JP2533938Y2 - ゴルフクラブ用シャフト - Google Patents

ゴルフクラブ用シャフト

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JP2533938Y2
JP2533938Y2 JP1992047359U JP4735992U JP2533938Y2 JP 2533938 Y2 JP2533938 Y2 JP 2533938Y2 JP 1992047359 U JP1992047359 U JP 1992047359U JP 4735992 U JP4735992 U JP 4735992U JP 2533938 Y2 JP2533938 Y2 JP 2533938Y2
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reinforcing
golf club
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reinforced resin
sheet
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JP1992047359U
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Inventor
晴信 楠本
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ダイワ精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ゴルフクラブ用シャフ
トに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ゴルフクラブ用シャフトは、グリ
ップを装着する後端側の剛性を高めるために、シャフト
本体の外形を先端部から後端部にかけて徐々に径が太く
なるようにテーパ状に成形している。
【0003】そして、昨今では、シャフト本体を繊維強
化樹脂で成形したゴルフクラブが開発されているが、実
開昭55−131275号公報には、図5及び図6に示
すように、複数枚の繊維強化樹脂シート1,3,5を巻
回してなるシャフト本体7の外周に、繊維強化樹脂製の
補強シート9,11を更に巻回して補強層13,15を
設けることにより、シャフト本体7の剛性を部分的に高
めてゴルフクラブ用シャフトのキックポイントを調整し
たものが提案されている。尚、図中、17はマンドレル
である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】而して、斯様に補強層
13,15をシャフト本体7の外周に設けることによっ
て、シャフト本体7の剛性を部分的に高めることが可能
である。
【0005】然し、一般に、例えば補強層15を構成す
る補強シート11とシャフト本体7を構成する繊維強化
樹脂シート1,3,5は強度が異なるため、ゴルフクラ
ブのスウィングの際にシャフト本体7がしなると、補強
シート11と繊維強化樹脂シート5の伸びの差によっ
て、両シート5,11(シャフト本体7と補強層15)
間に図7の如き層間剥離が起きてしまう虞があった。
【0006】又、図8に示すように補強シート11を巻
回して形成される段部19を境に、補強シート11によ
る補強側と非補強側とでは繊維強化樹脂シート5の強度
が変わるため、ゴルフクラブのスウィングによってシャ
フト本体7がしなると、その境部分に応力が集中して径
方向への亀裂21が繊維強化樹脂シート5に発生する虞
もあった。
【0007】本考案は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、斯様に補強シートを部分的に巻回して設けた補強層
とシャフト本体との層間剥離を防ぎ、シャフト本体への
部分的な応力集中を防止したゴルフクラブ用シャフトを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本考案は、繊維強化樹脂で成形したシャフト本体の
外周に、繊維強化樹脂からなる補強シートを部分的に巻
回して補強層を設けたゴルフクラブ用シャフトに於て、
上記補強シートを巻回して形成される段部を、当該補強
シートよりも弾性率の小さい繊維強化樹脂層で被覆した
ものである。
【0009】
【作用】本考案に係るゴルフクラブ用シャフトを用いた
ゴルフクラブによれば、段部を被覆する繊維強化樹脂層
が、補強層の層間剥離を防止すると共に、スウィングの
際に応力が集中する各補強層の段部を補強し、且つ各段
部に於けるシャフト本体の急な曲がりを緩和してシャフ
ト本体の損傷を防止することとなる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本考案の一実施例に係るゴルフクラブ
用シャフトを用いたゴルフクラブを示し、図に於て、2
3はカーボン繊維を用いた繊維強化樹脂からなる筒状の
シャフト本体で、本実施例に係るシャフト本体23は、
ヘッド25が装着された先端部の外径が10mm以下で、
当該先端部からグリップ27が装着された後端部にかけ
ての外形が1000分の0から1000分の4のテーパ
で略ストレート状に成形されて、従来のゴルフクラブ用
シャフトに比べ径が細く、スウィングの際に空気抵抗の
小さな形状となっている。
【0011】図2は上記シャフト本体23の縦断面図を
示し、当該シャフト本体23は、繊維強化樹脂で成形さ
れた主管25の外周に、カーボン繊維強化樹脂製の補強
シートを、夫々、一回宛巻回してなる第一補強層27,
第二補強層29及び第三補強層31が主管25の後端部
33に揃えて積層され、更に、総ての当該補強層27,
29,31を覆うように、保護層35がガラス繊維強化
樹脂シートを複数回巻回して設けられている。
【0012】各補強層27,29,31は、内側の第一
補強層27から外側の第三補強層31へとその長さを順
に短く設定してあり、斯様に長さの異なる補強層27,
29,31を主管25の後端部33側外周に順次積層さ
せることによって、シャフト本体23は、例えば先端部
37の外径rが約8mm、そして、当該先端部37から後
端部39までの外形が約1000分の3のテーパで、後
端部39へ行くに従い肉厚が順次大きくなった略ストレ
ート状の筒体となっている。
【0013】又、上記各補強層27,29,31は、第
一補強層27から第三補強層31になるに従いより弾性
率の高いカーボン繊維強化樹脂シートで成形されてお
り、斯様に補強層27,29,31の弾性率を順次高く
設定することによって、シャフト本体23の後端部39
側の剛性を次第に大きくしている。
【0014】尚、後述するように、本実施例では、カー
ボン繊維にエポキシ,ポリエステル等の合成樹脂からな
るマトリックスを含浸した繊維強化樹脂シートをマンド
レルに巻回して上記主管25を成形しており、図2に示
すように主管25はその外形のテーパが約1000分の
2程度で、その肉厚sが全長に亘って略等しい構造とな
っている。
【0015】又、上記各補強層27,29,31を成形
する補強シートもカーボン繊維にマトリックスを含浸し
たものを使用しているが、上述したように、本実施例で
は、シャフト本体23の後端部39側の剛性を次第に高
めるため、第一補強層27を成形する補強シートにはカ
ーボン繊維が30ton/mm2 のものを使用し、そして、第
二補強層29を成形する補強シートにはカーボン繊維が
40ton/mm2 のものを、更に、第三補強層31を成形す
る補強シートにはカーボン繊維が46ton/mm2のもの、
というようにより高弾性の繊維強化樹脂シートが使用さ
れている。
【0016】そして、上述したように、これら総ての補
強層27,29,31を覆うようにガラス繊維強化樹脂
シートを巻回して保護層35が設けられているが、この
ガラス繊維強化樹脂シートは、第一補強層27を成形す
る補強シートよりも弾性率の小さなシートであって、斯
様にガラス繊維強化樹脂シートを巻回して保護層35を
最外周に設けることにより、図2及び図3の如く各補強
層27,29,31の段部41に肉厚な肉盛り部43を
形成され、そして、当該肉盛り部43により、最も破損
の生じ易い各段部41を補強した構造となっている。
【0017】而して、以上のように構成された本実施例
のゴルフクラブ用シャフトは、図4に示す方法によって
製造される。先ず、従来と同様、外周を約1000分の
2のテーパ面としたマンドレル45の全長に亘り繊維強
化樹脂シートを複数回巻回して、先端部47の外径r′
が約8mmで、当該先端部47から後端部33までの肉厚
sが略等しい主管25を形成する。
【0018】次に、上記第一補強層27を成形するた
め、主管25の先端部47側を除く外周に、一方向に引
き揃えたカーボン繊維49にエポキシやポリエステル等
のマトリックス51を含浸した補強シート53を一回巻
回する。尚、上述したように、この補強シート53はカ
ーボン繊維33が30ton/mm2 の繊維強化樹脂シートが
使用されている。
【0019】そして、上述した第二補強層29及び第三
補強層31を第一補強層27の外側に順次積層させるた
め、同様に、一方向に引き揃えたカーボン繊維49にマ
トリックス51を含浸した補強シート55,57を、主
管25の後端部33に揃えて一回宛巻回する。尚、これ
らの補強シート55,57は、夫々、カーボン繊維49
が40ton/mm2 ,46ton/mm2 というように上記補強シ
ート53よりも高弾性のものが使用され、又、図示する
ように各補強シート55,57は補強シート53に比し
順次短く成形されている。
【0020】そして、最後に、総ての補強層27,2
9,31を覆うように、補強シート53よりも長尺なガ
ラス繊維強化樹脂シート59を主管25の後端部33に
揃えて一回巻回した後、当該ガラス繊維強化樹脂シート
59の外周を緊締テープ(図示せず)で緊縛して熱硬化
処理を行い、そして、マンドレル45を引き抜いて緊締
テープを剥離し、ガラス繊維強化樹脂シート59の外表
面を研磨することにより、表面に段差がなく主管25の
後端部33側が補強された本実施例のシャフト本体23
が得られることとなる。尚、上記ガラス繊維強化樹脂シ
ート59は、一方向に引き揃えたガラス繊維61にマト
リックス51を含浸してなるものである。
【0021】このように、本実施例に係るシャフト本体
23は、例えば第三補強層31の補強シート57と第二
補強層29の補強シート55は弾性率が異なるため、図
5の如き従来構造では、ゴルフクラブのスウィングの際
にシャフト本体23がしなると、両補強シート55,5
7間の伸びの差によって第二補強層29と第三補強層3
1との間に層間剥離が起きてしまうこととなるが、本実
施例では、保護層35を各補強層27,29,31の最
外周に設けているので、当該保護層35が各補強層2
7,29,31間や補強層27と主管25との間の層間
剥離を防止することとなる。
【0022】而も、ゴルフクラブのスウィングの際に応
力が集中する各補強層27,29,31の段部41に肉
厚な肉盛り部43を夫々形成したので、これらの肉盛り
部43が最も破損が生じ易い各段部41を補強し、又、
肉盛り部43はその内側の各補強シート53,55,5
7よりも弾性率が小さいため、各段部41に於けるシャ
フト本体23の急な曲がりを緩和してシャフト本体23
の損傷を防止することとなる。
【0023】従って、本実施例に係るゴルフクラブ用シ
ャフトによれば、スウィングの際に補強層27,29,
31間や補強層27と主管25との間の層間剥離がなく
なると共に、応力の集中によるシャフト本体23の損傷
が確実に防止できることとなった。
【0024】又、本実施例のゴルフクラブ用シャフト
は、従来のゴルフクラブ用シャフトに比し径が細く略ス
トレート状に成形されているから、斯かるシャフト本体
23を用いたゴルフクラブのスウィングの際に、ゴルフ
クラブ用シャフトの空気抵抗値が従来のシャフトよりも
小さくなってスウィングスピードの向上に寄与すること
となる。
【0025】而も、本実施例に係るゴルフクラブ用シャ
フトは、単に従来のゴルフクラブ用シャフトに比し径を
細くしただけではなく、シャフト本体23内に、その後
端部39側になるに従い弾性率のより高い3つの補強層
27,29,31を設けてその剛性を高めたから、腕の
あるゴルファーがスウィングしても、これらの補強層2
7,29,31によってゴルフクラブの剛性が確保され
ることとなる。
【0026】従って、本実施例によれば、腕のあるゴル
ファーに適した空気抵抗が小さく充分な剛性を持つゴル
フクラブを提供することができることとなった。尚、上
記実施例では、ガラス繊維強化樹脂シート59を各補強
層27,29,31の周囲に巻回して保護層35を設け
たが、ガラス繊維強化樹脂シート59に代えて、これを
上記補強シート53よりも弾性率の小さなカーボン繊維
強化樹脂シートを用いて保護層を設けてもよく、斯かる
構造によっても、上記実施例と同様、所期の目的を達成
することが可能である。
【0027】
【考案の効果】以上述べたように、本考案に係るゴルフ
クラブ用シャフトによれば、スウィングの際に補強層の
層間剥離が防止できると共に、応力の集中によるシャフ
ト本体の損傷が防止できることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るゴルフクラブ用シャフ
トを用いたゴルフクラブの正面図である。
【図2】図1に示すゴルフクラブ用シャフトの縦断面図
である。
【図3】図2に示すゴルフクラブ用シャフトの部分拡大
断面図である。
【図4】図2に示すゴルフクラブ用シャフトの製造方法
を示す工程図である。
【図5】従来のゴルフクラブ用シャフトの縦断面図であ
る。
【図6】図5に示すゴルフクラブ用シャフトの製造方法
を示す工程図である。
【図7】補強層の層間剥離の状態を示すシャフト本体の
部分断面図である。
【図8】シャフト本体の損傷状態を示すシャフト本体の
部分断面図である。
【符号の説明】
23 シャフト本体 25 主管 27 第一補強層 29 第二補強層 31 第三補強層 35 保護層 41 段部 43 肉盛り部 45 マンドレル 53,55,57 補強シート 59 ガラス繊維強化樹脂シート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維強化樹脂で成形したシャフト本体の
    外周に、繊維強化樹脂からなる補強シートを部分的に巻
    回して補強層を設けたゴルフクラブ用シャフトに於て、
    上記補強シートを巻回して形成される段部を、当該補強
    シートよりも弾性率の小さい繊維強化樹脂層で被覆した
    ことを特徴とするゴルフクラブ用シャフト。
JP1992047359U 1992-06-24 1992-07-07 ゴルフクラブ用シャフト Expired - Lifetime JP2533938Y2 (ja)

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JP1992047359U JP2533938Y2 (ja) 1992-07-07 1992-07-07 ゴルフクラブ用シャフト
US08/080,187 US5427373A (en) 1992-06-24 1993-06-23 Shaft for golf club

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JP1992047359U JP2533938Y2 (ja) 1992-07-07 1992-07-07 ゴルフクラブ用シャフト

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JPH067765U JPH067765U (ja) 1994-02-01
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JPH03251269A (ja) * 1990-03-01 1991-11-08 Hitachi Chem Co Ltd ゴルフクラブ用シャフト

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