JP6621280B2 - 管継手の設置方法 - Google Patents

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本発明は、第1の流体管と第2の流体管とを密封状に接続する管継手の設置方法に関する。
従来、第1の流体管と第2の流体管とを密封状に接続する管継手の設置方法として、第1の流体管と第2の流体管に跨って外嵌される中間部体(本体部)、前記中間部体と前記流体管との間を密封するシール部体(弾性部材)、及び前記シール部体を押圧する添設フランジ部体(押圧部材)を備える管継手を用い、前記中間部体の両端部に設けられたフランジを流体管に溶接し、該中間部体の両側にシール部体を配設し、該シール部体を添設フランジ部体によって押圧するものがあった。(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−351491号公報(第3頁、図1、図2、図3)
しかしながら、特許文献1にあっては、中間部体の両端部に設けられるフランジは流体管に溶接していたため、フランジを溶接することにより流体管に変形が生じ、シール部体の流体管に対する密着が不均一となり、密封機能が十分に発揮できないという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、第1の流体管と第2の流体管との密封機能を確実に維持できる管継手の設置方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の管継手の設置方法は、
第1の流体管と第2の流体管とを密封状に接続する管継手の設置方法であって、
前記第1の流体管と前記第2の流体管のそれぞれの外周部に一体環状に形成される押圧部材及び一体形成される弾性部材を取付けるとともに、
少なくとも周方向に2分割される本体部を前記第1の流体管と前記第2の流体管に跨って外嵌し、
前記押圧部材によって前記弾性部材を前記本体部に対し押圧することで、前記弾性部材を前記流体管に対し押圧させ、該流体管の形状を調整する第1の形状調整工程を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、流体管の形状を調整することによって、弾性部材を流体管に均等に密着させ、密封機能を高めることができるとともに、流体管と管継手とが相対変位するときの抵抗を小さくすることができる。
本発明の管継手の設置方法は、
前記押圧部材は、前記第1の流体管と前記第2の流体管との隙間を介して前記流体管のそれぞれの外周部に嵌挿されることを特徴としている。
この特徴によれば、第1の流体管と第2の流体管との隙間を利用して容易に一体環状に形成された押圧部材を流体管のそれぞれの外周部に嵌挿できる。
本発明の管継手の設置方法は、
前記第1の流体管及び前記第2の流体管の管軸方向の端部の少なくとも一方を切断して、前記第1の流体管と前記第2の流体管との隙間を調整する隙間調整工程を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、押圧部材の厚さに応じて前記第1の流体管と前記第2の流体管の管軸方向の隙間を調整するので、幅広で剛性の高い押圧部材を流体管に外嵌でき、該押圧部材に倣って流体管の形状を調整することができる。
本発明の管継手の設置方法は、
前記第1の流体管と前記第2の流体管の管軸方向の端部の外周部に調整部材を取付け、該流体管の形状を調整する第2の形状調整工程を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、流体管の調整部材の形状に倣うようにして流体管の形状を調整することができるばかりか、流体管が管継手から抜出ることも防止できる。
本発明の管継手の設置方法は、
前記第1の流体管及び前記第2の流体管の管軸方向の端部の内周部に跨って密封状に押圧支持する押圧支持手段を取付け、該押圧支持手段によって前記流体管の形状を調整する第3の形状調整工程を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、押圧支持手段によって流体管の端部の内周部を押圧支持できるので、容易に流体管の形状を調整することができるばかりか、第1の形状調整工程とともに流体管を管軸方に沿って形状調整できるため、該流体管の伸縮可撓性を高めることができる。
実施例1に係る伸縮可撓管継手が適用される水管橋の構成を示す図である。 (a)の左半分は伸縮可撓管継手の正面図、(a)の右半分は(b)のB−B断面図、(b)の上半分は(a)のA−A断面図、(b)の下半分は側面図である。 (a)は図2(a)のC−C断面図、(b)は図2(a)のA−A断面図である。 (a)は既設の伸縮管継手の取付状態を示す図、(b)は既設の伸縮管継手を撤去し、流体管の端部を切断する状況を示す図である。 (a)は伸縮可撓管継手の押輪及び密封部材を流体管の外周部に取付けた状態を示す図、(b)は(a)の詳細図である。 流体管の端部に調整部材を取り付けた状態を示す図である。 (a)は伸縮可撓管継手の本体部を流体管に対し取付ける状況を示す図、(b)は(a)の詳細図である。 (a)は伸縮可撓管継手の本体部を流体管に対し取付けた状態を示す図、(b)は流体管の変形状況を示す図である。 伸縮可撓管継手の本体部に対し押輪を取付けた状態を示す図である。 (a)は伸縮可撓管継手取付け完了後の水圧試験の状況を示す図、(b)は(a)の詳細図である。 (a)は水圧試験用の押圧支持手段の一部正面断面図、(b)は側断面図である。 (a)は実施例2に係る伸縮可撓管継手の一部側断面図、(b)は(a)の詳細図である。 は、伸縮可撓管継手の他の適用例を説明する図である。
本発明に係る管継手の設置方法を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明に係る管継手につき、図1から図11を参照して説明する。以下、本発明にかかる管継手は、河川に架設される水管橋の両端と橋台に埋設される埋設管とをそれぞれ接続する伸縮可撓管継手に適用した実施例について説明する。図1に示されるように、流体管10は、河川2などに架設される流体管11、該流体管11に伸縮可撓管継手20、20’を介して密封状に接続され、橋台4、5に埋設される流体管12、13からなる。架設される流体管11は、その両端部を橋台4、5により支持され、さらにその中間部を橋台6、7により支持され、該橋台4、5、6、7はそれぞれ地中3に固定されている。なお、図1において、流体管11は、一体に構成されているが、分割された流体管をフランジ結合、受口挿口接合、押輪を用いるメカニカル接合、あるいは溶接接合などで接合したものであってもよい。また、管継手は、伸縮可撓管20、20’に限らず、伸縮管としてもよい。
図1において、架設される流体管11は、橋台4、5、6、7の上に設けられたリングサポート9、9、8、9により固定支持されている。ここで、リングサポート8は橋台6に対し固定され、さらにリングサポート8は流体管11に対し固定されており、橋台6、リングサポート及び流体管は一体に固定されている。一方、リングサポート9は、橋台4、5、7に対し後述するように移動可能な構造となっており、架設される流体管11と橋台4、5、6、7との間に生じる伸縮等の相対移動による外力を吸収することができるようになっている。さらに埋設される流体管12、13と橋台4、5との間の相対変位はほとんど生じない。したがって、伸縮可撓管継手20、20’は、橋台4、5に対し相対移動する流体管11と、橋台4、5に対し相対移動しない流体管12、13との間に設けられ、流体管11と流体管12、13との間に生じる伸縮、屈曲、捻じれなどの相対移動による外力を吸収する機能を果たしている。
流体管10は、ステンレス鋼、鋼製、またはダクタイル鋳鉄等からなり、必要に応じてゴムライニング、プラスチック塗装、エポキシ樹脂塗装、または粉体塗装等により防錆処理されている。尚、本実施例では流体管路内の流体は農業用水等の水であるが、流体管の内部を流れる流体は必ずしも農業用水に限らず、例えば工業用水や上水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
つぎに、本発明に係る管継手としての伸縮可撓管継手20、20’について説明する。伸縮可撓管継手20、20’は、同一構造であるため、以下伸縮可撓管継手20について詳細に説明する。
図2(a)、(b)に示されるように、伸縮可撓管継手20は、第1の流体管としての流体管11と第2の流体管としての流体管12に跨って外嵌される本体部21、本体部21と流体管11及び流体管12との間を密封する弾性部材としての密封部材22、22、及び該密封部材22、22を押圧する押圧部材としての押輪23、23を主に備える。以下、伸縮可撓管継手20を構成する部材について説明する。
図2に示されるように、本体部21は、流体管11と流体管12に跨って外嵌される筒状体である。該本体部21は、周方向に2分割される本体分割部21a及び本体分割部21bからなり、該本体分割部21a及び本体分割部21bの周方向端部には、管軸方向に延設されるフランジ21c、21c、21d、21dが設けられ、該本体分割部21a及び本体分割部21bはパッキン27(図3(a)参照)を介してボルト・ナット25、25、…により一体筒状にフランジ結合される。なお、本体部21は、鋼、ステンレス、鋳鉄、鋳鋼等から構成され、必要に応じゴムライニング、プラスチック塗装、エポキシ樹脂塗装、または粉体塗装等により防錆処理されている。また、本体部21は、3つ以上に分割される構造であってもよい。
また、図3に示されるように、本体部21の上側に位置する本体分割部21a及び下側に位置する本体分割部21bの管軸方向両端部には、径方向内側に向けて肉厚に形成された収容部21h、21h、…が形成され、該収容部21h、21h、…が流体管11、12に対向する面には本体部21の管軸方向中央に向かって縮径する傾斜壁21j、21j、…が形成され、さらに該傾斜壁21j、21jの本体部21の中央寄りに、傾斜壁21j、21j、…から径方向内側に突出した突出壁21m、21m、…が全周に亘って形成されている。
さらに、本体部21の本体分割部21a及び本体分割部21bの管軸方向両端部には径方向外側に向けてフランジ21f、21f、…が設けられている。該フランジ21f、21f、…には、ボルト挿通孔21k、21k、…が形成されている。加えて、本体部21の管軸方向中央部には、水圧試験の際に試験水を導入する高圧ソケット21nが設けられている。
つぎに、押輪23、23について説明する。押輪23、23は、一体環状に形成されて本体部21の両端部にそれぞれ配設され、かつ流体管11及び流体管12に外挿される。図2及び図3に示されるように、各押輪23、23も同一構造であるので、一方の押輪23について説明する。
押輪23は、内径部に流体管11、12の外径よりもわずかに大径に形成された孔部23bを有する略円板状に形成され、該押輪23の外周側には本体部21のボルト挿通孔21k、21kと対向する位置にボルト挿通孔23c、23c、…が形成されている。また、押輪23の管軸方向の一方の端面には環状突部23aが形成され、該環状突部23aの軸方向端部には後述する密封部材22を押圧する押圧面23dが形成されている。
つぎに、密封部材22、22について説明する。図2及び図3に示されるように、各密封部材22、22も同一構造であるので、一方の密封部材22について説明する。密封部材22は、ゴム、プラスチック等の弾性部材からなり、一体の無端状に形成される。密封部材22は、締付け状態でその内周面22aが、流体管11の外周部11aに密着するように円筒面に形成され、また、その外周面22jは、本体部21の収容部21hの傾斜壁21jに密着するように管軸方向に傾斜した円筒面を有し、さらに、その管軸方向端部は、押輪23の環状突部23aの押圧面23dと密着して押圧されるように被押圧面22dが形成されている。なお、密封部材22の断面は、ほぼK字状のK形ゴム輪のような形状を用いるのが好ましい。
このように構成された密封部材22は、本体部21の収容部21hの傾斜壁21j及び突出壁21mと、流体管11の外周部11aとに囲まれた領域に収容され、密封部材22の被押圧面22dが押輪23の押圧面23dによって押圧されると、傾斜壁21jの楔効果により密封部材22の内周面22aは流体管11の外周部11aに強く密着して密封機能を発揮する。
なお、収容部21hの傾斜壁21jの断面形状は、略円形に形成されているので、たとえば流体管11が楕円形に変形している場合には、流体管11の外周部11aと収容部21hの傾斜壁21jとの距離は、流体管の長軸方向が狭く、短軸方向が広くなる。したがって、密封部材22が流体管11を押圧する力は、流体管の長軸方向が大きく、短軸方向が小さくなるため、密封部材22が流体管11を押圧する力が不均一となり、密封機能の健全性に影響を与える虞がある。
そこで、後述の伸縮可撓管継手20の設置工程にて説明するように、伸縮可撓管継手20は、密封部材22、22が流体管11、12を押圧するときの押圧力を利用して流体管11、12の形状を調整している。ここで、密封部材22、22が流体管11、12を押圧するときの反力は、本体分割部21aのフランジ21f、21fと本体分割部21bのフランジ21g、21g(図2)とを離間させるように作用する。しかしながら、本体分割部21aのフランジ21f、21f及び本体分割部21bのフランジ21g、21gに近接して配置される押輪23、23は、一体環状に形成され剛性が高いので、本体分割部21aのフランジ21f、21fと本体分割部21bのフランジ21g、21gとの離間を防止するので、流体管11、12の断面形状は押輪23、23の略円形状に倣うよう調整される。
以下、たとえば、温度による伸縮を吸収するために既設された伸縮管継手を耐震性を有する管継手に変更する場合の例として、既設の伸縮管継手60を本発明に係る伸縮可撓管継手20に交換する工程について説明する。なお、流体管11の両側に配設される伸縮可撓管継手20は同一構成のため、流体管11と流体管12とを接続する既設の伸縮管継手60を伸縮可撓管継手20に交換する工程について図4から図12を参照して説明する。
図4(a)において、流体管11はリングサポート9に一体に固定されている。また、リングサポート9は流体管11を直接保持するサポート部9a及び脚部9bを有し、該脚部9bは橋台4上に敷設された脚板9c上に載置され、脚部9bは流体管11の伸縮等の変位にともないと脚板9c上を相対移動できるようになっている。
最初に、既設の伸縮管継手60を締付用のボルト・ナットを取外し、本体を溶断して撤去する。撤去方法は溶断に限らず本体が分割式なら分割を外してもよい。そして隙間調整工程として図4(b)に示されるように、流体管11と流体管12との管軸方向の隙間15aを調整する。該隙間調整工程は、既設の伸縮管継手60の隙間15aが耐震設計上要求される最小隙間を満たすようにするために、流体管12の一部12aを切断、除去するものである。隙間調整工程を終了後、流体管の表面の錆取り、表面処理を行う。なお、切断とは、たとえば、ガス切断、バイト、バンドソー等の刃物による切削、グラインダ等による研削等の機械加工を含む。
図5(a)(b)に示されるように、流体管11と流体管12との隙間15a(図4(b)参照)を調整した後の隙間15bの隙間寸法S1は比較的大きいため、該隙間寸法S1を利用して押輪23の最大幅寸法S2、密封部材22の最大幅寸法S3も大きくすることができ、分割構造を有さず一体に形成された剛性の高い押輪23を使用することができる。なお、隙間15aが当初から十分な距離を有している場合には、上記した流体管12の切断を行わなくともよい。逆に、隙間調整工程後の隙間15bを押輪23や密封部材22が通過できない場合には、必要に応じて分割構成された押輪23、23及び密封部材22、22を使用する。
つぎに、図6に示されるように、流体管11、12の管軸方向端部の外周側に調整部材26を取付ける。調整部材26は、流体管11、12の外周に4カ所等配で取付けられ、地震時の挙動に伴う伸縮可撓管継手20からの流体管11、12の抜出しを防止する機能を果たしている。また、通常、大口径の薄肉管の端部で生じたり、前記切断工程で生じる流体管11、12の変形が大きい場合には、第2の形状調整工程として流体管11、12の円周1/4〜1/2程度の長さを有する調整部材26を流体管11、12の外周に溶接し、流体管の形状を調整することもできる。溶接後、調整部材26を溶接後、防錆処理を行う。
つぎに、図7に示されるように、本体部21の取付けを行う。まず、本体分割部21bをワイヤ等(図示せず)で吊りながら本体分割部21bを流体管11、12に沿って回転させ、本体分割部21bを橋台上の設置した枕木61の上に仮置きする。続いて、本体分割部21aをワイヤ等(図示せず)で吊りながら流体管11、12の上部に跨るようにかぶせる。
続いて、図8(a)にしめされるように、フランジ21c、21c、21d、21dをボルト・ナット25、25、…によって締め付け、本体部21を環状に一体に組立てる。このとき流体管11、12の外周部と、本体部21の突出壁21mの内周部21p、21p(図3(b)参照)との隙間を隙間ゲージ等で確認する。該隙間を流体管11、12の周方向の数か所で確認することにより流体管11、12の変形状態を確認できる(図8(b)参照)。このとき、隙間δ1とδ3、δ2とδ4の差異が大きければ、油圧ジャッキ等を使用して本体部21を上下方向、左右方向の位置調整を行い、隙間δ1とδ3、δ2とδ4がほぼ同じになるようにして、流体管11、12の管軸中心と内周部21p、21pの軸中心をほぼ一致するように調整することが望ましい。
つぎに、密封部材22が流体管11、12上を滑り移動するときの摩擦抵抗を低減するため、本体部21の両端部と密封部材22、22との間に滑剤を塗る。そして、図9に示されるように、本体部21のフランジ21f、21f、21g、21gと押輪23、23とをボルト・ナット24、24、…によって締め付けを行い、密封部材22を本体部21の傾斜壁21j、21jに軽く接触させる。そして、第1の形状調整工程として前工程で確認した隙間δ1、δ3及びδ2、δ4のうち狭い部分(流体管の長軸方向)に配置されるボルト・ナット24、24、…を優先して絞込む。隙間の狭い部分に配置されるボルト・ナット24、24、…を優先して絞込むことで、流体管11、12の形状を容易に調整することができる。さらに、流体管11、12の形状を調整した段階で、本体部21のフランジ21f、21f、21g、21gと押輪23、23との間隔が所定量になるまでボルト・ナット24、24、…を均等に締付ける。流体管11、12の形状を調整しているので、ボルト・ナット24、24、…を絞付けるときの締付け力のバラツキを小さくすることができる。
つぎに、伸縮可撓管継手20の設置の密封性を確かめるために、水圧試験を行う。図10に示されるように、流体管11、12の管軸方向の端部の内周部に跨って密封状に押圧支持する押圧支持手段50を取付け、伸縮可撓管継手20、流体管11、12及び押圧支持手段50によって囲まれた空間Cvに高圧ソケット21nを介して水を注入し、試験圧力を所定時間加えて水圧試験を行う。
ここで、押圧支持手段50の構成について説明する。図11に示されるように、押圧支持手段50は、環状フレーム53、搬送手段52、シール部54、複数の押圧ボルト55を主に備える。環状フレーム53は、流体管11、12の管軸方向の端部の内周部に跨って配置できる管軸方向長さを有し、さらに周方向に複数に分割された扇状部材53a、53a、…をボルト・ナット56、56、…で結合して環状に形成される。また、それぞれの扇状部材53aには、雌ねじ部53b、53bが設けられ、後述するシール部54を押圧する押圧ボルト55、55が取り付けられている。シール部54は、流体管11、12の管軸方向の端部の内周部に跨って密封可能な管軸方向長さを有し環状一体に形成されたパッキン54a、周方向に複数に分割された押圧板54b、54b、…、及び複数の座板54c、54c、…からなる。パッキン54aは、その外周側が流体管11、12の管軸方向の端部の内周部に跨って密封し、その内周部は全周に亘って環状一体に形成される複数の押圧板54b、54b、…によって押圧支持される。また押圧板54b、54b、…の内周部は、複数の座板54c、54c、…によって支持され、さらに該複数の座板54c、54c、…の内周部は、押圧ボルト55、55、…によって押圧支持されている。このように構成された押圧支持手段50は流体管11の途中に設けられた人孔(図示せず)から分解状態で搬入され、流体管の中で組立てられ、搬送手段52、52を利用して水圧試験位置まで搬送される。
また、図10(b)及び図11(b)に示されるように、押圧支持手段50のシール部54は、流体管11、12の管軸方向の端部の内周部に跨って、かつ2つの密封部材22、22の間に配置される。さらに第3の形状調整工程として押圧支持手段50のシール部54を、流体管11、12の管軸方向の端部に直接押圧させ、流体管11、12の形状を調整することができる。なお、流体管11、12の形状調整は、押圧支持手段50単独で行ってもよいが、前工程の伸縮可撓管継手20のボルト・ナット24、24、…の絞込みによる密封部材22、22の押圧力を併用してもよい。
水圧試験が完了して伸縮可撓管継手20の設置が終了する。なお、押圧支持手段50の押圧ボルト55、55、…を全周に亘って緩めると、押圧支持手段50の搬送手段52、52が流体管11、12の内周部に接触し、押圧支持手段50は搬送手段52、52によって自由に移動できるようになる。押圧支持手段50は、人孔(図示せず)の近くまで搬送され、搬出可能な大きさに分解されて、人孔から流体管11、12の外へ搬出される。
このように構成された伸縮可撓管継手20は、流体管の形状を調整できるので、密封部材22、22を流体管11、12に均等に密着させることができ、密封機能を高めることができる。さらに、流体管11、12の形状は調整されているので、流体管11、12と伸縮可撓管継手20とが相対変位するときの抵抗を小さくすることができるので、伸縮可撓管継手20の信頼性を向上することができる。
次に、実施例2に係る伸縮可撓管継手30につき、図12を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する説明を省略する。
図12(a)、(b)に示されるように、伸縮可撓管継手30は、流体管11と流体管12に跨って外嵌される本体部31、本体部31と流体管11及び流体管12との間を密封する密封部材32、32、及び該密封部材32、32を押圧する押輪33、33を主に備える。実施例2の伸縮可撓管継手30は、密封部材32、32を押圧する態様が実施例1の伸縮可撓管継手20と異なる。
本体部31は、本体分割部31a及び本体分割部31bの2分割構成され、該本体分割部31a及び本体分割部31bの管軸方向両端部には、該本体分割部31a及び本体分割部31bの径方向内側に向けて肉厚に形成された収容部31h、31h、…が形成され、該収容部31h、31h、…が流体管に対向する面には本体部31の管軸方向中心に向かって縮径する傾斜壁31j、31j、…が形成されている。
また、押輪33は、内径部に流体管11、12の外径よりもわずかに大径に形成された孔部33bを有する一体の円板状に形成され、該押輪33には、本体部31の傾斜壁31j、31j、…に対向する位置に傾斜壁33j、33jが形成されている。そして、密封部材32、32は、本体部31の傾斜壁31j、31jと押輪33の傾斜壁33j、33jの2つの傾斜壁による楔効果を利用して押圧されるので、密封部材32、32は流体管11、12に強く密着して密封機能を発揮する。
さらに、密封部材32、32が流体管11、12を押圧するときの反力は、2分割構成の本体部31と、一体構成された押輪33とが分担するとともに、一体構成された押輪33が2分割構成の本体部31の側面に密着して、2分割構成の本体部31の変形を防止するので、流体管11、12の断面形状は押輪33、33に倣うよう調整される。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
上記実施例に係る伸縮可撓管継手20、30は、水管橋の両端に配設される流体管との接続に適用したものであるが、これに限らず、図13(a)に示されるように、流体管40を切断し、切断後の流体管40a、40bを接続する管継手として使用してもよい。また、図13(b)に示されるように、流体管41に取付けられた空気弁42などの接続部材を撤去したあとの流体管41a、41bを接続する管継手として使用してもよい。さらに、図13(c)に示されるように、バイパス管48を不断流工法で設置し、流体管45の一部を撤去したあとの流体管45a、45bを接続する管継手として使用してもよく、この場合、不断流での設置が可能となる。
11 流体管(第1の流体管)
12、13 流体管(第2の流体管)
15b 隙間
20 伸縮可撓管継手(管継手)
21 本体部
22 密封部材(弾性部材)
23 押輪(押圧部材)
26 調整部材
30 伸縮可撓管継手(管継手)
31 本体部
32 密封部材(弾性部材)
33 押輪(押圧部材)
50 押圧支持手段

Claims (5)

  1. 第1の流体管と第2の流体管とを密封状に接続する管継手の設置方法であって、
    前記第1の流体管と前記第2の流体管のそれぞれの外周部に一体環状に形成される押圧部材及び一体形成される弾性部材を取付けるとともに、
    少なくとも周方向に2分割される本体部を前記第1の流体管と前記第2の流体管に跨って外嵌し環状に一体に組立て、前記流体管の外周部と前記本体部の内周部との隙間を周方向で複数箇所確認することで、前記流体管の変形状態を確認する前工程と、
    前記隙間のうち狭い部分に配置されたボルト・ナットを優先して絞込むことで、前記本体部と前記押圧部材とを管軸方向に締め付け、前記押圧部材によって前記弾性部材を前記本体部に対し押圧することで、前記弾性部材を前記流体管に対し押圧させ、該流体管の形状を調整する第1の形状調整工程と、を備えることを特徴とする管継手の設置方法。
  2. 前記押圧部材は、前記第1の流体管と前記第2の流体管との隙間を介して前記流体管のそれぞれの外周部に嵌挿されることを特徴とする請求項1に記載の管継手の設置方法。
  3. 前記第1の流体管及び前記第2の流体管の管軸方向の端部の少なくとも一方を切断して、前記第1の流体管と前記第2の流体管との隙間を調整する隙間調整工程を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の管継手の設置方法。
  4. 前記第1の流体管と前記第2の流体管の管軸方向の端部の外周部に調整部材を取付け、前記流体管の形状を調整する第2の形状調整工程を備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の管継手の設置方法。
  5. 前記第1の流体管及び前記第2の流体管の管軸方向の端部の内周部に跨って密封状に押圧支持する押圧支持手段を取付け、該押圧支持手段によって前記流体管の形状を調整する第3の形状調整工程を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の管継手の設置方法。
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