圧機構(20)を備えたモータ
(10),(30)により、達成される。
【0010】本発明によるモータ駆動軸の側圧機構(2
0)及び側圧機構(20)を備えたモータ(10),
(30)は、好ましくは、上記バネ部材(22)が、樹
脂製であって、モータ本体(12)の内周面に嵌合する
環状部(23)と、環状部(23)から内側に突出する
ように環状部(23)に一体に形成された押圧部(2
4)と、から構成されており、上記押圧部(24)の先
端が、上記駆動軸(11)の外周面を半径方向内側に向
かって押圧する。
【0011】本発明によるモータ駆動軸の側圧機構(2
0)及び側圧機構(20)を備えたモータ(10),
(30)は、好ましくは、上記バネ部材(22),(2
5)の押圧部(24),(27)が、環状部(23),
(26)の中心からずれて配設されている。
【0012】本発明によるモータ駆動軸の側圧機構(2
0)及び側圧機構(20)を備えたモータ(10),
(30)は、好ましくは、上記バネ部材(22),(2
5)の環状部(23),(26)が、少なくとも一つの
係合部(23a),(26a)を備えており、この係合
部(23a),(26a)が、モータ本体(12)の内
周面に設けられた係合部と係合する。
【0013】本発明によるモータ駆動軸の側圧機構(2
0)及び側圧機構(20)を備えたモータ(10),
(30)は、好ましくは、上記バネ部材(22)の押圧
部(24)の駆動軸(11)の軸方向の寸法が半径方向
の寸法よりも小さく選定されている。
【0014】本発明によるモータ駆動軸の側圧機構(2
0)及び側圧機構(20)を備えたモータ(10),
(30)は、好ましくは、上記バネ部材(22),(2
5)の先端が、軸受(13a)の内側にて駆動軸(1
1)に取り付けられたプーリ(21)の周面に当接して
いる。
【0015】本発明によるモータ駆動軸の側圧機構(2
0)及び側圧機構(20)を備えたモータ(10),
(30)は、好ましくは、上記プーリ(21)が樹脂製
である。
【0016】本発明によるモータ駆動軸の側圧機構(2
0)及び側圧機構(20)を備えたモータ(10),
(30)は、好ましくは、上記バネ部材(25)が、金
属製であって、モータ本体(12)の内周面に嵌合する
円形部(26)と、円形部(26)の一端から内側に突
出するように折曲げられた押圧部(27)と、から構成
されており、上記押圧部(27)の先端が、上記駆動軸
(11)の外周面を半径方向内側に向かって押圧する。
【0017】上記構成によれば、モータ駆動軸(11)
の回転時に、モータ駆動軸(11)が軸受(13a)に
対して振動しようとしても、モータ駆動軸(11)がバ
ネ部材(22),(25)により一側に向かって付勢さ
れているので、振動が抑止されることから、所謂クリア
ランス音の発生が防止されることになる。
【0018】この場合、上記バネ部材(22),(2
5)は、モータ駆動軸(11)の軸受(13a)の内側
に配設されていることにより、完全にモータ(10),
(30)内に組み込まれることになる。従って、モータ
(10),(30)が取り付けられ得る場所であれば、
どんな場所でも側圧機構(20)がモータ(10),
(30)に備えられることになり、従来のようなバネが
外側に張り出した側圧機構における取付場所の制限が排
除されると共に、取付スペースが低減され得ることにな
る。
【0019】上記バネ部材(22)が、樹脂製であっ
て、モータ本体(12)の内周面に嵌合する環状部(2
3)と、環状部(23)から内側に突出するように環状
部(23)に一体に形成された押圧部(24)と、から
構成されており、上記押圧部(24)の先端が、上記駆
動軸(11)の外周面を半径方向内側に向かって押圧す
る場合には、バネ部材(22)が樹脂により一体成形さ
れるので、コストが低減されると共に、モータ本体(1
2)の内周面に対して容易に取り付けることができる。
【0020】上記バネ部材(22),(25)の押圧部
(24),(27)が、環状部(23),(26)の中
心からずれて配設されている場合には、組立時に、この
押圧部(24),(27)が、環状部(23),(2
6)の中心を超えて弾性変形した状態で、駆動軸(1
1)に確実に当接することになる。
【0021】上記バネ部材(22),(25)の環状部
(23),(26)が、少なくとも一つの係合部(23
a),(26a)を備えており、この係合部(23
a),(26a)が、モータ本体(12)の内周面に設
けられた係合部と係合する場合には、環状部(23),
(26)がモータ本体(12)の内周面にて周囲方向に
回動することが阻止される。
【0022】上記バネ部材(22)の押圧部(24)の
駆動軸(11)の軸方向の寸法が半径方向の寸法よりも
小さく選定されている場合には、押圧部(24)による
駆動軸(11)に対する押圧力がより大きく設定される
ことになり、駆動軸(11)に対する押圧が確実に行な
われ得る。
【0023】上記バネ部材(22),(25)の先端
が、軸受(13a)の内側にて駆動軸(11)に取り付
けられた好ましくは樹脂製のプーリ(21)の周面に当
接している場合には、バネ部材(25)が金属製であっ
ても、駆動軸(11)に対してプーリ(21)を介して
当接することになるので、駆動軸(11)とバネ部材
(22),(25)との摺動による騒音が低減され得る
ことになる。
【0024】上記バネ部材(25)が、金属製であっ
て、モータ本体(12)の内周面に嵌合する円形部(2
6)と、円形部(26)の一端から内側に突出するよう
に折曲げられた押圧部(27)と、から構成されてお
り、上記押圧部(27)の先端が、上記駆動軸(11)
の外周面を半径方向内側に向かって押圧する場合には、
バネ部材(25)が例えば金属ワイヤを折曲げ加工する
ことにより形成されるので、コストが低減され得る。
尚、上記括弧内の符号は、理解を容易にする為に付した
ものであり、一例に過ぎず、これらに限定されるもので
はない。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した実施形態に基
づいて、本発明をさらに詳細に説明する。図1は、本発
明による側圧機構の第一の実施形態を組み込んだスピン
ドルモータの構成を示している。図1において、スピン
ドルモータ10は、例えばCDプレーヤ,MDプレー
ヤ,DVDプレーヤ等で使用されるスピンドルモータで
あって、その駆動軸11がモータ本体12に対して二つ
の軸受13a,13bを介して回転可能に支持されてい
ると共に、駆動軸11に対して、側圧機構20が備えら
れている。
【0026】ここで、スピンドルモータ10自体は、公
知の構成であって、上記駆動軸11が軸受13a,13
bを介して本体12内に回転可能に支持されていると共
に、駆動軸11にロータ14が取り付けられており、さ
らにロータ14を包囲するようにマグネット15が固定
配置されている。そして、ロータ14を構成するコイル
14aに対して、ブラシ16及び整流子17を介して駆
動電圧を印加することにより、コイル14aに発生する
磁束が、固定側のマグネット15の磁束と相互作用する
ことにより、ロータ14が回転駆動されるようになって
いる。
【0027】側圧機構20は、駆動軸11に被嵌された
プーリ21と、このプーリ21を駆動軸11の軸方向と
垂直な方向に押圧するバネ部材22と、から構成されて
いる。
【0028】上記プーリ21は、好ましくは樹脂から構
成されており、駆動軸11に対して、左方の軸受13a
の内側にて、即ちモータ本体12内にて、軸受13aに
隣接して取り付けられている。
【0029】上記バネ部材22は、図2に示すように、
モータ本体12の内周面に嵌合する環状部23と、環状
部23から内側に向かって突出する押圧部24と、から
構成されており、例えば樹脂により一体成形されてい
る。
【0030】上記環状部23は、モータ本体12の内周
面の内径とほぼ同じ外径を有するように形成されている
と共に、少なくとも一箇所、図示の場合二箇所に、係合
部としての切欠23aを備えている。これに対して、モ
ータ本体12の内周面には、この切欠23aに対応し
て、係合部としての突起(図示せず)が形成されてい
る。
【0031】上記押圧部24は、環状部23の中心より
ずれて形成されており、軸方向に対して直角な方向に扁
平に形成され、即ち駆動軸11の軸方向の寸法に比較し
て、駆動軸11の半径方向の寸法が大きく選定されてい
る。
【0032】本発明実施形態による側圧機構20を備え
たスピンドルモータ10は以上のように構成されてお
り、組立の際には、モータ本体12内にバネ部材22の
環状部23が挿入され、その切欠23aがモータ本体1
2内に設けられた突起と係合する。これにより、バネ部
材22は、その環状部23がモータ本体12内で周方向
に回動しないように固定保持される。
【0033】そして、バネ部材22の押圧部24が環状
部23の中心を超えて弾性変形された状態で、駆動軸1
1が軸受13aに挿通されることにより、押圧部24
は、その弾性変形による復元力によって、プーリ21の
周面に設けられた溝内に当接することになる。
【0034】このようにして組み立てられたスピンドル
モータ10の動作時には、モータ本体12内に組み込ま
れたロータ14が回転駆動することにより、駆動軸11
が軸受13a,13b内で回転する。このとき、駆動軸
11が軸受13aの内面との間隙により軸受13a内で
振動しようとしても、駆動軸11がプーリ21を介して
バネ部材22により横方向に押圧されているので、駆動
軸11は、軸受13a内にて付勢されることになる。従
って、駆動軸11は、軸受13a内にて横方向に付勢さ
れることによって、上述した振動が抑制され得ることに
なり、クリアランス音の発生が防止されることになる。
【0035】この場合、側圧機構20を構成するプーリ
21及びバネ部材22は、モータ本体12内に収容され
ており、側圧機構20は完全にスピンドルモータ10内
に組み込まれることになる。従って、スピンドルモータ
10が取り付けられ得る場所であれば、どんな場所でも
側圧機構20がスピンドルモータ10に備えられること
になり、従来のようなバネが外側に張り出した側圧機構
における取付場所の制限が排除されると共に、取付スペ
ースが低減され得ることになる。
【0036】ここで、本発明実施形態によるスピンドル
モータ10においては、上記バネ部材22は、環状部2
3及び押圧部24が樹脂により一体成形されていること
により、低コストで作製されると共に、環状部23に設
けられた切欠23aがモータ本体12内の突起に係合す
ることにより、環状部23がモータ本体21内で周方向
に回動することが阻止されるようになっている。
【0037】また、バネ部材22の押圧部24が、軸方
向に対して直角方向に扁平に形成されていることによ
り、この押圧部24の駆動軸11に対する押圧方向の剛
性が高められており、これによって押圧力が増大され
る。従って、押圧部24の駆動軸11に対する押圧がよ
り確実に行なわれ、上述した振動が確実に抑制されるこ
とになる。
【0038】さらに、上記側圧機構20のプーリ21
が、軸受13aに隣接して駆動軸11に取り付けられる
ことにより、駆動軸11は、図1にて左方に対しては、
上記プーリ21が軸受13aに当接することにより、即
ちプーリ21がスラストストッパとして作用することに
より、規制されるようになっている。これにより、駆動
軸11の左方への規制を行なうスラストストッパが不要
になり、部品点数の削減によって、コストが低減され得
ることになる。
【0039】尚、上記バネ部材22は、樹脂により一体
成形されているが、これに限らず、図3に示すように、
バネ部材22の代わりに、バネ部材25として、金属製
のワイヤを、例えば軸方向から見てほぼ「e字形」に折
曲げ加工することにより、ほぼ環状の円形部26と、円
形部26の一端から内側に向かって突出する押圧部27
と、から構成されていてもよい。尚、この場合、バネ部
材25は、例えば係合部として円形部26の他端が外側
に向かって僅かに突出する突起26aを形成するように
折曲げられ、これに対応して、モータ本体12の内周面
に係合部として凹部が設けられてもよい。
【0040】図4は、本発明による側圧機構の第二の実
施形態を組み込んだスピンドルモータの構成を示してい
る。図4において、スピンドルモータ30は、図1に示
したスピンドルモータとほぼ同様の構成であって、以下
の点で異なる構成になっている。即ち、スピンドルモー
タ30においては、側圧機構20を構成するプーリ21
の代わりに、駆動軸11に緩く嵌合した樹脂製のスラス
トワッシャ31及び駆動軸11に取り付けられた金属リ
ング32を備えており、側圧機構20のバネ部材22の
押圧部24が、金属リング32とロータ14との間の領
域にて、直接に駆動軸11に押圧するように、構成され
ている。
【0041】このような構成のスピンドルモータ30に
よれば、モータ本体12内に組み込まれたロータ14が
回転駆動することにより、駆動軸11が軸受13a,1
3b内で回転する。このとき、駆動軸11が軸受13a
の挿通孔内面との間隙により軸受13a内で振動しよう
としても、駆動軸11がバネ部材22により直接に横方
向に押圧されているので、駆動軸11は、軸受13a内
にて付勢されることになる(図5も参照)。従って、駆
動軸11は、軸受13a内にて横方向に付勢されること
によって、上述した振動が抑制され得ることになり、ク
リアランス音の発生が防止されることになる。
【0042】この場合も、図1に示したスピンドルモー
タ10と同様に、側圧機構20を構成するバネ部材22
は、モータ本体12内に収容されており、側圧機構20
は完全にスピンドルモータ10内に組み込まれることに
なる。従って、スピンドルモータ10が取り付けられ得
る場所であれば、どんな場所でも側圧機構20がスピン
ドルモータ10に備えられることになり、従来のような
バネが外側に張り出した側圧機構における取付場所の制
限が排除されると共に、取付スペースが低減され得るこ
とになる。
【0043】また、この場合、駆動軸11は、図1にて
左方に対しては、上記金属リング32がワッシャ31を
介して軸受13aに当接することにより、規制されるよ
うになっている。
【0044】上述した実施形態においては、図5に示す
ように、バネ部材22の押圧部24は、長手方向に関し
て同じ幅を有するように短冊状に形成されているが、駆
動軸11に対する押圧を確実にするために、駆動軸11
への接触部分に、例えば図6(A)に示すような円弧状
の切欠24aや、図6(B)に示すような三角形状の切
欠24bを形成してもよく、また他の任意の形状の切欠
部を形成するようにしてもよい。さらに、バネ部材22
の環状部23は、係合部として切欠23aを備えてお
り、これに対応してモータ本体12の内面に係合部とし
て凸部が設けられているが、これに限らず、環状部23
及びモータ本体12の内面に対して、互いに係合して環
状部23のモータ本体12内での回動を阻止し得るもの
であれば、任意の構成の係合部を備えることも可能であ
る。
【0045】上記実施形態においては、スピンドルモー
タ10に対して側圧機構を組み込んだ場合について説明
したが、これに限らず、他の種類のモータ、例えば小型
直流モータ等に組み込んだ側圧機構に本発明を適用し得
ることは明らかである。また、上記実施形態において
は、バネ部材22は、環状部23及び押圧部また円形部
及び押圧部から形成されているが、これに限らず、モー
タ本体12の内面に固定保持され得ると共に、駆動軸1
1の周面に対して直接的または間接的に当接し得る形状
であればよい。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、モ
ータ駆動軸の回転時に、モータ駆動軸が軸受に対して振
動しようとしても、モータ駆動軸がバネ部材により一側
に向かって付勢されているので、振動が抑止されるの
で、所謂クリアランス音の発生が防止されることにな
る。
【0047】この場合、上記バネ部材は、モータ駆動軸
の軸受の内側に配設されていることにより、完全にモー
タケース内に組み込まれることになる。従って、モータ
が取り付けられ得る場所であれば、どんな場所でも側圧
機構がモータに備えられ得ることになり、従来のような
バネが外側に張り出した側圧機構における取付場所の制
限が排除されると共に、取付スペースが低減され得るこ
とになる。
【0048】かくして、本発明によれば、簡単に且つ小
型に構成され得ると共に、モータの取付場所を限定しな
いようにした、極めて優れたモータ駆動軸の側圧機構及
び側圧機構を備えたモータが提供され得ることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による側圧機構の第一の実施形態を組み
込んだスピンドルモータの構成を示す概略断面図であ
る。
【図2】図1のスピンドルモータで使用されるバネ部材
の拡大斜視図である。
【図3】図1のスピンドルモータで使用されるバネ部材
の他の構成例を示す拡大斜視図である。
【図4】本発明による側圧機構の第二の実施形態を組み
込んだスピンドルモータの構成を示す概略断面図であ
る。
【図5】図4のスピンドルモータで使用されるバネ部材
の拡大斜視図である。
【図6】図1または図4のスピンドルモータで使用され
るバネ部材の変形例を示す拡大斜視図である。
【図7】従来の側圧機構を備えたスピンドルモータの一
例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10,30 スピンドルモータ(モータ) 11 駆動軸 12 モータ本体 13a,13b 軸受 20 側圧機構 21 プーリ 22,25 バネ部材 23,26 環状部(円形部) 23a 係合部 24,27 押圧部 31 スラストストッパ 32 金属リング

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ本体の端部に設けられた軸受に支
    持された駆動軸を備えたモータに関して、 上記軸受の内側にて、先端が上記駆動軸の外周面を半径
    方向内側に向かって押圧するバネ部材を含んでおり、 上記バネ部材の他端が、モータ本体の内周面に対して固
    定保持されていることを特徴とする、モータ駆動軸の側
    圧機構。
  2. 【請求項2】 モータ本体の端部に設けられた軸受に支
    持された駆動軸を備えたモータに関して、 上記軸受の内側にて、先端が上記駆動軸の外周面を半径
    方向内側に向かって押圧するバネ部材を含んでおり、 上記バネ部材の他端が、モータ本体の内周面に対して固
    定保持されていることを特徴とする、モータ駆動軸の側
    圧機構を備えたモータ。
  3. 【請求項3】 上記バネ部材が、樹脂製であって、モー
    タ本体の内周面に嵌合する環状部と、環状部から内側に
    突出するように環状部に一体に形成された押圧部と、か
    ら構成されており、 上記押圧部の先端が、上記駆動軸の外周面を半径方向内
    側に向かって押圧することを特徴とする、請求項1又は
    2の何れかに記載のモータ駆動軸の側圧機構及び側圧機
    構を備えたモータ。
  4. 【請求項4】 上記バネ部材の押圧部が、環状部の中心
    からずれて配設されていることを特徴とする、請求項3
    に記載のモータ駆動軸の側圧機構及び側圧機構を備えた
    モータ。
  5. 【請求項5】 上記バネ部材の環状部が、少なくとも一
    つの係合部を備えており、 この係合部が、モータ本体の内周面に設けられた係合部
    と係合することを特徴とする、請求項1から4の何れか
    に記載のモータ駆動軸の側圧機構及び側圧機構を備えた
    モータ。
  6. 【請求項6】 上記バネ部材の押圧部の駆動軸の軸方向
    の寸法が半径方向の寸法よりも小さく選定されているこ
    とを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載のモー
    タ駆動軸の側圧機構及び側圧機構を備えたモータ。
  7. 【請求項7】 上記バネ部材の先端が、軸受の内側にて
    駆動軸に取り付けられたプーリの周面に当接しているこ
    とを特徴とする、請求項1から6の何れかに記載のモー
    タ駆動軸の側圧機構及び側圧機構を備えたモータ。
  8. 【請求項8】 上記プーリが樹脂製であることを特徴と
    する、請求項7に記載のモータ駆動軸の側圧機構及び側
    圧機構を備えたモータ。
  9. 【請求項9】 上記バネ部材が、金属製であって、モー
    タ本体の内周面に嵌合する円形部と、円形部の一端から
    内側に突出するように折曲げられた押圧部と、から構成
    されており、 上記押圧部の先端が、上記駆動軸の外周面を半径方向内
    側に向かって押圧することを特徴とする、請求項1また
    は4から8の何れかに記載のモータ駆動軸の側圧機構及
    び側圧機構を備えたモータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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