JP2533680Y2 - ワーク押し付け装置 - Google Patents
ワーク押し付け装置Info
- Publication number
- JP2533680Y2 JP2533680Y2 JP9322491U JP9322491U JP2533680Y2 JP 2533680 Y2 JP2533680 Y2 JP 2533680Y2 JP 9322491 U JP9322491 U JP 9322491U JP 9322491 U JP9322491 U JP 9322491U JP 2533680 Y2 JP2533680 Y2 JP 2533680Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- pressing device
- chuck
- main body
- turning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Gripping On Spindles (AREA)
- Feeding Of Workpieces (AREA)
- Turning (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は例えば旋盤等の主軸チャ
ックに軸心部に穴又はくぼみを有する比較的大径のワー
クを取付ける際に、ワークをチャックの基準端面に押し
付けるための装置に関するものである。
ックに軸心部に穴又はくぼみを有する比較的大径のワー
クを取付ける際に、ワークをチャックの基準端面に押し
付けるための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワークを主軸チャックに取付ける
際、ワークを取付け基準端面に押し付けて軸方向の加工
精度を安定させる必要がある。この取付け基準端面にワ
ークを押し付ける方法は種々に考案がなされているが、
例えばNC旋盤においては、図5に示すようにタレット
101の工具取付ステーションに、ワーク押し付け装置
102を取付け、刃物台103の軸移動を利用してワー
クWをチャック104の取付基準端面に押し付けてい
た。この場合こじれを無くするためには押し付け装置1
02をワークWと同心にして押し付ける必要があり、大
径中空ワークの場合、当て金102aをワーク径に合わ
せて大きくする必要があった。
際、ワークを取付け基準端面に押し付けて軸方向の加工
精度を安定させる必要がある。この取付け基準端面にワ
ークを押し付ける方法は種々に考案がなされているが、
例えばNC旋盤においては、図5に示すようにタレット
101の工具取付ステーションに、ワーク押し付け装置
102を取付け、刃物台103の軸移動を利用してワー
クWをチャック104の取付基準端面に押し付けてい
た。この場合こじれを無くするためには押し付け装置1
02をワークWと同心にして押し付ける必要があり、大
径中空ワークの場合、当て金102aをワーク径に合わ
せて大きくする必要があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】従来の技術で述べた大
きな当て金を有する押し付け装置は、図6に示すように
サドルカバーとの干渉を避けるための刃物台の最大旋回
径による制限があり、両側の隣接工具は当て金が干渉す
るため両側の隣接工具は取付けが不可能になるという問
題点を有していた。本考案は従来の技術の有するこのよ
うな問題点に鑑みなされたものであり、その目的とする
ところは、隣接工具に干渉することなく、刃物台の最大
旋回径に制限されることのない軸心部に穴又はくぼみを
有する大径ワーク用のワーク押し付け装置を提供しよう
とするものである。
きな当て金を有する押し付け装置は、図6に示すように
サドルカバーとの干渉を避けるための刃物台の最大旋回
径による制限があり、両側の隣接工具は当て金が干渉す
るため両側の隣接工具は取付けが不可能になるという問
題点を有していた。本考案は従来の技術の有するこのよ
うな問題点に鑑みなされたものであり、その目的とする
ところは、隣接工具に干渉することなく、刃物台の最大
旋回径に制限されることのない軸心部に穴又はくぼみを
有する大径ワーク用のワーク押し付け装置を提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案におけるワーク押し付け装置は、大径の軸心部
に穴又はくぼみを有するワークをチャックの取付け基準
端面に押し付ける装置であって、本体の同心円上等間隔
に軸方向を向いて回転可能に設けられた複数の旋回軸
と、前記本体内に設けられ該複数の旋回軸を同時に同一
方向に旋回させる流体圧駆動手段と、前記旋回軸端にそ
れぞれ固着され前記流体圧駆動手段により開閉される当
て金翼とを含んでなり、必要時以外は当て金翼が閉じる
ようにするものである。
に本考案におけるワーク押し付け装置は、大径の軸心部
に穴又はくぼみを有するワークをチャックの取付け基準
端面に押し付ける装置であって、本体の同心円上等間隔
に軸方向を向いて回転可能に設けられた複数の旋回軸
と、前記本体内に設けられ該複数の旋回軸を同時に同一
方向に旋回させる流体圧駆動手段と、前記旋回軸端にそ
れぞれ固着され前記流体圧駆動手段により開閉される当
て金翼とを含んでなり、必要時以外は当て金翼が閉じる
ようにするものである。
【0005】
【作用】例えばNC旋盤の刃物台タレットに装置された
ワーク押し付け装置により、チャックに取付けた大径中
空ワークの押し付けを行う場合、ワーク押し付け装置を
チャックと同心に位置決めして、早送り速度でワークに
接近させ、工作物の手前で流体圧シリンダの後室にエア
を送って当て金翼を開き、同時に送りを低速に切換えて
更にワークに接近当接させて停止し、当て金翼の弾性を
利用してワークを押圧しチャックの把持爪を開閉させて
つかみ直しを行い、正確にワーク端面がチャックの取付
基準端面に当たった状態とする。
ワーク押し付け装置により、チャックに取付けた大径中
空ワークの押し付けを行う場合、ワーク押し付け装置を
チャックと同心に位置決めして、早送り速度でワークに
接近させ、工作物の手前で流体圧シリンダの後室にエア
を送って当て金翼を開き、同時に送りを低速に切換えて
更にワークに接近当接させて停止し、当て金翼の弾性を
利用してワークを押圧しチャックの把持爪を開閉させて
つかみ直しを行い、正確にワーク端面がチャックの取付
基準端面に当たった状態とする。
【0006】
【実施例】実施例について図1〜図4を参照して説明す
る。公知のNC旋盤において、X・Z軸方向に移動位置
決め可能な図示しない刃物台に、タレット1が旋回割出
し可能に設けられている。タレット1の端面に設けられ
た複数の工具取付ステーションの一つに、ワーク押し付
け装置が着脱可能に取付けられている。ワーク押し付け
装置の本体は、エアシリンダ部2と旋回軸支持部3と蓋
4とにより構成されており、支持部3,蓋4の同心円周
上3等分位置に、軸方向を向いて旋回軸5が回転可能に
支持されている。エアシリンダ2に嵌挿されるピストン
6と一体のピストンロッド7は、先端部が支持部3の大
径穴3a内に突出しており、ピストン6はばね8により
常時引込勝手に付勢されている。旋回軸5の外周には図
4に示すような傾斜溝5aが刻設されており、この傾斜
溝5aにピストンロッド7先端に固着のアーム9の先端
が移動可能に係合されている。旋回軸5の先端に円弧形
状の当て金翼11がそれぞれ固着されている。
る。公知のNC旋盤において、X・Z軸方向に移動位置
決め可能な図示しない刃物台に、タレット1が旋回割出
し可能に設けられている。タレット1の端面に設けられ
た複数の工具取付ステーションの一つに、ワーク押し付
け装置が着脱可能に取付けられている。ワーク押し付け
装置の本体は、エアシリンダ部2と旋回軸支持部3と蓋
4とにより構成されており、支持部3,蓋4の同心円周
上3等分位置に、軸方向を向いて旋回軸5が回転可能に
支持されている。エアシリンダ2に嵌挿されるピストン
6と一体のピストンロッド7は、先端部が支持部3の大
径穴3a内に突出しており、ピストン6はばね8により
常時引込勝手に付勢されている。旋回軸5の外周には図
4に示すような傾斜溝5aが刻設されており、この傾斜
溝5aにピストンロッド7先端に固着のアーム9の先端
が移動可能に係合されている。旋回軸5の先端に円弧形
状の当て金翼11がそれぞれ固着されている。
【0007】続いて本実施例の作用について説明する。
図示しない主軸チャックに中空のワークWがローダ又は
ロボット等により取付けられたあと、タレットが旋回し
てワーク押し付け装置が加工位置に割出され、刃物台の
X軸移動でワーク押し付け装置がチャックと同心に位置
決めされたのち、刃物台のZ軸移動でワークWの手前位
置まで早送り速度で接近する。そしてエアシリンダ2の
後室に圧力空気が送られて、ばね8の力に抗してピスト
ンロッド7を押し出し、傾斜溝5a内をアーム9の先端
が軸方向に摺動することにより当て金翼11が開かれた
のち、刃物台が低速に切り換えられてチャック側にZ軸
移動して当て金翼がワークWの端面に当接し、当て金翼
11の弾性を利用してワークをチャック側に押圧した状
態で刃物台のZ軸位置決めが行われる。次いでチャック
把持爪の開閉が行われて、ワーク端面がチャックの取付
基準面に確実に当接した状態となって掴み直しが完了
し、刃物台の反チャック側へのZ軸移動で当て金翼11
が工作物から離れる。
図示しない主軸チャックに中空のワークWがローダ又は
ロボット等により取付けられたあと、タレットが旋回し
てワーク押し付け装置が加工位置に割出され、刃物台の
X軸移動でワーク押し付け装置がチャックと同心に位置
決めされたのち、刃物台のZ軸移動でワークWの手前位
置まで早送り速度で接近する。そしてエアシリンダ2の
後室に圧力空気が送られて、ばね8の力に抗してピスト
ンロッド7を押し出し、傾斜溝5a内をアーム9の先端
が軸方向に摺動することにより当て金翼11が開かれた
のち、刃物台が低速に切り換えられてチャック側にZ軸
移動して当て金翼がワークWの端面に当接し、当て金翼
11の弾性を利用してワークをチャック側に押圧した状
態で刃物台のZ軸位置決めが行われる。次いでチャック
把持爪の開閉が行われて、ワーク端面がチャックの取付
基準面に確実に当接した状態となって掴み直しが完了
し、刃物台の反チャック側へのZ軸移動で当て金翼11
が工作物から離れる。
【0008】
【考案の効果】本考案は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。本体内に流体圧シリン
ダを組み込んで、当て金翼を開閉するようにし、中空ワ
ークの端面を開いた当て金翼により押圧して、取付基準
端面に押し付けるようにしたので、特に大径の中空ワー
クの押し付けが可能になるとともに隣接工具との干渉が
なくなる。
で、次に記載する効果を奏する。本体内に流体圧シリン
ダを組み込んで、当て金翼を開閉するようにし、中空ワ
ークの端面を開いた当て金翼により押圧して、取付基準
端面に押し付けるようにしたので、特に大径の中空ワー
クの押し付けが可能になるとともに隣接工具との干渉が
なくなる。
【図1】本実施例のワーク押し付け装置の斜視姿図であ
る。
る。
【図2】本実施例のワーク押し付け装置の側面図で図3
のA−A線視断面図である。
のA−A線視断面図である。
【図3】図2の正面図である。
【図4】図2のB−B線視図である。
【図5】従来の技術のワーク押し付け装置付NC旋盤の
部分図である。
部分図である。
【図6】従来の技術の問題点説明用図である。
2 本体のエアシリンダ部 3 本
体の旋回軸支持部 4 蓋 5 旋
回軸 5a 傾斜溝 9 ア
ーム 11 当て金翼
体の旋回軸支持部 4 蓋 5 旋
回軸 5a 傾斜溝 9 ア
ーム 11 当て金翼
Claims (1)
- 【請求項1】 軸心部に穴又はくぼみを有する大径ワー
クをチャックの取付け基準端面に押し付ける装置であっ
て、本体の同心円上等間隔に軸方向を向いて回転可能に
設けられた複数の旋回軸と、前記本体内に設けられ該複
数の旋回軸を同時に同一方向に旋回させる流体圧駆動手
段と、前記旋回軸端にそれぞれ固着され前記流体圧駆動
手段により開閉される当て金翼とを含んでなり、必要時
以外は当て金翼が閉じていることを特徴とするワーク押
し付け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9322491U JP2533680Y2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | ワーク押し付け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9322491U JP2533680Y2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | ワーク押し付け装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0537404U JPH0537404U (ja) | 1993-05-21 |
JP2533680Y2 true JP2533680Y2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=14076584
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9322491U Expired - Lifetime JP2533680Y2 (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | ワーク押し付け装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533680Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020116659A (ja) * | 2019-01-21 | 2020-08-06 | オークマ株式会社 | 旋盤のワーク押付け装置 |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP9322491U patent/JP2533680Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020116659A (ja) * | 2019-01-21 | 2020-08-06 | オークマ株式会社 | 旋盤のワーク押付け装置 |
JP7245658B2 (ja) | 2019-01-21 | 2023-03-24 | オークマ株式会社 | 旋盤のワーク押付け装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0537404U (ja) | 1993-05-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2804875B2 (ja) | 工作物支持装置およびそれを用いた工作機械 | |
JP2561577Y2 (ja) | 心押ホルダを有する対向主軸旋盤 | |
JP2533680Y2 (ja) | ワーク押し付け装置 | |
JP2003205401A (ja) | 2主軸対向旋盤におけるシャフトワークの同時加工方法及び両センタ治具 | |
JP3083776B2 (ja) | フレキシブル基準ツール | |
JPH0740112A (ja) | ワーク反転機構付ドリリングセンタ | |
JP2760749B2 (ja) | 立型マシニングセンタ | |
JPS643606Y2 (ja) | ||
JPH09174301A (ja) | 中空ワーク両端面の加工方法及び装置 | |
JPH03117501A (ja) | 軸物専用工作機械 | |
JP3594325B2 (ja) | 複合加工装置 | |
JPH0560705U (ja) | 旋 盤 | |
JP3669729B2 (ja) | Nc工作機械 | |
JP2554247B2 (ja) | カツタ−ヘツド交換型工作機械 | |
JPH077077Y2 (ja) | マシニングセンタの自動ワーク交換装置 | |
JPH0435042Y2 (ja) | ||
JPH0243608Y2 (ja) | ||
JPH05309543A (ja) | 立形マシニングセンタにおけるワーク搬送装置 | |
JPH05345203A (ja) | 対向主軸旋盤における主軸台クランプ装置 | |
JPS61252003A (ja) | チヤツク爪セルフカツト装置 | |
JPH08155778A (ja) | Nc工作機械における切り屑除去装置 | |
JP2587839B2 (ja) | 溝加工機における工作物保持装置 | |
JPH0340481Y2 (ja) | ||
JP2002144117A (ja) | ワーク把持方法、ワーク把持部、それを備えた加工機、及び加工機制御用の記録媒体 | |
JPS583632Y2 (ja) | 多軸工作機械における工具のクランプ・アンクランプ装置 |