JPH07223484A - 車両用前照灯駆動制御装置 - Google Patents

車両用前照灯駆動制御装置

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JPH07223484A
JPH07223484A JP3662494A JP3662494A JPH07223484A JP H07223484 A JPH07223484 A JP H07223484A JP 3662494 A JP3662494 A JP 3662494A JP 3662494 A JP3662494 A JP 3662494A JP H07223484 A JPH07223484 A JP H07223484A
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JP
Japan
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filament
headlight
vehicle
state
vehicle speed
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Withdrawn
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JP3662494A
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English (en)
Inventor
Soichi Saeki
壮一 佐伯
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 夜間走行時における運転視界の向上を図る。 【構成】 ハイビーム用フィラメント8の点灯状態また
はロービーム用フィラメント9の点灯状態の何れかを選
択する前照灯用スイッチ5と、前照灯2の内部に設けら
れ車両前方へのビーム方向の起伏回動が可能な可動式反
射鏡10と、可動式反射鏡10を駆動する反射鏡駆動機
構11と、車両速度を検出する車速センサ20と、前照
灯用スイッチ5の操作によりロービーム用フィラメント
9の点灯状態が選択され且つ車速センサにより検出した
車両速度が設定速度以上となった場合に,反射鏡駆動機
構11の動作を制御して前照灯2によるビーム照射範囲
がロービーム状態とハイビーム状態との中間となるよう
に設定するビーム照射範囲調整機能を有するコントロー
ラ19とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用前照灯駆動制御
装置に係り、特に、車両の夜間走行時における運転視界
の向上等を図る場合に好適な車両用前照灯駆動制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】従来、自動車や自動二輪車等の車両に装備
される前照灯としては、例えば実開平1−125238
号公報等に記載のものが提案されている。図8は従来の
前照灯50の構造を示すものであり、カバー51と、カ
バー51の内周壁面に形成された反射鏡52と、カバー
51内部に配設されたバルブ53と、バルブ53内部に
配設された遠距離用フィラメント54,中距離用フィラ
メント55,近距離用フィラメント56と、カバー51
前端部に装着されたレンズ57とから構成されている。
図中符号58a〜58dは、遠距離用フィラメント5
4,中距離用フィラメント55,近距離用フィラメント
56に接続された端子を示す。
【0004】また、図9は前述した前照灯50の制御系
の構成を示すものであり、前照灯制御系は、コントロー
ラ59と、コントローラ59に前述した端子58a〜5
8dを介して接続された遠距離用フィラメント54,中
距離用フィラメント55,近距離用フィラメント56
と、コントローラ59に接続された前照灯用スイッチ6
0と、コントローラ59に接続された車速センサ61と
から構成されている。更に、前照灯用スイッチ60は、
接触子60aと、オフ用端子60bと、ロービーム設定
用端子60cと、ハイビーム設定用端子60dと、オー
トモード設定用端子60eとを備えている。
【0005】コントローラ59は、車両運転者の前照灯
用スイッチ操作により接触子60aがオフ用端子60b
からロービーム設定用端子60cに切替えられた場合
は、近距離用フィラメント56のみ点灯させ、前照灯用
スイッチ操作により接触子60aがハイビーム設定用端
子60dに切替えられた場合は、遠距離用フィラメント
54,中距離用フィラメント55,近距離用フィラメン
ト56の全てを点灯させるようになっている。
【0006】また、コントローラ59は、前照灯用スイ
ッチ操作により接触子60aがオートモード設定用端子
60eに切替えられた場合は、車速センサ61により検
出した車速が低速の時に近距離用フィラメント56のみ
点灯状態に設定し、車速が高速の時に遠距離用フィラメ
ント54,中距離用フィラメント55,近距離用フィラ
メント56の全てを点灯状態に設定し、車速が中速の時
に近距離用フィラメント56,中距離用フィラメント5
5を点灯状態に設定するようになっている。この場合、
コントローラ59は、遠距離用フィラメント54,中距
離用フィラメント55,近距離用フィラメント56に対
する印加電圧を車速に応じて連続的に変化させている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、前照灯による照射範囲(ロービ
ーム状態/ハイビーム状態/ロービーム状態及びハイビ
ーム状態の中間の状態)を車速(高速/中速/低速)に
応じて制御する場合、近距離用フィラメント,中距離用
フィラメント,遠距離用フィラメントを車速に応じて点
灯状態/消灯状態に設定すると共に,近距離用フィラメ
ント,中距離用フィラメント,遠距離用フィラメントに
対する印加電圧を車速に応じて設定する必要があるた
め、前照灯の照射範囲制御が複雑化すると共に、制御の
複雑化に伴いコスト高となる等の不具合があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、前照灯の照射範囲をロービーム状態と,
ハイビーム状態と,ロービーム状態及びハイビーム状態
の中間の状態の3段階に切替え可能とすることにより、
車両の夜間走行時における運転視界の向上等を図った車
両用前照灯駆動制御装置を提供することを、その目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、前
照灯が備えているハイビーム用フィラメント及びロービ
ーム用フィラメントと、前記ハイビーム用フィラメント
の点灯状態または前記ロービーム用フィラメントの点灯
状態の何れかを選択するビーム切替スイッチと、該ビー
ム切替スイッチの操作に基づき前記ハイビーム用フィラ
メントまたは前記ロービーム用フィラメントを点灯状態
に設定する制御手段とを具備した車両用前照灯駆動制御
装置において、前記前照灯の内部で且つ前記ハイビーム
用フィラメント及びロービーム用フィラメントの背面側
に、車両前方へのビーム方向の起伏回動が可能な可動式
反射鏡を設け、該可動式反射鏡を駆動する反射鏡駆動機
構と、車両速度を検出する車速センサとを備え、前記制
御手段が、前記ビーム切替スイッチの操作により前記ロ
ービーム用フィラメントの点灯状態が選択され且つ前記
車速センサにより検出した車両速度が設定速度以上とな
った場合に,前記反射鏡駆動機構の動作を制御して前記
前照灯によるビーム照射範囲がロービーム状態とハイビ
ーム状態との中間となるように設定するビーム照射範囲
調整機能を具備する、という構成を採っている。これに
よって前述した目的を達成しようとするものである。
【0010】請求項2の本発明は、前記反射鏡駆動機構
の駆動源としてモータを使用する、という構成を採って
いる。
【0011】請求項3の本発明は、前記反射鏡駆動機構
の駆動源としてソレノイドを使用する、という構成を採
っている。
【0012】
【作用】請求項1の本発明によれば、ビーム切替スイッ
チの操作によりロービーム用フィラメントの点灯状態が
選択され且つ車速センサによる検出車速が設定車速以上
となった場合に,反射鏡駆動機構の動作を制御して前照
灯による照射範囲がロービーム状態とハイビーム状態と
の中間となるように設定するため、例えば対向車両や先
行車両が多い道路の夜間走行時において、対向車両や先
行車両の運転者に対して眩惑を与えることなく,また対
向車両や先行車両が接近する度に前照灯の照射範囲をハ
イビーム状態からロービーム状態に切替えるといった煩
雑な操作を行うことなく,運転視界の向上を図ることが
できる。
【0013】また、請求項1の本発明によれば、前照灯
による照射範囲を可動式反射鏡で調整するため、前照灯
の内部にハイビーム用フィラメント及びロービーム用フ
ィラメントを装備するだけで、車両前方の照射範囲をロ
ービーム状態と,ハイビーム状態と,ロービーム状態及
びハイビーム状態の中間の状態との3段階に切替えるこ
とができ、これにより、従来の如く前照灯の内部にロー
ビーム用フィラメント及びハイビーム用フィラメントの
他に中間用(中距離用)フィラメントを装備することが
不要となる。
【0014】更に、請求項1の本発明によれば、従来の
ように前照灯の内部にロービーム用フィラメント,ハイ
ビーム用フィラメント及び中間用(中距離用)フィラメ
ントを装備し,車速に応じて各フィラメントの点灯状態
や印加電圧を制御する場合と比較し、前照灯の照射範囲
制御を簡易化することができる。
【0015】請求項2の本発明によれば、反射鏡駆動機
構の駆動源としてモータを使用しているため、モータに
対する通電を制御すれば、前照灯によるビーム照射範囲
を,ロービーム状態とハイビーム状態との中間となるよ
うに容易に設定することができる。
【0016】請求項3の本発明によれば、反射鏡駆動機
構の駆動源としてソレノイドを使用しているため、ソレ
ノイドに対する通電を制御すれば、前照灯によるビーム
照射範囲を,ロービーム状態とハイビーム状態との中間
となるように容易に設定することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明を適用してなる第1乃至第3実
施例を図面に基づき説明する。
【0018】(1)第1実施例。 先ず、本第1実施例における車両及び前照灯の構成を図
2及び図4に基づき説明すると、車両1の前端部の左右
両側には、2個の前照灯2,3が各々装備されると共
に、車両1内部における運転席のステアリング4の近傍
には、前照灯2,3のロービーム状態/ハイビーム状態
/オートモード状態(後述)の何れかを選択するための
前照灯用スイッチ5が装備されている(図4参照)。
【0019】右側の前照灯2は、図2に示す如く、カバ
ー6と、カバー6の内部に配設されたバルブ7と、バル
ブ7の内部に配設されたハイビーム用フィラメント8及
びロービーム用フィラメント9と、カバー6の内部に配
設された可動式反射鏡10と、可動式反射鏡10を駆動
する反射鏡駆動機構11と、カバー6の前端部に装着さ
れたレンズ12とを備える構成となっている。この場
合、左側の前照灯3も右側の前照灯2と同一構造である
ため、図示及び説明を省略するものとする。
【0020】右側の前照灯2における要部の構成を詳述
すると、可動式反射鏡10は、断面形状が半月状を有す
ると共に反射面10aが凹面鏡として構成されており、
バルブ7の背面側に配置されている。可動式反射鏡10
の背面側の中央部には、支持部材13が固定されてお
り、可動式反射鏡10は、反射鏡駆動機構11により,
支持部材13の支持軸13aを中心として図2上下方向
に回動され、所定位置に固定されるようになっている。
【0021】反射鏡駆動機構11は、前照灯2のカバー
6に貫設された穴部6aを介してカバー6の内部に貫通
されると共に,支持部材13の端部に取付ネジ13bを
介して固定された可動部材14と、可動部材14に固定
されたラック15と、ラック15に噛合したピニオン1
6と、ピニオン16の中央部に出力軸17aが固定され
たモータ17とを備える構成となっている。
【0022】反射鏡駆動機構11のモータ17に対する
コントローラ19(後述)からの制御信号の供給時に
は、モータ17が所定方向へ回転しこれに伴いピニオン
16も所定方向へ回転するため、可動部材14は、ラッ
ク15及びピニオン16を介して図中下方または上方へ
移動するようになっている。これにより、可動式反射鏡
10は、支持軸13aを介して車両前方に対し上方また
は下方へ回動し所定位置に固定されるようになっている
(図3参照)。図2中符号18a,18b,18cは、
ハイビーム用フィラメント8及びロービーム用フィラメ
ント9に接続された端子を示す。
【0023】次に、本第1実施例における前照灯及び可
動式反射鏡の制御系の構成を図1に基づき説明すると、
前照灯制御系は、コントローラ19と、コントローラ1
9に前述した端子18a〜18cを介して接続されたハ
イビーム用フィラメント8及びロービーム用フィラメン
ト9と、コントローラ19に接続された前照灯用スイッ
チ5と、コントローラ19に接続された車速センサ20
とから構成されている。図中符号21はモータ17及び
コントローラ19の間に介挿された抵抗を示す。
【0024】これを詳述すると、前照灯用スイッチ5
は、接触子5aと、オフ用端子5bと、ロービーム設定
用端子5cと、ハイビーム設定用端子5dと、オートモ
ード設定用端子5eとを備えており、接触子5aは接地
され、ロービーム設定用端子5c,ハイビーム設定用端
子5d,オートモード設定用端子5eはコントローラ1
9に接続されている。また、車速センサ20は、車両速
度を検出すると共に車両速度に応じた車速信号をコント
ローラ19に供給するようになっている。
【0025】コントローラ19は、車両運転者による前
照灯用スイッチ5の操作により接触子5aがオフ用端子
5bからロービーム設定用端子5cに切替えられた場合
には、ロービーム用フィラメント9を点灯状態に設定す
るようになっている。これにより、前照灯2によって車
両進行方向における近距離範囲が照明されるようになっ
ている。
【0026】また、コントローラ19は、車両運転者に
よる前照灯用スイッチ5の操作により接触子5aがハイ
ビーム設定用端子5dに切替えられた場合には、ハイビ
ーム用フィラメント8を点灯状態に設定するようになっ
ている。これにより、前照灯2によって車両進行方向に
おける遠距離範囲が照明されるようになっている。
【0027】更に、コントローラ19は、前照灯2のロ
ービーム用フィラメント9の点灯時において、車両運転
者による前照灯用スイッチ5の操作により接触子60a
がオートモード設定用端子5eに切替えられた場合で,
車速センサ20により検出した車速が設定車速(例えば
50[Km/時])以上となった場合には、反射鏡駆動
機構11のモータ17に制御信号(電流)を出力して当
該モータ17を駆動制御することにより、所定方向へ回
転駆動させるようになっている。
【0028】モータ17の所定方向への回転に伴いピニ
オン16も所定方向へ回転するため、可動部材14がラ
ック15及びピニオン16を介して図2下方へ移動する
結果、可動式反射鏡10は、支持軸13aを介し車両前
方に対して上向き方向へ回動され、ロービーム用フィラ
メント9の点灯に基づくビーム照射範囲がロービーム状
態とハイビーム状態との中間となるような位置(図3の
位置P2)に設定されるようになっている。これによ
り、前照灯2によって車両進行方向における近距離範囲
と遠距離範囲との中間の範囲(図4の符号S2で示す範
囲)が照明されるようになっている。
【0029】他方、コントローラ19は、前照灯2のロ
ービーム用フィラメント9の点灯時において、車両運転
者による前照灯用スイッチ5の操作により接触子60a
がオートモード設定用端子5eに切替えられた場合で,
車速センサ20により検出した車速が設定車速(例えば
50[Km/時])未満の場合には、反射鏡駆動機構1
1のモータ17を停止状態に維持するようになってい
る。
【0030】モータ17が停止状態に維持されることに
より可動部材14は現在位置に保持されるため、可動式
反射鏡10は、現在位置(図3の位置P1)に保持され
るようになっている。これにより、前照灯2によって車
両進行方向における近距離範囲(図4の符号S1で示す
範囲)が照明されるようになっている。
【0031】ここで、図4は、車両1の前照灯2のロー
ビーム用フィラメント9点灯時における車両前方の照射
範囲を示すものであり、可動式反射鏡10が車両進行方
向に対して正対している場合(可動式反射鏡10が図3
の符号P1で示す位置にある場合)は、車両前方の照射
範囲は符号S1で示す範囲となるように設定され、ま
た、可動式反射鏡10が車両進行方向に対して上向き状
態となった場合(可動式反射鏡10が図3の符号P2で
示す位置となった場合)は、車両前方の照射範囲は符号
S2で示す範囲となるように設定されている。
【0032】即ち、本第1実施例では、コントローラ1
9が、車両運転者による前照灯用スイッチ5の操作によ
りロービーム用フィラメント9の点灯状態が選択され且
つ車速センサ20により検出した車速が設定車速以上と
なった場合に、反射鏡駆動機構11のモータ17の動作
を制御して可動式反射鏡10を上向き状態とすることに
より、前照灯2による照射範囲がロービーム状態とハイ
ビーム状態との中間となるように設定するビーム照射範
囲調整機能を備えた点を特徴としている。
【0033】次に、上記の如く構成した本第1実施例に
おける前照灯の照射範囲制御の流れを図5を中心に説明
する。
【0034】車両1の走行時において、車両運転者が前
照灯用スイッチ5を操作して「ハイビーム状態」を選択
した場合には(ステップS1の肯定)、前照灯用スイッ
チ5の接触子5aがハイビーム用端子5dに接触するた
め、コントローラ19は、ハイビーム用フィラメント8
を点灯状態に設定する(ステップS2)。これにより、
前照灯2によって車両進行方向における遠距離範囲が照
明される。
【0035】また、車両運転者が前照灯用スイッチ5を
操作しない場合,即ち「ハイビーム状態」及び「ロービ
ーム状態」の何れも選択していない場合には(ステップ
S1の否定及びステップS3の否定)、前照灯用スイッ
チ5の接触子5aがオフ用端子5bに接触しているた
め、コントローラ19は、ハイビーム用フィラメント8
及びロービーム用フィラメント9を消灯状態に設定する
(ステップS4)。これにより、前照灯2は消灯状態と
なる。
【0036】また、車両運転者が前照灯用スイッチ5を
操作して「ロービーム状態」を選択した場合には(ステ
ップS1の否定及びステップS3の肯定及びステップS
5の否定)、前照灯用スイッチ5の接触子5aがロービ
ーム用端子5cに接触するため、コントローラ19は、
ロービーム用フィラメント9を点灯状態に設定する(ス
テップS6)。これにより、前照灯2によって車両進行
方向における近距離範囲が照明される。
【0037】他方、車両運転者が前照灯用スイッチ5を
操作して「オートモード状態」を選択した場合には(ス
テップS1の否定及びステップS3の肯定及びステップ
S5の肯定)、コントローラ19は、車速センサ20か
ら入力した車速信号に基づき,車両速度が設定速度(例
えば50[km/時])以上となったか否かを判定する
(ステップS7)。
【0038】コントローラ19は、車両速度が設定速度
(例えば50[km/時])以上となった場合は(ステ
ップS7の肯定)、反射鏡駆動機構11のモータ17に
制御信号(電流)を出力し,当該モータ17を駆動制御
して所定方向へ回転駆動させるため、ピニオン16も所
定方向へ回転する結果、可動部材14がラック15及び
ピニオン16を介して図2下方へ移動する。
【0039】これに伴い、可動式反射鏡10は、支持軸
13aを介し車両前方に対して上向き方向へ回動され、
ロービーム用フィラメント9の点灯に基づくビーム照射
範囲がロービーム状態とハイビーム状態との中間となる
ような位置(図3の位置P2)に設定される(ステップ
S8)。これにより、前照灯2によって車両進行方向に
おける近距離範囲と遠距離範囲との中間の範囲(図4の
符号S2で示す範囲)が照明される。
【0040】他方、コントローラ19は、車両速度が設
定速度(例えば50[km/時])以上となった場合は
(ステップS7の否定)、反射鏡駆動機構11のモータ
17を停止状態に維持するため、可動部材14は現在位
置に保持され、従って可動式反射鏡10は、現在位置
(図3の位置P1)に保持される(ステップS9)。こ
れにより、前照灯2によって車両進行方向における近距
離範囲(図4の符号S1で示す範囲)が照明される。
【0041】上述したように、本第1実施例によれば、
前照灯用スイッチ5の操作によりロービーム用フィラメ
ント9の点灯状態が選択され且つ車速センサ20による
検出車速が設定車速以上となった場合に,反射鏡駆動機
構11を駆動制御して可動式反射鏡10を上向き状態と
することにより,前照灯2による照射範囲がロービーム
状態とハイビーム状態との中間となるように設定するた
め、例えば対向車両や先行車両が多い道路の夜間走行時
において、対向車両や先行車両の運転者に対して眩惑を
与えることなく,また対向車両や先行車両が接近する度
に前照灯の照射範囲をハイビーム状態からロービーム状
態に切替えるといった煩雑な操作を行うことなく,運転
視界の向上を図ることができる。
【0042】また、本第1実施例によれば、前照灯2に
よる照射範囲を可動式反射鏡10で調整するため、前照
灯2のバルブ7内部にハイビーム用フィラメント8及び
ロービーム用フィラメント9を装備するだけで、車両前
方の照射範囲をロービーム状態と,ハイビーム状態と,
ロービーム状態及びハイビーム状態の中間の状態との3
段階に切替えることができる。従って、従来の如く前照
灯のバルブ内部にロービーム用フィラメント及びハイビ
ーム用フィラメントの他に中間用(中距離用)フィラメ
ントを装備することが不要となる。
【0043】更に、本第1実施例によれば、従来の如く
前照灯のバルブ内部にロービーム用フィラメント,ハイ
ビーム用フィラメント及び中間用(中距離用)フィラメ
ントを装備し,車速に応じて各フィラメントの点灯状態
や印加電圧を制御する場合と比較し、前照灯の照射範囲
制御を簡易化することができる。更に、可動式反射鏡1
0の駆動源としてモータ17を使用しているため、モー
タ17に供給する信号(電流)を制御すれば、前照灯2
によるビーム照射範囲をロービーム状態とハイビーム状
態との中間となるように容易に設定することができる。
【0044】(2)第2実施例。 図6は本第2実施例による前照灯30の構成を示すもの
であり、本第2実施例が上記第1実施例と相異する点
は、可動式反射鏡10の駆動源としてステッピングモー
タ31を設けた点である。この場合、本第2実施例と上
記第1実施例との共通する構成には同一符号を付し説明
を省略する。また、前照灯の照射範囲制御も上記第1実
施例と同様であるため、ブロック図や流れ図の図示及び
説明は省略する。
【0045】これを詳述すると、可動式反射鏡10の支
持部材13の端部には、取付ネジ13bを介して可動部
材32の一端部が固定されると共に、可動部材32の他
端部には、取付ネジ32aを介してレバー33の一端部
が固定されている。更に、レバー33の他端部は、ステ
ッピングモータ31の出力軸31aに固定されている。
ステッピングモータ31へコントローラから制御信号
(パルス信号)が供給されると、ステッピングモータ3
1が所定方向へ一定角度回転し、これに伴い可動部材1
4は、レバー33を介して図中下方または上方へ移動す
るようになっている。これにより、可動式反射鏡10
は、支持軸13aを介して車両前方に対し上方または下
方へ回動し所定位置に固定されるようになっている。
【0046】即ち、本第2実施例においても、上記第1
実施例と同様に、前照灯2による照射範囲をロービーム
状態と,ハイビーム状態と,ロービーム状態及びハイビ
ーム状態の中間の状態との3段階に切替えることができ
るため、夜間走行時における運転視界の向上を図ること
ができると共に、中間用(中距離用)フィラメントを装
備することが不要となり、前照灯の照射範囲制御を簡易
化することができる。更に、可動式反射鏡10の駆動源
としてステッピングモータ31を使用しているため、ス
テッピングモータ31に供給する信号(電流)を制御す
れば、前照灯2によるビーム照射範囲をロービーム状態
とハイビーム状態との中間となるように容易に設定する
ことができる。
【0047】(3)第3実施例。 図7は本第3実施例による前照灯40の構成を示すもの
であり、本第3実施例が上記第1実施例と相異する点
は、可動式反射鏡10の駆動源としてソレノイド41を
設けた点である。この場合、本第3実施例と上記第1実
施例との共通する構成には同一符号を付し説明を省略す
る。また、前照灯の照射範囲制御も上記第1実施例と同
様であるため、ブロック図や流れ図の図示及び説明は省
略する。
【0048】これを詳述すると、ソレノイド41は、ソ
レノイド本体41aとロッド41bとから構成されてお
り、ロッド41bは、可動式反射鏡10の支持部材13
の端部に取付ネジ13bにより固定されている。ソレノ
イド41へコントローラから制御信号が供給されると、
ロッド41bが図中下方または上方へ移動するため、可
動式反射鏡10は、支持軸13aを介して車両前方に対
して上方または下方に回動し所定位置に固定されるよう
になっている。
【0049】即ち、本第3実施例においても、上記第1
実施例と同様に、前照灯2による照射範囲をロービーム
状態と,ハイビーム状態と,ロービーム状態及びハイビ
ーム状態の中間の状態との3段階に切替えることができ
るため、夜間走行時における運転視界の向上を図ること
ができると共に、中間用(中距離用)フィラメントを装
備することが不要となり、前照灯の照射範囲制御を簡易
化することができる。更に、可動式反射鏡10の駆動源
としてソレノイド41を使用しているため、ソレノイド
41に供給する信号(電流)を制御すれば、前照灯2に
よるビーム照射範囲をロービーム状態とハイビーム状態
との中間となるように容易に設定することができる。
【0050】ここで、第1乃至第3実施例では、本発明
を乗用車に適用した場合を例に上げたが、乗用車に限定
されるものではなく、ライトバン,ワゴン車,トラッ
ク,バス或いは自動二輪車等の種々の車両に適用するこ
とができる。
【0051】また、第1乃至第3実施例では、ロービー
ム用フィラメント9の点灯時に前照灯用スイッチ5の操
作により「オートモード状態」が選択された場合に,可
動式反射鏡10を上向き状態とする際の基準となる設定
車速を50[Km/時]としたが、設定車速は50[K
m/時]に限定されるものではなく任意の車速とするこ
とができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の本発明
の車両用前照灯駆動制御装置によれば、ビーム切替スイ
ッチの操作によりロービーム用フィラメントの点灯状態
が選択され且つ車速センサによる検出車速が設定車速以
上となった場合に,反射鏡駆動機構の動作を制御して前
照灯による照射範囲がロービーム状態とハイビーム状態
との中間となるように設定するため、例えば対向車両や
先行車両が多い道路の夜間走行時において、対向車両や
先行車両の運転者に対して眩惑を与えることなく,また
対向車両や先行車両が接近する度に前照灯の照射範囲を
ハイビーム状態からロービーム状態に切替えるといった
煩雑な操作を行うことなく,運転視界の向上を図ること
ができる、という効果を奏する。
【0053】また、請求項1の本発明の車両用前照灯駆
動制御装置によれば、前照灯による照射範囲を可動式反
射鏡で調整するため、前照灯の内部にハイビーム用フィ
ラメント及びロービーム用フィラメントを装備するだけ
で、車両前方の照射範囲をロービーム状態と,ハイビー
ム状態と,ロービーム状態及びハイビーム状態の中間の
状態との3段階に切替えることができ、これにより、従
来の如く前照灯の内部にロービーム用フィラメント及び
ハイビーム用フィラメントの他に中間用(中距離用)フ
ィラメントを装備することが不要となる、という効果を
奏する。
【0054】更に、請求項1の本発明の車両用前照灯駆
動制御装置によれば、従来のように前照灯の内部にロー
ビーム用フィラメント,ハイビーム用フィラメント及び
中間用(中距離用)フィラメントを装備し,車速に応じ
て各フィラメントの点灯状態や印加電圧を制御する場合
と比較し、前照灯の照射範囲制御を簡易化することがで
きる、という効果を奏する。
【0055】請求項2の本発明の車両用前照灯駆動制御
装置によれば、反射鏡駆動機構の駆動源としてモータを
使用しているため、モータに対する通電を制御すれば、
前照灯によるビーム照射範囲を,ロービーム状態とハイ
ビーム状態との中間となるように容易に設定することが
できる、という効果を奏する。
【0056】請求項3の本発明の車両用前照灯駆動制御
装置によれば、反射鏡駆動機構の駆動源としてソレノイ
ドを使用しているため、ソレノイドに対する通電を制御
すれば、前照灯によるビーム照射範囲を,ロービーム状
態とハイビーム状態との中間となるように容易に設定す
ることができる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例における前照灯及
び可動式反射鏡の制御系の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】第1実施例における前照灯の構成を示す一部を
断面とした説明図である。
【図3】図2に示す前照灯における可動式反射鏡の動作
状態を示す一部を断面とした説明図である。
【図4】第1実施例における前照灯の車両前方に対する
照射範囲の例を示す説明図である。
【図5】第1実施例における前照灯の照射範囲制御の流
れ図である。
【図6】第2実施例における前照灯の構成を示す一部を
断面とした説明図である。
【図7】第3実施例における前照灯の構成を示す一部を
断面とした説明図である。
【図8】従来例における前照灯の構成を示す一部を断面
とした説明図である。
【図9】従来例における前照灯の制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 車両 2,3 前照灯 5 ビーム切替スイッチとしての前照灯用スイッチ 8 ハイビーム用フィラメント 9 ロービーム用フィラメント 10 可動式反射鏡 11 反射鏡駆動機構 17 モータ 19 制御手段としてのコントローラ 20 車速センサ 31 モータとしてのステッピングモータ 41 ソレノイド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前照灯が備えているハイビーム用フィラ
    メント及びロービーム用フィラメントと、前記ハイビー
    ム用フィラメントの点灯状態または前記ロービーム用フ
    ィラメントの点灯状態の何れかを選択するビーム切替ス
    イッチと、該ビーム切替スイッチの操作に基づき前記ハ
    イビーム用フィラメントまたは前記ロービーム用フィラ
    メントを点灯状態に設定する制御手段とを具備した車両
    用前照灯駆動制御装置において、 前記前照灯の内部で且つ前記ハイビーム用フィラメント
    及びロービーム用フィラメントの背面側に、車両前方へ
    のビーム方向の起伏回動が可能な可動式反射鏡を設け、 該可動式反射鏡を駆動する反射鏡駆動機構と、車両速度
    を検出する車速センサとを備え、 前記制御手段が、前記ビーム切替スイッチの操作により
    前記ロービーム用フィラメントの点灯状態が選択され且
    つ前記車速センサにより検出した車両速度が設定速度以
    上となった場合に,前記反射鏡駆動機構の動作を制御し
    て前記前照灯によるビーム照射範囲がロービーム状態と
    ハイビーム状態との中間となるように設定するビーム照
    射範囲調整機能を具備したことを特徴とする車両用前照
    灯駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記反射鏡駆動機構の駆動源としてモー
    タを使用したことを特徴とする請求項1記載の車両用前
    照灯駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記反射鏡駆動機構の駆動源としてソレ
    ノイドを使用したことを特徴とする請求項1記載の車両
    用前照灯駆動制御装置。
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