JP2534076B2 - 車両用ヘッドランプ制御装置 - Google Patents

車両用ヘッドランプ制御装置

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JP2534076B2
JP2534076B2 JP62248474A JP24847487A JP2534076B2 JP 2534076 B2 JP2534076 B2 JP 2534076B2 JP 62248474 A JP62248474 A JP 62248474A JP 24847487 A JP24847487 A JP 24847487A JP 2534076 B2 JP2534076 B2 JP 2534076B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は車両用のヘッドランプ制御装置に関し、一層
詳細には、二輪車用ヘッドランプの光源をハンドルの回
動角、車速等に応じて移動制御し、あるいは前記光源を
複数のフィラメントから構成して夫々のフィラメントの
光量をハンドルの回動角、車速等に応じて調節すること
により運転条件に即応して最適な照射状態を得ることを
可能とした車両用ヘッドランプ制御装置に関する。
[発明の背景] 従来、車両用、特に、二輪車用のヘッドランプは、例
えば、フェアリング等と一体的に固着され、そのためハ
ンドルの回動に対して遅延してその照射方向が変位す
る。すなわち、ヘッドランプはハンドルを回動させた
後、車体の回動に伴って移動しその照明方向をハンドル
の向きに一致させている。
そこで、従来から、例えば、実公昭第36−14290号、
または実公昭第36−15791号公報に開示されているよう
に、リンク機構を介してヘッドランプをドライバシャフ
トに一体的に固定し実質的にハンドルの回動角に応じて
同時にヘッドランプを駆動するヘッドランプの駆動方式
が提案されている。
然しながら、このようにリンク機構を利用した方式で
は、ヘッドランプ部分の構造寸法が大きくなるという不
都合が存在している。
[発明の目的] 本発明は前記の不都合を克服するためになされたもの
であって、ハンドルの操舵角に応じてヘッドランプを構
成する光源としてのバルブを駆動可能な構成にすると共
に、車速またはその他の車両パラメータに応じて前記バ
ルブを付勢するようにし、あるいは前記バルブに内装さ
れる光源を複数のフィラメントの結合体で構成して前記
ハンドルの操舵角、車速等の車両パラメータに応じて複
数のフィラメントから特定のフィラメントを選択して走
行方向を照射するように構成した車両用ヘッドランプ制
御装置を提供することを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本発明は、例えば、第
12図〜第14図に示すように、二輪車に搭載される左方照
射用機能部(例えば、第12図全体の構成、第13図参照)
と右方照射用機能部とを有し、左方照射用機能部と右方
照射用機能部の照射量を車速および(または)ハンドル
の操舵角θ(第13図参照)等に応じて可変する車両用ヘ
ッドランプ制御装置において、 前記車速Vが所定値V0以下の場合には(第14図中、ス
テップVIの判定処理が肯定的である場合)、前記ハンド
ルの操舵角θ等とは無関係に前記左右の照射用機能部の
照射量の可変作動を中止し(同、ステップVの処理)、
前記車速が前記所定値を超えている場合には(同、ステ
ップVIの判定処理が否定的である場合)、前記ハンドル
の操舵角θ等に応じて前記左右の照射用機能部を作動さ
せ照射量を可変する{同、ステップVIIの特性図に示す
処理:ハンドルの回動角θに基づいてフィラメントR、
Lに供給すべき電流量をオフデューティDθOFFRあるい
はDθOFFLで規定している。すなわち、ハンドル回動角
θが前方中心位置に対して所定の微少角度θαにある間
はフィラメントR、Lに一定の電流が通電される。ハン
ドル回動角θが微少角度θαを超えた時の左折時にはフ
ィラメントRの光量を減少させる。一方、微少角度θα
を超えた時の右折時にはフィラメントLの光量を減少さ
せる。オフデューティDOFFは、第7図中の記載等から
も、DOFF=t0−DONとなることが了解され、左折時にフ
ィラメントRの光量を減少させるとは、フィラメントR
のオフデューティDθOFFRを大きくする(オフデューテ
ィを値1に近づける)ことであることが理解される。}
ことを特徴とする。
また、本発明は、例えば、第15図および第16図cに示
すように、 前記車速が前記所定値を超えている場合に、 前記二輪車がほぼ直進状態にあるときには(第16図c
中、微少角度θαの範囲内)、前記左右の照射用機能部
の照射量(第16図a中、ライトビームBRとレフトビーム
BL)を等量にし、 走行中にハンドルが操舵されて左方に曲がるときに
は、前記左方照射用機能部を作動させ右方の照射量を増
加させる(例えば、フィラメントL1のオンデューティD
θONL1を増加させる。)とともに、右方の照射量を減少
させ(したがって、例えば、フィラメントR1のオンデュ
ーティDθONR1を減少させる。)、 走行中にハンドルが操舵されて右方に曲がるときに
は、前記右方照射用機能部を作動させ右方の照射量を増
加させるとともに、左方の照射量を減少させることを特
徴とする。
[実施態様] 次に、本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置につ
いて好適な実施態様を挙げ、添付の図面を参照しながら
以下詳細に説明する。
第1図aにおいて、参照符号2は本発明に係る車両用
ヘッドランプ制御装置の本体部を示す。当該本体部2は
基本的にヘッドランプ4と筐体状のケーシング6とから
構成される。この場合、前記ヘッドランプ4を構成する
略漏斗状のリフレクタ8の大径な周縁部にはフロントレ
ンズ10が固着され、当該リフレクタ8の収束して小径部
に至る協会部分近傍には当該小径部を閉塞するようにリ
ング状の係止部材12が固着される。前記係止部材12には
コイルスプリング14の一端部が圧接し、当該コイルスプ
リング14の他端部は光源としてのバルブ13を構成するバ
ルブ支持体15のフランジ部16と当接する。前記バルブ支
持体15の一端部にはリング状の凸部18が形成され、前記
係止部材12に遊嵌している。
前記バルブ支持体15のフランジ部16の外周部には、第
1図bに示すように、舌片20a乃至20cが形成され、当該
舌片20a乃至20cは前記リフレクタ8を構成する小径部の
外周上に切り欠かれた溝部22a乃至22cと係合する。すな
わち、舌片20a乃至20cは夫々溝部22a乃至22cを介して矢
印A方向(第1図a参照)に摺動可能に構成されてい
る。なお、前記バルブ13にはフロントレンズ10側に円筒
状の発光部26が形成され、他端部には口金部28が形成さ
れる。当該口金部28の端子片30a乃至30cは破線で示すケ
ーブル31によって後述する電源から電気を供給されるよ
うに構成されている。前記バルブ支持体15のフランジ部
16の他端部には前記口金部28を囲繞するように筒状のス
テイ32が取着され、この筒状のステイ32の底部にはリン
グ状のガイド34が固着されている。
一方、前記リフレクタ8の大径部と小径部の接続部分
の反射側は前記ケーシング6と係合し、当該ケーシング
6には矢印A方向に移動するロッド36を有するリニアソ
レノイド38が装着される。そして、当該リニアソレノイ
ド38において移動するロッド36の先端部は前記ステイ32
に固着されたガイド34の孔部に進入自在である。
このように構成される本体部2は、第2図に示す車両
用ヘッドランプ制御装置64の中、ヘッドランプ制御部40
によって制御される。第2図から諒解されるように、こ
のヘッドランプ制御部40と前記本体部2は電源スイッチ
44を介して車両(図示せず)に搭載されるバッテリ46に
接続される。前記制御部40の入力インタフェース47には
速度センサ48、ギヤポジションセンサ50等からの車両パ
ラメータに比例した信号が導入される。なお、制御部40
は前記入力インタフェース47の他に出力インタフェース
51、ROM52、RAM54、タイマ56、クロック発生器58および
CPU60とからなり、クロック発生器58を除いて、それら
はバスライン62によって相互に接続される。
本実施態様に係る車両用ヘッドランプ制御装置は基本
的には以上のように構成されるものであり、次にその作
用並びに効果について説明する。
先ず、第3図に前記発光部26を構成するフィラメント
66と前記リフレクタ8の模式図を示す。すなわち、第3
図から容易に諒解されるように、リフレクタ8に対して
フィラメント66を矢印A方向に移動させることによりフ
ィラメント66から生ずる発光光La1乃至La3は、夫々、拡
散光Lb(La1の反射光)あるいは平行光Lc(La2の反射
光)となり、また集光光Ld(La3の反射光)となって配
光される。従って、フィラメント66、すなわち、バルブ
13を車速等の車両パラメータに応じて矢印A方向に移動
することによってヘッドランプ4の配光を適正なものと
することが出来る。この配光状態は、市街地等の低速走
行時には周囲の状態の変化が多いので広がりのある配光
が要求され、高速道路等の高速走行時には周囲の状態の
変化は少ないが単位時間当たりの走行距離が長くなり早
い時点での情報収拾が必要とされるので遠方までの配光
が要求される。従って、高速時にはスポット性の強い配
光が必要となる。すなわち、低速から高速に車速が変化
するのに応じて配光状態を拡散状態から集光状態に変化
させればよく、換言すれば、前記発光部26をリフレクタ
8から相対的に移動することによって車速等に対応して
最適な配光状態を得ることが可能である。
第4図に前記制御部40内のROM52に格納する配光パタ
ーンの2つの例を示す。第4図の配光パターン68、70に
おいて、横軸は車両速度Vを表し、縦軸は配光される光
の照度を表す。すなわち、例えば、10km/h程度以下の低
速走行時には配光状態を拡散光にし、中速走行時には平
行光とし、例えば、時速50km/h以上の高速走行時におい
ては集光光として且つ当該高速走行時には、図に示すよ
うに、照度が車両速度Vに比例して単調に増加するよう
に制御する。なお、この場合、車両パラメータの導入は
速度センサ48だけでなくギヤポジションセンサ50の出力
信号をも制御部40に導入しているので、例えば、トップ
ギヤのみで走行させる場合において、高速道路走行等の
クルージング状態と一般道路での通常走行を区別するこ
とも可能である。
以上の動作原理並びに配光パターン例に基づき、次に
第5図および第6図のフローチャートを参照しながら本
発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置64の作用につい
てさらに詳しく説明する。
前記制御部40での割込ルーチンは第5図に示す速度対
応時間計測割込ルーチンと第6図に示す定時間t0毎のラ
ンプコントロール割込ルーチンとが設定されている。こ
の場合、定時間t0毎の割込ルーチンは速度対応時間計測
割込ルーチンよりも優先度は低い。
前記速度対応時間計測割込ルーチンは、先ず、速度対
応時間の計測に係るタイマ56の動作を停止させ(STP
1)、速度対応時間TVをRAM54内に保持し(STP2)、その
後、タイマ56を0値にセットして再スタートさせる(ST
P3)。すなわち、速度対応時間計測割込ルーチンは車両
等の前輪に同軸的に固定されたマグネット72(第2図参
照)からの磁気変化信号に応じて、速度センサ48が一定
距離毎に発生するインタラプト信号間の時間を、クロッ
ク発生器58とタイマ56を用いて計測し、速度対応時間TV
を算出しRAM54に格納するルーチンである。
次に、第6図に示す定時間t0毎のランプコントロール
割込ルーチンは、先ず、CPU60が定時間t0毎にRAM54から
最も新しく測定した速度応答時間TVを呼び出し、車両速
度VをV=1/TVとして算出する(STPA)。続いて、ROM5
2に予め格納された速度・オンデューティ対応表(STPB
参照)に基づいてリニアソレノイド38の通電時間tを算
出する。この場合、リニアソレノイド38の通電時間tは
リニアソレノイド38がONしている時間のデューティ、す
なわち、オンデューティをDONとするとDON×t0によって
設定される(第7図参照)(STPB、C)。リニアソレノ
イド38の通電時間tを決定した後、CPU60は出力インタ
フェース51を介してリニアソレノイド38を付勢する(ST
PD)。すなわち、リニアソレノイド38の中、移動するロ
ッド36が矢印B方向(第1図、第2図参照)に突き出
し、これによってヘッドランプ4を構成するステイ32が
コイルスプリング14の弾発力に抗して矢印B方向に移動
し、ステイ32と一体的に構成されているバルブ13が矢印
B方向に移動して配光状態は拡散状態から平行状態ある
いは集光状態に変化する。この場合、リニアソレノイド
38の通電時間tは単位時間毎に減少し、0時間になるま
でその配光状態が遂行される(STPE、F)。リニアソレ
ノイド38の通電時間tが0時間以下になった時にリニア
ソレノイド38の通電は終了とされる(STPG)。
このように前記第5図、第6図に示すフローチャート
に係る作動が時々刻々処理される。すなわち、市街地走
行等の低速走行時にはリニアソレノイド38のロッド36が
突き出る方向となり広がりのある配光が達成され、高速
道路等の高速走行時においては、リニアソレノイド38が
原位置の方向に位置するように制御されるため、スポッ
ト性の強い配光がなされることになり、車両速度に応じ
て配光が自動的に制御可能である。
第8図a、bは本発明に係る車両用ヘッドランプ制御
装置の他の実施態様を示し、前記リニアソレノイド38を
パルスモータ74で代替し、その先端部76をカム形状とし
ステイ32を介してバルブ13を矢印A方向に移動するよう
にする。すなわち、この先端部76を第8図bに示す矢印
E方向の角度制御することによりバルブ13を矢印A方向
に進退させることが可能である。なお、第8図bは第8
図aにおけるカム形状の先端部76のF矢視図である。
第9図は本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置の
さらに他の実施態様を示す。この場合、バルブ支持体15
のフランジ部16に形成された舌片20aは図の位置が支点
となるように遊嵌させておき、リニアソレノイド38はケ
ーシング6の中心より偏位した位置に配設し、ステイ78
の端部にロッドガイド80を設ける構成とする。この場
合、移動するロッド36の矢印A方向の進退によりステイ
78は略前後に移動制御される。これによってバルブ13は
バルブ支持体15の舌片20aを支点として矢印G方向に回
動する。この実施態様の動作原理はロッド36が伸長した
時に、すなわち、リニアソレノイド38が付勢された時
に、第10図に示すように、車両82のライト83を水平線84
に対して下方に、例えば、0.5゜エーミングし、ロッド3
6が原位置にある時にはより水平線に近い方向にエーミ
ング(例えば、0.4゜エーシング)し、ハイビームの設
定にすればよい。この場合、遠方視認性は、例えば、夫
々約100mと約130mに制御される。なお、第9図に示す実
施態様における車両用ヘッドランプ制御装置の本体部86
は前記第5図と第6図に示すフローチャートに基づいて
制御される。さらに、この場合、制御部40(第2図参
照)に図示しないブレーキスイッチからの入力信号を導
入するように構成し、第6図に示すフローチャートの
中、ステップCとステップDの間に第11図のステップ
H、ステップIに示すように、ブレーキスイッチが付勢
されたか否かの判定ステップを挿入すれば、ブレーキス
イッチが付勢されている時には、予め、定められた所定
のオンデューティDをD0としてリニアソレノイド38の通
電時間tをD0×t0分だけ引き延ばすことにより車両82の
ライト83をよりダウンエーミングとするように制御する
ことも可能である(STPH、STPI)。
第12図は本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置の
さらに他の実施態様であって、バルブ99を左右2個のフ
ィラメントLとRとから構成する。このフィラメントL
とRはトランジスタQ1・Q2によって電流制御され、この
トランジスタQ1・Q2は制御回路100の出力端子TR、TL
ら導入される出力電圧VR、VLによって制御される。な
お、制御回路100には車両パラメータの中、速度センサ1
02、ハンドルオートスイッチSW1並びにハンドルの操舵
角に対応する角度データがポテンショメータ106の電圧
を基にA/D変換器108を通じて導入される構成となってい
る。
この実施態様の原理を第13図に示す。すなわち、車両
110の直進中またはハンドル回動角θが微少角度θα
揺動範囲以内の場合には左右のフィラメントL、Rから
発光する光量は所定の光量(フィラメントR、Lは共に
発光)とし、右折時にはフィラメントLから発光する光
量を減少あるいは0値とし、左折時にはフィラメントR
から発光する光量を減少あるいは0値として最適な配光
を得ると共に電力の消費を節減するように制御してい
る。
次に、この実施態様の作用を第14図に示す定時間t0
のランプコントロール割込ルーチンフローチャートに基
づいて説明する。先ず、ステップIでは車両速度Vを計
算する(STPI)。この車両速度Vは前記第5図に示す速
度対応時間割込ルーチンによって得られるものと同等で
ある。次に、ステップIIではハンドルの回動角θを読み
取る(STP II)。続いて、ステップIIIでは自動配光調
節に係るハンドルオートスイッチSW1がONかOFFかを読み
取り(STP III)、当該ハンドルオートスイッチSW1
(ON=1)か(OFF=0)かを判定する(STP IV)。ハ
ンドルオートスイッチSW1がOFFの場合にはオフデューテ
ィDθOFFL・DθOFFRは共に0とし(STP V)、自動配
光作動をさせない。若し、ハンドルオートスイッチSW1
がONであって且つ車両速度Vが、例えば、V0=10km/hを
超える場合には自動配光作動をさせる(STP VI)。な
お、車両速度VがV0=10km/h以下の場合にDθOFFL・D
θOFFRは共に0として自動配光作動をしない(STP
V)。次のステップVIIではハンドルの回動角θに基づい
てフィラメントR、Lに供給すべき電流量をオフデュー
ティDθOFFRあるいはDθOFFLで規定している。すなわ
ち、ハンドル回動角θが前方中心位置から所定の微少角
度θαの間ではフィラメントR、Lに一定の電流が通電
され、ハンドル回動角θが微少角度θαを超えた時の左
折時にはフィラメントRの光量を減少させ、一方、超え
た時の右折時にはフィラメントLの光量を減少させる。
このステップVIIでフィラメントLとフィラメントR
のオフデューティDθOFFL、DθOFFRが設定されると、
制御回路100は、先ず、出力電圧VLとVRを0値とする(S
TP VIII)。すなわち、ヘッドランプ112を消灯する。そ
こで、フィラメントLとフィラメントRへの非通電時間
tL、tRを夫々tL←DθOFFL×t0、tR←DθOFFR×t0と設
定し(STP IX、X)、この非通電時間tL、tRを単位時間
毎に減少させ(STPX I、X II)、若し、非通電時間tL
0値以下となった時にはフィラメントLに通電を開始し
(STPX III)、X IV)、非通電時間tRが0値以下となっ
た時にはフィラメントRに通電を開始する(STPXV、X V
I)。このようにして、第13図に示すフローチャートに
係る作動がハンドルオートスイッチSW1が閉成されてい
る間、時々刻々処理される。
第15図は本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置の
さらに他の実施態様を示す図であって、当該実施態様に
おいてはバルブ114を構成するフィラメントを左右のフ
ィラメントL1、R1の他に中央のフィラメントC1を設け、
その構成はバルブ114と、トランジスタQ3乃至Q5と、配
光オートスイッチSW2および制御回路116等からなり、ハ
ンドルの回動角θおよび車両速度Vに基づいて配光状態
を制御する方式である。すなわち、第16図a乃至cに示
すように高速走行時においては車両118が、第16図bに
示すように、速度のオンデューティDVONに基づいてセン
タビームBCの光量を増加し、ライトビームBRとレフトビ
ームBLの光量を低下させる。一方、低速走行時には光量
の絶対量を少なくすると共に、センタビームBCの光量を
少なくし、逆にレフトビームBLとライトビームBRの光量
を増加させて広い範囲の配光が達成出来るようにしてい
る。さらに、ハンドルの回動角θに対しては、第16図c
に示すように、角度のオンデューティDθONをフィラメ
ントL1、C1、R1毎に調節している。具体的に説明する
と、第16図cにおいて、ハンドル回動角θが微少角度θ
αの範囲では左右のフィラメントL1、R1の光量を一定に
保持し、この微少角度θαを超える右折をさせた場合に
は、点線で示すように、右側のフィラメントR1のオンデ
ューティDθONR1を徐々に大きくさせてフィラメントR1
の光量を増大し、同時に、一点鎖線で示すように、左側
のフィラメントL1のオンデューティDθONL1を徐々に小
さくさせてフィラメントL1の光量を減少させる。一方、
これとは逆に、微少角度θαを超える左折をさせた場合
には、左側のフィラメントL1の光量を増加させ、同時に
右側のフィラメントR1の光量を減少させる。第17図は以
上述べた原理に基づいて作動する第14図に示す他の実施
態様のフローチャートである。当該フローチャートは前
記第5図および第14図に示すフローチャートの説明から
容易に諒解されるのでその詳細な説明は省略する。その
要点とするところは、制御回路116内のROM(図示せず)
に記憶される配光パターンを車速応答オンデューティD
VONとハンドル回動角応答オンデューティDθONに分離
し車両速度Vとハンドル回動角θの両方に応じて配光状
態を最適にしかも自動的に調節可能にしたところにあ
る。
このように、上述の実施態様によれば、車両用ヘッド
ランプの光源のみを移動可能にし、または光源を構成す
るフィラメントを複数個に構成して、光源を構成するフ
ィラメントを選択して点灯することによって光源の配光
状態を調節している。このため、車両速度、ハンドルの
回動角およびギヤポジション位置等の車両パラメータの
変化に伴ないその配光状態を自動的に調節することが可
能となり、運転条件に即応して最適な配光状態を得るこ
とが出来る。その上、リンク機構を利用した従来技術に
比べてヘッドランプ部分の構造寸法を著しく小さくする
ことが出来る効果を奏する。
以上、本発明について好適な実施態様を挙げて説明し
たが、本発明はこの実施態様に限定されるものではな
く、例えば、リニアソレノイドを2個利用し光源を前後
方向に移動すると共に左右方向に移動するように構成し
てもよい等、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々の改良並びに設計の変更が可能なことは勿論である。
[発明の効果] 本発明によれば、二輪車の車速が所定値以下の場合に
は、ハンドルの操舵角等とは無関係に左右の照射用機能
部の照射量の可変作動を中止し、車速が前記所定値を超
えている場合には、ハンドルの操舵角等に応じて左右の
照射用機能部を作動させ照射量を可変するようにしたの
で、二輪車では、極低速走行時にハンドルを左右に細か
く切ってバランスをとる状態やエンジンを始動したまま
の押し歩き状態等がある。このような状態時に、ハンド
ルの操舵(いわゆる転舵)に応じてヘッドランプの左右
の配光状態を自動的に可変してしまうと、運転者の意図
しない方向を照射してしまう場合があるが、これを防止
することができるという効果が達成される。
また、本発明によれば、二輪車がほぼ直進状態にある
ときには、左右の照射用機能部の照射量を等量にし、走
行中にハンドルが操舵されて左方に曲がるときには、左
方照射用機能部を作動させ左方の照射量を増加させると
ともに、右方の照射量を減少させ、走行中にハンドルが
操舵されて右方に曲がるときには、右方照射用機能部を
作動させ右方の照射量を増加させるとともに、左方の照
射量を減少させるようにしているので、一定車速以上で
走行中に転舵しても、被照射領域(照らされている領
域)全体の光量が大きく変動することがないので、運転
者の明るさに関する視覚に対して違和感を与えにくく、
かつ、曲がる方向の照射量を増加させ必要のない方向の
照射量を減少させるので、不必要な電力消費を抑制する
ことができるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置の
本体部の縦断面説明図、 第1図bは第1図aに示す車両用ヘッドランプ制御装置
の本体部の一部断面説明図、 第2図は本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置の電
気回路ブロック図、 第3図は本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置の
中、リフレクタとフィラメントの相対位置に係る配光の
原理説明図、 第4図は本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置のRO
Mに格納される配光パターンの特性説明図、 第5図、第6図は第2図に示す本発明に係る車両用ヘッ
ドランプ制御装置の作用の説明に供するフローチャー
ト、 第7図は第6図に示す定時間t0毎のランプコントロール
割込ルーチンに係るタイムチャート、 第8図a、bは本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装
置の他の実施態様の説明図、 第9図は本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置のさ
らに他の実施態様の説明図、 第10図は第9図に示す実施態様の作用説明図、 第11図は本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置の
中、ブレーキスイッチの開閉の作用を説明するフローチ
ャート、 第12図は本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置のさ
らに他の実施態様の説明図、 第13図は第12図に示す実施態様の動作原理説明図、 第14図は第13図の動作原理に基づき第12図に示す実施態
様の作用を説明するフローチャート、 第15図は本発明に係る車両用ヘッドランプ制御装置のさ
らに他の実施態様の説明図、 第16図c乃至cは第15図に示す実施態様の動作原理説明
図、 第17図は第15図に示す実施態様の作用を説明するフロー
チャートである。 2……本体部、4……ヘッドランプ 6……ケーシング、8……リフレクタ 10……フロントレンズ、12……係止部材 13……バルブ、14……コイルスプリング 15……バルブ支持体、16……フランジ部 18……凸部、20a〜20c……舌片 26……発光部、28……口金部 30a〜30c……端子片、32……ステイ 34……ガイド、36……ロッド 38……リニアソレノイド 40……制御部、48……速度センサ 50……ギヤポジションセンサ 64……車両用ヘッドランプ制御装置 66……フィラメント、74……パルスモータ 78……ステイ、80……ロッドガイド 114……バルブ BC……センタビーム、BR……ライトビーム BL……レフトビーム C1、L、L1、R、R1……フィラメント SW1……ハンドルオートスイッチ SW2……配光オートスイッチ θ……ハンドル回動角
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−220301(JP,A) 特開 昭62−96148(JP,A) 特開 昭60−47738(JP,A) 特開 昭63−284045(JP,A) 実開 昭59−118649(JP,U) 実開 昭50−34277(JP,U) 特公 昭38−23398(JP,B1) 実公 昭31−19421(JP,Y1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二輪車に搭載される左方照射用機能部と右
    方照射用機能部とを有し、前記左方照射用機能部と右方
    照射用機能部の照射量を車速および(または)ハンドル
    の操舵角等に応じて可変する車両用ヘッドランプ制御装
    置において、 前記車速が所定値以下の場合には、前記ハンドルの操舵
    角等とは無関係に前記左右の照射用機能部の照射量の可
    変作動を中止し、 前記車速が前記所定値を超えている場合には、前記ハン
    ドルの操舵角等に応じて前記左右の照射用機能部を作動
    させ照射量を可変することを特徴とする車両用ヘッドラ
    ンプ制御装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、 前記車速が前記所定値を超えている場合に、 前記二輪車がほぼ直進状態にあるときには、前記左右の
    照射用機能部の照射量を等量にし、 走行中にハンドルが操舵されて左方に曲がるときには、
    前記左方照射用機能部を作動させ左方の照射量を増加さ
    せるとともに、右方の照射量を減少させ、 走行中にハンドルが操舵されて右方に曲がるときには、
    前記右方照射用機能部を作動させ右方の照射量を増加さ
    せるとともに、左方の照射量を減少させることを特徴と
    する車両用ヘッドランプ制御装置。
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