JP3069886B2 - 床構造 - Google Patents
床構造Info
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- JP3069886B2 JP3069886B2 JP7162741A JP16274195A JP3069886B2 JP 3069886 B2 JP3069886 B2 JP 3069886B2 JP 7162741 A JP7162741 A JP 7162741A JP 16274195 A JP16274195 A JP 16274195A JP 3069886 B2 JP3069886 B2 JP 3069886B2
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- plate
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は床構造に関する。
【0002】
【従来技術】従来、根太等の下地材上に直接木質の床板
を施工する場合は、表面からの荷重および衝撃に十分耐
えうる強度が要求される。このため、非常に厚い木質板
を床板として用いることが必要とされ高価なものとなっ
てしまった。さらに、床板は根太との間には釘等により
固定されるものの、床板相互間においては実等の接合に
より連結されているだけであるため、根太間の床板表面
に加えられる荷重は、実質的に各床板一枚一枚の独立し
た曲げ強さにより支えることとなり、隣接する床板との
間においてきしみ音が発生しやすいものとなっていた。
を施工する場合は、表面からの荷重および衝撃に十分耐
えうる強度が要求される。このため、非常に厚い木質板
を床板として用いることが必要とされ高価なものとなっ
てしまった。さらに、床板は根太との間には釘等により
固定されるものの、床板相互間においては実等の接合に
より連結されているだけであるため、根太間の床板表面
に加えられる荷重は、実質的に各床板一枚一枚の独立し
た曲げ強さにより支えることとなり、隣接する床板との
間においてきしみ音が発生しやすいものとなっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】このような、問題を
解決する構造として根太等の下地材の上に下地合板を固
定し、この下地合板の表面に長方形状の床板を固定する
床構造が提供されるようになったが、本来の床構造を形
成するために必要以上に厚い下地材および床材を組み合
わせたものが多く、コスト高および施工手間がかかる等
の問題を有し依然満足できるものではなかった。
解決する構造として根太等の下地材の上に下地合板を固
定し、この下地合板の表面に長方形状の床板を固定する
床構造が提供されるようになったが、本来の床構造を形
成するために必要以上に厚い下地材および床材を組み合
わせたものが多く、コスト高および施工手間がかかる等
の問題を有し依然満足できるものではなかった。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、このような
問題点に鑑み床板として従来に比べ薄い板材を使用し、
床構造として要求される必要強度を備えた床構造を提供
すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
たものである。
問題点に鑑み床板として従来に比べ薄い板材を使用し、
床構造として要求される必要強度を備えた床構造を提供
すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至っ
たものである。
【0005】すなわち本発明は、下地材1上に下地板2
を釘打ち固定し、該下地板2上に床板4を貼着固定して
なる床構造において、下地板2として厚さが9mm以上
でかつ曲げ強さが200Kgf/cm2以上の長方形状
の木質板材を用い、床板4として前記下地板2の幅より
幅が狭く四周木口面に接合用の実が形成された厚さ5〜
9mmの木質繊維板を床基板4aとし、該床基板4aの
表裏面に単板4b,4cが貼着されたものを用い、床板
4の長手方向が下地板2の長手方向と平行となるように
貼着固定されたことを特徴とする床構造である。
を釘打ち固定し、該下地板2上に床板4を貼着固定して
なる床構造において、下地板2として厚さが9mm以上
でかつ曲げ強さが200Kgf/cm2以上の長方形状
の木質板材を用い、床板4として前記下地板2の幅より
幅が狭く四周木口面に接合用の実が形成された厚さ5〜
9mmの木質繊維板を床基板4aとし、該床基板4aの
表裏面に単板4b,4cが貼着されたものを用い、床板
4の長手方向が下地板2の長手方向と平行となるように
貼着固定されたことを特徴とする床構造である。
【0006】
【作用】本発明の床構造は、下地板2として9mm以上
の長方形状の木質板材を用い、床板4として木質床基板
4aの表裏面に単板4b,4cが貼着されたものを用
い、床板4の長手方向が下地板2の長手方向と平行とな
るように貼着固定したことにより、従来に比べ構成体に
より床材に要求される強度を有する床構造を形成するこ
とが可能なものである。
の長方形状の木質板材を用い、床板4として木質床基板
4aの表裏面に単板4b,4cが貼着されたものを用
い、床板4の長手方向が下地板2の長手方向と平行とな
るように貼着固定したことにより、従来に比べ構成体に
より床材に要求される強度を有する床構造を形成するこ
とが可能なものである。
【0007】
【実施例】図1は本発明の床構造の斜視図を示すもので
あり、根太等の下地材1の表面に下地板2が釘打ち固定
され、さらに、その表面に床板4が貼着固定された状態
を示している。
あり、根太等の下地材1の表面に下地板2が釘打ち固定
され、さらに、その表面に床板4が貼着固定された状態
を示している。
【0008】図中、下地板2は厚さ9mm以上の合板、
木質繊維板、木削片板、単板積層板等の木質板を使用す
ることができる。中でも合板は曲げ強さが優れており、
薄くとも十分な曲げ強さを有するため9mm厚のものを
使用することができる。また、木質板を使用する場合
は、曲げ強さが200Kgf/cm2以上の強度を有す
るものを使用することが好ましい。
木質繊維板、木削片板、単板積層板等の木質板を使用す
ることができる。中でも合板は曲げ強さが優れており、
薄くとも十分な曲げ強さを有するため9mm厚のものを
使用することができる。また、木質板を使用する場合
は、曲げ強さが200Kgf/cm2以上の強度を有す
るものを使用することが好ましい。
【0009】木質板の構成によっては板材の方向により
曲げ強さが異なるものがあるが、長方形状の木質板の長
手方向における曲げ強さが前記値以上となる木質板を使
用し、その長手方向が根太等の下地材1の方向と直交す
る方向に配置し釘打ち固定する。
曲げ強さが異なるものがあるが、長方形状の木質板の長
手方向における曲げ強さが前記値以上となる木質板を使
用し、その長手方向が根太等の下地材1の方向と直交す
る方向に配置し釘打ち固定する。
【0010】図2は、本発明の床構造の切断断面を示す
ものであり、根太等の下地材1の表面に下地板2が釘3
により固定され、さらに、その表面に床板4が接着剤層
5を介して貼着固定された状態を示している。図中床板
4は、床基板4aの表面側に単板4b、裏面側に単板4
cが貼着されたものであり、床基板4aとしては合板、
木質繊維板、木削片板、単板積層板等を使用することが
できる。
ものであり、根太等の下地材1の表面に下地板2が釘3
により固定され、さらに、その表面に床板4が接着剤層
5を介して貼着固定された状態を示している。図中床板
4は、床基板4aの表面側に単板4b、裏面側に単板4
cが貼着されたものであり、床基板4aとしては合板、
木質繊維板、木削片板、単板積層板等を使用することが
できる。
【0011】これらはその床基板4aの四周木口面に接
合用の実が形成され、厚さが5mm〜9mmという薄い
板材を使用するため、実の寸法が非常に薄く切削時に破
損し易いなどの問題を有する。このため、床基板4aと
しては繊維方向がなく均質な材である木質繊維板が好ま
しい。木質繊維板は細かく解繊された木質繊維を一体化
したものであり、木質材の導管孔に起因する繊維方向が
ない。さらに板材全体がほぼ均質に成形されているた
め、実の切削時に破損する等の問題が生ずることなく、
切削加工の精度が良い。
合用の実が形成され、厚さが5mm〜9mmという薄い
板材を使用するため、実の寸法が非常に薄く切削時に破
損し易いなどの問題を有する。このため、床基板4aと
しては繊維方向がなく均質な材である木質繊維板が好ま
しい。木質繊維板は細かく解繊された木質繊維を一体化
したものであり、木質材の導管孔に起因する繊維方向が
ない。さらに板材全体がほぼ均質に成形されているた
め、実の切削時に破損する等の問題が生ずることなく、
切削加工の精度が良い。
【0012】また、床基板4aは下地板2の幅より寸法
が小さいものを使用する。さらに、床基板4aの表面側
には単板4bが貼着される。単板4bとしては天然木材
を切削して得られる天然突板、人工突板、および不織
布、紙、合成樹脂シートを裏打ちした突板シートを使用
することができ、接着剤を用い接着することにより形成
される。これは床板4の表面意匠を形成するものであ
り、床基板4aの長手方向と単板4bの繊維方向が平行
となるように貼着される。なお、必要に応じ該単板4b
の表面に着色および上塗り等の塗装処理が施される。
が小さいものを使用する。さらに、床基板4aの表面側
には単板4bが貼着される。単板4bとしては天然木材
を切削して得られる天然突板、人工突板、および不織
布、紙、合成樹脂シートを裏打ちした突板シートを使用
することができ、接着剤を用い接着することにより形成
される。これは床板4の表面意匠を形成するものであ
り、床基板4aの長手方向と単板4bの繊維方向が平行
となるように貼着される。なお、必要に応じ該単板4b
の表面に着色および上塗り等の塗装処理が施される。
【0013】また、床基板4aの裏面側には単板4cが
貼着される。この単板4cは表面側に貼着される単板4
bと同一種類のもので同一厚さのものを使用することが
好ましく、その繊維方向も単板4bと同様に床基板4a
の長手方向と平行となるように貼着する。
貼着される。この単板4cは表面側に貼着される単板4
bと同一種類のもので同一厚さのものを使用することが
好ましく、その繊維方向も単板4bと同様に床基板4a
の長手方向と平行となるように貼着する。
【0014】このように、床基板4aの表裏面に同一種
類で同一厚さの単板4b,4cを同一の繊維方向となる
ように貼着することにより床板4の反りを防止すること
ができる。
類で同一厚さの単板4b,4cを同一の繊維方向となる
ように貼着することにより床板4の反りを防止すること
ができる。
【0015】また、床基板4aの表裏面に単板4b,4
cを貼着した床板4の裏面側の単板4cから、床基板4
aに至る溝を形成したものを使用することができる。こ
のように裏面に溝を形成することにより、床板4に可塑
性が生じ、根太等の下地材1を施工する下面を構成する
構造材あるいはコンクリート下地面に不陸があり、結果
的に下地材1およびその表面に施工する下地板2に不陸
が生じた場合においても、床板4が不陸に沿って変形す
ることができるため、下地板2と床板4との間に隙間が
生じる等の問題が発生しないものである。
cを貼着した床板4の裏面側の単板4cから、床基板4
aに至る溝を形成したものを使用することができる。こ
のように裏面に溝を形成することにより、床板4に可塑
性が生じ、根太等の下地材1を施工する下面を構成する
構造材あるいはコンクリート下地面に不陸があり、結果
的に下地材1およびその表面に施工する下地板2に不陸
が生じた場合においても、床板4が不陸に沿って変形す
ることができるため、下地板2と床板4との間に隙間が
生じる等の問題が発生しないものである。
【0016】なお、床板4は下地板2の幅寸法より小さ
いものを使用する。このような床板4は下地板2の長手
方向と床板4の長手方向が平行となるように接着剤を介
して貼着固定される。
いものを使用する。このような床板4は下地板2の長手
方向と床板4の長手方向が平行となるように接着剤を介
して貼着固定される。
【0017】このように配置することにより下地板3の
1枚の幅方向に複数枚の床板4が存在することとなり、
同時に一枚の下地板2の表面上で床板4の実結合が複数
カ所接合されることとなり、床板4の実結合部分が下地
板2により強化され実の損傷および実部のきしみ音が防
止される。さらに床板基板4aとして5〜9mmという
薄い板材を使用しても床構造として要求される強度を十
分有する床構造を得ることができる。
1枚の幅方向に複数枚の床板4が存在することとなり、
同時に一枚の下地板2の表面上で床板4の実結合が複数
カ所接合されることとなり、床板4の実結合部分が下地
板2により強化され実の損傷および実部のきしみ音が防
止される。さらに床板基板4aとして5〜9mmという
薄い板材を使用しても床構造として要求される強度を十
分有する床構造を得ることができる。
【0018】
【発明の効果】本発明の床板構造は、下地板2として厚
さ9mm以上の長方形状の木質板材を用い、床板4とし
て前記下地板2の幅より幅の狭い木質床基板4aの表裏
面に単板4b,4cが貼着されたものを用い、床板4の
長手方向が下地板2の長手方向と平行となるように貼着
固定されることにより、床基板4aとして5〜9mmと
いう薄い板材を使用しても床構造として要求される強度
を十分に有する床構造を提供することができ、さらに床
板4の実部が下地板2により補強されることとなり、実
部の損傷および実部のきしみ音の発生を防止することが
できる。
さ9mm以上の長方形状の木質板材を用い、床板4とし
て前記下地板2の幅より幅の狭い木質床基板4aの表裏
面に単板4b,4cが貼着されたものを用い、床板4の
長手方向が下地板2の長手方向と平行となるように貼着
固定されることにより、床基板4aとして5〜9mmと
いう薄い板材を使用しても床構造として要求される強度
を十分に有する床構造を提供することができ、さらに床
板4の実部が下地板2により補強されることとなり、実
部の損傷および実部のきしみ音の発生を防止することが
できる。
【図1】 本発明の斜視図、
【図2】 同じく切断面図、
1:下地材、2:下地板、3:釘、4:床板、4a:床
基板、4b,4c:単板、5:接着剤層。
基板、4b,4c:単板、5:接着剤層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 15/04
Claims (1)
- 【請求項1】 下地材上に下地板を釘打ち固定し、該下
地板上に床板を貼着固定してなる床構造において、下地
板として厚さが9mm以上でかつ曲げ強さが200Kg
f/cm2以上の長方形状の木質板材を用い、床板とし
て前記下地板の幅より幅が狭く四周木口面に接合用の実
が形成された厚さ5〜9mmの木質繊維板を床基板と
し、該床基板の表裏面に単板が貼着されたものを用い、
床板の長手方向が下地板の長手方向と平行となるように
貼着固定されたことを特徴とする床構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7162741A JP3069886B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 床構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7162741A JP3069886B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 床構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0996087A JPH0996087A (ja) | 1997-04-08 |
JP3069886B2 true JP3069886B2 (ja) | 2000-07-24 |
Family
ID=15760382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7162741A Expired - Fee Related JP3069886B2 (ja) | 1995-05-26 | 1995-05-26 | 床構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3069886B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-26 JP JP7162741A patent/JP3069886B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0996087A (ja) | 1997-04-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |