JP2533757B2 - 高性能ロ過膜 - Google Patents

高性能ロ過膜

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、塩類の選択性に優れ、かつロ過効率がきわ
めて高く、低圧で効率よく塩類の除去が行われる高性能
ロ過膜に関し、海水の淡水化、大豆醗酵調味料や高食塩
含有食品からの塩類の選択的除去などに使用される。
〔従来の技術〕
醤油、味噌等は日本古来の調味料であって、日本人に
よく親しまれ欠かせない調味料であり、大豆と米、麦、
ふすま等の穀物を煮蒸し、こうじを種づけした後、高食
塩濃度で長期間熟成させて製造している。熟成に際し、
食塩濃度が低い場合は腐敗するおそれがあるため、食塩
濃度を低下させることができない現状にある。したがっ
て、食塩含有量を低下させたいときは、完成した調味料
から食塩を分離する目的で電気透析法や逆浸透法などが
用いられている。
海水の淡水化には、イオン交換膜法、逆浸透法、限外
ロ過法などが用いられているが、これらの成否は膜素材
の良否に依存している。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、現実には高血圧、腎臓疾患などの食事
療法を必要とする場合、病人用として指定されている醤
油は塩分濃度9%と通常の醤油の半量である。通常の食
事にあっても、食塩含有量の低い調味料であれば使用量
を増加できるため、味の濃い美味しい食事を楽しめるこ
とができる。減塩手段として、前述の電気透析法は電力
消費量が大きく、逆浸透法は、アミノ酸、アルコール等
の低分子量調味成分も減少し、元の醤油を少量添加して
これら成分の減少をおぎなっている。
更に海水の淡水化においても、前述した種々の方法が
試みられているが、なお、採算上の難点があり、これら
の解決は優れた膜素材の開発に依存している。
従来の膜素材は、スチレン系重合体、ポリビニールア
ルコール、ポリスチレン、ポリエチレン、ナイロン、酢
酸セルロース、ポリサルホン等の合成高分子化合物が主
体であり、選択性、ロ過効率共未だ充分ではなかった。
そこで、ロ過効率が高く、しかも、アミノ酸やアルコ
ール類を同伴しない塩類の選択率の高い膜素材が求めら
れていた。
〔問題解決の手段〕
本発明は、上記問題を解決するものであって、その構
成は、多価アルコール、糖アルコール、単糖類、二糖類
及びオリゴ糖から選ばれた少なくとも1種からなる系の
中で、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、寒天、カラ
ギナン、ローカストビーンガム、グァーガム、グルコマ
ンナン、タマリンド種子多糖類、ペクチン、キサンタン
ガム及びプルランから選ばれた少なくとも1種を均一に
混練して得られた組成物を水に溶解し、フィルム状に成
形乾燥してなる高性能ロ過膜である。
本発明の天然多糖類としては、アルギン酸、アルギン
酸ナトリウム、寒天、カラギナン、ローカストビーンガ
ム、グァーガム、グルコマンナン、タマリンド種子多糖
類、ペクチン、キサンタンガム及びプルラン等が例示さ
れる。澱粉、セルロース及びこれらの分解産物は上記天
然多糖類に混合使用することは差支えないが、それのみ
で本発明の膜素材を得ることはできない。
更に、上記多糖類の他に蛋白質やその分解産物を配合
すると強靱なロ過膜が得られる。蛋白質としては大豆蛋
白、小麦蛋白、ミルク蛋白、卵白、コラーゲン、微生物
蛋白等が挙げられる。更に、蛋白質の分解産物も好まし
く、ポリペプチド、塩基性、酸性、中性のアミノ酸等も
好ましく使用できる。
本発明に係る、多価アルコールとして、プロピレング
リコール、グリセリン、ペンタエリスリトール、エチレ
ングリコール等が挙げられる。糖アルコールとしては、
ソルビトール、マンニトール、マルチトール、キシリト
ール、還元澱粉糖化物等が挙げられる。単糖類としては
グルコース、フラクトース、ガラクトース、キシロース
等が使用される。二糖類としてはサッカロース、マルト
ース、ラクトース等が使用される。オリゴ糖としてはさ
つま芋、じゃが芋、とうもろこし等の澱粉の酵素、酸な
どによる分解産物が使用され、二糖類、三糖類、四糖
類、五糖類、六糖類等が含まれている。
これら多価アルコール、糖アルコール、単糖類、二糖
類及びオリゴ糖から選ばれた少なくとも1種からなる系
の中で、上記多糖類の少なくとも1種が反応し、複雑な
三次元マトリックスを形成する。これらの系の中でと
は、それ自体液状のものはそのまま、或いはわずかに希
釈して使用し、粉体のものは60〜90%水溶液、好ましく
は70〜80%水溶液として、この中に上記天然多糖類の少
なくとも一種を混練していく。
天然多糖類と多価アルコール、糖アルコール、単糖
類、二糖類及びオリゴ糖から選ばれた少なくとも1種の
化合物と天然多糖類との配合比は、天然多糖類1重量部
に対し、これら化合物0.05〜20重量部、好ましくは0.1
〜10重量部である。
上記原料を混練して得られた化合物は、一般に多少湿
り気のある粉体である。これを水に溶解したものは粘稠
な溶液であり、常温放置、凍結、冷蔵または加熱により
不可逆的に凝固する性質を有する。しかも得られた凝固
体は使用原料の組合せにより任意の物性、特に強度、耐
熱性、水に対する溶解温度を調整することができる。こ
の粘稠な溶液を湿式キャスト法、凍結乾燥法、押出し成
形法等公知の方法で1〜100μ、好ましくは5〜50μの
任意の厚さの凝固体に成形し本発明ロ過膜が得られる。
より好ましい方法としては、紙、不織布、織布等の薄
い多孔性素材の空隙を、本発明のロ過膜素材で充填する
ことにより、薄くしかも補強されたロ過膜が得られ、ロ
過効率を向上させることができる。薄い多孔性素材の空
隙を充填する方法としては、例えば、被膜に上記粘稠な
溶液を塗布し、或いは浸漬した後、乾燥させることもで
きる。
ロ過方法は単なる重力ロ過、限外ロ過、逆浸透法等公
知の手段が採用され、また、中空系やスパイラル巻き型
等のモジュールを使用することもできる。
本発明は、その他生うにのように長距離を輸送した
り、保存、腐敗の都合上、多量の食塩を含有させた食品
があるが、これらの食品の味を低下させることなく食塩
濃度のみを低下させることができる。
〔作用〕
天然多糖類は種々の反応基や側鎖を不規則に有する複
雑な構造であるため、多数の水酸基が高濃度に存在する
系の中で常温で反応し、複雑なマトリックスを形成し、
更に蛋白質及びその分解産物が介在すると相乗的に反応
を促進させ、より複雑な三次元構造を形成しているもの
と考えられる。ここに水を加えることにより三次元構造
が一層発達し、不可逆的凝固体を形成するに至り、強靱
で浸透性を有する独特なロ過膜が得られ、漿液中の低分
子量物質、特に塩類の選択的低圧ロ過に適する。その理
由は明らかでないが、天然多糖類と多価アルコール類と
の複雑な三次元構造に由来するものと考えられる。
〔実施例〕
寒天 4重量部 カラギナン 2重量部 アルギン酸 2重量部 グルコマンナン 1重量部 ゼラチン 1重量部 を3重量部のグリセリンと混練して得た湿り気ある粉末
3重量部に水97重量部を加え、粘稠な水溶液を得た。こ
の水溶液を目付16g/m2の薄紙に塗布して厚さ約15μのロ
過膜を得た。このロ過膜は120℃、30′のレトルト滅菌
にも耐え、また、30気圧の多価圧にも耐える強靱な膜で
あった。
上記のロ過膜を介して上槽と下槽とに分離したロ過槽
を用い、下槽に水道水をロ過膜と接触するように満た
し、上槽に市販の醤油(食塩濃度18%)500gを注入し、
室温で放置した。30分毎に水を交換し、上槽中の醤油の
食塩濃度を測定した結果を第1表に示した。
〔発明の効果〕 本発明によれば、塩類を選択的にロ過し、アミノ酸、
アルコールその他の低分子量物質のロ過率が低く、且
つ、高温、高圧に耐え、ロ過速度のきわめて大きい高性
能ロ過膜が得られる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多価アルコール、糖アルコール、単糖類、
    二糖類、及びオリゴ糖から選ばれた少なくとも1種から
    なる系の中で、 アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、寒天、カラギナ
    ン、ローカストビーンガム、グァーガム、グルコマンナ
    ン、タマリンド種子多糖類、ペクチン、キサンタンガム
    及びプルランから選ばれた少なくとも1種を均一に混練
    して得られた組成物を水に溶解し、フィルム状に成形乾
    燥してなる塩類通過性能を有する高性能ロ過膜。
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