JP3343985B2 - 車輌用コーナリングランプの点灯回路 - Google Patents

車輌用コーナリングランプの点灯回路

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JP3343985B2 JP09357193A JP9357193A JP3343985B2 JP 3343985 B2 JP3343985 B2 JP 3343985B2 JP 09357193 A JP09357193 A JP 09357193A JP 9357193 A JP9357193 A JP 9357193A JP 3343985 B2 JP3343985 B2 JP 3343985B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車輌に適用
する、車輌用コーナリングランプの点灯回路に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌には、ヘッドランプの近
傍にコーナリングランプを設け、車輌が右折または左折
をしようとするときに、その方向のヘッドランプの照射
方向より外側を照射するようにしたものがある。なお、
車輌用コーナリングランプシステムに関しては、特公平
2-11463 号公報に開示されたものがある。
【0003】コーナリングランプは、ターンシグナルラ
ンプの点灯(点滅)に合わせて点灯するようになってい
る。すなわち、ターンシグナルスイッチを、たとえば右
側に倒して右側のターンシグナルランプを点滅させ、車
輌を右折させようとするときには、車体の右側に設けら
れたターンシグナルランプが点滅すると同時に、その方
向のコーナリングランプが点灯し、その方向を広い範囲
で照射することになる。
【0004】このように、コーナリングランプは、ター
ンシグナルランプを点滅させるときにのみ点灯するの
で、それ以外の場合には点灯できない不便があった。す
なわち、自動車がヘッドランプをハイビーム(アッパー
ビーム)にして走行しているとき、道路に屈折があって
それに沿って走行するときなどにはコーナリングランプ
が点灯することはないので、実際には道路の屈折方向が
見たくても、暗くて見えないものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの点に鑑み
て成されたものであり、運転者が明るい視野を望むハイ
ビーム使用時においては、ターンシグナルランプの点灯
(点滅)には関わりなく、車体両側のコーナリングラン
プが同時に点灯する回路を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するための手段として、ターンシグナルランプの点灯
に合わせて点灯するコーナリングランプを設けた車輌に
おいて、コーナリングランプのスイッチ回路に並列に、
ヘッドランプのハイビーム時にオンとなるスイッチ回路
を接続した構成としたものである。
【0007】
【作用】このような構成とすれば、ヘッドランプをハイ
ビームにしたときにはそのときオンとなるスイッチによ
って、ターンシグナルランプの点滅には関わりなくコー
ナリングランプが点灯するので、運転者は広い範囲で明
るい視野を得られることになる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1について説明
する。1は図示しない車体の右側に取付けられたコーナ
リングランプ、2は車体の左側に取付けられたコーナリ
ングランプである。これらのコーナリングランプ1,2
にはそれぞれ2個ずつのフィラメント1a,1b,2a,2bが
直列に接続されて設けられており、接続点は接地ライン
3に接続されている。このコーナリングランプ1,2の
内側のフィラメント1a,2aは、端子4,5にポジション
ラインからの電圧が与えられたとき、点灯することにな
る。
【0009】コーナリングランプ1,2の外側のフィラ
メント1b,2bは、それぞれリレー6,7の常開接点8,
9を介して端子10,11に接続されている。これにより、
接地ライン3に対する所定電圧が、これら端子10,11に
印加されたとき、常開接点8,9が閉じれば点灯するこ
とになる。リレー6のコイル12は端子14,15に接続さ
れ,リレー7のコイル13は端子16,17に接続されてい
る。
【0010】この接続により、これら端子14,15間に右
側のターンシグナルランプラインからの電圧が印加され
ればコーナリングランプ1の外側のフィラメント1bが点
灯し、端子16,17間に左側のターンシグナルランプライ
ンからの電圧が印加されればコーナリングランプ2の外
側のフィラメント2bが点灯することになる。
【0011】符号18,19で示すものはリレーである。リ
レー18のコイル20とリレー19のコイル21とは、端子22,
23間に並列に接続されている。そしてリレー18の常開接
点24はリレー6の常開接点8に並列に接続されており、
リレー19の常開接点25はリレー7の常開接点9に並列に
接続されている。この接続により、コーナリングランプ
1のフィラメント1bはリレー6,18のいずれかがオンに
なれば点灯し、コーナリングランプ2のフィラメント2b
はリレー7,19のいずれかがオンになれば点灯すること
になる。
【0012】このように接続されたこの回路において
は、端子14,15間にターンシグナルランプラインからの
電圧が印加されたとき車体右側のターンシグナルランプ
(図示せず)とともにコーナリングランプ1のフィラメ
ント1bが点灯し、端子16,17間にターンシグナルランプ
ラインからの電圧が印加されたとき車体左側のターンシ
グナルランプ(図示せず)とともにコーナリングランプ
2のフィラメント2bが点灯する。この作用は従来のもの
と同様である。
【0013】本発明のものにあっては、端子22,23間に
ヘッドランプ(図示せず)のハイビームリレーラインか
らの電圧が印加されたとき、車体の両側に取付けられた
2個のコーナリングランプ1,2が同時に点灯するとこ
ろを特徴とする。すなわち、この場合、リレー18,19の
コイル20,21に同時に通電されて励磁されるから、常開
接点24,25は同時に閉じ、端子10,11間に印加された電
圧により、コーナリングランプ1,2が同時に点灯する
のである。これにより、運転者は広い視界を明るく得る
ことができることになる。
【0014】以上説明した実施例においては具体的な回
路を説明したが、本発明はこれに限られるものではな
い。図2に示すものはその例であって、マイクロコンピ
ュータを内蔵したコントローラ26で、ソフト的に制御す
るようにしたものである。これを説明すると、コントロ
ーラ26の入力側にはターンシグナルスイッチ27の右側の
固定接点 27bと左側の固定接点 27cが接続されている。
ターンシグナルスイッチ27の可動接点 27aは接地回路3
に接続されている。
【0015】コントローラ26の入力側にはさらに、ヘッ
ドランプスイッチ28のロービーム側固定接点 28bとハイ
ビーム側固定接点 28cが接続されている。そしてコント
ローラ26の出力側と接地ラインとの間には、コーナリン
グランプ1,2のほか、右側のターンシグナルランプ2
9、左側のターンシグナルランプ30、右側のヘッドラン
プ31、左側のヘッドランプ32が図示するように接続され
ている。この実施例の場合にも、作動においては図1に
示したものと基本的に変わるところはない。
【0016】図3に示すものは、図3に示す実施例の作
動を説明するためのフローチャート図である。これを説
明すると、ステップS1からスタートし、ステップS2
で右側のターンシグナルスイッチがオンになったか否か
の判断がなされ、オンになっていないときにはステップ
S3で左側のターンシグナルスイッチがオンになったか
否かの判断がなされる。ステップS2においてオンであ
ればステップS4で、右側のターンシグナルランプおよ
びコーナリングランプがオンになる。
【0017】ステップS3において右側のターンシグナ
ルスイッチがオンと判断されれば、ステップS5で左側
のターンシグナルランプおよびコーナリングランプオン
になる。ステップS4およびステップS5の次にステッ
プS6でロービーム側のヘッドランプスイッチがオンで
あるか否かの判断がなされ、オンになっていないときに
はステップS7でハイビーム側のヘッドランプスイッチ
がオンであるか否かの判断がなされる。
【0018】ステップS6においてロービーム側のヘッ
ドランプスイッチがオンであると判断されると、ステッ
プS8においてロービーム側のヘッドランプがオンにな
る。ステップS7においてハイビーム側のヘッドランプ
スイッチがオンであると判断されたときにはステップS
9によりハイビーム側のヘッドランプがオンになり、同
時に左右のコーナリングランプがオンになる。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、コーナリ
ングランプのスイッチ回路に並列に、ヘッドランプのハ
イビーム時にオンとなるスイッチ回路を接続した構成と
したものであるから、ヘッドランプをハイビームにした
ときにはそのときオンとなるスイッチによって、ターン
シグナルランプの点滅には関わりなくコーナリングラン
プが点灯することになる。これによって、運転者は広い
範囲で明るい視野を得られることになる。照度を必要と
するハイビーム点灯時におけるコーナリングラインの照
度が確保できることになる。そして屈曲した道路のよう
に、ターンシグナルを出さない曲がり道においてコーナ
リングランプをオンにするためにターンシグナルを出す
必要がない。ヘッドランプのレンズカットは遠方に照度
を集めるために車体側方の照度には限界があるが、本発
明によればこの点の解決が図れることになる。車体両側
のコーナリングランプの点灯は、ハイビームのヘッドラ
ンプ点灯に連動するので、対向車に迷惑をかけることは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図である。
【図2】本発明の他の実施例の回路図である。
【図3】図2のものの作動を説明するためのフローチャ
ート図である。
【符号の説明】
1 コーナリングランプ 2 コーナリングランプ 3 接地ライン 6 リレー 7 リレー 8 常開接点 9 常開接点 12 コイル 13 コイル 18 リレー 19 リレー 20 コイル 21 コイル 24 常開接点 25 常開接点 26 コントローラ 27 ターンシグナルスイッチ 28 ヘッドランプスイッチ 29 ターンシグナルランプ 30 ターンシグナルランプ 31 ヘッドランプ 32 ヘッドランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−157442(JP,A) 特開 平2−296551(JP,A) 特開 昭62−77253(JP,A) 特開 昭62−253549(JP,A) 特開 昭60−88652(JP,A) 特開 平1−111546(JP,A) 実開 昭64−16441(JP,U) 実開 昭57−190602(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60Q 1/00 - 1/56

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ターンシグナルランプの点灯に合わせて
    点灯するコーナリングランプを設けた車輌において、コ
    ーナリングランプのスイッチ回路に並列に、ヘッドラン
    プのハイビーム時にオンとなるスイッチ回路を接続した
    ことを特徴とする車輌用コーナリングランプの点灯回
    路。
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