JP2534967Y2 - 鋼管接続用のメカニカル継手装置 - Google Patents

鋼管接続用のメカニカル継手装置

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JP2534967Y2
JP2534967Y2 JP2417992U JP2417992U JP2534967Y2 JP 2534967 Y2 JP2534967 Y2 JP 2534967Y2 JP 2417992 U JP2417992 U JP 2417992U JP 2417992 U JP2417992 U JP 2417992U JP 2534967 Y2 JP2534967 Y2 JP 2534967Y2
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pipe
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nut
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光義 星野
忠夫 真下
高則 伊藤
昭次 田中
利之 米津
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Tokyo Gas Co Ltd
Nippon Chutetsukan KK
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Tokyo Gas Co Ltd
Nippon Chutetsukan KK
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、地中や建物の構築物中
に埋設配管されているガス管路等の配管系において、そ
の管路を構成する鋼管の分離端部を相互に結び工事する
際に適用される鋼管のメカニカル継手装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】鋼管の結び工事として、従来、溶接によ
る接続は一般に行われており、相対向する管の接続端部
を突き合せて溶接するもの、また接続箇所にスリーブ状
の溶接センブルを外装してセンブルの両端で管の外周に
すみ肉溶接するもの等が知られている。この溶接による
接続の場合、ガス管路を構成する鋼管にはその管内面に
腐食防止等のため内面塗装が施してあることから、溶接
時に、溶接熱によって内面塗料がガス化し、これがガス
器具の比例弁等に付着して使用不能となるトラブルが発
生する。現在、溶接接続の施工前に、鋼管の内面塗料を
剥離することによってこの問題に対処しているが、作業
性が悪く、また工事時間の制限もあって内面塗料の事前
剥離が実施できない場合もある。
【0003】上述の溶接によらない配管の接合法とし
て、従来、ソケット接合、フランジ接合、メカニカル・
ジョイント等の接合法が知られており、このうち地震に
よる外圧や地盤変位等に起因する配管の歪を吸収できる
構造のメカニカル継手としては例えば、特開昭53−5
6718号公報に記載されたものが知られている。この
従来例を、図3により説明すると、図中aは両端部にフ
ランジeを備えた継手管であり、bはその継手管aのフ
ランジeにボルト・ナットfを介して結合された押輪で
ある。またc,dは継手管aの両端受口より管内に挿入
された接続鋼管であり、上記継手管aの両端受口には、
それぞれ内方へ向って奥すぼまり状のテーパ部gが形成
され、両端受口の各テーパ部gと、継手管aの両端受口
より管内に挿入された接続鋼管c,dの外周面との間に
環状のシール部材hと、これを保護するバックアップリ
ングkとが介在されていて、上記ボルト・ナットfの締
め付けにより押輪bをシール部材hに圧接させることで
シール部材hが接続鋼管c,dの外周面に密着されて気
密性が確保されるようにしている。また接続鋼管c,d
は、地盤変位等により配管系に歪を生じて継手管aの管
内を移動した際にはバックアップリングkが、接続鋼管
の挿入端部c,dの先端に備えたスピゴットリングxと
係合することでその抜け出しが阻止される構成となって
いる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで上述の従来技
術によるメカニカル継手の場合、これを管厚が比較的に
薄い鋼管の接続に転用して用いた場合、次のような問題
点があった。すなわちガス管路に用いられる鋼管は、一
般に使用されている鋳鉄管に比して管厚が1/2程度に
薄肉になっている。この場合、従来技術のメカニカル継
手では、接続鋼管の挿入端部c,dの内方端に備える抜
け止め用のスピゴットリングxが、管端部近くの外周に
設けた凹溝内に単に嵌着された構成であり、このような
構成の場合、管厚を補強する機能は得られないので、地
震その他の外圧や地盤変位等に起因して接続鋼管の挿入
端部c,dが管軸方向へ移動変位する際、管厚の薄い管
端部同志が当接することから接続鋼管の挿入端部c,d
が座屈を起す現象が派生し、これに起因してスピゴット
リングxが破損されることから挿入端部c,dの抜け出
しを阻止する機能が不安定となって、引抜きに対する強
度が低下する問題点があった。
【0005】本考案は、上記の問題点に鑑み、スピゴッ
トリング取付け部の鋼管を補強する構造として上述の座
屈現象を防止し、引抜きに対する強度アップを図ったメ
カニカル継手装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案による装置は、両端部にフランジを備えた継
手管と、この継手管のフランジにボルトナットを介して
結合された押輪とを有し、上記継手管の両端受口には内
方へ向って奥すぼまりのテーパ部を形成し、このテーパ
部と、継手管の両端受口より管内に挿入された接続鋼管
の外周面との間に、環状のシール部材及びバックアップ
リングを介在させて、上記ボルトナットの締め付けによ
り押輪をシール部材に圧接して接続鋼管の外周面との間
を密封させるメカニカル継手において、上記接続鋼管の
挿入端部には、その端部外周面を囲むように嵌合された
所要巾のスピゴットリングと、該スピゴットリングを周
方向の複数個所で固定するように管内に挿入された止め
ボルトと、該止めボルトに螺合されて管内面に添うよう
に固定されるナットとを有し、上記スピゴットリングと
ナットとにより接続鋼管の挿入端部を内外面より挟んで
管端部を補強するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0007】
【作用】このような構成では、通常のメカニカル継手と
同様に押輪がシール部材を圧接して気密性を保持すると
共に、接続鋼管の挿入端部に備える抜け止め用のスピゴ
ットリングは、まず、これが止めボルトにより管に締着
固定されることからスピゴットリング自体の取付け強度
が向上すると共に、また、接続鋼管の挿入端部はその内
外面がスピゴットリングとナットとにより挟まれて管厚
が補強された構造となるから、鋼管端部の座屈が防止さ
れ、引抜き阻止に対する強度の強化を図ることができ
る。
【0008】
【実施例】本考案の実施例を、図面を参照して説明す
る。図1は本考案の実施例を縦断して示す側面図であ
り、図2は接続鋼管の挿口端部を縦断して示す正面図で
ある。図において、1は短管よりなる継手管、2および
3は継手管1によって接続される接続鋼管の挿入端部、
4は押輪である。継手管1はその両端部の外側にフラン
ジ1aを有し、また両端部の受口内面には内方へ向けて
奥すぼまり状のテーパ部1bが形成されている。継手管
1の両側受口より接続鋼管の挿入端部2,3が挿入さ
れ、この挿入端部2,3の外周面と前記テーパ部1bと
の間に、シール部材となる環状の角ゴム輪5と、丸ゴム
輪6とが介装され、その内方にバックアップリング7が
配置されている。角ゴム輪5の外側には前記押輪4が当
接しており、この押輪4は、前記継手管1のフランジ1
aにボルトナット8によって結合されている。そして、
このボルトナット8を締め付けることによって押輪4が
角ゴム輪5を押圧し、角ゴム輪5及び丸ゴム輪6が接続
鋼管の挿入端部2,3の外周面に弾性密着して管継手の
気密性が保持されている。
【0009】上記接続鋼管の挿入端部2,3には、その
管端の外周に前記バックアップリング7と当接して接続
鋼管の抜け止めを図る所要巾のスピゴットリング10が
嵌合されている。このスピゴットリング10は、周方向
の複数個所(図示の実施例においては6か所)において
管内に挿入された止めボルト11と、これに螺合された
ナット12とによって固定されている。上記ナット12
は、図2に示されているように分割された円弧状に形成
されていて、止めボルト11による締着によって挿入端
部2,3の管端内周面に添うように固定されている。上
記スピゴットリング10は、バックアップリング7との
当接により抜け止め作用をなするもので、バックアップ
リンク7の材質を6−ナイロン(ポリアミド樹脂)又は
FRP(ガラス繊維強化エポキシ樹脂)等の強化材と
し、また上記止めボルト11をステンレス製とすること
によって引抜き現象に対する強度の向上が図られてい
る。また上記止めボルト11とナット12とを介してス
ピゴットリング10を締着した際、挿入端部2,3の管
端は、その外周面にはスピゴットリング10が密着さ
れ、また内周面にはナット12が添着されて、スピゴッ
トリング10とナット12とが挿入端部2,3の管端を
内外面より挟む構造となることで、挿入端部2,3の管
端が厚く補強され、鋼管端部の変形を抑える構造として
いる。
【0010】次に、上記実施例による鋼管の結び工事に
ついて説明する。まず、作業現場において、接続鋼管の
各分離端から、リング状に形成されている押輪4、角ゴ
ム輪5、丸ゴム輪6及びバックアップリング7を順次挿
入し、その後に、現場においてスピゴットリング10を
鋼管端部に取付ける。この取付けに際しては、まずアン
グルドリルを用いてスピゴットリング部の止めボルト1
1を挿入するボルト孔を鋼管端部に穿孔する。この際
に、スピゴットリングのボルト孔と、鋼管端部に穿孔す
る孔とを正確に一致させることが必要であるが、スピゴ
ットリング10を鋼管端部に嵌合セットした状態で、ス
ピゴットリングのボルト孔に、アングルドリルを通して
鋼管端部を穿孔し、止めボルト11を一本締め付けてか
ら他の穿孔を行うようにすれば、正確な穿孔を容易に行
うことができる。また、このようにスピゴットリング1
0を現場で取付ける場合は、押輪4の内径を、スピゴッ
トリング10の外径より小さく設定していても、押輪4
を半割りにする必要がなくなることから、押輪4を一体
リング型に構成できる利点も得られる。スピゴットリン
グ10を固定した後、継手管1の両端受口から接続鋼管
の挿入端部2,3を継手管1の管内に挿入し、バックア
ップリング7,丸ゴム輪6及び角ゴム輪5を、継手管1
の受口内面に形成したテーパ部1bに当接して、押輪4
を継手管1のフランジ1aにボルトナット8で結合す
る。そして、ボルトナット8を締め付けることによって
押輪4を角ゴム輪5に圧接し、角ゴム輪5及び丸ゴム輪
6を、接続鋼管の挿入端部2,3の外周面に弾性密着さ
せ、管継手の気密を保持するものである。ボルトナット
7の締付けトルクを900kg.cm程度とすることに
よって十分な長期的気密性能を維持することができる。
【0011】
【考案の効果】本考案によるメカニカル継手によれば、
通常のメカニカル継手と同様に押輪がシール部材を圧接
して気密性を保持すると共に、接続鋼管の挿入端部に備
える抜け止め用のスピゴットリング10は、まず、これ
が、止めボルト11によって管に締着固定されることか
らスピゴットリング自体の取付け強度を向上できる利点
が得られると共に、また接続鋼管の挿入端部は、その内
外面がスピゴットリング10とナット12とにより挟ま
れて管厚が補強された構造となるから、管厚が比較的に
薄い鋼管の結び工事に適用しても、鋼管端部の座屈が防
止され、引抜き阻止に対する強度の強化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による鋼管接続用メカニカル継手の実施
例を示す縦断側面図。
【図2】接続鋼管の管端部を縦断して示す正面図。
【図3】従来の鋳鉄管等に用いられるメカニカル継手の
説明図。
【符号の説明】
1 継手管 1a フランジ 1b テーパ部 2,3 接続鋼管の挿入端部 4 押輪 5 角ゴム輪 6 丸ゴム輪 7 バックアップリング 8 ボルト・ナット 10 スピゴットリング 11 止めボルト 12 ナット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 米津 利之 東京都千代田区内神田3−24−3 日本 鋳鉄管株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端部にフランジを備えた継手管と、該
    継手管のフランジにボルトナットを介して結合された押
    輪とを有し、上記継手管の両端受口には内方へ向って奥
    すぼまりのテーパ部を形成し、このテーパ部と、継手管
    の受口より挿入された接続鋼管の外周面との間に環状の
    シール部材及びバックアップリングを介在させて、上記
    ボルトナットの締め付けにより押輪をシール部材に圧接
    して接続鋼管の外周面との間を密封させるメカニカル継
    手において、 上記接続鋼管の挿入端部には、その端部外周面を囲むよ
    うに嵌合された所要巾のスピゴットリングと、該スピゴ
    ットリングを周方向の複数個所で固定するように管内に
    挿入された止めボルトと、該止めボルトに螺合され、そ
    の締着により管内面に添うように固定されるナットとを
    有し、上記スピゴットリングとナットとにより接続鋼管
    の挿入端部を内外面より挟んで管端部を補強するように
    構成したことを特徴とする鋼管接続用メカニカル継手装
    置。
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JPH1163326A (ja) * 1997-08-27 1999-03-05 Tokyo Gas Co Ltd 金属管路の電気絶縁工法及びその装置
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JP6799659B2 (ja) * 2019-11-18 2020-12-16 コスモ工機株式会社 管継手の設置方法

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