JP2533781Y2 - 直貼り化粧床材 - Google Patents
直貼り化粧床材Info
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- JP2533781Y2 JP2533781Y2 JP1991114366U JP11436691U JP2533781Y2 JP 2533781 Y2 JP2533781 Y2 JP 2533781Y2 JP 1991114366 U JP1991114366 U JP 1991114366U JP 11436691 U JP11436691 U JP 11436691U JP 2533781 Y2 JP2533781 Y2 JP 2533781Y2
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- Japan
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- decorative
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- sheet
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、コンクリート床など
に直接施工することによって、遮音性に優れた木質製の
化粧床を構成できる直貼り化粧床材に関する。
に直接施工することによって、遮音性に優れた木質製の
化粧床を構成できる直貼り化粧床材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、第4図に示されるような、周端面
に接合用加工を有する合板製化粧床板3の下面に副え板
6とその下面に緩衝材7を一枚貼着し、副え板6と緩衝
材7を合板製化粧床板3より外側へ突出させて釘打ち部
8とした直貼り化粧床材は実公昭61−22109号等
で公知である。
に接合用加工を有する合板製化粧床板3の下面に副え板
6とその下面に緩衝材7を一枚貼着し、副え板6と緩衝
材7を合板製化粧床板3より外側へ突出させて釘打ち部
8とした直貼り化粧床材は実公昭61−22109号等
で公知である。
【0003】
【考案が解決すべき課題】ところが上記のような従来の
直貼り化粧床材は、コンクリートなどの床面に直接貼着
されるため、床板表面で発生する騒音は緩衝材の厚さを
かなり厚くしないと直接階下に伝たわりやすい。しか
し、緩衝材を厚くすると価格や施工性の面で限度があ
る。また、比較的厚さの薄い合板製化粧床板の裏面に副
え板を位置をずらせて貼着しているので、床板としては
表裏面で形状的な均衡がくずれていた。さらに、合板製
化粧床板の表面は塗料で覆われているが裏面は覆われて
いない。また、副え板は合板製化粧床板に貼着されてい
る部分と貼着されていない部分とがあり、空気中の湿度
変化に対応して水分を吸収、放出する板の部分がそれぞ
れ不均一に露出しているなどの原因により、従来の床板
には反りや狂いが発生しやすく、施工に手間を要するな
どの問題の他に価格も高く騒音上の対策も充分であると
は言いがたかった。
直貼り化粧床材は、コンクリートなどの床面に直接貼着
されるため、床板表面で発生する騒音は緩衝材の厚さを
かなり厚くしないと直接階下に伝たわりやすい。しか
し、緩衝材を厚くすると価格や施工性の面で限度があ
る。また、比較的厚さの薄い合板製化粧床板の裏面に副
え板を位置をずらせて貼着しているので、床板としては
表裏面で形状的な均衡がくずれていた。さらに、合板製
化粧床板の表面は塗料で覆われているが裏面は覆われて
いない。また、副え板は合板製化粧床板に貼着されてい
る部分と貼着されていない部分とがあり、空気中の湿度
変化に対応して水分を吸収、放出する板の部分がそれぞ
れ不均一に露出しているなどの原因により、従来の床板
には反りや狂いが発生しやすく、施工に手間を要するな
どの問題の他に価格も高く騒音上の対策も充分であると
は言いがたかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、この考案では騒
音防止効果に優れた木質製の直貼り化粧床材を提供する
ことを目的としてなされたもので、その構成は、4周端
面に接合用凹条溝及び凸条を有する合板製化粧床板の下
面に、それぞれが合板製化粧床板と幅及び長さがほぼ同
寸法のバッカー材とその下面に第1緩衝材とその下面に
副え板とその下面に第2緩衝材を貼着し、かつ副え板と
第2緩衝材を合板製化粧床板の相隣る2辺において合板
製化粧床板より外側へ突出させて釘打ち部を形成した直
貼り化粧床材において、バッカー材と第1緩衝材の間、
または副え板と第2緩衝材の間に遮音性を有するシート
を介在した直貼り化粧床材に係る。
音防止効果に優れた木質製の直貼り化粧床材を提供する
ことを目的としてなされたもので、その構成は、4周端
面に接合用凹条溝及び凸条を有する合板製化粧床板の下
面に、それぞれが合板製化粧床板と幅及び長さがほぼ同
寸法のバッカー材とその下面に第1緩衝材とその下面に
副え板とその下面に第2緩衝材を貼着し、かつ副え板と
第2緩衝材を合板製化粧床板の相隣る2辺において合板
製化粧床板より外側へ突出させて釘打ち部を形成した直
貼り化粧床材において、バッカー材と第1緩衝材の間、
または副え板と第2緩衝材の間に遮音性を有するシート
を介在した直貼り化粧床材に係る。
【0005】以下、図面を参照しながらこの考案を詳述
する。
する。
【0006】第1図はこの考案の実施例となる直貼り化
粧床材を示す斜視面図で、第2図はそのA−A’断面図
を示す。
粧床材を示す斜視面図で、第2図はそのA−A’断面図
を示す。
【0007】この考案において使用する合板製化粧床板
3は、その表面に厚さが0.2〜0.3mm程度の突板
や各種の模様を印刷した化粧紙などが貼着され、その4
周端面に接合用凹条溝1および凸条2を有する厚さ5〜
6mm程度の合板である。
3は、その表面に厚さが0.2〜0.3mm程度の突板
や各種の模様を印刷した化粧紙などが貼着され、その4
周端面に接合用凹条溝1および凸条2を有する厚さ5〜
6mm程度の合板である。
【0008】合板製化粧床板3の裏面に貼着されるバッ
カー材4は、裏面からの水分の放出、吸収を防止するこ
とで比較的薄い合板製化粧床板3の反りや狂いをなくす
もので、厚さ0.2〜1mm程度の単板やクラフト紙、
薄葉紙などが用いられる。単板のバッカー材4を用いる
場合は、その繊維方向を合板製化粧床板3の裏単板の繊
維方向と直交する方向に貼着することが合板製化粧床板
3の反りを一層効果的に防止する。
カー材4は、裏面からの水分の放出、吸収を防止するこ
とで比較的薄い合板製化粧床板3の反りや狂いをなくす
もので、厚さ0.2〜1mm程度の単板やクラフト紙、
薄葉紙などが用いられる。単板のバッカー材4を用いる
場合は、その繊維方向を合板製化粧床板3の裏単板の繊
維方向と直交する方向に貼着することが合板製化粧床板
3の反りを一層効果的に防止する。
【0009】そして、上記のバッカー材4の裏面に貼着
される第1緩衝材5は、厚さが1.0〜3.0mm程度
の発泡ポリエチレン樹脂シート、発泡ゴムシート、発泡
塩化ビニール樹脂シート、ゴムチップ成型シートなどか
ら選ばれたシートで、吸音性能や制振性能を有する緩衝
材である。
される第1緩衝材5は、厚さが1.0〜3.0mm程度
の発泡ポリエチレン樹脂シート、発泡ゴムシート、発泡
塩化ビニール樹脂シート、ゴムチップ成型シートなどか
ら選ばれたシートで、吸音性能や制振性能を有する緩衝
材である。
【0010】ついで、上記の第1緩衝材5の下面に貼着
される副え板6は、厚さが2.5〜3.0mm程度の合
板で 前記バッカー材4の相隣る2辺においてバッカー
材4より外側へ突出させて釘打ち部8を構成するように
貼着される。釘打ち部8の幅としては20〜30mm程
度が適当である。
される副え板6は、厚さが2.5〜3.0mm程度の合
板で 前記バッカー材4の相隣る2辺においてバッカー
材4より外側へ突出させて釘打ち部8を構成するように
貼着される。釘打ち部8の幅としては20〜30mm程
度が適当である。
【0011】上記副え板6の下面には、さらに第2緩衝
材7が貼着されるが、その材質は上記の第1緩衝材5と
同様の物で良い。なお、厚さは2〜5mm程度で、第1
緩衝材5よりは多少厚くして、コンクリート面の小さな
凹凸を直接吸収する構成が好ましい。
材7が貼着されるが、その材質は上記の第1緩衝材5と
同様の物で良い。なお、厚さは2〜5mm程度で、第1
緩衝材5よりは多少厚くして、コンクリート面の小さな
凹凸を直接吸収する構成が好ましい。
【0012】そして、バッカー材4と第1緩衝材5の
間、または、副え板6と第2緩衝材7の間には遮音性を
有するシート9を介在させる。この考案でいう遮音性を
有するシート9とは、塩化ビニール樹脂中に鉄粉や鉛粉
を混入した厚さ1.5〜0.5mm程度のシートや鉛を
シート状に延伸した比重の大きい音を反射する性質を有
するシートをいう。
間、または、副え板6と第2緩衝材7の間には遮音性を
有するシート9を介在させる。この考案でいう遮音性を
有するシート9とは、塩化ビニール樹脂中に鉄粉や鉛粉
を混入した厚さ1.5〜0.5mm程度のシートや鉛を
シート状に延伸した比重の大きい音を反射する性質を有
するシートをいう。
【0013】なお、上記の各材料は常用の木材−合成樹
脂用接着剤や合成樹脂−金属用接着剤を用いて接着され
る。
脂用接着剤や合成樹脂−金属用接着剤を用いて接着され
る。
【0014】つぎに、この考案の直貼り化粧床材の施工
方法としては、まず、コンクリート床面に公知のコンク
リート−合成樹脂用接着剤を塗布する。
方法としては、まず、コンクリート床面に公知のコンク
リート−合成樹脂用接着剤を塗布する。
【0015】つぎに、化粧床材を所定の位置に置き、化
粧床材を床面に押し付けるようにして釘打ち部に適当数
の釘を打ち込んで固定する。
粧床材を床面に押し付けるようにして釘打ち部に適当数
の釘を打ち込んで固定する。
【0016】つぎに、同じくコンクリート床面に接着剤
を塗布し、先に固定した化粧床材の釘打ち部に木材用接
着剤を塗布し、つぎの化粧床材を接合用凹条溝に及び凸
条を用いて先の化粧床材に嵌合させ、副え板の端面を叩
いて接合部に隙間ができないようにするとともに床面に
押し付けながら釘打ち部より釘を打って固定する。
を塗布し、先に固定した化粧床材の釘打ち部に木材用接
着剤を塗布し、つぎの化粧床材を接合用凹条溝に及び凸
条を用いて先の化粧床材に嵌合させ、副え板の端面を叩
いて接合部に隙間ができないようにするとともに床面に
押し付けながら釘打ち部より釘を打って固定する。
【0017】以下、この作業を繰り返して施工を完了す
る。
る。
【0018】なお、床面に5mm以上の大きな凸部があ
るときは、グラインダーなどで削り落し、凹部のある時
はモルタルなどで埋め、できるだけ平坦なコンクリート
床面としておくことが好ましい。
るときは、グラインダーなどで削り落し、凹部のある時
はモルタルなどで埋め、できるだけ平坦なコンクリート
床面としておくことが好ましい。
【0019】
【作用】この考案において、合板製化粧床板3の裏面に
バッカー材4を貼着するのは、形状的にも均衡がくずれ
た合板製化粧床板3の裏面をバッカー材4で被覆するこ
とにより裏面からの水分の吸収、放出を防止し、床材の
反りや狂いの発生をおさえるためである。また、緩衝材
5、7の構成を2層に分けて、さらに遮音性を有するシ
ート9を介在させて構成しているのは、合板製化粧床材
3の表面から衝撃を与え、下面に透過する音の強さを測
定する床衝撃の遮音効果を測定の結果、緩衝材の総厚さ
が同一であれば、従来の1層で構成したものよりは2層
に分けて構成した方が約2〜5dB程度遮音効果が向上
することを発見したことによる。
バッカー材4を貼着するのは、形状的にも均衡がくずれ
た合板製化粧床板3の裏面をバッカー材4で被覆するこ
とにより裏面からの水分の吸収、放出を防止し、床材の
反りや狂いの発生をおさえるためである。また、緩衝材
5、7の構成を2層に分けて、さらに遮音性を有するシ
ート9を介在させて構成しているのは、合板製化粧床材
3の表面から衝撃を与え、下面に透過する音の強さを測
定する床衝撃の遮音効果を測定の結果、緩衝材の総厚さ
が同一であれば、従来の1層で構成したものよりは2層
に分けて構成した方が約2〜5dB程度遮音効果が向上
することを発見したことによる。
【0020】
【実施例1】厚さが0.3mmの突板単板を表面に貼着
し、裏面にバッカー材4として厚さ0.2mmの反り止
め単板を貼着し、4周端面に接合用の本実加工を施した
厚さ6mmの合板を作成した。つぎに上記の合板の下面
に遮音性を有するシート9として厚さ1mmの塩化ビニ
ール樹脂に鉄粉を混入したシートを貼着した。つぎに上
記のシートの下面に第1緩衝材5として厚さ2mmの2
0倍発泡ポリエチレン樹脂シートを貼着した。つぎに副
え板6として上記の合板と同一の幅と長さの厚さ3mm
の合板を上記の発泡シートの下面に周囲を20mmずら
して貼着し、さらに第2緩衝材7として上記の合板の下
面に厚さ2mmの20倍発泡ポリエチレン樹脂シートを
貼着して求める直貼り化粧床材を得た。
し、裏面にバッカー材4として厚さ0.2mmの反り止
め単板を貼着し、4周端面に接合用の本実加工を施した
厚さ6mmの合板を作成した。つぎに上記の合板の下面
に遮音性を有するシート9として厚さ1mmの塩化ビニ
ール樹脂に鉄粉を混入したシートを貼着した。つぎに上
記のシートの下面に第1緩衝材5として厚さ2mmの2
0倍発泡ポリエチレン樹脂シートを貼着した。つぎに副
え板6として上記の合板と同一の幅と長さの厚さ3mm
の合板を上記の発泡シートの下面に周囲を20mmずら
して貼着し、さらに第2緩衝材7として上記の合板の下
面に厚さ2mmの20倍発泡ポリエチレン樹脂シートを
貼着して求める直貼り化粧床材を得た。
【0021】なお、比較の為に厚さ6mmの合板の裏面
に副え板として厚さ3mmの合板を周囲20mmずらし
て貼着し、さらにその合板の下面に緩衝材として厚さ4
mmの20倍発泡ポリエチレン樹脂シートを貼着して従
来の直貼り化粧床材を作成した。そして、上記2種類の
化粧床材をJIS A1418に規定される『建築物の
現場における床衝撃音レベルの測定方法』に基づき同一
条件にて軽量床衝撃音を測定した。
に副え板として厚さ3mmの合板を周囲20mmずらし
て貼着し、さらにその合板の下面に緩衝材として厚さ4
mmの20倍発泡ポリエチレン樹脂シートを貼着して従
来の直貼り化粧床材を作成した。そして、上記2種類の
化粧床材をJIS A1418に規定される『建築物の
現場における床衝撃音レベルの測定方法』に基づき同一
条件にて軽量床衝撃音を測定した。
【0022】結果は、第3図に示すように実施例1の直
貼り化粧床材がJIS A1419号に規定される『建
築物の遮音等級』に基く集合住宅2級のL−55に合格
し、かつ比較例の直貼り化粧床材に比較して約3dB程
度遮音性能が優れていた。
貼り化粧床材がJIS A1419号に規定される『建
築物の遮音等級』に基く集合住宅2級のL−55に合格
し、かつ比較例の直貼り化粧床材に比較して約3dB程
度遮音性能が優れていた。
【0023】
【実施例2】厚さが0.3mmの突板単板を表面に貼着
し、裏面にバッカー材として厚さ0.2mmの反り止め
クラフト紙を貼着し、4周端面に接合用の本実加工を施
した厚さ6mmの合板を作成した。つぎに上記の合板の
下面に第1緩衝材として厚さ2mmの5倍発泡ゴムシー
トを貼着した。つぎに副え板として上記の合板と同一の
幅と長さの厚さ3mmの合板を上記の第1緩衝材として
の発泡にシート下面に周囲を20mmずらして貼着し、
さらに上記の合板の下面に遮音性を有するシートとして
厚さ1mmの鉛シートを貼着し、その下面に第2緩衝材
として厚さ2mmの5倍発泡ゴムシートを貼着して求め
る直貼り化粧床材を得た。
し、裏面にバッカー材として厚さ0.2mmの反り止め
クラフト紙を貼着し、4周端面に接合用の本実加工を施
した厚さ6mmの合板を作成した。つぎに上記の合板の
下面に第1緩衝材として厚さ2mmの5倍発泡ゴムシー
トを貼着した。つぎに副え板として上記の合板と同一の
幅と長さの厚さ3mmの合板を上記の第1緩衝材として
の発泡にシート下面に周囲を20mmずらして貼着し、
さらに上記の合板の下面に遮音性を有するシートとして
厚さ1mmの鉛シートを貼着し、その下面に第2緩衝材
として厚さ2mmの5倍発泡ゴムシートを貼着して求め
る直貼り化粧床材を得た。
【0024】なお、比較の為に厚さ6mmの合板の裏面
に副え板として厚さ3mmの合板を周囲20mmずらし
て貼着し、さらにその合板の下面に緩衝材として厚さ4
mmの5倍発泡ゴムシートを貼着して従来の直貼り化粧
床材を作成した。そして、上記2種類の化粧床材をJI
S A1418に規定される『建築物の現場における床
衝撃音レベルの測定方法』に基づき同一条件にて軽量床
衝撃音を測定した。
に副え板として厚さ3mmの合板を周囲20mmずらし
て貼着し、さらにその合板の下面に緩衝材として厚さ4
mmの5倍発泡ゴムシートを貼着して従来の直貼り化粧
床材を作成した。そして、上記2種類の化粧床材をJI
S A1418に規定される『建築物の現場における床
衝撃音レベルの測定方法』に基づき同一条件にて軽量床
衝撃音を測定した。
【0025】結果は本願実施例の直貼り化粧床材が、J
IS A1419号に規定される『建築物の遮音等級』
に基く集合住宅2級のL−55に合格し、かつ比較例の
直貼り化粧床材と比較して約5dB程度遮音性能が優れ
ていた。
IS A1419号に規定される『建築物の遮音等級』
に基く集合住宅2級のL−55に合格し、かつ比較例の
直貼り化粧床材と比較して約5dB程度遮音性能が優れ
ていた。
【0026】
【実施例3】厚さが0.3mmの突板単板を表面に貼着
し、裏面にバッカー材として厚さ0.2mmの反り止め
薄葉紙を貼着し、4周端面に接合用の本実加工を施した
厚さ6mmの合板を作成した。つぎに上記の合板の下面
に遮音性を有するシートとして厚さ1mmの塩化ビニー
ル樹脂に鉄粉を混入したシートを貼着した。つぎに上記
のシートの下面に第1緩衝材として厚さ2mmの10倍
発泡塩化ビニール樹脂シートを貼着した。つぎに上記の
副え板として合板と同一の幅と長さの厚さ3mmの合板
を上記の発泡シートの下面に周囲を20mmずらして貼
着し、さらに上記の合板の下面に第2緩衝材として厚さ
2mmの10倍発泡塩化ビニール樹脂シートを貼着して
求める直貼り化粧床材を得た。
し、裏面にバッカー材として厚さ0.2mmの反り止め
薄葉紙を貼着し、4周端面に接合用の本実加工を施した
厚さ6mmの合板を作成した。つぎに上記の合板の下面
に遮音性を有するシートとして厚さ1mmの塩化ビニー
ル樹脂に鉄粉を混入したシートを貼着した。つぎに上記
のシートの下面に第1緩衝材として厚さ2mmの10倍
発泡塩化ビニール樹脂シートを貼着した。つぎに上記の
副え板として合板と同一の幅と長さの厚さ3mmの合板
を上記の発泡シートの下面に周囲を20mmずらして貼
着し、さらに上記の合板の下面に第2緩衝材として厚さ
2mmの10倍発泡塩化ビニール樹脂シートを貼着して
求める直貼り化粧床材を得た。
【0027】なお、比較の為に厚さ6mmの合板の裏面
に副え板として厚さ3mmの合板を周囲20mmずらし
て貼着し、さらにその合板の下面に緩衝材として厚さ4
mmの10倍発泡塩化ビニール樹脂シートを貼着して従
来の直貼り化粧床材を作成した。そして、上記2種類の
化粧床材をJIS A1418に規定される『建築物の
現場における床衝撃音レベルの測定方法』に基づき同一
条件にて軽量床衝撃音を測定した。
に副え板として厚さ3mmの合板を周囲20mmずらし
て貼着し、さらにその合板の下面に緩衝材として厚さ4
mmの10倍発泡塩化ビニール樹脂シートを貼着して従
来の直貼り化粧床材を作成した。そして、上記2種類の
化粧床材をJIS A1418に規定される『建築物の
現場における床衝撃音レベルの測定方法』に基づき同一
条件にて軽量床衝撃音を測定した。
【0028】結果は本願実施例の直貼り化粧床材が、J
IS A1419号に規定される『建築物の遮音等級』
に基く集合住宅2級のL−55に合格し、かつ比較例の
直貼り化粧床材に比較して約4dB程度遮音性能が優れ
ていた。
IS A1419号に規定される『建築物の遮音等級』
に基く集合住宅2級のL−55に合格し、かつ比較例の
直貼り化粧床材に比較して約4dB程度遮音性能が優れ
ていた。
【0029】
【実施例4】厚さが0.3mmの突板単板を表面に貼着
し、裏面に厚さ0.2mmの反り止め単板を貼着し、4
周端面に接合用の本実加工を施した厚さ6mmの合板を
作成した。つぎに上記の合板の下面に厚さ2mmのゴム
チップ成型シートを貼着した。つぎに上記の合板と同一
の幅と長さの厚さ3mmの合板を上記の成型シートの下
面に周囲を20mmずらして貼着し、さらに上記の合板
の下面に厚さ1mmの鉛シートを貼着し、その下面に厚
さ2mmのゴムチップ成型シートを貼着して求める直貼
り化粧床材を得た。
し、裏面に厚さ0.2mmの反り止め単板を貼着し、4
周端面に接合用の本実加工を施した厚さ6mmの合板を
作成した。つぎに上記の合板の下面に厚さ2mmのゴム
チップ成型シートを貼着した。つぎに上記の合板と同一
の幅と長さの厚さ3mmの合板を上記の成型シートの下
面に周囲を20mmずらして貼着し、さらに上記の合板
の下面に厚さ1mmの鉛シートを貼着し、その下面に厚
さ2mmのゴムチップ成型シートを貼着して求める直貼
り化粧床材を得た。
【0030】なお、比較の為に厚さ6mmの合板の裏面
に厚さ3mmの合板を周囲20mmずらして貼着し、さ
らにその合板の下面に厚さ4mmのゴムチップ成型シー
トを貼着して従来の直貼り化粧床材を作成した。そし
て、上記2種類の直貼り化粧床材をJIS A1418
に規定される『建築物の現場における床衝撃音レベルの
測定方法』に基きづ同一条件にて軽量床衝撃音を測定し
た。
に厚さ3mmの合板を周囲20mmずらして貼着し、さ
らにその合板の下面に厚さ4mmのゴムチップ成型シー
トを貼着して従来の直貼り化粧床材を作成した。そし
て、上記2種類の直貼り化粧床材をJIS A1418
に規定される『建築物の現場における床衝撃音レベルの
測定方法』に基きづ同一条件にて軽量床衝撃音を測定し
た。
【0031】結果は本願実施例の直貼り化粧床材が、J
IS A1419号に規定される『建築物の遮音等級』
に基く集合住宅2級のL−55に合格し、かつ比較例の
直貼り化粧床材に比較して約4dB程度遮音性能が優れ
ていた。
IS A1419号に規定される『建築物の遮音等級』
に基く集合住宅2級のL−55に合格し、かつ比較例の
直貼り化粧床材に比較して約4dB程度遮音性能が優れ
ていた。
【0032】
【考案の効果】この考案の直貼り化粧床材は、緩衝材を
2層に分け副え板で分離した状態にし、かつ遮音性を有
するシートを介在させているので、緩衝材を1層にした
従来の直貼り化粧床材に比べて遮音性能が優れる。ま
た、合板製化粧床板の裏面にバッカー材を貼着している
ので、床板の下面に副え板や緩衝材を釘打ち部を形成す
るように位置をずらせて貼着しても反りや狂いが発生す
ることは少ない。さらに、合板製化粧床板と副え板の間
に第1緩衝材を設けているので、従来の直貼り化粧床材
に比べて合板製化粧床板部分が第1緩衝材により動きや
すく歩行時のクッション効果に優れ、床材の足ざわりが
少しやわらかくなって歩行感が良い。
2層に分け副え板で分離した状態にし、かつ遮音性を有
するシートを介在させているので、緩衝材を1層にした
従来の直貼り化粧床材に比べて遮音性能が優れる。ま
た、合板製化粧床板の裏面にバッカー材を貼着している
ので、床板の下面に副え板や緩衝材を釘打ち部を形成す
るように位置をずらせて貼着しても反りや狂いが発生す
ることは少ない。さらに、合板製化粧床板と副え板の間
に第1緩衝材を設けているので、従来の直貼り化粧床材
に比べて合板製化粧床板部分が第1緩衝材により動きや
すく歩行時のクッション効果に優れ、床材の足ざわりが
少しやわらかくなって歩行感が良い。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願考案の実施例1の直貼り化粧床材の斜視面
を示した図である。
を示した図である。
【図2】本願考案の実施例1の直貼り化粧床材のA−
A’断面を示した図である。
A’断面を示した図である。
【図3】本願考案の実施例1の試験結果を示すグラフで
ある。
ある。
【図4】従来の直貼り化粧床材の断面を示した図であ
る。
る。
1 凹条溝 2 凸条 3 合板製化粧床板 4 バッカー材 5 第1緩衝材 6 副え板 7 第2緩衝材 8 釘打ち部 9 遮音性を有するシート
Claims (1)
- 【請求項1】 4周端面に接合用凹条溝1及び凸条2を
有する合板製化粧床板3の下面に、それぞれが合板製化
粧床板3と幅及び長さがほぼ同寸法のバッカー材4とそ
の下面に第1緩衝材5とその下面に副え板6とその下面
に第2緩衝材7を貼着し、かつ副え板6と第2緩衝材7
を合板製化粧床板3の相隣る2辺において合板製化粧床
板3より外側へ突出させて釘打ち部8を形成した直貼り
化粧床材において、前記バッカー材4と第1緩衝材5の
間、または副え板6と第2緩衝材7の間に遮音性を有す
るシート9を介在させたことを特徴とする直貼り化粧床
材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991114366U JP2533781Y2 (ja) | 1991-12-14 | 1991-12-14 | 直貼り化粧床材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991114366U JP2533781Y2 (ja) | 1991-12-14 | 1991-12-14 | 直貼り化粧床材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0682270U JPH0682270U (ja) | 1994-11-25 |
JP2533781Y2 true JP2533781Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=14635919
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991114366U Expired - Lifetime JP2533781Y2 (ja) | 1991-12-14 | 1991-12-14 | 直貼り化粧床材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533781Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023090319A1 (ja) * | 2021-11-19 | 2023-05-25 | 株式会社カネカ | 床材および床材の製造方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5436032A (en) * | 1977-08-26 | 1979-03-16 | Ogura Undougu Seisakushiyo Yuu | Floor board material and floor |
JPS5977311A (ja) * | 1982-10-25 | 1984-05-02 | Yokogawa Hokushin Electric Corp | 容量式変換器 |
JPS6122109U (ja) * | 1984-07-12 | 1986-02-08 | 株式会社東芝 | ケ−ブル接続用の端子装置 |
JPS61169556A (ja) * | 1985-01-23 | 1986-07-31 | 東南産業株式会社 | 銘木シ−ト |
-
1991
- 1991-12-14 JP JP1991114366U patent/JP2533781Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
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WO2023090319A1 (ja) * | 2021-11-19 | 2023-05-25 | 株式会社カネカ | 床材および床材の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0682270U (ja) | 1994-11-25 |
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